NUDE3
独特な幸福感
スタジオ見学の日。
那智さんはお仕事だったし、まあ、見学くらいはわたしひとりでも行かれるのでひとりスタジオに。
街中の路地を入り住宅街の一角、一戸建てがまるまるスタジオ。
案内をしてくれた若い女性カメラマンはとても気さくに対応してくれた。
こちらのイメージを伝え、カメラマンとどのような感じで作っていくか、どこまでカメラマンに任せていいか、現場の様子を交えて話してくれた。
こちらの希望を伝えると、やはり男性カメラマンのほうがいいかもとススメられた。
おもしろいことに、サンプルとしてスタジオに写真集を残すことを了解するのは男性カメラマンが撮った女性ばかりなのだそうだ。
実際わたしが見させていただいたスタジオのサンプルの写真集も全部男性カメラマンの撮ったものだそうだ。
やっぱり多少セクシャルなイメージのものを撮るには男性のほうがいいのかな、ちょっと不思議でちょっと納得。
もうひとつ、カメラマンさんに教えてもらったことがある。
わたしの危惧している、写真写りの悪さは『良い表情ができない』こと、そう終止照れ笑いしちゃいそうなんだ。
いかに、その気になっていろいろな表情を作れるか、これが危惧されることだったので、そこはカメラマンさんにどっぷり任せることにすればいいかなと思っていたのだけど、話をしてみたらカメラマンができるのは1/3、残りの2/3はあなたが『楽しもう』と思ってのぞむこと、写真は心が表情になって表れる(とくにここのスタジオアは連写だから自然な表情の移り変わりが撮れるのだ)、その心は自分次第だということだった。
なんとなく、プロに任せていれば上手に乗せてくれるような気がしていたけど、たしかに、こちらが一歩踏み出さないことには何もはじまらないよね。
実際訪れてみて安心できたこと、わかったこと、わたしがやるべきこと、いろいろなことを知ることができて有意義な見学になった。
那智さんに報告して撮影日を予約して、そこからは準備に奮闘。
下着と小物を選んで那智さんと会う日に試着大会。
ホテルで下着を広げ、何度も着替えてファッションショー!!
黒はTバックがいいか普通のがいいか、ガーターベルトと太ももまでのストッキングとどちらがいいか、わたしがイメージしたものを次々試着して那智さんの意見を伺う。
那智さんは客観的な意見と主観の好みを織り交ぜつつ、どちらでも良い場合はわたしの任せてくれて、ある程度かたまった。
あらためて、わたしはこんなふうに那智さんに見てもらってOKをもらうことではじめて伸び伸びと楽しむことができるんだなって感じる。
試着大会はとっっても楽しい時間だった。
試着をしてイメージに合わせるために、あと何を購入すれば足りるかも見えてきた。
買い物やコーディネートの他にわたしは密かにあることを練習していた。
自分の顔を知ろうと思ったのだ。
写真写りが悪いことは自覚している。
プロにメイクしてもらって、ライトを当てて、カメラマンに撮ってもらったとしても表情は自分でしか作ることができない。
見学のときに聞いた『自分が楽しむ』ことが良い表情を作る秘訣だとするなら、まず、それを楽しむために自分を知っておく必要があると思った。
鏡の前で無意識にいい顔をしている自分じゃなくて、わたしのいう人間の顔の作り、長所と短所、バリエーションを知っておくことで、自分で自分を把握、コントロールできるんじゃないか、実際そんな器用なことはできなくても『そうするようにやってみた』という事実がリラックスすることに一役買ってくれると思ったから。
それから暇を見つけては携帯のカメラで顔写真を撮りまくった!!
素の状態で横顔、斜め、正面、上目、下目、いろいろな角度から撮る。
笑い顔、微笑む程度、真顔、目をぎゅっと瞑ってみる、口を尖らせる、恥ずかしいくらいの百面相!!
(でも、本番ではそんな百面相できなかった^^;)
わあ、わたし横から見るとこんな感じなんだ。
アゴ引き過ぎると首のシワが厳しい(笑)
顔の傾ける角度によっても印象が全然違う。
こんな表情はいいかも。
いろいろな発見。
自分の弱点もわかってくる。
弱点がわかれば対策も考えられるし、良い点はできるだけ伸ばすようにしたい。
ただ、己の弱点を知るのはなかなかのダメージ(笑)
隠しようのない加齢や良くない表情のクセなどを知ると、本番に向けての自信喪失になりかねない。(というか、この時点ですでにけっこう喪失していた 笑)
でも、現段階で考えられる『できること』が全部やっておこうと思った。
おそらく、いまのわたしを残す、これがワンチャンスだろう。
だから、悔いが残るようにはしたくなかったのだ。
この練習がどれだけ役に立つのかわからない。
でも、きっとやらないで後悔することは避けられると思う。
準備を進めながら、わくわくだけじゃない『一生懸命』を楽しんでいた。
「等式」感想です。この先を書けないので、横道です。衣装決めのファッションショーはおもしろかったです。色々なアイテムをタイツ関係とブラ・パンツ関係に分けての組み合わせを「あーでもない、こーでもない」と楽しい時間でした。素早く着替える時間の短さが楽しんでいることを象徴していました。
スタジオ見学の日。
那智さんはお仕事だったし、まあ、見学くらいはわたしひとりでも行かれるのでひとりスタジオに。
街中の路地を入り住宅街の一角、一戸建てがまるまるスタジオ。
案内をしてくれた若い女性カメラマンはとても気さくに対応してくれた。
こちらのイメージを伝え、カメラマンとどのような感じで作っていくか、どこまでカメラマンに任せていいか、現場の様子を交えて話してくれた。
こちらの希望を伝えると、やはり男性カメラマンのほうがいいかもとススメられた。
おもしろいことに、サンプルとしてスタジオに写真集を残すことを了解するのは男性カメラマンが撮った女性ばかりなのだそうだ。
実際わたしが見させていただいたスタジオのサンプルの写真集も全部男性カメラマンの撮ったものだそうだ。
やっぱり多少セクシャルなイメージのものを撮るには男性のほうがいいのかな、ちょっと不思議でちょっと納得。
もうひとつ、カメラマンさんに教えてもらったことがある。
わたしの危惧している、写真写りの悪さは『良い表情ができない』こと、そう終止照れ笑いしちゃいそうなんだ。
いかに、その気になっていろいろな表情を作れるか、これが危惧されることだったので、そこはカメラマンさんにどっぷり任せることにすればいいかなと思っていたのだけど、話をしてみたらカメラマンができるのは1/3、残りの2/3はあなたが『楽しもう』と思ってのぞむこと、写真は心が表情になって表れる(とくにここのスタジオアは連写だから自然な表情の移り変わりが撮れるのだ)、その心は自分次第だということだった。
なんとなく、プロに任せていれば上手に乗せてくれるような気がしていたけど、たしかに、こちらが一歩踏み出さないことには何もはじまらないよね。
実際訪れてみて安心できたこと、わかったこと、わたしがやるべきこと、いろいろなことを知ることができて有意義な見学になった。
那智さんに報告して撮影日を予約して、そこからは準備に奮闘。
下着と小物を選んで那智さんと会う日に試着大会。
ホテルで下着を広げ、何度も着替えてファッションショー!!
黒はTバックがいいか普通のがいいか、ガーターベルトと太ももまでのストッキングとどちらがいいか、わたしがイメージしたものを次々試着して那智さんの意見を伺う。
那智さんは客観的な意見と主観の好みを織り交ぜつつ、どちらでも良い場合はわたしの任せてくれて、ある程度かたまった。
あらためて、わたしはこんなふうに那智さんに見てもらってOKをもらうことではじめて伸び伸びと楽しむことができるんだなって感じる。
試着大会はとっっても楽しい時間だった。
試着をしてイメージに合わせるために、あと何を購入すれば足りるかも見えてきた。
買い物やコーディネートの他にわたしは密かにあることを練習していた。
自分の顔を知ろうと思ったのだ。
写真写りが悪いことは自覚している。
プロにメイクしてもらって、ライトを当てて、カメラマンに撮ってもらったとしても表情は自分でしか作ることができない。
見学のときに聞いた『自分が楽しむ』ことが良い表情を作る秘訣だとするなら、まず、それを楽しむために自分を知っておく必要があると思った。
鏡の前で無意識にいい顔をしている自分じゃなくて、わたしのいう人間の顔の作り、長所と短所、バリエーションを知っておくことで、自分で自分を把握、コントロールできるんじゃないか、実際そんな器用なことはできなくても『そうするようにやってみた』という事実がリラックスすることに一役買ってくれると思ったから。
それから暇を見つけては携帯のカメラで顔写真を撮りまくった!!
素の状態で横顔、斜め、正面、上目、下目、いろいろな角度から撮る。
笑い顔、微笑む程度、真顔、目をぎゅっと瞑ってみる、口を尖らせる、恥ずかしいくらいの百面相!!
(でも、本番ではそんな百面相できなかった^^;)
わあ、わたし横から見るとこんな感じなんだ。
アゴ引き過ぎると首のシワが厳しい(笑)
顔の傾ける角度によっても印象が全然違う。
こんな表情はいいかも。
いろいろな発見。
自分の弱点もわかってくる。
弱点がわかれば対策も考えられるし、良い点はできるだけ伸ばすようにしたい。
ただ、己の弱点を知るのはなかなかのダメージ(笑)
隠しようのない加齢や良くない表情のクセなどを知ると、本番に向けての自信喪失になりかねない。(というか、この時点ですでにけっこう喪失していた 笑)
でも、現段階で考えられる『できること』が全部やっておこうと思った。
おそらく、いまのわたしを残す、これがワンチャンスだろう。
だから、悔いが残るようにはしたくなかったのだ。
この練習がどれだけ役に立つのかわからない。
でも、きっとやらないで後悔することは避けられると思う。
準備を進めながら、わくわくだけじゃない『一生懸命』を楽しんでいた。
「等式」感想です。この先を書けないので、横道です。衣装決めのファッションショーはおもしろかったです。色々なアイテムをタイツ関係とブラ・パンツ関係に分けての組み合わせを「あーでもない、こーでもない」と楽しい時間でした。素早く着替える時間の短さが楽しんでいることを象徴していました。
NUDE4
独特な幸福感
撮影当日。
この日那智さんは最初から付き合いってくれた。
わたしがひとりで行くとか途中から見学に来るとか、いろいろパターンを考えた。
那智さんが同じ空間にいるとわたしが照れてしまって、普段の写真写りのときのような表情しかできない可能性もあるので、そこが心配されるところだったけど那智さんがいてくれたほうがわたしとしては安心する。
那智さんとしてはメイクのビフォーアフターも楽しめるし、撮影しているわたしの様子も見たいとそうなので、結局カメラマンと相談しながら途中退席するのがベストだろうということになり、最初から付き合ってくれることになった。
だから、朝から会ってホテルに行った。
午後一番から撮影なので短い時間だけだったけど、いちおう、それなのことはいたしまして^^;
お風呂に入り、那智さんが毛の処理をしてくれた。
下半身をキレイに整えて、うなじや顔の産毛まで、全部全部キレイにしてくれた。
目を閉じ全身を那智さんに委ねる時間。
この後起こるイベントを楽しめるようにおまじない。
丁寧に、でも、自分にするような遠慮ない様子。
ちょっと緊張しているわたしに『那智さんがついている』と焼き付けてくれる儀式のようだった。
見学に行ったときの道をたどってスタジオに到着。
だんだん、落ち着かない気持ちになってくる。
受付には案内をしてくれた若い女性カメラマンさんがいたので、すこしホッとする。
荷物を預けメイクルームに通された。
こじんまりとしているものの白で統一されたスタジオやメイクルームには日の光も差し込み、とてもキレイな気持ちにさせてくれる。
メイクするときにバスローブに着替えるか聞かれたので、下着の線をつけないために下着は脱いでおきたかったし、なんていうか、テンションアップのために着替える(なんか、アップするよね^^;)
バスローブとスリッパ、大きな鏡の前に座り、窓際にずらっと並べられたメイク道具に圧倒され、日頃メイクに興味のないわたしでさえ、ウキウキ。
隣りの椅子に那智さんが腰掛け、といってももうひとつのメイクスペースなので仕切りがあるから声だけの参加。
雑誌をめくりながら、メイクさんとわたしの会話にときどき参加してくれる。
(9年付き合っていて、ずっと敬語なことにメイクさん感心してくれたりして、うれしかった^^)
会話を楽しみながら、すこしゆったりとした時間が流れる。
心の中の隣室には緊張が鎮座しているのはわかっているけど、いまわたしのするべきことは楽しむこと。
その緊張感はそっとしておいてもらっていた。
とかなんとか言っているけど、キレイに髪は巻かれ、眉は整い、目なんて2割くらい大きくなったんじゃないかってほど、みるみるうちに仕上がっていく様子を鏡を通して見ているのは、イヤでもテンション上がる!!
ナチュラルに見えるナチュラルじゃないメイクに変な勘違いをしてしまいそうだけど、それも良し、今日は女優気分を味わうのだ。
メイクが終わり、いよいよスタジオへ。
ソファやベッドや照明などに一気に緊張感も高まる。
そこではじめてカメラマンと挨拶をする。
男性で、わたしよりすこし若い感じ30後半というところだろうか(後で聞いたら41才だった)
おしゃれなシャツの、わたしより若い男性に裸を見せるのかと思うとちょっと気後れしそうだなぁ。
カメラマンの男性と衣装を見せ、イメージと段取りを話す。
ここのスタジオは撮影に入る前に撮られ方レッスンをしてくれるのだ。
美しく見える姿勢や角度、たしかにすこし意識するだけで格段に見栄えよくなる。
わたしは姿勢はいい方だと自負していたけど、悪いクセがあることもわかった。
中でも面白かったのは、鏡の前で顔の左右を片方ずつ手で隠して左右の顔の違いを見ること。
普段、まったく意識していなかったけど、右と左、顔つきが違うのだ。
まあシンメトリーではないことくらいは想像できるけど、思いのほかの違いに驚いた。
カメラマンにその左右の印象を尋ねられた。
右のほうが頬からアゴのラインがシャープで目もはっきりしていて、左のほうが全体的にぼんやりしている。
ただ、右は整っているのだけどちょっといじわるそうで、左はいまひとつだけどなんだか人が良さそうに見えたので、そのまま伝える。
ちなみに、これは眉唾なんだけど、人の顔には性格が表れるそうで、右は外に向けての性格で左は本当に性格なんですって。
ということは、わたしは外面が悪くて、ホントはいいヤツということらしい。
カメラマンに「逆じゃなくてよかったですね」なんて笑われてしまった^^;
まあ、そんな雑談しながらも、自分の得意側や印象によって左右を使い分けるなんてことまで教えてもらったのだ。
レクチャーが済み、そろそろ撮影に進む。
バスローブを脱ぎ下着をやアクセサリーをつけスタジオに入る。
那智さんはその間、脱いだ服をかけ荷物を整理して、わたしのお世話係に徹してくれていた。
事前に那智さんは撮影に立ち会うかどうか、わたしたちの間では話し合われていた。
撮影が始まるまでは一緒にいてもらって、始まったら一旦退室、また頃合いを見て戻ってきてもらうことで概ね希望は決めてあった。
そのことをカメラマンに相談したら、照れてしまうならそのほうがいいだろうということで、撮影時間の2/3ほど退室してもらうことに決定した。
ああ、そこはかとなく不安。
那智さんがいないことが、不安。
相手はプロとはいえ、個室のスタジオで裸になり男性と二人きりになることに過剰な羞恥心と自意識のわたしは、とても落ち着かない気持ちになる。
大きな緊張と不安と、ほんのすこしの挑む気持ち。
気持ちの切り替え、那智さんに手を振りぺこりとお辞儀をしてお見送りした。
さて、いよいよ撮影!!
なんだかんだ、引っぱってるね〜^^;
<関連エントリー>
剃ってくれるのはこんな気持ち
『那智マニア』
「等式」感想です。今、考えるともう少し、撮影を手伝ってあげられたのかなと。テンションを上げてあげればもっとよい写真がたくさんできたのかもしれないと思うと、残念。我慢できないので多分この後出てきそうな、私の感想を言うと、撮影とはカメラマンとモデルの疑似恋愛みたいな物だと思う。
モデルは自分をさらけ出し、心も体も見せる、そうしないと多分良い写真は撮れないのだと思う。まあ、プロはまた、別なのでしょうが。それを予感して、多少の嫉妬があり、だからこそ、それを認めて、りん子に説明をしてあげれば良かったと思う。「カメラマンに恋して来い!」とね。
撮影当日。
この日那智さんは最初から付き合いってくれた。
わたしがひとりで行くとか途中から見学に来るとか、いろいろパターンを考えた。
那智さんが同じ空間にいるとわたしが照れてしまって、普段の写真写りのときのような表情しかできない可能性もあるので、そこが心配されるところだったけど那智さんがいてくれたほうがわたしとしては安心する。
那智さんとしてはメイクのビフォーアフターも楽しめるし、撮影しているわたしの様子も見たいとそうなので、結局カメラマンと相談しながら途中退席するのがベストだろうということになり、最初から付き合ってくれることになった。
だから、朝から会ってホテルに行った。
午後一番から撮影なので短い時間だけだったけど、いちおう、それなのことはいたしまして^^;
お風呂に入り、那智さんが毛の処理をしてくれた。
下半身をキレイに整えて、うなじや顔の産毛まで、全部全部キレイにしてくれた。
目を閉じ全身を那智さんに委ねる時間。
この後起こるイベントを楽しめるようにおまじない。
丁寧に、でも、自分にするような遠慮ない様子。
ちょっと緊張しているわたしに『那智さんがついている』と焼き付けてくれる儀式のようだった。
見学に行ったときの道をたどってスタジオに到着。
だんだん、落ち着かない気持ちになってくる。
受付には案内をしてくれた若い女性カメラマンさんがいたので、すこしホッとする。
荷物を預けメイクルームに通された。
こじんまりとしているものの白で統一されたスタジオやメイクルームには日の光も差し込み、とてもキレイな気持ちにさせてくれる。
メイクするときにバスローブに着替えるか聞かれたので、下着の線をつけないために下着は脱いでおきたかったし、なんていうか、テンションアップのために着替える(なんか、アップするよね^^;)
バスローブとスリッパ、大きな鏡の前に座り、窓際にずらっと並べられたメイク道具に圧倒され、日頃メイクに興味のないわたしでさえ、ウキウキ。
隣りの椅子に那智さんが腰掛け、といってももうひとつのメイクスペースなので仕切りがあるから声だけの参加。
雑誌をめくりながら、メイクさんとわたしの会話にときどき参加してくれる。
(9年付き合っていて、ずっと敬語なことにメイクさん感心してくれたりして、うれしかった^^)
会話を楽しみながら、すこしゆったりとした時間が流れる。
心の中の隣室には緊張が鎮座しているのはわかっているけど、いまわたしのするべきことは楽しむこと。
その緊張感はそっとしておいてもらっていた。
とかなんとか言っているけど、キレイに髪は巻かれ、眉は整い、目なんて2割くらい大きくなったんじゃないかってほど、みるみるうちに仕上がっていく様子を鏡を通して見ているのは、イヤでもテンション上がる!!
ナチュラルに見えるナチュラルじゃないメイクに変な勘違いをしてしまいそうだけど、それも良し、今日は女優気分を味わうのだ。
メイクが終わり、いよいよスタジオへ。
ソファやベッドや照明などに一気に緊張感も高まる。
そこではじめてカメラマンと挨拶をする。
男性で、わたしよりすこし若い感じ30後半というところだろうか(後で聞いたら41才だった)
おしゃれなシャツの、わたしより若い男性に裸を見せるのかと思うとちょっと気後れしそうだなぁ。
カメラマンの男性と衣装を見せ、イメージと段取りを話す。
ここのスタジオは撮影に入る前に撮られ方レッスンをしてくれるのだ。
美しく見える姿勢や角度、たしかにすこし意識するだけで格段に見栄えよくなる。
わたしは姿勢はいい方だと自負していたけど、悪いクセがあることもわかった。
中でも面白かったのは、鏡の前で顔の左右を片方ずつ手で隠して左右の顔の違いを見ること。
普段、まったく意識していなかったけど、右と左、顔つきが違うのだ。
まあシンメトリーではないことくらいは想像できるけど、思いのほかの違いに驚いた。
カメラマンにその左右の印象を尋ねられた。
右のほうが頬からアゴのラインがシャープで目もはっきりしていて、左のほうが全体的にぼんやりしている。
ただ、右は整っているのだけどちょっといじわるそうで、左はいまひとつだけどなんだか人が良さそうに見えたので、そのまま伝える。
ちなみに、これは眉唾なんだけど、人の顔には性格が表れるそうで、右は外に向けての性格で左は本当に性格なんですって。
ということは、わたしは外面が悪くて、ホントはいいヤツということらしい。
カメラマンに「逆じゃなくてよかったですね」なんて笑われてしまった^^;
まあ、そんな雑談しながらも、自分の得意側や印象によって左右を使い分けるなんてことまで教えてもらったのだ。
レクチャーが済み、そろそろ撮影に進む。
バスローブを脱ぎ下着をやアクセサリーをつけスタジオに入る。
那智さんはその間、脱いだ服をかけ荷物を整理して、わたしのお世話係に徹してくれていた。
事前に那智さんは撮影に立ち会うかどうか、わたしたちの間では話し合われていた。
撮影が始まるまでは一緒にいてもらって、始まったら一旦退室、また頃合いを見て戻ってきてもらうことで概ね希望は決めてあった。
そのことをカメラマンに相談したら、照れてしまうならそのほうがいいだろうということで、撮影時間の2/3ほど退室してもらうことに決定した。
ああ、そこはかとなく不安。
那智さんがいないことが、不安。
相手はプロとはいえ、個室のスタジオで裸になり男性と二人きりになることに過剰な羞恥心と自意識のわたしは、とても落ち着かない気持ちになる。
大きな緊張と不安と、ほんのすこしの挑む気持ち。
気持ちの切り替え、那智さんに手を振りぺこりとお辞儀をしてお見送りした。
さて、いよいよ撮影!!
なんだかんだ、引っぱってるね〜^^;
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剃ってくれるのはこんな気持ち
『那智マニア』
「等式」感想です。今、考えるともう少し、撮影を手伝ってあげられたのかなと。テンションを上げてあげればもっとよい写真がたくさんできたのかもしれないと思うと、残念。我慢できないので多分この後出てきそうな、私の感想を言うと、撮影とはカメラマンとモデルの疑似恋愛みたいな物だと思う。
モデルは自分をさらけ出し、心も体も見せる、そうしないと多分良い写真は撮れないのだと思う。まあ、プロはまた、別なのでしょうが。それを予感して、多少の嫉妬があり、だからこそ、それを認めて、りん子に説明をしてあげれば良かったと思う。「カメラマンに恋して来い!」とね。
NUDE5(こそっと画像追加^^)
独特な幸福感
さあ、いよいよ撮影開始。
まずは黒いワンピースから。
徐々に脱いでいくのだ。
最初はポーズや目線を細かく指南される。
腕を前に持ってきて、視線は遠くを見て、もう少し体全体をこちらに向けて。
こう?
遠くを見る。
その澄ました感じが照れくさくてすぐに『にかーっ』て笑ってしまう!!
連写。
もうダメ、恥ずかしい〜〜〜!!
ジタバタ。
少し動きをつける。
片手でカーテンを持って、目線だけこちらに動かして、そうそう、そのまま今度は顔をこちらに向ける。
カシャカシャカシャ!!
連写で撮ってる!!!!恥ずかしーーーー!!(撮りに来てるんでしょ!!りん子)
くしゃーーっと笑い、ジタバタ体をくねらせてしまう^^;
まじめな顔ができなーい!!
力を抜いた顔ができなーーーーい!!
ワンポーズごとに終止照れまくるわたしにカメラマンも苦笑い^^;
はあ、わたしもわたしに困惑する。
なんとか、この終止恥ずかしがる状態をなんとかしなければ、時間がもったいない。
カメラマンを手こずらせているな〜とじゃっかん焦る気持ちにもなる。
何ポーズか撮って最初のチェック。
ここのスタジオはこのときまでメイクさんが待機してくれていて、手直しをしてもらえるのだ。
前髪がすこし目を隠してしまうから、そこを直してもらう。
その間、側に置いてあるパソコンにいま撮られたばかりのわたしを映しチェックしている。
大きなモニターにドアップのわたし。
わあ、いい感じじゃない!?
メイクをしてライトを当てたわたしはカメラを見て微笑み、想像よりずっと良く撮れていた。
これもいいでしょ、少女みたい(笑)
恥ずかしがって笑うわたしをそんなふうに表現してくれた。
たしかに邪気のない顔をしている(恥ずかしい^^;)
その2枚を見て、苦手だった写真に対して『いい気分』を味わわせてもらったようで、困惑していた気分がすこし晴れた感じがした。
これ、いま思えばカメラマンの作戦(笑)
瞬時にその間の数十枚の中からベストショットを選び、それを大きなモニターに映してくれたのだと思う。
それで自信を持ち、緊張をほぐそうとしてくれたんだ。
(だって、その他いーっぱいダメショットあったんだもの^^;)
メイク直しも終わって、ここから本格的に撮影。
まだ同じ黒のワンピースの立ちポーズ。
多少いい気分になったとはいえ、自慢じゃないが筋金入りの羞恥系マゾのわたし、そう簡単に『その気』に浸れるわけでもなく
じゃあ、ちょっとゆっくり動いてみようか
の提案に
ひー、動くって、どうやって〜〜
と身悶え、
髪を触ってみて
のリクエストに
か、髪ですね!!
と体カチコチ。
しまいには『遠くを見る』良い表情を作るためにカメラマンが「好きな景色ある?」と誘導してくれたことに対して、那智さんと【旅行】したときの景色を切々と語り出す始末。
いや、そんな説明いいから憂いを帯びたいい表情しろ!!と突っ込まずにいてくれたカメラマンに感謝ですが、とにかくカメラマン泣かせだったことは間違いない^^;
メイク直しをして、なかなか恥ずかしがるのが収まらないので、みんなはどうなんだろうと「他の人もこの時間くらいでは恥ずかしがってます?」と聞いてみると、
いや、みなさん、これくらい撮れば慣れて集中してくれます(笑)
ここまで恥ずかしがる人いないよ(笑)
がーーん。
み、み、みなさん、そんなに適応力早いのですか!?
多少のショックとたくさんの焦りと共に、でも、まあわたしらしいなとそんな自分も嫌いじゃない。
なんというか、それを聞いて自称【羞恥系マゾ】のプライドみたなものが刺激されてある意味誇らしいような気持ちになる(ここでその誇りは無駄!!)
とにかく、なかなか強固な羞恥心はカメラマン泣かせだった。
シーンが変わる。
ワンピースを脱ぎ下着姿になる。
黒の下着に太ももまでの網タイツ。
うわーー、わたし、この人の前で脱ぐの!?
わかりきったことだけど、いざ直面すると驚く。
だって、Tバックだよ!!
いきなり初対面の男性にほとんどお尻を見せるんだよ!!
あり得ない…。
でも、ここでわたしが照れてしまっては元も子もない、ちょっとテレ、たくさんサラッとくらいの割合になんとかとどめて下着姿になった。
撮影とはいえ、人前で露出していく抵抗感やキレイなモデルさんでもないのにセクシーな下着になる抵抗感や恥ずかしさは相変わらず。
ただ、このシーンは一歩前進になった。
壁を向いてカメラマンに後ろ姿を見せる。
無防備な感じがするけど、このシチュエーションはそれまでの恥ずかしい気持ちいくらか和らげてくれた。
目の前には真っ白な壁。
そこに集中する。
自分しかいないかのように。
視界に入らないということは、それを意識から遠ざけてくれるのだ。
背中を向け、わたしはすこし違う自分になれた。
大胆に足を開きお尻をくっと上げる。
両手を高く上げ腰のラインを意識する。
ああ、ちょっといい気分。
目の前が真っ白な壁だけの空間の中でさっきよりずいぶん『その気』になれていた。
後ろ姿のシーンが終わり、同じ場所で横から撮ったり、次は椅子に腰かけたり、やっぱりカメラマンが視界に入ると照れてしまうのだけど、それでも自分の世界に入れる時間が増えたはずだ。
表情や仕草のアドバイスに中で何度か『自分の体に触れる』ことを教えてもらった。
自分の肌に触れることは心地良いしリラックスするのでよいのでそうしてみてという。
洋服を着ていたときは腕くらいしか触れるところがなかったけど、下着になったので腰や足、お尻なども触れることができるようになった。
たしかに、そうしていると手持ち無沙汰な感じもないし、少しずつ高揚していくるような気もする。
その効果もあったのだろう。
徐々にただ恥ずかしいばかりではない気持ちになっていた。
那智さんのいないなか、撮影はすこしセクシーな色合いを見せていく。
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カメラマンに語った景色のときのこと
『旅行1 2 3』
『ロマンチックなお話』
『迷子の話、再び』
『ひとつクリア』
『殿のご乱心』
羞恥系マゾ
『羞恥系の葛藤』
『羞恥心とさらけ出す』
「等式」感想です。筋金入りの羞恥には驚くけれど、まあ、りん子なら仕方がないかなと。でも、最初から、「これは撮影プレイです」、のテンションで望んだら、少しは展開がちがったのかなと。りん子得意の妄想で「借金の形」でも「拉致されての撮影」でもその世界で遊んだらよかったのにと。(笑)
さあ、いよいよ撮影開始。
まずは黒いワンピースから。
徐々に脱いでいくのだ。
最初はポーズや目線を細かく指南される。
腕を前に持ってきて、視線は遠くを見て、もう少し体全体をこちらに向けて。
こう?
遠くを見る。
その澄ました感じが照れくさくてすぐに『にかーっ』て笑ってしまう!!
連写。
もうダメ、恥ずかしい〜〜〜!!
ジタバタ。
少し動きをつける。
片手でカーテンを持って、目線だけこちらに動かして、そうそう、そのまま今度は顔をこちらに向ける。
カシャカシャカシャ!!
連写で撮ってる!!!!恥ずかしーーーー!!(撮りに来てるんでしょ!!りん子)
くしゃーーっと笑い、ジタバタ体をくねらせてしまう^^;
まじめな顔ができなーい!!
力を抜いた顔ができなーーーーい!!
ワンポーズごとに終止照れまくるわたしにカメラマンも苦笑い^^;
はあ、わたしもわたしに困惑する。
なんとか、この終止恥ずかしがる状態をなんとかしなければ、時間がもったいない。
カメラマンを手こずらせているな〜とじゃっかん焦る気持ちにもなる。
何ポーズか撮って最初のチェック。
ここのスタジオはこのときまでメイクさんが待機してくれていて、手直しをしてもらえるのだ。
前髪がすこし目を隠してしまうから、そこを直してもらう。
その間、側に置いてあるパソコンにいま撮られたばかりのわたしを映しチェックしている。
大きなモニターにドアップのわたし。
わあ、いい感じじゃない!?
メイクをしてライトを当てたわたしはカメラを見て微笑み、想像よりずっと良く撮れていた。
これもいいでしょ、少女みたい(笑)
恥ずかしがって笑うわたしをそんなふうに表現してくれた。
たしかに邪気のない顔をしている(恥ずかしい^^;)
その2枚を見て、苦手だった写真に対して『いい気分』を味わわせてもらったようで、困惑していた気分がすこし晴れた感じがした。
これ、いま思えばカメラマンの作戦(笑)
瞬時にその間の数十枚の中からベストショットを選び、それを大きなモニターに映してくれたのだと思う。
それで自信を持ち、緊張をほぐそうとしてくれたんだ。
(だって、その他いーっぱいダメショットあったんだもの^^;)
メイク直しも終わって、ここから本格的に撮影。
まだ同じ黒のワンピースの立ちポーズ。
多少いい気分になったとはいえ、自慢じゃないが筋金入りの羞恥系マゾのわたし、そう簡単に『その気』に浸れるわけでもなく
じゃあ、ちょっとゆっくり動いてみようか
の提案に
ひー、動くって、どうやって〜〜
と身悶え、
髪を触ってみて
のリクエストに
か、髪ですね!!
と体カチコチ。
しまいには『遠くを見る』良い表情を作るためにカメラマンが「好きな景色ある?」と誘導してくれたことに対して、那智さんと【旅行】したときの景色を切々と語り出す始末。
いや、そんな説明いいから憂いを帯びたいい表情しろ!!と突っ込まずにいてくれたカメラマンに感謝ですが、とにかくカメラマン泣かせだったことは間違いない^^;
メイク直しをして、なかなか恥ずかしがるのが収まらないので、みんなはどうなんだろうと「他の人もこの時間くらいでは恥ずかしがってます?」と聞いてみると、
いや、みなさん、これくらい撮れば慣れて集中してくれます(笑)
ここまで恥ずかしがる人いないよ(笑)
がーーん。
み、み、みなさん、そんなに適応力早いのですか!?
多少のショックとたくさんの焦りと共に、でも、まあわたしらしいなとそんな自分も嫌いじゃない。
なんというか、それを聞いて自称【羞恥系マゾ】のプライドみたなものが刺激されてある意味誇らしいような気持ちになる(ここでその誇りは無駄!!)
とにかく、なかなか強固な羞恥心はカメラマン泣かせだった。
シーンが変わる。
ワンピースを脱ぎ下着姿になる。
黒の下着に太ももまでの網タイツ。
うわーー、わたし、この人の前で脱ぐの!?
わかりきったことだけど、いざ直面すると驚く。
だって、Tバックだよ!!
いきなり初対面の男性にほとんどお尻を見せるんだよ!!
あり得ない…。
でも、ここでわたしが照れてしまっては元も子もない、ちょっとテレ、たくさんサラッとくらいの割合になんとかとどめて下着姿になった。
撮影とはいえ、人前で露出していく抵抗感やキレイなモデルさんでもないのにセクシーな下着になる抵抗感や恥ずかしさは相変わらず。
ただ、このシーンは一歩前進になった。
壁を向いてカメラマンに後ろ姿を見せる。
無防備な感じがするけど、このシチュエーションはそれまでの恥ずかしい気持ちいくらか和らげてくれた。
目の前には真っ白な壁。
そこに集中する。
自分しかいないかのように。
視界に入らないということは、それを意識から遠ざけてくれるのだ。
背中を向け、わたしはすこし違う自分になれた。
大胆に足を開きお尻をくっと上げる。
両手を高く上げ腰のラインを意識する。
ああ、ちょっといい気分。
目の前が真っ白な壁だけの空間の中でさっきよりずいぶん『その気』になれていた。
後ろ姿のシーンが終わり、同じ場所で横から撮ったり、次は椅子に腰かけたり、やっぱりカメラマンが視界に入ると照れてしまうのだけど、それでも自分の世界に入れる時間が増えたはずだ。
表情や仕草のアドバイスに中で何度か『自分の体に触れる』ことを教えてもらった。
自分の肌に触れることは心地良いしリラックスするのでよいのでそうしてみてという。
洋服を着ていたときは腕くらいしか触れるところがなかったけど、下着になったので腰や足、お尻なども触れることができるようになった。
たしかに、そうしていると手持ち無沙汰な感じもないし、少しずつ高揚していくるような気もする。
その効果もあったのだろう。
徐々にただ恥ずかしいばかりではない気持ちになっていた。
那智さんのいないなか、撮影はすこしセクシーな色合いを見せていく。
<関連エントリー>
カメラマンに語った景色のときのこと
『旅行1 2 3』
『ロマンチックなお話』
『迷子の話、再び』
『ひとつクリア』
『殿のご乱心』
羞恥系マゾ
『羞恥系の葛藤』
『羞恥心とさらけ出す』
「等式」感想です。筋金入りの羞恥には驚くけれど、まあ、りん子なら仕方がないかなと。でも、最初から、「これは撮影プレイです」、のテンションで望んだら、少しは展開がちがったのかなと。りん子得意の妄想で「借金の形」でも「拉致されての撮影」でもその世界で遊んだらよかったのにと。(笑)
NUDE6(こそっと画像追加^^)
独特な幸福感
次は場所を移動してスタジオ内にある階段での撮影。
ここはライトの色も変わり下から舐めるように撮るので、他の人のフォトギャラリーでもよりセクシーな雰囲気になる場所のようだ。
カメラマンを見下ろすように立つ。
恥ずかしいなぁ。
でも、こここそ『その気』にならないとまったく写真として形にならない。
黒の下着に暗いオレンジのライトの下、カメラマンが口を開く前に自ら足を開き、えいっと自分を引っぱり上げる。
そうそう、ちょっと動いてみようか
はあ、動く、のね…、えい!!
階段に立ち両手を広げて壁を触り、腰を大きくカーブさせる。
両手を胸にあて、すこしずつ腰におろす。
こんなふうに何度か、恥ずかしい、でも、えいっ!!の浮き沈みを繰り返し、ぎこちない動くだけど被写体になっている自分にすこしずつのめり込んでいくよう。
時折、すーっと素の自分が顔を出し急に恥ずかしくなることもあるけど、それでも、フォトギャラリーで見た素人の妖艶な表情を思い出し、自分を酔わせる。
腰掛け、大きく足を開き、挑発するように見下ろす。
カメラマンの声に反応して指先を肌に波打たせ天井のライトをぼんやりと見上げてみる。
でも、カメラマンが何を言っているのかまで、もしかしたら判別できていないのかもしれない。
耳を通して直接体に訴えかけているようだ。
半分冷静、半分陶酔。
カメラマンとの不思議な一体感。
ブラジャー越しに乳房の膨らみを覆い、わずかに乳首を揺らす。
もう片方の手のひらは開いた太ももを撫でじりじりと下着に触れる。
目をつぶっているだろうか、もしかしたら恍惚とした表情をしているかもしれない。
夢中。
高揚感。
ポーズを取るというのではなく、常にどこかうごめいている。
階段という狭い場所が不安定な揺らめきに拍車をかけるようだ。
片方の手は乳房を支えるように。
もう片方は太ももと下着に触れる。
かなり自己陶酔。
あれ、気持ちいいかも。
触っちゃおうか
ここだと思ったのだろう、カメラマンがそう促した。
ピキッと正常の回路が一箇所繋がってしまった。
ええ!?と思いながら、わずかに下着の上から触れる。
クリトリスの近く。
すすすと気持ちよさが近寄った。
ああ、きっと、このままちゃんと触ったら気持ちいいはずだ。
でも
ピキピキ、とまた回路が繋がる。
那智さんがここにいない。
この人は那智さんじゃない。
無理、無理!!
目的は『良い写真』なのだから、ここでわたしがどっぷりはまったほうがいいと那智さんはおっしゃるだろう、仮にここでオナニーをはじめたとしても怒ることもないのもわかっている。
だけど、仕事とはいえ男性とふたりの空間でより性的な空気を誘発するようなカメラマンの言動にいろいろな拒否がブレーキを踏んでしまった。
カメラマン(性的な匂いというだけで彼に対してじゃないけど)に対する嫌悪と不思議な一体感や気持ちいいかもというプラスの感情と、そうしてしまいたいと思ってしまった自分に対する嫌悪。
自分とカメラマンに対する嫌悪と快感の予感がわたしにブレーキを踏ませた。
もちろん、それで何か雰囲気が悪くなることはなく、ほどなくして階段のシーンは終了した。
先にスタジオに入るカメラマンについて、立ち上がり階段を数段を下りたところで足がガクガクして5段ほど階段から落ちてしまった。
たぶん、いろいろな意味で目一杯だったのかな^^;
撮影中で一番高揚したシーン。
もっともっと『その気』になってしまったほうがよかったのか、でもブレーキを踏むのもわたしらしいので仕方ないか、ちょっと答えは出せないけど、この高揚感は後から思い出しても胸が高鳴る。
足腰ガクガクになっちゃったけど^^;
さて、この後はフルヌード、一気にゴールに向かいます〜。
「等式」感想です。「ブレーキ」を踏んでしまう、りん子はかわいいのですが、その部分は敢えて触れないようにしていたのですが。カメラマンを私と思いなさいと、命令することの良し悪しは解らないですね。でも、今度、同じ機会があったら、きっと、りん子は私の意を酌んでくれるでしょう。
次は場所を移動してスタジオ内にある階段での撮影。
ここはライトの色も変わり下から舐めるように撮るので、他の人のフォトギャラリーでもよりセクシーな雰囲気になる場所のようだ。
カメラマンを見下ろすように立つ。
恥ずかしいなぁ。
でも、こここそ『その気』にならないとまったく写真として形にならない。
黒の下着に暗いオレンジのライトの下、カメラマンが口を開く前に自ら足を開き、えいっと自分を引っぱり上げる。
そうそう、ちょっと動いてみようか
はあ、動く、のね…、えい!!
階段に立ち両手を広げて壁を触り、腰を大きくカーブさせる。
両手を胸にあて、すこしずつ腰におろす。
こんなふうに何度か、恥ずかしい、でも、えいっ!!の浮き沈みを繰り返し、ぎこちない動くだけど被写体になっている自分にすこしずつのめり込んでいくよう。
時折、すーっと素の自分が顔を出し急に恥ずかしくなることもあるけど、それでも、フォトギャラリーで見た素人の妖艶な表情を思い出し、自分を酔わせる。
腰掛け、大きく足を開き、挑発するように見下ろす。
カメラマンの声に反応して指先を肌に波打たせ天井のライトをぼんやりと見上げてみる。
でも、カメラマンが何を言っているのかまで、もしかしたら判別できていないのかもしれない。
耳を通して直接体に訴えかけているようだ。
半分冷静、半分陶酔。
カメラマンとの不思議な一体感。
ブラジャー越しに乳房の膨らみを覆い、わずかに乳首を揺らす。
もう片方の手のひらは開いた太ももを撫でじりじりと下着に触れる。
目をつぶっているだろうか、もしかしたら恍惚とした表情をしているかもしれない。
夢中。
高揚感。
ポーズを取るというのではなく、常にどこかうごめいている。
階段という狭い場所が不安定な揺らめきに拍車をかけるようだ。
片方の手は乳房を支えるように。
もう片方は太ももと下着に触れる。
かなり自己陶酔。
あれ、気持ちいいかも。
触っちゃおうか
ここだと思ったのだろう、カメラマンがそう促した。
ピキッと正常の回路が一箇所繋がってしまった。
ええ!?と思いながら、わずかに下着の上から触れる。
クリトリスの近く。
すすすと気持ちよさが近寄った。
ああ、きっと、このままちゃんと触ったら気持ちいいはずだ。
でも
ピキピキ、とまた回路が繋がる。
那智さんがここにいない。
この人は那智さんじゃない。
無理、無理!!
目的は『良い写真』なのだから、ここでわたしがどっぷりはまったほうがいいと那智さんはおっしゃるだろう、仮にここでオナニーをはじめたとしても怒ることもないのもわかっている。
だけど、仕事とはいえ男性とふたりの空間でより性的な空気を誘発するようなカメラマンの言動にいろいろな拒否がブレーキを踏んでしまった。
カメラマン(性的な匂いというだけで彼に対してじゃないけど)に対する嫌悪と不思議な一体感や気持ちいいかもというプラスの感情と、そうしてしまいたいと思ってしまった自分に対する嫌悪。
自分とカメラマンに対する嫌悪と快感の予感がわたしにブレーキを踏ませた。
もちろん、それで何か雰囲気が悪くなることはなく、ほどなくして階段のシーンは終了した。
先にスタジオに入るカメラマンについて、立ち上がり階段を数段を下りたところで足がガクガクして5段ほど階段から落ちてしまった。
たぶん、いろいろな意味で目一杯だったのかな^^;
撮影中で一番高揚したシーン。
もっともっと『その気』になってしまったほうがよかったのか、でもブレーキを踏むのもわたしらしいので仕方ないか、ちょっと答えは出せないけど、この高揚感は後から思い出しても胸が高鳴る。
足腰ガクガクになっちゃったけど^^;
さて、この後はフルヌード、一気にゴールに向かいます〜。
「等式」感想です。「ブレーキ」を踏んでしまう、りん子はかわいいのですが、その部分は敢えて触れないようにしていたのですが。カメラマンを私と思いなさいと、命令することの良し悪しは解らないですね。でも、今度、同じ機会があったら、きっと、りん子は私の意を酌んでくれるでしょう。
NUDE7
独特な幸福感
階段が終わり、再びスタジオに戻り、次のシーンの準備をしているあたりで那智さんが戻ってきた。
なんとなく、さっきまでの不思議な一体感と高揚がじゃっかんバツの悪い感じをカメラマンとわたしから醸し出しているような気もするし、撮影にこなれてきた『その気』がまた恥ずかしいに負けちゃうような感じもしているけど、やっぱり、わたしとしてはすごーーーーーくうれしい、安心する。
カメラマンがモニターに映し出したいままの画像を那智さんに「見てください、見てください」とじゃれつく。
ここからは、下着を脱いでいき、いよいよフルヌードの撮影になる。
那智さんは荷物が置いてある一角に椅子を用意してもらって静かに雑誌に目を落とし、こちらからは見えないようにしている。
カメラマンとわたしに意識させないようにしてくれているのだ。
でも、わたしは那智さんのかまってほしくて、ブラジャーを外しては「那智さん、置いといてください」と呼んでスタジオ内に来てもらう。
カメラマンさん、やりにくいかな、ごめんね^^でも、わたし、この人のことが大好きなの^^
全部下着を外して裸になった。
人前で裸になる恥ずかしさはなくならないのだけど、だんだんカメラの前で自然に振る舞うことには慣れてきたように思う。
その気と恥ずかしいの浮き沈み。
用意されたベッドにはふさふさのケットがかかっていて肌触りが気持ちいい。
寝転がり、大きく息を吐き、なんだか撮影の緊張から解放されたようだ。
やはり最初のうちは照れ笑いになちゃうんだけど、それでも後半はずいぶんリラックスして自然に体を躍らせカメラを見ながら何か違うものを見ている不思議な世界を漂っていた。
階段のシーンが一番の高揚だったとしたら、フルヌードのときは心地よい漂いだった。
その後、もう一度、今度は可愛いヴァージョン。
ひらひらのベビードールに白のニーハイソックスにピンクのパンプス。
さらには、そこに首輪とリードをつけて、わんこ風。
まあ、ここは似たような描写になっちゃうから割愛いたしますが(笑)
ひとつだけ心残りなことがあった。
首輪にリードをつけたわんこ風のとき、リードからの視線を撮りたかったのだと思うけど、カメラマンがリードの先を持ってシャッターを切り出したのだ。
これが、もー、いやでいやでしょうがなかった!!(笑)
リードの先は那智さんしか持っちゃいけないのに!!
那智さん、那智さん、リード持たれちゃってます!!!!!
これは撮影、この人はカメラマン、目的はいい写真、一生懸命自分に言い聞かせるけど、もう、心の中では那智さん呼びまくり^^;
案の定、出来上がった写真のそのシーンだけは人相が変わっていた(笑)
那智さんは「いやそうな表情が撮れてよかった」と笑ってくれているけど、わたしは残念。
那智さんに持ってもらえばよかったと、ちょっぴり後悔しています。
さて、時間もオーバーして、そろそろ撮影も終了が近づいてきた。
これは前もってお願いしていたのだけど、少ない枚数でいいので那智さんとふたりの写真も撮ってもらうことになっていた。
スーツ姿の那智さんと下着にリードのわたしが並んでベッドに腰かけリードを那智さんに持ってもらうシーン。
ああ、幸せ。
那智さんの体に抱きついて、わたしの心はおおはしゃぎ。
那智さん、終止照れまくり。
あまりに表情が固まっていたのだろう。
さっきまで「りん子ちゃん、体に触れてみて」「ゆっくり顔を向けてりん子ちゃん」と親しげに呼びかけていたカメラマンさんが、とうとう「那智さん、こっち見て、那智さん、笑って、那智さん、那智さん!!」と子どもをあやすような、ちょっぴりやけくそな声で那智さんを連呼。
これにはわたしたちも楽しくなって大笑い。
本当にカメラマンさんには感謝。
こうして、数日間の準備と半日かけて撮影は終了。
陽の高いうちにスタジオ入りしたけれど、すでに外は夜になっていた。
スタジオの照明が明るかったから、タイムワープしたような、狐につままれたような不思議な錯覚を憶える。
興奮冷めやらぬままキレイさんのメイクのまま、近くの中華屋へ。
なかなか味わえない高揚感とともにいただいたビールはたまらなくおいしく、上機嫌だった。
さて、この撮影話は後日談があります。
それは選別作業の醍醐味!!
そこまで書いて終了です。
あと1回、お付き合いくださいませ!!
「等式」感想です。撮影途中、帰ってきた時は浮気の現場を押さえたような、不能になった私がりん子に男をあてがったような、微妙な雰囲気は面白かったです。喜ぶ、りん子の顔を見て私も安心しました。最後のりん子と私の撮影は爆笑のネタです、どの写真も金太郎飴になっていて、カメラマンが叫ぶのも当然理解できます。ああ、恥ずかしい。
階段が終わり、再びスタジオに戻り、次のシーンの準備をしているあたりで那智さんが戻ってきた。
なんとなく、さっきまでの不思議な一体感と高揚がじゃっかんバツの悪い感じをカメラマンとわたしから醸し出しているような気もするし、撮影にこなれてきた『その気』がまた恥ずかしいに負けちゃうような感じもしているけど、やっぱり、わたしとしてはすごーーーーーくうれしい、安心する。
カメラマンがモニターに映し出したいままの画像を那智さんに「見てください、見てください」とじゃれつく。
ここからは、下着を脱いでいき、いよいよフルヌードの撮影になる。
那智さんは荷物が置いてある一角に椅子を用意してもらって静かに雑誌に目を落とし、こちらからは見えないようにしている。
カメラマンとわたしに意識させないようにしてくれているのだ。
でも、わたしは那智さんのかまってほしくて、ブラジャーを外しては「那智さん、置いといてください」と呼んでスタジオ内に来てもらう。
カメラマンさん、やりにくいかな、ごめんね^^でも、わたし、この人のことが大好きなの^^
全部下着を外して裸になった。
人前で裸になる恥ずかしさはなくならないのだけど、だんだんカメラの前で自然に振る舞うことには慣れてきたように思う。
その気と恥ずかしいの浮き沈み。
用意されたベッドにはふさふさのケットがかかっていて肌触りが気持ちいい。
寝転がり、大きく息を吐き、なんだか撮影の緊張から解放されたようだ。
やはり最初のうちは照れ笑いになちゃうんだけど、それでも後半はずいぶんリラックスして自然に体を躍らせカメラを見ながら何か違うものを見ている不思議な世界を漂っていた。
階段のシーンが一番の高揚だったとしたら、フルヌードのときは心地よい漂いだった。
その後、もう一度、今度は可愛いヴァージョン。
ひらひらのベビードールに白のニーハイソックスにピンクのパンプス。
さらには、そこに首輪とリードをつけて、わんこ風。
まあ、ここは似たような描写になっちゃうから割愛いたしますが(笑)
ひとつだけ心残りなことがあった。
首輪にリードをつけたわんこ風のとき、リードからの視線を撮りたかったのだと思うけど、カメラマンがリードの先を持ってシャッターを切り出したのだ。
これが、もー、いやでいやでしょうがなかった!!(笑)
リードの先は那智さんしか持っちゃいけないのに!!
那智さん、那智さん、リード持たれちゃってます!!!!!
これは撮影、この人はカメラマン、目的はいい写真、一生懸命自分に言い聞かせるけど、もう、心の中では那智さん呼びまくり^^;
案の定、出来上がった写真のそのシーンだけは人相が変わっていた(笑)
那智さんは「いやそうな表情が撮れてよかった」と笑ってくれているけど、わたしは残念。
那智さんに持ってもらえばよかったと、ちょっぴり後悔しています。
さて、時間もオーバーして、そろそろ撮影も終了が近づいてきた。
これは前もってお願いしていたのだけど、少ない枚数でいいので那智さんとふたりの写真も撮ってもらうことになっていた。
スーツ姿の那智さんと下着にリードのわたしが並んでベッドに腰かけリードを那智さんに持ってもらうシーン。
ああ、幸せ。
那智さんの体に抱きついて、わたしの心はおおはしゃぎ。
那智さん、終止照れまくり。
あまりに表情が固まっていたのだろう。
さっきまで「りん子ちゃん、体に触れてみて」「ゆっくり顔を向けてりん子ちゃん」と親しげに呼びかけていたカメラマンさんが、とうとう「那智さん、こっち見て、那智さん、笑って、那智さん、那智さん!!」と子どもをあやすような、ちょっぴりやけくそな声で那智さんを連呼。
これにはわたしたちも楽しくなって大笑い。
本当にカメラマンさんには感謝。
こうして、数日間の準備と半日かけて撮影は終了。
陽の高いうちにスタジオ入りしたけれど、すでに外は夜になっていた。
スタジオの照明が明るかったから、タイムワープしたような、狐につままれたような不思議な錯覚を憶える。
興奮冷めやらぬままキレイさんのメイクのまま、近くの中華屋へ。
なかなか味わえない高揚感とともにいただいたビールはたまらなくおいしく、上機嫌だった。
さて、この撮影話は後日談があります。
それは選別作業の醍醐味!!
そこまで書いて終了です。
あと1回、お付き合いくださいませ!!
「等式」感想です。撮影途中、帰ってきた時は浮気の現場を押さえたような、不能になった私がりん子に男をあてがったような、微妙な雰囲気は面白かったです。喜ぶ、りん子の顔を見て私も安心しました。最後のりん子と私の撮影は爆笑のネタです、どの写真も金太郎飴になっていて、カメラマンが叫ぶのも当然理解できます。ああ、恥ずかしい。