「あなたの物」を作る方法
非日常的な日常
那智さんの指がまったく遠慮なく差し込まれる。
1本?2本?
いや、もっとだ。
ガンガンと打ち付けて押し広げられている。
拳を入れることを想像してしまった。
那智さん、怖いです…
未知の行いに緊張する。
うん、いいよ、怖くなってても
そう言いながら、おかまいなしにガンガンと打つ。
ほどなくして、拳を入れるつもりはなさそうと感じられて、恐怖はなくなる。
何本入っているかわからない指が、奥に、角度を変えて、執拗におまんこの中で暴れる。
人の体の中でこんなに強く激しく暴れ回ったら壊れてしまうんじゃないだろうか。
もう、気持ちいいのかどうかもわからない。
気持ちいいとは、違う感覚。
ぱんぱんに膨れ上がった風船を抱えているような、目一杯の怖さ。
飽和状態の恐怖が快感になっている。
何十分、こうされているかわからない。
中だけじゃなくて入り口周辺も膨れ上がるような痺れ。
壊れちゃうんじゃないか、怖くてしょうがなくて大きな声を上げる。
わたしよりずっと遠慮なくわたしの体をかき回す。
おまんこの中が破裂する妄想の中、ああ、ここは那智さんのものだからだと思う。
那智さんのものだからわたしよりずっと強く激しくできるんだ。
思わず口をつく。
おまんこ、那智さんのものです
そう?
那智さんのおまんこです
那智さんのおまんこに那智さんの指を入れて、わたしが気持ちよくしてもらっているのです
指の動きに揺れる声で切れ切れにいう。
ああ、うれしい。
わたしのおまんこは、体は、那智さんのもの。
おちんぽ様を入れてください
那智さんのおまんこに那智さんのおちんぽ様を入れて、わたしを気持ちよくしてください
どんどん気持ちが高揚してめちゃくちゃなことを思えることがうれしい、めちゃくちゃなことを口走ることが気持ちいい。
ああ、もっともっと、幸福に落ちていきたい。
那智さんのおちんぽ様、入れていただきたいです
那智さん、おちんぽ様を入れていただけてうれしいです
見下さない人の前で遜る快感。
わたしがどれだけ遜っても変わらない那智さんにひれ伏す幸福。
あれほど慎重に選んでいた謙譲語を口にするよろこび。
『俺の物』はあり得ないと思い、でも、所有願望のある那智さんと。
『あなたのもの』なんてお伽噺と思い、でも、被所有願望のあるわたし。
そのふたりが願望を叶えるには、そう感じる瞬間を積み重ねていくしかない。
那智さんのやり方で幸福にし、那智さんのやり方で快感を植え付け、わたしを変えていく。
性器の名称を口にすることだって、「入れてほしい」とお願いすることだって、セックスに謙譲語を使うことだって、昔はタブーだった。
幸福と快感で変えられていく、「あなたなしでは」とどんどん離れられなくなっていく、それを目の当たりにする瞬間が『あなたの物』を作っていく。
<関連エントリー>
俺の物
『徒然に「独占欲」のこと』
『俺の物』
あなたのもの
『あなたのもの』
謙譲
『わたしの「従う」』
「等式」感想です。俺が借りている。俺の物。俺が試している。何が一番喜ぶか、明白ですよね~
那智さんの指がまったく遠慮なく差し込まれる。
1本?2本?
いや、もっとだ。
ガンガンと打ち付けて押し広げられている。
拳を入れることを想像してしまった。
那智さん、怖いです…
未知の行いに緊張する。
うん、いいよ、怖くなってても
そう言いながら、おかまいなしにガンガンと打つ。
ほどなくして、拳を入れるつもりはなさそうと感じられて、恐怖はなくなる。
何本入っているかわからない指が、奥に、角度を変えて、執拗におまんこの中で暴れる。
人の体の中でこんなに強く激しく暴れ回ったら壊れてしまうんじゃないだろうか。
もう、気持ちいいのかどうかもわからない。
気持ちいいとは、違う感覚。
ぱんぱんに膨れ上がった風船を抱えているような、目一杯の怖さ。
飽和状態の恐怖が快感になっている。
何十分、こうされているかわからない。
中だけじゃなくて入り口周辺も膨れ上がるような痺れ。
壊れちゃうんじゃないか、怖くてしょうがなくて大きな声を上げる。
わたしよりずっと遠慮なくわたしの体をかき回す。
おまんこの中が破裂する妄想の中、ああ、ここは那智さんのものだからだと思う。
那智さんのものだからわたしよりずっと強く激しくできるんだ。
思わず口をつく。
おまんこ、那智さんのものです
そう?
那智さんのおまんこです
那智さんのおまんこに那智さんの指を入れて、わたしが気持ちよくしてもらっているのです
指の動きに揺れる声で切れ切れにいう。
ああ、うれしい。
わたしのおまんこは、体は、那智さんのもの。
おちんぽ様を入れてください
那智さんのおまんこに那智さんのおちんぽ様を入れて、わたしを気持ちよくしてください
どんどん気持ちが高揚してめちゃくちゃなことを思えることがうれしい、めちゃくちゃなことを口走ることが気持ちいい。
ああ、もっともっと、幸福に落ちていきたい。
那智さんのおちんぽ様、入れていただきたいです
那智さん、おちんぽ様を入れていただけてうれしいです
見下さない人の前で遜る快感。
わたしがどれだけ遜っても変わらない那智さんにひれ伏す幸福。
あれほど慎重に選んでいた謙譲語を口にするよろこび。
『俺の物』はあり得ないと思い、でも、所有願望のある那智さんと。
『あなたのもの』なんてお伽噺と思い、でも、被所有願望のあるわたし。
そのふたりが願望を叶えるには、そう感じる瞬間を積み重ねていくしかない。
那智さんのやり方で幸福にし、那智さんのやり方で快感を植え付け、わたしを変えていく。
性器の名称を口にすることだって、「入れてほしい」とお願いすることだって、セックスに謙譲語を使うことだって、昔はタブーだった。
幸福と快感で変えられていく、「あなたなしでは」とどんどん離れられなくなっていく、それを目の当たりにする瞬間が『あなたの物』を作っていく。
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俺の物
『徒然に「独占欲」のこと』
『俺の物』
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