ひとつとして同じ日はない2
非日常的な日常
『マゾを楽しもう』なんてエントリーを書いちゃったあとだったから(笑)
いや、わたしはぜんぜん煽るつもりなかったのだけど、やっぱり(おかげさまで?)そういう感じになった。
結局、那智さんがコーヒーを淹れた後、「よし」と立ち上がりカバンから何か取り出した。
うわ!!!!
思わず、後ずさり。
ずっと昔に一度だけ登場したことがある『鼻フック』だった。
出会った当初、わたしには『蔑まれたい』という漠然とした妄想があった。
顔を踏まれたり、醜い姿にされたり、蔑まれているような行為に憧れを持っていた。
那智さんにそういうことをしてほしいと話しをするけど、那智さんは「りん子を蔑みたくはない」と受け入れてくれなかった。
当時は『歪んだ自己愛』と言語化できていなかったから、その姿に快感を感じたいのだということがハッキリ説明できずにいたのだけど、なんとか願いを叶えたくて、チラチラと惨めな姿になる妄想話などをしていた中で那智さんがとりあえずと用意したのが鼻フックだった。
当時、憧れているにもかかわらず不細工な姿を那智さんに晒すことの怖さや嫌悪感でとても心が揺れた。
してほしいような、してしまってはいけないような。
それで、一度だけ、ほんの少し鼻にひっかけて引っぱり上げてみたことがあった。
(たしか、惨めになりたいとリクエストしたクセに散々抵抗したはず^^;)
やはり蔑みたくない那智さんはピンと来なかったのだろう。
わたしも自分の欲望より不安や嫌悪感のほうが勝り、惨めな姿への憧れは薄れていき、それから二度と登場することはなかった。
あれからずいぶん長いことかけて、異常な姿の自分が気持ちいいのであって精神的な蔑みを欲しているのではないと『歪んだ自己愛』の正体を見つけ、那智さんも蔑むような行為でも可愛がっているのだと認識するようになって、お互い『可愛がるSM』を理解するようになり、いまなら、基本的に何をしてもふたりにとって愛情表現であると思える自信が持てたのだ。
そこに『マゾを楽しもう』なんて言われちゃったもんだから、じゃあ、やっちゃうよ〜〜(笑)となったわけだ。
で、10年ぶりくらいに登場したそれを見て、わたしはものすごい抵抗を憶えた。
あれほど憧れていたのに!!
惨めな姿にならなくても、那智さんにいろいろな方法で歪んだ自己愛を満たしてもらっているし、可愛がってもらっているから、いまさら好きな男の前で不細工を晒す根性はない!!
可愛い、可愛いと温室育ちの淫乱りん子はいつの間にかヤワな女になってしまっていた(笑)
那智さん、なんでしょ、昔よりイヤです!!
ぜったいイヤです!!
いいじゃん、抵抗したかったんだろ(笑)
いや、そうですけど、ホントにイヤ!!!
そういってバタバタと後ずさりしてベッドに逃げる。
追う那智さん。
倒され、またがれ、両手で両手首を押さえつけられる。
拒否権なしだ。
しかもいつの間にか那智さんの『言う通り』が肌身にしみてしまっていて、頭では抵抗しても体は勝手に言う通りに動いていたわたしなので、気を抜くと受け入れてしまいそうになる。
けど、いやいかん、これはホントにダメ!!
那智さん、ホントに抵抗します!!
自分に言い聞かせるように宣言する。
いいよ〜(笑)
楽しそうな那智さん。
どれも可愛がってくれているのだからわたしが本気で抵抗することはないと、以前友達カップルさんのご一緒にいたときに友人の本気の抵抗を楽しんでいた那智さんを見て残念に思っていたけれど、ここにあったか?
ホントにイヤだ。
ホントに抵抗する。
喜びながら。
なんとかすり抜けようと体をひねり顔を背けて抵抗する。
体重をかけられて体はほとんど動かない。
ただ両手で押さえると那智さんも手が使えないから、フックをかけられないのだ。
片手で両手首を掴んでかけようとするけど、やはり片手では押さえきれずわたしの抵抗は強まる。
しばらく暴れているうち、
片方ならかけられるな
といって片方の鼻の穴にだけフックをかけた。
そこだけに力がかかるから鼻がとても痛い。
痛いです、痛いです!!
と訴えるけど「抵抗すればもっと引っぱるよ」と宣言され、そこでギブアップ。
おとなしく両方の鼻にフックをかけられた。
あーーー、恥ずかしい、ものすごく恥ずかしい。
目をあけて那智さんの表情を知りたい、そこにわずかにでも醜いものを見る色はないか、いつもの『りん子』を見る表情でいてくれないか、見てしまいたい。
でも、目をあけると、まるで醜さが現実のものになってしまうようで怖くて開けられない。
ぎゅっと硬く目を閉じ恥ずかしさに堪えながら、自分の中に喜びがないか探っていた。
那智さんの顔が近づく気配。
何をするの?と戸惑った瞬間、鼻をペロリと舐めた。
そして、不自然にめくれた上唇の半開きの口元にキスをしてくれた。
可愛いものに触れるように、これ以上ないほど優しく。
ああ、ダメ。
これさえも喜びに変わってしまう。
ズルい、ズルすぎます、那智さん。
歪んだ自己愛の快感を遠くに感じている段階での慈しみは、そりゃあ、もう歪んだ自己愛確定です。
これさえも、いつしか望んでしまうのだろうか。
拒否を快感が上回る、これが醍醐味ってヤツ^^;
後日、このお話しを総括した。
那智さんが憧れていた『本気で抵抗する』シチュエーションだったから興奮を味わってくれたかと思っていたら、そこは回路が違っていたそうだ。
本気で抵抗をする姿にうずくものはあっても、どうしても好きな女を幸福にしたい欲のほうが勝ってしまうらしい。
だから、鼻を舐めキスをした。
そうすればわたしが幸福を感じ、継続していけば確実に快感になるとわかっているにも関わらず、やっぱりそちらをしてしまうところが『矛盾なんだよなぁ(笑)』ということだ。
少年時代の憧れ(本気で抵抗する姿)と本来持っている資質(好きな女を幸福にしたい欲)はなかなか相容れない、矛盾を孕んでいるわけですね。
だからこそ、本気でイヤがることも幸福に変えていく可愛がるSMというスタンスが着地点だったのだよね。
ひさしぶりの鼻フックで感じたいろいろでした^^
<関連エントリー>
『蔑む』で昔はぐるぐるしていたな〜
妄想のいちの一部(具体的に!)
このとき以外にも使った記憶があるから1、2回だね
笑ってる?
『等式』キーワードがいろいろ出ているので
歪んだ自己愛
混沌
続・オチンポ様への道
小さくて可愛いもの
曼珠沙華
可愛がるSM
こういうSMはどう?
スイッチのないSM
既成概念をぶっ壊せ
本気で抵抗したい〜
やんちゃ
モンスター退治2
「等式」感想です。今日のエントリー理解して頂けたでしょうか?私にとっては名作てす。等式をお読みの方で私とほとんどお話したことがなく、一回だけ私の好きなようにされたい方いませんか?今日のエントリーのように矛盾の行為でない加虐をしてみたい。全て終了したら可愛がるので❗募集します(笑)
『マゾを楽しもう』なんてエントリーを書いちゃったあとだったから(笑)
いや、わたしはぜんぜん煽るつもりなかったのだけど、やっぱり(おかげさまで?)そういう感じになった。
結局、那智さんがコーヒーを淹れた後、「よし」と立ち上がりカバンから何か取り出した。
うわ!!!!
思わず、後ずさり。
ずっと昔に一度だけ登場したことがある『鼻フック』だった。
出会った当初、わたしには『蔑まれたい』という漠然とした妄想があった。
顔を踏まれたり、醜い姿にされたり、蔑まれているような行為に憧れを持っていた。
那智さんにそういうことをしてほしいと話しをするけど、那智さんは「りん子を蔑みたくはない」と受け入れてくれなかった。
当時は『歪んだ自己愛』と言語化できていなかったから、その姿に快感を感じたいのだということがハッキリ説明できずにいたのだけど、なんとか願いを叶えたくて、チラチラと惨めな姿になる妄想話などをしていた中で那智さんがとりあえずと用意したのが鼻フックだった。
当時、憧れているにもかかわらず不細工な姿を那智さんに晒すことの怖さや嫌悪感でとても心が揺れた。
してほしいような、してしまってはいけないような。
それで、一度だけ、ほんの少し鼻にひっかけて引っぱり上げてみたことがあった。
(たしか、惨めになりたいとリクエストしたクセに散々抵抗したはず^^;)
やはり蔑みたくない那智さんはピンと来なかったのだろう。
わたしも自分の欲望より不安や嫌悪感のほうが勝り、惨めな姿への憧れは薄れていき、それから二度と登場することはなかった。
あれからずいぶん長いことかけて、異常な姿の自分が気持ちいいのであって精神的な蔑みを欲しているのではないと『歪んだ自己愛』の正体を見つけ、那智さんも蔑むような行為でも可愛がっているのだと認識するようになって、お互い『可愛がるSM』を理解するようになり、いまなら、基本的に何をしてもふたりにとって愛情表現であると思える自信が持てたのだ。
そこに『マゾを楽しもう』なんて言われちゃったもんだから、じゃあ、やっちゃうよ〜〜(笑)となったわけだ。
で、10年ぶりくらいに登場したそれを見て、わたしはものすごい抵抗を憶えた。
あれほど憧れていたのに!!
惨めな姿にならなくても、那智さんにいろいろな方法で歪んだ自己愛を満たしてもらっているし、可愛がってもらっているから、いまさら好きな男の前で不細工を晒す根性はない!!
可愛い、可愛いと温室育ちの淫乱りん子はいつの間にかヤワな女になってしまっていた(笑)
那智さん、なんでしょ、昔よりイヤです!!
ぜったいイヤです!!
いいじゃん、抵抗したかったんだろ(笑)
いや、そうですけど、ホントにイヤ!!!
そういってバタバタと後ずさりしてベッドに逃げる。
追う那智さん。
倒され、またがれ、両手で両手首を押さえつけられる。
拒否権なしだ。
しかもいつの間にか那智さんの『言う通り』が肌身にしみてしまっていて、頭では抵抗しても体は勝手に言う通りに動いていたわたしなので、気を抜くと受け入れてしまいそうになる。
けど、いやいかん、これはホントにダメ!!
那智さん、ホントに抵抗します!!
自分に言い聞かせるように宣言する。
いいよ〜(笑)
楽しそうな那智さん。
どれも可愛がってくれているのだからわたしが本気で抵抗することはないと、以前友達カップルさんのご一緒にいたときに友人の本気の抵抗を楽しんでいた那智さんを見て残念に思っていたけれど、ここにあったか?
ホントにイヤだ。
ホントに抵抗する。
喜びながら。
なんとかすり抜けようと体をひねり顔を背けて抵抗する。
体重をかけられて体はほとんど動かない。
ただ両手で押さえると那智さんも手が使えないから、フックをかけられないのだ。
片手で両手首を掴んでかけようとするけど、やはり片手では押さえきれずわたしの抵抗は強まる。
しばらく暴れているうち、
片方ならかけられるな
といって片方の鼻の穴にだけフックをかけた。
そこだけに力がかかるから鼻がとても痛い。
痛いです、痛いです!!
と訴えるけど「抵抗すればもっと引っぱるよ」と宣言され、そこでギブアップ。
おとなしく両方の鼻にフックをかけられた。
あーーー、恥ずかしい、ものすごく恥ずかしい。
目をあけて那智さんの表情を知りたい、そこにわずかにでも醜いものを見る色はないか、いつもの『りん子』を見る表情でいてくれないか、見てしまいたい。
でも、目をあけると、まるで醜さが現実のものになってしまうようで怖くて開けられない。
ぎゅっと硬く目を閉じ恥ずかしさに堪えながら、自分の中に喜びがないか探っていた。
那智さんの顔が近づく気配。
何をするの?と戸惑った瞬間、鼻をペロリと舐めた。
そして、不自然にめくれた上唇の半開きの口元にキスをしてくれた。
可愛いものに触れるように、これ以上ないほど優しく。
ああ、ダメ。
これさえも喜びに変わってしまう。
ズルい、ズルすぎます、那智さん。
歪んだ自己愛の快感を遠くに感じている段階での慈しみは、そりゃあ、もう歪んだ自己愛確定です。
これさえも、いつしか望んでしまうのだろうか。
拒否を快感が上回る、これが醍醐味ってヤツ^^;
後日、このお話しを総括した。
那智さんが憧れていた『本気で抵抗する』シチュエーションだったから興奮を味わってくれたかと思っていたら、そこは回路が違っていたそうだ。
本気で抵抗をする姿にうずくものはあっても、どうしても好きな女を幸福にしたい欲のほうが勝ってしまうらしい。
だから、鼻を舐めキスをした。
そうすればわたしが幸福を感じ、継続していけば確実に快感になるとわかっているにも関わらず、やっぱりそちらをしてしまうところが『矛盾なんだよなぁ(笑)』ということだ。
少年時代の憧れ(本気で抵抗する姿)と本来持っている資質(好きな女を幸福にしたい欲)はなかなか相容れない、矛盾を孕んでいるわけですね。
だからこそ、本気でイヤがることも幸福に変えていく可愛がるSMというスタンスが着地点だったのだよね。
ひさしぶりの鼻フックで感じたいろいろでした^^
<関連エントリー>
『蔑む』で昔はぐるぐるしていたな〜
妄想のいちの一部(具体的に!)
このとき以外にも使った記憶があるから1、2回だね
笑ってる?
『等式』キーワードがいろいろ出ているので
歪んだ自己愛
混沌
続・オチンポ様への道
小さくて可愛いもの
曼珠沙華
可愛がるSM
こういうSMはどう?
スイッチのないSM
既成概念をぶっ壊せ
本気で抵抗したい〜
やんちゃ
モンスター退治2
「等式」感想です。今日のエントリー理解して頂けたでしょうか?私にとっては名作てす。等式をお読みの方で私とほとんどお話したことがなく、一回だけ私の好きなようにされたい方いませんか?今日のエントリーのように矛盾の行為でない加虐をしてみたい。全て終了したら可愛がるので❗募集します(笑)
COMMENT
この記事を拝見して、
ああ私のせいで、、と思ってしまった自意識過剰な私をお許しください💦
鼻フックは大変でしたね‥
口枷を体験しましたが、世界に入り込んじゃえば大丈夫でした笑
でも鼻フックだったら全力で抵抗したと思います💦
でも那智さんの萌え萌えなアフターケアと
名作だとのコメントを拝見して
ちょっと安心しました(;´∀`)
ああ私のせいで、、と思ってしまった自意識過剰な私をお許しください💦
鼻フックは大変でしたね‥
口枷を体験しましたが、世界に入り込んじゃえば大丈夫でした笑
でも鼻フックだったら全力で抵抗したと思います💦
でも那智さんの萌え萌えなアフターケアと
名作だとのコメントを拝見して
ちょっと安心しました(;´∀`)
Renさん
ああ、Renさん、責任を感じないでください〜^^
だって、本気で抵抗できたし、歪んだ自己愛を存分に感じられたし、大きな声では言えないけれど、むしろラッキーだったのですから(笑)
どちらかというの感謝です^^
口枷か〜、それも萌えでございます^^
ああ、Renさん、責任を感じないでください〜^^
だって、本気で抵抗できたし、歪んだ自己愛を存分に感じられたし、大きな声では言えないけれど、むしろラッキーだったのですから(笑)
どちらかというの感謝です^^
口枷か〜、それも萌えでございます^^