ピアス4
独特な幸福感
コンコン
来た!!!!
ノックがしてドアが開き白衣の女性が表れた。
看護師さんだ。
手にブランケットのようなものを抱えている、きっとわたしにかけるんだ。
促されて立ち上がる。
一緒に部屋を出ようとした那智さんに
あ、お連れの方はこちらでお待ちください
と制した。
ああああああああ
わたし、ひとりなのね!!!!
ああ、やっぱりそうだよね。
衛生面を考えたら部外者はいないほうがいいのはわかっている。
でも、でも、でもーーーー、ひとり、不安だよーーー。
那智さんと会話してすこし和んだ心は一気にまた不安と恐怖に占領されてしまった。
那智さんに「いってきます」って言っただろうか、記憶にない。
入ってきた受付を横切り、華やかなおねんさんたちに「いってらっしゃいませ〜」と見送られ、りん子、ひとり戦場に向かう。
本当の戦いはここからはじまったのだ!!
看護師に通された個室はさっきの個室の3倍くらいの広さ、やっぱり明るく清潔感はある。
で、真ん中に手術台!!
美容整形外科だもね、もう、まさしく手術室だ!!
ここで日頃、プチ整形や脱毛や包茎手術なんかも行われているのだろう、というか、そっちのほうが主流だ。
そんな悲喜こもごもの手術台。
否応なく緊張が高まる。
えっと、じゃあ、あ、ワンピースですか…
台に横になるときのことを気にしているみたい。
あ、シワ、大丈夫です
そうか、普通は下だけ脱ぐんだね。
ディナーで気合いのワンピースは、やっぱり場違いだった^^;
じゃあ、下着を取ってここに寝てください
太ももまでのストッキングを脱ぎ、下着を取り、スリッパを履いて台に乗る。
うっわ、あの、ほら病院ドラマとかである手術用のライト、電気いっぱいの、仰向けの視線の先にはあれがある。
なんだか大仰だ。
どんどんビビる。
もうちょっと下がれます?
腰を上げてください
下半身丸出しで腰を位置を微調整。
産婦人科を経験の女性ならわかると思うけど、仕切りのカーテンなし、むき出し状態でのその台はかなりの羞恥。
若干のトホホ感の中着々と準備をする看護師さん。
怖さとトホホ感を紛らわしたく、看護師さんと仲良くなってみようと試みる。
こういうときは味方になってもらうほうがいいものね。
わたし、恐がりなんですよ;;
あ〜、わたしもですよ、怖いですよね〜^^
でも、なんであけるんですか?
あ、ちょっと墓穴掘ってしまった。
ああ、彼があけてほしいって…
へ〜、彼に言われてあけるんですね〜
はい、怖いんですけどね^^;
また、なんで、性器なんでしょうね
あうう、まさか「若干アブノーマルです」とも言えず、
えっと、なんか、そういうのかわいいって
しどろもどろ。
むしろ緊張が増してしまい、話しかけ作戦、失敗^^;
じゃあ、足、固定しますね
手術台の脇の足乗せ台みたいなものに足を乗せ、マジックテープのベルトで固定される。
うわーーーー、なんか、どんどん追いつめられる。
左を固定したところで右にその台がないことに気づく。
看護師さんは、どこかから同じ物をもうひとつ持ってきて、いまさら手術台にセットしだした。
その間、片足だけ固定され、わたしの意思とは裏腹に中途半端な開脚状態で放置。
どこからかもうひとり若い看護師の女性も入ってきた。
この中途半端な開脚状態でいちおうペコリと会釈する。
こんな感じですけど、よろしくお願いします。
やっとセットして足を乗せた。
で、やっと持参していた毛布をかけてもらっていちおう隠してもらえた。
でも、右は固定していないのだ。
忘れているのかな。
まさか慣れてない看護師さんじゃないよね…。
もしすごーーく痛かったらどうするんだろう、暴れちゃうよ。
あ、でも、言うほど痛くなくて必要ないのかな…、希望的観測。
忘れているのか、必要ないのか、不安と希望が交差する。
そんな中、セット終了して手持ち無沙汰になったのか看護師さんが話しかけてきた
麻酔、痛いですよ〜〜
え!!!!
麻酔、痛い!?
麻酔、痛いーーーーーーーーー!!!
ああああ、やっぱり、痛いよね、当然だよね、あの辺に針刺すんだもんね。
これは親切?
親切だよね?
さっき恐がりだってことで共感し合ったものとしての親切心だよね。
怖がらせてるんじゃないよね?
いきなり痛いより、覚悟していたほうが衝撃は少ないもんね?
でも、ああ、いま、それ聞きたくなかった〜〜〜。
いや、知らないのもいやだけど、やっぱり聞きたくなかった。
もー、無理。
いますぐ逃げ出したい!!
ビビリも頂点に達したところで
カチャ
足下のドアから、医師、登場!!
きっと、わたしの視線より、おまんこが先にご挨拶した。
その状態があまりに恥ずかしくて、もう、恐怖と羞恥でわけわからん。
いちおう、おまんこの後に続いて、開脚越しにまたペコリと会釈した。
ああ、◯◯ね
聞き取れなかったけど『性器ピアス』のことを指していたみたい。
そう言って、足の間に腰かけた。
御開帳状態^^;
あれ、××やってないよ
やったら呼んで
ぶっきらぼうにそういって立ち上がり別の扉から控え室のような部屋に入っていってしまった。
なに、なに?
どこいっちゃうの??
ここにきて、まさかの恐怖、先延ばし!!!!
エントリーも引っぱる(笑)
「等式」感想です。手術室での詳細は聞いていなかったので楽しい、これから盛り上がるのが「等式」の凄い所?「りん子」の凄い所?(笑)言えないですがね~(笑)真面目な感想は、多分最終話にします。
コンコン
来た!!!!
ノックがしてドアが開き白衣の女性が表れた。
看護師さんだ。
手にブランケットのようなものを抱えている、きっとわたしにかけるんだ。
促されて立ち上がる。
一緒に部屋を出ようとした那智さんに
あ、お連れの方はこちらでお待ちください
と制した。
ああああああああ
わたし、ひとりなのね!!!!
ああ、やっぱりそうだよね。
衛生面を考えたら部外者はいないほうがいいのはわかっている。
でも、でも、でもーーーー、ひとり、不安だよーーー。
那智さんと会話してすこし和んだ心は一気にまた不安と恐怖に占領されてしまった。
那智さんに「いってきます」って言っただろうか、記憶にない。
入ってきた受付を横切り、華やかなおねんさんたちに「いってらっしゃいませ〜」と見送られ、りん子、ひとり戦場に向かう。
本当の戦いはここからはじまったのだ!!
看護師に通された個室はさっきの個室の3倍くらいの広さ、やっぱり明るく清潔感はある。
で、真ん中に手術台!!
美容整形外科だもね、もう、まさしく手術室だ!!
ここで日頃、プチ整形や脱毛や包茎手術なんかも行われているのだろう、というか、そっちのほうが主流だ。
そんな悲喜こもごもの手術台。
否応なく緊張が高まる。
えっと、じゃあ、あ、ワンピースですか…
台に横になるときのことを気にしているみたい。
あ、シワ、大丈夫です
そうか、普通は下だけ脱ぐんだね。
ディナーで気合いのワンピースは、やっぱり場違いだった^^;
じゃあ、下着を取ってここに寝てください
太ももまでのストッキングを脱ぎ、下着を取り、スリッパを履いて台に乗る。
うっわ、あの、ほら病院ドラマとかである手術用のライト、電気いっぱいの、仰向けの視線の先にはあれがある。
なんだか大仰だ。
どんどんビビる。
もうちょっと下がれます?
腰を上げてください
下半身丸出しで腰を位置を微調整。
産婦人科を経験の女性ならわかると思うけど、仕切りのカーテンなし、むき出し状態でのその台はかなりの羞恥。
若干のトホホ感の中着々と準備をする看護師さん。
怖さとトホホ感を紛らわしたく、看護師さんと仲良くなってみようと試みる。
こういうときは味方になってもらうほうがいいものね。
わたし、恐がりなんですよ;;
あ〜、わたしもですよ、怖いですよね〜^^
でも、なんであけるんですか?
あ、ちょっと墓穴掘ってしまった。
ああ、彼があけてほしいって…
へ〜、彼に言われてあけるんですね〜
はい、怖いんですけどね^^;
また、なんで、性器なんでしょうね
あうう、まさか「若干アブノーマルです」とも言えず、
えっと、なんか、そういうのかわいいって
しどろもどろ。
むしろ緊張が増してしまい、話しかけ作戦、失敗^^;
じゃあ、足、固定しますね
手術台の脇の足乗せ台みたいなものに足を乗せ、マジックテープのベルトで固定される。
うわーーーー、なんか、どんどん追いつめられる。
左を固定したところで右にその台がないことに気づく。
看護師さんは、どこかから同じ物をもうひとつ持ってきて、いまさら手術台にセットしだした。
その間、片足だけ固定され、わたしの意思とは裏腹に中途半端な開脚状態で放置。
どこからかもうひとり若い看護師の女性も入ってきた。
この中途半端な開脚状態でいちおうペコリと会釈する。
こんな感じですけど、よろしくお願いします。
やっとセットして足を乗せた。
で、やっと持参していた毛布をかけてもらっていちおう隠してもらえた。
でも、右は固定していないのだ。
忘れているのかな。
まさか慣れてない看護師さんじゃないよね…。
もしすごーーく痛かったらどうするんだろう、暴れちゃうよ。
あ、でも、言うほど痛くなくて必要ないのかな…、希望的観測。
忘れているのか、必要ないのか、不安と希望が交差する。
そんな中、セット終了して手持ち無沙汰になったのか看護師さんが話しかけてきた
麻酔、痛いですよ〜〜
え!!!!
麻酔、痛い!?
麻酔、痛いーーーーーーーーー!!!
ああああ、やっぱり、痛いよね、当然だよね、あの辺に針刺すんだもんね。
これは親切?
親切だよね?
さっき恐がりだってことで共感し合ったものとしての親切心だよね。
怖がらせてるんじゃないよね?
いきなり痛いより、覚悟していたほうが衝撃は少ないもんね?
でも、ああ、いま、それ聞きたくなかった〜〜〜。
いや、知らないのもいやだけど、やっぱり聞きたくなかった。
もー、無理。
いますぐ逃げ出したい!!
ビビリも頂点に達したところで
カチャ
足下のドアから、医師、登場!!
きっと、わたしの視線より、おまんこが先にご挨拶した。
その状態があまりに恥ずかしくて、もう、恐怖と羞恥でわけわからん。
いちおう、おまんこの後に続いて、開脚越しにまたペコリと会釈した。
ああ、◯◯ね
聞き取れなかったけど『性器ピアス』のことを指していたみたい。
そう言って、足の間に腰かけた。
御開帳状態^^;
あれ、××やってないよ
やったら呼んで
ぶっきらぼうにそういって立ち上がり別の扉から控え室のような部屋に入っていってしまった。
なに、なに?
どこいっちゃうの??
ここにきて、まさかの恐怖、先延ばし!!!!
エントリーも引っぱる(笑)
「等式」感想です。手術室での詳細は聞いていなかったので楽しい、これから盛り上がるのが「等式」の凄い所?「りん子」の凄い所?(笑)言えないですがね~(笑)真面目な感想は、多分最終話にします。
ピアス5
独特な幸福感
なんと看護師の手順違いで医師が出て行ってしまった。
医師にダメ出しされちゃったからか、若干不服そうな雰囲気の彼女。
片足固定もしていないし、ちょっぴり彼女に対して不信感。
あける場所を決めないといけなかったですねっ
ちょっと不服げに看護師がそういうと、若いほうが手鏡を持ってくるのが視界に入った。
手鏡!!!!
いや、待って、ここでわたしが決めるの??
手鏡に映しながら??
っていうか、場所とか開け方とかって、この段階でこのあられもない姿で決めるものなの?!
ああ、神様、助けて。
パニックの中、看護師が本を持ってきた。
ペラペラとめくり開いたページにはイラストと解説。
この看護師さん、わかってないんじゃないか…。
不信感が増しパニックで目の焦点が合わないけど、とにかく必死でイラストを見る。
この縦のです!!
藁にもすがりる勢いでイラストを示す。
ああ、縦なんですね^^
若いほうが返事をしてくれて、ちょっと正気が戻る。
ああ、でも、待って、ここで勝手に決めてしまわないで。
看護師に対する不信感もあいまって、わたしは、このことがスイスイ決まっていってしまうことが怖かった。
あけてみて、やっぱり違った〜なんてことで那智さんに気に入ってもらえないなんて、恐怖損だ。
もう、必死。
なり振りかまってられない!!
ごめんなさい
彼を入れたらいけないのわかってるので、ここに入れなくてもいいから
その本を彼に見せて、これでいいか確認してきてもらえませんか!?
とにかく、那智さんのOKがもらいたかった。
わたしじゃ決められなかった。
ちょっと迷惑そうにされてしまった。
迷惑は承知している、でも、あとで後悔するのは、もっとダメ。
じゃあ、連れてきますよ
ダメなら、ドアの前まででもかまいませんから!!
いいですよ、中まで…
呆れた感じにされてしまったけど背に腹はかえられない。
軽いパニックは治まらないまま、すでに不信感満載の看護師の白衣の背中を見送った。
しばらくして那智さん、登場。
ああああああ、ぬぁぢざぁぁぁん(心の声 訳:那智さ〜ん)。
わたし、ずっと開脚のまま、那智さんが来て恥ずかしいはずなんだけど、なんか、もう、そんなこと別次元の出来事だ。
ひたすら、那智さんが来てくれて安心して、泣きそう;;
でも、ここであんまり甘えてしまっては事が進まない。
せっかく連れてきてくれたのだからパニックをぐっと堪える。
それにしても、那智さんがいてくれるというだけでどうしてこんなに幸せなんだろう。
パニックに陥っていることさえ幸せだ。
しかし、ここから繰り広げられる会話はそんな甘美なことを一気に吹き飛ばす。
クリトリスフードに縦ってことは、ここから通して、ここに出すんですよね
ん?ここから通してここに出すのと、こっちにも出せますよね
あ、ああ、そうですね
わたしのおまんこを凝視するふたり。
淡々と製図を確認をするように、おまんこ、見つめられている。
ここから出すのと、こっちから、ああ、きっと、わかる。
あうう、生々しい。
でも、ここだと穴はここだけ?
…そうですね
やっぱり、この看護師さん、わかっていないように思う。
本来なら主導していい立場なのに、那智さんの言葉に、むしろついて行っている感じだ。
えっと、ちょっと待って、ってことは、ここから、こうするってことですよね?
あ、ええ、そうなりますね…
よくわからないまま、進む。
なんとなく看護師さんの言葉も曖昧で、よくわからないもの同士の会話みたい、不安。
ピアス素人の那智さんと、どう見ても不慣れな看護師。
那智さんだけが頼みの綱。
たぶん、素人なりにけっこう粘って主導してくれている。
お願いします、那智さん、ホントによろしくお願いしますな気分。
じゃあ、こうするか
はい
位置はどの辺からあけますか?
ああ、看護師さん、指さしてる?
この辺?
那智さんの指が触れる。
(ちょっとうれしい^^;)
う〜ん、でも、あんまり浅いと
千切れますよね?
はい、千切れますね
ち、ち、ち、ち、ちぎれる〜〜〜〜〜??!!
じゃあ、千切れないように、この辺で
まさかの『千切れる』3連発。
『ち』と『ぎ』と『れ』と『る』。
いま、ここで一番言ってはいけない文字の組み合わせを何度もくり返し聞かされる。
やめて、お願い、ホントごめんなさい、それだけは勘弁して。
もうひたすらパニック。
じっとしてるつもりだけど、心の中のジタバタがあまりに激しい。
無意識に暴れてないか、わたし。
変な声とか発してないか、わたし。
その後、ピアスの長さ?などを決めていたみたいけど、もう『千切れる』で頭いっぱい。
看護師への不信感は募るばかり。
若いほうの看護師が新品のサインペン?の袋を開けるのを視界の隅に捉え「サインペンで印かぁ」とわずかな理性で思いながら、ひたすら恐怖と戦っていた。
まだ、あけない!!(笑)
「等式」感想です。この看護婦何も解っていなかった!あの場所でケンカしてもりん子を不安にさせるだけなので普通に会話したが実行不可能なことを質問されたので手術する人はブラックジャック かと確認したくなった。(笑)
なんと看護師の手順違いで医師が出て行ってしまった。
医師にダメ出しされちゃったからか、若干不服そうな雰囲気の彼女。
片足固定もしていないし、ちょっぴり彼女に対して不信感。
あける場所を決めないといけなかったですねっ
ちょっと不服げに看護師がそういうと、若いほうが手鏡を持ってくるのが視界に入った。
手鏡!!!!
いや、待って、ここでわたしが決めるの??
手鏡に映しながら??
っていうか、場所とか開け方とかって、この段階でこのあられもない姿で決めるものなの?!
ああ、神様、助けて。
パニックの中、看護師が本を持ってきた。
ペラペラとめくり開いたページにはイラストと解説。
この看護師さん、わかってないんじゃないか…。
不信感が増しパニックで目の焦点が合わないけど、とにかく必死でイラストを見る。
この縦のです!!
藁にもすがりる勢いでイラストを示す。
ああ、縦なんですね^^
若いほうが返事をしてくれて、ちょっと正気が戻る。
ああ、でも、待って、ここで勝手に決めてしまわないで。
看護師に対する不信感もあいまって、わたしは、このことがスイスイ決まっていってしまうことが怖かった。
あけてみて、やっぱり違った〜なんてことで那智さんに気に入ってもらえないなんて、恐怖損だ。
もう、必死。
なり振りかまってられない!!
ごめんなさい
彼を入れたらいけないのわかってるので、ここに入れなくてもいいから
その本を彼に見せて、これでいいか確認してきてもらえませんか!?
とにかく、那智さんのOKがもらいたかった。
わたしじゃ決められなかった。
ちょっと迷惑そうにされてしまった。
迷惑は承知している、でも、あとで後悔するのは、もっとダメ。
じゃあ、連れてきますよ
ダメなら、ドアの前まででもかまいませんから!!
いいですよ、中まで…
呆れた感じにされてしまったけど背に腹はかえられない。
軽いパニックは治まらないまま、すでに不信感満載の看護師の白衣の背中を見送った。
しばらくして那智さん、登場。
ああああああ、ぬぁぢざぁぁぁん(心の声 訳:那智さ〜ん)。
わたし、ずっと開脚のまま、那智さんが来て恥ずかしいはずなんだけど、なんか、もう、そんなこと別次元の出来事だ。
ひたすら、那智さんが来てくれて安心して、泣きそう;;
でも、ここであんまり甘えてしまっては事が進まない。
せっかく連れてきてくれたのだからパニックをぐっと堪える。
それにしても、那智さんがいてくれるというだけでどうしてこんなに幸せなんだろう。
パニックに陥っていることさえ幸せだ。
しかし、ここから繰り広げられる会話はそんな甘美なことを一気に吹き飛ばす。
クリトリスフードに縦ってことは、ここから通して、ここに出すんですよね
ん?ここから通してここに出すのと、こっちにも出せますよね
あ、ああ、そうですね
わたしのおまんこを凝視するふたり。
淡々と製図を確認をするように、おまんこ、見つめられている。
ここから出すのと、こっちから、ああ、きっと、わかる。
あうう、生々しい。
でも、ここだと穴はここだけ?
…そうですね
やっぱり、この看護師さん、わかっていないように思う。
本来なら主導していい立場なのに、那智さんの言葉に、むしろついて行っている感じだ。
えっと、ちょっと待って、ってことは、ここから、こうするってことですよね?
あ、ええ、そうなりますね…
よくわからないまま、進む。
なんとなく看護師さんの言葉も曖昧で、よくわからないもの同士の会話みたい、不安。
ピアス素人の那智さんと、どう見ても不慣れな看護師。
那智さんだけが頼みの綱。
たぶん、素人なりにけっこう粘って主導してくれている。
お願いします、那智さん、ホントによろしくお願いしますな気分。
じゃあ、こうするか
はい
位置はどの辺からあけますか?
ああ、看護師さん、指さしてる?
この辺?
那智さんの指が触れる。
(ちょっとうれしい^^;)
う〜ん、でも、あんまり浅いと
千切れますよね?
はい、千切れますね
ち、ち、ち、ち、ちぎれる〜〜〜〜〜??!!
じゃあ、千切れないように、この辺で
まさかの『千切れる』3連発。
『ち』と『ぎ』と『れ』と『る』。
いま、ここで一番言ってはいけない文字の組み合わせを何度もくり返し聞かされる。
やめて、お願い、ホントごめんなさい、それだけは勘弁して。
もうひたすらパニック。
じっとしてるつもりだけど、心の中のジタバタがあまりに激しい。
無意識に暴れてないか、わたし。
変な声とか発してないか、わたし。
その後、ピアスの長さ?などを決めていたみたいけど、もう『千切れる』で頭いっぱい。
看護師への不信感は募るばかり。
若いほうの看護師が新品のサインペン?の袋を開けるのを視界の隅に捉え「サインペンで印かぁ」とわずかな理性で思いながら、ひたすら恐怖と戦っていた。
まだ、あけない!!(笑)
「等式」感想です。この看護婦何も解っていなかった!あの場所でケンカしてもりん子を不安にさせるだけなので普通に会話したが実行不可能なことを質問されたので手術する人はブラックジャック かと確認したくなった。(笑)
ピアス6
独特な幸福感
千切れるがリピートする中、位置を決めて、たぶん、那智さん出て行った。
『たぶん』というのは出て行った映像は残っているのだけど、音声が無なのだ。
会話らしき会話もしていなかったと思う。
だから、ぼんやりとしか記憶がない。
さて位置も決まり、いよいよ。
再び医師登場で、再びおまんこ越しに会釈。
とにかく必死だ、今度は「よろしくお願いします」と声も出した。
胸に手を当てて大きく息をして気持ちを落ち着かせる。
若い看護師が注射器らしきものを手にしたのが見えた。
ああ、ぜんぜん、気持ち落ち着けない;;
じゃあ、麻酔しますよ、すこし痛いですよ
きたーーーーーーーーー!!
ちーーーーーって感じで針がおまんこの辺りに刺さるのがわかる。
痛い、痛い!!
胸に置いていた手で顔を覆う。
けっこう長い時間刺してる。
これだったら、ピアスあける一瞬のほうが短いんじゃないかってほどの長さ。
なかなか終わらない、けっこうな痛さにくう〜〜っとなりながら。
あれ?さっき、そこに鞭が当たったときも痛かったよね?
痛さの種類違うけど、あれも相当痛かったよ。
と突然一部正気。
日頃、ブログのために痛さ分析や感覚の記憶力を研ぎすましているクセが、こんなときに冷静さが発動するとは!!
うん、たしかに痛い。
でも、ゴムのバラ鞭で打たれるのも、痛い。
『あはは、まあ、それにしても、これけっこうな痛さで、けっこう長いよ〜』
と、冷静に痛さを実感しているわたしは、覆っていた手の中でひとりニヤけてしまっていた。
このときほど、日頃の鍛錬をありがたく思ったことはない。
(あのね、痛さってね、かなりな強さまで本当は我慢できるんだよね、痛がらせているのは『心』なのよ)
麻酔が効いているのか、周辺で気配はすれどほとんど感覚がない。
でも、突然『ちくーーー』ってするかもしれない、いつ『本当の痛さ』が来るかもわからないから結局ずっとビクビクのまま。
『どどどどど』
ビクーーーーッ!!
ドリル音!?
な、内装工事だね…^^;
上階から聞こえる突然のドリル音にビビるわたし。
いやいや、さすがにそれはないからと自らツッコミを入れる。
さっきの那智さんの脅した通りになってビビりながらも苦笑。
恐怖や苦笑と戦いながら、何をどうしているのか見えないし無感覚のまま、時間にしたら1分ないほどだと思うけど、すごーーく長く感じられて「終わりましたよ」と若い看護師の声を聞いてやっとホッとできた。
特に出血をするわけでもないようで、そのまま普通に下着をつけておしまい。
今後のケアについて、着替えながら聞く、なんか、ずいぶんあっさりしていて、ケアってそんなものなのかなと心配になるけど、お知り合いも『ひたすらシャワーしただけ』とおっしゃっていた記憶があったから、意外とそういうものなのかもしれない。
麻酔、よく大丈夫でしたね〜^^
痛いと脅した看護師が最後に労いの言葉をかけてくれた。
敵か味方かわからなかったけど、最後にはなんだか不思議な連帯感を彼女に対して感じていた。
支度も終わり、看護師ふたりにお礼を述べて、待合室へ。
ソファでくつろぐ那智さんの抱きついて甘えたい気持ちをぐっとこらえてクリニックを後にして、ディナーへ出かけた。
麻酔の良さは術後すぐの痛みを緩和できることのようで、その日のディナーはまったく問題なく楽しめました。
3時間くらいして麻酔が切れたらすこし痛くなると言われていたので、那智さんには
ディナーの間は大丈夫だね
痛いのはひとりになってから(笑)
と脅されていたけど、それもなく。
安定するまで、もうしばらくかかると思うけど、ひとまず、現在まだトラブルなく過ごしています。
これが年末の『宣言から施術終了まで24時間ですべてが終わる怒濤のピアス物語』。
長いことお付き合いくださいまして、ありがとうございました^^
「等式」感想です。あのさ~。りん子さんともあろうお方が、何で開けてみての感覚とか、俺の反応にたいしてのコメントとかが無いの?過程の状況は大変楽しませて頂きましたがね~ 開けた出来事はそんなこと考える余裕がなかったのかもしれないね。(笑)
りん子(^-^)えっと、それは『等式』が記録だからです。いつもはふたりの記録にたまたま感想やコメントが書かれていてラッキーってだけです。期待されては困ります(笑)
http://lilkusuriyubi.blog.2nt.com/blog-entry-1786.html
千切れるがリピートする中、位置を決めて、たぶん、那智さん出て行った。
『たぶん』というのは出て行った映像は残っているのだけど、音声が無なのだ。
会話らしき会話もしていなかったと思う。
だから、ぼんやりとしか記憶がない。
さて位置も決まり、いよいよ。
再び医師登場で、再びおまんこ越しに会釈。
とにかく必死だ、今度は「よろしくお願いします」と声も出した。
胸に手を当てて大きく息をして気持ちを落ち着かせる。
若い看護師が注射器らしきものを手にしたのが見えた。
ああ、ぜんぜん、気持ち落ち着けない;;
じゃあ、麻酔しますよ、すこし痛いですよ
きたーーーーーーーーー!!
ちーーーーーって感じで針がおまんこの辺りに刺さるのがわかる。
痛い、痛い!!
胸に置いていた手で顔を覆う。
けっこう長い時間刺してる。
これだったら、ピアスあける一瞬のほうが短いんじゃないかってほどの長さ。
なかなか終わらない、けっこうな痛さにくう〜〜っとなりながら。
あれ?さっき、そこに鞭が当たったときも痛かったよね?
痛さの種類違うけど、あれも相当痛かったよ。
と突然一部正気。
日頃、ブログのために痛さ分析や感覚の記憶力を研ぎすましているクセが、こんなときに冷静さが発動するとは!!
うん、たしかに痛い。
でも、ゴムのバラ鞭で打たれるのも、痛い。
『あはは、まあ、それにしても、これけっこうな痛さで、けっこう長いよ〜』
と、冷静に痛さを実感しているわたしは、覆っていた手の中でひとりニヤけてしまっていた。
このときほど、日頃の鍛錬をありがたく思ったことはない。
(あのね、痛さってね、かなりな強さまで本当は我慢できるんだよね、痛がらせているのは『心』なのよ)
麻酔が効いているのか、周辺で気配はすれどほとんど感覚がない。
でも、突然『ちくーーー』ってするかもしれない、いつ『本当の痛さ』が来るかもわからないから結局ずっとビクビクのまま。
『どどどどど』
ビクーーーーッ!!
ドリル音!?
な、内装工事だね…^^;
上階から聞こえる突然のドリル音にビビるわたし。
いやいや、さすがにそれはないからと自らツッコミを入れる。
さっきの那智さんの脅した通りになってビビりながらも苦笑。
恐怖や苦笑と戦いながら、何をどうしているのか見えないし無感覚のまま、時間にしたら1分ないほどだと思うけど、すごーーく長く感じられて「終わりましたよ」と若い看護師の声を聞いてやっとホッとできた。
特に出血をするわけでもないようで、そのまま普通に下着をつけておしまい。
今後のケアについて、着替えながら聞く、なんか、ずいぶんあっさりしていて、ケアってそんなものなのかなと心配になるけど、お知り合いも『ひたすらシャワーしただけ』とおっしゃっていた記憶があったから、意外とそういうものなのかもしれない。
麻酔、よく大丈夫でしたね〜^^
痛いと脅した看護師が最後に労いの言葉をかけてくれた。
敵か味方かわからなかったけど、最後にはなんだか不思議な連帯感を彼女に対して感じていた。
支度も終わり、看護師ふたりにお礼を述べて、待合室へ。
ソファでくつろぐ那智さんの抱きついて甘えたい気持ちをぐっとこらえてクリニックを後にして、ディナーへ出かけた。
麻酔の良さは術後すぐの痛みを緩和できることのようで、その日のディナーはまったく問題なく楽しめました。
3時間くらいして麻酔が切れたらすこし痛くなると言われていたので、那智さんには
ディナーの間は大丈夫だね
痛いのはひとりになってから(笑)
と脅されていたけど、それもなく。
安定するまで、もうしばらくかかると思うけど、ひとまず、現在まだトラブルなく過ごしています。
これが年末の『宣言から施術終了まで24時間ですべてが終わる怒濤のピアス物語』。
長いことお付き合いくださいまして、ありがとうございました^^
「等式」感想です。あのさ~。りん子さんともあろうお方が、何で開けてみての感覚とか、俺の反応にたいしてのコメントとかが無いの?過程の状況は大変楽しませて頂きましたがね~ 開けた出来事はそんなこと考える余裕がなかったのかもしれないね。(笑)
りん子(^-^)えっと、それは『等式』が記録だからです。いつもはふたりの記録にたまたま感想やコメントが書かれていてラッキーってだけです。期待されては困ります(笑)
http://lilkusuriyubi.blog.2nt.com/blog-entry-1786.html
ピアス、その後
独特な幸福感
ピアスをあけてから2週間。
最初は見るのさえ、恐る恐るだった。
日常、体を動かすのもおっかなびっくり、ちょっとでも触れようものなら『びくーっ』ってなる^^;
でも、トラブルが起きてしまうほうがずっと怖いので、毎日、石けんで洗い、すこしずつ動かすようにした。
はじめの頃は洗ったあとにすこし鈍痛が残っていたけど、いまはそれもほとんどなく落ち着いている。
ただ、動かしやすいように(?)長めのピアスを入れているのでふいに引っかかりはしないか、いまでもおっかなびっくりは変わらないけど、鈍痛が治まるのと同じように徐々に慣れてきてはいる。
わたし、自分のおまんこって、あまり好きじゃないんだ。
なんかグロテスクで見てはいけないもののようで、いままでの人生で数えられるほどしか直視したことない。
那智さんの好みになるように毛を処理するようになっても必要最低限の部分しか見ないので、じつは『クリトリスフード』が自分の体のどこを指すのかも、わからないほどだった。
(本当は自分の体のことなんだから、ちゃんと知っておくべきだよね、だから、この思考回路は変えたほうがいい)
それを広げて上から覗き込んで洗うのだ。
怖さとはまた違うマイナス感情が湧いてしまう。
こんなグロテスクなものにポチッとあってもぜんぜんステキじゃないように思えてしまう。
本当にこの場所で大丈夫なんだろうか。
那智さんは気に入ってくれるだろうか。
怖さと不安が入り交じり、これがうれしいものになってくれない。
奴隷さんとかでピアスをあける人は、きっとみんな『所有の証』としてよろこんでいるんだよね。
本当に心からよろこびだけしかないのであれば、それに比べてまったくわたしは面倒な女だな。
いちいち那智さんのOKがないとよろこびに変えられないのだ。
年末年始の連絡の取りづらい時期だったからよけいにマイナス感情は募る。
でも、最近のわたしはエラいので(笑)、この不安な気持ちを泣き言にして伝えるのは極力控えた。
連絡が取りづらいときに、この事柄で不安を伝えるとどうすることもできない那智さんが困ってしまうのではないかなと思うから。
深刻なトラブルでのない限り、根拠のない不安や泣き言はこの時期は不適切。
日々の報告を送る際に『怖いですけど』とか『恐る恐る洗ってます』とか、ちょこちょこ挟むくらいでなんとかしのいでいた(笑)
ちゃんと声が聞けるときに不安を伝えて、ちゃんと会えたら見てもらえば、ぜったい那智さんはわたしのマイナス感情を払拭してくれると信じて、年明けの会える日までなんとかやり過ごした。
でも、悪いことばかりじゃなかった^^
なんと、怖さのあまり欲情が抑えられているのだ!!
欲情しないわけではないのだと思う。
日頃と同じように那智さんを思い出し『トクン』と脈が上がる感じもあるし、そこに異物があるという事実はマゾ心もくすぐるのはたしかなんだけど、わずかにそういう具合になると途端に恐怖心や理性や不安感が大挙して押し寄せ、わずかな欲情の上にパタパタパタと覆いかぶさり、欲情を抑え込む、ううん、抑え込むと無理矢理な感じがするから、なかったことにするのほうが正しい、まるで性欲なんてそもそも存在していなかったような感じでスーッと凪状態にするのだ。
大挙する瞬間はね、けっこう必死なの(笑)
ダメーー、欲情しちゃーー!!
欲情したら、触りたくなっちゃうでしょーー!!
いまここで、そんなんなったら、恐ろしすぎるーー!!
パタパターっと大挙して必死で欲情に布団をかぶせ、無理やり抑え込むとかえって暴れ出しそうだから、優しく子守唄(笑)
そのままそっと『なかったこと』にする。
そんなことを何回かくり返すうちに、なんだか穏やかなのだ。
ああ、これも案外幸せかも。
欲情して那智さんを欲し、でも、叶わない時期だからぐるぐるしたり、那智さんにトゲトゲしくなったりしないでいられるのは思いのほか幸せでもあった。
年明け。
とにかく早く那智さんに見てもらって状態も印象も問題ないと言ってもらいたかった。
那智さんにOKスタンプを押してもらえれば、わたしはこの怖いものを好きになれると思ったからだ。
那智さんに可愛いと思ってもらえるか不安
年明け会える日の朝、はじめてちゃんと不安を『甘え』を加えて伝えた。
大丈夫、気に入るよ
見てみたら、そう思わないかもしれないです
『甘え』は、こういうふうに引き下がらないのだ(笑)
見なくても大丈夫
それを付けているという事実だけで充分那智さんにとっては気に入ることなのだそうだ。
そして、
そもそも、俺がダメと思う可能性があるものはさせないよ
じつに那智さんらしい言葉。
その言葉を聞いて、やっと落ち着くことができた。
その日は、毎年、那智さんは年明けに大きなイベントがあるからお休みで会うことは叶わない。
ランチタイムにカラオケに行くのが唯一の方法。
ひさしぶりに会えて、うれしいうれしいとくっつく。
頬に頬をピタッとつけたり首筋に顔をうずめたり、太ももに手をおいてゆさゆさしたり、終止まとわりつくの犬のように甘える。
とりあえず見てもらう。
下着とブーツを脱ぎソファに上がるように指示され、スカートをめくりお見せする。
恥ずかしいのと怖いので落ち着けない。
いいね〜
第一声は嘘いつわりない声色、ホッとする。
慎重に広げ、指をつばで濡らしクリトリスに触れる。
当たるかどうかを見極めているのだろう。
ひさしぶりの感覚。
でも、欲情しちゃいけないんだよ〜〜。
なかなか没頭することもできず、変なテンションのままおしまい。
大きなイベントを控えて若干わたしへの集中の少ない那智さんと欲情を抑え込んでいるわたしなので、このモヤモヤしたテンションでなんとなく落ち着いている(笑)
俺、余裕ないよな〜
いえ、余裕ないという感じでもないですよ、ぜんぜんイライラしたりしていないし
どちらかというと、わたしへの集中が少ないという感じですね
そうだな
たぶん、俺の中で違うだけかもしれないな
早く無事イベントが終了して那智さん落ち着けるといいな。
そして、わたしを可愛がる集中が戻ってくれるといいな。
ほとんど普段と変わらない様子に感謝をしながら、でも、わたしもいまこういうテンションだから、かえってよかったと改めて思っていると
りん子、いま怖いから欲情抑えてるだろ?
それがちょうどいいんだよ
いつもだったら「那智さん、わたしのこと抱きたいですか?」とかうるさいこと言うけど、言わないだろ(笑)
ああ、たしかに^^;
だからさ、来年もピアスあけるか?
この時期、毎年あけるの(笑)
ないです、ないです、あり得ません^^;
そんな戯れ言を楽しみながら、ピアスお目見えは終了。
那智さんにOKのスタンプを押してもらえて、ひとまずホッとした。
きっと徐々に慣れてきたら、この存在も好きになっていくと思う。
いまのところトラブルなく済んでいる経過報告でした^^
「等式」感想です。はい、失礼しました。分けて書いたようすだね。正月時期のピアスは良かった、これしかないタイミングで開けることが出来たね。
ピアスをあけてから2週間。
最初は見るのさえ、恐る恐るだった。
日常、体を動かすのもおっかなびっくり、ちょっとでも触れようものなら『びくーっ』ってなる^^;
でも、トラブルが起きてしまうほうがずっと怖いので、毎日、石けんで洗い、すこしずつ動かすようにした。
はじめの頃は洗ったあとにすこし鈍痛が残っていたけど、いまはそれもほとんどなく落ち着いている。
ただ、動かしやすいように(?)長めのピアスを入れているのでふいに引っかかりはしないか、いまでもおっかなびっくりは変わらないけど、鈍痛が治まるのと同じように徐々に慣れてきてはいる。
わたし、自分のおまんこって、あまり好きじゃないんだ。
なんかグロテスクで見てはいけないもののようで、いままでの人生で数えられるほどしか直視したことない。
那智さんの好みになるように毛を処理するようになっても必要最低限の部分しか見ないので、じつは『クリトリスフード』が自分の体のどこを指すのかも、わからないほどだった。
(本当は自分の体のことなんだから、ちゃんと知っておくべきだよね、だから、この思考回路は変えたほうがいい)
それを広げて上から覗き込んで洗うのだ。
怖さとはまた違うマイナス感情が湧いてしまう。
こんなグロテスクなものにポチッとあってもぜんぜんステキじゃないように思えてしまう。
本当にこの場所で大丈夫なんだろうか。
那智さんは気に入ってくれるだろうか。
怖さと不安が入り交じり、これがうれしいものになってくれない。
奴隷さんとかでピアスをあける人は、きっとみんな『所有の証』としてよろこんでいるんだよね。
本当に心からよろこびだけしかないのであれば、それに比べてまったくわたしは面倒な女だな。
いちいち那智さんのOKがないとよろこびに変えられないのだ。
年末年始の連絡の取りづらい時期だったからよけいにマイナス感情は募る。
でも、最近のわたしはエラいので(笑)、この不安な気持ちを泣き言にして伝えるのは極力控えた。
連絡が取りづらいときに、この事柄で不安を伝えるとどうすることもできない那智さんが困ってしまうのではないかなと思うから。
深刻なトラブルでのない限り、根拠のない不安や泣き言はこの時期は不適切。
日々の報告を送る際に『怖いですけど』とか『恐る恐る洗ってます』とか、ちょこちょこ挟むくらいでなんとかしのいでいた(笑)
ちゃんと声が聞けるときに不安を伝えて、ちゃんと会えたら見てもらえば、ぜったい那智さんはわたしのマイナス感情を払拭してくれると信じて、年明けの会える日までなんとかやり過ごした。
でも、悪いことばかりじゃなかった^^
なんと、怖さのあまり欲情が抑えられているのだ!!
欲情しないわけではないのだと思う。
日頃と同じように那智さんを思い出し『トクン』と脈が上がる感じもあるし、そこに異物があるという事実はマゾ心もくすぐるのはたしかなんだけど、わずかにそういう具合になると途端に恐怖心や理性や不安感が大挙して押し寄せ、わずかな欲情の上にパタパタパタと覆いかぶさり、欲情を抑え込む、ううん、抑え込むと無理矢理な感じがするから、なかったことにするのほうが正しい、まるで性欲なんてそもそも存在していなかったような感じでスーッと凪状態にするのだ。
大挙する瞬間はね、けっこう必死なの(笑)
ダメーー、欲情しちゃーー!!
欲情したら、触りたくなっちゃうでしょーー!!
いまここで、そんなんなったら、恐ろしすぎるーー!!
パタパターっと大挙して必死で欲情に布団をかぶせ、無理やり抑え込むとかえって暴れ出しそうだから、優しく子守唄(笑)
そのままそっと『なかったこと』にする。
そんなことを何回かくり返すうちに、なんだか穏やかなのだ。
ああ、これも案外幸せかも。
欲情して那智さんを欲し、でも、叶わない時期だからぐるぐるしたり、那智さんにトゲトゲしくなったりしないでいられるのは思いのほか幸せでもあった。
年明け。
とにかく早く那智さんに見てもらって状態も印象も問題ないと言ってもらいたかった。
那智さんにOKスタンプを押してもらえれば、わたしはこの怖いものを好きになれると思ったからだ。
那智さんに可愛いと思ってもらえるか不安
年明け会える日の朝、はじめてちゃんと不安を『甘え』を加えて伝えた。
大丈夫、気に入るよ
見てみたら、そう思わないかもしれないです
『甘え』は、こういうふうに引き下がらないのだ(笑)
見なくても大丈夫
それを付けているという事実だけで充分那智さんにとっては気に入ることなのだそうだ。
そして、
そもそも、俺がダメと思う可能性があるものはさせないよ
じつに那智さんらしい言葉。
その言葉を聞いて、やっと落ち着くことができた。
その日は、毎年、那智さんは年明けに大きなイベントがあるからお休みで会うことは叶わない。
ランチタイムにカラオケに行くのが唯一の方法。
ひさしぶりに会えて、うれしいうれしいとくっつく。
頬に頬をピタッとつけたり首筋に顔をうずめたり、太ももに手をおいてゆさゆさしたり、終止まとわりつくの犬のように甘える。
とりあえず見てもらう。
下着とブーツを脱ぎソファに上がるように指示され、スカートをめくりお見せする。
恥ずかしいのと怖いので落ち着けない。
いいね〜
第一声は嘘いつわりない声色、ホッとする。
慎重に広げ、指をつばで濡らしクリトリスに触れる。
当たるかどうかを見極めているのだろう。
ひさしぶりの感覚。
でも、欲情しちゃいけないんだよ〜〜。
なかなか没頭することもできず、変なテンションのままおしまい。
大きなイベントを控えて若干わたしへの集中の少ない那智さんと欲情を抑え込んでいるわたしなので、このモヤモヤしたテンションでなんとなく落ち着いている(笑)
俺、余裕ないよな〜
いえ、余裕ないという感じでもないですよ、ぜんぜんイライラしたりしていないし
どちらかというと、わたしへの集中が少ないという感じですね
そうだな
たぶん、俺の中で違うだけかもしれないな
早く無事イベントが終了して那智さん落ち着けるといいな。
そして、わたしを可愛がる集中が戻ってくれるといいな。
ほとんど普段と変わらない様子に感謝をしながら、でも、わたしもいまこういうテンションだから、かえってよかったと改めて思っていると
りん子、いま怖いから欲情抑えてるだろ?
それがちょうどいいんだよ
いつもだったら「那智さん、わたしのこと抱きたいですか?」とかうるさいこと言うけど、言わないだろ(笑)
ああ、たしかに^^;
だからさ、来年もピアスあけるか?
この時期、毎年あけるの(笑)
ないです、ないです、あり得ません^^;
そんな戯れ言を楽しみながら、ピアスお目見えは終了。
那智さんにOKのスタンプを押してもらえて、ひとまずホッとした。
きっと徐々に慣れてきたら、この存在も好きになっていくと思う。
いまのところトラブルなく済んでいる経過報告でした^^
「等式」感想です。はい、失礼しました。分けて書いたようすだね。正月時期のピアスは良かった、これしかないタイミングで開けることが出来たね。
他人が見たらどうでもいい真剣なやり取り
独特な幸福感
タイトルの通りですので、ある意味『閲覧注意』です(毎度のことではありますが 笑)
小雨降る肌寒い朝だった。
今日は朝から会える日。
一本早い電車に乗れたから待ち合わせの◯時45分より早く到着できそうだ。
ホームから待ち合わせ場所まですこし遠いから、その分を差し引いても問題ない。
あと一駅で到着というタイミングで那智さんからメールが届いた。
約束の時間より10分も前。
すでに到着しているらしく『◯◯の壁沿いで待機』ということだった。
うわん、早いです〜。
わたしのほうが早く到着できるかと踏んでいたけど、ダメだった。
こちらはまだ駅にも到着していない。
まあ、もうあと1分とたたずに駅に着いたとしても、そこから◯◯までけっこう遠いのだ。
もちろん、約束の時間に遅れるわけではないので遅刻ではないけど、肌寒い中、那智さんをお待たせしたくないという気持ちと、1分でも一緒にいたいという気持ちが、心を焦らせる。
那智さんからのメールに『いま◯駅です。』と送る。
だけど、想像よりホームに入るまで時間がかかっていた。
『いまと送ったけど、もうすこしの間違いです。』再度送り直す。
1分後、ホームに着き、あらためて『いま◯駅でーす。』とまたお知らせする。
朝の人の多いホームからエスカレーターへ、前後左右からの人の流れをよけ、改札を出て、急ぐ。
わたしの路線から待ち合わせ場所まではかなり遠いのだ。
お待たせしたくない。
でも、ちょっと警戒する。
その前の待ち合わせのとき、那智さん、わざわざわたしの駅のほうまで来て後ろから【脅かしたの】(笑)
だから、今日もそうかもしれない。
『壁沿い』と具体的に書いたのは、気を緩ませるためかもしれないと、警戒。
かまってもらうことは嬉しいけど、すぐ驚いて、そういうドキドキが苦手なので、けっこう真剣に怖いのだ。
だから、本当ならキョロキョロ警戒しながら歩きたい。
だけど、そうしていると、やはり最速にはなれないので、怖いけど急ぐ。
小走りに階段を上り、那智さんを見つけて駆け寄る。
おはようございます、お待たせしました
歩きはじめた那智さんに傘を差し掛け、一緒に歩く。
ホームから遠いのわかってるけどさ〜、わかってるけど、言うよ
『いま◯駅』って来てから、遅いよ〜(笑)
??
それって最初に送ったほうのことをおっしゃっているのですか?
それなら、送り直したほうが正解ですよ
そう?
まあ、どっちでもいいけどさ(笑)
遠いのわかってるけど、おせーな〜って思ったの(笑)
ああ、ダメ。
『わかってるけど』と前置きしてくれているから、那智さんに意地悪な気持ちがないのはわかっているけど、でも、ここまで来るわたしの必死な気持ちを否定されてしまったみたいで悲しくなってしまいそう(ううん、すでにかなしくなってる^^;)
歩きはじめた那智さんについて行きながら、いま一度状況の確認をする。
1回目のメールから計ったら『遅い』と思われてもしかたないことだけど、ちゃんと訂正したのだし、もし訂正した後のを読んでそれでもそう思うのなら、今後も同じような思いをさせてしまうかもしれないから時間の認識を改めていただかないといけないから。
食い下がるわたしに笑いながら
いいんだよ(笑)
ぜんぜん他意はないんだから、遠いのわかってて、ちょっと言いたかったから言っただけなんだから、気にしないの(笑)
う〜ん、やっぱりダメ。
たしかに那智さんに悪気はない。
距離があるのわかっているけど感覚としてそう感じたことをあえて「おせーな〜」という表現をしてみただけ。
だけど、あえてその言葉を選ぶのはどうしてだろう?
「思ったより時間かかったね?」とか「メールしたからけっこう経ってない?」とかでも済む話だ。
わざとストレートにいうことで、もしかしたら『お遊び』にしてくれたのかもしれないけど、わたしの必死な気持ちとのギャップに心がついて行かない。
最近、わたしは那智さんの言葉はほとんど悲しくならずに受け取れている。
【枯れかけの紅葉】に例えられても、それは那智さんがわたしを可愛いと思った照れ隠しだと思えるように、ほとんど全部、那智さんはわたしに悲しい思いをさせるつもりはないことは実感できている。
それは互いにとって幸せな思考回路になっている。
だけど
那智さん、もしかして、いまのわたしになら何を言っても大丈夫だと思っていませんか?
それなら、わたしも那智さんに対する言葉選びのハードルを変えてもいいですか?
わたし、脅してる^^;
何度か書いているけど、わたしは那智さんに対して、基本的に【マイナスの表現はしたくない】と思っている。
おしっこの味が濃く『まずい』と感じたとしても、「飲みにくかったです」とか「濃かったです」というように。
これはわたしたちの上下や互いに心地よい空気でいるために良いことだと思っているし、じつは那智さんに対して美しく優しい言葉を選んでいたいというわたしの美意識も大きな理由なのだ。
そして、その美意識を持つことを那智さんは(おそらく)好んでくれている。
那智さんがいままでより何を言っても大丈夫と思うなら、わたしもいままでよりストレートな言葉選びをしてもいいのだろうかと、思わず思ってしまったのだ。
まあ、それもいいんじゃない?
おそらく那智さんはわたしが自分に課しているより、わたしに対してのハードルは高くないはずだ。
もうちょっとマイナス要素があっても、まあ、人間だし普通だろ?というところだろう。
(あ、これはわたしがマイナス要素がない女だとうことではありません^^那智さんにとってです。だって、そもそもこんなことでいちいち真剣に訴える時点である種の男性には充分マイナスだもんね^^;)
じゃあ、これからはそうします
ちょっと投げやりな気持ちで言ってしまった。
朝ご飯をいただきに和食屋さんへ。
まったく気持ちは晴れず^^;
なぜ、こんなに悲しくなっているのか、お話ししてみる。
きっと、わたしはとても必死だったからだ。
約束の時間に遅れているわけではないから別段問題ないのだけど、小雨の降る寒い朝に那智さんをお外でお待たせしてしまうことがイヤだったから、急いだ。
脅かされるかなとヒヤヒヤしながら、それより急ぐほうを選んだ。
そんな気持ちでいたことを一蹴するようなひと言だったから悲しくなってしまったのだ。
もちろん、那智さんはその心の経緯は知らない。
それなら、ちゃんと自分の心の経緯をお話したほうがいいよね。
だから、悲しくなってしまったのだと。
話しながら涙が出てくる(いや、もう、自分でも情けないほどヤワ)
うどんを食べながら、那智さん真面目に聞いてくれている。
鼻水をすすりながら、わたしもいただく。
これを知っていたら那智さんは『おせーな〜』と言っただろうか(たぶん、言わない)。
結果はどうあれ、わたしには知ってもらうことがとても大事だ。
真面目に聞いてくれて知ってもらうことで、ほとんど心は軽くなる。
そして、次やるべきことをする。
ふうと深呼吸して、心の中の『笑顔』な部分を検索^^
那智さんと会えてうれしい^^
おうどんおいしい^^
今日の赤いトレンチコート、気に入ってもらたかな^^
いくつか検索に引っかかったものをトップページに持ってきて、にこっとする。
那智さん、お話しを聞いてくれてありがとうございました^^
いいえ〜(笑)
わたし、那智さんに対して言葉選びのハードル下げたくないです
だから、ごめんなさい、さっきの提案は取り下げさせてください
そう言って、お礼と謝罪をした。
いや、ホントに面倒な女だ(笑)
でもって、面倒な付き合いだ(笑)
メール来たからけっこう時間経ってるな〜と感じたことを
ったく、おせーよ
とだけ言い
しょーがないじゃん、遠いんだからさ
と突き返す。
そんなやり取りのカップルもいるだろうし、それが良好な関係を維持するコミュニケーションのカップルもいるだろう。
だけど、わたしたちは、いちいち「わかってるけどね」と前置きをして「遅い」と言い、いちいちなぜ遅くなったか、そのときどう思い、どう行動したかを伝える。
気軽に軽口叩けるほうがナンボか楽だ(笑)
でも、できないのだから、しょうがない。
いつも、わたしは那智さんに対して一生懸命で、共通の美意識を保って『りん子』でいたいと思い、それでいさせてもらえるように協力してもらっている。
これが正解かどうかはわからないけど。
ひとつ、よかったことは、かなりすぐ浮上できたことだ。
これは、長いこと【わたしの課題】ではあったので、今回はうまくいけたことは収穫^^
こんなことを3回に1回くらいはやっているのだから、ホント面倒な付き合い。
そんな他人にはどーでもいい、一場面のお話でした^^;
<関連エントリー>
脅かされるのよ^^;
攻防
枯れかけの紅葉
那智回路2
マイナス表現はしたくない
マイ フェア レディ(横道)
早く浮上するのはわたしの課題
娘デート3
「等式」感想です。御互い様だったのですね、私とりん子がお互いの良い部分を欲しければ、手間隙かかる案件も引き受けなくてはならないこと!(笑)多少、気合いは必要ですが喜んで引き受けるから、私は放出できるし、りん子は受けとる事が出来る。具体的な話はりん子のエントリーに期待しましょう。
タイトルの通りですので、ある意味『閲覧注意』です(毎度のことではありますが 笑)
小雨降る肌寒い朝だった。
今日は朝から会える日。
一本早い電車に乗れたから待ち合わせの◯時45分より早く到着できそうだ。
ホームから待ち合わせ場所まですこし遠いから、その分を差し引いても問題ない。
あと一駅で到着というタイミングで那智さんからメールが届いた。
約束の時間より10分も前。
すでに到着しているらしく『◯◯の壁沿いで待機』ということだった。
うわん、早いです〜。
わたしのほうが早く到着できるかと踏んでいたけど、ダメだった。
こちらはまだ駅にも到着していない。
まあ、もうあと1分とたたずに駅に着いたとしても、そこから◯◯までけっこう遠いのだ。
もちろん、約束の時間に遅れるわけではないので遅刻ではないけど、肌寒い中、那智さんをお待たせしたくないという気持ちと、1分でも一緒にいたいという気持ちが、心を焦らせる。
那智さんからのメールに『いま◯駅です。』と送る。
だけど、想像よりホームに入るまで時間がかかっていた。
『いまと送ったけど、もうすこしの間違いです。』再度送り直す。
1分後、ホームに着き、あらためて『いま◯駅でーす。』とまたお知らせする。
朝の人の多いホームからエスカレーターへ、前後左右からの人の流れをよけ、改札を出て、急ぐ。
わたしの路線から待ち合わせ場所まではかなり遠いのだ。
お待たせしたくない。
でも、ちょっと警戒する。
その前の待ち合わせのとき、那智さん、わざわざわたしの駅のほうまで来て後ろから【脅かしたの】(笑)
だから、今日もそうかもしれない。
『壁沿い』と具体的に書いたのは、気を緩ませるためかもしれないと、警戒。
かまってもらうことは嬉しいけど、すぐ驚いて、そういうドキドキが苦手なので、けっこう真剣に怖いのだ。
だから、本当ならキョロキョロ警戒しながら歩きたい。
だけど、そうしていると、やはり最速にはなれないので、怖いけど急ぐ。
小走りに階段を上り、那智さんを見つけて駆け寄る。
おはようございます、お待たせしました
歩きはじめた那智さんに傘を差し掛け、一緒に歩く。
ホームから遠いのわかってるけどさ〜、わかってるけど、言うよ
『いま◯駅』って来てから、遅いよ〜(笑)
??
それって最初に送ったほうのことをおっしゃっているのですか?
それなら、送り直したほうが正解ですよ
そう?
まあ、どっちでもいいけどさ(笑)
遠いのわかってるけど、おせーな〜って思ったの(笑)
ああ、ダメ。
『わかってるけど』と前置きしてくれているから、那智さんに意地悪な気持ちがないのはわかっているけど、でも、ここまで来るわたしの必死な気持ちを否定されてしまったみたいで悲しくなってしまいそう(ううん、すでにかなしくなってる^^;)
歩きはじめた那智さんについて行きながら、いま一度状況の確認をする。
1回目のメールから計ったら『遅い』と思われてもしかたないことだけど、ちゃんと訂正したのだし、もし訂正した後のを読んでそれでもそう思うのなら、今後も同じような思いをさせてしまうかもしれないから時間の認識を改めていただかないといけないから。
食い下がるわたしに笑いながら
いいんだよ(笑)
ぜんぜん他意はないんだから、遠いのわかってて、ちょっと言いたかったから言っただけなんだから、気にしないの(笑)
う〜ん、やっぱりダメ。
たしかに那智さんに悪気はない。
距離があるのわかっているけど感覚としてそう感じたことをあえて「おせーな〜」という表現をしてみただけ。
だけど、あえてその言葉を選ぶのはどうしてだろう?
「思ったより時間かかったね?」とか「メールしたからけっこう経ってない?」とかでも済む話だ。
わざとストレートにいうことで、もしかしたら『お遊び』にしてくれたのかもしれないけど、わたしの必死な気持ちとのギャップに心がついて行かない。
最近、わたしは那智さんの言葉はほとんど悲しくならずに受け取れている。
【枯れかけの紅葉】に例えられても、それは那智さんがわたしを可愛いと思った照れ隠しだと思えるように、ほとんど全部、那智さんはわたしに悲しい思いをさせるつもりはないことは実感できている。
それは互いにとって幸せな思考回路になっている。
だけど
那智さん、もしかして、いまのわたしになら何を言っても大丈夫だと思っていませんか?
それなら、わたしも那智さんに対する言葉選びのハードルを変えてもいいですか?
わたし、脅してる^^;
何度か書いているけど、わたしは那智さんに対して、基本的に【マイナスの表現はしたくない】と思っている。
おしっこの味が濃く『まずい』と感じたとしても、「飲みにくかったです」とか「濃かったです」というように。
これはわたしたちの上下や互いに心地よい空気でいるために良いことだと思っているし、じつは那智さんに対して美しく優しい言葉を選んでいたいというわたしの美意識も大きな理由なのだ。
そして、その美意識を持つことを那智さんは(おそらく)好んでくれている。
那智さんがいままでより何を言っても大丈夫と思うなら、わたしもいままでよりストレートな言葉選びをしてもいいのだろうかと、思わず思ってしまったのだ。
まあ、それもいいんじゃない?
おそらく那智さんはわたしが自分に課しているより、わたしに対してのハードルは高くないはずだ。
もうちょっとマイナス要素があっても、まあ、人間だし普通だろ?というところだろう。
(あ、これはわたしがマイナス要素がない女だとうことではありません^^那智さんにとってです。だって、そもそもこんなことでいちいち真剣に訴える時点である種の男性には充分マイナスだもんね^^;)
じゃあ、これからはそうします
ちょっと投げやりな気持ちで言ってしまった。
朝ご飯をいただきに和食屋さんへ。
まったく気持ちは晴れず^^;
なぜ、こんなに悲しくなっているのか、お話ししてみる。
きっと、わたしはとても必死だったからだ。
約束の時間に遅れているわけではないから別段問題ないのだけど、小雨の降る寒い朝に那智さんをお外でお待たせしてしまうことがイヤだったから、急いだ。
脅かされるかなとヒヤヒヤしながら、それより急ぐほうを選んだ。
そんな気持ちでいたことを一蹴するようなひと言だったから悲しくなってしまったのだ。
もちろん、那智さんはその心の経緯は知らない。
それなら、ちゃんと自分の心の経緯をお話したほうがいいよね。
だから、悲しくなってしまったのだと。
話しながら涙が出てくる(いや、もう、自分でも情けないほどヤワ)
うどんを食べながら、那智さん真面目に聞いてくれている。
鼻水をすすりながら、わたしもいただく。
これを知っていたら那智さんは『おせーな〜』と言っただろうか(たぶん、言わない)。
結果はどうあれ、わたしには知ってもらうことがとても大事だ。
真面目に聞いてくれて知ってもらうことで、ほとんど心は軽くなる。
そして、次やるべきことをする。
ふうと深呼吸して、心の中の『笑顔』な部分を検索^^
那智さんと会えてうれしい^^
おうどんおいしい^^
今日の赤いトレンチコート、気に入ってもらたかな^^
いくつか検索に引っかかったものをトップページに持ってきて、にこっとする。
那智さん、お話しを聞いてくれてありがとうございました^^
いいえ〜(笑)
わたし、那智さんに対して言葉選びのハードル下げたくないです
だから、ごめんなさい、さっきの提案は取り下げさせてください
そう言って、お礼と謝罪をした。
いや、ホントに面倒な女だ(笑)
でもって、面倒な付き合いだ(笑)
メール来たからけっこう時間経ってるな〜と感じたことを
ったく、おせーよ
とだけ言い
しょーがないじゃん、遠いんだからさ
と突き返す。
そんなやり取りのカップルもいるだろうし、それが良好な関係を維持するコミュニケーションのカップルもいるだろう。
だけど、わたしたちは、いちいち「わかってるけどね」と前置きをして「遅い」と言い、いちいちなぜ遅くなったか、そのときどう思い、どう行動したかを伝える。
気軽に軽口叩けるほうがナンボか楽だ(笑)
でも、できないのだから、しょうがない。
いつも、わたしは那智さんに対して一生懸命で、共通の美意識を保って『りん子』でいたいと思い、それでいさせてもらえるように協力してもらっている。
これが正解かどうかはわからないけど。
ひとつ、よかったことは、かなりすぐ浮上できたことだ。
これは、長いこと【わたしの課題】ではあったので、今回はうまくいけたことは収穫^^
こんなことを3回に1回くらいはやっているのだから、ホント面倒な付き合い。
そんな他人にはどーでもいい、一場面のお話でした^^;
<関連エントリー>
脅かされるのよ^^;
攻防
枯れかけの紅葉
那智回路2
マイナス表現はしたくない
マイ フェア レディ(横道)
早く浮上するのはわたしの課題
娘デート3
「等式」感想です。御互い様だったのですね、私とりん子がお互いの良い部分を欲しければ、手間隙かかる案件も引き受けなくてはならないこと!(笑)多少、気合いは必要ですが喜んで引き受けるから、私は放出できるし、りん子は受けとる事が出来る。具体的な話はりん子のエントリーに期待しましょう。