上回る快感1
非日常的な日常
SMの快感は拒否を快感が上回ること。
わたしたちがしていることがSM行為かどうかはひとまず置いといて(笑)
那智さんがわたしにする痛いことや恥ずかしいことや排泄関係のマイナス要素よりプラス要素が上回り、求めてしまう瞬間はSMの快感の至福だと思う。
ブレーキをぎゅーっと踏んでいる足をパーンを足蹴にされる、この瞬間。
足蹴にしたのが那智さんか、わたし自身なのか、それともふたりなのか、その時々で違うかもしれないし、すでにその境もわからなくなっているほどだけど、その瞬間はたまらない。
一度その快感を知ってしまい、そのりん子が好きと歓迎されると、もう一度ブレーキを踏み込むことがむずかしい。
最近その傾向がとても強く、それはセックスで大きな快感を得て自分を許し放出させる快感と相乗効果で増している気がする。
今日は那智さんと紅葉を見に庭園に。
途中駅で合流して乗り換えて、そこからさらにバスで移動する。
合流したときから、もう『はふはふ』。
那智さんに会えたよろこびと触れたいという気持ちで『はふはふ』。
好きとか会えてうれしいという気持ちや好きな人に触れたいという欲求は、じつは性的欲情とかなり密接につながっている。
とくに那智さんとの付き合いに於いて、その境い目は日増しに曖昧になっている。
だから、たぶん、会えてうれしい『はふはふ』で、わたしはきっと濡れているはずだ。
改札から地上に上がるエスカレーター。
那智さんを見上げる順番で乗る。
体を開いてこちらを見下ろしている那智さんの腕のあたりをうれしいうれしいと『はふはふ』状態で両手ですりすり、足下にまとわりつくわんこだ。
見下ろしている那智さんの視界には人がいなかったのだろう、楽しそうな表情を浮かべて胸元に手を差し込んできた。
簡単に乳首を捉える。
よろこびの『はふはふ』に性的な欲情が含まれていたことをすぐ襲ってきた気持ちよさで知る。
会えてうれしい、触れられてうれしい、体が気持ちいいの境い目が曖昧。
とにかくうれしくて、うれしくて、触ってもらうことしか頭になくなっていた。
上から人来てる?
エスカレーター上から来る人のことを気にしていなかったから、気づいて聞いてきた。
ううん、もしかしたら、あまりにわたしが無防備だったから警戒したのかもしれない。
慌てて上を見ると、ちょうど人とすれ違う手前だったので、慌てて「います」と伝え、那智さんは手を引いた。
そういえば那智さんが手を伸ばしたときに肩越しにエスカレーターから降りてくる影が視界に入った記憶が蘇る。
でも、わたし、うれしくて、それどころじゃなくて、その影を見たけど脳にまで伝達していなかったのだ。
日頃、那智さんとは違う視点で、だけど、同じくらい周囲を意識しているわたしだったはずなのに、このときは、人の目や羞恥心より那智さんに触れるよろこびと触ってもらうよろこびのほうが上回ってしまって、意識できなくなっていたのだ。
本当に本当に日頃は周囲を気にしすぎるほどのわたしが見えていなかったことが、那智さんはとてもうれしかったらしく、地上に上がってから
あれだけ気にするりん子が人目を気にしなくなる瞬間があったってことは、それだけそのことに没頭したってこと
これはすごいことだよ、りん子
感慨深げにいう。
人影を知っていながら無視できることと、人の存在をまったく意識できなかったことと、今回は後者なのだけど、とにかくそうなってしまったことが自分でも驚き。
ああ、どうしましょう、那智さん、わたし、そんなんなっちゃいました?
いいんじゃない
そのぶん、俺が気にすればいいだけのことだから
那智さん、お仕事がまた増えちゃったなと思いつつ、ブレーキを踏み込む力に反して簡単に足蹴にされてしまう快感にぐいぐいと惹かれてしまって、困惑する。
先日、別の話で那智さんが『言葉にするとそのようになりやすい』というようなことを言っていた。
至極まっとうなことで、人は漠然としたことを言語化すると、それが真実のような気持ちになりやすい。
真実だと思うと、自然とそちらに傾いていってしまうものだ。
しかも、それが気持ちいいことならなおさら。
バスに揺られながら、先日のその話題がもう一度出た。
こうやってわたしの変化を那智さんに指摘されると、よりわたし自身もそこを意識してしまいますね
そういうもんだ(笑)
しかも、それを良しとしてくれているのですから、よけいにそうなってしまいます
そうだね、俺はそうしたかったからうれしいよ
これからは俺が前も後ろも確認すればいい
エスカレーターで遊んだ数秒間のこと。
いままでも『わんこ』のときや【下着で歩いた】ときのように極限状態では人目を気にする余裕がなくなってしまったことはあったけど、たった数秒間、那智さんに触れられただけで、その喜びが何よりも勝ってしまったのははじめてだ。
そして、その快感を実感して、互いに認め言葉にしてしまった。
この事実は、ふたりにとって大きな出来事。
とても大きな数秒だった。
<関連エントリー>
下着で歩く
『コートの下6 7』
「等式」感想です。今日のエントリーはかなり重要なで、りん子も「ふたりにとって大きな出来事」としている。他人の目や社会道徳をとても気にするりん子がそれよりも自分の快感を優先したのは理性が飛ぶほどHになった証拠。この精神状態が常時継続するようにお稽古させたいと思います。(笑)
SMの快感は拒否を快感が上回ること。
わたしたちがしていることがSM行為かどうかはひとまず置いといて(笑)
那智さんがわたしにする痛いことや恥ずかしいことや排泄関係のマイナス要素よりプラス要素が上回り、求めてしまう瞬間はSMの快感の至福だと思う。
ブレーキをぎゅーっと踏んでいる足をパーンを足蹴にされる、この瞬間。
足蹴にしたのが那智さんか、わたし自身なのか、それともふたりなのか、その時々で違うかもしれないし、すでにその境もわからなくなっているほどだけど、その瞬間はたまらない。
一度その快感を知ってしまい、そのりん子が好きと歓迎されると、もう一度ブレーキを踏み込むことがむずかしい。
最近その傾向がとても強く、それはセックスで大きな快感を得て自分を許し放出させる快感と相乗効果で増している気がする。
今日は那智さんと紅葉を見に庭園に。
途中駅で合流して乗り換えて、そこからさらにバスで移動する。
合流したときから、もう『はふはふ』。
那智さんに会えたよろこびと触れたいという気持ちで『はふはふ』。
好きとか会えてうれしいという気持ちや好きな人に触れたいという欲求は、じつは性的欲情とかなり密接につながっている。
とくに那智さんとの付き合いに於いて、その境い目は日増しに曖昧になっている。
だから、たぶん、会えてうれしい『はふはふ』で、わたしはきっと濡れているはずだ。
改札から地上に上がるエスカレーター。
那智さんを見上げる順番で乗る。
体を開いてこちらを見下ろしている那智さんの腕のあたりをうれしいうれしいと『はふはふ』状態で両手ですりすり、足下にまとわりつくわんこだ。
見下ろしている那智さんの視界には人がいなかったのだろう、楽しそうな表情を浮かべて胸元に手を差し込んできた。
簡単に乳首を捉える。
よろこびの『はふはふ』に性的な欲情が含まれていたことをすぐ襲ってきた気持ちよさで知る。
会えてうれしい、触れられてうれしい、体が気持ちいいの境い目が曖昧。
とにかくうれしくて、うれしくて、触ってもらうことしか頭になくなっていた。
上から人来てる?
エスカレーター上から来る人のことを気にしていなかったから、気づいて聞いてきた。
ううん、もしかしたら、あまりにわたしが無防備だったから警戒したのかもしれない。
慌てて上を見ると、ちょうど人とすれ違う手前だったので、慌てて「います」と伝え、那智さんは手を引いた。
そういえば那智さんが手を伸ばしたときに肩越しにエスカレーターから降りてくる影が視界に入った記憶が蘇る。
でも、わたし、うれしくて、それどころじゃなくて、その影を見たけど脳にまで伝達していなかったのだ。
日頃、那智さんとは違う視点で、だけど、同じくらい周囲を意識しているわたしだったはずなのに、このときは、人の目や羞恥心より那智さんに触れるよろこびと触ってもらうよろこびのほうが上回ってしまって、意識できなくなっていたのだ。
本当に本当に日頃は周囲を気にしすぎるほどのわたしが見えていなかったことが、那智さんはとてもうれしかったらしく、地上に上がってから
あれだけ気にするりん子が人目を気にしなくなる瞬間があったってことは、それだけそのことに没頭したってこと
これはすごいことだよ、りん子
感慨深げにいう。
人影を知っていながら無視できることと、人の存在をまったく意識できなかったことと、今回は後者なのだけど、とにかくそうなってしまったことが自分でも驚き。
ああ、どうしましょう、那智さん、わたし、そんなんなっちゃいました?
いいんじゃない
そのぶん、俺が気にすればいいだけのことだから
那智さん、お仕事がまた増えちゃったなと思いつつ、ブレーキを踏み込む力に反して簡単に足蹴にされてしまう快感にぐいぐいと惹かれてしまって、困惑する。
先日、別の話で那智さんが『言葉にするとそのようになりやすい』というようなことを言っていた。
至極まっとうなことで、人は漠然としたことを言語化すると、それが真実のような気持ちになりやすい。
真実だと思うと、自然とそちらに傾いていってしまうものだ。
しかも、それが気持ちいいことならなおさら。
バスに揺られながら、先日のその話題がもう一度出た。
こうやってわたしの変化を那智さんに指摘されると、よりわたし自身もそこを意識してしまいますね
そういうもんだ(笑)
しかも、それを良しとしてくれているのですから、よけいにそうなってしまいます
そうだね、俺はそうしたかったからうれしいよ
これからは俺が前も後ろも確認すればいい
エスカレーターで遊んだ数秒間のこと。
いままでも『わんこ』のときや【下着で歩いた】ときのように極限状態では人目を気にする余裕がなくなってしまったことはあったけど、たった数秒間、那智さんに触れられただけで、その喜びが何よりも勝ってしまったのははじめてだ。
そして、その快感を実感して、互いに認め言葉にしてしまった。
この事実は、ふたりにとって大きな出来事。
とても大きな数秒だった。
<関連エントリー>
下着で歩く
『コートの下6 7』
「等式」感想です。今日のエントリーはかなり重要なで、りん子も「ふたりにとって大きな出来事」としている。他人の目や社会道徳をとても気にするりん子がそれよりも自分の快感を優先したのは理性が飛ぶほどHになった証拠。この精神状態が常時継続するようにお稽古させたいと思います。(笑)
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