妄想のうちの一部(具体的に!)
独特な幸福感
「何がしたいと言うより、相手の方のしたいと思うことを私を使って叶えてもらいたいと思っています。」
SM関係のテレクラにはまっていたころよく使っていた言葉。
会話のはじめの方で多くの男の人は「何に興味があるのか?」「どんなことをしたいのか?」と聞いてくるから、こう答えていた。
それを聞いた自称S男性は一様に感心する。
「本当にMなんだね〜」「あなたは真性のMだ」
そうなのかな、わからない。
SMに興味は持っていて、それを叶えるために何度か経験しているけれど、なんだか夢中になれずに満たされないから、Mなのかわからない。
でも、その言葉は嘘ではない。
男の人に抱かれているときに、どうしようもなく湧き上がってしまう「いま縛ってもらえたら、どんなに嬉しいか」というような感情。
でも、もともと何かを人に要求するのが苦手な私(そのくせにいきなり離婚したり、ギリギリになっていままで要求しなかったぶん問題を起こしたりしてしまうのにね)、ましてそんな性的な要求を口に出せずずっと心の中で訴えていた。
「どうか拘束してください」
それでも、それぞれ別な相手だけど、二度ほどそれとなく提案をしたことがある。
「縛ってほしい」
一度目は、そばにあったネクタイで手首を拘束された。
嬉しい願いが叶ったと一時は心が舞い上がったけど、そこから先何も発展していかないことに、寂しさと虚しさを感じてしまった。
数年後の二度目は、「縛って」なんて直接的な言い方ではなく、セックスのバリエーションを増やしてみるみたいな話題で提案してみた。
それまで、そんな想像をしていなかったらしいその人は、応じてはくれたものの途中で思考と動きが連動せずに、それ以上思いつかなくなってしまって終わってしまった。
このときに、好みでないことを付き合って、もしくはアイデアを絞り出しながらしてもらっても、苦しいだけだと感じたのだ。
だから、何度かのSM体験のあとあんな台詞が出来上がったのだ。
もちろん誰でもいいわけではないし、何をしてもいいわけではない、そういったことを大前提でその言葉を口にしていた。
那智さんとの付き合いにおいても同じで、「こういうことに憧れている」というようなお話しはするけれど、「こうしてほしい」という要求はしたことはない。
お願いしてしてもらっても嬉しくない(そういう遊びもあるでしょうけどね、それじゃなくてね)。
那智さんは、自分のしたいことはする。
いましていなくても、話題に出す。
もちろん頭の中を全部見るわけにはいかないから、話題に出していないこともあるでしょう、でも、したいことの傾向はわかる。
那智さんがしていないこと、もしくは傾向として現れていないことは、いまの所好みではないということは推測できる。
だから、もうそれから先は任せるしかないのだ。
私がしてほしいことと同じ傾向のものをいままでしていないのだから、私の憧れは那智さんのしたいことではない、それをわかっていて口にする勇気はない。
蓋をして、それ以外に埋めてほしい重要なことを、那智さんに叶えてもらっていた。
本当はそれでよかったはず。
お願いしてしてもらっても嬉しくない、那智さんのしたいことをして、私は心を揺さぶってもらえばそれがいい。
でも、やっぱり悲しくなってしまって、それを解決するために、今回私の妄想をお話しすることになってしまった。
成り行き上しょうがないという思いと、もう言ってしまえ〜みたいな吐露する開放感のようなものも感じてはいたけど、基本的には苦しい作業。
(長い前置き、ここから、本題 笑)
私の妄想の一部をこのブログに載せて那智さんにも読んでもらった。
私としては、清水の舞台から「えいっ」って飛び降りるような勇気のいることだったけど、那智さんはどう思っただろうか。
読んだあと電話でやり取りをした。
それは那智さんの性格だからか、する側の立場や都合からか、漠然とした妄想では満足してくれなかった。
「りん子は、具体的にどうしてほしいの?実際に四肢を切断するわけにはいかないよね。じゃあ、その妄想を叶えるにはりん子はどうすれば叶うの?芋虫みたいに拘束すればいいの?でも、それならいままでだって拘束しているよね。教えて。」
実は、私もその時まで具体的にどうしてほしいのか、妄想と現実を繋ぐ線ができていなかった。
でも、その言葉で、即座に具体性のあるしたいことが思い描けてしまった。
瞬間だからひとつの情景、でも、言えない。
黙っていると、もう一度那智さんが聞く。
「具体的なことがあるの?ないの?」
嘘はつけない。
「いま、そう言われてひとつ思い描いたことはあります。」
「じゃあ、教えて。」
「言えません。」
「教えて。」
押し問答。
「私は『その妄想は嬉しい、大歓迎、それを考えるりん子の脳みそが大好きでいとおしい、だから、どうか話して』くらいに思ってもらえないと願望を口にすることはできません。きっと那智さんはそう思わない、だから言いません!!」
なぜだか、静かに涙を流してしまっている。
叶えられなくて悲しむくせに、願望を口にすることはできないと言い張る。
申し訳ないやら、情けないやら、もどかしいやら、訳のわからない涙。
那智さんはめずらしく強い口調で訴える私に「強いね」とだけ言って、一瞬引き下がろうとするけれど、考え直して言う。
「やっぱりダメだ、俺はそれが俺の好みだろうとそうじゃなかろうと、りん子の心の中を知っていたい。俺が知らないことがあるとわかっていて、そのままにはできない、だから、教えて。」
泣いていることに気づいているだろうか、深く息を吐き観念して話す。
できるだけ、淡々と、少し投げやりに、これが重大な告白にならないように、無駄な努力。
「芋虫のように動けなくされるだけじゃないんです。動けないようにして寝転ぶ私の目の前に食べ物を置いてください。なんでもいい、でも、できれば柔らかいもの、プリンとかそういう物。そして、それを私が手を使わずに食べるのです。這いつくばってプリンを頬張る私の頭を掴んでプリンにグシャッと押し付けてください。それで、ぐりぐりして私の顔をプリンでグチャグチャにしてください。」
そこまで一気に伝える。
もう、前に進むしかない。
ここまで話して、妄想と具体的なことが繋がった。
私は、四肢を切断するような残虐なことや拷問のようなことを想像して叶えたいのではないらしい(もちろんそれに反応する本能はあるでしょうけれど)。
這いつくばってハーモニカをくわえて旋律にならない音を必死に出す、そんな状態。
手足を拘束されて、それでも口だけでプリンを頬張り、それで顔を汚される、そんな状態。
妄想と現実が繋がりはしたけれど、上手に説明できているだろうか。
那智さんは、芋虫にして食べさせるまでは、すんなりと自分の嗜好に収まったようだ。
でも、そこに顔を押し付けるのは、好みではないという。
「それは蔑んでいるようで、いやだ。」
だから、言いたくなかったの、そこで拒否されることが苦しいから、言いたくなかったの!!
心の中で地団駄を踏む。
まだ、涙が溢れている。
「俺は、基本可愛がりたい、蔑みたくない。」
わかる、那智さんの言いたいことはわかっている。
でも、ここまできたら私も踏ん張ってこれを乗り越えたい。
もう悲しくなりたくないから、諦めずに食い下がる。
那智さんのまだ繋がっていない回路が繋がってくれることを祈って。
「私だって、ただ蔑まされたいわけじゃないです。可愛がる方法として蔑むようなことをしてほしいんです。」
「那智さんは、私にビンタをするでしょ?あれだって那智さんは可愛がっているのでしょうけれど、端から見たら立派に蔑む行為ではないですか?唾を飲ませることだって、わんこのときにお皿に出したおしっこを飲ませるなんて、蔑むような行為でも那智さんにとっては可愛がっていることなのでしょ?」
ああ、もうなんで私はこんなことまで説明しれいるんだろう。
情けない。
あんなに、お願いして叶えてほしいなんて思わないなんて言いながら、那智さんの回路を繋ぐお手伝いをしている。
でも、あなたに叶えてもらうしかないんだ。
もしかして、私とぴったり同じ嗜好のS男性がいたとしても、その人に叶えてもらってもダメなんだ。
那智さんに可愛がる方法として、醜くしてほしい。
そして、その私を見て喜んでほしい。
「確かに、そうだな。俺が可愛がっているつもりでしていることも、行為だけみたら蔑んでいるな。」
少し繋がってくれたかもしれない。
本当は、そんなお手伝いしなくても、湧き上がる欲求としてぶつけてほしいけど、背に腹は代えられない(笑)
言葉遊びのようだけど、蔑むという言葉はどうしても嫌いのようだ。
違う言葉で、イメージしてもらおう。
「惨めにしてほしいのです。」
「うん、それならわかる。でも、惨めというと俺が想像するのは、『他人に貸す』みたいなことだよね。待ち合わせにりん子の知らない男を連れてきて『今日はこの人の相手をするんだよ』みたいに言って貸す。その方がプリンなんかよりもっと惨めに思うんだけど。」
確かに、それは酷い話。
でも、なんか違うの、私の願望ではない。
では、また別の言葉でイメージ。
これがきっと私の願望に最も近い言葉だ(それならそれをすぐ言えばいいのでしょけれど、整理しながら会話しているので、すぐ出てこないのです)
「違うんです、確かにプリンより貸すほうが酷いけど、酷いから良い(良いって言ってる 笑)のではなくて、その状況が惨めというのではなく、姿を惨めにしてほしいのです。…、醜くしてほしいのです!」
ここで、はじめて自分でもわかった。
私は醜くしてほしいんだ。
不細工に醜くなりたいんだ。
その姿は可愛くないだろう、でも、そうされたいんだ。
そして、その方法で楽しんで、可愛がってほしいの。
言いながらまた涙が出てきている。
これを聞いて那智さんがどう思うか、わからない。
喜ぶか、受け入れるか、引くか、無視するか。
結局は、那智さんのしたいようにしてもらわないと、私は嬉しくないからどう転んでも、それを事実として付いていくしかない。
この「醜い」という言葉で、那智さんの回路は那智さんなりに繋がったようだ。
繋がったというのかわからないけど、那智さん自身納得したみたい。
「醜くするというのなら、わかる。」
本当は「わかる」じゃなくて「その想像大好き」って言ってほしいけど、いまのところは無理のよう。
「わかるとだけは言える。それを聞いて、咀嚼して、俺が楽しいと思うことをする。だから、心配しないで。無理には付き合わない。」
それを聞いて、更に涙が溢れてしまった。
お付き合いはしないと言ってくれたことで、この日の私の告白は救われた。
大喜びとはいかないけれど、心の底を吐露した快感を味わっている。
しょうがない、この人に受け止めてもらう以外に道はないのだもの。
この日の那智さんの感想は、「蔑んでいると思える行為と、自分が可愛がっている行為に差がなかったという発見(これ目から鱗が落ちてました 笑)と、いままで凄いことをたくさんしているのに(針や鞭や露出や排泄や!!)、ぜんぜん酷くないこと(プリンでグシャグシャ)を言うのにあんなに躊躇するりん子が可愛らしかった(*^^*)」だそうです。
結局、その願望を楽しむのか、どうかはわからないまま、大歓迎もなく話は終わった。
あとは那智さんのみぞ知る。
でも、ここまでたくさん話して、もう「醜く」されている他者に触れても悲しくならないかもしれないと、少し身軽になった気分だった。
次は、「醜いりん子 お試し版」です。
続きものにするかしないか、決めていないけど♪(引っ張ることになっちゃうし 笑)
「何がしたいと言うより、相手の方のしたいと思うことを私を使って叶えてもらいたいと思っています。」
SM関係のテレクラにはまっていたころよく使っていた言葉。
会話のはじめの方で多くの男の人は「何に興味があるのか?」「どんなことをしたいのか?」と聞いてくるから、こう答えていた。
それを聞いた自称S男性は一様に感心する。
「本当にMなんだね〜」「あなたは真性のMだ」
そうなのかな、わからない。
SMに興味は持っていて、それを叶えるために何度か経験しているけれど、なんだか夢中になれずに満たされないから、Mなのかわからない。
でも、その言葉は嘘ではない。
男の人に抱かれているときに、どうしようもなく湧き上がってしまう「いま縛ってもらえたら、どんなに嬉しいか」というような感情。
でも、もともと何かを人に要求するのが苦手な私(そのくせにいきなり離婚したり、ギリギリになっていままで要求しなかったぶん問題を起こしたりしてしまうのにね)、ましてそんな性的な要求を口に出せずずっと心の中で訴えていた。
「どうか拘束してください」
それでも、それぞれ別な相手だけど、二度ほどそれとなく提案をしたことがある。
「縛ってほしい」
一度目は、そばにあったネクタイで手首を拘束された。
嬉しい願いが叶ったと一時は心が舞い上がったけど、そこから先何も発展していかないことに、寂しさと虚しさを感じてしまった。
数年後の二度目は、「縛って」なんて直接的な言い方ではなく、セックスのバリエーションを増やしてみるみたいな話題で提案してみた。
それまで、そんな想像をしていなかったらしいその人は、応じてはくれたものの途中で思考と動きが連動せずに、それ以上思いつかなくなってしまって終わってしまった。
このときに、好みでないことを付き合って、もしくはアイデアを絞り出しながらしてもらっても、苦しいだけだと感じたのだ。
だから、何度かのSM体験のあとあんな台詞が出来上がったのだ。
もちろん誰でもいいわけではないし、何をしてもいいわけではない、そういったことを大前提でその言葉を口にしていた。
那智さんとの付き合いにおいても同じで、「こういうことに憧れている」というようなお話しはするけれど、「こうしてほしい」という要求はしたことはない。
お願いしてしてもらっても嬉しくない(そういう遊びもあるでしょうけどね、それじゃなくてね)。
那智さんは、自分のしたいことはする。
いましていなくても、話題に出す。
もちろん頭の中を全部見るわけにはいかないから、話題に出していないこともあるでしょう、でも、したいことの傾向はわかる。
那智さんがしていないこと、もしくは傾向として現れていないことは、いまの所好みではないということは推測できる。
だから、もうそれから先は任せるしかないのだ。
私がしてほしいことと同じ傾向のものをいままでしていないのだから、私の憧れは那智さんのしたいことではない、それをわかっていて口にする勇気はない。
蓋をして、それ以外に埋めてほしい重要なことを、那智さんに叶えてもらっていた。
本当はそれでよかったはず。
お願いしてしてもらっても嬉しくない、那智さんのしたいことをして、私は心を揺さぶってもらえばそれがいい。
でも、やっぱり悲しくなってしまって、それを解決するために、今回私の妄想をお話しすることになってしまった。
成り行き上しょうがないという思いと、もう言ってしまえ〜みたいな吐露する開放感のようなものも感じてはいたけど、基本的には苦しい作業。
(長い前置き、ここから、本題 笑)
私の妄想の一部をこのブログに載せて那智さんにも読んでもらった。
私としては、清水の舞台から「えいっ」って飛び降りるような勇気のいることだったけど、那智さんはどう思っただろうか。
読んだあと電話でやり取りをした。
それは那智さんの性格だからか、する側の立場や都合からか、漠然とした妄想では満足してくれなかった。
「りん子は、具体的にどうしてほしいの?実際に四肢を切断するわけにはいかないよね。じゃあ、その妄想を叶えるにはりん子はどうすれば叶うの?芋虫みたいに拘束すればいいの?でも、それならいままでだって拘束しているよね。教えて。」
実は、私もその時まで具体的にどうしてほしいのか、妄想と現実を繋ぐ線ができていなかった。
でも、その言葉で、即座に具体性のあるしたいことが思い描けてしまった。
瞬間だからひとつの情景、でも、言えない。
黙っていると、もう一度那智さんが聞く。
「具体的なことがあるの?ないの?」
嘘はつけない。
「いま、そう言われてひとつ思い描いたことはあります。」
「じゃあ、教えて。」
「言えません。」
「教えて。」
押し問答。
「私は『その妄想は嬉しい、大歓迎、それを考えるりん子の脳みそが大好きでいとおしい、だから、どうか話して』くらいに思ってもらえないと願望を口にすることはできません。きっと那智さんはそう思わない、だから言いません!!」
なぜだか、静かに涙を流してしまっている。
叶えられなくて悲しむくせに、願望を口にすることはできないと言い張る。
申し訳ないやら、情けないやら、もどかしいやら、訳のわからない涙。
那智さんはめずらしく強い口調で訴える私に「強いね」とだけ言って、一瞬引き下がろうとするけれど、考え直して言う。
「やっぱりダメだ、俺はそれが俺の好みだろうとそうじゃなかろうと、りん子の心の中を知っていたい。俺が知らないことがあるとわかっていて、そのままにはできない、だから、教えて。」
泣いていることに気づいているだろうか、深く息を吐き観念して話す。
できるだけ、淡々と、少し投げやりに、これが重大な告白にならないように、無駄な努力。
「芋虫のように動けなくされるだけじゃないんです。動けないようにして寝転ぶ私の目の前に食べ物を置いてください。なんでもいい、でも、できれば柔らかいもの、プリンとかそういう物。そして、それを私が手を使わずに食べるのです。這いつくばってプリンを頬張る私の頭を掴んでプリンにグシャッと押し付けてください。それで、ぐりぐりして私の顔をプリンでグチャグチャにしてください。」
そこまで一気に伝える。
もう、前に進むしかない。
ここまで話して、妄想と具体的なことが繋がった。
私は、四肢を切断するような残虐なことや拷問のようなことを想像して叶えたいのではないらしい(もちろんそれに反応する本能はあるでしょうけれど)。
這いつくばってハーモニカをくわえて旋律にならない音を必死に出す、そんな状態。
手足を拘束されて、それでも口だけでプリンを頬張り、それで顔を汚される、そんな状態。
妄想と現実が繋がりはしたけれど、上手に説明できているだろうか。
那智さんは、芋虫にして食べさせるまでは、すんなりと自分の嗜好に収まったようだ。
でも、そこに顔を押し付けるのは、好みではないという。
「それは蔑んでいるようで、いやだ。」
だから、言いたくなかったの、そこで拒否されることが苦しいから、言いたくなかったの!!
心の中で地団駄を踏む。
まだ、涙が溢れている。
「俺は、基本可愛がりたい、蔑みたくない。」
わかる、那智さんの言いたいことはわかっている。
でも、ここまできたら私も踏ん張ってこれを乗り越えたい。
もう悲しくなりたくないから、諦めずに食い下がる。
那智さんのまだ繋がっていない回路が繋がってくれることを祈って。
「私だって、ただ蔑まされたいわけじゃないです。可愛がる方法として蔑むようなことをしてほしいんです。」
「那智さんは、私にビンタをするでしょ?あれだって那智さんは可愛がっているのでしょうけれど、端から見たら立派に蔑む行為ではないですか?唾を飲ませることだって、わんこのときにお皿に出したおしっこを飲ませるなんて、蔑むような行為でも那智さんにとっては可愛がっていることなのでしょ?」
ああ、もうなんで私はこんなことまで説明しれいるんだろう。
情けない。
あんなに、お願いして叶えてほしいなんて思わないなんて言いながら、那智さんの回路を繋ぐお手伝いをしている。
でも、あなたに叶えてもらうしかないんだ。
もしかして、私とぴったり同じ嗜好のS男性がいたとしても、その人に叶えてもらってもダメなんだ。
那智さんに可愛がる方法として、醜くしてほしい。
そして、その私を見て喜んでほしい。
「確かに、そうだな。俺が可愛がっているつもりでしていることも、行為だけみたら蔑んでいるな。」
少し繋がってくれたかもしれない。
本当は、そんなお手伝いしなくても、湧き上がる欲求としてぶつけてほしいけど、背に腹は代えられない(笑)
言葉遊びのようだけど、蔑むという言葉はどうしても嫌いのようだ。
違う言葉で、イメージしてもらおう。
「惨めにしてほしいのです。」
「うん、それならわかる。でも、惨めというと俺が想像するのは、『他人に貸す』みたいなことだよね。待ち合わせにりん子の知らない男を連れてきて『今日はこの人の相手をするんだよ』みたいに言って貸す。その方がプリンなんかよりもっと惨めに思うんだけど。」
確かに、それは酷い話。
でも、なんか違うの、私の願望ではない。
では、また別の言葉でイメージ。
これがきっと私の願望に最も近い言葉だ(それならそれをすぐ言えばいいのでしょけれど、整理しながら会話しているので、すぐ出てこないのです)
「違うんです、確かにプリンより貸すほうが酷いけど、酷いから良い(良いって言ってる 笑)のではなくて、その状況が惨めというのではなく、姿を惨めにしてほしいのです。…、醜くしてほしいのです!」
ここで、はじめて自分でもわかった。
私は醜くしてほしいんだ。
不細工に醜くなりたいんだ。
その姿は可愛くないだろう、でも、そうされたいんだ。
そして、その方法で楽しんで、可愛がってほしいの。
言いながらまた涙が出てきている。
これを聞いて那智さんがどう思うか、わからない。
喜ぶか、受け入れるか、引くか、無視するか。
結局は、那智さんのしたいようにしてもらわないと、私は嬉しくないからどう転んでも、それを事実として付いていくしかない。
この「醜い」という言葉で、那智さんの回路は那智さんなりに繋がったようだ。
繋がったというのかわからないけど、那智さん自身納得したみたい。
「醜くするというのなら、わかる。」
本当は「わかる」じゃなくて「その想像大好き」って言ってほしいけど、いまのところは無理のよう。
「わかるとだけは言える。それを聞いて、咀嚼して、俺が楽しいと思うことをする。だから、心配しないで。無理には付き合わない。」
それを聞いて、更に涙が溢れてしまった。
お付き合いはしないと言ってくれたことで、この日の私の告白は救われた。
大喜びとはいかないけれど、心の底を吐露した快感を味わっている。
しょうがない、この人に受け止めてもらう以外に道はないのだもの。
この日の那智さんの感想は、「蔑んでいると思える行為と、自分が可愛がっている行為に差がなかったという発見(これ目から鱗が落ちてました 笑)と、いままで凄いことをたくさんしているのに(針や鞭や露出や排泄や!!)、ぜんぜん酷くないこと(プリンでグシャグシャ)を言うのにあんなに躊躇するりん子が可愛らしかった(*^^*)」だそうです。
結局、その願望を楽しむのか、どうかはわからないまま、大歓迎もなく話は終わった。
あとは那智さんのみぞ知る。
でも、ここまでたくさん話して、もう「醜く」されている他者に触れても悲しくならないかもしれないと、少し身軽になった気分だった。
次は、「醜いりん子 お試し版」です。
続きものにするかしないか、決めていないけど♪(引っ張ることになっちゃうし 笑)