祝福の種
独り言
う〜ん、困った^^;
祝福の種が見つけられない。
とくに新婦に対して。
自慢するようでなんですが、わたし、人のいいところ見つけるのけっこう得意なほうだと思ってるんです。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの逆パターンで、たとえば、イヤなところがあったとしても、それで全人格否定大キライ!!になりにくくて、いいところも見えて、まあ、いいところもあるよねって思えるほうなんだ(その代わり、それで何度かリカバってもまだわたしにキライ要素を振りまいてきて一度見切りをつけちゃうと、もうシャットアウトになっちゃうけどね。レアケース)
だから、ほとんどの場合、みんなどこかしらにいいとろがあって『祝福の種』を見つけて本番を迎えることができる。
プロとしてお仕事をしているのだから、どんなケースでも変わらぬクオリティを提供するべきなので、それによって差が出ないほうが正解なんだけど、残念ながら『祝福の種』があるほうがわたし自身いい空気を作ることができるのは自覚している。
まあ、だからこそ、ほとんど自然に見つけることができている自分は司会のプロじゃなくて『祝福の種』を見つけるプロなのかもしれない^^;
横暴な新郎でも新婦の母親に対する気持ちなんかを聞いたら、もうOKだし^^
お金にうるさい新郎のときも、新婦のビクビクした感じに俄然ファイト湧いちゃったし^^
それでも一度だけ厳しいなぁと思うカップルがいたなぁ。
まだ、このお仕事をはじめて初期の頃。
とーっても美人さんの新婦で、お色直し2回、料金上乗せして通常の披露宴の時間より30分長い披露宴を組んだり、どうやら裕福な家庭のお嬢さんらしい。
それ自体は基本問題ないのだけど、とにかく、その新婦がものすごく高飛車なのだ!!
それも新郎に対してだけ。
わたしたちに対しても、特別好印象な接し方をするわけではないのだけど、まあ、許容範囲。
でも、新郎に対して常に上から目線、常に小バカにした態度、ウェルカムスピーチ(開宴にひと言新郎が挨拶するのね、あってもなくてもいいの)をススメたら「どうせ、できないでしょ(笑)」みたいな感じをずっと。
決定的にダメって思ったのは、新郎の家族に対してもそういう発言をするのよ。
お嬢さんかもしれないけど品のない女性だなぁとまったく共感できなかった。
ただ、彼女はこちら側に対してはわがままをいうわけではなく、打ち合わせの最後のほうには、要するに新婦は甘えているだけなんだって思った。
本人まったく無意識だと思うけど、その態度が愛情の裏返しなんてまったく思わないけど、ただ甘えているんだよね。
それに気づかないでいつまでもそのままだと愛想尽かされちゃうよって思ったら、まあ、いい披露宴にして満足してもらおう。
なにより、ちょっとは新郎の株も上がるかもしれないもんねと、間一髪で『祝福の種』を見つけることができたのだ。
(ああ、でも、どうひいき目に見ても長続きしそうにないカップルだったな^^;)
そんな場合でも見つけることができたのに、今回は見つけられないのだ。
この高飛車新婦よりは性格悪くなさそうなんだけどね^^;
まず、打ち合わせに日程を決めてからしばらくして担当の鈴木さん(仮名)から連絡が入った。
通常、ホテルの婚礼って担当が取りまとめ役になるんだけど、花、音響、衣装とそれぞれ専門のことは専門のスタッフとの直接交渉になる。
司会もそれにあたるわけで、直接打ち合わせしたことを進行表に記入して担当に申し送りする、披露宴当日はキャプテンと音響さんと読み合わせをして最終確認。
時々、あれはどーなってる!?なんてこともあったりするけど、ほとんどこの流れで問題はない。
それぞれのプロが各々のポイントを押さえて当日合体させればいいからだ。
でも、その個々にポイントを押さえるやり方に不安を持ったのだろう。
特に、彼女はダンスを習っていて、仲間とちょっとミュージカルっぽいパフォーマンスをしたいと思っていたようだから、なおのこと、わからないでもない。
鈴木さんとわたしの最終の打ち合わせを翌週に控えた夜、鈴木さんの打ち合わせに司会者も同席してほしいとメールが入ったそうで、鈴木さんからスケジュールの確認が入った。
ところが、わたしはその前後の時間には他の打ち合わせが入っていて難しいので、その旨を伝えると同時に、新婦のアドレスを聞き、不安を解消してもらえるようにメールすることを提案した。
打ち合わせから当日現場での最終確認の流れを説明し漏れがないことを知ってもらう。
また、わたしなりに心がけていること、ただ事務的に進行を決めるのではなく、新郎新婦の思いやイメージをお聞きし、それも現場スタッフに伝えることで空気感も共有することをつけ加える。
たとえば、『◯ィズニーの◯◯のイメージにしたい』とか『◯ブリが好き』とか^^
だから、打ち合わせのときにはたくさんお話しを聞かせてくださいねと添えてメールをした。
情報共有を気にしていた新婦だったのでccで鈴木さんにも同じものを送り、鈴木さんからは「ステキなメールをありがとうございます」とお礼までしてもらっちゃった(えへへ、ちょっと担当に点数アップ^^)
にも関わらず、新婦から返信なし!!(笑)
いや、鈴木さんのほうには、理解したから打ち合わせは従来通りでかまわないとメールが来たみたいなので、ぜんぜんかまわないんですけど^^;
情報共有を望んだのはアナタでしょーーーー!?と思わずツッコミたくなる、この時点で若干疑問符。
そして、迎えた打ち合わせ当日。
蓋を開けてみると、たしかにパフォーマンスに力を入れたいみたいではあるけど、あれだけ不安を訴えていたわりにぜんぜん詳細を決める感じがない。
当日のセッティングがあるからダンスの動線を決めようとすれば「まあ、だいたい、このあたりかな〜」。
カラードレスで移動する新婦の移動時間を考えてタイムスケジュールを決めようと思えば「え〜、けっこう簡単に動けると思うけど〜」。
たぶん、ダンスというかパフォーマンスが上手な仲間なのだろう、一事が万事「まあ、そこは何とかするメンバーなので〜」と詳細を詰めさせてくれないのだ!!!
うん、わかった、何とかできるんですねーー。
じゃあ、不安なんて口にしないでくれませんかーー。
始まりと終わりの指示だけくれて、あとは全部メンバーで何とかしてくださいと思わず匙を投げてしまいそうになるけれど、唯一の救いは新郎がやんわり軌道修正してくれること。
そこをちゃんと決めないとりん子さんが勝手に決めるわけにいかないだろ?
そんなふうにやんわり。
でも、それにも「あなたは黙ってていいから」的な反論をするのだ、もー、仏のりん子もさすがに笑顔がひきつるわ。
とりあえず、次の打ち合わせの鈴木さんが困らないように普通の進行表以外にも手描きの図入り説明書まで作成して、新婦と鈴木さんの分をコピーしてなんとか打ち合わせは終了した。
その後も変更が入るたびに、鈴木さんにメールしたり、わたしにメールしたり、宛先バラバラ、情報共有したがったのは自分なのにぜんぜん実行してくれない。
ccを知らない可能性もあると思って、いちいち『ccで鈴木とも共有しますね』とちょっと促すように添えたりしてもダメ。
かと思えば、披露宴前夜、深夜に鈴木さんにメールが入り『カラードレスで移動が心配になって眠れない、明日挙式前にカラードレスを着て練習したい』って言い出したそうだ。
えーーーーっと、よーく考えてみてね。
いや、ちょっと考えればわかることだよね。
当日まず新婦が着るのはウェディングドレスだよね、カラードレスはお色直し後。
ということは通常の着付けの前にカラードレスを着て脱いで、あらためてウェディングドレスを着付けるってこと?
それはどこで、誰がするのかな?
あなたはカラードレスをトイレでひとりで着られるのかな?
美容室も美容スタッフもあなたのためだけにいるわけじゃないし、移動する介添えって人も時間外だし、会場もあなたのためだけにあるわけじゃなくて、スケジュールによっては前に披露宴をしている可能性だって考えられるよね?
もーーーーー、不安はわかる、よくわかる、でも、残念ながらすべてあなた中心に動けるわけではないのだ。
それならもっと打ち合わせや事前準備に現実味を持って取り組もうよ〜〜〜〜!!
これから会場入りするために鈴木さんに挨拶にいったところでこれを聞いた。
鈴木さんはどうするかとあたふたしているところちょうど新郎とは会えたようで、そのことを話したら「いや、僕はそんなこと聞いてないけど、まあ、大丈夫じゃないですか〜」と呑気なお返事だったということ。
さっきまでのあたふたな感じのまま話を聞かせてくれた。
まあ、不安に思ったことを、すぐそのまま口にしちゃう人なんだね。
そう思ったら、なんとか希望通りにしてあげよう。
たぶん、こういう人は上手くいけば自分の手柄、失敗したら誰かのせいにすると想像できる。
それならさ、上手くいかせて満足してもらおう。
(わたしは最善を尽くしたからクレームになっても、それは運命と受け入れよう^^)
ついでに、このやんわりした新郎に満足してもらおう。
さらに、ついでに、当日のてんやわんやで汗かいている、この若い鈴木さんにも安心してもらおう。
残念ながら、『祝福の種』は見つけられていない。
でも、そもそも結婚するってことだけで充分祝福なんだ。
はじめてマイクを握ったときを思い出し、『おめでとう』がいえる仕事に感謝して気持ちよくお仕事しよう。
現場はここで一番長くキャプテンをしている加藤さん(仮名)、音響はいつもの若いお兄ちゃん^^
何度も顔を合わせているプロのスタッフで肩を組むような気持ち。
いつもと変わらない祝福の空気は、この人たちの仕事ぶりを見ているだけでもきっと作れる。
扉が開く瞬間、気持ちを切り替えて大きく拍手をした。
結局、ダンスは本人たちとしては完璧ではなかったみたいだけど、ゲストには大ウケ、たぶん、後からゲストがよかったとたくさん評価してくれれば満足してもらえるだろう。
カラードレスで躍り出す新婦に一番恐怖を感じたのは、じつは介添えさんだったそうだ。
踊り出したのを見て、そばにいてわたしが全部裾さばきするのか!?そんなの無理!!と青くなったそうだ。
ダンスを見ながら、これで転びでもしたらわたしの責任だと生きた心地しなかったとお開き後話してくれた。
素人目にはけっこうキレイに躍れていたように見えたけど、ドレスのプロから言わせれば『運が良かった』のだそうだ。
ここにもプロがいて、プロってカッコいい^^
すべては何か大きな歯車で回っているように思う。
いい空気がいろいろなことを好転させてくれたのかなと思いたい。
祝福の現場はそういうミラクルがときどき起こる。
だから、今週末もいい空気を作って幸運を引き寄せよう^^
<関連エントリー>
『限りなく素人に近い』
『心を動かす力』
『普段通り』
『ピンチヒッター』
『ヘビーローテーション』
「等式」感想です。最後のまとめがカッコ良いですね。私が考えると踊り、倒れるのは本人の責任だと。しかし、介添えの人は自分の責務と考える。プロだとは思いますがやはり、そこまで面倒見切れないでしょ。(笑)どうなんだろ~
う〜ん、困った^^;
祝福の種が見つけられない。
とくに新婦に対して。
自慢するようでなんですが、わたし、人のいいところ見つけるのけっこう得意なほうだと思ってるんです。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの逆パターンで、たとえば、イヤなところがあったとしても、それで全人格否定大キライ!!になりにくくて、いいところも見えて、まあ、いいところもあるよねって思えるほうなんだ(その代わり、それで何度かリカバってもまだわたしにキライ要素を振りまいてきて一度見切りをつけちゃうと、もうシャットアウトになっちゃうけどね。レアケース)
だから、ほとんどの場合、みんなどこかしらにいいとろがあって『祝福の種』を見つけて本番を迎えることができる。
プロとしてお仕事をしているのだから、どんなケースでも変わらぬクオリティを提供するべきなので、それによって差が出ないほうが正解なんだけど、残念ながら『祝福の種』があるほうがわたし自身いい空気を作ることができるのは自覚している。
まあ、だからこそ、ほとんど自然に見つけることができている自分は司会のプロじゃなくて『祝福の種』を見つけるプロなのかもしれない^^;
横暴な新郎でも新婦の母親に対する気持ちなんかを聞いたら、もうOKだし^^
お金にうるさい新郎のときも、新婦のビクビクした感じに俄然ファイト湧いちゃったし^^
それでも一度だけ厳しいなぁと思うカップルがいたなぁ。
まだ、このお仕事をはじめて初期の頃。
とーっても美人さんの新婦で、お色直し2回、料金上乗せして通常の披露宴の時間より30分長い披露宴を組んだり、どうやら裕福な家庭のお嬢さんらしい。
それ自体は基本問題ないのだけど、とにかく、その新婦がものすごく高飛車なのだ!!
それも新郎に対してだけ。
わたしたちに対しても、特別好印象な接し方をするわけではないのだけど、まあ、許容範囲。
でも、新郎に対して常に上から目線、常に小バカにした態度、ウェルカムスピーチ(開宴にひと言新郎が挨拶するのね、あってもなくてもいいの)をススメたら「どうせ、できないでしょ(笑)」みたいな感じをずっと。
決定的にダメって思ったのは、新郎の家族に対してもそういう発言をするのよ。
お嬢さんかもしれないけど品のない女性だなぁとまったく共感できなかった。
ただ、彼女はこちら側に対してはわがままをいうわけではなく、打ち合わせの最後のほうには、要するに新婦は甘えているだけなんだって思った。
本人まったく無意識だと思うけど、その態度が愛情の裏返しなんてまったく思わないけど、ただ甘えているんだよね。
それに気づかないでいつまでもそのままだと愛想尽かされちゃうよって思ったら、まあ、いい披露宴にして満足してもらおう。
なにより、ちょっとは新郎の株も上がるかもしれないもんねと、間一髪で『祝福の種』を見つけることができたのだ。
(ああ、でも、どうひいき目に見ても長続きしそうにないカップルだったな^^;)
そんな場合でも見つけることができたのに、今回は見つけられないのだ。
この高飛車新婦よりは性格悪くなさそうなんだけどね^^;
まず、打ち合わせに日程を決めてからしばらくして担当の鈴木さん(仮名)から連絡が入った。
通常、ホテルの婚礼って担当が取りまとめ役になるんだけど、花、音響、衣装とそれぞれ専門のことは専門のスタッフとの直接交渉になる。
司会もそれにあたるわけで、直接打ち合わせしたことを進行表に記入して担当に申し送りする、披露宴当日はキャプテンと音響さんと読み合わせをして最終確認。
時々、あれはどーなってる!?なんてこともあったりするけど、ほとんどこの流れで問題はない。
それぞれのプロが各々のポイントを押さえて当日合体させればいいからだ。
でも、その個々にポイントを押さえるやり方に不安を持ったのだろう。
特に、彼女はダンスを習っていて、仲間とちょっとミュージカルっぽいパフォーマンスをしたいと思っていたようだから、なおのこと、わからないでもない。
鈴木さんとわたしの最終の打ち合わせを翌週に控えた夜、鈴木さんの打ち合わせに司会者も同席してほしいとメールが入ったそうで、鈴木さんからスケジュールの確認が入った。
ところが、わたしはその前後の時間には他の打ち合わせが入っていて難しいので、その旨を伝えると同時に、新婦のアドレスを聞き、不安を解消してもらえるようにメールすることを提案した。
打ち合わせから当日現場での最終確認の流れを説明し漏れがないことを知ってもらう。
また、わたしなりに心がけていること、ただ事務的に進行を決めるのではなく、新郎新婦の思いやイメージをお聞きし、それも現場スタッフに伝えることで空気感も共有することをつけ加える。
たとえば、『◯ィズニーの◯◯のイメージにしたい』とか『◯ブリが好き』とか^^
だから、打ち合わせのときにはたくさんお話しを聞かせてくださいねと添えてメールをした。
情報共有を気にしていた新婦だったのでccで鈴木さんにも同じものを送り、鈴木さんからは「ステキなメールをありがとうございます」とお礼までしてもらっちゃった(えへへ、ちょっと担当に点数アップ^^)
にも関わらず、新婦から返信なし!!(笑)
いや、鈴木さんのほうには、理解したから打ち合わせは従来通りでかまわないとメールが来たみたいなので、ぜんぜんかまわないんですけど^^;
情報共有を望んだのはアナタでしょーーーー!?と思わずツッコミたくなる、この時点で若干疑問符。
そして、迎えた打ち合わせ当日。
蓋を開けてみると、たしかにパフォーマンスに力を入れたいみたいではあるけど、あれだけ不安を訴えていたわりにぜんぜん詳細を決める感じがない。
当日のセッティングがあるからダンスの動線を決めようとすれば「まあ、だいたい、このあたりかな〜」。
カラードレスで移動する新婦の移動時間を考えてタイムスケジュールを決めようと思えば「え〜、けっこう簡単に動けると思うけど〜」。
たぶん、ダンスというかパフォーマンスが上手な仲間なのだろう、一事が万事「まあ、そこは何とかするメンバーなので〜」と詳細を詰めさせてくれないのだ!!!
うん、わかった、何とかできるんですねーー。
じゃあ、不安なんて口にしないでくれませんかーー。
始まりと終わりの指示だけくれて、あとは全部メンバーで何とかしてくださいと思わず匙を投げてしまいそうになるけれど、唯一の救いは新郎がやんわり軌道修正してくれること。
そこをちゃんと決めないとりん子さんが勝手に決めるわけにいかないだろ?
そんなふうにやんわり。
でも、それにも「あなたは黙ってていいから」的な反論をするのだ、もー、仏のりん子もさすがに笑顔がひきつるわ。
とりあえず、次の打ち合わせの鈴木さんが困らないように普通の進行表以外にも手描きの図入り説明書まで作成して、新婦と鈴木さんの分をコピーしてなんとか打ち合わせは終了した。
その後も変更が入るたびに、鈴木さんにメールしたり、わたしにメールしたり、宛先バラバラ、情報共有したがったのは自分なのにぜんぜん実行してくれない。
ccを知らない可能性もあると思って、いちいち『ccで鈴木とも共有しますね』とちょっと促すように添えたりしてもダメ。
かと思えば、披露宴前夜、深夜に鈴木さんにメールが入り『カラードレスで移動が心配になって眠れない、明日挙式前にカラードレスを着て練習したい』って言い出したそうだ。
えーーーーっと、よーく考えてみてね。
いや、ちょっと考えればわかることだよね。
当日まず新婦が着るのはウェディングドレスだよね、カラードレスはお色直し後。
ということは通常の着付けの前にカラードレスを着て脱いで、あらためてウェディングドレスを着付けるってこと?
それはどこで、誰がするのかな?
あなたはカラードレスをトイレでひとりで着られるのかな?
美容室も美容スタッフもあなたのためだけにいるわけじゃないし、移動する介添えって人も時間外だし、会場もあなたのためだけにあるわけじゃなくて、スケジュールによっては前に披露宴をしている可能性だって考えられるよね?
もーーーーー、不安はわかる、よくわかる、でも、残念ながらすべてあなた中心に動けるわけではないのだ。
それならもっと打ち合わせや事前準備に現実味を持って取り組もうよ〜〜〜〜!!
これから会場入りするために鈴木さんに挨拶にいったところでこれを聞いた。
鈴木さんはどうするかとあたふたしているところちょうど新郎とは会えたようで、そのことを話したら「いや、僕はそんなこと聞いてないけど、まあ、大丈夫じゃないですか〜」と呑気なお返事だったということ。
さっきまでのあたふたな感じのまま話を聞かせてくれた。
まあ、不安に思ったことを、すぐそのまま口にしちゃう人なんだね。
そう思ったら、なんとか希望通りにしてあげよう。
たぶん、こういう人は上手くいけば自分の手柄、失敗したら誰かのせいにすると想像できる。
それならさ、上手くいかせて満足してもらおう。
(わたしは最善を尽くしたからクレームになっても、それは運命と受け入れよう^^)
ついでに、このやんわりした新郎に満足してもらおう。
さらに、ついでに、当日のてんやわんやで汗かいている、この若い鈴木さんにも安心してもらおう。
残念ながら、『祝福の種』は見つけられていない。
でも、そもそも結婚するってことだけで充分祝福なんだ。
はじめてマイクを握ったときを思い出し、『おめでとう』がいえる仕事に感謝して気持ちよくお仕事しよう。
現場はここで一番長くキャプテンをしている加藤さん(仮名)、音響はいつもの若いお兄ちゃん^^
何度も顔を合わせているプロのスタッフで肩を組むような気持ち。
いつもと変わらない祝福の空気は、この人たちの仕事ぶりを見ているだけでもきっと作れる。
扉が開く瞬間、気持ちを切り替えて大きく拍手をした。
結局、ダンスは本人たちとしては完璧ではなかったみたいだけど、ゲストには大ウケ、たぶん、後からゲストがよかったとたくさん評価してくれれば満足してもらえるだろう。
カラードレスで躍り出す新婦に一番恐怖を感じたのは、じつは介添えさんだったそうだ。
踊り出したのを見て、そばにいてわたしが全部裾さばきするのか!?そんなの無理!!と青くなったそうだ。
ダンスを見ながら、これで転びでもしたらわたしの責任だと生きた心地しなかったとお開き後話してくれた。
素人目にはけっこうキレイに躍れていたように見えたけど、ドレスのプロから言わせれば『運が良かった』のだそうだ。
ここにもプロがいて、プロってカッコいい^^
すべては何か大きな歯車で回っているように思う。
いい空気がいろいろなことを好転させてくれたのかなと思いたい。
祝福の現場はそういうミラクルがときどき起こる。
だから、今週末もいい空気を作って幸運を引き寄せよう^^
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