「すべての責任は俺にある。ただし、りん子には道義的責任がある」4
モカ
『「すべての責任は俺にある。ただし、りん子には道義的責任がある」1』に書かれている認識のもとお読みください。
『金の斧銀の斧』からはじまった那智さんの好きが減ってしまうような流れ、那智さんはどう考えていたのだろう。
りん子を焦がれさせるには単発の性的な場面だけではダメだと思った。
ある程度自分が対象の女性に気持ちが向くくらいじゃないと、りん子の望む焦がれにならないだろう。
それには、こちら側にも覚悟がいる。
りん子は傷つくはずだ。
いや、傷つくくらいじゃないと『焦がれ』にならないだろう。
もしかしたらりん子の『那智さん好き』が減るかもしれない。
でも、この傷は那智復できる自信があった。
発端はりん子だということと、これは必要悪、元の状態に戻り俺が変わっていないことが理解できれば傷は上塗りできる。
ただ、気をつけなければいけないことは、その傷や『好きが減る』がふたりの根幹を揺るがすものになってはいけないことだ。
この根幹というのは『この先も付き合いを続けたいと思う』というレベル。
この根幹さえほころばなければ、傷ついても好きが減っても、大丈夫。
実際、あるとき、どうしても辛くて訴えたことがあった。
こんな会話だ。
「3人は、無理です」
「無理?」
「辛いです」
「辛いと無理は違うよ、どっち?」
「辛い…です」
(追記:ここで辛いを選んだのは『那智さんの意に沿いたい』という思いからだった。のですよ、那智さん^^)
「わかった」
那智さんは、この会話で『根幹』への影響を計っていたのだろうといまなら思える。
(でも、そんなのわかんないよ〜;;もうちょっと説明してよ〜;;)
傷つくことは必要悪、根幹さえ傷つかなければ那智復できる。
そんなふうに思っていたらしい。
だから、わたしが訴える『苦しい』や『悲しい』は、それは予想の範疇、焦がれたいのだから当然だろ?ということだ。
それでも『苦しい』『悲しい』を訴えるわけだから、じゃあ、そこは那智正しようということになる。
だから、わたしが感じた『一滴垂らしたら、その一滴分だけ助けてくれる』という状態が作り出されたのだと推測できる。
一滴分だけ那智正してくれたわけだ。
なぜ、いままでのように『一滴垂らしたら、全部助ける』ようにならなかったかというと、やはり他者を交えているということと、それはこちらが誘ったという責任と、ふたりともモカを大切にしたいという気持ちがあったからだろう。
そこまで理解できていないわたし。
いや、これに近い話は渦中でもかなりしたはずだ。
でも、そこに至るまでの不安定になった足元では、何を聞いても感情はついていってくれなかった。
どうして、金の斧を受け取ってしまうの、そんなふうに『素直』でいることを諦めなければならないと感じだしたころ、かつての恋愛で感じた『すーっと泉に消えていく』感覚に怯えるようになってしまった。
このままでは那智さんへの気持ちがどんどん離れていく。
もう、すでにいろいろなことを諦めていて、わたしの一部に血が通わなくなっている。
片腕が壊死して、ボロっと落ちるのは時間の問題のように感じてしまっていた。
那智さんは『傷つくことは必要悪。根幹さえ傷つかなければ那智復できる』と思っている。
わたしは気持ちが醒めていく恐怖に怯える。
仕掛けた側とついていく側の感覚の違いは、かなり言葉を尽くして話してもまだここまで埋まらないものだった。
那智さんへの好きが減る。
嫉妬で苦しいなんてどころじゃない。
これは、わたしをパニックにした。
もうとことん話し尽くした。
できる思考回路は全部試した。
それでも、一度崩れてしまった足元は小手先の那智正ではどうすることもできなかった。
「全部話そう」
この状況をモカに全部話して今後を話し合おう。
それまで、一度一ヶ月ほど前に形の那智正をしてもらっていた。
ある程度のことおは話してはいたけど、モカはこの状況をほとんど知らない。
できる限り知らせずに解決していきたかった。
それは、那智さんの思い描いた絵にモカを幸福な気持ちでいてほしかったからだ。
ふたりの間の負の感情を少しでもモカが知れば、彼女はぜーったい遠慮する。
だから、できるだけモカには自由でいてほしかった。
それでも、もう手の施しようがないと判断して、モカにお話しする機会を作った。
それなのに、わたしのパニックは治まらなかった。
自分でもわかるほどのパニック。
誰も、あたしの心に触るな!!
子供を産んだばかりの母猫のように、全身の毛を逆立て『那智さんを好きでいたい』という気持ちだけを守ろうとしていた。
もう那智さんの言葉さえも受け入れ難いものになってしまっていた。
那智さんが、ほんの少しでもモカをかばうような言葉を口にするだけで、無重力の宇宙に放り出されたようにどんどん気持ちが離れていく恐怖にパニックになっていた。
全部お話ししようとモカと約束した日、その数日も危うかった。
この気持ちを話したら、那智さんがわたしを『イヤな人』だと思うかもしれない。
モカも悲しませるはずだ。
わたしの本意でもない。
だけど、わたしは、那智さんに好かれることよりも他者を思いやるよりも、本意ではないものだけを基準に判断することにした。
それは『那智さんを好きでいる』という一点。
その気持ちを那智さんにぶつけた。
根幹が危ない。
那智さんが判断した。
そして、モカとのことをおしまいにする判断を下した。
おおまかな理由を説明して『おしまいにしてください』とメールで伝えるというとても一方的な方法をモカに強いた。
那智さんらしい、最初に『一番ショックなことを伝えておいたほうがいい』というやり方だったとはいえ、酷い方法だ。(モカちゃんはこの雰囲気わかってくれる、と思ってます^^)
でも那智さんもわたしも、ちょっとだけ自信があった。
この方法はまったく酷い、だけど会ってお話しをすればきっと伝わるって。
だって、そういう言葉と心の交流をモカとしてきたつもりだったから。
お父さんはモカに『お父さんのことを怒ることに蓋をしないで、それをパワーにして』とメールで言っていた。
最後の日。
お父さんの言った通りモカは怒ってくれた。
それも、この結果にではなく『相談をしてくれなかったこと』というとても正しい理由で。
「もう、ふたりのペースに巻き込まれちゃうよ〜」と泣き笑いしながら怒ってくれた。
駅までの道。
モカがわたしの手を握った。
しばらく手を繋いで歩き、そのうちもう片方の手でお父さんとも繋いだ。
繁華街の人ごみの中。
3人で手を繋いだ。
「アルコールなしでこれはちょっと照れるな」とい苦笑する那智さん。
「いつもシラフのだから恥ずかしくないよ〜」と真ん中のモカは両手を上げる。
「うわあああ、恥ずかしいよ〜、やめて、モカ〜」と慌てるわたし。
今回書いた『苦しい』は焦がれることでできたものだ。
それ以外にも、とてもわたしを苦しめたものがふたつある。
ひとつは『那智さんの意に沿えない』という苦しさ。
これは、いつか別の機会で書くかもしれないけど、これはわたしにはかなりのダメージだった。
そして、もうひとつは、モカが愛しいということだった。
この関係に苦しむ自分と、この愛しいという感情の乖離。
モカを悲しませたくないという気持ち。
モカとの交流の愛しさ。
そのクセに、それを苦しいと思ってしまう辛さ。
これも、とても大きな苦しさだった。
いま、わたしはモカと連絡を取らないという状態を取っている。
それほどまでに、追いつめられてしまっていた。
だけど、いまでも、すぐにモカを呼んで一緒に手を繋ぎたいという衝動に駆られる。
居酒屋に並んで座って、アルコールの苦手なモカに甘いカクテルを選んで飲ませたいとうずうずしてしまう。(那智さんとあっちがいい、こっちがいいって言い合いになるんだ^^)
それくらい、モカとの時間は、わたしの中で温かく刺激的で愛しいものでもあった。
負の感情に捕われることをおしまいにしたい。
そしていつかこの愛しい感情だけになり、小さな傷と一緒に笑える日を引き寄せるのだ。
皆さんには、わたしの負の感情にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
あと一回、『いま』を書こうかなって思っています。
もうちょっとお付き合いくださいね。
『「すべての責任は俺にある。ただし、りん子には道義的責任がある」1』に書かれている認識のもとお読みください。
『金の斧銀の斧』からはじまった那智さんの好きが減ってしまうような流れ、那智さんはどう考えていたのだろう。
りん子を焦がれさせるには単発の性的な場面だけではダメだと思った。
ある程度自分が対象の女性に気持ちが向くくらいじゃないと、りん子の望む焦がれにならないだろう。
それには、こちら側にも覚悟がいる。
りん子は傷つくはずだ。
いや、傷つくくらいじゃないと『焦がれ』にならないだろう。
もしかしたらりん子の『那智さん好き』が減るかもしれない。
でも、この傷は那智復できる自信があった。
発端はりん子だということと、これは必要悪、元の状態に戻り俺が変わっていないことが理解できれば傷は上塗りできる。
ただ、気をつけなければいけないことは、その傷や『好きが減る』がふたりの根幹を揺るがすものになってはいけないことだ。
この根幹というのは『この先も付き合いを続けたいと思う』というレベル。
この根幹さえほころばなければ、傷ついても好きが減っても、大丈夫。
実際、あるとき、どうしても辛くて訴えたことがあった。
こんな会話だ。
「3人は、無理です」
「無理?」
「辛いです」
「辛いと無理は違うよ、どっち?」
「辛い…です」
(追記:ここで辛いを選んだのは『那智さんの意に沿いたい』という思いからだった。のですよ、那智さん^^)
「わかった」
那智さんは、この会話で『根幹』への影響を計っていたのだろうといまなら思える。
(でも、そんなのわかんないよ〜;;もうちょっと説明してよ〜;;)
傷つくことは必要悪、根幹さえ傷つかなければ那智復できる。
そんなふうに思っていたらしい。
だから、わたしが訴える『苦しい』や『悲しい』は、それは予想の範疇、焦がれたいのだから当然だろ?ということだ。
それでも『苦しい』『悲しい』を訴えるわけだから、じゃあ、そこは那智正しようということになる。
だから、わたしが感じた『一滴垂らしたら、その一滴分だけ助けてくれる』という状態が作り出されたのだと推測できる。
一滴分だけ那智正してくれたわけだ。
なぜ、いままでのように『一滴垂らしたら、全部助ける』ようにならなかったかというと、やはり他者を交えているということと、それはこちらが誘ったという責任と、ふたりともモカを大切にしたいという気持ちがあったからだろう。
そこまで理解できていないわたし。
いや、これに近い話は渦中でもかなりしたはずだ。
でも、そこに至るまでの不安定になった足元では、何を聞いても感情はついていってくれなかった。
どうして、金の斧を受け取ってしまうの、そんなふうに『素直』でいることを諦めなければならないと感じだしたころ、かつての恋愛で感じた『すーっと泉に消えていく』感覚に怯えるようになってしまった。
このままでは那智さんへの気持ちがどんどん離れていく。
もう、すでにいろいろなことを諦めていて、わたしの一部に血が通わなくなっている。
片腕が壊死して、ボロっと落ちるのは時間の問題のように感じてしまっていた。
那智さんは『傷つくことは必要悪。根幹さえ傷つかなければ那智復できる』と思っている。
わたしは気持ちが醒めていく恐怖に怯える。
仕掛けた側とついていく側の感覚の違いは、かなり言葉を尽くして話してもまだここまで埋まらないものだった。
那智さんへの好きが減る。
嫉妬で苦しいなんてどころじゃない。
これは、わたしをパニックにした。
もうとことん話し尽くした。
できる思考回路は全部試した。
それでも、一度崩れてしまった足元は小手先の那智正ではどうすることもできなかった。
「全部話そう」
この状況をモカに全部話して今後を話し合おう。
それまで、一度一ヶ月ほど前に形の那智正をしてもらっていた。
ある程度のことおは話してはいたけど、モカはこの状況をほとんど知らない。
できる限り知らせずに解決していきたかった。
それは、那智さんの思い描いた絵にモカを幸福な気持ちでいてほしかったからだ。
ふたりの間の負の感情を少しでもモカが知れば、彼女はぜーったい遠慮する。
だから、できるだけモカには自由でいてほしかった。
それでも、もう手の施しようがないと判断して、モカにお話しする機会を作った。
それなのに、わたしのパニックは治まらなかった。
自分でもわかるほどのパニック。
誰も、あたしの心に触るな!!
子供を産んだばかりの母猫のように、全身の毛を逆立て『那智さんを好きでいたい』という気持ちだけを守ろうとしていた。
もう那智さんの言葉さえも受け入れ難いものになってしまっていた。
那智さんが、ほんの少しでもモカをかばうような言葉を口にするだけで、無重力の宇宙に放り出されたようにどんどん気持ちが離れていく恐怖にパニックになっていた。
全部お話ししようとモカと約束した日、その数日も危うかった。
この気持ちを話したら、那智さんがわたしを『イヤな人』だと思うかもしれない。
モカも悲しませるはずだ。
わたしの本意でもない。
だけど、わたしは、那智さんに好かれることよりも他者を思いやるよりも、本意ではないものだけを基準に判断することにした。
それは『那智さんを好きでいる』という一点。
その気持ちを那智さんにぶつけた。
根幹が危ない。
那智さんが判断した。
そして、モカとのことをおしまいにする判断を下した。
おおまかな理由を説明して『おしまいにしてください』とメールで伝えるというとても一方的な方法をモカに強いた。
那智さんらしい、最初に『一番ショックなことを伝えておいたほうがいい』というやり方だったとはいえ、酷い方法だ。(モカちゃんはこの雰囲気わかってくれる、と思ってます^^)
でも那智さんもわたしも、ちょっとだけ自信があった。
この方法はまったく酷い、だけど会ってお話しをすればきっと伝わるって。
だって、そういう言葉と心の交流をモカとしてきたつもりだったから。
お父さんはモカに『お父さんのことを怒ることに蓋をしないで、それをパワーにして』とメールで言っていた。
最後の日。
お父さんの言った通りモカは怒ってくれた。
それも、この結果にではなく『相談をしてくれなかったこと』というとても正しい理由で。
「もう、ふたりのペースに巻き込まれちゃうよ〜」と泣き笑いしながら怒ってくれた。
駅までの道。
モカがわたしの手を握った。
しばらく手を繋いで歩き、そのうちもう片方の手でお父さんとも繋いだ。
繁華街の人ごみの中。
3人で手を繋いだ。
「アルコールなしでこれはちょっと照れるな」とい苦笑する那智さん。
「いつもシラフのだから恥ずかしくないよ〜」と真ん中のモカは両手を上げる。
「うわあああ、恥ずかしいよ〜、やめて、モカ〜」と慌てるわたし。
今回書いた『苦しい』は焦がれることでできたものだ。
それ以外にも、とてもわたしを苦しめたものがふたつある。
ひとつは『那智さんの意に沿えない』という苦しさ。
これは、いつか別の機会で書くかもしれないけど、これはわたしにはかなりのダメージだった。
そして、もうひとつは、モカが愛しいということだった。
この関係に苦しむ自分と、この愛しいという感情の乖離。
モカを悲しませたくないという気持ち。
モカとの交流の愛しさ。
そのクセに、それを苦しいと思ってしまう辛さ。
これも、とても大きな苦しさだった。
いま、わたしはモカと連絡を取らないという状態を取っている。
それほどまでに、追いつめられてしまっていた。
だけど、いまでも、すぐにモカを呼んで一緒に手を繋ぎたいという衝動に駆られる。
居酒屋に並んで座って、アルコールの苦手なモカに甘いカクテルを選んで飲ませたいとうずうずしてしまう。(那智さんとあっちがいい、こっちがいいって言い合いになるんだ^^)
それくらい、モカとの時間は、わたしの中で温かく刺激的で愛しいものでもあった。
負の感情に捕われることをおしまいにしたい。
そしていつかこの愛しい感情だけになり、小さな傷と一緒に笑える日を引き寄せるのだ。
皆さんには、わたしの負の感情にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
あと一回、『いま』を書こうかなって思っています。
もうちょっとお付き合いくださいね。
「すべての責任は俺にある。ただし、りん子には道義的責任がある」5
モカ
『「すべての責任は俺にある。ただし、りん子には道義的責任がある」1』に書かれている認識のもとお読みください。
那智さんの『焦がれさせる』は、とても酷でとても難解だった。
『叶えてくれないなら今後話題に出さないで』と泣いて訴えたわたしの願いを叶えようとしてくれたのだ。
生半可なことをするわけにはいかないと腹を括ったそうだ。
『基本3人』と口にしたときのことを回想して「すごく勇気がいった」と4、5日前に聞いた。(つい最近だよ^^;)
やはり那智さんなりの覚悟があったのだろう。
(でもね、『カラオケで充分』発言のときに「ほら、これがりん子の願っていたことだろ〜」とちょっと意地悪な気持ちでもあったそうだ。那智さんも人の子です^^;)
こうやって後からひっくり返してみれば、筋道も思惑もわかるのだけど、やっぱり何も知らないわたしには恐怖だったよね。
酷で難解。
その最中、わたしはいくつかのことを諦めた。
あまりにも辛くて、そこに血が通わないように意識を遮断した。
那智さんは、『言葉は適切ではなけど、りん子の傷は幻想だったんだよ』という。(『傷』はだからね)
怖い話してとせがんで、そのお話がすごーく怖くて本気で泣いて、本気でおばけに怯えたようなことだよね。
確かにそうかもしれない、那智さんは前後で何も変わっていないし、筋だって通っている。
だけど嵐が通り過ぎるのを待つように息を止め意識を遮断したことは事実で、その中のいくつかにはいまも温かい血は流れてくれていない。
那智さんを愛している。
だけど、残念ながら安心して尻尾ぶんぶん振るようなテンションになりきれないのはそのせいだ。
1から4をお読みいただいて、『那智さんはこう思っていた』とか『こういうつもりだった』と物凄く彼の気持ちを書けていると感じていただけました?
そうなんだ、本当にたくさん話した。
話して話して話し尽くした。
それでも、言葉ではわかっても感情が受け入れられないところや、見る角度の違いから感じ取れるものの差はどうしても埋められないものもあるのも事実。
だから、もう息をしても大丈夫だとわかってもやっとヒンヤリとした血が流れ出したくらい。
温かい血が流れるにはもう少し時間がかかると思うし、それは那智さんもわかってくれているはずだ。
(実は、いりん子れを書いている段階でも刻々と気持ちは変化しています。実は、何度も言い回しを書く直している)
そして、もうひとつ冷たい血のままの原因がある。
これも『焦がれたい』のだから仕方がないと、十分承知で言わせてください。
那智さんは、わたしの願望を叶えるため、モカに対する責任、そのふたつが大きな柱だったと言っているし、実際そうだろう。
だけど、当然それだけじゃない。(と思う)
那智さんも男だ。
例え『大人の女として見ていない』といっても(モカちゃん、ごめん)、可愛い女の子が懐いて慕ってくれば、そりゃあ気持ちいいし、可愛いと思うし、もっとそれを感じたいと思っただろう。
わたしとモカのためという前提から、時折、その『気持ちいい』や『可愛い』がこぼれ落ちるときがあるのだ。(見逃さない^^;)
焦がれるというのはそれを見ることだとわかっていても、その記憶はヒンヤリとした感情を残してしまう。
(那智さんのこの部分書く必要ないかもしれないけど、書いたほうが嘘じゃないよね)
それでも今回収穫があるとしたら(いくつかある中のひとつね)、鉄の斧と言ってくれないと感じてもそのまま踏ん張れたことだ。
『那智さんを好きでいる』という『わたし』中心的な基準を設けて、そうするために踏ん張れたこと。
いままでのわたしだったら、あっという間に気持ちが離れて泉に消えていた。
どうしても手を離したくないと思える相手だと確認できたことは大きい。
いま『ばかみたい』に好きなテンションはちょっと控えてしまっているけrど、愛情やこれからもずっと一緒にいたいという気持ちは微塵も減っていないのだ。
また『ばかみたい』になるかもしれないし、少し大人なままかもしれない(笑)
それでも手を繋いでいたいという気持ちを持ち続けていられる自信が持てたのは収穫だ。
わたしが望んだ『焦がれたい』を那智さんは叶えようとしてくれた。
父と姉妹という真剣な疑似の中、性的にも精神的にもわたしを焦がれさせ、尚かつモカをふたりで可愛がり、モカには彼女に人生の少しでもプラスになればと。
だけど、その設定は、わたしの想像を遥かに越えて酷で難解だった。
さらに、いくつかの想定外のこともあり、この結果になった。
『お父さんの思い描いた絵が描けなかった』ことを謝る那智さんに。
「完成はしなかったかもしれないけど、絵は描けていたよ!!」とモカは言ってくれた。
すべての責任は那智さんにあり、道義的責任はわたしにある。
だけど、誰もが、3人の笑顔を思っていたことには間違いないと思ってる。
カラオケで歌ったことがほとんどないというモカをカラオケに連れて行って一緒にたくさん歌った。
最後にわたしの好きな中島みゆきさんの『糸』を歌う。
『縦の糸はあなた、横の糸は私。織りなす布はいつか誰かを暖めうるかもしれない』
ねえ、モカ。
モカの笑顔はわたしたちの間を明るくしてくれた(すんごい、焦がれましたけど 笑)
那智さんとわたしの布は、一時だったとしてもあなたを暖めることはできたかな。
最初にも書いたけど、わたしたちはいつもあなたを気にかけているよ。
いまはね、ちょっと臆病になってしまっているから羽根を休ませてほしいのだけど。
だけどどうしても困ったときや悩んだときは、いつでも力になるから、わたしたちがついていると思ってほしい。
どうか『自分をわかってくれる人』ではなくて、『自分をわかってほしいと思える人』というアンテナを張ってね。
わたしたちのところに来てくれたこと、書かせてくれたことに感謝して。
あなたの幸せをすごーく祈っている。
そしてあなたの周りの人たちがあなたを支えてくれることも祈ってます。
ついでに、最後の日、○○に行くと言ったのに××方面のホームに向かって歩いていなかった?
ふたりして心配してました(笑)
皆さんには負の感情にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
望んだことじゃんということを棚に上げて自分のために書かせていただいたことに感謝です。
チクチクした傷痕は焦がれた必要悪として残ったとしても、那智さんとたくさん話し、こうしてブログに書くことでわたしは心の負荷を少しずつ減らすことができた。
あとは『道義的責任はわたしにある』という杭を打ち、ヨイショと気持ちを切り替えるときだと思っている。
きっと、ブンブン尻尾を振ることができる日は、そう遠くないはず。
那智さんとはじめてお話しした日から、今日で丸7年。
ふたりの付き合いも8年目に突入^^
はじめて電話で繋がった日も、今日のような雨でした。
根幹さえ傷ついていなければ、減った好きを上積みするのは楽しい作業と那智さんはいう。
明日、ふたりのちょっと大事な場所に行くんだ。
雨が降ってもいく。
必ず、いく。
那智さん、一緒に行ってくださいね。
そこで大きく深呼吸をしよう。
もう一度、甘くて温かいものが体を流れるように。
さて、もう少し、気持ちをゆっくりさせて、またのろけたりノロケたり惚気たりしようっと(笑)
『「すべての責任は俺にある。ただし、りん子には道義的責任がある」1』に書かれている認識のもとお読みください。
那智さんの『焦がれさせる』は、とても酷でとても難解だった。
『叶えてくれないなら今後話題に出さないで』と泣いて訴えたわたしの願いを叶えようとしてくれたのだ。
生半可なことをするわけにはいかないと腹を括ったそうだ。
『基本3人』と口にしたときのことを回想して「すごく勇気がいった」と4、5日前に聞いた。(つい最近だよ^^;)
やはり那智さんなりの覚悟があったのだろう。
(でもね、『カラオケで充分』発言のときに「ほら、これがりん子の願っていたことだろ〜」とちょっと意地悪な気持ちでもあったそうだ。那智さんも人の子です^^;)
こうやって後からひっくり返してみれば、筋道も思惑もわかるのだけど、やっぱり何も知らないわたしには恐怖だったよね。
酷で難解。
その最中、わたしはいくつかのことを諦めた。
あまりにも辛くて、そこに血が通わないように意識を遮断した。
那智さんは、『言葉は適切ではなけど、りん子の傷は幻想だったんだよ』という。(『傷』はだからね)
怖い話してとせがんで、そのお話がすごーく怖くて本気で泣いて、本気でおばけに怯えたようなことだよね。
確かにそうかもしれない、那智さんは前後で何も変わっていないし、筋だって通っている。
だけど嵐が通り過ぎるのを待つように息を止め意識を遮断したことは事実で、その中のいくつかにはいまも温かい血は流れてくれていない。
那智さんを愛している。
だけど、残念ながら安心して尻尾ぶんぶん振るようなテンションになりきれないのはそのせいだ。
1から4をお読みいただいて、『那智さんはこう思っていた』とか『こういうつもりだった』と物凄く彼の気持ちを書けていると感じていただけました?
そうなんだ、本当にたくさん話した。
話して話して話し尽くした。
それでも、言葉ではわかっても感情が受け入れられないところや、見る角度の違いから感じ取れるものの差はどうしても埋められないものもあるのも事実。
だから、もう息をしても大丈夫だとわかってもやっとヒンヤリとした血が流れ出したくらい。
温かい血が流れるにはもう少し時間がかかると思うし、それは那智さんもわかってくれているはずだ。
(実は、いりん子れを書いている段階でも刻々と気持ちは変化しています。実は、何度も言い回しを書く直している)
そして、もうひとつ冷たい血のままの原因がある。
これも『焦がれたい』のだから仕方がないと、十分承知で言わせてください。
那智さんは、わたしの願望を叶えるため、モカに対する責任、そのふたつが大きな柱だったと言っているし、実際そうだろう。
だけど、当然それだけじゃない。(と思う)
那智さんも男だ。
例え『大人の女として見ていない』といっても(モカちゃん、ごめん)、可愛い女の子が懐いて慕ってくれば、そりゃあ気持ちいいし、可愛いと思うし、もっとそれを感じたいと思っただろう。
わたしとモカのためという前提から、時折、その『気持ちいい』や『可愛い』がこぼれ落ちるときがあるのだ。(見逃さない^^;)
焦がれるというのはそれを見ることだとわかっていても、その記憶はヒンヤリとした感情を残してしまう。
(那智さんのこの部分書く必要ないかもしれないけど、書いたほうが嘘じゃないよね)
それでも今回収穫があるとしたら(いくつかある中のひとつね)、鉄の斧と言ってくれないと感じてもそのまま踏ん張れたことだ。
『那智さんを好きでいる』という『わたし』中心的な基準を設けて、そうするために踏ん張れたこと。
いままでのわたしだったら、あっという間に気持ちが離れて泉に消えていた。
どうしても手を離したくないと思える相手だと確認できたことは大きい。
いま『ばかみたい』に好きなテンションはちょっと控えてしまっているけrど、愛情やこれからもずっと一緒にいたいという気持ちは微塵も減っていないのだ。
また『ばかみたい』になるかもしれないし、少し大人なままかもしれない(笑)
それでも手を繋いでいたいという気持ちを持ち続けていられる自信が持てたのは収穫だ。
わたしが望んだ『焦がれたい』を那智さんは叶えようとしてくれた。
父と姉妹という真剣な疑似の中、性的にも精神的にもわたしを焦がれさせ、尚かつモカをふたりで可愛がり、モカには彼女に人生の少しでもプラスになればと。
だけど、その設定は、わたしの想像を遥かに越えて酷で難解だった。
さらに、いくつかの想定外のこともあり、この結果になった。
『お父さんの思い描いた絵が描けなかった』ことを謝る那智さんに。
「完成はしなかったかもしれないけど、絵は描けていたよ!!」とモカは言ってくれた。
すべての責任は那智さんにあり、道義的責任はわたしにある。
だけど、誰もが、3人の笑顔を思っていたことには間違いないと思ってる。
カラオケで歌ったことがほとんどないというモカをカラオケに連れて行って一緒にたくさん歌った。
最後にわたしの好きな中島みゆきさんの『糸』を歌う。
『縦の糸はあなた、横の糸は私。織りなす布はいつか誰かを暖めうるかもしれない』
ねえ、モカ。
モカの笑顔はわたしたちの間を明るくしてくれた(すんごい、焦がれましたけど 笑)
那智さんとわたしの布は、一時だったとしてもあなたを暖めることはできたかな。
最初にも書いたけど、わたしたちはいつもあなたを気にかけているよ。
いまはね、ちょっと臆病になってしまっているから羽根を休ませてほしいのだけど。
だけどどうしても困ったときや悩んだときは、いつでも力になるから、わたしたちがついていると思ってほしい。
どうか『自分をわかってくれる人』ではなくて、『自分をわかってほしいと思える人』というアンテナを張ってね。
わたしたちのところに来てくれたこと、書かせてくれたことに感謝して。
あなたの幸せをすごーく祈っている。
そしてあなたの周りの人たちがあなたを支えてくれることも祈ってます。
ついでに、最後の日、○○に行くと言ったのに××方面のホームに向かって歩いていなかった?
ふたりして心配してました(笑)
皆さんには負の感情にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
望んだことじゃんということを棚に上げて自分のために書かせていただいたことに感謝です。
チクチクした傷痕は焦がれた必要悪として残ったとしても、那智さんとたくさん話し、こうしてブログに書くことでわたしは心の負荷を少しずつ減らすことができた。
あとは『道義的責任はわたしにある』という杭を打ち、ヨイショと気持ちを切り替えるときだと思っている。
きっと、ブンブン尻尾を振ることができる日は、そう遠くないはず。
那智さんとはじめてお話しした日から、今日で丸7年。
ふたりの付き合いも8年目に突入^^
はじめて電話で繋がった日も、今日のような雨でした。
根幹さえ傷ついていなければ、減った好きを上積みするのは楽しい作業と那智さんはいう。
明日、ふたりのちょっと大事な場所に行くんだ。
雨が降ってもいく。
必ず、いく。
那智さん、一緒に行ってくださいね。
そこで大きく深呼吸をしよう。
もう一度、甘くて温かいものが体を流れるように。
さて、もう少し、気持ちをゆっくりさせて、またのろけたりノロケたり惚気たりしようっと(笑)
あなたを好きでいるために
りん子的独り言(生意気)
『りん子的独り言』はご主人様や奴隷さんなど主従関係『男は、女は』と特定の人を指して書いていますが、それ自体を否定しているものではありません。
『それで満たされている方たち』にはよかったねと祝福の気持ちです。
何かのヒントになればと思って書いていますので、ご理解ください。
ひとり女性を加える。
これは、わたしの立場の女性に想像以上の精神的負担をかける。
那智さんとの関係が危ういと思うほどだった。
それでも、決定的なダメージにならずいま現在好きを回復させることができているのは、いくつかの要因があると思う。
それはモカちゃんが那智さんと同じくらいわたしを好きでいてくれたことや、那智さんが女性同士競うような関係を作らずにいてくれたことなど、来てくれる女性の資質によるところが大きい。
それ以外にも、決定的な傷にならず予想以上に回復が早いと感じる理由がふたつある。
それはわたしからスタートしたことだということと那智さんがとことん話し合いに応じてくれていたということ。
まずひとつめの『わたしからスタートしたこと』、那智さんが望んだことではないということはとても重要だと感じている。
恐らくこれが那智さんの願望でスタートしていたら、もっと深く傷つき、時間が経ってもその傷は治らないのではないかと思う。
根本的な不信感に繋がる可能性がある。
好きな人が自分以外の女性を見つめるなんてこと、胸を掴まれるような苦しさだ。
(うう、わたしの場合、この痛みを望んでしまったのだけどね^^;)
その苦しさはいつまでも消えず湧き上がり、また苦しくなる。
だけどいま、それが甘い傷になろうとしているのは、やっぱり『最初は那智さんじゃない』だったというところは大きい。
この差は大きい。
そして、もうひとつは、たくさんお話しできたこと。
残念ながら、わたしの悲しいは一滴ずつしか救ってもらえなかったけど(笑)
那智さんは、常に聞く耳を持ち、一方的に話し合いをおしまいにしないでいてくれた。(時間的制約や堂々巡りによるストップはあったけどね)
この姿勢を取ってくれなければ、たくさんのことを諦める気持ちになる。
『ぐずぐずをいうな』などと言われたら、途方に暮れてしまう。
信頼していた人に対して諦める行為は、好きでいることさえも諦めていくものだ。
『モカ』の最初の頃、これがもうひとり加えることを勧めていることにならないか危惧した。
いま、はっきり言えるよ。
好きな人の間にもうひとり加えることは『好きな人を好きじゃなくなる』可能性がとてもとても高いこと。
嫉妬に苦しむどころじゃない。
相手への不信感や様々な諦めが、相手への『好き』も減らす。
好きな人が好きじゃなくなってしまうことは、物凄く怖いことだ。
だからお相手が望むからということで、それを行うことはやめたほうがいい。
奴隷だから従者だから従うことが当然と言われた時点で、従うべきじゃない。
あなたがご主人様を慕い続けたいなら、断固拒否するべきだ。
あなたのことが好きじゃなくなってしまう可能性があるから、イヤだと。
複数を楽しむことは反対しない。
それは、それぞれ合意の上であれば。
だけど。
お相手が望むから。
棄てられたくないから。
奴隷さんはみんなそういうものだ。
そんなことで、するものじゃない。
これは合意とは言わないと思う。
『モカ』ではたくさんの楽しいと苦しいを書いた。
今回、わたしの『苦しい』を昇華させたくて書いたけど、どんな結末になったとしても最後にはこの苦しい側面も書こうと決めていた。
キレイごとばかりじゃない。
生々しい感情を書くことが、ご主人様と呼ばれる人が思いとどまってくれるように、奴隷さんやペットさんが拒否できるように、これもひとりの女性に参加してもらいそれを書くことの責任だと思っている。
『薬指』で女性のM女さんの立場からたくさん訴えてきた責任だと思っている。
感情は生ものだ。
好きも愛しているも冷凍保存できない。
常に変化する。
変化するものだけど、いつも新鮮でいられることに価値があるんだ。
大好きでいつづける適温を保つために、ひとり加えることはとても危険な行為だ。
あなたへいつでも新鮮な『好き』をお届けしたから、多頭はイヤです、ということをおススメします。
好きの冷凍保存なんてできないし、しないでいたい、よね。
補足。
わたしの立場からしか発言できていないけど、参加する側にも様々な心の負担がかかるはずだ。
そこも踏まえて、どちらにしても慎重であるべきですよね。
『りん子的独り言』はご主人様や奴隷さんなど主従関係『男は、女は』と特定の人を指して書いていますが、それ自体を否定しているものではありません。
『それで満たされている方たち』にはよかったねと祝福の気持ちです。
何かのヒントになればと思って書いていますので、ご理解ください。
ひとり女性を加える。
これは、わたしの立場の女性に想像以上の精神的負担をかける。
那智さんとの関係が危ういと思うほどだった。
それでも、決定的なダメージにならずいま現在好きを回復させることができているのは、いくつかの要因があると思う。
それはモカちゃんが那智さんと同じくらいわたしを好きでいてくれたことや、那智さんが女性同士競うような関係を作らずにいてくれたことなど、来てくれる女性の資質によるところが大きい。
それ以外にも、決定的な傷にならず予想以上に回復が早いと感じる理由がふたつある。
それはわたしからスタートしたことだということと那智さんがとことん話し合いに応じてくれていたということ。
まずひとつめの『わたしからスタートしたこと』、那智さんが望んだことではないということはとても重要だと感じている。
恐らくこれが那智さんの願望でスタートしていたら、もっと深く傷つき、時間が経ってもその傷は治らないのではないかと思う。
根本的な不信感に繋がる可能性がある。
好きな人が自分以外の女性を見つめるなんてこと、胸を掴まれるような苦しさだ。
(うう、わたしの場合、この痛みを望んでしまったのだけどね^^;)
その苦しさはいつまでも消えず湧き上がり、また苦しくなる。
だけどいま、それが甘い傷になろうとしているのは、やっぱり『最初は那智さんじゃない』だったというところは大きい。
この差は大きい。
そして、もうひとつは、たくさんお話しできたこと。
残念ながら、わたしの悲しいは一滴ずつしか救ってもらえなかったけど(笑)
那智さんは、常に聞く耳を持ち、一方的に話し合いをおしまいにしないでいてくれた。(時間的制約や堂々巡りによるストップはあったけどね)
この姿勢を取ってくれなければ、たくさんのことを諦める気持ちになる。
『ぐずぐずをいうな』などと言われたら、途方に暮れてしまう。
信頼していた人に対して諦める行為は、好きでいることさえも諦めていくものだ。
『モカ』の最初の頃、これがもうひとり加えることを勧めていることにならないか危惧した。
いま、はっきり言えるよ。
好きな人の間にもうひとり加えることは『好きな人を好きじゃなくなる』可能性がとてもとても高いこと。
嫉妬に苦しむどころじゃない。
相手への不信感や様々な諦めが、相手への『好き』も減らす。
好きな人が好きじゃなくなってしまうことは、物凄く怖いことだ。
だからお相手が望むからということで、それを行うことはやめたほうがいい。
奴隷だから従者だから従うことが当然と言われた時点で、従うべきじゃない。
あなたがご主人様を慕い続けたいなら、断固拒否するべきだ。
あなたのことが好きじゃなくなってしまう可能性があるから、イヤだと。
複数を楽しむことは反対しない。
それは、それぞれ合意の上であれば。
だけど。
お相手が望むから。
棄てられたくないから。
奴隷さんはみんなそういうものだ。
そんなことで、するものじゃない。
これは合意とは言わないと思う。
『モカ』ではたくさんの楽しいと苦しいを書いた。
今回、わたしの『苦しい』を昇華させたくて書いたけど、どんな結末になったとしても最後にはこの苦しい側面も書こうと決めていた。
キレイごとばかりじゃない。
生々しい感情を書くことが、ご主人様と呼ばれる人が思いとどまってくれるように、奴隷さんやペットさんが拒否できるように、これもひとりの女性に参加してもらいそれを書くことの責任だと思っている。
『薬指』で女性のM女さんの立場からたくさん訴えてきた責任だと思っている。
感情は生ものだ。
好きも愛しているも冷凍保存できない。
常に変化する。
変化するものだけど、いつも新鮮でいられることに価値があるんだ。
大好きでいつづける適温を保つために、ひとり加えることはとても危険な行為だ。
あなたへいつでも新鮮な『好き』をお届けしたから、多頭はイヤです、ということをおススメします。
好きの冷凍保存なんてできないし、しないでいたい、よね。
補足。
わたしの立場からしか発言できていないけど、参加する側にも様々な心の負担がかかるはずだ。
そこも踏まえて、どちらにしても慎重であるべきですよね。
ベルギービールなう♪
霧雨
非日常的な日常
「おしっこ」
人ごみの中。
ここで?
少しだけためらう。
霧雨。
差し出している傘からすっと脇にそれて歩道の植え込みを囲う低い石垣に腰掛けた。
ためらう気持ちは消える。
同じような動きで、わたしもすっと那智さんの前にしゃがむ。
那智さんが雨に濡れないように、そして傘が頭にぶつからないように右手を掲げたまま見上げる。
右が歩道、左は車道。
雑踏は感じたままだけど、もう那智さんしか見ない。
ほんのわずか、傘を右に傾けた。
どうか、誰も不審に思いませんように。
どうか、具合の悪い女性がしゃがみこんでいるくらいに見られますように。
まさか、すんなりと従うと思っていなかったのか、那智さんの瞳が少し光度が増す。
右手は掲げたまま。
顔を埋め飲み干す。
頭に手の重み、それが2、3度髪を撫でる。
霧雨の雑踏の中。
突き動かしたのは従う喜びと快感の予感、それとほんの少しの『意地』。
飲み終わって見上げるわたしを支配したものは、従う快感と飲尿の喜びと、ほんの少しの『どうだ』って気分。
<関連エントリー>
いい気になって『飲尿関係』ばかり集めてみました*^^*
全部おしっこを飲む描写がありますからお気を付けくださいね。
『お昼からこんな内容^^;』後日「幸せな便器」はなしになっています。
『飲尿』
『とうとう味覚障害!?』
『親指姫』
『なんの味?』
『おしっこおいしい123』
「おしっこ」
人ごみの中。
ここで?
少しだけためらう。
霧雨。
差し出している傘からすっと脇にそれて歩道の植え込みを囲う低い石垣に腰掛けた。
ためらう気持ちは消える。
同じような動きで、わたしもすっと那智さんの前にしゃがむ。
那智さんが雨に濡れないように、そして傘が頭にぶつからないように右手を掲げたまま見上げる。
右が歩道、左は車道。
雑踏は感じたままだけど、もう那智さんしか見ない。
ほんのわずか、傘を右に傾けた。
どうか、誰も不審に思いませんように。
どうか、具合の悪い女性がしゃがみこんでいるくらいに見られますように。
まさか、すんなりと従うと思っていなかったのか、那智さんの瞳が少し光度が増す。
右手は掲げたまま。
顔を埋め飲み干す。
頭に手の重み、それが2、3度髪を撫でる。
霧雨の雑踏の中。
突き動かしたのは従う喜びと快感の予感、それとほんの少しの『意地』。
飲み終わって見上げるわたしを支配したものは、従う快感と飲尿の喜びと、ほんの少しの『どうだ』って気分。
<関連エントリー>
いい気になって『飲尿関係』ばかり集めてみました*^^*
全部おしっこを飲む描写がありますからお気を付けくださいね。
『お昼からこんな内容^^;』後日「幸せな便器」はなしになっています。
『飲尿』
『とうとう味覚障害!?』
『親指姫』
『なんの味?』
『おしっこおいしい123』