優しくされた記憶3
独特な幸福感
あああ、あんまりにもしんどい内容で本人ヘトヘトのため最後まで一気にアップしちゃいます!!
予約投稿の間違いじゃないからね^^
それでしばらく休憩します(笑)
詳細は、また最後に^^
那智さんはわたしが堕胎の経験があることを知っている。
ウソをつくつもりはなかったけど特別話す機会もなかったから、様々な会話を重ねてもこの話は埋もれていた。
それが話すきっかけになったのは、那智さんのある欲望を聞いたからだ。
那智さんは、『悪魔の考え』と思っているそれは、りん子を孕ませたいという欲望だ。
ううん、その機能を持っている男性なら『好きな女に自分の子を孕ませたい』というものはある程度想像できるものだよね。
だからこれ自体を『悪魔』だとは言い難い。
仮に妊娠したとしてもいまのわたしたちの関係では産むことができない。
だけどりん子のお腹に自分の遺伝子を植え付けたい、妊娠させたという事実だけでもほしい。
だから堕胎することが前提で、妊娠させたい。
りん子は傷つくけれど、その事実で自分は満たされ、そしてりん子をより一層大切にできる。
自分のエゴのために小さな命と女の体を軽視するようなこの欲望を、那智さんは悪魔の考えと呼んでいるのだ。
(わたしからしたら、悪い事だと自覚して、それを口にするときにほんの少し辛そうにする那智さんは決して悪魔だとは思わないのだけどね)
『俺には悪魔の考えがあるんだよな』とちょっと息苦しそうに欲望を語り出した那智さんに、わたしは堕胎の経験を話した。
那智さんは悪魔の考えだというけれど、わたしのほうがずっと悪魔ですよ。
実際に堕胎しているし、どこかずっと醒めている。
那智さんが思い描くようなロマンチックな結末にはならないと思います。
それに現実問題、一度堕胎しているから体を考えたらあまり良いことだとは思えません。
極めて冷静に事実だけを述べて那智さんの欲望を打ち砕いた。
もちろん本当にそれをするつもりはないにしても、堕胎の経験があるわたしに対して堕ろす前提で妊娠させたいという願望を口にすることは、褒められたことじゃないと理解して、そのときはそれ以上会話が進むことはなかった。
ただ話は違う方向に進んで行った。
りん子、その水子は供養したの?
供養、していた。
Yさんと一度お寺に行き水子地蔵を立ててお線香をあげていた。
でも、それっきりだった。
じゃあ、りん子、その子の供養をしに行こう。
俺が一緒に行ってあげるから、またその子の供養をしよう。
耳を疑うような申し出だ。
過去の堕胎の経験を一緒に供養することでふたりの出来事にしようとしてくれているのだろうか。
自分の子とまで思えなくても、それに近い感覚を味わおうとしているのだろうか。
もしかしたら『悪魔の考え』を持つことに対する贖罪の気持ちもあるかもしれない。
どうしてそんなことしてくれるのですか?
かわいそうだから。
その子も、りん子もかわいそうだから。
供養することで、それを感じないといけないから。
それって?
その子がかわいそうだということと、りん子もある意味かわいそうだろ。それを感じないと傷として残るだけになっちゃうだろ
耳を疑うような発言だった、それが複雑な意図の上ものだったとしても根底にあるものはわたしを大切に思ってくれる心、この言葉で充分感じさせてもらえる。
日常ほとんど忘れていた、でも思い出すと冷ややかに自分を眺めてしまうあまり触れたくない過去。
その道を一緒に歩こうといってくれているのだ、申し訳なくて、でもきちんと受け取って、わたしもちゃんと正面を向こうと思った。
一緒にいってもらおうと思った。
過去を変えることはできないけど、すこし違う気持ちになれるかもしれない。
次のお休みに、海に近いあのお寺に那智さんと一緒に行こう。
淡い期待と不安を胸に約束をして電話を切った。
次回のエントリーが今日アップになってしました。深く、重いエントリーでしたね、りん子も書いているように、このことを昇華させたかったんだと思います。あまりにも私が良い人になっているような気がするので言いたくなってしまうのですが「悪魔の考え」は今の私の心にまだあります。
これを発言してから何年も経過している今、年齢を考えるともう子供は出来ないよな~と思うと、僅かな可能性を考えて妊娠につながるような行為をしたくなっています。りん子にやさしくするのも私であり、「悪魔の考え」を持っているのも私です。
あああ、あんまりにもしんどい内容で本人ヘトヘトのため最後まで一気にアップしちゃいます!!
予約投稿の間違いじゃないからね^^
それでしばらく休憩します(笑)
詳細は、また最後に^^
那智さんはわたしが堕胎の経験があることを知っている。
ウソをつくつもりはなかったけど特別話す機会もなかったから、様々な会話を重ねてもこの話は埋もれていた。
それが話すきっかけになったのは、那智さんのある欲望を聞いたからだ。
那智さんは、『悪魔の考え』と思っているそれは、りん子を孕ませたいという欲望だ。
ううん、その機能を持っている男性なら『好きな女に自分の子を孕ませたい』というものはある程度想像できるものだよね。
だからこれ自体を『悪魔』だとは言い難い。
仮に妊娠したとしてもいまのわたしたちの関係では産むことができない。
だけどりん子のお腹に自分の遺伝子を植え付けたい、妊娠させたという事実だけでもほしい。
だから堕胎することが前提で、妊娠させたい。
りん子は傷つくけれど、その事実で自分は満たされ、そしてりん子をより一層大切にできる。
自分のエゴのために小さな命と女の体を軽視するようなこの欲望を、那智さんは悪魔の考えと呼んでいるのだ。
(わたしからしたら、悪い事だと自覚して、それを口にするときにほんの少し辛そうにする那智さんは決して悪魔だとは思わないのだけどね)
『俺には悪魔の考えがあるんだよな』とちょっと息苦しそうに欲望を語り出した那智さんに、わたしは堕胎の経験を話した。
那智さんは悪魔の考えだというけれど、わたしのほうがずっと悪魔ですよ。
実際に堕胎しているし、どこかずっと醒めている。
那智さんが思い描くようなロマンチックな結末にはならないと思います。
それに現実問題、一度堕胎しているから体を考えたらあまり良いことだとは思えません。
極めて冷静に事実だけを述べて那智さんの欲望を打ち砕いた。
もちろん本当にそれをするつもりはないにしても、堕胎の経験があるわたしに対して堕ろす前提で妊娠させたいという願望を口にすることは、褒められたことじゃないと理解して、そのときはそれ以上会話が進むことはなかった。
ただ話は違う方向に進んで行った。
りん子、その水子は供養したの?
供養、していた。
Yさんと一度お寺に行き水子地蔵を立ててお線香をあげていた。
でも、それっきりだった。
じゃあ、りん子、その子の供養をしに行こう。
俺が一緒に行ってあげるから、またその子の供養をしよう。
耳を疑うような申し出だ。
過去の堕胎の経験を一緒に供養することでふたりの出来事にしようとしてくれているのだろうか。
自分の子とまで思えなくても、それに近い感覚を味わおうとしているのだろうか。
もしかしたら『悪魔の考え』を持つことに対する贖罪の気持ちもあるかもしれない。
どうしてそんなことしてくれるのですか?
かわいそうだから。
その子も、りん子もかわいそうだから。
供養することで、それを感じないといけないから。
それって?
その子がかわいそうだということと、りん子もある意味かわいそうだろ。それを感じないと傷として残るだけになっちゃうだろ
耳を疑うような発言だった、それが複雑な意図の上ものだったとしても根底にあるものはわたしを大切に思ってくれる心、この言葉で充分感じさせてもらえる。
日常ほとんど忘れていた、でも思い出すと冷ややかに自分を眺めてしまうあまり触れたくない過去。
その道を一緒に歩こうといってくれているのだ、申し訳なくて、でもきちんと受け取って、わたしもちゃんと正面を向こうと思った。
一緒にいってもらおうと思った。
過去を変えることはできないけど、すこし違う気持ちになれるかもしれない。
次のお休みに、海に近いあのお寺に那智さんと一緒に行こう。
淡い期待と不安を胸に約束をして電話を切った。
次回のエントリーが今日アップになってしました。深く、重いエントリーでしたね、りん子も書いているように、このことを昇華させたかったんだと思います。あまりにも私が良い人になっているような気がするので言いたくなってしまうのですが「悪魔の考え」は今の私の心にまだあります。
これを発言してから何年も経過している今、年齢を考えるともう子供は出来ないよな~と思うと、僅かな可能性を考えて妊娠につながるような行為をしたくなっています。りん子にやさしくするのも私であり、「悪魔の考え」を持っているのも私です。