上回る快感2
非日常的な日常
庭園には展望台がある。
それほど山奥というわけではないけれど、それでもすこし山道をのぼった先にある。
階段を上り広がった視界は遠くまで見渡せる。
そこにはひとり年配の男性いてカメラを手に遠くの景色を撮影していた。
特徴のある景色の感想をひと通り言い合い、那智さんが販売機で買ってくれたホットレモンをいただいて展望台を後にした。
いま来た道を引き返し、さっき上がってきたところが二股になっているので今度は下らずに尾根沿いにまっすぐ進む。
このわたしは前が全部ボタンのシャツワンピースを着ていた。
二股を過ぎたあたりで那智さんがそのワンピースのボタンを1つ2つ外して無理なく下半身に指が入るようにする。
遠慮なく分け入った指は簡単に下着の隙間をくぐりおまんこを触る。
たぶん、わたしは那智さんといると絶えず濡れているのだ、すぐに気持ちよくなり、すぐに指を受け入れてしまう。
気持ちいいを逃すまいと那智さんの肩にしがみつく。
山道の真ん中で、ガシガシと腕が動く音とわたしの小さな声。
わたしたちが向かおうとしている先から女性の団体の声。
那智さん、手を引いた。
わたしもすこし落ち着く。
腕を組み歩き出して、すれ違う。
女性たちは展望台のほうに向かった。
わたしたちはいま女性たちが来た道を進む。
すこし行くと突き当たりが小さな広場になっていて、いま来た道と直角の位置に下りの道がある。
その角のところが広場になっていて庭園を見下ろせるようになっていた。
中央に一段高くなって建造物がある。
庭園を見下ろせるように広場の端まで移動したところで、那智さんが首輪とリードを取り出した。
ああ、首輪にリードでここから下って紅葉狩りをしている人たちのいる庭園にいくのか。
さすがに庭園を散策しながら四つん這いはないと思うけど、リードを持って歩くくらいはする(お遊び気分になったら引いてダッシュする 笑)
瞬時に想像して心はためらうけど長年の拒否権なしが身に付いたからか、それとも首輪とリードの喜びを知っているからか、ほとんどためらいなく装着する那智さんの動きに従っていた。
そのまま下りの方向に歩き出すかと思いきや、中央の建造物に向かってリードを引いた。
数歩のことなので、二足方向でついていく。
那智さんが建造物を囲む石段に腰かけた。
一瞬、目で確認を取っただろうか、それともほとんど自然な動きだっただろうか、とにかく、互いにそこにわたしが四つん這いになることが当然だと思って、そう動いていた。
石段に腰かける那智さんの足の間に肩を差し込む。
おでこと眉間の境い目あたりを股の付け根に押し付ける。
頬骨には微かにスーツのズボンが当たっているはずだ。
背の高いわたしの下半身はしっかりと外に晒されているけれど、この肩から上、那智さんの足の間の世界がいまのわたしのすべて、あまりに幸せで、いろいろな気遣いを放り投げてしまいたい。
胸元に那智さんの手が入ってきて下着の中の乳首を触り出した。
ああ、もう、気持ちがいい。
いろいろな気遣いを放り出してしまいたいという欲望はあっという間に叶ってしまった。
ここに来るまでに体験し、言葉にした『拒否を快感が上回る』事実が、さらにブレーキを踏む足を掬う。
外に晒されている腰が快感に揺れる。
揺れる自分を許す。
そうするともっと快感が増えて、続く。
りん子、気持ちよくてうれしいね
…はい
写真を撮っていた男性やすれ違った女性たちが戻ってくるかもしれない。
手のひらを刺す砂利が痛い。
那智さんが触ってくれている胸が気持ちいい。
うっすら開いた視界の端に揺れる自分の下半身がある。
たぶん誰か来ても那智さんは続ける。
いろいろなことが頭をかすめる。
ああ、でも、外で腰を振ってしまえることがこんなにも気持ちいいなんて、那智さんに委ねきってしまえることがこんなにも幸福だなんて、わんこになれることが好きで好きでたまらない。
はい、いいよ
合図で立ち上がる。
人が来なくてホッとしながら、手と膝の砂利を払う。
たまらない高揚感。
わんこの快感と幸福。
那智さんは以前こんなことを言っていた。
「俺の勘なんだけど、『できない!!』の数がそれほど減らなくても、『したい』が100近くになれば、『したい』が『できない!!』を押しつぶしてしまうような気がするんだよね。『したい』がMAXになれば『できない!!』は無意味。」
(『必要なのは、慣らすこと?』)
このときのわんこはまさしくこの状態。
いまのわたしはわんこの快感と幸福があまりにも大きすぎて「わんこにしてください」とお願いしそうな自分を制することに必死だ。
「等式」感想です。最近、りん子は外で他人の目にふれることをリアルに望んでいるのではないかと思うほど、快感に没頭します。これはこの先楽しみです、例えば公園の東屋でいたす、遠くに人がいるなんて言うシュチエーションはおもしろいかもしれません。
庭園には展望台がある。
それほど山奥というわけではないけれど、それでもすこし山道をのぼった先にある。
階段を上り広がった視界は遠くまで見渡せる。
そこにはひとり年配の男性いてカメラを手に遠くの景色を撮影していた。
特徴のある景色の感想をひと通り言い合い、那智さんが販売機で買ってくれたホットレモンをいただいて展望台を後にした。
いま来た道を引き返し、さっき上がってきたところが二股になっているので今度は下らずに尾根沿いにまっすぐ進む。
このわたしは前が全部ボタンのシャツワンピースを着ていた。
二股を過ぎたあたりで那智さんがそのワンピースのボタンを1つ2つ外して無理なく下半身に指が入るようにする。
遠慮なく分け入った指は簡単に下着の隙間をくぐりおまんこを触る。
たぶん、わたしは那智さんといると絶えず濡れているのだ、すぐに気持ちよくなり、すぐに指を受け入れてしまう。
気持ちいいを逃すまいと那智さんの肩にしがみつく。
山道の真ん中で、ガシガシと腕が動く音とわたしの小さな声。
わたしたちが向かおうとしている先から女性の団体の声。
那智さん、手を引いた。
わたしもすこし落ち着く。
腕を組み歩き出して、すれ違う。
女性たちは展望台のほうに向かった。
わたしたちはいま女性たちが来た道を進む。
すこし行くと突き当たりが小さな広場になっていて、いま来た道と直角の位置に下りの道がある。
その角のところが広場になっていて庭園を見下ろせるようになっていた。
中央に一段高くなって建造物がある。
庭園を見下ろせるように広場の端まで移動したところで、那智さんが首輪とリードを取り出した。
ああ、首輪にリードでここから下って紅葉狩りをしている人たちのいる庭園にいくのか。
さすがに庭園を散策しながら四つん這いはないと思うけど、リードを持って歩くくらいはする(お遊び気分になったら引いてダッシュする 笑)
瞬時に想像して心はためらうけど長年の拒否権なしが身に付いたからか、それとも首輪とリードの喜びを知っているからか、ほとんどためらいなく装着する那智さんの動きに従っていた。
そのまま下りの方向に歩き出すかと思いきや、中央の建造物に向かってリードを引いた。
数歩のことなので、二足方向でついていく。
那智さんが建造物を囲む石段に腰かけた。
一瞬、目で確認を取っただろうか、それともほとんど自然な動きだっただろうか、とにかく、互いにそこにわたしが四つん這いになることが当然だと思って、そう動いていた。
石段に腰かける那智さんの足の間に肩を差し込む。
おでこと眉間の境い目あたりを股の付け根に押し付ける。
頬骨には微かにスーツのズボンが当たっているはずだ。
背の高いわたしの下半身はしっかりと外に晒されているけれど、この肩から上、那智さんの足の間の世界がいまのわたしのすべて、あまりに幸せで、いろいろな気遣いを放り投げてしまいたい。
胸元に那智さんの手が入ってきて下着の中の乳首を触り出した。
ああ、もう、気持ちがいい。
いろいろな気遣いを放り出してしまいたいという欲望はあっという間に叶ってしまった。
ここに来るまでに体験し、言葉にした『拒否を快感が上回る』事実が、さらにブレーキを踏む足を掬う。
外に晒されている腰が快感に揺れる。
揺れる自分を許す。
そうするともっと快感が増えて、続く。
りん子、気持ちよくてうれしいね
…はい
写真を撮っていた男性やすれ違った女性たちが戻ってくるかもしれない。
手のひらを刺す砂利が痛い。
那智さんが触ってくれている胸が気持ちいい。
うっすら開いた視界の端に揺れる自分の下半身がある。
たぶん誰か来ても那智さんは続ける。
いろいろなことが頭をかすめる。
ああ、でも、外で腰を振ってしまえることがこんなにも気持ちいいなんて、那智さんに委ねきってしまえることがこんなにも幸福だなんて、わんこになれることが好きで好きでたまらない。
はい、いいよ
合図で立ち上がる。
人が来なくてホッとしながら、手と膝の砂利を払う。
たまらない高揚感。
わんこの快感と幸福。
那智さんは以前こんなことを言っていた。
「俺の勘なんだけど、『できない!!』の数がそれほど減らなくても、『したい』が100近くになれば、『したい』が『できない!!』を押しつぶしてしまうような気がするんだよね。『したい』がMAXになれば『できない!!』は無意味。」
(『必要なのは、慣らすこと?』)
このときのわんこはまさしくこの状態。
いまのわたしはわんこの快感と幸福があまりにも大きすぎて「わんこにしてください」とお願いしそうな自分を制することに必死だ。
「等式」感想です。最近、りん子は外で他人の目にふれることをリアルに望んでいるのではないかと思うほど、快感に没頭します。これはこの先楽しみです、例えば公園の東屋でいたす、遠くに人がいるなんて言うシュチエーションはおもしろいかもしれません。
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