那智回路2
独特な幸福感
那智さんらしい思考行動を4話連続でアップしています。
続き物ではありませんので、どこから読んでいただいてもかまいませんが、できれば1からにしていただけるとうれしいです^^
小春日和の12月はじめ。
那智さんと一緒に古都へお出かけをした。
もうほとんど紅葉は終わっているとは思っていたけど、予想以上にまだ色が残っていて嬉しい誤算だった。
まあ、でも、みずみずしいほどの鮮やかな紅葉に比べたら、よく見ると全体的に茶色がかり、近づけば茶色がかった紅葉とほど枯れ葉の茶色と半々くらいの落ち度合い。
それでも、遠目には紅葉している風ではあるし、初冬の折り、諦めていた紅葉の雰囲気をずいぶん楽しませてくれているなぁと、なんだか健気にさえ思う^^;
そんなふうに思っていたところで
いや〜、がんばっているよな〜(笑)
と那智さん。
もう!
那智さん、桜のときも同じようなこというんだ。
【桜】こそ散り際が美しいと思うのでいつも反論するのだけど、こんなふうに旬を過ぎ、それでもなおまだ落ち切らない様子を『わたし』に当てはめるのだ。
かつては色鮮やかに紅葉しいていたんだろうなという郷愁と、それでもまだ現役でいる風を装う必死な感じ。
りん子も昔は肌に張りもあってね〜、いや、いまだって年齢相応の味わいはあるんだよ
むしろ、その哀愁だって愛おしいよ
でもな〜、どうがんばったって『枯れ葉』感高くなったよな
ということなのだ。
いや〜、がんばっているよな〜(笑)
いいえ、あれが味です
まあね、でも、ほら、よく見るとさ〜、もう茶色だよ
いいんです、遠くから見たら、まだまだいけますから!!
でも、なんか、必死な感じしない?
いいえ、あれこそが成熟の良さです
そ〜?ちゃんと見てみ〜(笑)
ね〜、キレイですよね〜遠くから見たら(笑)
いえ、わかっていますよ。
そりゃあ、若い子のぴちぴちした肌にはどんなにがんばったってかないませんよ。
でもね、この侘び寂びがわかってこそ、大人の男っていうものです。
わたしたちが出会ったとき、那智さんは4◯才、わたしは3◯才だった。
その頃、数年後の40才になったりん子に欲情するか自信がないと言われていた。
『いつまでも抱きたい』と思っていたい那智さんからするとかなり深刻な予想で、そのときになってはじめて欲情しなくなったと宣言する(もしくは抱かなくなる)よりも、負の可能性は先に伝えておくことのほうが優しさだと思うことと、『いまそう予想している』のに言わないことのほうが不誠実(本音を隠している)と感じられるから、早い段階で話題にしていたのだ。
これは那智さんに切実な問題で、わたしへのショックを和らげる意味もあるし、できる限り、りん子も俺が抱きたいと思い続ける女でいてという【羞恥心をなくさないで】に匹敵する宣言だったのだと思う。
いまでこそ、那智さんの優しさの思考回路を知ることができたし、ウソをつかないと信じられるからよかったと思うけど、当時はかなり傷ついて、かなり話し合った。
蓋を開けてみたら、付き合いも10年になり40才をとうに越しても、変わらず、もしかしたら、多少の上下はあれど若干右肩上がり(言い過ぎですか、那智さん 笑)に抱きたい気持ちが増しているご自分が不思議で、きっと嬉しいのです。
那智さんがこういうことを口にするのはいままでの那智さんの常識ではなしなことだったのに『いいと思っている』逆転現象が楽しいから。
そして、『いいと思った』ときに言葉にするのです。
那智さんはわたしに『悪意はない』意地悪をいうつもりはないと思えるようになってから、この手の発言を肯定的に受け取れるようになってきている。
枯れ葉でわたしを例えるとき、テーブルを挟んで「もう、おばさんなのにな〜」と頬に触れるとき、それなのに『いい』と思っているから口にしていると思え、悲しくならない回路がごく自然に出来上がっている。
【けっこう時間かかった】けど(笑)
で、最近、わかったことは、どうやら『それなにのいい』ではなくて、『それがいい』と思っているときにいうようなのです^^
この場合も枯れかけの紅葉を見る→りん子を連想→でも、そのりん子がいい→テレくさいから意地悪(笑)になるのですね。
だから、むしろ、プラスの意味で言っているという回路も最近繋がったので、わたしとしては鬼に金棒です^^
で、那智さんだって、いままでの那智さん内の常識を覆し、この枯れかけの女がいいと思っているご自分がキライじゃないんですよね^^
だから、ああいう話題を出して、それを再確認して喜んでいるのだと思う。
わたしもその思考回路を理解しておりますので、楽しい話題としてお付き合いいたします^^
あ、わたし、基本、意地悪な愛情表現しかしない男はイヤです(笑)
『言わなくてもわかるだろ』もイヤだし『俺の本音わからないのか』もイヤです。
女はエスパーじゃないので、きちんと伝えてくれないとわかりませんから^^
ただ、那智さんのように両方であれば問題ないし、日頃意地悪を言わないという実績がある場合のみ通用しますから、男性陣は勘違いなさらないようにお願いします^^
で、フォロー^^
そして、いま自分の周囲やブログを通して知り合うわたしたち世代の女性の『いい女ぶり』に触れる機会も増え、さすがには那智さん自身老いてきているので誰かれでも抱きたいと思うものではないにしても、認識を改めているはずです。
けっこう、いまどきの熟女はいい女揃っていますもんね〜^^
というか、10年前の那智さんのイメージが偏り過ぎていたってだけかもしれないですけども^^;
<関連エントリー>
羞恥心をなくさないで
『羞恥心って?』
『羞恥心とさらけ出す』
『20%嫌悪する』
ダメになる前に伝える
『化粧』
時間かかった
『先制パンチと極上の父性』
『照れ隠し』
せっかくなので【桜】
『桜の記憶』
『新・桜の記憶』
「等式」感想です。うーん、私としては抜群に楽しいエントリーです!(笑)こんな、会話でりん子がマイナス感情にならなくなったのは素晴らしい成長です。そして、加齢について楽しく会話できるようになったことを誇りに思います。
那智さんらしい思考行動を4話連続でアップしています。
続き物ではありませんので、どこから読んでいただいてもかまいませんが、できれば1からにしていただけるとうれしいです^^
小春日和の12月はじめ。
那智さんと一緒に古都へお出かけをした。
もうほとんど紅葉は終わっているとは思っていたけど、予想以上にまだ色が残っていて嬉しい誤算だった。
まあ、でも、みずみずしいほどの鮮やかな紅葉に比べたら、よく見ると全体的に茶色がかり、近づけば茶色がかった紅葉とほど枯れ葉の茶色と半々くらいの落ち度合い。
それでも、遠目には紅葉している風ではあるし、初冬の折り、諦めていた紅葉の雰囲気をずいぶん楽しませてくれているなぁと、なんだか健気にさえ思う^^;
そんなふうに思っていたところで
いや〜、がんばっているよな〜(笑)
と那智さん。
もう!
那智さん、桜のときも同じようなこというんだ。
【桜】こそ散り際が美しいと思うのでいつも反論するのだけど、こんなふうに旬を過ぎ、それでもなおまだ落ち切らない様子を『わたし』に当てはめるのだ。
かつては色鮮やかに紅葉しいていたんだろうなという郷愁と、それでもまだ現役でいる風を装う必死な感じ。
りん子も昔は肌に張りもあってね〜、いや、いまだって年齢相応の味わいはあるんだよ
むしろ、その哀愁だって愛おしいよ
でもな〜、どうがんばったって『枯れ葉』感高くなったよな
ということなのだ。
いや〜、がんばっているよな〜(笑)
いいえ、あれが味です
まあね、でも、ほら、よく見るとさ〜、もう茶色だよ
いいんです、遠くから見たら、まだまだいけますから!!
でも、なんか、必死な感じしない?
いいえ、あれこそが成熟の良さです
そ〜?ちゃんと見てみ〜(笑)
ね〜、キレイですよね〜遠くから見たら(笑)
いえ、わかっていますよ。
そりゃあ、若い子のぴちぴちした肌にはどんなにがんばったってかないませんよ。
でもね、この侘び寂びがわかってこそ、大人の男っていうものです。
わたしたちが出会ったとき、那智さんは4◯才、わたしは3◯才だった。
その頃、数年後の40才になったりん子に欲情するか自信がないと言われていた。
『いつまでも抱きたい』と思っていたい那智さんからするとかなり深刻な予想で、そのときになってはじめて欲情しなくなったと宣言する(もしくは抱かなくなる)よりも、負の可能性は先に伝えておくことのほうが優しさだと思うことと、『いまそう予想している』のに言わないことのほうが不誠実(本音を隠している)と感じられるから、早い段階で話題にしていたのだ。
これは那智さんに切実な問題で、わたしへのショックを和らげる意味もあるし、できる限り、りん子も俺が抱きたいと思い続ける女でいてという【羞恥心をなくさないで】に匹敵する宣言だったのだと思う。
いまでこそ、那智さんの優しさの思考回路を知ることができたし、ウソをつかないと信じられるからよかったと思うけど、当時はかなり傷ついて、かなり話し合った。
蓋を開けてみたら、付き合いも10年になり40才をとうに越しても、変わらず、もしかしたら、多少の上下はあれど若干右肩上がり(言い過ぎですか、那智さん 笑)に抱きたい気持ちが増しているご自分が不思議で、きっと嬉しいのです。
那智さんがこういうことを口にするのはいままでの那智さんの常識ではなしなことだったのに『いいと思っている』逆転現象が楽しいから。
そして、『いいと思った』ときに言葉にするのです。
那智さんはわたしに『悪意はない』意地悪をいうつもりはないと思えるようになってから、この手の発言を肯定的に受け取れるようになってきている。
枯れ葉でわたしを例えるとき、テーブルを挟んで「もう、おばさんなのにな〜」と頬に触れるとき、それなのに『いい』と思っているから口にしていると思え、悲しくならない回路がごく自然に出来上がっている。
【けっこう時間かかった】けど(笑)
で、最近、わかったことは、どうやら『それなにのいい』ではなくて、『それがいい』と思っているときにいうようなのです^^
この場合も枯れかけの紅葉を見る→りん子を連想→でも、そのりん子がいい→テレくさいから意地悪(笑)になるのですね。
だから、むしろ、プラスの意味で言っているという回路も最近繋がったので、わたしとしては鬼に金棒です^^
で、那智さんだって、いままでの那智さん内の常識を覆し、この枯れかけの女がいいと思っているご自分がキライじゃないんですよね^^
だから、ああいう話題を出して、それを再確認して喜んでいるのだと思う。
わたしもその思考回路を理解しておりますので、楽しい話題としてお付き合いいたします^^
あ、わたし、基本、意地悪な愛情表現しかしない男はイヤです(笑)
『言わなくてもわかるだろ』もイヤだし『俺の本音わからないのか』もイヤです。
女はエスパーじゃないので、きちんと伝えてくれないとわかりませんから^^
ただ、那智さんのように両方であれば問題ないし、日頃意地悪を言わないという実績がある場合のみ通用しますから、男性陣は勘違いなさらないようにお願いします^^
で、フォロー^^
そして、いま自分の周囲やブログを通して知り合うわたしたち世代の女性の『いい女ぶり』に触れる機会も増え、さすがには那智さん自身老いてきているので誰かれでも抱きたいと思うものではないにしても、認識を改めているはずです。
けっこう、いまどきの熟女はいい女揃っていますもんね〜^^
というか、10年前の那智さんのイメージが偏り過ぎていたってだけかもしれないですけども^^;
<関連エントリー>
羞恥心をなくさないで
『羞恥心って?』
『羞恥心とさらけ出す』
『20%嫌悪する』
ダメになる前に伝える
『化粧』
時間かかった
『先制パンチと極上の父性』
『照れ隠し』
せっかくなので【桜】
『桜の記憶』
『新・桜の記憶』
「等式」感想です。うーん、私としては抜群に楽しいエントリーです!(笑)こんな、会話でりん子がマイナス感情にならなくなったのは素晴らしい成長です。そして、加齢について楽しく会話できるようになったことを誇りに思います。
COMMENT
“那智回路シリーズ”掲載された時に読んでとても面白い~(*^。^*)
当時はそのことコメントしようと思いつつタイミングを逸してしまい、、そのまま現在に至ったてしまったような、
大変遅ればせながら、いまコメントしている次第です。
那智さんとりん子さんのトークのやり取りが絶妙に面白い!
りん子さんご指摘の
>・・基本、意地悪な愛情表現しかしない男はイヤです(笑)
>『言わなくてもわかるだろ』もイヤだし『俺の本音わからないのか』もイヤです。
私には耳の痛い話です。(^_^;)
照れることなくチャンと言える那智さんをお手本にしないと、、痛感する次第です。
当時はそのことコメントしようと思いつつタイミングを逸してしまい、、そのまま現在に至ったてしまったような、
大変遅ればせながら、いまコメントしている次第です。
那智さんとりん子さんのトークのやり取りが絶妙に面白い!
りん子さんご指摘の
>・・基本、意地悪な愛情表現しかしない男はイヤです(笑)
>『言わなくてもわかるだろ』もイヤだし『俺の本音わからないのか』もイヤです。
私には耳の痛い話です。(^_^;)
照れることなくチャンと言える那智さんをお手本にしないと、、痛感する次第です。
パイパン大好きさん
いえいえ、過去エントリーへのコメント大歓迎です!
こういうお話はきっと女性と男性と読む人によって視点が変わるのでしょうね。
とくにパイパン大好きさんがピックアップしてくださった箇所なんかは、男女両方から違う視点の共感をいただけそうです(笑)
男の人が照れて魅力なのは緩急あるからです(笑)
いつも照れて愛情表現してくれないと伝わりませんからね〜^^
いえいえ、過去エントリーへのコメント大歓迎です!
こういうお話はきっと女性と男性と読む人によって視点が変わるのでしょうね。
とくにパイパン大好きさんがピックアップしてくださった箇所なんかは、男女両方から違う視点の共感をいただけそうです(笑)
男の人が照れて魅力なのは緩急あるからです(笑)
いつも照れて愛情表現してくれないと伝わりませんからね〜^^