NUDE4
独特な幸福感
撮影当日。
この日那智さんは最初から付き合いってくれた。
わたしがひとりで行くとか途中から見学に来るとか、いろいろパターンを考えた。
那智さんが同じ空間にいるとわたしが照れてしまって、普段の写真写りのときのような表情しかできない可能性もあるので、そこが心配されるところだったけど那智さんがいてくれたほうがわたしとしては安心する。
那智さんとしてはメイクのビフォーアフターも楽しめるし、撮影しているわたしの様子も見たいとそうなので、結局カメラマンと相談しながら途中退席するのがベストだろうということになり、最初から付き合ってくれることになった。
だから、朝から会ってホテルに行った。
午後一番から撮影なので短い時間だけだったけど、いちおう、それなのことはいたしまして^^;
お風呂に入り、那智さんが毛の処理をしてくれた。
下半身をキレイに整えて、うなじや顔の産毛まで、全部全部キレイにしてくれた。
目を閉じ全身を那智さんに委ねる時間。
この後起こるイベントを楽しめるようにおまじない。
丁寧に、でも、自分にするような遠慮ない様子。
ちょっと緊張しているわたしに『那智さんがついている』と焼き付けてくれる儀式のようだった。
見学に行ったときの道をたどってスタジオに到着。
だんだん、落ち着かない気持ちになってくる。
受付には案内をしてくれた若い女性カメラマンさんがいたので、すこしホッとする。
荷物を預けメイクルームに通された。
こじんまりとしているものの白で統一されたスタジオやメイクルームには日の光も差し込み、とてもキレイな気持ちにさせてくれる。
メイクするときにバスローブに着替えるか聞かれたので、下着の線をつけないために下着は脱いでおきたかったし、なんていうか、テンションアップのために着替える(なんか、アップするよね^^;)
バスローブとスリッパ、大きな鏡の前に座り、窓際にずらっと並べられたメイク道具に圧倒され、日頃メイクに興味のないわたしでさえ、ウキウキ。
隣りの椅子に那智さんが腰掛け、といってももうひとつのメイクスペースなので仕切りがあるから声だけの参加。
雑誌をめくりながら、メイクさんとわたしの会話にときどき参加してくれる。
(9年付き合っていて、ずっと敬語なことにメイクさん感心してくれたりして、うれしかった^^)
会話を楽しみながら、すこしゆったりとした時間が流れる。
心の中の隣室には緊張が鎮座しているのはわかっているけど、いまわたしのするべきことは楽しむこと。
その緊張感はそっとしておいてもらっていた。
とかなんとか言っているけど、キレイに髪は巻かれ、眉は整い、目なんて2割くらい大きくなったんじゃないかってほど、みるみるうちに仕上がっていく様子を鏡を通して見ているのは、イヤでもテンション上がる!!
ナチュラルに見えるナチュラルじゃないメイクに変な勘違いをしてしまいそうだけど、それも良し、今日は女優気分を味わうのだ。
メイクが終わり、いよいよスタジオへ。
ソファやベッドや照明などに一気に緊張感も高まる。
そこではじめてカメラマンと挨拶をする。
男性で、わたしよりすこし若い感じ30後半というところだろうか(後で聞いたら41才だった)
おしゃれなシャツの、わたしより若い男性に裸を見せるのかと思うとちょっと気後れしそうだなぁ。
カメラマンの男性と衣装を見せ、イメージと段取りを話す。
ここのスタジオは撮影に入る前に撮られ方レッスンをしてくれるのだ。
美しく見える姿勢や角度、たしかにすこし意識するだけで格段に見栄えよくなる。
わたしは姿勢はいい方だと自負していたけど、悪いクセがあることもわかった。
中でも面白かったのは、鏡の前で顔の左右を片方ずつ手で隠して左右の顔の違いを見ること。
普段、まったく意識していなかったけど、右と左、顔つきが違うのだ。
まあシンメトリーではないことくらいは想像できるけど、思いのほかの違いに驚いた。
カメラマンにその左右の印象を尋ねられた。
右のほうが頬からアゴのラインがシャープで目もはっきりしていて、左のほうが全体的にぼんやりしている。
ただ、右は整っているのだけどちょっといじわるそうで、左はいまひとつだけどなんだか人が良さそうに見えたので、そのまま伝える。
ちなみに、これは眉唾なんだけど、人の顔には性格が表れるそうで、右は外に向けての性格で左は本当に性格なんですって。
ということは、わたしは外面が悪くて、ホントはいいヤツということらしい。
カメラマンに「逆じゃなくてよかったですね」なんて笑われてしまった^^;
まあ、そんな雑談しながらも、自分の得意側や印象によって左右を使い分けるなんてことまで教えてもらったのだ。
レクチャーが済み、そろそろ撮影に進む。
バスローブを脱ぎ下着をやアクセサリーをつけスタジオに入る。
那智さんはその間、脱いだ服をかけ荷物を整理して、わたしのお世話係に徹してくれていた。
事前に那智さんは撮影に立ち会うかどうか、わたしたちの間では話し合われていた。
撮影が始まるまでは一緒にいてもらって、始まったら一旦退室、また頃合いを見て戻ってきてもらうことで概ね希望は決めてあった。
そのことをカメラマンに相談したら、照れてしまうならそのほうがいいだろうということで、撮影時間の2/3ほど退室してもらうことに決定した。
ああ、そこはかとなく不安。
那智さんがいないことが、不安。
相手はプロとはいえ、個室のスタジオで裸になり男性と二人きりになることに過剰な羞恥心と自意識のわたしは、とても落ち着かない気持ちになる。
大きな緊張と不安と、ほんのすこしの挑む気持ち。
気持ちの切り替え、那智さんに手を振りぺこりとお辞儀をしてお見送りした。
さて、いよいよ撮影!!
なんだかんだ、引っぱってるね〜^^;
<関連エントリー>
剃ってくれるのはこんな気持ち
『那智マニア』
「等式」感想です。今、考えるともう少し、撮影を手伝ってあげられたのかなと。テンションを上げてあげればもっとよい写真がたくさんできたのかもしれないと思うと、残念。我慢できないので多分この後出てきそうな、私の感想を言うと、撮影とはカメラマンとモデルの疑似恋愛みたいな物だと思う。
モデルは自分をさらけ出し、心も体も見せる、そうしないと多分良い写真は撮れないのだと思う。まあ、プロはまた、別なのでしょうが。それを予感して、多少の嫉妬があり、だからこそ、それを認めて、りん子に説明をしてあげれば良かったと思う。「カメラマンに恋して来い!」とね。
撮影当日。
この日那智さんは最初から付き合いってくれた。
わたしがひとりで行くとか途中から見学に来るとか、いろいろパターンを考えた。
那智さんが同じ空間にいるとわたしが照れてしまって、普段の写真写りのときのような表情しかできない可能性もあるので、そこが心配されるところだったけど那智さんがいてくれたほうがわたしとしては安心する。
那智さんとしてはメイクのビフォーアフターも楽しめるし、撮影しているわたしの様子も見たいとそうなので、結局カメラマンと相談しながら途中退席するのがベストだろうということになり、最初から付き合ってくれることになった。
だから、朝から会ってホテルに行った。
午後一番から撮影なので短い時間だけだったけど、いちおう、それなのことはいたしまして^^;
お風呂に入り、那智さんが毛の処理をしてくれた。
下半身をキレイに整えて、うなじや顔の産毛まで、全部全部キレイにしてくれた。
目を閉じ全身を那智さんに委ねる時間。
この後起こるイベントを楽しめるようにおまじない。
丁寧に、でも、自分にするような遠慮ない様子。
ちょっと緊張しているわたしに『那智さんがついている』と焼き付けてくれる儀式のようだった。
見学に行ったときの道をたどってスタジオに到着。
だんだん、落ち着かない気持ちになってくる。
受付には案内をしてくれた若い女性カメラマンさんがいたので、すこしホッとする。
荷物を預けメイクルームに通された。
こじんまりとしているものの白で統一されたスタジオやメイクルームには日の光も差し込み、とてもキレイな気持ちにさせてくれる。
メイクするときにバスローブに着替えるか聞かれたので、下着の線をつけないために下着は脱いでおきたかったし、なんていうか、テンションアップのために着替える(なんか、アップするよね^^;)
バスローブとスリッパ、大きな鏡の前に座り、窓際にずらっと並べられたメイク道具に圧倒され、日頃メイクに興味のないわたしでさえ、ウキウキ。
隣りの椅子に那智さんが腰掛け、といってももうひとつのメイクスペースなので仕切りがあるから声だけの参加。
雑誌をめくりながら、メイクさんとわたしの会話にときどき参加してくれる。
(9年付き合っていて、ずっと敬語なことにメイクさん感心してくれたりして、うれしかった^^)
会話を楽しみながら、すこしゆったりとした時間が流れる。
心の中の隣室には緊張が鎮座しているのはわかっているけど、いまわたしのするべきことは楽しむこと。
その緊張感はそっとしておいてもらっていた。
とかなんとか言っているけど、キレイに髪は巻かれ、眉は整い、目なんて2割くらい大きくなったんじゃないかってほど、みるみるうちに仕上がっていく様子を鏡を通して見ているのは、イヤでもテンション上がる!!
ナチュラルに見えるナチュラルじゃないメイクに変な勘違いをしてしまいそうだけど、それも良し、今日は女優気分を味わうのだ。
メイクが終わり、いよいよスタジオへ。
ソファやベッドや照明などに一気に緊張感も高まる。
そこではじめてカメラマンと挨拶をする。
男性で、わたしよりすこし若い感じ30後半というところだろうか(後で聞いたら41才だった)
おしゃれなシャツの、わたしより若い男性に裸を見せるのかと思うとちょっと気後れしそうだなぁ。
カメラマンの男性と衣装を見せ、イメージと段取りを話す。
ここのスタジオは撮影に入る前に撮られ方レッスンをしてくれるのだ。
美しく見える姿勢や角度、たしかにすこし意識するだけで格段に見栄えよくなる。
わたしは姿勢はいい方だと自負していたけど、悪いクセがあることもわかった。
中でも面白かったのは、鏡の前で顔の左右を片方ずつ手で隠して左右の顔の違いを見ること。
普段、まったく意識していなかったけど、右と左、顔つきが違うのだ。
まあシンメトリーではないことくらいは想像できるけど、思いのほかの違いに驚いた。
カメラマンにその左右の印象を尋ねられた。
右のほうが頬からアゴのラインがシャープで目もはっきりしていて、左のほうが全体的にぼんやりしている。
ただ、右は整っているのだけどちょっといじわるそうで、左はいまひとつだけどなんだか人が良さそうに見えたので、そのまま伝える。
ちなみに、これは眉唾なんだけど、人の顔には性格が表れるそうで、右は外に向けての性格で左は本当に性格なんですって。
ということは、わたしは外面が悪くて、ホントはいいヤツということらしい。
カメラマンに「逆じゃなくてよかったですね」なんて笑われてしまった^^;
まあ、そんな雑談しながらも、自分の得意側や印象によって左右を使い分けるなんてことまで教えてもらったのだ。
レクチャーが済み、そろそろ撮影に進む。
バスローブを脱ぎ下着をやアクセサリーをつけスタジオに入る。
那智さんはその間、脱いだ服をかけ荷物を整理して、わたしのお世話係に徹してくれていた。
事前に那智さんは撮影に立ち会うかどうか、わたしたちの間では話し合われていた。
撮影が始まるまでは一緒にいてもらって、始まったら一旦退室、また頃合いを見て戻ってきてもらうことで概ね希望は決めてあった。
そのことをカメラマンに相談したら、照れてしまうならそのほうがいいだろうということで、撮影時間の2/3ほど退室してもらうことに決定した。
ああ、そこはかとなく不安。
那智さんがいないことが、不安。
相手はプロとはいえ、個室のスタジオで裸になり男性と二人きりになることに過剰な羞恥心と自意識のわたしは、とても落ち着かない気持ちになる。
大きな緊張と不安と、ほんのすこしの挑む気持ち。
気持ちの切り替え、那智さんに手を振りぺこりとお辞儀をしてお見送りした。
さて、いよいよ撮影!!
なんだかんだ、引っぱってるね〜^^;
<関連エントリー>
剃ってくれるのはこんな気持ち
『那智マニア』
「等式」感想です。今、考えるともう少し、撮影を手伝ってあげられたのかなと。テンションを上げてあげればもっとよい写真がたくさんできたのかもしれないと思うと、残念。我慢できないので多分この後出てきそうな、私の感想を言うと、撮影とはカメラマンとモデルの疑似恋愛みたいな物だと思う。
モデルは自分をさらけ出し、心も体も見せる、そうしないと多分良い写真は撮れないのだと思う。まあ、プロはまた、別なのでしょうが。それを予感して、多少の嫉妬があり、だからこそ、それを認めて、りん子に説明をしてあげれば良かったと思う。「カメラマンに恋して来い!」とね。
COMMENT
きゃー♪読んでてドキドキします(≧▽≦*)
メイクをで女が仕上がっていく感覚って好きです。
左右非対称。
右脳が支配する左顔は表情豊か、
左脳が支配する右顔は厳しい表情になると考えられているそうですよ♪
メイクをで女が仕上がっていく感覚って好きです。
左右非対称。
右脳が支配する左顔は表情豊か、
左脳が支配する右顔は厳しい表情になると考えられているそうですよ♪
きゃあ、きゃあ、わかってもらえた♪
そうなんです、メイク、テンション上がりました!!
ほぼ1時間かけてメイクしてもらって、こんな贅沢もたまにはいいな〜って^^
なるほど〜右脳と左脳が関連しているんですね、それなら納得。
はっきり違うんで驚きました。
そうなんです、メイク、テンション上がりました!!
ほぼ1時間かけてメイクしてもらって、こんな贅沢もたまにはいいな〜って^^
なるほど〜右脳と左脳が関連しているんですね、それなら納得。
はっきり違うんで驚きました。