常宿
非日常的な日常?(笑)
いつも会うとき、ホテルはだいたい決まっている。
たくさんのラブホが立ち並ぶ中にあるそのホテルはいまどきの小洒落たホテルではなくて、おそらく古くからある。
古いホテルを全面改築しておしゃれにリニューアルするホテルが多い中、基本は変えずメンテナンスやリフォームをしているようなところ。
だから、いまどきではないけど古びていなくて、むしろ重厚な趣きさえ感じられて、ラブホテルやカップルズホテルよりも、連れ込み宿というほうがしっくり来るかもしれないほどだ。
連れ込み宿を彷彿とさせるのは部屋の作りだけではない。
フロントが、普通にフロントになっているのだ。
ラブホはラブホ。
だいたいパネルで選んで顔が半分隠れるようなカウンターの向こうから手だけぬっと伸びてキーをもらう、中には全自動(?)で人に会わずに最後まで済んでしまう所だってある。
とにかく、極力顔を合わさない配慮がされているものだ。
ところが、そこのフロントはパネルの反対側にむき出しのカウンターがあって、わたしたちが自動ドアから入ると奥の控え室(?)から女性が一人そのカウンターに待機してくれるのだ。
そこでキーを受け取り支払いを済ませる。
曇りガラスも穴の空いた色付きガラスもない!!
銭湯の番台のようにむき出しに人がいて、こちらの恥部を晒してしまうことになるのだ!!
(いや、別に性器を露出しているわけではないけど、ラブホに入ること自体が存在ごと恥部^^;)
ああ、ちょっと落ち着こう…。
とにかく、数時間滞在するので、その落ち着いた雰囲気が気に入っていていつの間にか常宿になっている。
9年間の付き合いのうち2/3の6年間は確実に通い続けていると思う。
6年間も通っていれば、それなりにいろいろある。
【忘れ物】もするし、工事が入る予定の部屋に通されて部屋チェンジをさせられたこともあった(料金サービスしてもらった!!)
新しい従業員が入ればわかるし、老眼でクーポンの数字が読みにくい従業員に代わって読み上げて差し上げたこともある。
月に2、3回、平日の昼間(だいた決まった曜日)に来るいい年をしたカップル。
女性のほうが長身でときに年齢不詳の服装だったりするし、場合によっては首輪やリードをつけていたり、コートから【尻尾】が覗いていたりするのだ!!
そんな反面、とても仲良さそうで微笑ましく映ると思うし、毎度タオルやお布団などは整えて帰るので、そんなに悪印象ではないはず。
とにかく、あちらはこちらを覚えるし、こちらも皆さんのことを覚えるのはたしかだ。
ただ、そこはラブホ。
漫然と顔見知り感は漂うけれど、互いにそれを認めない暗黙の了解で毎回楚々(?)としたチェックイン作業を押し進めている。
ただ一人、那智さんだけは「ここって広かったですっけ?」などなど声をかけ『はい、常連です』と暗黙の了解を打ち破っているけれど。
わたしも最初の頃よりはラブホに入ること自体に慣れては来ているので、小声で「そこは先週入りました」とか「そこはお風呂広いです」とか那智さんに情報をお伝えしたりはしているけれど。
まあ、それでも従業員としては接客としての愛想と顔見知りに対する愛想をきちんと分けてくれているので、毎回楚々(?)としていられるわけだ。
クリスマス過ぎ、今年最後のホテル。
この日は午後から会えるので、お昼に合流して軽くご飯をいただいてからチェックイン。
サービスタイムの2部は13時からなので、それに合わせてホテルに向かう(早く入ってしまうととんでもないことになりかねない 笑)。
和食屋さんからホテル街に向かいながら、ふと人が多い、しかも若い子たちのカップルがやたらと目立つ。
冬休みに入ったからかな〜、クリスマスは昨日までだったけど今日が代わりのデートなんて子もいるかもしれないね〜。
そんなふうに思っていたら、那智さんも同じようなことを考えていたようで、ふたりして顔を合わせる。
もしかして、ホテル満室になっちゃいます?
やばいか?
わあ、危ないでしょうか!!
平日の昼間だし、あまり若い子が選ぶようなホテルじゃないから大丈夫だとは思いますけど…
気持ち急ぎ足。
でも、あぶれてってこともあるかもしれないよ
うう、でも、普通の若い子たちは、まず昼間はデートですぐホテルになんか入らないんじゃないですか^^;
ふたりして最悪と『そうは言っても』な安堵の両方を思い描きながらホテル街の角を曲がると。
ああ、なだらかな坂道に3組ものカップルが!!
いつもはほとんど人通りのないホテル街の道なのに、3組も!!
みんな、ホテル難民?
いや、逆に宿泊した人のチェックアウト?
じゃっかん焦り気味に常宿を目指す。
2部スタートの看板、時間と料金が書かれた立て看板が道路に出ているのが見える。
ということは大丈夫なのか?
入り口の塀には『in』と『full』のマークがあるはずだ、それのどちらが光っているか!!
手前に植え込みがあるから、近づいて一歩入り口に入らないと塀が見えない。
気持ちが急く。
植え込みのところに従業員の女性。
植え込み側の看板を2部用のものに差し替えているようだ。
この人は老眼の人…。
どうでもいい情報が頭をよぎったと同時に
空いてます?(笑)
那智さん、声かけた!!
ああ、たぶん、いまどっと宿泊が出たから…
清掃してる?
待てば平気ですよね?
はい
安堵とそれまでの勢いで最後の「はい」は聞こえていなかったかもしれない。
安堵した次の瞬間、ものすごい羞恥が襲ってきた!!
那智さん、話しかけた、親しげに、常連っぽく、いままで暗黙の了解をいっさい無視して!!!
羞恥の波に襲われながらかろうじて普通に中に入る。
パネルには1部屋だけ明かりがついていた。
ここはお部屋と浴室がつながっていて那智さんのお好きなタイプです。
ここのソファは、わたし、好きなほうです。
ですから、ラッキーです。
常宿ならではのデータ^^;
いらしゃいませ
出てきた従業員さん。
この女性は途中から働きはじめた人、以前軽く注文をつけたことがある(時間の告知の仕方が間違えていたの)。
ああ、羞恥にまみれながらも、先ほどからいらん情報がわたしを困惑させる。
いや〜、空いててよかったですよ
外で聞いちゃったよ(笑)
はい^^
やめて、那智さん、やめてください!!
これ以上、楚々(?)とした暗黙の了解を壊さないで!!
ラブホで常連風はやめて!!!!
粛々と淡々とにこやかにスマホでクーポンを提示する。
今日はカップル多いから焦っちゃいましたよ(笑)
宿泊の方が多かったですからね^^
数字を記入しながら応対するそれは、もはやラブホ従業員の接客の愛想ではなく、顔見知りに対する愛想に変わっていた。
わたしだって、わたしだって、店員さんと親しくなるのは大好きなんだ。
だから、本当はこういう雰囲気のときはむしろ積極的に絡みたい。
でも、ラブホはダメ〜〜〜。
とにかく、一刻も早くこの場から立ち去りたい。
普通のラブホの楚々(?)とした雰囲気に戻りたい。
エレベーターに乗り、那智さんの肩を掴んで大揺れ。
那智さん、ダメです、ダメ!!
わたしだってお店でもタクシーでも、どこでも相手と親しくなるのは好きです
でもね、でもね、ラブホでは親しげ出しちゃいけないの〜〜〜〜〜
あはは
いや、俺この前思ったんだよな
りん子とふたりで常連の店ってないよなって、あったらいいのにってさ
だから、ここで、それできるじゃん(笑)
でも、ダメなの〜〜
ラブホで親しみ出しちゃ、ダメ〜〜〜
エレベーターが開く。
廊下で清掃員とすれ違う。
おそらくフロントよりもっと人格を消すよう指導されているはずだ、顔を伏せて小声で「いらっしゃいませ」と。
鍵を開け部屋に入りながら
俺、「こんにちは〜^^」って言いたくなっちゃったよ(笑)
ああ、那智さん。
フロント以上に親しげ出すべきじゃない清掃員さん。
いや、キレイにしてくれているのだから労う気持ちは悪くない、でも、やっぱり、ここはラブホだ。
もう、これ以上親しげ全開しならないでください。
その手の『踏み込み』をさせたら、かなり得意分野な那智さんだ。
そのタガを外してしまったら、どんどんそれが楽しくなっちゃいます。
部屋に入ってからもホテルまで急いだ勢いと部屋が空いていた安堵と羞恥の嵐と、ほんのちょっぴり親しくできなかった残念な気持ちでしばらく大騒ぎなわたしだったのでした。
それにしても、次回はどんな顔して行けばいいんだろう?^^;
<関連エントリー>
忘れ物したとき
『したたかに』
今日の尻尾はこれ^^
『上の立場の視線』
「等式」感想です。今まで通っている積み重ねがあるので、声を掛けるのは比較的楽だった。コミュニケーション良くして、今後、色々便宜をはかって貰えたらとの下心もあるのですがね。りん子は忘れています、私のSM的趣向の基本は羞恥プレイだということを、今後益々フレンドリーになるのかな~(笑)
いつも会うとき、ホテルはだいたい決まっている。
たくさんのラブホが立ち並ぶ中にあるそのホテルはいまどきの小洒落たホテルではなくて、おそらく古くからある。
古いホテルを全面改築しておしゃれにリニューアルするホテルが多い中、基本は変えずメンテナンスやリフォームをしているようなところ。
だから、いまどきではないけど古びていなくて、むしろ重厚な趣きさえ感じられて、ラブホテルやカップルズホテルよりも、連れ込み宿というほうがしっくり来るかもしれないほどだ。
連れ込み宿を彷彿とさせるのは部屋の作りだけではない。
フロントが、普通にフロントになっているのだ。
ラブホはラブホ。
だいたいパネルで選んで顔が半分隠れるようなカウンターの向こうから手だけぬっと伸びてキーをもらう、中には全自動(?)で人に会わずに最後まで済んでしまう所だってある。
とにかく、極力顔を合わさない配慮がされているものだ。
ところが、そこのフロントはパネルの反対側にむき出しのカウンターがあって、わたしたちが自動ドアから入ると奥の控え室(?)から女性が一人そのカウンターに待機してくれるのだ。
そこでキーを受け取り支払いを済ませる。
曇りガラスも穴の空いた色付きガラスもない!!
銭湯の番台のようにむき出しに人がいて、こちらの恥部を晒してしまうことになるのだ!!
(いや、別に性器を露出しているわけではないけど、ラブホに入ること自体が存在ごと恥部^^;)
ああ、ちょっと落ち着こう…。
とにかく、数時間滞在するので、その落ち着いた雰囲気が気に入っていていつの間にか常宿になっている。
9年間の付き合いのうち2/3の6年間は確実に通い続けていると思う。
6年間も通っていれば、それなりにいろいろある。
【忘れ物】もするし、工事が入る予定の部屋に通されて部屋チェンジをさせられたこともあった(料金サービスしてもらった!!)
新しい従業員が入ればわかるし、老眼でクーポンの数字が読みにくい従業員に代わって読み上げて差し上げたこともある。
月に2、3回、平日の昼間(だいた決まった曜日)に来るいい年をしたカップル。
女性のほうが長身でときに年齢不詳の服装だったりするし、場合によっては首輪やリードをつけていたり、コートから【尻尾】が覗いていたりするのだ!!
そんな反面、とても仲良さそうで微笑ましく映ると思うし、毎度タオルやお布団などは整えて帰るので、そんなに悪印象ではないはず。
とにかく、あちらはこちらを覚えるし、こちらも皆さんのことを覚えるのはたしかだ。
ただ、そこはラブホ。
漫然と顔見知り感は漂うけれど、互いにそれを認めない暗黙の了解で毎回楚々(?)としたチェックイン作業を押し進めている。
ただ一人、那智さんだけは「ここって広かったですっけ?」などなど声をかけ『はい、常連です』と暗黙の了解を打ち破っているけれど。
わたしも最初の頃よりはラブホに入ること自体に慣れては来ているので、小声で「そこは先週入りました」とか「そこはお風呂広いです」とか那智さんに情報をお伝えしたりはしているけれど。
まあ、それでも従業員としては接客としての愛想と顔見知りに対する愛想をきちんと分けてくれているので、毎回楚々(?)としていられるわけだ。
クリスマス過ぎ、今年最後のホテル。
この日は午後から会えるので、お昼に合流して軽くご飯をいただいてからチェックイン。
サービスタイムの2部は13時からなので、それに合わせてホテルに向かう(早く入ってしまうととんでもないことになりかねない 笑)。
和食屋さんからホテル街に向かいながら、ふと人が多い、しかも若い子たちのカップルがやたらと目立つ。
冬休みに入ったからかな〜、クリスマスは昨日までだったけど今日が代わりのデートなんて子もいるかもしれないね〜。
そんなふうに思っていたら、那智さんも同じようなことを考えていたようで、ふたりして顔を合わせる。
もしかして、ホテル満室になっちゃいます?
やばいか?
わあ、危ないでしょうか!!
平日の昼間だし、あまり若い子が選ぶようなホテルじゃないから大丈夫だとは思いますけど…
気持ち急ぎ足。
でも、あぶれてってこともあるかもしれないよ
うう、でも、普通の若い子たちは、まず昼間はデートですぐホテルになんか入らないんじゃないですか^^;
ふたりして最悪と『そうは言っても』な安堵の両方を思い描きながらホテル街の角を曲がると。
ああ、なだらかな坂道に3組ものカップルが!!
いつもはほとんど人通りのないホテル街の道なのに、3組も!!
みんな、ホテル難民?
いや、逆に宿泊した人のチェックアウト?
じゃっかん焦り気味に常宿を目指す。
2部スタートの看板、時間と料金が書かれた立て看板が道路に出ているのが見える。
ということは大丈夫なのか?
入り口の塀には『in』と『full』のマークがあるはずだ、それのどちらが光っているか!!
手前に植え込みがあるから、近づいて一歩入り口に入らないと塀が見えない。
気持ちが急く。
植え込みのところに従業員の女性。
植え込み側の看板を2部用のものに差し替えているようだ。
この人は老眼の人…。
どうでもいい情報が頭をよぎったと同時に
空いてます?(笑)
那智さん、声かけた!!
ああ、たぶん、いまどっと宿泊が出たから…
清掃してる?
待てば平気ですよね?
はい
安堵とそれまでの勢いで最後の「はい」は聞こえていなかったかもしれない。
安堵した次の瞬間、ものすごい羞恥が襲ってきた!!
那智さん、話しかけた、親しげに、常連っぽく、いままで暗黙の了解をいっさい無視して!!!
羞恥の波に襲われながらかろうじて普通に中に入る。
パネルには1部屋だけ明かりがついていた。
ここはお部屋と浴室がつながっていて那智さんのお好きなタイプです。
ここのソファは、わたし、好きなほうです。
ですから、ラッキーです。
常宿ならではのデータ^^;
いらしゃいませ
出てきた従業員さん。
この女性は途中から働きはじめた人、以前軽く注文をつけたことがある(時間の告知の仕方が間違えていたの)。
ああ、羞恥にまみれながらも、先ほどからいらん情報がわたしを困惑させる。
いや〜、空いててよかったですよ
外で聞いちゃったよ(笑)
はい^^
やめて、那智さん、やめてください!!
これ以上、楚々(?)とした暗黙の了解を壊さないで!!
ラブホで常連風はやめて!!!!
粛々と淡々とにこやかにスマホでクーポンを提示する。
今日はカップル多いから焦っちゃいましたよ(笑)
宿泊の方が多かったですからね^^
数字を記入しながら応対するそれは、もはやラブホ従業員の接客の愛想ではなく、顔見知りに対する愛想に変わっていた。
わたしだって、わたしだって、店員さんと親しくなるのは大好きなんだ。
だから、本当はこういう雰囲気のときはむしろ積極的に絡みたい。
でも、ラブホはダメ〜〜〜。
とにかく、一刻も早くこの場から立ち去りたい。
普通のラブホの楚々(?)とした雰囲気に戻りたい。
エレベーターに乗り、那智さんの肩を掴んで大揺れ。
那智さん、ダメです、ダメ!!
わたしだってお店でもタクシーでも、どこでも相手と親しくなるのは好きです
でもね、でもね、ラブホでは親しげ出しちゃいけないの〜〜〜〜〜
あはは
いや、俺この前思ったんだよな
りん子とふたりで常連の店ってないよなって、あったらいいのにってさ
だから、ここで、それできるじゃん(笑)
でも、ダメなの〜〜
ラブホで親しみ出しちゃ、ダメ〜〜〜
エレベーターが開く。
廊下で清掃員とすれ違う。
おそらくフロントよりもっと人格を消すよう指導されているはずだ、顔を伏せて小声で「いらっしゃいませ」と。
鍵を開け部屋に入りながら
俺、「こんにちは〜^^」って言いたくなっちゃったよ(笑)
ああ、那智さん。
フロント以上に親しげ出すべきじゃない清掃員さん。
いや、キレイにしてくれているのだから労う気持ちは悪くない、でも、やっぱり、ここはラブホだ。
もう、これ以上親しげ全開しならないでください。
その手の『踏み込み』をさせたら、かなり得意分野な那智さんだ。
そのタガを外してしまったら、どんどんそれが楽しくなっちゃいます。
部屋に入ってからもホテルまで急いだ勢いと部屋が空いていた安堵と羞恥の嵐と、ほんのちょっぴり親しくできなかった残念な気持ちでしばらく大騒ぎなわたしだったのでした。
それにしても、次回はどんな顔して行けばいいんだろう?^^;
<関連エントリー>
忘れ物したとき
『したたかに』
今日の尻尾はこれ^^
『上の立場の視線』
「等式」感想です。今まで通っている積み重ねがあるので、声を掛けるのは比較的楽だった。コミュニケーション良くして、今後、色々便宜をはかって貰えたらとの下心もあるのですがね。りん子は忘れています、私のSM的趣向の基本は羞恥プレイだということを、今後益々フレンドリーになるのかな~(笑)
愛情の分量
独特な幸福感
すこし風邪気味だった。
というか、風邪の治りかけだった。
一番しんどい症状が過ぎ、あとはすこし鼻水と咳とごくわずかなダルさくらい。
基本的には問題ないけれど、まあ、ちょっと用心したほうがいいかなというくらいだった。
いろいろの後^^
お風呂の温度もちょうどよく、那智さんが洗っている間もゆっくり湯船に浸かる。
たくさん汗かいたから、できるだけ体を芯まで温めておいたほうがいいものね。
先に上がった那智さんがざっくり体を拭いたくらいで、わたしも上がる。
洗面所に置いてあったバスタオルを渡してくれた。
30秒で全部拭くこと
ああ、湯冷めしないように指示してくれたんだ。
はい^^
言われた通り急いで拭く。
部屋着来ていいですか
もちろん
それで汗が出たらその都度拭いて
冷えないうちに部屋着を着て、その後じわっと首筋に滲む汗を丁寧に拭く。
もう、汗出ないなと思ったら、すぐ布団に入る
ああ、たしかに、汗をかいてひやっとする感じもなく、まだ体の温かさは残ったままお布団に入るのは心地よい。
那智さん流風邪ぶり返さない法だ^^
ぬくぬくしていると隣りに入ってきた。
耳掃除用に持ってきておいた綿棒でご自分で掃除している。
いつもは耳掃除&マッサージはわたしの役割なのに。
すみません、耳掃除
いいよ、マッサージしてもらうためだから(笑)
温まったと思ったらマッサージはじめて、エアコンの温度はりん子に任せる
照明を落とし首筋から丁寧に押していく。
たくさんいただくわたしの数少ない差し上げられること。
那智さんは愛情深い人だなって思う。
自分のやり方で好きな人に愛情を注ぐ人だ。
お風呂上がりの対処方法なんて大の大人にレクチャーするものではないだろう、でも、那智さんはしてくれる、そして、わたしはそれがうれしい。
こういうところに触れると那智さんは愛情の量が多い人なんだろうなと思うのだ。
ふと、前々から思っていたことを話してみる。
『愛情の量』について。
中学生のころ、仲良かった友達に「りん子は自分が無理してでも相手に親切にできるけど、わたしはできる範囲でしかしないから、りん子のほうが優しい」と言われたことがある。
そのとき、優しさってその人の中で精一杯のことを『優しさ』っていうんじゃないかな、だから、友達のできる優しさをすればいいだけだよって思った。
こんなふうに思う。
きっと愛情(に限らずだけど)にはその人に備わった分量があるんじゃないだろうか。
多いから善人で少ないから悪人ということではなくて、善し悪しとは別の次元で。
中学時代の友達のように。
すぐ冷める恋愛を繰り返していた頃や【堕胎】したときなどの『自分には愛する才能がないのではないか』と思っていた当時のわたしのように。
その人のMAXは別の人からしたら少ないと感じるかもしれない、そういう備わった分量。
それから言えば、那智さんはきっと多い人だと思う。
『関わる』と決めてからの関わり方や、こんな好きな女に対する病み上がりのアドバイスひとつとっても多いと感じる。
これが多すぎると感じる人だっているはずだから、一概に多い=◯ではないのよ^^
ただ、多いだろうと。
『等式』を読んで「那智さん優しい!!」と、ちょっぴりわたしの立場をうらやましいと思う方もいてくれるかもしれないけど、それは実際付き合ったら『多すぎ』と感じるかもしれないよね(笑)
だから、みんな、自分に合った心地よい分量の人とお付き合いしていかれたらいいな〜と思ったりしていて、そんな気持ちを背中を押しながらお話しした。
それは主義か感性かで違ってくるだろ?
たとえば、(数値にできるものじゃないけど)80の優しさがあるとして『自分はここまでしか優しくしないという主義』と『これが自分にとってのMAXの優しさという感性』によって話は変わってくるんじゃない?ということだ。
(中学時代の友人も主義と感性どっちだったのかな)
ええ、そうですね、おっしゃる通りです。
そこから、またポツポツとわたしの考えを話す。
首から背中を押していた手のひらは腰に移動する。
照明を落とした薄暗い部屋。
那智さんは愛情深い人だ。
今日もたくさん優しくしてくれた。
わたしはいつももらってばかりいるような気がする。
那智さんの愛情とわたしが那智さんに向ける愛情はたぶん表に現れる形が違うとは思っている。
だけど、那智さんの隣りでにこにこ那智さん好き好き^^ってしていることが愛情になっているのだろうか。
もらったものをお返しする循環が、那智さんに愛情を伝えるものになってくれているだろうか。
かつて愛する才能がないと感じていたわたしはちゃんと愛情を持っていられているだろうか。
那智さん、わたしは上手に那智さんを愛せていますか?
思わずこんなことを聞いてしまった。
…
「うん」と言ってくれた?それとも寝息だったの。
小さく何か聞こえて、それ以降那智さんは何も言わなかった。
きっとウトウトしはじめているのですね。
答えを知りたいと思うけど、もう一度聞き直してせっかくの眠りを邪魔するわけにはいかないから、答えはいいや。
太ももからふくらはぎ、足の裏とマッサージを終えて、踵にそっと唇をつける。
静かにお布団をかけて那智さんの脇に鼻先を寄せる。
那智さんとわたしの愛情の分量は同じくらいだろうか。
それはわからない。
ただ那智さんはとても愛情の分量が多い人だ。
わたしは、わたしのできる精一杯でいるしかないし、いつまでもそうしていたいと思う。
那智さん、あのとき答え聞けなかったから、今度こっそり教えてくださいね。
わたしは上手に那智さんを愛せていますか?
<関連エントリー>
堕胎のこと
『優しくされた記憶1 2 3 4』
「等式」感想です。「愛せているよ」で、終了だと面白くないので、なぜ私がりん子を愛し続けられるのかを記したいと思います。何回か書いているかと思いますが、1つ目は「アンテナ」の存在です。りん子の感性のアンテナ感度が良い為、私の気持ちを察して行動できる、もしくは感情の共有ができるから。
2つ目は「慣れない」私がりん子に対して愛情を注ぎ、同じ行動を繰り返しても「慣れない」で感謝の気持ちなどプラスの感情表現をすることができる。これは、りん子の最大の長所だと思う。人は残念ながら慣れてしまうからね、私を含めて。
私もりん子からの愛情に慣れいる部分を希に指摘されると素直に謝ります。又、教えてねと言いながら。(笑)以上2つの理由があるから愛し続けることが出来る。逆を言えば、愛情を貰え続けられる人とはこんな人なのではないでしょうか。
りん子が「等式」でそんなに自画自賛するわけにいかないだろうから、私からのアピールです。愛される理由があると言うこと。
すこし風邪気味だった。
というか、風邪の治りかけだった。
一番しんどい症状が過ぎ、あとはすこし鼻水と咳とごくわずかなダルさくらい。
基本的には問題ないけれど、まあ、ちょっと用心したほうがいいかなというくらいだった。
いろいろの後^^
お風呂の温度もちょうどよく、那智さんが洗っている間もゆっくり湯船に浸かる。
たくさん汗かいたから、できるだけ体を芯まで温めておいたほうがいいものね。
先に上がった那智さんがざっくり体を拭いたくらいで、わたしも上がる。
洗面所に置いてあったバスタオルを渡してくれた。
30秒で全部拭くこと
ああ、湯冷めしないように指示してくれたんだ。
はい^^
言われた通り急いで拭く。
部屋着来ていいですか
もちろん
それで汗が出たらその都度拭いて
冷えないうちに部屋着を着て、その後じわっと首筋に滲む汗を丁寧に拭く。
もう、汗出ないなと思ったら、すぐ布団に入る
ああ、たしかに、汗をかいてひやっとする感じもなく、まだ体の温かさは残ったままお布団に入るのは心地よい。
那智さん流風邪ぶり返さない法だ^^
ぬくぬくしていると隣りに入ってきた。
耳掃除用に持ってきておいた綿棒でご自分で掃除している。
いつもは耳掃除&マッサージはわたしの役割なのに。
すみません、耳掃除
いいよ、マッサージしてもらうためだから(笑)
温まったと思ったらマッサージはじめて、エアコンの温度はりん子に任せる
照明を落とし首筋から丁寧に押していく。
たくさんいただくわたしの数少ない差し上げられること。
那智さんは愛情深い人だなって思う。
自分のやり方で好きな人に愛情を注ぐ人だ。
お風呂上がりの対処方法なんて大の大人にレクチャーするものではないだろう、でも、那智さんはしてくれる、そして、わたしはそれがうれしい。
こういうところに触れると那智さんは愛情の量が多い人なんだろうなと思うのだ。
ふと、前々から思っていたことを話してみる。
『愛情の量』について。
中学生のころ、仲良かった友達に「りん子は自分が無理してでも相手に親切にできるけど、わたしはできる範囲でしかしないから、りん子のほうが優しい」と言われたことがある。
そのとき、優しさってその人の中で精一杯のことを『優しさ』っていうんじゃないかな、だから、友達のできる優しさをすればいいだけだよって思った。
こんなふうに思う。
きっと愛情(に限らずだけど)にはその人に備わった分量があるんじゃないだろうか。
多いから善人で少ないから悪人ということではなくて、善し悪しとは別の次元で。
中学時代の友達のように。
すぐ冷める恋愛を繰り返していた頃や【堕胎】したときなどの『自分には愛する才能がないのではないか』と思っていた当時のわたしのように。
その人のMAXは別の人からしたら少ないと感じるかもしれない、そういう備わった分量。
それから言えば、那智さんはきっと多い人だと思う。
『関わる』と決めてからの関わり方や、こんな好きな女に対する病み上がりのアドバイスひとつとっても多いと感じる。
これが多すぎると感じる人だっているはずだから、一概に多い=◯ではないのよ^^
ただ、多いだろうと。
『等式』を読んで「那智さん優しい!!」と、ちょっぴりわたしの立場をうらやましいと思う方もいてくれるかもしれないけど、それは実際付き合ったら『多すぎ』と感じるかもしれないよね(笑)
だから、みんな、自分に合った心地よい分量の人とお付き合いしていかれたらいいな〜と思ったりしていて、そんな気持ちを背中を押しながらお話しした。
それは主義か感性かで違ってくるだろ?
たとえば、(数値にできるものじゃないけど)80の優しさがあるとして『自分はここまでしか優しくしないという主義』と『これが自分にとってのMAXの優しさという感性』によって話は変わってくるんじゃない?ということだ。
(中学時代の友人も主義と感性どっちだったのかな)
ええ、そうですね、おっしゃる通りです。
そこから、またポツポツとわたしの考えを話す。
首から背中を押していた手のひらは腰に移動する。
照明を落とした薄暗い部屋。
那智さんは愛情深い人だ。
今日もたくさん優しくしてくれた。
わたしはいつももらってばかりいるような気がする。
那智さんの愛情とわたしが那智さんに向ける愛情はたぶん表に現れる形が違うとは思っている。
だけど、那智さんの隣りでにこにこ那智さん好き好き^^ってしていることが愛情になっているのだろうか。
もらったものをお返しする循環が、那智さんに愛情を伝えるものになってくれているだろうか。
かつて愛する才能がないと感じていたわたしはちゃんと愛情を持っていられているだろうか。
那智さん、わたしは上手に那智さんを愛せていますか?
思わずこんなことを聞いてしまった。
…
「うん」と言ってくれた?それとも寝息だったの。
小さく何か聞こえて、それ以降那智さんは何も言わなかった。
きっとウトウトしはじめているのですね。
答えを知りたいと思うけど、もう一度聞き直してせっかくの眠りを邪魔するわけにはいかないから、答えはいいや。
太ももからふくらはぎ、足の裏とマッサージを終えて、踵にそっと唇をつける。
静かにお布団をかけて那智さんの脇に鼻先を寄せる。
那智さんとわたしの愛情の分量は同じくらいだろうか。
それはわからない。
ただ那智さんはとても愛情の分量が多い人だ。
わたしは、わたしのできる精一杯でいるしかないし、いつまでもそうしていたいと思う。
那智さん、あのとき答え聞けなかったから、今度こっそり教えてくださいね。
わたしは上手に那智さんを愛せていますか?
<関連エントリー>
堕胎のこと
『優しくされた記憶1 2 3 4』
「等式」感想です。「愛せているよ」で、終了だと面白くないので、なぜ私がりん子を愛し続けられるのかを記したいと思います。何回か書いているかと思いますが、1つ目は「アンテナ」の存在です。りん子の感性のアンテナ感度が良い為、私の気持ちを察して行動できる、もしくは感情の共有ができるから。
2つ目は「慣れない」私がりん子に対して愛情を注ぎ、同じ行動を繰り返しても「慣れない」で感謝の気持ちなどプラスの感情表現をすることができる。これは、りん子の最大の長所だと思う。人は残念ながら慣れてしまうからね、私を含めて。
私もりん子からの愛情に慣れいる部分を希に指摘されると素直に謝ります。又、教えてねと言いながら。(笑)以上2つの理由があるから愛し続けることが出来る。逆を言えば、愛情を貰え続けられる人とはこんな人なのではないでしょうか。
りん子が「等式」でそんなに自画自賛するわけにいかないだろうから、私からのアピールです。愛される理由があると言うこと。
ノロケ(きっぱり)
140字もどき
他愛ない会話だった。
ただのタラレバ話。
でも、それはわたしの『悲しい』のスイッチを入れる種類のものになっていった。
お酒のせいもあるけど悲しい気持ちが治まらず、悲しい表情のまま改札で別れた。
電車からメールを送る。
その種類の発言はわたしは悲しくなります。
良好なわたしでいたほうがよいのなら、どうか、その部分に関しての発言は慎重にしていただけるとよいかと思います。
かわいくない発言だ。
しばらくしてお返事が来た。
りん子は俺を信じればいい。
おふざけが許せないなら怒ればいい。
那智さんに悪意はない。
那智さんはわたしをとてもとても大切に思っている。
あと、もうひとつ、ちょっとふたりだけの(いまのところ)内緒の思い^^
どれも信じればいい。
それでも悲しくなるのなら、それもそのまま伝えればいい。
わたしが那智さんに心を委ね安心してついて行かれるのは、いつもこのふたつを示してくれているからだ。
闇雲に信じろというのは簡単だ。
でも、それだけでは信じるこちら任せになってしまう。
そこに負の感情をきちんと伝えることがつけ加えられると、『信じる』ことの責任の所在は那智さんに移るだけだ。
信じさせることと悲しい気持ちを引き受けること、この両方を示してくれるからわたしは安心して那智さんに委ねることができるのだ。
人に『それはイヤ』『それは楽しくない』とマイナス感情を伝えることが苦手だったわたし。
自分が我慢すればいいと思っていた。
いまは、那智さんに小さな負もちゃんとお伝えする。
自分の気持ちを伝え、那智さんの意図を聞き、お互い悪意はなかったねと確認する。
小さな負もひとつひとつ摘んでいくと那智さんをもっと好きになって、ずっと一緒にいたいと思うのだ。
「等式」感想です。「自分の気持ちを伝え、那智さんの意図を聞き、お互い悪意はなかったねと確認する。」好きな相手に悪意を抱くのが理解できない、自分の意志を理解して貰えず、もどかしい気持ちや「なぜ、わからないか」の怒りは理解できる。棘を見せたことがないりん子には逆らえない。(笑)
他愛ない会話だった。
ただのタラレバ話。
でも、それはわたしの『悲しい』のスイッチを入れる種類のものになっていった。
お酒のせいもあるけど悲しい気持ちが治まらず、悲しい表情のまま改札で別れた。
電車からメールを送る。
その種類の発言はわたしは悲しくなります。
良好なわたしでいたほうがよいのなら、どうか、その部分に関しての発言は慎重にしていただけるとよいかと思います。
かわいくない発言だ。
しばらくしてお返事が来た。
りん子は俺を信じればいい。
おふざけが許せないなら怒ればいい。
那智さんに悪意はない。
那智さんはわたしをとてもとても大切に思っている。
あと、もうひとつ、ちょっとふたりだけの(いまのところ)内緒の思い^^
どれも信じればいい。
それでも悲しくなるのなら、それもそのまま伝えればいい。
わたしが那智さんに心を委ね安心してついて行かれるのは、いつもこのふたつを示してくれているからだ。
闇雲に信じろというのは簡単だ。
でも、それだけでは信じるこちら任せになってしまう。
そこに負の感情をきちんと伝えることがつけ加えられると、『信じる』ことの責任の所在は那智さんに移るだけだ。
信じさせることと悲しい気持ちを引き受けること、この両方を示してくれるからわたしは安心して那智さんに委ねることができるのだ。
人に『それはイヤ』『それは楽しくない』とマイナス感情を伝えることが苦手だったわたし。
自分が我慢すればいいと思っていた。
いまは、那智さんに小さな負もちゃんとお伝えする。
自分の気持ちを伝え、那智さんの意図を聞き、お互い悪意はなかったねと確認する。
小さな負もひとつひとつ摘んでいくと那智さんをもっと好きになって、ずっと一緒にいたいと思うのだ。
「等式」感想です。「自分の気持ちを伝え、那智さんの意図を聞き、お互い悪意はなかったねと確認する。」好きな相手に悪意を抱くのが理解できない、自分の意志を理解して貰えず、もどかしい気持ちや「なぜ、わからないか」の怒りは理解できる。棘を見せたことがないりん子には逆らえない。(笑)
信頼
りん子的独り言(生意気)
SMや主従関係は信頼が大事。
普通の恋愛より絆が深い。
なんて聞くけど。
基本的に関係の名前によって信頼の深さが決まるわけではないよね。
主従関係になりました、はい、今日から信頼!!なんて無理。
(ロールプレイングなら有り)
結局人と人、信頼は積み重ねていってはじめてできるのだと思う。
だから、最初から信頼ありきには疑念を抱くのですが(憧れるけどね)、じゃあ、(主にSMや主従に関して)信頼ってどうやって築くのでしょう。
信頼って主従だからってことだけや『名前を知っているから』とかだけでは得られないと思う。
それよりも、あなたの不安を全力で払拭する、あなたと良好な関係を築いていきたいと思っているという気持ちの表れが、こちらを安心させ、その安心の積み重ねが信頼を作っていくもの。
それを具体的にしていくのは『名前や名刺』の情報ではなく、じつは『事後の対応』が大きな鍵を握っているとわたしは思うのです。
たとえば、SMなどでは普通はあり得ないことをしたり、その姿を見せたりするでしょ?
主従なんかでも『全部さらけ出せ』なんてよく聞くよね。
でも、わたしたちはいろいろな要因で、ためらうのだ。
そんなあり得ない姿を見せても引いちゃわないか(たいがい男の期待する淫乱より女のそれのほうがすごいと思うし…)
『全部』というくらいなんだから、マイナス部分を晒しても嫌われないだろうか(そういうクセに奴隷はわがままいうななんて辻褄合わないこと言うし…)
こんなふうにためらい、それでも『受け止める』と言ってくれているからジャンプする。
でも、マイナスとされることを行うとき事前に『大丈夫、受け止める』と言われることはあるけれど、じつは事後のフォローがおそろかにされてしまうことないだろうか。
たとえば、那智さんがわたしを淫乱にしようとして「どんな姿のりん子も好きだから心配しないで」と言ってくれたことを信じて淫乱な姿を表に出すけど、後日揺り戻しで落ち込んだりするわけです。
あんな姿見せてわたしったと自己嫌悪に陥ったり、あんな恥ずかしいことをさせた!!って那智さんを責めたくなってしまったり、後日ぐるぐるするわけです。
それらに対して面倒がらず、とことんマイナスに付き合ってくれる。
話しを聞き、その行為の意味を教えてもらい。そうなったわたしを肯定してもらう。
この事後の対応がとても大事で、これがあると次に進むときに『委ねてもいいかも(それでも何度も『かも』が続くのよ)』という信頼になるのです。
「俺を信頼しろ」「全部受け止める」というのは簡単だけど、じゃあ、どれだけ事後のフォローをしてくれるだろう。
じつは、事前の手を広げることと同じか、それ以上に事後のフォローによる安心感は大事だと思うのです。
『主従は信頼』と言われると、信じられなかったり不安に思ってしまうこちら側が悪いことのように感じてしまうけど、それは『委ねろ、さらけ出せ』という側の信頼の積み上げ方に問題がある場合が多いんじゃないかな。
普通はあり得ない姿を晒して、仮に落ち込んだとしたら面倒がらずに付き合ってくれているだろうか。
全部晒して、その中にマイナス感情が含まれていても面倒な素振りを見せていないだろうか。
わたしたちは、そこにすごく敏感なのだ。
一瞬でも面倒な素振りをされたら、せっかく安心してもいいかもと力を抜いた全身にまたぐっと力を入れてしまう。
一瞬でも面倒な素振りを見せておいて「信頼しろ」なんて酷な話しだ、全部晒せという関係にしているなら。
そういう中、『信頼しろ、さらけ出せ』とおっしゃっているSやご主人様はちゃんとちゃんと事後のフォローしてくれていれば、あなたを信頼して身を任せる従順な淫乱女は出来上がると思うのです。
だから、わたし側の女性は事後の心の動きをお相手にきちんと説明して、フォローしていただきましょう^^
もし、その面倒を省かれて負の感情を言えず自分でなんとかするのが『奴隷』なのだとしたら、わたしの経験からいうとご主人様と奴隷の間には信頼は築けないと思うのです。
もちろん、性的な場面だけ拒否権なしの奴隷さんやふたりの役割分担として便宜上の奴隷さんなどはこの限りではありません^^
とにかく、わたしはとことん『こちら側』の味方な考えなので(笑)
『主従』や『ご主人様』や『支配』なんて言葉はまやかしだ。
まるで、それで全部叶ってしまうような言葉だ。
でも、
なんだか不安。
不安を伝えることが不安。
ご主人様は委ねろと言ってくれるけど、つい心配になっちゃう。
そんなふうに思うとき、そんな言葉なんて意味はなく、じつは事後のフォローをしてくれていないからなんじゃないかと振り返ってみたら、どうだろう。
不安に思う、信じられない自分を責める前に。
名前を知っていたら『信頼』?
主従だから『信頼』?
それもひとつかもしれないけど、それは単に信用するひとつのスタート地点に過ぎないだろう。
何を得れば信頼と言えるかは人によると思う。
ただ、本当の信頼は『あなたの不安は全力で解消する覚悟がある』という姿勢。
それを計るひとつが事後のフォローができる男かどうか、なんじゃないだろうか。
<関連エントリー>
そして、信じさせてくれようとしてくれる男性にはこんな気持ちでいよう
『信じることに慣れるのだ』
「等式」感想です。「信頼」が欲しいのかな?その関係性、主従やSMなどなんでもよいのだけれど、「それが」やりたいのだよね、お互いに、その要求が大きければ名前も知らずでも関係は成立すると思う。男が差し出させたいのであれば差し出したくなるような環境をつくれば良いだけ。
お互いに最初の出会いの時、会ってお互いを知るだけの信頼、最初の出会いからホテルに行っても良いと思う信頼、許容できる信頼関係の存在を知ることではないか。そして、少ししか差し出さない女性には少ししかあげないと言う飢餓感を煽る、男に心の余裕があれば徐々に簡単に差し出す女が出来るかも。
男が求める行為などの要求が女のそれを上回るから、「信頼」がないと出来ないとか、後のフォローとかと言う話になるのではないか。
そして、男が命令で何かをさせるのではなく、女からの懇願で事をするように、男が持っていく方が価値がある。
SMや主従関係は信頼が大事。
普通の恋愛より絆が深い。
なんて聞くけど。
基本的に関係の名前によって信頼の深さが決まるわけではないよね。
主従関係になりました、はい、今日から信頼!!なんて無理。
(ロールプレイングなら有り)
結局人と人、信頼は積み重ねていってはじめてできるのだと思う。
だから、最初から信頼ありきには疑念を抱くのですが(憧れるけどね)、じゃあ、(主にSMや主従に関して)信頼ってどうやって築くのでしょう。
信頼って主従だからってことだけや『名前を知っているから』とかだけでは得られないと思う。
それよりも、あなたの不安を全力で払拭する、あなたと良好な関係を築いていきたいと思っているという気持ちの表れが、こちらを安心させ、その安心の積み重ねが信頼を作っていくもの。
それを具体的にしていくのは『名前や名刺』の情報ではなく、じつは『事後の対応』が大きな鍵を握っているとわたしは思うのです。
たとえば、SMなどでは普通はあり得ないことをしたり、その姿を見せたりするでしょ?
主従なんかでも『全部さらけ出せ』なんてよく聞くよね。
でも、わたしたちはいろいろな要因で、ためらうのだ。
そんなあり得ない姿を見せても引いちゃわないか(たいがい男の期待する淫乱より女のそれのほうがすごいと思うし…)
『全部』というくらいなんだから、マイナス部分を晒しても嫌われないだろうか(そういうクセに奴隷はわがままいうななんて辻褄合わないこと言うし…)
こんなふうにためらい、それでも『受け止める』と言ってくれているからジャンプする。
でも、マイナスとされることを行うとき事前に『大丈夫、受け止める』と言われることはあるけれど、じつは事後のフォローがおそろかにされてしまうことないだろうか。
たとえば、那智さんがわたしを淫乱にしようとして「どんな姿のりん子も好きだから心配しないで」と言ってくれたことを信じて淫乱な姿を表に出すけど、後日揺り戻しで落ち込んだりするわけです。
あんな姿見せてわたしったと自己嫌悪に陥ったり、あんな恥ずかしいことをさせた!!って那智さんを責めたくなってしまったり、後日ぐるぐるするわけです。
それらに対して面倒がらず、とことんマイナスに付き合ってくれる。
話しを聞き、その行為の意味を教えてもらい。そうなったわたしを肯定してもらう。
この事後の対応がとても大事で、これがあると次に進むときに『委ねてもいいかも(それでも何度も『かも』が続くのよ)』という信頼になるのです。
「俺を信頼しろ」「全部受け止める」というのは簡単だけど、じゃあ、どれだけ事後のフォローをしてくれるだろう。
じつは、事前の手を広げることと同じか、それ以上に事後のフォローによる安心感は大事だと思うのです。
『主従は信頼』と言われると、信じられなかったり不安に思ってしまうこちら側が悪いことのように感じてしまうけど、それは『委ねろ、さらけ出せ』という側の信頼の積み上げ方に問題がある場合が多いんじゃないかな。
普通はあり得ない姿を晒して、仮に落ち込んだとしたら面倒がらずに付き合ってくれているだろうか。
全部晒して、その中にマイナス感情が含まれていても面倒な素振りを見せていないだろうか。
わたしたちは、そこにすごく敏感なのだ。
一瞬でも面倒な素振りをされたら、せっかく安心してもいいかもと力を抜いた全身にまたぐっと力を入れてしまう。
一瞬でも面倒な素振りを見せておいて「信頼しろ」なんて酷な話しだ、全部晒せという関係にしているなら。
そういう中、『信頼しろ、さらけ出せ』とおっしゃっているSやご主人様はちゃんとちゃんと事後のフォローしてくれていれば、あなたを信頼して身を任せる従順な淫乱女は出来上がると思うのです。
だから、わたし側の女性は事後の心の動きをお相手にきちんと説明して、フォローしていただきましょう^^
もし、その面倒を省かれて負の感情を言えず自分でなんとかするのが『奴隷』なのだとしたら、わたしの経験からいうとご主人様と奴隷の間には信頼は築けないと思うのです。
もちろん、性的な場面だけ拒否権なしの奴隷さんやふたりの役割分担として便宜上の奴隷さんなどはこの限りではありません^^
とにかく、わたしはとことん『こちら側』の味方な考えなので(笑)
『主従』や『ご主人様』や『支配』なんて言葉はまやかしだ。
まるで、それで全部叶ってしまうような言葉だ。
でも、
なんだか不安。
不安を伝えることが不安。
ご主人様は委ねろと言ってくれるけど、つい心配になっちゃう。
そんなふうに思うとき、そんな言葉なんて意味はなく、じつは事後のフォローをしてくれていないからなんじゃないかと振り返ってみたら、どうだろう。
不安に思う、信じられない自分を責める前に。
名前を知っていたら『信頼』?
主従だから『信頼』?
それもひとつかもしれないけど、それは単に信用するひとつのスタート地点に過ぎないだろう。
何を得れば信頼と言えるかは人によると思う。
ただ、本当の信頼は『あなたの不安は全力で解消する覚悟がある』という姿勢。
それを計るひとつが事後のフォローができる男かどうか、なんじゃないだろうか。
<関連エントリー>
そして、信じさせてくれようとしてくれる男性にはこんな気持ちでいよう
『信じることに慣れるのだ』
「等式」感想です。「信頼」が欲しいのかな?その関係性、主従やSMなどなんでもよいのだけれど、「それが」やりたいのだよね、お互いに、その要求が大きければ名前も知らずでも関係は成立すると思う。男が差し出させたいのであれば差し出したくなるような環境をつくれば良いだけ。
お互いに最初の出会いの時、会ってお互いを知るだけの信頼、最初の出会いからホテルに行っても良いと思う信頼、許容できる信頼関係の存在を知ることではないか。そして、少ししか差し出さない女性には少ししかあげないと言う飢餓感を煽る、男に心の余裕があれば徐々に簡単に差し出す女が出来るかも。
男が求める行為などの要求が女のそれを上回るから、「信頼」がないと出来ないとか、後のフォローとかと言う話になるのではないか。
そして、男が命令で何かをさせるのではなく、女からの懇願で事をするように、男が持っていく方が価値がある。
那智さん的上下
独特な幸福感
年に数回大きなイベントがあって、その前はいつもより忙しくなる那智さん。
お休みが取りにくくなるのとほんのちょっと忙しそうなくらいで、ほとんどわたしにとっては支障ないのだけど、年明けにある一番重要なイベントのときだけはさすがに大変な感じがこちらにも伝わってくる。
毎年、お仕事のお手伝いに駆り出されるのはこのイベントが多いので、年明けでやっと会える!!のときは大概お手伝いか『大変そうな那智さん』で、普段のお出かけやホテルのテンションはお預けなのだ^^
今年もまず新年一発目はお仕事場でお手伝い。
まあ、ちょこっとトイレで性処理はあったけど(どっちのでしょう^^;)
同じ週の半ばにもう一度ランチに行かれそうだったので、もちろんホテルのテンションではないけれどカラオケでくっついたりマッサージしたりの多少『いちゃいちゃ』できるはずだった。
それがちょうどその日の朝、お昼まで那智さんがひとりだと聞いたのでお手伝いに伺うことになった。
新年一発目のときからずっと立て込んでいるようだったから、カラオケなしでお手伝いとちょこっと(^^)とランチをご一緒するような時間になるのもいいかなと思って、朝イチでお仕事場に向かった。
あと二駅で到着というとき、那智さんからメールが。
◯◯さん、来た!!
午後から来るはずだった人が予定よりずっと早く出勤してきたそうだ。
まあ、同じイベントをするのだから彼女だってそうサボってもいられないよね。
ごめんね〜!!
ランチは大丈夫、カラオケに行こう。
のメールに
いいですよ〜^^
ウロウロしておきます。
とお返事する。
まあ、こればかりは仕方ないことだし、わたしがお邪魔してからいらしたほうが困るから、幸いといえば幸いだ。
ちょっと探し物もあったからちょうどいい。
ただ短時間とはいえ、手伝いの当てが外れて那智さん残念だろうな〜とちょっぴりわたしまでがっかりな気持ちで、さて、いまからカラオケまでの約2時間、どうやって過ごそうかなと思っていた。
そんな対処をしながら、マイナス感情が不思議と湧かなかった。
唯一、那智さん大変だなと思うくらい。
「ごめんね」とすまなそうにメールをくれる那智さんに「見たいものありましたから」「わたしがいるときに出勤されなくてよかったですね」と気持ちを軽くして差し上げるメールをすることが、むしろ心地よいほど。
那智さんに対して『いいこ』でいられることがすごく気持ちよかった。
とても忙しそうだし、きっとカラオケでも主にマッサージだと予測できるけど、なんだか那智さんのために時間を使えることがとても嬉しい気持ちになっていた。
これって、『ご主人様の喜びはわたしの喜び』な主従的思考じゃないか!?
なんの我慢も気合いもなく、ごく自然にそう思える自分がなんだかデキの良い女のような気がして、さらに気分がよかった。
時間を潰しランチを買い、途中ランチタイムに客先に行かないといけないかも!?なんて更なる障壁の可能性まで浮上しながら(このときも「移動だけでもご一緒します」と健気なわたし満喫^^)、なんとか無事カラオケにチェックインの時間になった。
那智さんを待ちながら、『ちょっとはくっつかせていただきますけど、今日はリラックスしていただきますよ〜』とやる気満々、心はマッサージ。
ご奉仕の気持ちでいっぱいだ。
ほどなくして那智さんご登場。
かすかにすまなそうな雰囲気の欠片とちょっぴりお疲れの様子。
でも、隣りに座ってくっつきたがっているわたしを『どうどう』となだめながら招き入れてくれる姿はいつも通りで、ホッとする。
すこし那智さんの懐を堪能して、ドリンクが来るまで手のひらをマッサージ。
それならと背中に回って肩を揉む、エッチなことしているわけじゃないから、ドリンク持ってこられても大丈夫ですよね。
ドリンクが来て、買ってきたお昼をいただいて、那智さんの一服が終わり。
さて、このままマッサージか、それとも、またちょっとくっつくくらいはさせてくれるかなと思っていたら、覆いかぶさるように抱きしめられてキス。
優しく甘く、いいこいいこされながらキスをして、もう片方の手が胸に。
ダメです、ダメです、今日はマッサージ。
わたし、ちっとも欲情していませんし、那智さんその気ないのにされてもうれしくないです。
年明けてから官能の時間がほとんどないから、やたら恥ずかしい気持ちもあってあわあわと抵抗してしまう。
抵抗しながらもずっと優しい愛撫は続くけど、抵抗の合間の唇を離したときに目の前にある那智さんのいたずらっ子の嬉しそうな顔!!
やっぱり、ただの優しい愛撫じゃない!!
那智さん、ダメです、マッサージします
だって、那智さん、途中でやめるつもりでしょ!?
嬉しそうな顔が、もっと嬉しそうになる。
そう、俺の目論見はね、ここに来る間に考えてたんだけど
がーーっとやって止めて〜、みたいなノリじゃなくて、こうやって優しく優しくしてふわーーと終わるの(笑)
やっぱり〜〜
もう、マッサージしますよう
目論見を披露しても、それを続ける。
ご奉仕気分でぜんぜん欲情していなかったのに、このいたずらっ子の那智さんの表情と優しい手ですこし欲情が頭をもたげてしまう。
抱きしめられながら、ピクッと体が3回ほど反応したところで
まあ、これくらいかな〜(笑)
と手を引かれてしまった。
もう、だから、やめてくださいって言ったのに!!
激しく揺さぶられておあずけ状態ではないから欲情の火はすっと落ち着いて、マッサージをする気持ちは変わらずある。
でも、あれ?なんか、さっきまでの勢いないよ?
ああ、那智さん
すごーくマッサージする気持ちだったのに、いまだって喜んでしますけど、でも、なんかやる気満々じゃなくなっちゃいましたよー
マッサージに対してほんのちょっとですけど、マイナス感情持っちゃったじゃないですかー(笑)
だって、わざとそうしたんだもん(笑)
なぜですか?
喜んでマッサージしてほうがいいでしょ?
いや、なんかさ、すんなり喜んでしてもらうのもなんかな〜と思って
俺たちはさ、りん子が率先して『俺のために』ってするより、俺が『やって』と言ってりん子が動くほうが合ってるだろ?
これは俺たちの上下の形なの(笑)
う〜ん、なんだかこじつけっぽい感じがしないでもないけれど、那智さんは以前から『那智さんのために』ばかりだとわたしが主導することになるから、わたしたち的上下ではする必要ないと言ってくれていたので、筋は通っている。
でも、これって
お手伝いやマッサージばかりで『してもらっている』アドバンテージに加えて、『待たせた』まで追加されちゃったから、すこしはりん子にも『何か』というサービス精神もありませんか。
しかも、適度に未練を残しておしまいにするという天邪鬼的サービス精神(笑)
那智さんらしいなぁと思いながら、若干のマイナス感情を持ちつつ、誠心誠意マッサージさせていただいたのでした^^
ところで。
この日、カラオケを後にしながら
これで1エントリーだね(笑)
と笑い合っていました。
わたしたちは何かネタになりそうな出来事があると、ときどきこんなふうに口に出しています。
ブログをはじめた頃は、最中に『ブログ』のことを意識することはブログのための会話や行為のような気がして、ふたりともすこし抵抗感があったのだけど、何年も続けていると『ブログのための会話(行為)』ではなく『会話(行為)がたまたまブログになる』ことの違いをはっきり認識できるようになり、いまではごく自然に後者でいられているので、最中や事後に「ネタになるね」と話題を楽しめています。
たかがブログだけど、いまのわたしたちにはごく自然に日々の営みの中に『等式』がしみ込んでいるんだなって、うれしく思うのです^^
それが、様々なネタになり、こうやってノロケや苦笑となっていて、それにお付き合いいただいているわけで…ありがとうございます、です(笑)
<関連エントリー>
マッサージいろいろ
『りん子に綿棒』
『どちらとも…』
『駄犬のマッサージ』
『駄犬の行方』
『爪』
「等式」那智さん的上下感想です。そうなんです、かなりこじつけっぽい理屈をどうエントリーにまとめるのかに注目していたのですがそのままでした。(笑)もう少し、何か、言葉が足りないのですが出てきません。
年に数回大きなイベントがあって、その前はいつもより忙しくなる那智さん。
お休みが取りにくくなるのとほんのちょっと忙しそうなくらいで、ほとんどわたしにとっては支障ないのだけど、年明けにある一番重要なイベントのときだけはさすがに大変な感じがこちらにも伝わってくる。
毎年、お仕事のお手伝いに駆り出されるのはこのイベントが多いので、年明けでやっと会える!!のときは大概お手伝いか『大変そうな那智さん』で、普段のお出かけやホテルのテンションはお預けなのだ^^
今年もまず新年一発目はお仕事場でお手伝い。
まあ、ちょこっとトイレで性処理はあったけど(どっちのでしょう^^;)
同じ週の半ばにもう一度ランチに行かれそうだったので、もちろんホテルのテンションではないけれどカラオケでくっついたりマッサージしたりの多少『いちゃいちゃ』できるはずだった。
それがちょうどその日の朝、お昼まで那智さんがひとりだと聞いたのでお手伝いに伺うことになった。
新年一発目のときからずっと立て込んでいるようだったから、カラオケなしでお手伝いとちょこっと(^^)とランチをご一緒するような時間になるのもいいかなと思って、朝イチでお仕事場に向かった。
あと二駅で到着というとき、那智さんからメールが。
◯◯さん、来た!!
午後から来るはずだった人が予定よりずっと早く出勤してきたそうだ。
まあ、同じイベントをするのだから彼女だってそうサボってもいられないよね。
ごめんね〜!!
ランチは大丈夫、カラオケに行こう。
のメールに
いいですよ〜^^
ウロウロしておきます。
とお返事する。
まあ、こればかりは仕方ないことだし、わたしがお邪魔してからいらしたほうが困るから、幸いといえば幸いだ。
ちょっと探し物もあったからちょうどいい。
ただ短時間とはいえ、手伝いの当てが外れて那智さん残念だろうな〜とちょっぴりわたしまでがっかりな気持ちで、さて、いまからカラオケまでの約2時間、どうやって過ごそうかなと思っていた。
そんな対処をしながら、マイナス感情が不思議と湧かなかった。
唯一、那智さん大変だなと思うくらい。
「ごめんね」とすまなそうにメールをくれる那智さんに「見たいものありましたから」「わたしがいるときに出勤されなくてよかったですね」と気持ちを軽くして差し上げるメールをすることが、むしろ心地よいほど。
那智さんに対して『いいこ』でいられることがすごく気持ちよかった。
とても忙しそうだし、きっとカラオケでも主にマッサージだと予測できるけど、なんだか那智さんのために時間を使えることがとても嬉しい気持ちになっていた。
これって、『ご主人様の喜びはわたしの喜び』な主従的思考じゃないか!?
なんの我慢も気合いもなく、ごく自然にそう思える自分がなんだかデキの良い女のような気がして、さらに気分がよかった。
時間を潰しランチを買い、途中ランチタイムに客先に行かないといけないかも!?なんて更なる障壁の可能性まで浮上しながら(このときも「移動だけでもご一緒します」と健気なわたし満喫^^)、なんとか無事カラオケにチェックインの時間になった。
那智さんを待ちながら、『ちょっとはくっつかせていただきますけど、今日はリラックスしていただきますよ〜』とやる気満々、心はマッサージ。
ご奉仕の気持ちでいっぱいだ。
ほどなくして那智さんご登場。
かすかにすまなそうな雰囲気の欠片とちょっぴりお疲れの様子。
でも、隣りに座ってくっつきたがっているわたしを『どうどう』となだめながら招き入れてくれる姿はいつも通りで、ホッとする。
すこし那智さんの懐を堪能して、ドリンクが来るまで手のひらをマッサージ。
それならと背中に回って肩を揉む、エッチなことしているわけじゃないから、ドリンク持ってこられても大丈夫ですよね。
ドリンクが来て、買ってきたお昼をいただいて、那智さんの一服が終わり。
さて、このままマッサージか、それとも、またちょっとくっつくくらいはさせてくれるかなと思っていたら、覆いかぶさるように抱きしめられてキス。
優しく甘く、いいこいいこされながらキスをして、もう片方の手が胸に。
ダメです、ダメです、今日はマッサージ。
わたし、ちっとも欲情していませんし、那智さんその気ないのにされてもうれしくないです。
年明けてから官能の時間がほとんどないから、やたら恥ずかしい気持ちもあってあわあわと抵抗してしまう。
抵抗しながらもずっと優しい愛撫は続くけど、抵抗の合間の唇を離したときに目の前にある那智さんのいたずらっ子の嬉しそうな顔!!
やっぱり、ただの優しい愛撫じゃない!!
那智さん、ダメです、マッサージします
だって、那智さん、途中でやめるつもりでしょ!?
嬉しそうな顔が、もっと嬉しそうになる。
そう、俺の目論見はね、ここに来る間に考えてたんだけど
がーーっとやって止めて〜、みたいなノリじゃなくて、こうやって優しく優しくしてふわーーと終わるの(笑)
やっぱり〜〜
もう、マッサージしますよう
目論見を披露しても、それを続ける。
ご奉仕気分でぜんぜん欲情していなかったのに、このいたずらっ子の那智さんの表情と優しい手ですこし欲情が頭をもたげてしまう。
抱きしめられながら、ピクッと体が3回ほど反応したところで
まあ、これくらいかな〜(笑)
と手を引かれてしまった。
もう、だから、やめてくださいって言ったのに!!
激しく揺さぶられておあずけ状態ではないから欲情の火はすっと落ち着いて、マッサージをする気持ちは変わらずある。
でも、あれ?なんか、さっきまでの勢いないよ?
ああ、那智さん
すごーくマッサージする気持ちだったのに、いまだって喜んでしますけど、でも、なんかやる気満々じゃなくなっちゃいましたよー
マッサージに対してほんのちょっとですけど、マイナス感情持っちゃったじゃないですかー(笑)
だって、わざとそうしたんだもん(笑)
なぜですか?
喜んでマッサージしてほうがいいでしょ?
いや、なんかさ、すんなり喜んでしてもらうのもなんかな〜と思って
俺たちはさ、りん子が率先して『俺のために』ってするより、俺が『やって』と言ってりん子が動くほうが合ってるだろ?
これは俺たちの上下の形なの(笑)
う〜ん、なんだかこじつけっぽい感じがしないでもないけれど、那智さんは以前から『那智さんのために』ばかりだとわたしが主導することになるから、わたしたち的上下ではする必要ないと言ってくれていたので、筋は通っている。
でも、これって
お手伝いやマッサージばかりで『してもらっている』アドバンテージに加えて、『待たせた』まで追加されちゃったから、すこしはりん子にも『何か』というサービス精神もありませんか。
しかも、適度に未練を残しておしまいにするという天邪鬼的サービス精神(笑)
那智さんらしいなぁと思いながら、若干のマイナス感情を持ちつつ、誠心誠意マッサージさせていただいたのでした^^
ところで。
この日、カラオケを後にしながら
これで1エントリーだね(笑)
と笑い合っていました。
わたしたちは何かネタになりそうな出来事があると、ときどきこんなふうに口に出しています。
ブログをはじめた頃は、最中に『ブログ』のことを意識することはブログのための会話や行為のような気がして、ふたりともすこし抵抗感があったのだけど、何年も続けていると『ブログのための会話(行為)』ではなく『会話(行為)がたまたまブログになる』ことの違いをはっきり認識できるようになり、いまではごく自然に後者でいられているので、最中や事後に「ネタになるね」と話題を楽しめています。
たかがブログだけど、いまのわたしたちにはごく自然に日々の営みの中に『等式』がしみ込んでいるんだなって、うれしく思うのです^^
それが、様々なネタになり、こうやってノロケや苦笑となっていて、それにお付き合いいただいているわけで…ありがとうございます、です(笑)
<関連エントリー>
マッサージいろいろ
『りん子に綿棒』
『どちらとも…』
『駄犬のマッサージ』
『駄犬の行方』
『爪』
「等式」那智さん的上下感想です。そうなんです、かなりこじつけっぽい理屈をどうエントリーにまとめるのかに注目していたのですがそのままでした。(笑)もう少し、何か、言葉が足りないのですが出てきません。