等式

りん子的独り言（生意気）



M男性のブログというのをほとんど読まないので、ネットサーフィンしていてたまたま立ち寄ったりTwitterでどなたかとやり取りをしている言葉をたまに拝見するくらいの印象でしかないのだけど。

男性の奴隷という立場の人の言葉を見ると、ちょっと不思議な感覚になるのです。

『奴隷』というポジションだから当然女性の奴隷さんの言葉やスタンスがとてもよく似ているはずなんだけど、なんていうか、男性の奴隷さんがいくら『お仕えする』と書いても忠誠を誓い我が身を犠牲にして献身しても、すんなり受け入れられちゃうのだ。
普段女性の奴隷さんが綴る滅私に感じる憤りやチクリとした感情が一切ないの。

むしろ応援したくなるほどだ。

おそらく受け取るわたしのほうに問題（？）があるからなんだと思うけど、でも、どうしてだろう。

それはね。

わたしの勝手なイメージだけでそう感じているところもあると思うけど、その根本はおそらく、日本のいままでの社会の成り立ちや文化のせいだと思う。
もっと単刀直入になおかつ大げさに言わせてもらうと『男尊女卑』の社会ね。

いまどきは違うかもしれないし、そもそも『男性の奴隷さん』と一括りにしているけど心の性別もあるわけなので、イメージで話させていただくことをご了解くださいね。

かつて女性には虐げられた歴史がある。
参政権だってほんの数十年前に与えられたものね。
そんな政治的なことじゃなくても、女性の生き方の選択肢が極端に少なかった歴史は男はエラくて女は男に尽くすものという文化や社会を作ったはずだよね。
（これは男だけじゃなくて女側にも根付いているんだよね）

こういう背景があるからなんだと思うのです。

どうしても献身や滅私を美徳とする『奴隷』さんを見ていると、生きるためにその選択しかなかった女性の歴史的背景を連想してしまうのです。

どうして性的な場面で、またそれを求めるの？
いままでさんざんやってきたことを、性的な場面で求めることになんともいえない憤りを感じてしまうのです。

それならなぜ男性奴隷さんを見ても受け入れられるのでしょう。

きっと『女は男に尽くすもの』という文化や社会がある（あった）にも関わらず、それに逆らってあえて地位を落とす立場を選んでいるという時点で男性奴隷さん主体で選んでいる、ゆえに彼らの性癖や嗜好だろうと思えるから。

それに反して、低い地位しか選択肢がなかった歴史の記憶から、女性奴隷さんは個人の選択とは違う次元で選んでいる、選ばされていると連想しちゃうんだ。
（個人の選択ではない→たとえば、愛されるためにとか、恋愛感情ゆえに、その立場を選ばされているとかね）

だから、女性の奴隷さん主体でない、ゆえに、女性の奴隷さんの性癖や嗜好で選んでいないように感じるのだ。

「はいはい、低くなりたいのですね〜」と思える男性奴隷さん。
愛されるために低くなることを選んでいるように見えてしまう女性奴隷さん。

男性奴隷さんに「恋人がいい？奴隷がいい？」と聞いたら「奴隷がいい」と答えてくれそうな気がするし、女性奴隷さんに同じ質問をしたら「奴隷がいい」とは返ってこない気がするのです。

男性奴隷さんは性癖や嗜好でその立場を選んでいて、女性奴隷さんは性癖や嗜好以外の感情でその立場を選んでいるように感じてしまうからだと思うんだ。

誰が主体でその立場を選んでいるか、の違い。


だから、女性の奴隷さんの奉仕にチクリとするけど、男性の奴隷さんだと大丈夫なんだと思うのです。


わたしは『誰が主体で選んでいるか』ということに過敏に反応してしまうところがあるので、これが真実だとは言いませんが、同じ立場なのに性別によって印象が変わってしまう自分の心理が不思議だったので考えてみました。


追伸
ということは、現代社会で奴隷さんを求める理由って、古き良き時代を過ごした人の郷愁、もしくはその時代への憧れなのかもしれないね。



＜関連エントリー＞
『奴隷がいいの？』
『夏休みのつぶやき「奴隷」』
『説得力』





今朝の等式「感想」です。 はいはい、そうですね、特に反論無しと発言しかけたのですが 、性差で考えると「奴隷」の覚悟の部分で男性の方がそれが 強く、女性の方がかなり弱い人が多いのではと想像します。 男性＝ほとばしる欲求・女性＝「なんちゃって」　みたいな。
りん子へ：月曜の朝からからんでごめん（笑）



りん子(^-^)おはようございます、那智さん♪感想ありがとうございます(^-^) 絡んでなんてことないですよ、同じことを書いたのですから。男性=どうしてもしたいこと、女性=どうしても欲しい何かのために奴隷になる、そんなふうに感じられるのです。

りん子(^-^)でも、エントリーにも書いたけど、これは受け取るわたし側に問題があるのもわかっているのです。願わくば、女性のみなさんが自分の嗜好や性に向き合って強かに選んでいかれるますように、です。

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