親切の無効化(笑)
独特な幸福感
ご多分に漏れず、那智さんもリモートワーク。
運動不足解消と気分転換のためにお昼休みにウォーキングに出ている。
わたしもそれにお付き合いして同じ時間にお散歩する。
この日はとなりの駅の気になるレストランまで歩くということだったので、わたしはちょうど同じくらいの距離にある公園まで歩こうと思った。
せっかくなのでコンビニでサラダを買って公園でランチして、那智さんの帰り道に合わせるといいかも!!
たぶんレストランのほうが時間がかかると思うけど、この公園は広々しているのでコーヒーでも飲みながら日光浴していれば合わせられる。
そう思って
わたしも公園まで歩いて、公園でご飯食べて帰りも歩こー
と送ると
なんか悪い感じ~(笑)
とお返事
それは付き合わせてるって思って??
と返すと「そうそう」と。
わたしに付き合わせるようで悪いと思ったのだ。
まあ、那智さんらしいけど、なんとなく、よかれと思う気持ちを否定されたようでちょっと落胆。
わたしがこういう提案をするときは『どうしても無理なこと』はしないし、むしろ公園でのんびりできてプラス要素があるからなんだけどな。
ときどき、このパターンあるんだよね。
相手に対してよかれと思うこと、これは純粋に『よかれ』と思うことと同じくらい『好きな人が幸せそうだとうれしい』という自分にとっての幸福も含まれていて、けして無理をしているわけではない。
これと『相手に無理をさせたくない』の応酬(笑)
おそらく那智さんもそう。
お互い『よかれと思うこと』と『相手に無理をさせたくない』が似ているのだ。
だから自分が『よかれ』と思うときは、自分の幸福も含まれていることはわかっているのに、それを受け取る側になると『無理させたくない』と思っちゃう。
このときはわたしから那智さんへだったけど、逆の場合もある。
で、ときどきこうなると『よかれ』と思った気持ちを否定されたような感覚になって、わたしはがっかりすることがある。
だから、ちょっと肩透かしな気持ちになりながら
そう思わせてしまうなら、ちょっと控えましょうか(笑)
じゃあ、行きは一緒に歩きましょう!!
と返したら、
たまたま合えば帰りもということで。
と。
たまには額面通り受け取ってもらって「わーい、帰りも話せるね!!」なんて無理だわね(いや、これでも昔より柔軟によろこびを表してくれるようにはなったけど 笑)
気を取り直して行きのおしゃべりを楽しんだ。
コンビニにより公園のベンチに腰掛けたころ、那智さんもレストランについたので一旦通話終了。
外の開放的な空気の中、わたしはちょっと急ぎ気味にサラダを食べた。
那智さんの終わりに合わせていると思わせたくなかったし、わたしがどういう状況かお知らせしたほうがいいような気がしたので、早めに食べ終わって帰りはじめておくほうがいい。
どう考えてもレストランでハンバーグ定食と、コンビニのサラダのランチだったらサラダのほうが早く終わるわけで、早く終わっておくほうが無理してないを伝えられると思ったからね。
実際サラダランチはサクッと食べ終わったので「これから帰ります~」と送り公園を後にした。
ほどなくして那智さんから電話がきた。
レストランを出たのだ。
ハンバーグランチの評価など聞きながら、それにしても早くないか?と気づいた。
那智さん、急いで食べました?
すると
まあね
と。
もう(笑)
わたしが気を遣わせまいと早く食べたのに、那智さんまで早く食べちゃった!!
帰り道も話せるようにと。
なによ、この親切の無効化は(笑)
那智さん、わたし、気にせず食べてほしくて先に歩き始めたのですよ(笑)
それなのに那智さんが急いだら意味ないじゃないですか!!
笑っちゃうような呆れるような気持ちで訴えると
それでいいんだよ
と。
そうか、それでいいんだね。
お互いが相手のことを思い、思うことで生まれる親切を無効化されることも、ちょっとがっかりしちゃうようなことも、それは相手を思ってのこと。
だから、それでいいんだ。
もうそうやって十数年やってきたのだのだものね^^;
那智さんの『それでいい』の言葉ですっと腑に落ちたのでした。
と、こう書くとなんてステキな人たちって感じだけど。
わたしが食べ終わったことを伝えたことは、どこかに『わたしはあなたのためを思って早く食べましたアピール』も合ったかもしれないし。
いま思えば、正解はこちらからはお知らせせず公園にいるだったかなと思うし。
那智さんの『相手に気を使わせたくない』度合いもなかなか頑固だし(笑)
決してステキな人ってわけじゃなくて『相手を思う気持ち』と『無理をさせたくない気持ち』の両方に似たような偏りがある者同士ってことなのだと思います^^;
それを証拠に那智さん『それでいい』っていっているの。
『それがいい』じゃなくてね。
ということは、このすったもんだ(笑)がベストだと思っているわけではないのでしょう。
そりゃあ、わたしだってがっかりを味わわないほうがいいし、那智さんだってゆっくり食事できたほうがいい(笑)
ベストは無理をせず相手を思う気持ちを渡し、がっかりなんてしないで、ゆっくり食事をしてたくさん繋がれることだよね。
でも、そううまくはいかないので、『相手を思う気持ち』と『無理をさせたくない気持ち』の両方に似たような偏りがあるわたしたちにとっては『それでいい』ということなんだ。
ただ単に偏ったふたりってこと^^;
だから、今日もまたお互いに『よかれと思う』のと『無理させたくない』の攻防が繰り広げ羅れるのでした!!
<関連エントリー>
言葉選び
「等式」「親切の無効化(笑)」感想です。
中々、我々を象徴するようなお話し。(笑)
「それでいい」と「それがいい」の違い、言葉を使い分けているけれど、微妙な感じが楽しい。
ご多分に漏れず、那智さんもリモートワーク。
運動不足解消と気分転換のためにお昼休みにウォーキングに出ている。
わたしもそれにお付き合いして同じ時間にお散歩する。
この日はとなりの駅の気になるレストランまで歩くということだったので、わたしはちょうど同じくらいの距離にある公園まで歩こうと思った。
せっかくなのでコンビニでサラダを買って公園でランチして、那智さんの帰り道に合わせるといいかも!!
たぶんレストランのほうが時間がかかると思うけど、この公園は広々しているのでコーヒーでも飲みながら日光浴していれば合わせられる。
そう思って
わたしも公園まで歩いて、公園でご飯食べて帰りも歩こー
と送ると
なんか悪い感じ~(笑)
とお返事
それは付き合わせてるって思って??
と返すと「そうそう」と。
わたしに付き合わせるようで悪いと思ったのだ。
まあ、那智さんらしいけど、なんとなく、よかれと思う気持ちを否定されたようでちょっと落胆。
わたしがこういう提案をするときは『どうしても無理なこと』はしないし、むしろ公園でのんびりできてプラス要素があるからなんだけどな。
ときどき、このパターンあるんだよね。
相手に対してよかれと思うこと、これは純粋に『よかれ』と思うことと同じくらい『好きな人が幸せそうだとうれしい』という自分にとっての幸福も含まれていて、けして無理をしているわけではない。
これと『相手に無理をさせたくない』の応酬(笑)
おそらく那智さんもそう。
お互い『よかれと思うこと』と『相手に無理をさせたくない』が似ているのだ。
だから自分が『よかれ』と思うときは、自分の幸福も含まれていることはわかっているのに、それを受け取る側になると『無理させたくない』と思っちゃう。
このときはわたしから那智さんへだったけど、逆の場合もある。
で、ときどきこうなると『よかれ』と思った気持ちを否定されたような感覚になって、わたしはがっかりすることがある。
だから、ちょっと肩透かしな気持ちになりながら
そう思わせてしまうなら、ちょっと控えましょうか(笑)
じゃあ、行きは一緒に歩きましょう!!
と返したら、
たまたま合えば帰りもということで。
と。
たまには額面通り受け取ってもらって「わーい、帰りも話せるね!!」なんて無理だわね(いや、これでも昔より柔軟によろこびを表してくれるようにはなったけど 笑)
気を取り直して行きのおしゃべりを楽しんだ。
コンビニにより公園のベンチに腰掛けたころ、那智さんもレストランについたので一旦通話終了。
外の開放的な空気の中、わたしはちょっと急ぎ気味にサラダを食べた。
那智さんの終わりに合わせていると思わせたくなかったし、わたしがどういう状況かお知らせしたほうがいいような気がしたので、早めに食べ終わって帰りはじめておくほうがいい。
どう考えてもレストランでハンバーグ定食と、コンビニのサラダのランチだったらサラダのほうが早く終わるわけで、早く終わっておくほうが無理してないを伝えられると思ったからね。
実際サラダランチはサクッと食べ終わったので「これから帰ります~」と送り公園を後にした。
ほどなくして那智さんから電話がきた。
レストランを出たのだ。
ハンバーグランチの評価など聞きながら、それにしても早くないか?と気づいた。
那智さん、急いで食べました?
すると
まあね
と。
もう(笑)
わたしが気を遣わせまいと早く食べたのに、那智さんまで早く食べちゃった!!
帰り道も話せるようにと。
なによ、この親切の無効化は(笑)
那智さん、わたし、気にせず食べてほしくて先に歩き始めたのですよ(笑)
それなのに那智さんが急いだら意味ないじゃないですか!!
笑っちゃうような呆れるような気持ちで訴えると
それでいいんだよ
と。
そうか、それでいいんだね。
お互いが相手のことを思い、思うことで生まれる親切を無効化されることも、ちょっとがっかりしちゃうようなことも、それは相手を思ってのこと。
だから、それでいいんだ。
もうそうやって十数年やってきたのだのだものね^^;
那智さんの『それでいい』の言葉ですっと腑に落ちたのでした。
と、こう書くとなんてステキな人たちって感じだけど。
わたしが食べ終わったことを伝えたことは、どこかに『わたしはあなたのためを思って早く食べましたアピール』も合ったかもしれないし。
いま思えば、正解はこちらからはお知らせせず公園にいるだったかなと思うし。
那智さんの『相手に気を使わせたくない』度合いもなかなか頑固だし(笑)
決してステキな人ってわけじゃなくて『相手を思う気持ち』と『無理をさせたくない気持ち』の両方に似たような偏りがある者同士ってことなのだと思います^^;
それを証拠に那智さん『それでいい』っていっているの。
『それがいい』じゃなくてね。
ということは、このすったもんだ(笑)がベストだと思っているわけではないのでしょう。
そりゃあ、わたしだってがっかりを味わわないほうがいいし、那智さんだってゆっくり食事できたほうがいい(笑)
ベストは無理をせず相手を思う気持ちを渡し、がっかりなんてしないで、ゆっくり食事をしてたくさん繋がれることだよね。
でも、そううまくはいかないので、『相手を思う気持ち』と『無理をさせたくない気持ち』の両方に似たような偏りがあるわたしたちにとっては『それでいい』ということなんだ。
ただ単に偏ったふたりってこと^^;
だから、今日もまたお互いに『よかれと思う』のと『無理させたくない』の攻防が繰り広げ羅れるのでした!!
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言葉選び
「等式」「親切の無効化(笑)」感想です。
中々、我々を象徴するようなお話し。(笑)
「それでいい」と「それがいい」の違い、言葉を使い分けているけれど、微妙な感じが楽しい。
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