領土争い1
独特な幸福感
『モカ』のお話です。
『夢見る頃をすぎても』でわたしの心の再生を書いてきました。
書けたということは大丈夫になったから、だけど、人の心はオセロのようにクルッとひっくり返すことはできないから、その都度『現時点での解決』だった。
那智さんを最上級の好きでい続けるために、悲しい気持ちを直視して自分の心にウソをつかず、どうやったらまっさらな心になってくれるかつまずくたびに考えた、そして、話し合った。
一生懸命考えた事実と死ぬほど話し合った結果は時間が優しく運んでくれる。
これを書くひとつの大きなモチベーションは『多頭』に対する思いです。
ですから、『モカ』のお話を読んで辛かった人や、『多頭』に対して余計な情報を入れることで辛くなりそうな人は気をつけてください。
そして、いつも、書かせてくれてありがとう、モカちゃん。
わたしの思いは時間が優しく運んでくれるけど、モカちゃんはその流れの横をいつも楽しそうに自転車漕いで走っているみたいだよ。
そして、那智さん。
本当にたくさん、わたしの苦しい気持ちに付き合ってくださってありがとうございました。
たぶん、もう大丈夫。
だから最後にもうすこしだけ、わたしの苦しいお話にお付き合いください。
よろしくお願いいたします。
わたしをずっと苦しめていた言葉があった。
その言葉自体もそうだけど、その言葉がもとになって『モカ』を終わりにしてからもたくさんの苦しいを作り出していた。
モカを加える基本の大前提はりん子を焦がれさせるだった。
そのために那智さんは自分が楽しみ(そもそも那智さんが楽しまないとわたしが焦がれない)、モカにもメリットがあるように、あの形を作った。
はじめるにあたって那智さんは基本スタンスとプランを提示した。
旅をしていたモカがわたしたちと付き合うことで羽を休め、そのあと相手を見つけるための準備をさせる。
その間、那智さんはモカの教育を楽しみ、りん子は焦がれることと妹分ができる面白さを感じる。
最終的にはモカが相手を見つけて、卒業。
これが那智さんのプラン。
そして、基本スタンスは『基本会うのは3人』。
今後、モカが卒業するまで基本会うのは3人
那智とりん子の時間は朝の電話とカラオケランチで充分
那智さんはこのとき滅多につなかいウソをついた。
焦がれさせる目的のために、最初の一撃のウソだ。
そのうちりん子が音を上げるだろうから、そうしたら会う頻度は軌道修正すればいい。
その証拠にこの言葉はモカは聞いていないはず(あれ?聞いたっけ?とにかく、まず、わたしだけに宣言したのはたしか)
これが大ダメージになって、それから数ヶ月間足下がグラついた苦しく不安な状態が続き、わたしは常に『領土争い』をすることになり、目標だった卒業に至る前にギブアップしてしまったのだ。
ギブアップしてから
『基本3人』はウソということは教えてもらった。
そんな発想、たとえウソだったとしても悲しいことには代わりなかったけど、発端がわたしの希望だったのでウソ自体は悲しかったけど経緯は受け入れる気持ちにはなれた。
焦がれさせるために那智さんは楽しまないといけないから真剣に、ある意味『夢中』になる必要があったことも傷を癒すこととは別ではあるけど、理解できた。
そして、モカに対する責任とモカを愛しいと思う気持ち、これらも嘘偽りなくわたしの中に存在していることも理解していた。
そんな中、また那智さんとふたりになり傷の修復と同時に、新しいモカとの付き合いの形を作る。
精魂尽き果てるほど話し合って、那智さんの意図や誤解などいろいろなことが判明して、言葉の上ではピースがはまっていき、もう、これ以上話すことはなくあとはそのピースを何度も眺め、わたしが過去のことと認識するだけというほどになっていたにも関わらず、それがなかなか思うように進まなかった。
過去のことを思い出したり、いまでもときどき会っているモカと那智さんのやり取りを見たりすると、どうしようもない不安に襲われて苦しくなっていた。
なぜなら、終わってからもずっとずっとわたしはひとりで領土争いを続けていたから。
モカは新しい道を歩んでいる。
那智さんはわたしをずっと大切にしてくれている。
モカとわたしの新しく懐かしい関係も築きはじめている。
でも、なぜ、もういないはずのモカ(の幻想)に対して必死になって領土を守ろうとしていたのか。
じつは、いままでここに書いていなかった那智さんのひと言がある。
そのひと言がわたしをずっと苦しめていたのだ。
最初に『基本会うのは3人』とスタンスを提示されたとき、スタンスとは違うテンションで那智さんはもうひとつ言葉を発した。
うまくハマればずっと3人もありだよな
とてもいい思いつきを披露してくれるような口ぶりだった。
この言葉はそれ以降の様々な事柄をすべて苦しいに変えてしまう威力があった。
最終的に『基本3人』はウソだと、もう終わったことだとわかっても、どうしても『領土争い』をおしまいにすることができなかったのは、この言葉の威力だろう。
わたしは那智さんとふたりの時間をとてもとても愛していた。
もちろんお友達を交えてお酒を飲んだりすることは本当に楽しいし、モカとの時間だって切なく温かく優しい時間だったけど、でも、わたしは那智さんのふたりきりのベッドが必要だし、ふたりで見る雪景色や桜は他では得ることのできない幸福をくれる。
那智さんとふたりの時間はわたしの生きる糧だ。
それなのに『ハマればずっと3人』は、その幸福をわたしから奪うものだった。
何度かこの言葉についても那智さんに聞いたけど、
『ハマれば』のタラレバ話だし、3人が全員よい状態で了解することなんてそうない
モカちゃんがそれを望むかどうかだってわからない
だから、可能性は極めて低い、ひとつの選択肢ってだけだよ
という。
でも、わたしはそれでもつらかった。
可能性が極めて低いから、『タラレバ』だからといくら注釈をつけても、『ずっと3人』が那智さんの選択肢に入っていること、たとえ、想像上の話だったとしても、その想像のテーブルに『ずっと3人』が乗ることだけでも充分つらいものだ。
じゃあ、ハマったら?
もし、わたしが望んだら?
モカだって望むかもしれないじゃない!!
那智さんはわたしとふたりの時間をわたしほど愛していないのだろうか。
『基本3人』の意図は理解できた。
でも、『ずっと3人』のタラレバは実際するとかしないとか、そんなことは関係なくずっとわたし領土を奪われる恐怖を与え領土争いをさせてしまうことになった。
なぜなら、那智さんの想像上の選択肢に入っていたことそのものの悲しさと『ずっと』という期限のない話だったからだ。
<関連エントリー>
領土争いって
『「すべての責任は俺にある。ただし道義的責任はりん子にもある」1』
『夢見る頃をすぎても1 2 3 4 5』
『モカ』のお話です。
『夢見る頃をすぎても』でわたしの心の再生を書いてきました。
書けたということは大丈夫になったから、だけど、人の心はオセロのようにクルッとひっくり返すことはできないから、その都度『現時点での解決』だった。
那智さんを最上級の好きでい続けるために、悲しい気持ちを直視して自分の心にウソをつかず、どうやったらまっさらな心になってくれるかつまずくたびに考えた、そして、話し合った。
一生懸命考えた事実と死ぬほど話し合った結果は時間が優しく運んでくれる。
これを書くひとつの大きなモチベーションは『多頭』に対する思いです。
ですから、『モカ』のお話を読んで辛かった人や、『多頭』に対して余計な情報を入れることで辛くなりそうな人は気をつけてください。
そして、いつも、書かせてくれてありがとう、モカちゃん。
わたしの思いは時間が優しく運んでくれるけど、モカちゃんはその流れの横をいつも楽しそうに自転車漕いで走っているみたいだよ。
そして、那智さん。
本当にたくさん、わたしの苦しい気持ちに付き合ってくださってありがとうございました。
たぶん、もう大丈夫。
だから最後にもうすこしだけ、わたしの苦しいお話にお付き合いください。
よろしくお願いいたします。
わたしをずっと苦しめていた言葉があった。
その言葉自体もそうだけど、その言葉がもとになって『モカ』を終わりにしてからもたくさんの苦しいを作り出していた。
モカを加える基本の大前提はりん子を焦がれさせるだった。
そのために那智さんは自分が楽しみ(そもそも那智さんが楽しまないとわたしが焦がれない)、モカにもメリットがあるように、あの形を作った。
はじめるにあたって那智さんは基本スタンスとプランを提示した。
旅をしていたモカがわたしたちと付き合うことで羽を休め、そのあと相手を見つけるための準備をさせる。
その間、那智さんはモカの教育を楽しみ、りん子は焦がれることと妹分ができる面白さを感じる。
最終的にはモカが相手を見つけて、卒業。
これが那智さんのプラン。
そして、基本スタンスは『基本会うのは3人』。
今後、モカが卒業するまで基本会うのは3人
那智とりん子の時間は朝の電話とカラオケランチで充分
那智さんはこのとき滅多につなかいウソをついた。
焦がれさせる目的のために、最初の一撃のウソだ。
そのうちりん子が音を上げるだろうから、そうしたら会う頻度は軌道修正すればいい。
その証拠にこの言葉はモカは聞いていないはず(あれ?聞いたっけ?とにかく、まず、わたしだけに宣言したのはたしか)
これが大ダメージになって、それから数ヶ月間足下がグラついた苦しく不安な状態が続き、わたしは常に『領土争い』をすることになり、目標だった卒業に至る前にギブアップしてしまったのだ。
ギブアップしてから
『基本3人』はウソということは教えてもらった。
そんな発想、たとえウソだったとしても悲しいことには代わりなかったけど、発端がわたしの希望だったのでウソ自体は悲しかったけど経緯は受け入れる気持ちにはなれた。
焦がれさせるために那智さんは楽しまないといけないから真剣に、ある意味『夢中』になる必要があったことも傷を癒すこととは別ではあるけど、理解できた。
そして、モカに対する責任とモカを愛しいと思う気持ち、これらも嘘偽りなくわたしの中に存在していることも理解していた。
そんな中、また那智さんとふたりになり傷の修復と同時に、新しいモカとの付き合いの形を作る。
精魂尽き果てるほど話し合って、那智さんの意図や誤解などいろいろなことが判明して、言葉の上ではピースがはまっていき、もう、これ以上話すことはなくあとはそのピースを何度も眺め、わたしが過去のことと認識するだけというほどになっていたにも関わらず、それがなかなか思うように進まなかった。
過去のことを思い出したり、いまでもときどき会っているモカと那智さんのやり取りを見たりすると、どうしようもない不安に襲われて苦しくなっていた。
なぜなら、終わってからもずっとずっとわたしはひとりで領土争いを続けていたから。
モカは新しい道を歩んでいる。
那智さんはわたしをずっと大切にしてくれている。
モカとわたしの新しく懐かしい関係も築きはじめている。
でも、なぜ、もういないはずのモカ(の幻想)に対して必死になって領土を守ろうとしていたのか。
じつは、いままでここに書いていなかった那智さんのひと言がある。
そのひと言がわたしをずっと苦しめていたのだ。
最初に『基本会うのは3人』とスタンスを提示されたとき、スタンスとは違うテンションで那智さんはもうひとつ言葉を発した。
うまくハマればずっと3人もありだよな
とてもいい思いつきを披露してくれるような口ぶりだった。
この言葉はそれ以降の様々な事柄をすべて苦しいに変えてしまう威力があった。
最終的に『基本3人』はウソだと、もう終わったことだとわかっても、どうしても『領土争い』をおしまいにすることができなかったのは、この言葉の威力だろう。
わたしは那智さんとふたりの時間をとてもとても愛していた。
もちろんお友達を交えてお酒を飲んだりすることは本当に楽しいし、モカとの時間だって切なく温かく優しい時間だったけど、でも、わたしは那智さんのふたりきりのベッドが必要だし、ふたりで見る雪景色や桜は他では得ることのできない幸福をくれる。
那智さんとふたりの時間はわたしの生きる糧だ。
それなのに『ハマればずっと3人』は、その幸福をわたしから奪うものだった。
何度かこの言葉についても那智さんに聞いたけど、
『ハマれば』のタラレバ話だし、3人が全員よい状態で了解することなんてそうない
モカちゃんがそれを望むかどうかだってわからない
だから、可能性は極めて低い、ひとつの選択肢ってだけだよ
という。
でも、わたしはそれでもつらかった。
可能性が極めて低いから、『タラレバ』だからといくら注釈をつけても、『ずっと3人』が那智さんの選択肢に入っていること、たとえ、想像上の話だったとしても、その想像のテーブルに『ずっと3人』が乗ることだけでも充分つらいものだ。
じゃあ、ハマったら?
もし、わたしが望んだら?
モカだって望むかもしれないじゃない!!
那智さんはわたしとふたりの時間をわたしほど愛していないのだろうか。
『基本3人』の意図は理解できた。
でも、『ずっと3人』のタラレバは実際するとかしないとか、そんなことは関係なくずっとわたし領土を奪われる恐怖を与え領土争いをさせてしまうことになった。
なぜなら、那智さんの想像上の選択肢に入っていたことそのものの悲しさと『ずっと』という期限のない話だったからだ。
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領土争いって
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『夢見る頃をすぎても1 2 3 4 5』
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- 盆踊り 2015/07/26
- 浴衣緊縛1 2014/10/09
- NUDE6(こそっと画像追加^^) 2012/11/07
COMMENT
現実性がまるでなくてもりん子さんが誰かに抱かれたい…と思っただけで浮気認定な関係な訳だから、現実性が低くても(ない訳じゃない)3人がデフォ、その場合の2人の時間が無くなるデメリットは那智さんにとっては充分許容範囲、と認識している…となると確かにダメージ大きそうですね( ̄◇ ̄;) この場合、認識論ですから現実化するかどうかはあまり関係ないでしょうし。
焦がれさせる、に対するスパイス(嘘)にしてはちょっと土が過ぎてしまったのかも?( ̄▽ ̄;)
焦がれさせる、に対するスパイス(嘘)にしてはちょっと土が過ぎてしまったのかも?( ̄▽ ̄;)
那智さんの「うまくハマれば〜」発言の時、私もその場にいれば「それはないです」と言えたのにね。そしたら、少しは違う結果があったのかも?
でもそしたら、焦がれる目的がやや緩くなってしまうから不要かな?
私は、はじめからそう長くは続かないだろうと思ってました。続けてはいけないのだろうとも思ってたかな?
期間やどんな風に終わるかまでは予想できなかったけれど。
私のいないところで、どれだけの時間を費やして話し合ったのか想像は難しくはないです。
ただ、難を言わせていただけるとその話し合いに私ももう少し食い込ませていただきたかったかもしれません。
と、ここでいって良いものかわからないのですけど。いまとなっては、もうずっと前のお話しだから言えるのかもしれないし、当時は必死だったのでどこまでなにを言えたのか分からないのですが。
続き、楽しみです(≧∇≦)
でもそしたら、焦がれる目的がやや緩くなってしまうから不要かな?
私は、はじめからそう長くは続かないだろうと思ってました。続けてはいけないのだろうとも思ってたかな?
期間やどんな風に終わるかまでは予想できなかったけれど。
私のいないところで、どれだけの時間を費やして話し合ったのか想像は難しくはないです。
ただ、難を言わせていただけるとその話し合いに私ももう少し食い込ませていただきたかったかもしれません。
と、ここでいって良いものかわからないのですけど。いまとなっては、もうずっと前のお話しだから言えるのかもしれないし、当時は必死だったのでどこまでなにを言えたのか分からないのですが。
続き、楽しみです(≧∇≦)
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熟桃さん
冷静な解釈をありがとうございます、相変わらずスキッとする^^
「会うのは基本3人」と「ハマればずっと3人」、最初に時点ではセットになって認識していたけれど、ひも解いていくとそれぞれ違う意図が見えてくると思うけど。ただ、最初の一撃のダメージはさすがに大きくて、なかなか大変だった^^;
きっと、それを引き受ける那智さんも相当大変だったと思います。
でもね〜。
わたしが望んだことだとはいえ、やっぱり過ぎるよね〜(笑)
『上乗せ』な那智さんらしいけど^^;
冷静な解釈をありがとうございます、相変わらずスキッとする^^
「会うのは基本3人」と「ハマればずっと3人」、最初に時点ではセットになって認識していたけれど、ひも解いていくとそれぞれ違う意図が見えてくると思うけど。ただ、最初の一撃のダメージはさすがに大きくて、なかなか大変だった^^;
きっと、それを引き受ける那智さんも相当大変だったと思います。
でもね〜。
わたしが望んだことだとはいえ、やっぱり過ぎるよね〜(笑)
『上乗せ』な那智さんらしいけど^^;
モカちゃん
コメントありがとう^^
そうだね、終わってからのことはわたしたちふたりのこととして解決していかないといけないけど、さんにんだった時には、もう少し手前でモカちゃんにヘルプを出してもよかったかもしれないね。
あのときは、わたしたちはモカちゃんを守ろうと必死だったけど、結果的には、じつはモカちゃんが一番納得いかなかったのは『相談しなかったこと』だっただろうなとも思っています。
もっとモカちゃんに頼ればよかったね^^
那智さんは自分が誘ったことだったから、それを途中でなしにすることをとにかく避けたかったのだと思う。
モカちゃんに『良い思い出』と思ってもらうことが責務だったんだよね、きっと。
那智さんっぽいよね(笑)
とにかく、あのときもいまもいてくれてありがとう♪
コメントありがとう^^
そうだね、終わってからのことはわたしたちふたりのこととして解決していかないといけないけど、さんにんだった時には、もう少し手前でモカちゃんにヘルプを出してもよかったかもしれないね。
あのときは、わたしたちはモカちゃんを守ろうと必死だったけど、結果的には、じつはモカちゃんが一番納得いかなかったのは『相談しなかったこと』だっただろうなとも思っています。
もっとモカちゃんに頼ればよかったね^^
那智さんは自分が誘ったことだったから、それを途中でなしにすることをとにかく避けたかったのだと思う。
モカちゃんに『良い思い出』と思ってもらうことが責務だったんだよね、きっと。
那智さんっぽいよね(笑)
とにかく、あのときもいまもいてくれてありがとう♪