先制パンチと極上の父性
独特な幸福感
久しぶりのデート。
スリットが深く入ったデニムのタイトスカートと白いシャツ。
デニムと同じような色のオープン・トゥのパンプス。
多分、那智さんはデニム系はあまり好きじゃないはずなんだ。
(カッコいい系は好きだけど、ちょっとカジュアルが入ると『大好き』じゃないと思う)
久しぶりだから、那智さんの好みピッタリの服装をしたけど、ピッタリすぎると危険。
好みのわたしをわんこにさせたい!!というテンションが上がってしまいそうだから^^;
過去、それで失敗した。
わんこは幸せだけど、やはりハードルは高くて簡単に大歓迎にはなれないから、やはりそれは失敗ということになっちゃうんだ。
だから、那智さんのピッタリ好みじゃない中で、良さげな服装を選んだのだ。
先に待ち合わせ場所に到着したら電話が震えた。
『いま駅に着いたけど、ホームの一番端に降りたから、少し待ってて。』
じゃあ、改札口までお迎えにあがりますよ^^
少しでも早く会いたいもの。
久しぶりだな^^
今日の服装はどんなふうに思うかな。
気に入ってもらえるかな。
ドキドキわくわく。
那智さんの姿が見えた。
よし最上級の笑顔、笑顔。
にっこり微笑んで
「おはようございます^^」
はにかむわたしの顔を見て、上から下まで服装を眺めて、また顔をじっと見る。
その間、2秒。
「顔、ムクんでない?」
え?
「腫れてるの?顔、ムクんでない?」
え?ムクんでない?
那智さん、おはようもなにもなしで、いきなり、ムクみ確認?
久しぶりのデートで。
服装も考えて。
わたしなりに合格点で。
きっと喜んでもらえるんじゃないかと、わくわくしてて。
『顔、ムクんでない?』
思ってもみなかった開口一番に、ショックが隠せない。
ムクんでます?わたし。
どうもわたしは自分に無頓着なところがあって、鏡を見てもそういうことはスルーしてしまうときがある。
だから、気づかなかったの?
ああ、それなのに、にっこり笑顔なんてしちゃって、なんだかわたしの恥知らず。
気に入ってもらいたかったわくわくが、一気に撃沈。
普段なら、そこまで撃沈にならないとは思うのだけど、この日は生理前だし、久しぶり(欲求不満=落ち込み気味状態)だったから、撃沈度が倍増してしまった。
恥知らずな自分にショック。
ムクんだ顔は見せられませんとばかりにうつむいて歩くわたし。
聞けば。
ムクんで見えたから、寝不足なのかな?それとも水分取り過ぎたのかな?と、わたしの調子を気にしてくれたそうなのだ。
「それでも、女性に対していきなり『ムクんでない?』はデリカシーなさ過ぎです。」
「もし、体調を気にしてだったら、まず『寝不足?』とかから話題にするべきです。そこから『ムクんでいるみたいだから』に発展させればいいじゃないですか」
もちろん、那智さんが体調を気にしてくれたことはウソじゃないだろう。
だけど、那智さんはそういうところがある。
そういうところってね。
先制パンチと軽いジャブだったら、絶対先制パンチをお見舞いするのだ。
『修マニア』で話したように、深く関わりたいと思う人の心に遠慮なく踏み込んで関係を構築させる那智さん。
様子を見て徐々に近づくなんてしないんだ。
いきなり先制パンチで衝撃を受けたところに、極上の父性で包み込むという、ある意味ズルいやり方をする。
そこは良いこころなんだけど、それは裏を返せば『デリカシーなし!!』にも取れてしまう。
まして、こういう日常のやり取りに於いては、余計にそう取られてもしかたがないようなパンチを無意識に繰り出すのだ。
もちろん、誰にだってそうするわけではないので、基本的には一般社会で問題になることはないはずなんだけど。
特に、わたしに対しては、「これを言ったら面倒になるかな」とか考えずにいたいと思って実践しているので、尚更のようだ。
わかってる。
那智さんの、そのズカズカ踏み込むところは魅力のひとつだ。
それでわたしはたくさん助けられてきた。
それにわたしに対してウソをつかないでいてくれることは、わたしも気持ちが楽だ。
変な深読みをせず素直でいられる。
だけど、いきなり女性に対して『ムクんでない?』は無神経すぎます^^;
いつもは大丈夫なんだけど、生理前と欲求不満が重なって、この後ちょっと大変だった^^;
マ○○に入ってもずっと悲しいまま。
「俺がりん子を傷つけたいなんて思ってないこと、わかってるだろ?」
「わかってますけど、悲しい」
そんな会話を繰り返し。
あげくの果てに、泣きながらハッシュドポテト食べさせてもらう始末。
『あ〜ん』って*^^*
マ○○を出るころにはずいぶん持ち直し『ハッシュドポテト一口しかくれなかった』なんて冗談でからんだりできるようになったけど。
ホテルに入ってからは、ソファに座る那智さんの胸に体を預けて、また涙。
これは安心の涙なんだな。
『はぁ〜、ここ安心』って。
髪を撫で、よしよししてもらうお決まりの甘えモード。
好きなだけくっつかせてくれてる。
体重を支える腕を取り、全体重を那智さんに預けるように仕向けてくれる。
極上の父性。
安心の涙を流しながら。
無意識にも先制パンチなんてしなければ面倒にならないのになーんて思う。
お手数かけちゃうな〜と思いながらも、まあ、これが那智さんの正攻法なのだよねと遠慮なくいただく。
多分、これはわたしたちのある意味真剣な『じゃれ合い』のはずだ。
でも、無意識に先制パンチしちゃうところは、やっぱり生粋の『負けず嫌い』だからかもしれないね^^
それはそれで、困った人です^^;
先制パンチを受け続けるには、極上の父性がセットになってなきゃやってられません(笑)
久しぶりのデート。
スリットが深く入ったデニムのタイトスカートと白いシャツ。
デニムと同じような色のオープン・トゥのパンプス。
多分、那智さんはデニム系はあまり好きじゃないはずなんだ。
(カッコいい系は好きだけど、ちょっとカジュアルが入ると『大好き』じゃないと思う)
久しぶりだから、那智さんの好みピッタリの服装をしたけど、ピッタリすぎると危険。
好みのわたしをわんこにさせたい!!というテンションが上がってしまいそうだから^^;
過去、それで失敗した。
わんこは幸せだけど、やはりハードルは高くて簡単に大歓迎にはなれないから、やはりそれは失敗ということになっちゃうんだ。
だから、那智さんのピッタリ好みじゃない中で、良さげな服装を選んだのだ。
先に待ち合わせ場所に到着したら電話が震えた。
『いま駅に着いたけど、ホームの一番端に降りたから、少し待ってて。』
じゃあ、改札口までお迎えにあがりますよ^^
少しでも早く会いたいもの。
久しぶりだな^^
今日の服装はどんなふうに思うかな。
気に入ってもらえるかな。
ドキドキわくわく。
那智さんの姿が見えた。
よし最上級の笑顔、笑顔。
にっこり微笑んで
「おはようございます^^」
はにかむわたしの顔を見て、上から下まで服装を眺めて、また顔をじっと見る。
その間、2秒。
「顔、ムクんでない?」
え?
「腫れてるの?顔、ムクんでない?」
え?ムクんでない?
那智さん、おはようもなにもなしで、いきなり、ムクみ確認?
久しぶりのデートで。
服装も考えて。
わたしなりに合格点で。
きっと喜んでもらえるんじゃないかと、わくわくしてて。
『顔、ムクんでない?』
思ってもみなかった開口一番に、ショックが隠せない。
ムクんでます?わたし。
どうもわたしは自分に無頓着なところがあって、鏡を見てもそういうことはスルーしてしまうときがある。
だから、気づかなかったの?
ああ、それなのに、にっこり笑顔なんてしちゃって、なんだかわたしの恥知らず。
気に入ってもらいたかったわくわくが、一気に撃沈。
普段なら、そこまで撃沈にならないとは思うのだけど、この日は生理前だし、久しぶり(欲求不満=落ち込み気味状態)だったから、撃沈度が倍増してしまった。
恥知らずな自分にショック。
ムクんだ顔は見せられませんとばかりにうつむいて歩くわたし。
聞けば。
ムクんで見えたから、寝不足なのかな?それとも水分取り過ぎたのかな?と、わたしの調子を気にしてくれたそうなのだ。
「それでも、女性に対していきなり『ムクんでない?』はデリカシーなさ過ぎです。」
「もし、体調を気にしてだったら、まず『寝不足?』とかから話題にするべきです。そこから『ムクんでいるみたいだから』に発展させればいいじゃないですか」
もちろん、那智さんが体調を気にしてくれたことはウソじゃないだろう。
だけど、那智さんはそういうところがある。
そういうところってね。
先制パンチと軽いジャブだったら、絶対先制パンチをお見舞いするのだ。
『修マニア』で話したように、深く関わりたいと思う人の心に遠慮なく踏み込んで関係を構築させる那智さん。
様子を見て徐々に近づくなんてしないんだ。
いきなり先制パンチで衝撃を受けたところに、極上の父性で包み込むという、ある意味ズルいやり方をする。
そこは良いこころなんだけど、それは裏を返せば『デリカシーなし!!』にも取れてしまう。
まして、こういう日常のやり取りに於いては、余計にそう取られてもしかたがないようなパンチを無意識に繰り出すのだ。
もちろん、誰にだってそうするわけではないので、基本的には一般社会で問題になることはないはずなんだけど。
特に、わたしに対しては、「これを言ったら面倒になるかな」とか考えずにいたいと思って実践しているので、尚更のようだ。
わかってる。
那智さんの、そのズカズカ踏み込むところは魅力のひとつだ。
それでわたしはたくさん助けられてきた。
それにわたしに対してウソをつかないでいてくれることは、わたしも気持ちが楽だ。
変な深読みをせず素直でいられる。
だけど、いきなり女性に対して『ムクんでない?』は無神経すぎます^^;
いつもは大丈夫なんだけど、生理前と欲求不満が重なって、この後ちょっと大変だった^^;
マ○○に入ってもずっと悲しいまま。
「俺がりん子を傷つけたいなんて思ってないこと、わかってるだろ?」
「わかってますけど、悲しい」
そんな会話を繰り返し。
あげくの果てに、泣きながらハッシュドポテト食べさせてもらう始末。
『あ〜ん』って*^^*
マ○○を出るころにはずいぶん持ち直し『ハッシュドポテト一口しかくれなかった』なんて冗談でからんだりできるようになったけど。
ホテルに入ってからは、ソファに座る那智さんの胸に体を預けて、また涙。
これは安心の涙なんだな。
『はぁ〜、ここ安心』って。
髪を撫で、よしよししてもらうお決まりの甘えモード。
好きなだけくっつかせてくれてる。
体重を支える腕を取り、全体重を那智さんに預けるように仕向けてくれる。
極上の父性。
安心の涙を流しながら。
無意識にも先制パンチなんてしなければ面倒にならないのになーんて思う。
お手数かけちゃうな〜と思いながらも、まあ、これが那智さんの正攻法なのだよねと遠慮なくいただく。
多分、これはわたしたちのある意味真剣な『じゃれ合い』のはずだ。
でも、無意識に先制パンチしちゃうところは、やっぱり生粋の『負けず嫌い』だからかもしれないね^^
それはそれで、困った人です^^;
先制パンチを受け続けるには、極上の父性がセットになってなきゃやってられません(笑)
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