等式

独特な幸福感


あえて、カテゴリはこれ＾＾




わたしには従属願望がある。
そもそも従属ってなんだって定義していないのだけど、とにかくある（笑）


リードを持っていてほしい。
所有されたい。
跪き、忠誠を誓い、究極的には命さえも預けていたい。
すべてはあなたの良いように。


自分は自分のものではなくて、『あなたのもの』でありたい。

こんなことを従属願望というなら、そうだ。


だから、わたしは主従関係というものに憧れを抱いている。
この人だと思う人をご主人様と呼び、心も体もあなたのものですと口にする恍惚を感じたい。


那智さんのようにブレることなくずっと上下の上でいてくれる人がいるんだもの、なおさら、その形を言葉にすることに憧れる。

だから、ときどき、ほんの数ヶ月で『主従関係を解消しました〜☆』なんて事を目にすると、脱力してしまう。

ねえ、ほんの数ヶ月前には『生涯奴隷』を誓ったんじゃないの？
心も体もご主人様のものだったんじゃないの？


人の心は変わるものだから、もしかしたら数ヶ月前には『生涯奴隷』でいる真剣な気持ちだったのかもしれない。
法的な契約をする婚姻関係だってあっという間に解消されてしまうことだってよくあることなんだから、なんの拘束力もない言葉やオリジナルの誓約書が破棄されようと何もおかしいことはないよね。

だから、その人たちがそれでよければ、いいのだ。

わかっている。
わかっているけど、とてもとても残念な気持ちになってしまう、そしてすこし腹が立つ。
憧れているからこそ。


そして、わたしはどんどん『あなたのもの』だと言葉にすることのハードルを上げていく。


何をもって真実か、心からの気持ちか、『唯一』の『絶対』の存在か、それを決めるのは個人的な感覚だろうけど、わたしはハードルを上げて上げて、そこからたまらずこぼれ落ちる『あなたのもの』のひと粒に真実を表したいと、どんどん『あなたのもの』という言葉から遠ざかる。


ものすごく『あなたのもの』であることが好きなのに。
那智さんのものと思えることが、至上の喜びなのに。
現に、那智さんの意思はわたしの意志にとても近づいているのに。

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那智さんは『俺の物』と基本的には言わない。
上下の上で、主導権を握り、いまのわたしを作り、那智さんの意思はわたしの意志と思えるように育てているのに言わない。


現実的に現代日本において、誰かが誰かを所有するなんてあり得ないこと。
『所有』というあり得ないことをできる限りあり得ることにするのに、唯一成立するのは『所有される』立場から『あなたのもの』ということだけだと思っている。

わたしの立場から発せられてはじめて成立するし、価値があると思っている。

所有する立場が『俺の物』と自ら発するのは、ただオモチャを独占する子供と同じだと思っているのでしょう。


だから、那智さんから滅多に『俺の物』とは聞かない。
ほしくてほしくてたまらずにわたしから『わたしは誰のもの？』と質問をしてやっと答えてくれるくらいだ。


那智さんの考え方を聞き、軽く解消している（ように見える）主従関係を目にすると、もっともっと『あなたのもの』がわたしにとって軽々しく口にできない重い言葉になる。




そんな話をしていたら冗談半分でもまじめに、那智さんがいった。


突き詰めると、『あなたのもの』というなら、あなたのものじゃなくなることを決めることもできないんじゃない？
全部『あなたのもの』なんだから、別れを決断する権利も『あなたのもの』ってことだよね。

だから一旦『あなたのもの』といった人間は自分から関係解消できないっていえないか？



『あなたのもの』と宣言した女は、自分から別れを切り出せないってこと。
かなり極端な解釈だけど、それも一理あるとも思う。


まあ、ようは、それくらい覚悟していう言葉であってほしってことが言いたいんだけどね（笑）


こんな話をするから、また『あなたのもの』のハードルが上がっちゃった。

わたしたちの間で、わたしが『あなたのもの』をやめる決断をしたとき（正確には以前の恋愛のように、自分と相手にウソをついて舌を出すようになったらなんだけど）のふたりの間での解決方法もできているのだ。（ナイショにさせてね＾＾）

それは、こんなにハードルをあげた『あなたのもの』に対するわたしたちの覚悟。


現代社会において人間を所有するなんてあり得ない。
あり得るとするならば『あなたのものでありたい』だ。

それを可能な限り真実に近づけたいとずっと足掻いている。


『主従関係を解消しました〜☆』というような言葉を目にするたびに、ハードルをあげた『あなたの
もの』との差異に無性に不甲斐ない気持ちになる。
憧れているから、足掻いているから、なおのこと。

こうして、わたしの『あなたのもの』はどんどん言葉にできないものになっていくのだ。
『等式』をはじめた頃のほうがたくさん『那智さんのもの』という文字が登場している、あの頃よりいまのほうがずっとずっと『真実に近づいている』はずなのに。


だから、もしこれから先、わたしの書くエントリーの中で『那智さんのもの』という言葉が使われていたら、どうしようもなく溢れ出た言葉だと、滅多に出ないレアキャラが登場したような気持ちで楽しんでみてください（笑）




＜関連エントリー＞
『わたしの『従う』』



今朝の「等式」感想です。
いつだったか、りん子とお話しした時のフレーズが出ました。（笑）最近、私のストレートな感じがりん子に伝染しているようで少し怖いです。昔は私の方がもっとイケイケで書けば？と言っていましたが最近は少しセーブさせた方が・・・・。と、考えてしましました。

でも、これは無駄な言葉や遠回しな表現が減っただけかなと、思い直した次第です。その分何やら文章に迫力が最近あるように思います。（笑）

今日のエントリーは鋭いナイフで突く感じでなく、お相撲さんが突進して突き倒すような力強さがあるかな。りん子が受け止めて欲しいと思っている人が存在するならば、素直に受けてくれると嬉しいかな。「うっちゃり～」とかしないでね。（笑）

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