夏の旅行4
独特な幸福感
お外で全裸初体験を終え、また元の道路に戻ってからは、延々とお散歩。
広い歩道では、他に人がいないことをいいことに那智さんたらスカートめくりなどなど(わりとタイとなワンピだったからめくるとヒラッとなるんじゃなくてくる〜んって全部がひっくり変えちゃうのだ!!だから、パンツ丸見え!!)の遊びたい放題。
ときどき追い抜く車に見られてる!!とわたしはキーキー状態。
それ以外の狭い歩道は一列になってどちらかというと黙々と歩く感じだった。
那智さんは山登りの経験があるから長い距離黙々と歩くの得意なんだ。
時折振り返り「足大丈夫?」と気にかけてくれる。
多分、歩くペースもそれに合わせてくれているみたい。
そんな空気が感じ取れる背中に付いていくのはとても安心する。
目的の記念館に到着して一通り見学を終え、旅館に連絡を入れる。
送迎バスに着てもらい、そこからは楽^^
旅館に着いてお部屋に案内され、仲居さんがお茶を煎れながら夕食やお風呂の案内をしてくれる。
若いけれどとても感じの良い仲居さんで、わたしたちも気分良くお昼におうどんを食べたことやずいぶん歩いたことなど楽しくお話しさせてもらった。
とてもゆったりと広い和室で、大きな窓の外には小さな庭とウッドデッキ(そういうと和室にそぐわないのだけど、住宅用語知らないからなんて言えばいいのでしょう?大きな縁側みたいなもの^^;)。
庭には緑が豊富にあって、その先には山が見える。
塀を隔てているいるけれど、緑がずっと奥まで続いているようで気持ちのよい景色だった。
夕飯前に温泉に。
待ち合わせの時間を決めて二手に分かれる。
わたしからすの行水なんだ。
熱いお湯はすぐのぼせちゃう。
だから、多分待ち合わせ時間よりも早く出てしまうだろうなと思いながら、那智さんがゆっくり入れるくらいの時間設定にした。
広いお風呂には何種類かの湯。
のぼせちゃうわたしは熱いお風呂は早々に退散して、露天風呂に行ってみる。
親子連れの先客がいたので、隅っこのほうに。
ぬるめのお湯でほっとする。
少し火照った頬が外気に当たって気持ちいい。
さっきの露出とどこが違うんだ?なんてくすくす思いながら。
そのうち親子連れは出て行った。
遮る物はなく目の前には山々が広がっている。
距離感がおかしくなりそう。
日が傾いて来てから雲行きが怪しくなってきていて、このときもどんよりとした雲が覆いかぶさっているようだった。
だから、鮮やかな緑というよりくすんだ緑が広がって距離感が変だった。
遠くで『ゴロゴロ』と雷の音が聞こえてきた。
見る見るうちに真っ暗に。
夕立だ。
雷よりも早く雨がやってきた。
屋根がある露天風呂だったから、そのまま湯船に浸かっていようと思う。
ほとんど前触れもなく、いきなりザーーーッとものすごい勢いの雨が降ってきた。
山の緑が一気に霞む。
瞬く間に山が遠のいていくみたいだ。
土砂降りの雨。
近づく雷鳴。
視界も聴覚も奪われたみたいな錯覚。
この世界にわたししかいないんじゃないかって思ってしまうような感覚。
自然の大迫力に圧倒される。
すごい、すごい!!
なんておもしろい瞬間に露天風呂にいるんだろう、わたし。
屋根が付いているからこちらには被害はなく。
土砂降りの雨と雷の音だけしか聞こえない、視界が煙った不思議な空間で、ぽつんとひとり湯船に浸かって。
しばらくの間、わくわくしながらなんともラッキーなプレゼントをありがたく受け取っていた。
那智さんも見ていたかななんて思いながら、珍しく長風呂をして待ち合わせ時間ちょうどくらいにお風呂を出た。
ほどなくして那智さんも出てきた。
那智さんは、付き合いはじめの頃、二人が付き合うことで『りん子(二人)が幸福になれるように』と指針を決めてくれた。
それはこの5年半変わらず、実行してくれているのだけど。
この後、その幸福にしようと思ってくれている那智さんの父性たっぷりぶりの出来事が起こるのですが、それはまた次回。
いつまで続くの〜!?
もう少々お付き合いくださーい^^
お外で全裸初体験を終え、また元の道路に戻ってからは、延々とお散歩。
広い歩道では、他に人がいないことをいいことに那智さんたらスカートめくりなどなど(わりとタイとなワンピだったからめくるとヒラッとなるんじゃなくてくる〜んって全部がひっくり変えちゃうのだ!!だから、パンツ丸見え!!)の遊びたい放題。
ときどき追い抜く車に見られてる!!とわたしはキーキー状態。
それ以外の狭い歩道は一列になってどちらかというと黙々と歩く感じだった。
那智さんは山登りの経験があるから長い距離黙々と歩くの得意なんだ。
時折振り返り「足大丈夫?」と気にかけてくれる。
多分、歩くペースもそれに合わせてくれているみたい。
そんな空気が感じ取れる背中に付いていくのはとても安心する。
目的の記念館に到着して一通り見学を終え、旅館に連絡を入れる。
送迎バスに着てもらい、そこからは楽^^
旅館に着いてお部屋に案内され、仲居さんがお茶を煎れながら夕食やお風呂の案内をしてくれる。
若いけれどとても感じの良い仲居さんで、わたしたちも気分良くお昼におうどんを食べたことやずいぶん歩いたことなど楽しくお話しさせてもらった。
とてもゆったりと広い和室で、大きな窓の外には小さな庭とウッドデッキ(そういうと和室にそぐわないのだけど、住宅用語知らないからなんて言えばいいのでしょう?大きな縁側みたいなもの^^;)。
庭には緑が豊富にあって、その先には山が見える。
塀を隔てているいるけれど、緑がずっと奥まで続いているようで気持ちのよい景色だった。
夕飯前に温泉に。
待ち合わせの時間を決めて二手に分かれる。
わたしからすの行水なんだ。
熱いお湯はすぐのぼせちゃう。
だから、多分待ち合わせ時間よりも早く出てしまうだろうなと思いながら、那智さんがゆっくり入れるくらいの時間設定にした。
広いお風呂には何種類かの湯。
のぼせちゃうわたしは熱いお風呂は早々に退散して、露天風呂に行ってみる。
親子連れの先客がいたので、隅っこのほうに。
ぬるめのお湯でほっとする。
少し火照った頬が外気に当たって気持ちいい。
さっきの露出とどこが違うんだ?なんてくすくす思いながら。
そのうち親子連れは出て行った。
遮る物はなく目の前には山々が広がっている。
距離感がおかしくなりそう。
日が傾いて来てから雲行きが怪しくなってきていて、このときもどんよりとした雲が覆いかぶさっているようだった。
だから、鮮やかな緑というよりくすんだ緑が広がって距離感が変だった。
遠くで『ゴロゴロ』と雷の音が聞こえてきた。
見る見るうちに真っ暗に。
夕立だ。
雷よりも早く雨がやってきた。
屋根がある露天風呂だったから、そのまま湯船に浸かっていようと思う。
ほとんど前触れもなく、いきなりザーーーッとものすごい勢いの雨が降ってきた。
山の緑が一気に霞む。
瞬く間に山が遠のいていくみたいだ。
土砂降りの雨。
近づく雷鳴。
視界も聴覚も奪われたみたいな錯覚。
この世界にわたししかいないんじゃないかって思ってしまうような感覚。
自然の大迫力に圧倒される。
すごい、すごい!!
なんておもしろい瞬間に露天風呂にいるんだろう、わたし。
屋根が付いているからこちらには被害はなく。
土砂降りの雨と雷の音だけしか聞こえない、視界が煙った不思議な空間で、ぽつんとひとり湯船に浸かって。
しばらくの間、わくわくしながらなんともラッキーなプレゼントをありがたく受け取っていた。
那智さんも見ていたかななんて思いながら、珍しく長風呂をして待ち合わせ時間ちょうどくらいにお風呂を出た。
ほどなくして那智さんも出てきた。
那智さんは、付き合いはじめの頃、二人が付き合うことで『りん子(二人)が幸福になれるように』と指針を決めてくれた。
それはこの5年半変わらず、実行してくれているのだけど。
この後、その幸福にしようと思ってくれている那智さんの父性たっぷりぶりの出来事が起こるのですが、それはまた次回。
いつまで続くの〜!?
もう少々お付き合いくださーい^^
夏の旅行5(アップ後数時間後追記あり)
独特な幸福感
ラッキーな夕立ショーのおかげで、思いのほかゆっくりお風呂に浸かり、待ち合わせよりも早過ぎることはなかった。
先にわたしが出たけれど、ほとんど同じくらいに那智さんも来た。
浴衣姿で一緒に歩くのってなんだかウキウキするな。
お部屋に戻ろうとしたときに、大浴場の入り口になるマッサージルームが目に入った。
いまどきのちょっとおしゃれな感じのね。
足とフェイシャルマッサージだったかな。
それを横目に見ながらエレベーターを待ちお部屋へ。
「今日はいっぱい歩いたから足が疲れただろ?あのマッサージをしよう。」
「う〜ん、わたしはいいです。那智さんだけ、どうぞ。」
那智さんに誘われたけど、断った。
「なんで?」
理由を聞く那智さんに話す。
わたしは、ああいうマッサージの類で気持ちいいと思ったことないんだ。
凝っていないのではなくて。
大げさにいうと緊張してしまうの。
なんていうのかな、サービスを受け慣れていないというか。
気持ちよくならないといけないんじゃないかと焦ってしまうというか。
ああ、この変で「いい気持ち〜」とか言ったほうがいいんじゃないか、とか。
相手に対して気を使ってしまって全然気持ちよくならない。
こちらがお金を払っているにも関わらず、いつもの過剰な気遣いでまったくリラックスできないのだ。
「だからね、那智さん、わたしがするとお金の無駄なのですよ^^;だから、お一人でどうぞ。」
「ううん、俺はりん子とふたりでしたい。」
那智さんははじめてわたしとお話ししたとき「感性が合う」と言った。
それから幾日も幾晩も会話を交わすことになるのだけど。
なぜだか、その感性が合うという言葉はピタリと当てはまって感じられて、どうしてわたしのその気持ちわかるの?ということがたくさんあった。
その中でも、わたしの「過剰な気遣い」に代表される、「悪いところじゃないのだけど改善させたほうが暮らしやすい」というようなことなどは、的確な指摘と対処方法をレクチャーしてくれる。
で、またそのレクチャーがすんなりと受け入れられるものだったりするので、こういうところも感性が合うのだな〜と思っていた。
実はね、那智さんもそういう人だったんだ。
わたしほどの過剰さはないとしても、おそらく一般的に図太い人から比べたら気遣いや不必要に自分が責任を感じてしまう人だったらしいのです。
だから、わたしの気持ちがわかるし、対処方法もわかる。
そして、つい自分を責めてしまうわたしを理解し、感性が合うと好感を持ってくれたんだ。
余談ですが。
バリウム検査のときの「Tシャツを着るか否か」はよくわかるのだそうです。
若かりしころ、風俗に行き「脱いで待っていてください」と言われ、「こういうときはどこまで脱ぐのだろうか」と悩んだそうです。
「全部脱いだら、やる気満々みたいだし、でも、あまり脱いでいないと慣れていないみたいだし…」ってね。
那智青年の苦悩です(笑)
多分、いろいろ経験し対処方法や心持ちを模索して、いまの那智さんがいるんだ。
わたしとしてはその生まれながらのスーパーマンというわけじゃない、那智さんが好き。
そして、いまその「過剰な」気遣いをせずにいられるようになった那智さんの経験をわたしの教えて、わたしを生きやすくする手助けをしてくれているというわけだ。
長い時間付き合うことで、こういうピンポイントな出来事に出くわす度に、具体的な対処方法や心構えを植え付けてくれるの。
で、この時は「サービスを受ける側の心構え」というわけです。
マッサージの技術だけじゃなくて、客をリラックスさせるのも彼らの仕事。
気持ちよくないなら気持ちよくないままでいいの、こちらはお金を払っているのだから気持ちよくなれないのはあちらのせいと思うんだよ、りん子は責任を感じちゃいけない。
残念、今日は下手な人だったと思えばいい。
その代わり、俺たちみたいな気を使ってしまう客を気持ちよくさせられたら、それは賞賛に値するから伝えてあげるの。
やはり若かりし頃、接客する側に気遣いしすぎて、リラックスしてサービスを受けられなかった那智青年。
ある日、そのサービスをきちんと受け取れることがあったのだそうです。
それは、エッチなマッサージじゃなくてね^^;
技術も接客態度も、那智さんをリラックスさせる力を持った人に出会ったわけです。
それで、リッラクスできず気持ちよくなれないのは、こちらの責任じゃないと割り切れるようになったのだそう。
そんな経験談を交えながら、責任の所在や、サービスを受ける側の適切な尊大さを教えてくれる。
これは、過剰に気遣い、過剰に人の機嫌が気になり、不必要のへりくだってしまう、わたしの「悪いところじゃないけど、改善させたほうが生きやすい」すべての事柄に通じるのだ。
「俺はりん子と一緒にマッサージを受けて一緒に気持ちよくなりたい。いいね、りん子は練習だと思えばいい。俺と一緒なら大丈夫だろ。」
実は、わたしはマッサージしてくれる人ももちろんなんだけど、一緒に受ける那智さんにも気を使ってしまうなと思っていた。
隣にいるわたしが気持ちよくなれないのは、申し訳ない気がして。
でも、那智さんはそれもわかって一緒にと言ってくれているのだから、きっとわたしがどう感じても大丈夫なんだろう。
そう思えたら、じゃあ、一緒にしようかなと思えた。
ほんっっと世話の焼ける女です^^;
狭いスペースにふたり並んでリクライニングチェアに体を預け、若いお姉さんにマッサージをしてもらう。
リラックス、リラックスと言い聞かせ。
気持ちよくなくても、それはそれでいいの、わたしのせいじゃないと念じ。
まあ、那智さんに言われたからって、一発オッケイというわけにはいかないけど。
それでも、自分を責めるような気持ちを持たないでいいと思える(努力をする)と、ずいぶんとリラックスでした。
いままでで一番『楽』に感じられたマッサージだった(笑)
なにより那智さんが隣にいるということで、ずいぶんと安心するな〜と改めて感じていた。
いちいち未熟で面倒なわたしですが、こうやって具体的な事例を用いて成功の経験を積ませてくれる那智さん。
この手間ひまをかけてくれるところに那智さんの父性を感じる出来事だったのです。
それはきっと感性が合うと那智さんが感じてくれているから、手助けもできるのかもしれない。
もしかしたら、わたしたちは似た者同士なんじゃないかとも思った出来事でした。
どどどうしよう、まだ続く…。
追記
これを読んで那智さんが「それって父性なのかな?」と自分のことを振り返った。
たしかに『父性』という言葉をわたしはよく出しているけれど、明確な定義があるわけじゃない。
辞書を調べても、ピンとくる答えは見つかっていないし。
でも、なんとなく、『そういうこと』を総称して『父性』と書いている。
で、那智さんなりの答え。
とくに今回のような事柄は、『父性』と書いてはいるけれど。
『こういうことは本来父親から教えてもらえたら幸せなこと』
うん。
そういうことを、いまわたしは那智さんから教えてもらっているのだ。
それで『父性』と呼んでいるのだなって、ちょっと腑に落ちました。
漠然としたわたしたちの感じている『父性』にちょっとだけ説明がついたので追記しました。
ラッキーな夕立ショーのおかげで、思いのほかゆっくりお風呂に浸かり、待ち合わせよりも早過ぎることはなかった。
先にわたしが出たけれど、ほとんど同じくらいに那智さんも来た。
浴衣姿で一緒に歩くのってなんだかウキウキするな。
お部屋に戻ろうとしたときに、大浴場の入り口になるマッサージルームが目に入った。
いまどきのちょっとおしゃれな感じのね。
足とフェイシャルマッサージだったかな。
それを横目に見ながらエレベーターを待ちお部屋へ。
「今日はいっぱい歩いたから足が疲れただろ?あのマッサージをしよう。」
「う〜ん、わたしはいいです。那智さんだけ、どうぞ。」
那智さんに誘われたけど、断った。
「なんで?」
理由を聞く那智さんに話す。
わたしは、ああいうマッサージの類で気持ちいいと思ったことないんだ。
凝っていないのではなくて。
大げさにいうと緊張してしまうの。
なんていうのかな、サービスを受け慣れていないというか。
気持ちよくならないといけないんじゃないかと焦ってしまうというか。
ああ、この変で「いい気持ち〜」とか言ったほうがいいんじゃないか、とか。
相手に対して気を使ってしまって全然気持ちよくならない。
こちらがお金を払っているにも関わらず、いつもの過剰な気遣いでまったくリラックスできないのだ。
「だからね、那智さん、わたしがするとお金の無駄なのですよ^^;だから、お一人でどうぞ。」
「ううん、俺はりん子とふたりでしたい。」
那智さんははじめてわたしとお話ししたとき「感性が合う」と言った。
それから幾日も幾晩も会話を交わすことになるのだけど。
なぜだか、その感性が合うという言葉はピタリと当てはまって感じられて、どうしてわたしのその気持ちわかるの?ということがたくさんあった。
その中でも、わたしの「過剰な気遣い」に代表される、「悪いところじゃないのだけど改善させたほうが暮らしやすい」というようなことなどは、的確な指摘と対処方法をレクチャーしてくれる。
で、またそのレクチャーがすんなりと受け入れられるものだったりするので、こういうところも感性が合うのだな〜と思っていた。
実はね、那智さんもそういう人だったんだ。
わたしほどの過剰さはないとしても、おそらく一般的に図太い人から比べたら気遣いや不必要に自分が責任を感じてしまう人だったらしいのです。
だから、わたしの気持ちがわかるし、対処方法もわかる。
そして、つい自分を責めてしまうわたしを理解し、感性が合うと好感を持ってくれたんだ。
余談ですが。
バリウム検査のときの「Tシャツを着るか否か」はよくわかるのだそうです。
若かりしころ、風俗に行き「脱いで待っていてください」と言われ、「こういうときはどこまで脱ぐのだろうか」と悩んだそうです。
「全部脱いだら、やる気満々みたいだし、でも、あまり脱いでいないと慣れていないみたいだし…」ってね。
那智青年の苦悩です(笑)
多分、いろいろ経験し対処方法や心持ちを模索して、いまの那智さんがいるんだ。
わたしとしてはその生まれながらのスーパーマンというわけじゃない、那智さんが好き。
そして、いまその「過剰な」気遣いをせずにいられるようになった那智さんの経験をわたしの教えて、わたしを生きやすくする手助けをしてくれているというわけだ。
長い時間付き合うことで、こういうピンポイントな出来事に出くわす度に、具体的な対処方法や心構えを植え付けてくれるの。
で、この時は「サービスを受ける側の心構え」というわけです。
マッサージの技術だけじゃなくて、客をリラックスさせるのも彼らの仕事。
気持ちよくないなら気持ちよくないままでいいの、こちらはお金を払っているのだから気持ちよくなれないのはあちらのせいと思うんだよ、りん子は責任を感じちゃいけない。
残念、今日は下手な人だったと思えばいい。
その代わり、俺たちみたいな気を使ってしまう客を気持ちよくさせられたら、それは賞賛に値するから伝えてあげるの。
やはり若かりし頃、接客する側に気遣いしすぎて、リラックスしてサービスを受けられなかった那智青年。
ある日、そのサービスをきちんと受け取れることがあったのだそうです。
それは、エッチなマッサージじゃなくてね^^;
技術も接客態度も、那智さんをリラックスさせる力を持った人に出会ったわけです。
それで、リッラクスできず気持ちよくなれないのは、こちらの責任じゃないと割り切れるようになったのだそう。
そんな経験談を交えながら、責任の所在や、サービスを受ける側の適切な尊大さを教えてくれる。
これは、過剰に気遣い、過剰に人の機嫌が気になり、不必要のへりくだってしまう、わたしの「悪いところじゃないけど、改善させたほうが生きやすい」すべての事柄に通じるのだ。
「俺はりん子と一緒にマッサージを受けて一緒に気持ちよくなりたい。いいね、りん子は練習だと思えばいい。俺と一緒なら大丈夫だろ。」
実は、わたしはマッサージしてくれる人ももちろんなんだけど、一緒に受ける那智さんにも気を使ってしまうなと思っていた。
隣にいるわたしが気持ちよくなれないのは、申し訳ない気がして。
でも、那智さんはそれもわかって一緒にと言ってくれているのだから、きっとわたしがどう感じても大丈夫なんだろう。
そう思えたら、じゃあ、一緒にしようかなと思えた。
ほんっっと世話の焼ける女です^^;
狭いスペースにふたり並んでリクライニングチェアに体を預け、若いお姉さんにマッサージをしてもらう。
リラックス、リラックスと言い聞かせ。
気持ちよくなくても、それはそれでいいの、わたしのせいじゃないと念じ。
まあ、那智さんに言われたからって、一発オッケイというわけにはいかないけど。
それでも、自分を責めるような気持ちを持たないでいいと思える(努力をする)と、ずいぶんとリラックスでした。
いままでで一番『楽』に感じられたマッサージだった(笑)
なにより那智さんが隣にいるということで、ずいぶんと安心するな〜と改めて感じていた。
いちいち未熟で面倒なわたしですが、こうやって具体的な事例を用いて成功の経験を積ませてくれる那智さん。
この手間ひまをかけてくれるところに那智さんの父性を感じる出来事だったのです。
それはきっと感性が合うと那智さんが感じてくれているから、手助けもできるのかもしれない。
もしかしたら、わたしたちは似た者同士なんじゃないかとも思った出来事でした。
どどどうしよう、まだ続く…。
追記
これを読んで那智さんが「それって父性なのかな?」と自分のことを振り返った。
たしかに『父性』という言葉をわたしはよく出しているけれど、明確な定義があるわけじゃない。
辞書を調べても、ピンとくる答えは見つかっていないし。
でも、なんとなく、『そういうこと』を総称して『父性』と書いている。
で、那智さんなりの答え。
とくに今回のような事柄は、『父性』と書いてはいるけれど。
『こういうことは本来父親から教えてもらえたら幸せなこと』
うん。
そういうことを、いまわたしは那智さんから教えてもらっているのだ。
それで『父性』と呼んでいるのだなって、ちょっと腑に落ちました。
漠然としたわたしたちの感じている『父性』にちょっとだけ説明がついたので追記しました。
たまーにでちょっとだけの話(追記あり)
独り言
先日のバリウム注入検査。
実はまだ結果を聞いていないのです。
エコーやら血液検査やらを別の日にして、それで、まとめて結果を聞きにいくことになっているのです。
で、今日はその日。
まあ、入院にときに血液検査もMRIもレントゲンも取っているから、多分大事には至っていないでしょうけれど、当然のように那智さんには予定を伝える。
「明日は病院です〜。」
「そうだね。どうする重病だったら!?」
わたしをビビらせようとしているのか、そんなことをいう。
でも、申し訳ないけれど、どうもピンと来なくて「ふ〜ん』くらいの反応にしかならない。
泣かせようと思ったみたいなんだけど、わたしの泣きポイントは『わたしがどうなる』よりも『那智さんがどうにかなっちゃう』なので、自分のことには意外に無反応だった。
「そんなことより飛行機のほうが心配です;;」
なんて、週末に出張で那智さんが飛行機に乗ることで、妄想発動ですぐうるうるするくせに^^;
それでも、那智さんは『検査結果』でりん子をドキドキさせたいらしく、いろんな病名やシチュエーションを出してくる。
実際に病魔と戦っている方には申し訳なけれど、やっぱり反応いまいち。
しばらくそんなグダグダな会話をして、ふいに。
「りん子、どうする?」
「はい?」
「医者にね、『つかぬ事をお伺いしますが、ここ数ヶ月の間に、うんこ食べたりしませんでした?』って聞かれたら。」
どきーーーーーーん!!!!
いや、うんこ?
食べ…て…。
だめ、お医者さんに嘘はいけない。
自分の体のことだもの、嘘はいけない。
ど、どうしよう。
嘘はいけないけど、なんて答える?
苦肉の策で、那智さんの質問に答える。
「えっと、数ヶ月って、何ヶ月以内のことを指していますか?って聞きます…。」
だめ!!!
それじゃあ、食べてますって言っているようなもの!!!
那智さん、大笑い。
「あ、じゃあ、こう返事するのは?…食べるって、どのくらいの量で『食べた』ことになりますか?っていうのは?」
それもだめだよね!?
どう考えても、口にしてますと公言している!!
またまた、那智さん、大笑い。
「そういうときは『は!?』と聞き返す以外ないよ(笑)『食べてません』の即答もおかしいしね。」
ええええ、でも、『は!?』のあとはどうしたら良いの?
もしかしたら、重大な事態を引き起こす原因になるかもしれないことなのに、嘘は付けないよ〜。
検査結果も気になるところですが。
違うことが気になってしまって、那智さんの思惑通りに『ドキドキ』してしまったわたし。
ああ、皆さん引かないでね。
数ヶ月単位で、『食べる』と言い切れないほどの量なのですから…。
って、そういう問題じゃない?
旅行の話はまだ続きますが、今日はこれから病院にいってきます^^
旅行の次の次あたりに『数ヶ月単位で食するほどではない量』のお話になる予定です^^
楽しみに?していてくださいね〜♪
追記
検査結果は問題なしでしたm^^m
あんなものがお腹の中にあるなんて、不思議な気持ちでしげしげと大腸のレントゲン写真を見てしまった。
ついでに、もうひとつの気がかりな質問もされずに終了いたしましたぁ^^
先日のバリウム注入検査。
実はまだ結果を聞いていないのです。
エコーやら血液検査やらを別の日にして、それで、まとめて結果を聞きにいくことになっているのです。
で、今日はその日。
まあ、入院にときに血液検査もMRIもレントゲンも取っているから、多分大事には至っていないでしょうけれど、当然のように那智さんには予定を伝える。
「明日は病院です〜。」
「そうだね。どうする重病だったら!?」
わたしをビビらせようとしているのか、そんなことをいう。
でも、申し訳ないけれど、どうもピンと来なくて「ふ〜ん』くらいの反応にしかならない。
泣かせようと思ったみたいなんだけど、わたしの泣きポイントは『わたしがどうなる』よりも『那智さんがどうにかなっちゃう』なので、自分のことには意外に無反応だった。
「そんなことより飛行機のほうが心配です;;」
なんて、週末に出張で那智さんが飛行機に乗ることで、妄想発動ですぐうるうるするくせに^^;
それでも、那智さんは『検査結果』でりん子をドキドキさせたいらしく、いろんな病名やシチュエーションを出してくる。
実際に病魔と戦っている方には申し訳なけれど、やっぱり反応いまいち。
しばらくそんなグダグダな会話をして、ふいに。
「りん子、どうする?」
「はい?」
「医者にね、『つかぬ事をお伺いしますが、ここ数ヶ月の間に、うんこ食べたりしませんでした?』って聞かれたら。」
どきーーーーーーん!!!!
いや、うんこ?
食べ…て…。
だめ、お医者さんに嘘はいけない。
自分の体のことだもの、嘘はいけない。
ど、どうしよう。
嘘はいけないけど、なんて答える?
苦肉の策で、那智さんの質問に答える。
「えっと、数ヶ月って、何ヶ月以内のことを指していますか?って聞きます…。」
だめ!!!
それじゃあ、食べてますって言っているようなもの!!!
那智さん、大笑い。
「あ、じゃあ、こう返事するのは?…食べるって、どのくらいの量で『食べた』ことになりますか?っていうのは?」
それもだめだよね!?
どう考えても、口にしてますと公言している!!
またまた、那智さん、大笑い。
「そういうときは『は!?』と聞き返す以外ないよ(笑)『食べてません』の即答もおかしいしね。」
ええええ、でも、『は!?』のあとはどうしたら良いの?
もしかしたら、重大な事態を引き起こす原因になるかもしれないことなのに、嘘は付けないよ〜。
検査結果も気になるところですが。
違うことが気になってしまって、那智さんの思惑通りに『ドキドキ』してしまったわたし。
ああ、皆さん引かないでね。
数ヶ月単位で、『食べる』と言い切れないほどの量なのですから…。
って、そういう問題じゃない?
旅行の話はまだ続きますが、今日はこれから病院にいってきます^^
旅行の次の次あたりに『数ヶ月単位で食するほどではない量』のお話になる予定です^^
楽しみに?していてくださいね〜♪
追記
検査結果は問題なしでしたm^^m
あんなものがお腹の中にあるなんて、不思議な気持ちでしげしげと大腸のレントゲン写真を見てしまった。
ついでに、もうひとつの気がかりな質問もされずに終了いたしましたぁ^^
夏の旅行6
独特な幸福感
夕飯は個室を用意していただいた。
10人くらいは有に入れる広い個室だった。
那智さんのお仕事関係の方に感謝、感謝。
浴衣のまま、その和室の個室へ。
この浴衣のままっていうのが、温泉気分を盛り上げてくれるよね。
約束していた時間に行くと、入り口にあの若い仲居さんが待機していた。
中に通され、お風呂やマッサージの感想などを話しながら、飲み物を用意したりしてくれる。
目の前には、色とりどりの前菜、お造り、冷たいスープなどなどが並ぶ。
お品書きを見ると、これの3倍くらいの品物がずらーーーっと書かれていて、満腹協会としては目眩がしそう。
那智さんのお仕事関係の方が差し入れしてくれた日本酒5合まであって、さらに嬉しい悲鳴だった。
お昼にご当地うどんを食べたことを聞いたから、最後の〆をそのうどんからひつまぶしに変えましたと、なんとも気の利く仲居さん。
もう、若いのに、にくいことしてくれるわ♪
押し付けがましくなく心地よい思いをさせることができるこの仲居さんを見ていると、気遣いって年齢じゃないんだな〜と思ったり。
お料理はどれもおいしく。
前菜、煮物、焼き物、揚げ物、お肉…。
日本酒にも合う。
前菜の複雑な味に、これは何でできているのかなんて会話も楽しい。
和牛のサイコロステーキは、那智さんが残したものをわたしがいただいた!!!
満腹協会名誉会長の本領発揮である。
トータルで確実にわたしのほうが、食べたな^^;
最後のひつまぶしに至っては、もう食べきれないほどお腹いっぱいで、でも、残すのが惜しくて惜しくて、胃を無理矢理拡張してしまいたい気分だった。(アナル拡張ならぬ、胃拡張プレイ!?)
絶妙なタイミングで料理やお茶を用意してもらって、とーーーっても大満足の夕飯だった。
飲みきれない日本酒をお部屋に持ち帰り、そこでまた飲み直す。
えっと、エッチな描写をしていませんが、いちおうそれなりのことはしています*^^*
ただ、このときはあまりSMっぽいことはしませんでした。
その代わり、ひたすら濃厚なセックスをしていた。
でもね、セックスのことって書くの苦手なのでスルーです^^
明日着るお洋服のファションショーをしたり、昼間に撮った写真を見たり、なんだかほくほく気分だった。
夜も更け、そろそろ那智さん就寝時間。
『寝るまでマッサージ』というのがわたしたちの間にはあって。
那智さんが眠りに落ちるまでマッサージをするというもの。
といっても、いちおう規定の範囲が済めば終わっていいのだけど。
逆に、途中で寝てしまったら、そこでおしまいにしていいというルール。
だから?わたしは一所懸命『眠れ〜、眠れ〜』と心を込めてマッサージをする(笑)
照明を落とし、静かに那智さんの背中を押す。
気持ちよく眠れるように。
一日お疲れさまでしたと。
しばらくすると、小さな寝息が聞こえてきた。
気遣いの話じゃないけど、簡単にリラックスできにくい那智さんをリラックスさせてあげられることは、わたしは嬉しいんだ。
だから、早々に眠りに付いてくれたことが、嬉しい。
えっと、マッサージを早くおしまいにできたから、じゃなくてね^^
薄暗い部屋。
わたしも睡魔が遠くからやって来ている感じはしているけれど、なんだかまだ寝てしまうのがもったいない。
残った日本酒をグラスに注ぎ、それを片手に閉じたカーテンの隙間を抜け、窓の外に出てみた。
大きな縁側に腰掛ける。
庭には照明が当たり闇夜にぼんやりと緑を浮かばせている。
見上げると空には明るい月。
隣の部屋からは明かりが漏れていた。
今日一日、とても楽しかった。
ずっと頼りっぱなし。
もちろん、一緒に地図を見たり時間を気にしたり、実務はこなすけど。
土台が安定している。
その安定をずっと那智さんがくれているようだ。
安定した土台の上で、はしゃいだり震えたりしていることは、わたしにはとても幸せなことだった。
ひとりで日本酒をちびりと啜る。
那智さんは夢の中。
安定の供給に感謝しているから、このひとりは幸福なひとり。
静かな夜に飲んだ日本酒は、また格別だった。
旅行の話、ここでハートフルに終わってもいいのですけど…。
翌朝の『排泄』関係も書いてしまおうかと。
露出を描写するとき、恥ずかしくて恥ずかしくてしょうがなかった。
自分が進んでオナニーをするなんてこを書くことが恥ずかしくて。
それでさえ恥ずかしいのに、もっと非常識なことを書こうとしてしまうわたしって、なんなんでしょうねぇ^^;
夕飯は個室を用意していただいた。
10人くらいは有に入れる広い個室だった。
那智さんのお仕事関係の方に感謝、感謝。
浴衣のまま、その和室の個室へ。
この浴衣のままっていうのが、温泉気分を盛り上げてくれるよね。
約束していた時間に行くと、入り口にあの若い仲居さんが待機していた。
中に通され、お風呂やマッサージの感想などを話しながら、飲み物を用意したりしてくれる。
目の前には、色とりどりの前菜、お造り、冷たいスープなどなどが並ぶ。
お品書きを見ると、これの3倍くらいの品物がずらーーーっと書かれていて、満腹協会としては目眩がしそう。
那智さんのお仕事関係の方が差し入れしてくれた日本酒5合まであって、さらに嬉しい悲鳴だった。
お昼にご当地うどんを食べたことを聞いたから、最後の〆をそのうどんからひつまぶしに変えましたと、なんとも気の利く仲居さん。
もう、若いのに、にくいことしてくれるわ♪
押し付けがましくなく心地よい思いをさせることができるこの仲居さんを見ていると、気遣いって年齢じゃないんだな〜と思ったり。
お料理はどれもおいしく。
前菜、煮物、焼き物、揚げ物、お肉…。
日本酒にも合う。
前菜の複雑な味に、これは何でできているのかなんて会話も楽しい。
和牛のサイコロステーキは、那智さんが残したものをわたしがいただいた!!!
満腹協会名誉会長の本領発揮である。
トータルで確実にわたしのほうが、食べたな^^;
最後のひつまぶしに至っては、もう食べきれないほどお腹いっぱいで、でも、残すのが惜しくて惜しくて、胃を無理矢理拡張してしまいたい気分だった。(アナル拡張ならぬ、胃拡張プレイ!?)
絶妙なタイミングで料理やお茶を用意してもらって、とーーーっても大満足の夕飯だった。
飲みきれない日本酒をお部屋に持ち帰り、そこでまた飲み直す。
えっと、エッチな描写をしていませんが、いちおうそれなりのことはしています*^^*
ただ、このときはあまりSMっぽいことはしませんでした。
その代わり、ひたすら濃厚なセックスをしていた。
でもね、セックスのことって書くの苦手なのでスルーです^^
明日着るお洋服のファションショーをしたり、昼間に撮った写真を見たり、なんだかほくほく気分だった。
夜も更け、そろそろ那智さん就寝時間。
『寝るまでマッサージ』というのがわたしたちの間にはあって。
那智さんが眠りに落ちるまでマッサージをするというもの。
といっても、いちおう規定の範囲が済めば終わっていいのだけど。
逆に、途中で寝てしまったら、そこでおしまいにしていいというルール。
だから?わたしは一所懸命『眠れ〜、眠れ〜』と心を込めてマッサージをする(笑)
照明を落とし、静かに那智さんの背中を押す。
気持ちよく眠れるように。
一日お疲れさまでしたと。
しばらくすると、小さな寝息が聞こえてきた。
気遣いの話じゃないけど、簡単にリラックスできにくい那智さんをリラックスさせてあげられることは、わたしは嬉しいんだ。
だから、早々に眠りに付いてくれたことが、嬉しい。
えっと、マッサージを早くおしまいにできたから、じゃなくてね^^
薄暗い部屋。
わたしも睡魔が遠くからやって来ている感じはしているけれど、なんだかまだ寝てしまうのがもったいない。
残った日本酒をグラスに注ぎ、それを片手に閉じたカーテンの隙間を抜け、窓の外に出てみた。
大きな縁側に腰掛ける。
庭には照明が当たり闇夜にぼんやりと緑を浮かばせている。
見上げると空には明るい月。
隣の部屋からは明かりが漏れていた。
今日一日、とても楽しかった。
ずっと頼りっぱなし。
もちろん、一緒に地図を見たり時間を気にしたり、実務はこなすけど。
土台が安定している。
その安定をずっと那智さんがくれているようだ。
安定した土台の上で、はしゃいだり震えたりしていることは、わたしにはとても幸せなことだった。
ひとりで日本酒をちびりと啜る。
那智さんは夢の中。
安定の供給に感謝しているから、このひとりは幸福なひとり。
静かな夜に飲んだ日本酒は、また格別だった。
旅行の話、ここでハートフルに終わってもいいのですけど…。
翌朝の『排泄』関係も書いてしまおうかと。
露出を描写するとき、恥ずかしくて恥ずかしくてしょうがなかった。
自分が進んでオナニーをするなんてこを書くことが恥ずかしくて。
それでさえ恥ずかしいのに、もっと非常識なことを書こうとしてしまうわたしって、なんなんでしょうねぇ^^;
夏の旅行7
独特な幸福感
旅行のお話の続き。
翌朝の排泄のお話です。
これより先(特に後半)、多少ですが排泄物の描写があります。
苦手な方お気をつけくださいませ。
また、文中リンクしようと『排泄物』で検索したら、出るわ出るわ。
せっかくだからたくさん文中リンクしました。
そちらに飛ぶときもお気をつけくださいね。
お腹いっぱいになりそうですよ^^;
那智さんはなぜわたしにうんこを食べさせたいと思うのでしょう。
恐らくそこには『加虐嗜好』も『汚したい願望』もほとんどないはずなんだ。
多くを占めているのは、ふたつ。
ひとつは『自分の発することで大喜びするりん子』にしたいというのと、もうひとつは、それと繋がっているのだけど『あげるね』という気持ちだと思う。
少年時代から漠然と好きな子に自分の排泄物を食べさせたいという願望があったそうなのですが、やはり『嫌がるのを我慢させて』とか『汚くしたい』という思いはそれほど多くなかったらしい。
例えば、飼っている犬が飼い主の匂いのついたスリッパが大好きで、無我夢中でそれを奪い一心不乱にそれに鼻をこすりつける姿を見て『おいおい、いい加減にやめなさい』と苦笑してしまうような。
例えば、高い高いをしてと何度も何度も娘にせがまれるお父さんが『もう、勘弁してくれよ〜』と言いながらもまんざらではないような。
そんな状況に似ているような気がする。
だから、那智さんは純粋にサディストではないように思う。
もしかしたら、ものすごく『肯定されたい』人なのかもしれない。
だからといって、それで愛情を計るということもしないので。
『がんばれ』とも言わないし、『食べなさい』と命令もしない。
話逸れますが。
この『肯定されたい』が世の中の『ご主人様』と名乗る人には多いんじゃないかと思う。
那智さんは遂行の仕方が『がんばれ』とか『命令』じゃないところを見ると、いわゆる『ご主人様』とは違うようにも思うのでご主人様とも名乗らないのですけれど。
これはサディストとは違うよね。
う〜ん、那智さん保護者説が、また有力?
那智さんの最終目標は『那智さんのうんこをおいしそうにむしゃむしゃと食べるりん子』。
これはとても長い道のり。
無理矢理食べさせるや排泄物で汚すのであれば、わたしに浣腸をしてわたしの排泄物でいろいろできるけれど、加虐も汚しもなく自分のもので喜ばせたいなので、当然のことながらそれは『那智さんのもの』じゃないとだめ。
だからってね、わたしの目の前で那智さん自ら浣腸して排泄するっていうのもね、SM逆転でただのお笑いになっちゃう^^;
ということは、その機会は滅多にないのだ。
そして、もうひとつ道のりを長くしているのは、『りん子』を喜ばせたいということ。
例えば鞭で打たれ痴人状態になったわたしなら、もう少し食することへのハードルが低くなっているかもしれないと思うのだけど、那智さんは『りん子』を喜ばせたいわけだから、ぶっ飛んでいるわたしが喜んでも満足度は低いのだ。
ただそれによってぶっ飛んでしまうのは、満足なんだと思うけどね。
で、最終目標が『那智さんのうんこをおいしそうにむしゃむしゃと食べるりん子』。
そんな最終目標への通過点。
滅多にない機会のお話です。
お泊まりをすると那智さんの排泄物に接する可能性が高くなる。
それは、わたしにとって恐ろしいことでも、うれしいことでもある。
わたしのスカトロ条件は食するこのなので、もともとその嗜好はないと思っている。
排泄姿を見せるや塗る(汚される)は、嗜好の範疇でしたけど。
そのわたしが、うれしいことと言葉にしてしまうようになるのに、何年かかったことでしょう。
大多数は恐ろしいだ。
だけど、数えるほどしかないその朝で、那智さんがトイレに呼んでくれないときもあるのだ。
それはビジネスホテルでトイレが狭かったり、気分じゃなかったりなど理由は様々だろうけれど。
わたしを呼ばずにトイレでうんこをされてしまうと、ホッとする反面寂しいとも思ってしまうから、これはもう『うれしい』ことだと認めざるを得ないわけです。
もはや、わたしは那智さんのうんこが好きだ。(ぎゃーーーーーー、何書いてんの!!わたし!!!!)
手に載せ、それを頬になすり付けろと言われれば、恐る恐るではあるが、喜んでするだろう。
だから、手に載せてくれないことが、寂しいのだ。
ただ、食べることは、いまだに恐ろしい。
それは、受け付けにくい味だということと、それによりそれを拒否してしまうことが嫌なのです。
那智さんは吐いてもいいと言ってくれるけど、那智さんに対して負の反応をしたくないわたし自身がわたしを責めるような気持ちになるのね。
(だから、それで愛情を計る人じゃなくて、よかったと思っています)
いつも、いっそ痴人にしてからいただけないかと思ってしまう。
静かな夜を過ごした、翌朝。
お泊まりの朝、わたしはいつも少しそわそわする。
トイレに呼ばれるか、それともバスルームに寝るように言われるか、そして、それをどうしろと指示されるか。
そんなことを考えて、すこしそわそわする。
「りん子、出るよ。いる?」
きなさいでも、おいででもない。
いる?
と聞かれて、トイレに向かってしまう自分がとても恥ずかしい。
でも、ここで行かないとあとでさみしくなってしまうのだ。
そろそろとトイレに向かう。
便器に腰掛ける那智さんの正面に正座をし、少し前屈みになるようにして足の間から両手を入れて掌をお皿のようにする。
親指でそっと那智さんのお尻に触れ、距離を測る。
その皮膚に触れることで、少し体温が上昇するようだ。
あ、うれしい。
わたし、感じてる。
興奮してしまっている。
ただ、まだ、怖い。
どれくらいの量で、どんな状態で、それをどうしろと言われるかわからないからだ。
怖さを抱えたまま、それでも那智さんの足下で那智さんの体温を感じられることで、わたしは快感を覚える。
掌に温かい感触。
ああ、うれしい。
どんどん重くなってくる。
今日はいっぱいだ。
昨日あんなに食べたものね。
お酒をたくさん飲んだ翌朝は、やわらかいことが多いのだけど、今日のは普通くらいだ。
那智さん、それほど飲んでいなかったのかな。
匂い、感じるけれど、それはもう、わたしの体は拒絶しないものになっている。
気づかれると恥ずかしいから大胆にはできないけれど、その匂いにこっそり浸ってしまうくらいだ。(ああ、もうこっそりじゃなくなっちゃった!!)
那智さんが便器から離れた。
ずしっと重たいものがわたしの掌に載っている。
どうしましょうと、不安げな表情で那智さんを見上げる。
この死刑宣告を待つような瞬間は、ちょっと痺れる。
もともと汚されたい願望はあるので、これを塗れと言ってくれないかなと思ったり。
食べてと言われて、今日はどのくらい食べられるかしらと思ったり。
掌いっぱいの塊から、小さな塊を指ではじいて掌の隅に寄せた。
「これにする?」
はじかれたそれは明らかに『舞茸』の形状をしていた。
舞茸のうんこ和え(笑)
首を横に振る。
「そう!?」
意外そうに那智さんがいう。
うんこ味のカレーか。
カレー味のうんこか。
そんな選択遊びがあるけれど。
なんだろ、うんこはうんこのままでいいみたい。
「じゃ、これは?」
今度はごく一般的なうんこ。
親指の第一関節くらいの大きさ。
排泄物を載せた腕を便器に差し入れたまま。
首だけを那智さんのほうに向けて、口を開け舌を出す。
「吐いてもいいからね。」
ごろんと舌に転がす。
ゆっくり舌を口の中に納める。
受け付けない味なんだ。
吐いてしまうことがいやだ。
だけど、興奮してくる。
おえってなりたくない。
興奮と怖さで、少し頭がぼーっとしてくる。
そのまま飲み込むには大きい。
咀嚼して唾液と混ぜないと喉を通ってくれないだろう。
逡巡している間に唾液で少し溶け出して苦い味が広がってきた。
急いだほうが食べやすいな。
前歯で半分にしよう。
噛む。
次は、もう少し奥にずらして。
奥歯で、噛む。
『…じゃり』
じゃりってした!!!
だめ、食物の形を残した何かが混ざっていたんだ。
うんこはうんこのままがいいのに。
思っても見なかった食感。
反射的に吐き出してしまった。
「じゃりってしました、じゃりってーーーーーー。」
『うえっ』と思ってしまったことが悲しい。
半べそ、唾液まみれの口で訴える。
「あはは、そう!?いいよ、出しちゃいな。」
ぺっぺと吐き出す。
今日も『おいしそうに』食べられなかった、那智さんはかまわないと思っているでしょうけれど、わたしはちょっと悲しい。
吐き出す自分に被虐の快感を覚えられればいいだけど、那智さんがそれを加虐だと思ってくれていないと、快感には繋がらないよね。
痴人にもさせてくれない。
『うえっ』とならないくらいぶっ飛ばしてくれたらいいのに。
しゅんとするわたしを気にする様子もなく、事後処理をする那智さん。
手に載ったそれを便器に落とし、お風呂場からお水を汲んできて手を流す。
ざっときれいにして。
「はい、じゃあ、きれいにして。」
そう言って、洗面所に手をついてほんの少しお尻をこちらに向ける。
さっきの後遺症で、少し怖さがあるけれど。
ほとんどためらうことなく那智さんのお尻に舌を差し込む。
舐める。
苦い。
口の中で唾液と混ぜて飲み込む。
やっぱり苦い。
もう一度。
最初より味が薄くなっている。
那智さんの皮膚に那智さんの匂い。
何回か繰り返し味が薄くなっているのが、少し残念に思い始めた頃。
気がつくと、はあはあと息が荒くなっている。
とてもとても興奮しているのだ。
夢中で舐めて、味がしなくなったところでお尻から顔を離した。
「おしまい?きれいになった?」
口のまわりを唾液だらけにして、こくんと頷く。
「じゃあ、手を洗いな。」
ヨロヨロと立ち上がり、ハンドソープをつけて丁寧に洗う。
おえってなってしまって悲しくて、そのあとに興奮して、なんだか自分の心の置き場に困っていると。
那智さんが下着に手を入れてきた。
「いっぱい濡れているね。」
楽しそうな那智さん。
恥ずかしくて、またこくんと頷くだけのわたし。
すっと顔が近づいてきて。
那智さんはそのわたしにくちづけをした。
排泄物を舐めて、そのままの唇に。
おえってなってしまったわたしも、舐めて感じてしまったわたしも、全部ひっくるめて『大好き』って感じさせてくれるキスだった。
そんなキスをくれるから、わたしは那智さんがくれるものはなんでも幸せなんて言えてしまえるのかもしれない。
どこが起点になったのかわからないのだけど、最終的にわたしはとても興奮している。
もしかしたら、もう一押しで『痴人状態』になれるかもしれない。
いま思えば、あのときならおいしそうに食べられるかもしれないと思ってしまう。
でも、それは那智さんの望むやり方じゃないよね。
無理矢理でもなく、汚したいでもなく、普通のりん子がおいしそうにうんこを食べるのだ。
遠い先にゴールはある。
愛の証か単なる変態行為か(笑)
何事も道のりは遠く険しいほうが、やり甲斐があるってことにしておきましょうね、那智さん。
それにしても、排泄物を食べさせたいという那智さんの心理はいっぱい推測して表現できるのに、掌に載せたり舐めてきれいにすることで感じる自分の心理が実はよくわからないの。
なぜなのでしょう!?
ただの変態と言ってしまえば、それまでですけれど^^;
旅行のお話はひとまずこれでおしまいにします。
この旅行2泊しているから、書こうと思えばこの2倍くらいは書けそうなんですけど。
ずっと続いてしまうのもね^^;
リクエストをいただければ、続編もあるかもしれません♪
旅行のお話の続き。
翌朝の排泄のお話です。
これより先(特に後半)、多少ですが排泄物の描写があります。
苦手な方お気をつけくださいませ。
また、文中リンクしようと『排泄物』で検索したら、出るわ出るわ。
せっかくだからたくさん文中リンクしました。
そちらに飛ぶときもお気をつけくださいね。
お腹いっぱいになりそうですよ^^;
那智さんはなぜわたしにうんこを食べさせたいと思うのでしょう。
恐らくそこには『加虐嗜好』も『汚したい願望』もほとんどないはずなんだ。
多くを占めているのは、ふたつ。
ひとつは『自分の発することで大喜びするりん子』にしたいというのと、もうひとつは、それと繋がっているのだけど『あげるね』という気持ちだと思う。
少年時代から漠然と好きな子に自分の排泄物を食べさせたいという願望があったそうなのですが、やはり『嫌がるのを我慢させて』とか『汚くしたい』という思いはそれほど多くなかったらしい。
例えば、飼っている犬が飼い主の匂いのついたスリッパが大好きで、無我夢中でそれを奪い一心不乱にそれに鼻をこすりつける姿を見て『おいおい、いい加減にやめなさい』と苦笑してしまうような。
例えば、高い高いをしてと何度も何度も娘にせがまれるお父さんが『もう、勘弁してくれよ〜』と言いながらもまんざらではないような。
そんな状況に似ているような気がする。
だから、那智さんは純粋にサディストではないように思う。
もしかしたら、ものすごく『肯定されたい』人なのかもしれない。
だからといって、それで愛情を計るということもしないので。
『がんばれ』とも言わないし、『食べなさい』と命令もしない。
話逸れますが。
この『肯定されたい』が世の中の『ご主人様』と名乗る人には多いんじゃないかと思う。
那智さんは遂行の仕方が『がんばれ』とか『命令』じゃないところを見ると、いわゆる『ご主人様』とは違うようにも思うのでご主人様とも名乗らないのですけれど。
これはサディストとは違うよね。
う〜ん、那智さん保護者説が、また有力?
那智さんの最終目標は『那智さんのうんこをおいしそうにむしゃむしゃと食べるりん子』。
これはとても長い道のり。
無理矢理食べさせるや排泄物で汚すのであれば、わたしに浣腸をしてわたしの排泄物でいろいろできるけれど、加虐も汚しもなく自分のもので喜ばせたいなので、当然のことながらそれは『那智さんのもの』じゃないとだめ。
だからってね、わたしの目の前で那智さん自ら浣腸して排泄するっていうのもね、SM逆転でただのお笑いになっちゃう^^;
ということは、その機会は滅多にないのだ。
そして、もうひとつ道のりを長くしているのは、『りん子』を喜ばせたいということ。
例えば鞭で打たれ痴人状態になったわたしなら、もう少し食することへのハードルが低くなっているかもしれないと思うのだけど、那智さんは『りん子』を喜ばせたいわけだから、ぶっ飛んでいるわたしが喜んでも満足度は低いのだ。
ただそれによってぶっ飛んでしまうのは、満足なんだと思うけどね。
で、最終目標が『那智さんのうんこをおいしそうにむしゃむしゃと食べるりん子』。
そんな最終目標への通過点。
滅多にない機会のお話です。
お泊まりをすると那智さんの排泄物に接する可能性が高くなる。
それは、わたしにとって恐ろしいことでも、うれしいことでもある。
わたしのスカトロ条件は食するこのなので、もともとその嗜好はないと思っている。
排泄姿を見せるや塗る(汚される)は、嗜好の範疇でしたけど。
そのわたしが、うれしいことと言葉にしてしまうようになるのに、何年かかったことでしょう。
大多数は恐ろしいだ。
だけど、数えるほどしかないその朝で、那智さんがトイレに呼んでくれないときもあるのだ。
それはビジネスホテルでトイレが狭かったり、気分じゃなかったりなど理由は様々だろうけれど。
わたしを呼ばずにトイレでうんこをされてしまうと、ホッとする反面寂しいとも思ってしまうから、これはもう『うれしい』ことだと認めざるを得ないわけです。
もはや、わたしは那智さんのうんこが好きだ。(ぎゃーーーーーー、何書いてんの!!わたし!!!!)
手に載せ、それを頬になすり付けろと言われれば、恐る恐るではあるが、喜んでするだろう。
だから、手に載せてくれないことが、寂しいのだ。
ただ、食べることは、いまだに恐ろしい。
それは、受け付けにくい味だということと、それによりそれを拒否してしまうことが嫌なのです。
那智さんは吐いてもいいと言ってくれるけど、那智さんに対して負の反応をしたくないわたし自身がわたしを責めるような気持ちになるのね。
(だから、それで愛情を計る人じゃなくて、よかったと思っています)
いつも、いっそ痴人にしてからいただけないかと思ってしまう。
静かな夜を過ごした、翌朝。
お泊まりの朝、わたしはいつも少しそわそわする。
トイレに呼ばれるか、それともバスルームに寝るように言われるか、そして、それをどうしろと指示されるか。
そんなことを考えて、すこしそわそわする。
「りん子、出るよ。いる?」
きなさいでも、おいででもない。
いる?
と聞かれて、トイレに向かってしまう自分がとても恥ずかしい。
でも、ここで行かないとあとでさみしくなってしまうのだ。
そろそろとトイレに向かう。
便器に腰掛ける那智さんの正面に正座をし、少し前屈みになるようにして足の間から両手を入れて掌をお皿のようにする。
親指でそっと那智さんのお尻に触れ、距離を測る。
その皮膚に触れることで、少し体温が上昇するようだ。
あ、うれしい。
わたし、感じてる。
興奮してしまっている。
ただ、まだ、怖い。
どれくらいの量で、どんな状態で、それをどうしろと言われるかわからないからだ。
怖さを抱えたまま、それでも那智さんの足下で那智さんの体温を感じられることで、わたしは快感を覚える。
掌に温かい感触。
ああ、うれしい。
どんどん重くなってくる。
今日はいっぱいだ。
昨日あんなに食べたものね。
お酒をたくさん飲んだ翌朝は、やわらかいことが多いのだけど、今日のは普通くらいだ。
那智さん、それほど飲んでいなかったのかな。
匂い、感じるけれど、それはもう、わたしの体は拒絶しないものになっている。
気づかれると恥ずかしいから大胆にはできないけれど、その匂いにこっそり浸ってしまうくらいだ。(ああ、もうこっそりじゃなくなっちゃった!!)
那智さんが便器から離れた。
ずしっと重たいものがわたしの掌に載っている。
どうしましょうと、不安げな表情で那智さんを見上げる。
この死刑宣告を待つような瞬間は、ちょっと痺れる。
もともと汚されたい願望はあるので、これを塗れと言ってくれないかなと思ったり。
食べてと言われて、今日はどのくらい食べられるかしらと思ったり。
掌いっぱいの塊から、小さな塊を指ではじいて掌の隅に寄せた。
「これにする?」
はじかれたそれは明らかに『舞茸』の形状をしていた。
舞茸のうんこ和え(笑)
首を横に振る。
「そう!?」
意外そうに那智さんがいう。
うんこ味のカレーか。
カレー味のうんこか。
そんな選択遊びがあるけれど。
なんだろ、うんこはうんこのままでいいみたい。
「じゃ、これは?」
今度はごく一般的なうんこ。
親指の第一関節くらいの大きさ。
排泄物を載せた腕を便器に差し入れたまま。
首だけを那智さんのほうに向けて、口を開け舌を出す。
「吐いてもいいからね。」
ごろんと舌に転がす。
ゆっくり舌を口の中に納める。
受け付けない味なんだ。
吐いてしまうことがいやだ。
だけど、興奮してくる。
おえってなりたくない。
興奮と怖さで、少し頭がぼーっとしてくる。
そのまま飲み込むには大きい。
咀嚼して唾液と混ぜないと喉を通ってくれないだろう。
逡巡している間に唾液で少し溶け出して苦い味が広がってきた。
急いだほうが食べやすいな。
前歯で半分にしよう。
噛む。
次は、もう少し奥にずらして。
奥歯で、噛む。
『…じゃり』
じゃりってした!!!
だめ、食物の形を残した何かが混ざっていたんだ。
うんこはうんこのままがいいのに。
思っても見なかった食感。
反射的に吐き出してしまった。
「じゃりってしました、じゃりってーーーーーー。」
『うえっ』と思ってしまったことが悲しい。
半べそ、唾液まみれの口で訴える。
「あはは、そう!?いいよ、出しちゃいな。」
ぺっぺと吐き出す。
今日も『おいしそうに』食べられなかった、那智さんはかまわないと思っているでしょうけれど、わたしはちょっと悲しい。
吐き出す自分に被虐の快感を覚えられればいいだけど、那智さんがそれを加虐だと思ってくれていないと、快感には繋がらないよね。
痴人にもさせてくれない。
『うえっ』とならないくらいぶっ飛ばしてくれたらいいのに。
しゅんとするわたしを気にする様子もなく、事後処理をする那智さん。
手に載ったそれを便器に落とし、お風呂場からお水を汲んできて手を流す。
ざっときれいにして。
「はい、じゃあ、きれいにして。」
そう言って、洗面所に手をついてほんの少しお尻をこちらに向ける。
さっきの後遺症で、少し怖さがあるけれど。
ほとんどためらうことなく那智さんのお尻に舌を差し込む。
舐める。
苦い。
口の中で唾液と混ぜて飲み込む。
やっぱり苦い。
もう一度。
最初より味が薄くなっている。
那智さんの皮膚に那智さんの匂い。
何回か繰り返し味が薄くなっているのが、少し残念に思い始めた頃。
気がつくと、はあはあと息が荒くなっている。
とてもとても興奮しているのだ。
夢中で舐めて、味がしなくなったところでお尻から顔を離した。
「おしまい?きれいになった?」
口のまわりを唾液だらけにして、こくんと頷く。
「じゃあ、手を洗いな。」
ヨロヨロと立ち上がり、ハンドソープをつけて丁寧に洗う。
おえってなってしまって悲しくて、そのあとに興奮して、なんだか自分の心の置き場に困っていると。
那智さんが下着に手を入れてきた。
「いっぱい濡れているね。」
楽しそうな那智さん。
恥ずかしくて、またこくんと頷くだけのわたし。
すっと顔が近づいてきて。
那智さんはそのわたしにくちづけをした。
排泄物を舐めて、そのままの唇に。
おえってなってしまったわたしも、舐めて感じてしまったわたしも、全部ひっくるめて『大好き』って感じさせてくれるキスだった。
そんなキスをくれるから、わたしは那智さんがくれるものはなんでも幸せなんて言えてしまえるのかもしれない。
どこが起点になったのかわからないのだけど、最終的にわたしはとても興奮している。
もしかしたら、もう一押しで『痴人状態』になれるかもしれない。
いま思えば、あのときならおいしそうに食べられるかもしれないと思ってしまう。
でも、それは那智さんの望むやり方じゃないよね。
無理矢理でもなく、汚したいでもなく、普通のりん子がおいしそうにうんこを食べるのだ。
遠い先にゴールはある。
愛の証か単なる変態行為か(笑)
何事も道のりは遠く険しいほうが、やり甲斐があるってことにしておきましょうね、那智さん。
それにしても、排泄物を食べさせたいという那智さんの心理はいっぱい推測して表現できるのに、掌に載せたり舐めてきれいにすることで感じる自分の心理が実はよくわからないの。
なぜなのでしょう!?
ただの変態と言ってしまえば、それまでですけれど^^;
旅行のお話はひとまずこれでおしまいにします。
この旅行2泊しているから、書こうと思えばこの2倍くらいは書けそうなんですけど。
ずっと続いてしまうのもね^^;
リクエストをいただければ、続編もあるかもしれません♪