先制パンチと極上の父性
独特な幸福感
久しぶりのデート。
スリットが深く入ったデニムのタイトスカートと白いシャツ。
デニムと同じような色のオープン・トゥのパンプス。
多分、那智さんはデニム系はあまり好きじゃないはずなんだ。
(カッコいい系は好きだけど、ちょっとカジュアルが入ると『大好き』じゃないと思う)
久しぶりだから、那智さんの好みピッタリの服装をしたけど、ピッタリすぎると危険。
好みのわたしをわんこにさせたい!!というテンションが上がってしまいそうだから^^;
過去、それで失敗した。
わんこは幸せだけど、やはりハードルは高くて簡単に大歓迎にはなれないから、やはりそれは失敗ということになっちゃうんだ。
だから、那智さんのピッタリ好みじゃない中で、良さげな服装を選んだのだ。
先に待ち合わせ場所に到着したら電話が震えた。
『いま駅に着いたけど、ホームの一番端に降りたから、少し待ってて。』
じゃあ、改札口までお迎えにあがりますよ^^
少しでも早く会いたいもの。
久しぶりだな^^
今日の服装はどんなふうに思うかな。
気に入ってもらえるかな。
ドキドキわくわく。
那智さんの姿が見えた。
よし最上級の笑顔、笑顔。
にっこり微笑んで
「おはようございます^^」
はにかむわたしの顔を見て、上から下まで服装を眺めて、また顔をじっと見る。
その間、2秒。
「顔、ムクんでない?」
え?
「腫れてるの?顔、ムクんでない?」
え?ムクんでない?
那智さん、おはようもなにもなしで、いきなり、ムクみ確認?
久しぶりのデートで。
服装も考えて。
わたしなりに合格点で。
きっと喜んでもらえるんじゃないかと、わくわくしてて。
『顔、ムクんでない?』
思ってもみなかった開口一番に、ショックが隠せない。
ムクんでます?わたし。
どうもわたしは自分に無頓着なところがあって、鏡を見てもそういうことはスルーしてしまうときがある。
だから、気づかなかったの?
ああ、それなのに、にっこり笑顔なんてしちゃって、なんだかわたしの恥知らず。
気に入ってもらいたかったわくわくが、一気に撃沈。
普段なら、そこまで撃沈にならないとは思うのだけど、この日は生理前だし、久しぶり(欲求不満=落ち込み気味状態)だったから、撃沈度が倍増してしまった。
恥知らずな自分にショック。
ムクんだ顔は見せられませんとばかりにうつむいて歩くわたし。
聞けば。
ムクんで見えたから、寝不足なのかな?それとも水分取り過ぎたのかな?と、わたしの調子を気にしてくれたそうなのだ。
「それでも、女性に対していきなり『ムクんでない?』はデリカシーなさ過ぎです。」
「もし、体調を気にしてだったら、まず『寝不足?』とかから話題にするべきです。そこから『ムクんでいるみたいだから』に発展させればいいじゃないですか」
もちろん、那智さんが体調を気にしてくれたことはウソじゃないだろう。
だけど、那智さんはそういうところがある。
そういうところってね。
先制パンチと軽いジャブだったら、絶対先制パンチをお見舞いするのだ。
『修マニア』で話したように、深く関わりたいと思う人の心に遠慮なく踏み込んで関係を構築させる那智さん。
様子を見て徐々に近づくなんてしないんだ。
いきなり先制パンチで衝撃を受けたところに、極上の父性で包み込むという、ある意味ズルいやり方をする。
そこは良いこころなんだけど、それは裏を返せば『デリカシーなし!!』にも取れてしまう。
まして、こういう日常のやり取りに於いては、余計にそう取られてもしかたがないようなパンチを無意識に繰り出すのだ。
もちろん、誰にだってそうするわけではないので、基本的には一般社会で問題になることはないはずなんだけど。
特に、わたしに対しては、「これを言ったら面倒になるかな」とか考えずにいたいと思って実践しているので、尚更のようだ。
わかってる。
那智さんの、そのズカズカ踏み込むところは魅力のひとつだ。
それでわたしはたくさん助けられてきた。
それにわたしに対してウソをつかないでいてくれることは、わたしも気持ちが楽だ。
変な深読みをせず素直でいられる。
だけど、いきなり女性に対して『ムクんでない?』は無神経すぎます^^;
いつもは大丈夫なんだけど、生理前と欲求不満が重なって、この後ちょっと大変だった^^;
マ○○に入ってもずっと悲しいまま。
「俺がりん子を傷つけたいなんて思ってないこと、わかってるだろ?」
「わかってますけど、悲しい」
そんな会話を繰り返し。
あげくの果てに、泣きながらハッシュドポテト食べさせてもらう始末。
『あ〜ん』って*^^*
マ○○を出るころにはずいぶん持ち直し『ハッシュドポテト一口しかくれなかった』なんて冗談でからんだりできるようになったけど。
ホテルに入ってからは、ソファに座る那智さんの胸に体を預けて、また涙。
これは安心の涙なんだな。
『はぁ〜、ここ安心』って。
髪を撫で、よしよししてもらうお決まりの甘えモード。
好きなだけくっつかせてくれてる。
体重を支える腕を取り、全体重を那智さんに預けるように仕向けてくれる。
極上の父性。
安心の涙を流しながら。
無意識にも先制パンチなんてしなければ面倒にならないのになーんて思う。
お手数かけちゃうな〜と思いながらも、まあ、これが那智さんの正攻法なのだよねと遠慮なくいただく。
多分、これはわたしたちのある意味真剣な『じゃれ合い』のはずだ。
でも、無意識に先制パンチしちゃうところは、やっぱり生粋の『負けず嫌い』だからかもしれないね^^
それはそれで、困った人です^^;
先制パンチを受け続けるには、極上の父性がセットになってなきゃやってられません(笑)
久しぶりのデート。
スリットが深く入ったデニムのタイトスカートと白いシャツ。
デニムと同じような色のオープン・トゥのパンプス。
多分、那智さんはデニム系はあまり好きじゃないはずなんだ。
(カッコいい系は好きだけど、ちょっとカジュアルが入ると『大好き』じゃないと思う)
久しぶりだから、那智さんの好みピッタリの服装をしたけど、ピッタリすぎると危険。
好みのわたしをわんこにさせたい!!というテンションが上がってしまいそうだから^^;
過去、それで失敗した。
わんこは幸せだけど、やはりハードルは高くて簡単に大歓迎にはなれないから、やはりそれは失敗ということになっちゃうんだ。
だから、那智さんのピッタリ好みじゃない中で、良さげな服装を選んだのだ。
先に待ち合わせ場所に到着したら電話が震えた。
『いま駅に着いたけど、ホームの一番端に降りたから、少し待ってて。』
じゃあ、改札口までお迎えにあがりますよ^^
少しでも早く会いたいもの。
久しぶりだな^^
今日の服装はどんなふうに思うかな。
気に入ってもらえるかな。
ドキドキわくわく。
那智さんの姿が見えた。
よし最上級の笑顔、笑顔。
にっこり微笑んで
「おはようございます^^」
はにかむわたしの顔を見て、上から下まで服装を眺めて、また顔をじっと見る。
その間、2秒。
「顔、ムクんでない?」
え?
「腫れてるの?顔、ムクんでない?」
え?ムクんでない?
那智さん、おはようもなにもなしで、いきなり、ムクみ確認?
久しぶりのデートで。
服装も考えて。
わたしなりに合格点で。
きっと喜んでもらえるんじゃないかと、わくわくしてて。
『顔、ムクんでない?』
思ってもみなかった開口一番に、ショックが隠せない。
ムクんでます?わたし。
どうもわたしは自分に無頓着なところがあって、鏡を見てもそういうことはスルーしてしまうときがある。
だから、気づかなかったの?
ああ、それなのに、にっこり笑顔なんてしちゃって、なんだかわたしの恥知らず。
気に入ってもらいたかったわくわくが、一気に撃沈。
普段なら、そこまで撃沈にならないとは思うのだけど、この日は生理前だし、久しぶり(欲求不満=落ち込み気味状態)だったから、撃沈度が倍増してしまった。
恥知らずな自分にショック。
ムクんだ顔は見せられませんとばかりにうつむいて歩くわたし。
聞けば。
ムクんで見えたから、寝不足なのかな?それとも水分取り過ぎたのかな?と、わたしの調子を気にしてくれたそうなのだ。
「それでも、女性に対していきなり『ムクんでない?』はデリカシーなさ過ぎです。」
「もし、体調を気にしてだったら、まず『寝不足?』とかから話題にするべきです。そこから『ムクんでいるみたいだから』に発展させればいいじゃないですか」
もちろん、那智さんが体調を気にしてくれたことはウソじゃないだろう。
だけど、那智さんはそういうところがある。
そういうところってね。
先制パンチと軽いジャブだったら、絶対先制パンチをお見舞いするのだ。
『修マニア』で話したように、深く関わりたいと思う人の心に遠慮なく踏み込んで関係を構築させる那智さん。
様子を見て徐々に近づくなんてしないんだ。
いきなり先制パンチで衝撃を受けたところに、極上の父性で包み込むという、ある意味ズルいやり方をする。
そこは良いこころなんだけど、それは裏を返せば『デリカシーなし!!』にも取れてしまう。
まして、こういう日常のやり取りに於いては、余計にそう取られてもしかたがないようなパンチを無意識に繰り出すのだ。
もちろん、誰にだってそうするわけではないので、基本的には一般社会で問題になることはないはずなんだけど。
特に、わたしに対しては、「これを言ったら面倒になるかな」とか考えずにいたいと思って実践しているので、尚更のようだ。
わかってる。
那智さんの、そのズカズカ踏み込むところは魅力のひとつだ。
それでわたしはたくさん助けられてきた。
それにわたしに対してウソをつかないでいてくれることは、わたしも気持ちが楽だ。
変な深読みをせず素直でいられる。
だけど、いきなり女性に対して『ムクんでない?』は無神経すぎます^^;
いつもは大丈夫なんだけど、生理前と欲求不満が重なって、この後ちょっと大変だった^^;
マ○○に入ってもずっと悲しいまま。
「俺がりん子を傷つけたいなんて思ってないこと、わかってるだろ?」
「わかってますけど、悲しい」
そんな会話を繰り返し。
あげくの果てに、泣きながらハッシュドポテト食べさせてもらう始末。
『あ〜ん』って*^^*
マ○○を出るころにはずいぶん持ち直し『ハッシュドポテト一口しかくれなかった』なんて冗談でからんだりできるようになったけど。
ホテルに入ってからは、ソファに座る那智さんの胸に体を預けて、また涙。
これは安心の涙なんだな。
『はぁ〜、ここ安心』って。
髪を撫で、よしよししてもらうお決まりの甘えモード。
好きなだけくっつかせてくれてる。
体重を支える腕を取り、全体重を那智さんに預けるように仕向けてくれる。
極上の父性。
安心の涙を流しながら。
無意識にも先制パンチなんてしなければ面倒にならないのになーんて思う。
お手数かけちゃうな〜と思いながらも、まあ、これが那智さんの正攻法なのだよねと遠慮なくいただく。
多分、これはわたしたちのある意味真剣な『じゃれ合い』のはずだ。
でも、無意識に先制パンチしちゃうところは、やっぱり生粋の『負けず嫌い』だからかもしれないね^^
それはそれで、困った人です^^;
先制パンチを受け続けるには、極上の父性がセットになってなきゃやってられません(笑)
ヤンキー万歳^^
独り言
わたしがお仕事をいただいているのは、この界隈では一応名の通ったホテルや会場が多い。
一流と言われている会場なので、多分費用もそれなりにかかると思う。
それが良いか悪いか別にして、お客様もいい年だったり、名前の知れた企業に勤めていたり、比較的高学歴だったりが多いように感じる。
こういうと『天狗』とかイメージしそうですけど、わたしはお客様運に恵まれているようでいやな思いをしたことが一度もない。(トホホなことは多少あってもね)
皆さん、その日をゲストへの感謝と、満足していただこうという気持ちでいっぱいで、こちらも一緒になって応援したくなる方ばかり。
司会のわたしが『祝福の空気』を作り出しやすくなるような『祝福の種』を持ってらっしゃるのだ。
ただ、概ね、年齢も年収も学歴も高いというお客様が多いという傾向にある。
仕事のほとんどはそれらの会場なんだけど、年に数件郊外のレストランや結婚式場からお仕事をいただくこともある。
そうすると、恐らくそれらが下がる。
まだ20代前半で、学歴もそれほど立派ではなくて、比較的ガテン系の仕事が増える。(えっと、わたしも学歴ないので、それを否定してるんじゃないですよ)
要するに、ヤンキー率が一気に上がるのだ。(でき婚率も上がる^^)
若いながらも家庭を持とうとする気持ちは立派だと思う。
だから、どちらが良い悪いということではないのだけど。
ちょっとトホホなところもあって。
ヤンキーさんは、まず忘れ物が多い(笑)
必要な資料を事前にお願いしていても、よーく忘れる^^;
それに、特に新郎はじっとしててくれない。
しょっちゅうタバコ吸いに行っちゃうし、携帯鳴るし。
しかも、どちらかというと非協力的なのだ。
話はどんどんおちゃらけた方向に行っちゃうし、決めないといけないことでも『はあ、俺どっちでもいいよ〜』とけっこう新婦任せ。
で、新婦は新婦で負けずに『ったく、話聞けよな!!』とすごんだりして。
こちらは、その痴話げんか(じゃれ合い?)から、軌道那智正しては話を進めという感じで、ちょっとトホホなのだ。
それでも、不思議だ。
『祝福の種』は必ず見つけられる。
20歳そこそこのできちゃった婚。
最初は式も披露宴もしないつもりだったけど、新婦の親がやっぱりやれということになって急遽親族だけの少人数披露宴を開くことになったのだ。
この新郎が、全然話を聞かない^^;
最初から全部新婦任せ、勝手に席を立ってタバコ吸いに行くし話を振っても目も合わせない。
多分テレているんだよね、自分が『ご新郎様』なんて立場であることに。
まったくもう、子供っぽいな〜と思うけど、テレている感じが手に取るようにわかるから、まあかわいいもの^^
いろいろ新婦(だけ^^;)と決めて、そろそろ打ち合せもおしまいという頃。
司会者は少しのことでも情報があるほうがいいから、『何かある?』と聞くのだ。
例えば、手作りの物とか、こだわりとか。
この時も『何か手作りの物とかありますか?』と聞いてみたら。
ウェルカムボードと席札を新郎が手作りしたと新婦が答えてくれた。
これはチャンス!!
新郎に話を振ったみた。
絵を描くのが好きなんだそうで、お金がないから自分で作ることにしたのだそう。
席札は、ヤクルトジョアの入れ物に紙粘土で人形を作って、一人一人似顔絵を描くそうだ。
「わあ、それすごいですね!!でも、描くのも飲むのも大変そう(笑)」って言ったら。
「そうなんっすよ〜。ジョア飲みまくり。」ってこの日はじめて、わたしの目を正面から見て笑った。
よし!!『祝福の種』ゲット^^
披露宴は20人ちょっとのとても規模の小さいものだった。
いつもの一流ホテルとは違う、ちょっと古い郊外の結婚式場。
マイクも音響機材も、ぜんぜんレベルが違う。
はじめて会うキャプテンが。
「新婦のお父さん、ずっと無言なんだよ〜」と困り果てた顔をして打ち合せにやってきた。
どうやら、披露宴をしろと言ったものの、このでき婚自体には反対なんだそうだ。
それでも、娘のために結婚式くらいはしろ!!ということだったらしい。
案の定、挙式が済んで、会場に入ってきた新婦父は口を一文字にしてブスッとしてる。
テーブルを横切り自分の席に向かう途中、チラッと席札代わりの人形を見た。
よし、チャンス!!
自分の席にも置いてある、紙粘土でできた決して出来のよいとは言い難い人形を手に取りじっと眺めている。
そそっと近寄りご挨拶をして。
「それは新郎の手作りなんですよ。ほら名前が書いてありますでしょ?皆さんにひとつずつオリジナルです。」
ちょこっと宣伝しておいた。
お開き。
新婦父は涙を堪えながら花束を受け取り。
新郎は泣きながら謝辞。
送賓が済んで、あれほど仏頂面だった新婦父が新郎の肩を抱き、しっかり握手していた。
娘を思う親とヤンキー少年、2人の新婦を大切にしようという気持ちがしっかり握手しているみたいだった。
手作りのアイテムが並ぶ披露宴はめずらしくないけど、紙粘土人形ははじめてだ。
小学生の工作みたいな紙粘土人形、完成度は『う〜ん』という感じだったけど。
でも、少し役に立ったかもね。
また、別のカップル。
こちらは、ふたりとも一生懸命なヤンキーさんたちだったけど、とにかく忘れ物が多い^^;
用意してねと言ったものをことごとく忘れる。
とっても大事なこと(プロフィールの内容とかね)も伝え忘れたりして、『ええ?それ聞いてないよ〜』とかいうのが後からポロポロ。
でも、一番『事前にそれ教えといて〜』というのが抜けていて、ちょっと慌てた。
人前式というの知ってます?
神様の前じゃなくて、参列している人の前で愛を誓うというもの。
式の流れは教会式とほとんど変わりないのだけど、牧師さんの代わりに司会者が進行を勤めるのだ。
披露宴内ですることもあるし、披露宴の前にチャペルですることもある。
誓いの言葉、指輪の交換、証明書に署名、立会人代表にも署名をしてもらう、だいたいそんな流れ。
今回はレストランウェディングで、披露宴前にその中庭で人前式を執り行うことになっていた。
披露宴内であれば皆さん席次表通りに座っているから、事前に立会人代表の方の顔と名前を一致させておけるのだけど、披露宴前だとそれができない。
お母様などが立会人代表であれば問題ないのだけど、今回は友人を代表に選んでいるから、事前にチェックできないのは少し不安だった。(基本的に前に出る方の顔と名前は一致させておきたいのだ)
でも、まあ、それほど大人数ではないし、多分わたしの声に反応してくれるだろうと思いながら人前式がはじまった。
新郎新婦による証明書にサイン。
続いて、本日お越しの皆様の中から立会人代表として新郎側新婦側からお一人ずつ前に来て署名をしていただきます。
新郎側『山田太郎(仮)様』と新婦側『佐藤一郎(仮)様』お願いいたします。
お名前を呼びながら『そうそう、新婦側も男性なんだよな〜、普通は女のお友達に頼みそうなのに』なんて思ってた。
多分、いきなりの指名だったのだろう、一瞬の間を空けてひとりの男性が出てきた(男性っていうか、まだ男の子って感じ^^;)
カジュアルな人前式だから『よ!!太郎!!』なんて言われてる。
えっと、こちらが山田様ね、新郎側。
すぐ動きがないから、もう一度呼んでみる。
「新婦側から佐藤一郎(仮)様、どうぞ前にお越しください^^」
次の瞬間。
一歩踏み出して動き出した人を見て、ちょっと驚いた。
佐藤一郎(仮)さんは、鮮やかなブルーのドレスを身にまとい髪をきちんとセットした女性だったのだ。
いただいた名前が間違えていたのかと、間違えて呼んでしまったのかと、一瞬心臓が凍りそうになった。
でも、ちゃんと見ると、女性じゃない、ニューハーフさんだということがすぐにわかる。
うわぁ、それ言っといてよ〜^^;
知っていたらフルネーム呼ばないよ〜。
わたし自身は、セクシャルマイノリティはまったく問題ないと思ってる。
むしろ頑張れと応援したい気分だ。
だけど、残念なことにまだ『日本の大人の社会』では、特にこういう形式ばった場所では、タブーはたくさんある。
名前を呼び前に出てもらう役割を、敢えて彼女にする必要はないと思うのが、いまの『日本の大人の社会』なのだ。
とても大切な友人で是非代表してサインをしてほしいというなら、せめて事前に知らせておいてくれ〜と、彼女の姿を見てから以降、『山田様、佐藤様ありがとうございました〜』とフルネームで呼ぶのをやめにしながら、忘れっぽい新郎新婦にちょっとトホホになっていた。
新郎は両親がいなくて里親が列席していた。
そのことも臆することなく披露して、その里親は新郎のヤンキー仲間とも仲良しだった。
佐藤一郎(仮)様のテーブルには、新婦の友人女性とそのお嬢ちゃんも一緒にいて女性4、5人で盛り上がっていた。
友人のお子さんの小さなお嬢ちゃんに『あ〜ん』と口を開けてアイスを食べさせてもらってる佐藤一郎(仮)様を見ながら。
あの小さな女の子は『男に生まれてきたけど、本当は女の子だった』という性があることを、きっとわたしたちより自然に受け入れることができるんじゃないかなと、なんだか嬉しくなってしまった。
こんなふうに少しずつでも、多種多様な生き方があるということをお勉強で知るのではなくて、それが当たり前に目の前にあって自然に身に付いていく、そんなふうになっていけばステキだな。
そのほうが、いまの日本の大人の社会よりも生きやすい気がする。
とても忘れっぽいヤンキーカップルだったけど。
もしかしたら、日本の大人の社会の物差しで計らない彼らにとっては『佐藤一郎(仮)さん』は特殊な人じゃなかったのかもしれない。
だから、わざわざ司会者に伝える必要がなかったのだとしたら。
なんだか、ちょっとステキじゃない!?と思ってしまう。
彼女が前に出た時も、披露宴で新婦のお父様にお酌されている時も、とても自然な空気が漂っていた。
一番不自然に慌ててしまたのは、わたしたちスタッフだったかもしれない。(キャプテンも驚いてた^^;)
わたしも『日本の大人の社会』が物差しなんだな〜と思うと、なんだかちょっと恥ずかしかった。
常識は大切だけど、それで生きにくい人がいるなら、そんな枠のない世界が少しずつ広がっていくのも悪くない。
もしかしたら、常識がないと言われている中からそういう価値観が生まれているとしたら。
話聞いてなかったり忘れっぽくても。
子供っぽい紙人形を席札にしてしまっても。
挙式の友人代表をニューハーフにしてしまっても。
実家が幹線道路が近くにあったから土曜日の夜は暴走族の音がうるさくてかなり迷惑だったけど。
でも、
なんだか、ヤンキー万歳だ^^
いろいろな人から『祝福の種』を見つけることが、わたしの仕事の大事なところで、とても幸福なところだと思う。
そういう仕事に就けていることに感謝しながら。
今日も精一杯の祝福を。
心から幸せを祝って、一生懸命働いた後のお酒はきっとおいしいはずだもの^^
わたしがお仕事をいただいているのは、この界隈では一応名の通ったホテルや会場が多い。
一流と言われている会場なので、多分費用もそれなりにかかると思う。
それが良いか悪いか別にして、お客様もいい年だったり、名前の知れた企業に勤めていたり、比較的高学歴だったりが多いように感じる。
こういうと『天狗』とかイメージしそうですけど、わたしはお客様運に恵まれているようでいやな思いをしたことが一度もない。(トホホなことは多少あってもね)
皆さん、その日をゲストへの感謝と、満足していただこうという気持ちでいっぱいで、こちらも一緒になって応援したくなる方ばかり。
司会のわたしが『祝福の空気』を作り出しやすくなるような『祝福の種』を持ってらっしゃるのだ。
ただ、概ね、年齢も年収も学歴も高いというお客様が多いという傾向にある。
仕事のほとんどはそれらの会場なんだけど、年に数件郊外のレストランや結婚式場からお仕事をいただくこともある。
そうすると、恐らくそれらが下がる。
まだ20代前半で、学歴もそれほど立派ではなくて、比較的ガテン系の仕事が増える。(えっと、わたしも学歴ないので、それを否定してるんじゃないですよ)
要するに、ヤンキー率が一気に上がるのだ。(でき婚率も上がる^^)
若いながらも家庭を持とうとする気持ちは立派だと思う。
だから、どちらが良い悪いということではないのだけど。
ちょっとトホホなところもあって。
ヤンキーさんは、まず忘れ物が多い(笑)
必要な資料を事前にお願いしていても、よーく忘れる^^;
それに、特に新郎はじっとしててくれない。
しょっちゅうタバコ吸いに行っちゃうし、携帯鳴るし。
しかも、どちらかというと非協力的なのだ。
話はどんどんおちゃらけた方向に行っちゃうし、決めないといけないことでも『はあ、俺どっちでもいいよ〜』とけっこう新婦任せ。
で、新婦は新婦で負けずに『ったく、話聞けよな!!』とすごんだりして。
こちらは、その痴話げんか(じゃれ合い?)から、軌道那智正しては話を進めという感じで、ちょっとトホホなのだ。
それでも、不思議だ。
『祝福の種』は必ず見つけられる。
20歳そこそこのできちゃった婚。
最初は式も披露宴もしないつもりだったけど、新婦の親がやっぱりやれということになって急遽親族だけの少人数披露宴を開くことになったのだ。
この新郎が、全然話を聞かない^^;
最初から全部新婦任せ、勝手に席を立ってタバコ吸いに行くし話を振っても目も合わせない。
多分テレているんだよね、自分が『ご新郎様』なんて立場であることに。
まったくもう、子供っぽいな〜と思うけど、テレている感じが手に取るようにわかるから、まあかわいいもの^^
いろいろ新婦(だけ^^;)と決めて、そろそろ打ち合せもおしまいという頃。
司会者は少しのことでも情報があるほうがいいから、『何かある?』と聞くのだ。
例えば、手作りの物とか、こだわりとか。
この時も『何か手作りの物とかありますか?』と聞いてみたら。
ウェルカムボードと席札を新郎が手作りしたと新婦が答えてくれた。
これはチャンス!!
新郎に話を振ったみた。
絵を描くのが好きなんだそうで、お金がないから自分で作ることにしたのだそう。
席札は、ヤクルトジョアの入れ物に紙粘土で人形を作って、一人一人似顔絵を描くそうだ。
「わあ、それすごいですね!!でも、描くのも飲むのも大変そう(笑)」って言ったら。
「そうなんっすよ〜。ジョア飲みまくり。」ってこの日はじめて、わたしの目を正面から見て笑った。
よし!!『祝福の種』ゲット^^
披露宴は20人ちょっとのとても規模の小さいものだった。
いつもの一流ホテルとは違う、ちょっと古い郊外の結婚式場。
マイクも音響機材も、ぜんぜんレベルが違う。
はじめて会うキャプテンが。
「新婦のお父さん、ずっと無言なんだよ〜」と困り果てた顔をして打ち合せにやってきた。
どうやら、披露宴をしろと言ったものの、このでき婚自体には反対なんだそうだ。
それでも、娘のために結婚式くらいはしろ!!ということだったらしい。
案の定、挙式が済んで、会場に入ってきた新婦父は口を一文字にしてブスッとしてる。
テーブルを横切り自分の席に向かう途中、チラッと席札代わりの人形を見た。
よし、チャンス!!
自分の席にも置いてある、紙粘土でできた決して出来のよいとは言い難い人形を手に取りじっと眺めている。
そそっと近寄りご挨拶をして。
「それは新郎の手作りなんですよ。ほら名前が書いてありますでしょ?皆さんにひとつずつオリジナルです。」
ちょこっと宣伝しておいた。
お開き。
新婦父は涙を堪えながら花束を受け取り。
新郎は泣きながら謝辞。
送賓が済んで、あれほど仏頂面だった新婦父が新郎の肩を抱き、しっかり握手していた。
娘を思う親とヤンキー少年、2人の新婦を大切にしようという気持ちがしっかり握手しているみたいだった。
手作りのアイテムが並ぶ披露宴はめずらしくないけど、紙粘土人形ははじめてだ。
小学生の工作みたいな紙粘土人形、完成度は『う〜ん』という感じだったけど。
でも、少し役に立ったかもね。
また、別のカップル。
こちらは、ふたりとも一生懸命なヤンキーさんたちだったけど、とにかく忘れ物が多い^^;
用意してねと言ったものをことごとく忘れる。
とっても大事なこと(プロフィールの内容とかね)も伝え忘れたりして、『ええ?それ聞いてないよ〜』とかいうのが後からポロポロ。
でも、一番『事前にそれ教えといて〜』というのが抜けていて、ちょっと慌てた。
人前式というの知ってます?
神様の前じゃなくて、参列している人の前で愛を誓うというもの。
式の流れは教会式とほとんど変わりないのだけど、牧師さんの代わりに司会者が進行を勤めるのだ。
披露宴内ですることもあるし、披露宴の前にチャペルですることもある。
誓いの言葉、指輪の交換、証明書に署名、立会人代表にも署名をしてもらう、だいたいそんな流れ。
今回はレストランウェディングで、披露宴前にその中庭で人前式を執り行うことになっていた。
披露宴内であれば皆さん席次表通りに座っているから、事前に立会人代表の方の顔と名前を一致させておけるのだけど、披露宴前だとそれができない。
お母様などが立会人代表であれば問題ないのだけど、今回は友人を代表に選んでいるから、事前にチェックできないのは少し不安だった。(基本的に前に出る方の顔と名前は一致させておきたいのだ)
でも、まあ、それほど大人数ではないし、多分わたしの声に反応してくれるだろうと思いながら人前式がはじまった。
新郎新婦による証明書にサイン。
続いて、本日お越しの皆様の中から立会人代表として新郎側新婦側からお一人ずつ前に来て署名をしていただきます。
新郎側『山田太郎(仮)様』と新婦側『佐藤一郎(仮)様』お願いいたします。
お名前を呼びながら『そうそう、新婦側も男性なんだよな〜、普通は女のお友達に頼みそうなのに』なんて思ってた。
多分、いきなりの指名だったのだろう、一瞬の間を空けてひとりの男性が出てきた(男性っていうか、まだ男の子って感じ^^;)
カジュアルな人前式だから『よ!!太郎!!』なんて言われてる。
えっと、こちらが山田様ね、新郎側。
すぐ動きがないから、もう一度呼んでみる。
「新婦側から佐藤一郎(仮)様、どうぞ前にお越しください^^」
次の瞬間。
一歩踏み出して動き出した人を見て、ちょっと驚いた。
佐藤一郎(仮)さんは、鮮やかなブルーのドレスを身にまとい髪をきちんとセットした女性だったのだ。
いただいた名前が間違えていたのかと、間違えて呼んでしまったのかと、一瞬心臓が凍りそうになった。
でも、ちゃんと見ると、女性じゃない、ニューハーフさんだということがすぐにわかる。
うわぁ、それ言っといてよ〜^^;
知っていたらフルネーム呼ばないよ〜。
わたし自身は、セクシャルマイノリティはまったく問題ないと思ってる。
むしろ頑張れと応援したい気分だ。
だけど、残念なことにまだ『日本の大人の社会』では、特にこういう形式ばった場所では、タブーはたくさんある。
名前を呼び前に出てもらう役割を、敢えて彼女にする必要はないと思うのが、いまの『日本の大人の社会』なのだ。
とても大切な友人で是非代表してサインをしてほしいというなら、せめて事前に知らせておいてくれ〜と、彼女の姿を見てから以降、『山田様、佐藤様ありがとうございました〜』とフルネームで呼ぶのをやめにしながら、忘れっぽい新郎新婦にちょっとトホホになっていた。
新郎は両親がいなくて里親が列席していた。
そのことも臆することなく披露して、その里親は新郎のヤンキー仲間とも仲良しだった。
佐藤一郎(仮)様のテーブルには、新婦の友人女性とそのお嬢ちゃんも一緒にいて女性4、5人で盛り上がっていた。
友人のお子さんの小さなお嬢ちゃんに『あ〜ん』と口を開けてアイスを食べさせてもらってる佐藤一郎(仮)様を見ながら。
あの小さな女の子は『男に生まれてきたけど、本当は女の子だった』という性があることを、きっとわたしたちより自然に受け入れることができるんじゃないかなと、なんだか嬉しくなってしまった。
こんなふうに少しずつでも、多種多様な生き方があるということをお勉強で知るのではなくて、それが当たり前に目の前にあって自然に身に付いていく、そんなふうになっていけばステキだな。
そのほうが、いまの日本の大人の社会よりも生きやすい気がする。
とても忘れっぽいヤンキーカップルだったけど。
もしかしたら、日本の大人の社会の物差しで計らない彼らにとっては『佐藤一郎(仮)さん』は特殊な人じゃなかったのかもしれない。
だから、わざわざ司会者に伝える必要がなかったのだとしたら。
なんだか、ちょっとステキじゃない!?と思ってしまう。
彼女が前に出た時も、披露宴で新婦のお父様にお酌されている時も、とても自然な空気が漂っていた。
一番不自然に慌ててしまたのは、わたしたちスタッフだったかもしれない。(キャプテンも驚いてた^^;)
わたしも『日本の大人の社会』が物差しなんだな〜と思うと、なんだかちょっと恥ずかしかった。
常識は大切だけど、それで生きにくい人がいるなら、そんな枠のない世界が少しずつ広がっていくのも悪くない。
もしかしたら、常識がないと言われている中からそういう価値観が生まれているとしたら。
話聞いてなかったり忘れっぽくても。
子供っぽい紙人形を席札にしてしまっても。
挙式の友人代表をニューハーフにしてしまっても。
実家が幹線道路が近くにあったから土曜日の夜は暴走族の音がうるさくてかなり迷惑だったけど。
でも、
なんだか、ヤンキー万歳だ^^
いろいろな人から『祝福の種』を見つけることが、わたしの仕事の大事なところで、とても幸福なところだと思う。
そういう仕事に就けていることに感謝しながら。
今日も精一杯の祝福を。
心から幸せを祝って、一生懸命働いた後のお酒はきっとおいしいはずだもの^^
エゴマゾでいこう
りん子的独り言(生意気)
エゴマゾって言葉が不思議。
辞書に載っていないから本当の意味は知らないのだけど。
自分の要求だけを通そうとするマゾのことなんだよね。
たしかにね、一人で成立するものじゃないので、お互い話し合い擦り合せ、求めるものを一致させたり譲歩したりが必要だから、自分の要求だけを通そうとするのはよくないと思う。
時々S女さんのところで『してしてオンリー君』みたいな話を拝見すると、それは商業ベースとしては成り立つかもしれないけど、互いの性癖を軸にするにはお付き合いしたくないな〜とは思う。
何かしらのあだ名をつけられて揶揄されてもしかたない、と納得もする。
それとは別に。
一般論として(?)
なぜ?
マゾが要求を通そうとするとエゴがつくの?
サディストがしたいことをするとエゴにならないの?
だって、そもそも『被虐願望』って『願望』がある時点で、それはエゴなんだから自分の要求を通そうとする気持ちがあって当たり前なんじゃないかな。
だから、すべてのマゾはエゴマゾじゃないの?
サディストだって、エゴサドだよね。
なんでマゾだけエゴになっちゃうんだろ。
そこに、マゾと奴隷(従者)が混同されている印象を受ける。
あまり賛成できないけど、奴隷や従者は従うべきで意見も言えないというのが前提であれば、自分の要求だけを通そうとしたらエゴと言われても、まあ仕方ないかもしれないとしたら。
(それだって、奴隷願望従者願望があるのだから『エゴ(自我)』なんだけどね)
そこにマゾ=奴隷(従者)という認識で、マゾが要求を通そうとして『エゴ』と言われているんだろうなと思う。
だから、マゾ(M女)は従うものっていう暗黙の了解になっているのだよね。
で、わたしはどうしても、マゾと奴隷(従者)と一緒に考えることに違和感を感じるんだ。
たかが名称の問題なんだけど、けっこうこれで疑問を感じている人多いんじゃないかな。
まあ、ちょっとこの混同は置いといて^^;
そもそもエゴじゃいけないの?
自分の願望を叶えるために要求を通してはいけないの?
そんなことないよね、エゴでいいよね。
しかも、本当は。
マゾも従者も奴隷も、エゴでいいと思うのだ。
もちろんサディストだって、ご主人様だって。
誰も傷つかない関係を作るには、むしろエゴ(自我)は必要な気がする。
まして、心も体も傷つく可能性が高い『される側』はきちんと自我を持っているべきだ。
それなのに『される側』にだけエゴってつけちゃうところが、不思議。
まあ、この場合の『エゴ』は、きっと要求を通すための手順をきちんと踏まずにいる精神的に大人じゃない人のことを指しているのでしょうから、いちいち言葉に疑問を持つこともないのでしょうけど。
精神的に大人になって、マゾもエゴを通したいものです^^
ちなみに、わたしは、要求を通して『やってもらって』も全然嬉しくないので、要求はしません。
健気な言い方をすれば、那智さんのしたいことをしてほしいから。
『那智さんのよいように』が、口癖です。
だって、そっちのほうが幸福なんだもの。
でも、してほしいことは存在しているわけで。
要求せずに伝わるように、そして、それがいつか那智さんのしたいことになるように、反応や目線、伝えられる手段をフル活用して、訴えたりして種を蒔いてます。
(いや、溢れちゃって勝手に伝わっているほうが多いか^^;)
で、ここにも書いて、種蒔いている(笑)
言葉にしないで要求を通そうとする…時間はかかるし、相手をよーく見ていなきゃ上手に伝えられない、頭も使うし素直でいないといけない。
那智さんも、それを感じ取る感性を研ぎすましている必要はあるし、気づいてもするタイミングをコントロールしたりと、それはそれで、とても大変だと思う。
とても手間のかかること。
だけど、那智さんの『したいこと』とわたしの『してほしいこと』が、無言のうちに合致したときの喜びは、とてもとても大きいのだ。
それが数年単位の時間がかかったとしても。
自分の要求を押し込んで、相手の言いなりになるよりも。
『して』と自分の要求だけを通すよりも。
ずっとずっと喜びは大きい。
多分、よい反応をするわたしを見て、那智さんだって楽しいはずだ。
そのためにも、わたしはちゃんとエゴでいたいと思うのだ。
あ、エゴじゃないか、隠れエゴだね。
じゃあ、わたしは『隠れエゴマゾ』でいこうと思う^^
エゴマゾって言葉が不思議。
辞書に載っていないから本当の意味は知らないのだけど。
自分の要求だけを通そうとするマゾのことなんだよね。
たしかにね、一人で成立するものじゃないので、お互い話し合い擦り合せ、求めるものを一致させたり譲歩したりが必要だから、自分の要求だけを通そうとするのはよくないと思う。
時々S女さんのところで『してしてオンリー君』みたいな話を拝見すると、それは商業ベースとしては成り立つかもしれないけど、互いの性癖を軸にするにはお付き合いしたくないな〜とは思う。
何かしらのあだ名をつけられて揶揄されてもしかたない、と納得もする。
それとは別に。
一般論として(?)
なぜ?
マゾが要求を通そうとするとエゴがつくの?
サディストがしたいことをするとエゴにならないの?
だって、そもそも『被虐願望』って『願望』がある時点で、それはエゴなんだから自分の要求を通そうとする気持ちがあって当たり前なんじゃないかな。
だから、すべてのマゾはエゴマゾじゃないの?
サディストだって、エゴサドだよね。
なんでマゾだけエゴになっちゃうんだろ。
そこに、マゾと奴隷(従者)が混同されている印象を受ける。
あまり賛成できないけど、奴隷や従者は従うべきで意見も言えないというのが前提であれば、自分の要求だけを通そうとしたらエゴと言われても、まあ仕方ないかもしれないとしたら。
(それだって、奴隷願望従者願望があるのだから『エゴ(自我)』なんだけどね)
そこにマゾ=奴隷(従者)という認識で、マゾが要求を通そうとして『エゴ』と言われているんだろうなと思う。
だから、マゾ(M女)は従うものっていう暗黙の了解になっているのだよね。
で、わたしはどうしても、マゾと奴隷(従者)と一緒に考えることに違和感を感じるんだ。
たかが名称の問題なんだけど、けっこうこれで疑問を感じている人多いんじゃないかな。
まあ、ちょっとこの混同は置いといて^^;
そもそもエゴじゃいけないの?
自分の願望を叶えるために要求を通してはいけないの?
そんなことないよね、エゴでいいよね。
しかも、本当は。
マゾも従者も奴隷も、エゴでいいと思うのだ。
もちろんサディストだって、ご主人様だって。
誰も傷つかない関係を作るには、むしろエゴ(自我)は必要な気がする。
まして、心も体も傷つく可能性が高い『される側』はきちんと自我を持っているべきだ。
それなのに『される側』にだけエゴってつけちゃうところが、不思議。
まあ、この場合の『エゴ』は、きっと要求を通すための手順をきちんと踏まずにいる精神的に大人じゃない人のことを指しているのでしょうから、いちいち言葉に疑問を持つこともないのでしょうけど。
精神的に大人になって、マゾもエゴを通したいものです^^
ちなみに、わたしは、要求を通して『やってもらって』も全然嬉しくないので、要求はしません。
健気な言い方をすれば、那智さんのしたいことをしてほしいから。
『那智さんのよいように』が、口癖です。
だって、そっちのほうが幸福なんだもの。
でも、してほしいことは存在しているわけで。
要求せずに伝わるように、そして、それがいつか那智さんのしたいことになるように、反応や目線、伝えられる手段をフル活用して、訴えたりして種を蒔いてます。
(いや、溢れちゃって勝手に伝わっているほうが多いか^^;)
で、ここにも書いて、種蒔いている(笑)
言葉にしないで要求を通そうとする…時間はかかるし、相手をよーく見ていなきゃ上手に伝えられない、頭も使うし素直でいないといけない。
那智さんも、それを感じ取る感性を研ぎすましている必要はあるし、気づいてもするタイミングをコントロールしたりと、それはそれで、とても大変だと思う。
とても手間のかかること。
だけど、那智さんの『したいこと』とわたしの『してほしいこと』が、無言のうちに合致したときの喜びは、とてもとても大きいのだ。
それが数年単位の時間がかかったとしても。
自分の要求を押し込んで、相手の言いなりになるよりも。
『して』と自分の要求だけを通すよりも。
ずっとずっと喜びは大きい。
多分、よい反応をするわたしを見て、那智さんだって楽しいはずだ。
そのためにも、わたしはちゃんとエゴでいたいと思うのだ。
あ、エゴじゃないか、隠れエゴだね。
じゃあ、わたしは『隠れエゴマゾ』でいこうと思う^^
ピッツァ・マルゲリータ
りんりん変態ご飯
食べることが大好き。
特別グルメではないので話題のお店を知っていたり、こだわりの食材を楽しむなんてことはないのだけど。
食べたい物が食べたい^^
ということで、作ってみました。
ピザ。
ピザの正解があるかどうか知らないけど。
わたしはピザは、薄ければ薄いほど『ピザ』だと思ってる。
でもって、シンプルならシンプルなほど『ピザ』だとも思ってる。
だから、宅配のピザでパンみたいな生地にこれでもかってほど具が乗っているものは、わたしの思う『ピザ』じゃないのだ。
もちろん、それはそれでおいしいから大好きだけどね。
『ピザ』といえば、薄っぺらいカリカリの生地にトマトソースとチーズ、以上!!なのだ。
せいぜい、これにフレッシュバジル。
要するに、ピッツァ・マルゲリータだね。
おいしいピッツァ・マルゲリータを食べることができるイタ飯屋は確保できているのだけど。
もーっと限界にカリカリを求めてしまって、それじゃあ作ってみようと思ったのです。
ネットで調べてみたら、ホットプレートでもできることがわかって俄然やる気に。
(ホットプレートで焼くのは『ピザ』じゃないって、この時点すでにダメだし?^^;)
いろいろなHPやブログを見ていると、レシピも様々。
その中から、自分ができそうなものをチョイスして組み立ててオリジナルのレシピを作るのだ。
例えば、強力粉と薄力粉をブレンドしているところと強力粉だけを使っているところがあるけど、そんなの単一のほうがラク、だから、強力粉オンリーで。
ドライイーストを入れて発酵させるのは面倒。
そもそもカリカリにさせたいのだから、膨らまさないでいいのだもの。
探せば、ドライイーストなしでやってる人もいる。
よしよし、なしでもイケるのだね。
でも、拘るところは、拘る。
ひとつは、チーズ。
普通のピザ用チーズとモッツァレラチーズを半分ずつ。
日本人向けピッツァ・マルゲリータは多分そんな感じらしい(笑)
もうひとつ。
トマトソースは手作りにする。
多分、市販のソースよりも味は薄いと思うけど、トマトの味はこちらのほうが楽しめるはずなんだ。
ニンニクと玉ねぎをオリーブオイルで炒めた物の中にトマトの水煮缶と完熟トマトのざく切りを入れて塩と砂糖で味を整えながらひたすら煮る。
潰しながら煮てある程度水分が飛んだらできあがり。
これは簡単なんだけど、とても美味しい。
そんな風に、自分の労力と拘りのよいバランスを見つけるのだ。
無理しないで、でも、食べたいものを食べたい^^
なきゃ、作る!!
う〜ん、これはやはり料理好きではなく、食べるの好きということなんだろう^^;
材料とレシピを揃えたら。
こんなに少ない水分でまとまるの?ってほどポソポソの生地を捏ねていく。
ちょっと力はいるけれど、これがまとまるんだな。
ラップに包んで10分ほどなじませる(これは発酵とは違うのですよ)
適当な分量を丸め、目的の薄さまで伸ばしていくのだ。
菜箸で!!
そうなの、綿棒ってやつが我が家になかったのだ。
でも、手で伸ばすには限界がある。
丸い棒状の物…ってことで菜箸。(菜箸で広げる、更にダメだし^^;)
ちょっと手のひらがゴロゴロと痛いけど、これが思いのほか薄く伸ばせるのだ。
2回目以降は綿棒を買ってみたけど、菜箸のほうが薄くできるので、結局ずっと菜箸で伸ばしてる^^;
難点は、薄く伸ばせるけど、形はめちゃくちゃ。
『全国都道府県』、広島県や北海道みたいになっちゃう^^;
で、うすーく伸ばした北海道……いや、生地をオリーブオイルを敷いたホットプレートの上に置き、まず片面を焼く。
いい感じになったらひっくり返して焼き色のついた表面に自慢のトマトソースを塗って、ピザ用チーズとモッツァレラチーズを半々、ゴソゴソッと。
蓋をして数分(けっこうすぐ)
チーズが溶けたらできあがり〜。
所々焦げ目のついてるきつね色の生地に、朱色のトマトソース。
黄色と白の2色のチーズが溶けてキレイな模様を作っている。
おいしそうな、福島県!!
フライ返し(!)で大皿に移し、ピザカッターで8等分。
(ピザカッター、ピザを切る円状の刃がついた、あれね。なぜかそんなものはある)
口に運んだそれは、求めていたカリカリ感。
そうそう、これこれ〜。
トマトソースとチーズの相性もバツグン♪
お好みでフレッシュバジルや生ハムを乗せてもGOODです。
すごくおいしい。
薄いからいくらでも入ると錯覚を起こし(笑)
最後には、もう見たくないというほど食べてしまった^^;
大満足。
レシピはラクなところ取り。
道具も全然揃ってない。
第一菜箸で伸ばしてホットプレートで焼くなんて、邪道だらけ。
だけど、ほしいと思って、無理せずと拘りのラインを決めて、それを両立させると満足に繋がるのだ。
欲しい物があったら、わたしは『無理せず、でも拘りは諦めず』というのを基準にしている。
そのラインを自分で決めることが肝心。
お気に入りの方法を自分で作るのだ。
なんて、堅苦しいこと言ってないで^^;
なにより、食べたーいと思った物が、目の前でできていくのを固唾を飲んで待ち、そのできたてをすぐ食べられるというのが、とても贅沢。
とってもおいしかった〜。
画像があったほうが臨場感出るかと思うけど、食べるのに一生懸命で忘れてた。
まあ、撮っても『都道府県』なので、かえって『おいしい』という言葉に説得力なくなってしまったかも(笑)
ホットプレートで簡単にできますよ^^
おすすめです。
レシピは自分のラクなのを選んでね〜♪
と、お料理ブログじゃないから、オリジナルレシピ載せる労力は使わない^^
食べることが大好き。
特別グルメではないので話題のお店を知っていたり、こだわりの食材を楽しむなんてことはないのだけど。
食べたい物が食べたい^^
ということで、作ってみました。
ピザ。
ピザの正解があるかどうか知らないけど。
わたしはピザは、薄ければ薄いほど『ピザ』だと思ってる。
でもって、シンプルならシンプルなほど『ピザ』だとも思ってる。
だから、宅配のピザでパンみたいな生地にこれでもかってほど具が乗っているものは、わたしの思う『ピザ』じゃないのだ。
もちろん、それはそれでおいしいから大好きだけどね。
『ピザ』といえば、薄っぺらいカリカリの生地にトマトソースとチーズ、以上!!なのだ。
せいぜい、これにフレッシュバジル。
要するに、ピッツァ・マルゲリータだね。
おいしいピッツァ・マルゲリータを食べることができるイタ飯屋は確保できているのだけど。
もーっと限界にカリカリを求めてしまって、それじゃあ作ってみようと思ったのです。
ネットで調べてみたら、ホットプレートでもできることがわかって俄然やる気に。
(ホットプレートで焼くのは『ピザ』じゃないって、この時点すでにダメだし?^^;)
いろいろなHPやブログを見ていると、レシピも様々。
その中から、自分ができそうなものをチョイスして組み立ててオリジナルのレシピを作るのだ。
例えば、強力粉と薄力粉をブレンドしているところと強力粉だけを使っているところがあるけど、そんなの単一のほうがラク、だから、強力粉オンリーで。
ドライイーストを入れて発酵させるのは面倒。
そもそもカリカリにさせたいのだから、膨らまさないでいいのだもの。
探せば、ドライイーストなしでやってる人もいる。
よしよし、なしでもイケるのだね。
でも、拘るところは、拘る。
ひとつは、チーズ。
普通のピザ用チーズとモッツァレラチーズを半分ずつ。
日本人向けピッツァ・マルゲリータは多分そんな感じらしい(笑)
もうひとつ。
トマトソースは手作りにする。
多分、市販のソースよりも味は薄いと思うけど、トマトの味はこちらのほうが楽しめるはずなんだ。
ニンニクと玉ねぎをオリーブオイルで炒めた物の中にトマトの水煮缶と完熟トマトのざく切りを入れて塩と砂糖で味を整えながらひたすら煮る。
潰しながら煮てある程度水分が飛んだらできあがり。
これは簡単なんだけど、とても美味しい。
そんな風に、自分の労力と拘りのよいバランスを見つけるのだ。
無理しないで、でも、食べたいものを食べたい^^
なきゃ、作る!!
う〜ん、これはやはり料理好きではなく、食べるの好きということなんだろう^^;
材料とレシピを揃えたら。
こんなに少ない水分でまとまるの?ってほどポソポソの生地を捏ねていく。
ちょっと力はいるけれど、これがまとまるんだな。
ラップに包んで10分ほどなじませる(これは発酵とは違うのですよ)
適当な分量を丸め、目的の薄さまで伸ばしていくのだ。
菜箸で!!
そうなの、綿棒ってやつが我が家になかったのだ。
でも、手で伸ばすには限界がある。
丸い棒状の物…ってことで菜箸。(菜箸で広げる、更にダメだし^^;)
ちょっと手のひらがゴロゴロと痛いけど、これが思いのほか薄く伸ばせるのだ。
2回目以降は綿棒を買ってみたけど、菜箸のほうが薄くできるので、結局ずっと菜箸で伸ばしてる^^;
難点は、薄く伸ばせるけど、形はめちゃくちゃ。
『全国都道府県』、広島県や北海道みたいになっちゃう^^;
で、うすーく伸ばした北海道……いや、生地をオリーブオイルを敷いたホットプレートの上に置き、まず片面を焼く。
いい感じになったらひっくり返して焼き色のついた表面に自慢のトマトソースを塗って、ピザ用チーズとモッツァレラチーズを半々、ゴソゴソッと。
蓋をして数分(けっこうすぐ)
チーズが溶けたらできあがり〜。
所々焦げ目のついてるきつね色の生地に、朱色のトマトソース。
黄色と白の2色のチーズが溶けてキレイな模様を作っている。
おいしそうな、福島県!!
フライ返し(!)で大皿に移し、ピザカッターで8等分。
(ピザカッター、ピザを切る円状の刃がついた、あれね。なぜかそんなものはある)
口に運んだそれは、求めていたカリカリ感。
そうそう、これこれ〜。
トマトソースとチーズの相性もバツグン♪
お好みでフレッシュバジルや生ハムを乗せてもGOODです。
すごくおいしい。
薄いからいくらでも入ると錯覚を起こし(笑)
最後には、もう見たくないというほど食べてしまった^^;
大満足。
レシピはラクなところ取り。
道具も全然揃ってない。
第一菜箸で伸ばしてホットプレートで焼くなんて、邪道だらけ。
だけど、ほしいと思って、無理せずと拘りのラインを決めて、それを両立させると満足に繋がるのだ。
欲しい物があったら、わたしは『無理せず、でも拘りは諦めず』というのを基準にしている。
そのラインを自分で決めることが肝心。
お気に入りの方法を自分で作るのだ。
なんて、堅苦しいこと言ってないで^^;
なにより、食べたーいと思った物が、目の前でできていくのを固唾を飲んで待ち、そのできたてをすぐ食べられるというのが、とても贅沢。
とってもおいしかった〜。
画像があったほうが臨場感出るかと思うけど、食べるのに一生懸命で忘れてた。
まあ、撮っても『都道府県』なので、かえって『おいしい』という言葉に説得力なくなってしまったかも(笑)
ホットプレートで簡単にできますよ^^
おすすめです。
レシピは自分のラクなのを選んでね〜♪
と、お料理ブログじゃないから、オリジナルレシピ載せる労力は使わない^^
秘すれば花?
独特な幸福感
『エゴマゾでいこう』で、那智さんの『したいこと』とわたしの『してほしいこと』が無言のうちに一致したときの喜びは大きいと書いた。
そのためにも『隠れエゴマゾ』でいよ〜って。
だから、密かに目線や反応、ブログなどなどで種蒔いてアピールしている。
だけど、それは。
無言で。
『隠れ』で。
密かに。
アピールだから、喜びが大きいのだ。
というのを、身を以て体験した失敗例(笑)
デートのとき。
ランチどうする?それともお昼を抜いて早めに一杯飲みながらなにか食べる?
そんなふうに、あれこれ計画を立てるのは楽しい。
最近、ちょっと流行っているのが、おつまみを買い込んでホテルで一杯(いや、2杯?3杯?)。
この日も、『いろいろ』のあと、ピロートークしながらそのパターンにしようと決まった。
でも、肝心のおつまみと飲み物を買わずにチェックインしていたので、買い出しに出ることになった。
「りん子、疲れていそうだから、俺だけいって来るよ?」
うわぁ、なんだか魅惑のお申し出。
ほんと、マメに動く人だ^^;
思わず甘えてしまいそうになるけれど、一緒におつまみを選ぶほうが楽しいだろうな〜と想像して、わたしもついて行くことにする。
(いえ、わたしが行ってきますよ!!とはならない^^;だって、ひとりでホテルの出入りしたくないもの)
「そう、じゃあ、一緒に行こう」
「那智さんとお買い物、楽しそうだから♪」
「ふ〜ん、ノーパンで行こうか?股縄してもいいかもね」
ひえ〜!!
那智さんは、M女の定番(?)ノーパンを普段ほとんど指示しないのだ。
だから、逆に、いちいち『ひえ〜』になる^^;
外で四つん這いになったりするくせに、なんだかウブな領域が残っているのだ。
(ちなみに、SM系の動画?AV?もほとんど見せてもらったことがないので、そこもウブです^^)
ひえ〜っとなりながらも、那智さんがわたしの『したい』と思ってくれることは、嬉しいし。
『羞恥系』のわたしは、きっとそれで感じるだろうから『してほしい』ことに入っているはずだ。
普段ほとんどノーパンをしていないから、こんなことでも『したいことと、してほしいことの一致』があるのだとしたら、なんだかお手軽(笑)
お風呂に入って、リフレッシュして、支度をして、一緒に買い出し。
なんだか、買い出しという展開に、わくわくしていい気分。
エレベーターに乗り階下へ。
扉が閉まる。
2人きり。
「あ、ノーパン、忘れてた」
那智さんが笑う。
いい気分で、しかも若干してほしかったわたしは。
「そーですよ〜、するって言ってしないんですも〜ん」
と、調子に乗って、『してほしかった』ことを積極的にアピールしてみる。
「じゃあ、しないとね〜」
言葉と同時に手が伸びて。
ワンピースの裾を一気にたくし上げられて、あっという間に下着を脱がされてしまった。
いや、抵抗しようと思えば頑として足を上げなきゃいいのだけど。
那智さんがしてくれることににきゃあきゃあなわたしは、若干抵抗しながらもこの展開を喜んでしまっていた。
これから、那智さんと一緒にお買い物。
おつもみをあれこれ選ぶ楽しさと、こっそりノーパンのヒヤヒヤで、きっと楽しい時間になるはず。
わたしの中の変態さんが『ふふ、アピールした甲斐があったわ♪』ってほくそ笑む。
エレベーターを降り、ホテルのフロントへ。
このホテルはいわゆるラブホなんだけど、普通のホテルのようにフロントがむき出しのカウンターになっている。
よくあるラブホの壁に空いた穴から手が出てくるようなものじゃないのだ。
だから、エレベーターを降りたら従業員がいる。(というか、エレベーターが開いたら出てくるという感じ)
フロントに向かう通路。
先にエレベーターを出た那智さんがそのまま前を歩く、その後とウキウキついて行く。
那智さんの手が動いた、気がした。
それと同時に、視界の隅に白い塊が。
ん?
通路に?
白い?
塊?
くしゃくしゃになった?
レースの?
わたしのパンツだ〜〜〜〜〜!!!
ぎゃーーーー、慌てて拾う。
にやっとして振り返る那智さん。
あわあわと手のひらで小さくまとめるけど、わたしのワンピースにはポケットがない^^;
このまま手のひらで包んだまま買い出しなんてできない。
ひゃあ、ひゃあなっているわたしの手から、塊を奪い、スーツのズボンの左ポケットへ。
ああ、人質ならぬもの質…。
フロントにキーを預けているときも、ホテル出るときも、道を歩いているときも。
那智さんの左側に張り付いて、ズボンのポケットに片手をつっこんでいる那智さんから目を逸らすことができない。
ほんとは、手が出せないように『ガシッ』と押さえていたいけど、そんな抵抗をしようものなら、どんな酷い仕打ちが待っているかわからない。
腕を組んで誤摩化したいけど、それも抵抗に取られかねないから、やめる。
ただ那智さんの一挙手一投足をじっと見つめるだけ。
左手動くな、動くな〜って。
那智さんの左側から離れられない。
わたしは、誰にも気づかれず、とても不自由になる。
すでに、自分がノーパンかどうかなんて気にしちゃいない(笑)
見えないノーパンより、晒される下着のほうが、一大事だ。
コンビニに入ると少し空気が変わって、2人してお買い物モード。
お酒はこれ。
おつまみは、那智さん、これもいいですか?
互いの好みに違いや、中間地点の擦り合わせが楽しい。
一緒にお買い物ってだけで、テンションが上がっちゃう^^
あ、あっちのサラダコーナー野菜スティックがある^^
ふと、それに目が行き、那智さんの左側から離れる。
「那智さん、これいかがです…」
言い切らないうちに。
「むこうに白い物が落ちてるよ。」
と棚の先を指差す。
ひえ〜〜〜っ!!
さっきの白いくしゃくしゃの塊の映像がリアルに蘇る。
慌てて、棚の裏側に。
な、ない!?
「うそ〜」
那智さんの左手はポケットの中。
ああ、これがわたしたちのじゃれ合い…。
命がけのじゃれ合いだ^^;
『してほしいこと』を口にして、叶えてもらっても嬉しくない。
それより、密かに種を蒔いてアピールをして、お互い口にせずに『してほしいこと』と『したいこと』が一致した喜びは大きい。
どんなに時間がかかっても。
だから、口にしないほうがいいんだ。
それは、喜びが大きくなるからという理由はもちろんなんだけど。
『してほしいこと』を積極的に短絡的にアピールすると、わたしたちの場合、命がけのじゃれ合いっこに発展してしまうから^^;
那智さんは、そういう人。
わかってるんだけど、時々、アピールしたくなっちゃう。
で、これが失敗例。
アピールは。
無言で。
『隠れ』で。
密かに。
がいいらしい。
やっぱりわたしは『隠れエゴマゾ』でいます^^;
『エゴマゾでいこう』で、那智さんの『したいこと』とわたしの『してほしいこと』が無言のうちに一致したときの喜びは大きいと書いた。
そのためにも『隠れエゴマゾ』でいよ〜って。
だから、密かに目線や反応、ブログなどなどで種蒔いてアピールしている。
だけど、それは。
無言で。
『隠れ』で。
密かに。
アピールだから、喜びが大きいのだ。
というのを、身を以て体験した失敗例(笑)
デートのとき。
ランチどうする?それともお昼を抜いて早めに一杯飲みながらなにか食べる?
そんなふうに、あれこれ計画を立てるのは楽しい。
最近、ちょっと流行っているのが、おつまみを買い込んでホテルで一杯(いや、2杯?3杯?)。
この日も、『いろいろ』のあと、ピロートークしながらそのパターンにしようと決まった。
でも、肝心のおつまみと飲み物を買わずにチェックインしていたので、買い出しに出ることになった。
「りん子、疲れていそうだから、俺だけいって来るよ?」
うわぁ、なんだか魅惑のお申し出。
ほんと、マメに動く人だ^^;
思わず甘えてしまいそうになるけれど、一緒におつまみを選ぶほうが楽しいだろうな〜と想像して、わたしもついて行くことにする。
(いえ、わたしが行ってきますよ!!とはならない^^;だって、ひとりでホテルの出入りしたくないもの)
「そう、じゃあ、一緒に行こう」
「那智さんとお買い物、楽しそうだから♪」
「ふ〜ん、ノーパンで行こうか?股縄してもいいかもね」
ひえ〜!!
那智さんは、M女の定番(?)ノーパンを普段ほとんど指示しないのだ。
だから、逆に、いちいち『ひえ〜』になる^^;
外で四つん這いになったりするくせに、なんだかウブな領域が残っているのだ。
(ちなみに、SM系の動画?AV?もほとんど見せてもらったことがないので、そこもウブです^^)
ひえ〜っとなりながらも、那智さんがわたしの『したい』と思ってくれることは、嬉しいし。
『羞恥系』のわたしは、きっとそれで感じるだろうから『してほしい』ことに入っているはずだ。
普段ほとんどノーパンをしていないから、こんなことでも『したいことと、してほしいことの一致』があるのだとしたら、なんだかお手軽(笑)
お風呂に入って、リフレッシュして、支度をして、一緒に買い出し。
なんだか、買い出しという展開に、わくわくしていい気分。
エレベーターに乗り階下へ。
扉が閉まる。
2人きり。
「あ、ノーパン、忘れてた」
那智さんが笑う。
いい気分で、しかも若干してほしかったわたしは。
「そーですよ〜、するって言ってしないんですも〜ん」
と、調子に乗って、『してほしかった』ことを積極的にアピールしてみる。
「じゃあ、しないとね〜」
言葉と同時に手が伸びて。
ワンピースの裾を一気にたくし上げられて、あっという間に下着を脱がされてしまった。
いや、抵抗しようと思えば頑として足を上げなきゃいいのだけど。
那智さんがしてくれることににきゃあきゃあなわたしは、若干抵抗しながらもこの展開を喜んでしまっていた。
これから、那智さんと一緒にお買い物。
おつもみをあれこれ選ぶ楽しさと、こっそりノーパンのヒヤヒヤで、きっと楽しい時間になるはず。
わたしの中の変態さんが『ふふ、アピールした甲斐があったわ♪』ってほくそ笑む。
エレベーターを降り、ホテルのフロントへ。
このホテルはいわゆるラブホなんだけど、普通のホテルのようにフロントがむき出しのカウンターになっている。
よくあるラブホの壁に空いた穴から手が出てくるようなものじゃないのだ。
だから、エレベーターを降りたら従業員がいる。(というか、エレベーターが開いたら出てくるという感じ)
フロントに向かう通路。
先にエレベーターを出た那智さんがそのまま前を歩く、その後とウキウキついて行く。
那智さんの手が動いた、気がした。
それと同時に、視界の隅に白い塊が。
ん?
通路に?
白い?
塊?
くしゃくしゃになった?
レースの?
わたしのパンツだ〜〜〜〜〜!!!
ぎゃーーーー、慌てて拾う。
にやっとして振り返る那智さん。
あわあわと手のひらで小さくまとめるけど、わたしのワンピースにはポケットがない^^;
このまま手のひらで包んだまま買い出しなんてできない。
ひゃあ、ひゃあなっているわたしの手から、塊を奪い、スーツのズボンの左ポケットへ。
ああ、人質ならぬもの質…。
フロントにキーを預けているときも、ホテル出るときも、道を歩いているときも。
那智さんの左側に張り付いて、ズボンのポケットに片手をつっこんでいる那智さんから目を逸らすことができない。
ほんとは、手が出せないように『ガシッ』と押さえていたいけど、そんな抵抗をしようものなら、どんな酷い仕打ちが待っているかわからない。
腕を組んで誤摩化したいけど、それも抵抗に取られかねないから、やめる。
ただ那智さんの一挙手一投足をじっと見つめるだけ。
左手動くな、動くな〜って。
那智さんの左側から離れられない。
わたしは、誰にも気づかれず、とても不自由になる。
すでに、自分がノーパンかどうかなんて気にしちゃいない(笑)
見えないノーパンより、晒される下着のほうが、一大事だ。
コンビニに入ると少し空気が変わって、2人してお買い物モード。
お酒はこれ。
おつまみは、那智さん、これもいいですか?
互いの好みに違いや、中間地点の擦り合わせが楽しい。
一緒にお買い物ってだけで、テンションが上がっちゃう^^
あ、あっちのサラダコーナー野菜スティックがある^^
ふと、それに目が行き、那智さんの左側から離れる。
「那智さん、これいかがです…」
言い切らないうちに。
「むこうに白い物が落ちてるよ。」
と棚の先を指差す。
ひえ〜〜〜っ!!
さっきの白いくしゃくしゃの塊の映像がリアルに蘇る。
慌てて、棚の裏側に。
な、ない!?
「うそ〜」
那智さんの左手はポケットの中。
ああ、これがわたしたちのじゃれ合い…。
命がけのじゃれ合いだ^^;
『してほしいこと』を口にして、叶えてもらっても嬉しくない。
それより、密かに種を蒔いてアピールをして、お互い口にせずに『してほしいこと』と『したいこと』が一致した喜びは大きい。
どんなに時間がかかっても。
だから、口にしないほうがいいんだ。
それは、喜びが大きくなるからという理由はもちろんなんだけど。
『してほしいこと』を積極的に短絡的にアピールすると、わたしたちの場合、命がけのじゃれ合いっこに発展してしまうから^^;
那智さんは、そういう人。
わかってるんだけど、時々、アピールしたくなっちゃう。
で、これが失敗例。
アピールは。
無言で。
『隠れ』で。
密かに。
がいいらしい。
やっぱりわたしは『隠れエゴマゾ』でいます^^;