したたかに
独り言
あー、またやっちゃったー!!
那智さんと別れて電車に座ってコンタクトの調子がよくないなと思いつつカバンをまさぐってみて、イヤな予感。
ない?
ない!?
メガネケースがない!!
あーあ、ホテルに忘れてきちゃったんだ。
メガネケースは2回目。
ポーチや電マと鞭も合わせたら、これで4回目の忘れ物。
まったく懲りないなぁ、わたし。
せっかくわざわざ並んで座れったのに降りなくちゃ;;
改札で忘れ物しちゃったから出させてくださーいと通してもらう。
せっかく並んで座れたんですけどね〜なんて軽口叩いて、ちょっとだけテンションあげて。
いま、那智さんと歩いた道を逆戻り。
宵の口の繁華街。
若者の街はこれからの時間を楽しもうとごった返す。
黒いブラウスとタイトスカートの女ひとり、いとも容易くとけ込む。
さっきまでいたホテルに忘れ物を取りに行くなんて当然誰も知らないし、関心だってない。
『いま◯◯です〜』なんて電車の那智さんに実況中継して遊ぶ。
この角を曲がればホテル街。
さすがにこの先女ひとりは景色にとけ込むのは難しいかなと思いつつ、昼間に忘れ物を取りに行くよりは気持ちがラクだなとも思う。
風俗孃への憧れをほんのすこし満たすような気持ちで、ためらいを隠してホテルに向かう。
自動ドアから若い女性がひとり出てきた。
ごく普通のお嬢さんといった感じ。
すれ違い、今度はわたしが自動ドアを開ける。
お仕事の人だったのかな。
わたしもそう見えただろうか。
もしそうなら『熟女カテゴリ』って思われただろうなぁ、なんて呑気に思う。
事前に連絡を入れていたから対応は早かった。
愛想の良い従業員だったので、ちょっぴりホッとして無事メガネケースを受け取り、外に出る。
視界の遠くにさっきのお嬢さんが見えた、携帯を取り出しているみたい。
「もしもし、ももか(仮名)です」
近くで別の声がして、自動ドアに近いところにもうひとり若い女性がいることに気づいた。
サーモンピンクに黒の模様が入ったいまどきのふわっとしたワンピース姿のお嬢さんがホテルの前で源氏名らしき名前を名乗っている。
彼女もお仕事の人なんだろう。
いつも那智さんとわたしがホテルを出るのは、夜になる前が多い。
これは夜のホテル街独特の情景なのかもしれない。
偶然かもしれないけど。
夜のホテル街でお仕事をする女性の多さに、すこし驚き、すこしショックを受けた。
そして、若い女性を買う男がこんなにいるのかということに、怒りに似たため息が漏れる。
でも、すぐ、ショックを受けた自分を恥じて思い直す。
見ず知らずの女が言えた義理ではないけれど。
どうか、その女性たち、セックスワークも仕事のひとつ、したたかに逞しく男たちからしっかり稼いできてね。
ひとりで勝手に彼女たちにエールを送ってホテル街を後にした。
<関連エントリー>
忘れ物〜
『男が廃る?』
『雪景色5』
「等式」感想です。そうねですね、私自身は、気持ちよく騙されて、帰らせて欲しいですね。私が気を使い、「事」の後に自己嫌悪にならないで済む様なサービスは、まれにしか受けたことがないかな。男って、俺って馬鹿だなと思う気持ちがないような、サービスを受けることが出来たらその娘はNO1かな。
あー、またやっちゃったー!!
那智さんと別れて電車に座ってコンタクトの調子がよくないなと思いつつカバンをまさぐってみて、イヤな予感。
ない?
ない!?
メガネケースがない!!
あーあ、ホテルに忘れてきちゃったんだ。
メガネケースは2回目。
ポーチや電マと鞭も合わせたら、これで4回目の忘れ物。
まったく懲りないなぁ、わたし。
せっかくわざわざ並んで座れったのに降りなくちゃ;;
改札で忘れ物しちゃったから出させてくださーいと通してもらう。
せっかく並んで座れたんですけどね〜なんて軽口叩いて、ちょっとだけテンションあげて。
いま、那智さんと歩いた道を逆戻り。
宵の口の繁華街。
若者の街はこれからの時間を楽しもうとごった返す。
黒いブラウスとタイトスカートの女ひとり、いとも容易くとけ込む。
さっきまでいたホテルに忘れ物を取りに行くなんて当然誰も知らないし、関心だってない。
『いま◯◯です〜』なんて電車の那智さんに実況中継して遊ぶ。
この角を曲がればホテル街。
さすがにこの先女ひとりは景色にとけ込むのは難しいかなと思いつつ、昼間に忘れ物を取りに行くよりは気持ちがラクだなとも思う。
風俗孃への憧れをほんのすこし満たすような気持ちで、ためらいを隠してホテルに向かう。
自動ドアから若い女性がひとり出てきた。
ごく普通のお嬢さんといった感じ。
すれ違い、今度はわたしが自動ドアを開ける。
お仕事の人だったのかな。
わたしもそう見えただろうか。
もしそうなら『熟女カテゴリ』って思われただろうなぁ、なんて呑気に思う。
事前に連絡を入れていたから対応は早かった。
愛想の良い従業員だったので、ちょっぴりホッとして無事メガネケースを受け取り、外に出る。
視界の遠くにさっきのお嬢さんが見えた、携帯を取り出しているみたい。
「もしもし、ももか(仮名)です」
近くで別の声がして、自動ドアに近いところにもうひとり若い女性がいることに気づいた。
サーモンピンクに黒の模様が入ったいまどきのふわっとしたワンピース姿のお嬢さんがホテルの前で源氏名らしき名前を名乗っている。
彼女もお仕事の人なんだろう。
いつも那智さんとわたしがホテルを出るのは、夜になる前が多い。
これは夜のホテル街独特の情景なのかもしれない。
偶然かもしれないけど。
夜のホテル街でお仕事をする女性の多さに、すこし驚き、すこしショックを受けた。
そして、若い女性を買う男がこんなにいるのかということに、怒りに似たため息が漏れる。
でも、すぐ、ショックを受けた自分を恥じて思い直す。
見ず知らずの女が言えた義理ではないけれど。
どうか、その女性たち、セックスワークも仕事のひとつ、したたかに逞しく男たちからしっかり稼いできてね。
ひとりで勝手に彼女たちにエールを送ってホテル街を後にした。
<関連エントリー>
忘れ物〜
『男が廃る?』
『雪景色5』
「等式」感想です。そうねですね、私自身は、気持ちよく騙されて、帰らせて欲しいですね。私が気を使い、「事」の後に自己嫌悪にならないで済む様なサービスは、まれにしか受けたことがないかな。男って、俺って馬鹿だなと思う気持ちがないような、サービスを受けることが出来たらその娘はNO1かな。
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