ピアス4
独特な幸福感
コンコン
来た!!!!
ノックがしてドアが開き白衣の女性が表れた。
看護師さんだ。
手にブランケットのようなものを抱えている、きっとわたしにかけるんだ。
促されて立ち上がる。
一緒に部屋を出ようとした那智さんに
あ、お連れの方はこちらでお待ちください
と制した。
ああああああああ
わたし、ひとりなのね!!!!
ああ、やっぱりそうだよね。
衛生面を考えたら部外者はいないほうがいいのはわかっている。
でも、でも、でもーーーー、ひとり、不安だよーーー。
那智さんと会話してすこし和んだ心は一気にまた不安と恐怖に占領されてしまった。
那智さんに「いってきます」って言っただろうか、記憶にない。
入ってきた受付を横切り、華やかなおねんさんたちに「いってらっしゃいませ〜」と見送られ、りん子、ひとり戦場に向かう。
本当の戦いはここからはじまったのだ!!
看護師に通された個室はさっきの個室の3倍くらいの広さ、やっぱり明るく清潔感はある。
で、真ん中に手術台!!
美容整形外科だもね、もう、まさしく手術室だ!!
ここで日頃、プチ整形や脱毛や包茎手術なんかも行われているのだろう、というか、そっちのほうが主流だ。
そんな悲喜こもごもの手術台。
否応なく緊張が高まる。
えっと、じゃあ、あ、ワンピースですか…
台に横になるときのことを気にしているみたい。
あ、シワ、大丈夫です
そうか、普通は下だけ脱ぐんだね。
ディナーで気合いのワンピースは、やっぱり場違いだった^^;
じゃあ、下着を取ってここに寝てください
太ももまでのストッキングを脱ぎ、下着を取り、スリッパを履いて台に乗る。
うっわ、あの、ほら病院ドラマとかである手術用のライト、電気いっぱいの、仰向けの視線の先にはあれがある。
なんだか大仰だ。
どんどんビビる。
もうちょっと下がれます?
腰を上げてください
下半身丸出しで腰を位置を微調整。
産婦人科を経験の女性ならわかると思うけど、仕切りのカーテンなし、むき出し状態でのその台はかなりの羞恥。
若干のトホホ感の中着々と準備をする看護師さん。
怖さとトホホ感を紛らわしたく、看護師さんと仲良くなってみようと試みる。
こういうときは味方になってもらうほうがいいものね。
わたし、恐がりなんですよ;;
あ〜、わたしもですよ、怖いですよね〜^^
でも、なんであけるんですか?
あ、ちょっと墓穴掘ってしまった。
ああ、彼があけてほしいって…
へ〜、彼に言われてあけるんですね〜
はい、怖いんですけどね^^;
また、なんで、性器なんでしょうね
あうう、まさか「若干アブノーマルです」とも言えず、
えっと、なんか、そういうのかわいいって
しどろもどろ。
むしろ緊張が増してしまい、話しかけ作戦、失敗^^;
じゃあ、足、固定しますね
手術台の脇の足乗せ台みたいなものに足を乗せ、マジックテープのベルトで固定される。
うわーーーー、なんか、どんどん追いつめられる。
左を固定したところで右にその台がないことに気づく。
看護師さんは、どこかから同じ物をもうひとつ持ってきて、いまさら手術台にセットしだした。
その間、片足だけ固定され、わたしの意思とは裏腹に中途半端な開脚状態で放置。
どこからかもうひとり若い看護師の女性も入ってきた。
この中途半端な開脚状態でいちおうペコリと会釈する。
こんな感じですけど、よろしくお願いします。
やっとセットして足を乗せた。
で、やっと持参していた毛布をかけてもらっていちおう隠してもらえた。
でも、右は固定していないのだ。
忘れているのかな。
まさか慣れてない看護師さんじゃないよね…。
もしすごーーく痛かったらどうするんだろう、暴れちゃうよ。
あ、でも、言うほど痛くなくて必要ないのかな…、希望的観測。
忘れているのか、必要ないのか、不安と希望が交差する。
そんな中、セット終了して手持ち無沙汰になったのか看護師さんが話しかけてきた
麻酔、痛いですよ〜〜
え!!!!
麻酔、痛い!?
麻酔、痛いーーーーーーーーー!!!
ああああ、やっぱり、痛いよね、当然だよね、あの辺に針刺すんだもんね。
これは親切?
親切だよね?
さっき恐がりだってことで共感し合ったものとしての親切心だよね。
怖がらせてるんじゃないよね?
いきなり痛いより、覚悟していたほうが衝撃は少ないもんね?
でも、ああ、いま、それ聞きたくなかった〜〜〜。
いや、知らないのもいやだけど、やっぱり聞きたくなかった。
もー、無理。
いますぐ逃げ出したい!!
ビビリも頂点に達したところで
カチャ
足下のドアから、医師、登場!!
きっと、わたしの視線より、おまんこが先にご挨拶した。
その状態があまりに恥ずかしくて、もう、恐怖と羞恥でわけわからん。
いちおう、おまんこの後に続いて、開脚越しにまたペコリと会釈した。
ああ、◯◯ね
聞き取れなかったけど『性器ピアス』のことを指していたみたい。
そう言って、足の間に腰かけた。
御開帳状態^^;
あれ、××やってないよ
やったら呼んで
ぶっきらぼうにそういって立ち上がり別の扉から控え室のような部屋に入っていってしまった。
なに、なに?
どこいっちゃうの??
ここにきて、まさかの恐怖、先延ばし!!!!
エントリーも引っぱる(笑)
「等式」感想です。手術室での詳細は聞いていなかったので楽しい、これから盛り上がるのが「等式」の凄い所?「りん子」の凄い所?(笑)言えないですがね~(笑)真面目な感想は、多分最終話にします。
コンコン
来た!!!!
ノックがしてドアが開き白衣の女性が表れた。
看護師さんだ。
手にブランケットのようなものを抱えている、きっとわたしにかけるんだ。
促されて立ち上がる。
一緒に部屋を出ようとした那智さんに
あ、お連れの方はこちらでお待ちください
と制した。
ああああああああ
わたし、ひとりなのね!!!!
ああ、やっぱりそうだよね。
衛生面を考えたら部外者はいないほうがいいのはわかっている。
でも、でも、でもーーーー、ひとり、不安だよーーー。
那智さんと会話してすこし和んだ心は一気にまた不安と恐怖に占領されてしまった。
那智さんに「いってきます」って言っただろうか、記憶にない。
入ってきた受付を横切り、華やかなおねんさんたちに「いってらっしゃいませ〜」と見送られ、りん子、ひとり戦場に向かう。
本当の戦いはここからはじまったのだ!!
看護師に通された個室はさっきの個室の3倍くらいの広さ、やっぱり明るく清潔感はある。
で、真ん中に手術台!!
美容整形外科だもね、もう、まさしく手術室だ!!
ここで日頃、プチ整形や脱毛や包茎手術なんかも行われているのだろう、というか、そっちのほうが主流だ。
そんな悲喜こもごもの手術台。
否応なく緊張が高まる。
えっと、じゃあ、あ、ワンピースですか…
台に横になるときのことを気にしているみたい。
あ、シワ、大丈夫です
そうか、普通は下だけ脱ぐんだね。
ディナーで気合いのワンピースは、やっぱり場違いだった^^;
じゃあ、下着を取ってここに寝てください
太ももまでのストッキングを脱ぎ、下着を取り、スリッパを履いて台に乗る。
うっわ、あの、ほら病院ドラマとかである手術用のライト、電気いっぱいの、仰向けの視線の先にはあれがある。
なんだか大仰だ。
どんどんビビる。
もうちょっと下がれます?
腰を上げてください
下半身丸出しで腰を位置を微調整。
産婦人科を経験の女性ならわかると思うけど、仕切りのカーテンなし、むき出し状態でのその台はかなりの羞恥。
若干のトホホ感の中着々と準備をする看護師さん。
怖さとトホホ感を紛らわしたく、看護師さんと仲良くなってみようと試みる。
こういうときは味方になってもらうほうがいいものね。
わたし、恐がりなんですよ;;
あ〜、わたしもですよ、怖いですよね〜^^
でも、なんであけるんですか?
あ、ちょっと墓穴掘ってしまった。
ああ、彼があけてほしいって…
へ〜、彼に言われてあけるんですね〜
はい、怖いんですけどね^^;
また、なんで、性器なんでしょうね
あうう、まさか「若干アブノーマルです」とも言えず、
えっと、なんか、そういうのかわいいって
しどろもどろ。
むしろ緊張が増してしまい、話しかけ作戦、失敗^^;
じゃあ、足、固定しますね
手術台の脇の足乗せ台みたいなものに足を乗せ、マジックテープのベルトで固定される。
うわーーーー、なんか、どんどん追いつめられる。
左を固定したところで右にその台がないことに気づく。
看護師さんは、どこかから同じ物をもうひとつ持ってきて、いまさら手術台にセットしだした。
その間、片足だけ固定され、わたしの意思とは裏腹に中途半端な開脚状態で放置。
どこからかもうひとり若い看護師の女性も入ってきた。
この中途半端な開脚状態でいちおうペコリと会釈する。
こんな感じですけど、よろしくお願いします。
やっとセットして足を乗せた。
で、やっと持参していた毛布をかけてもらっていちおう隠してもらえた。
でも、右は固定していないのだ。
忘れているのかな。
まさか慣れてない看護師さんじゃないよね…。
もしすごーーく痛かったらどうするんだろう、暴れちゃうよ。
あ、でも、言うほど痛くなくて必要ないのかな…、希望的観測。
忘れているのか、必要ないのか、不安と希望が交差する。
そんな中、セット終了して手持ち無沙汰になったのか看護師さんが話しかけてきた
麻酔、痛いですよ〜〜
え!!!!
麻酔、痛い!?
麻酔、痛いーーーーーーーーー!!!
ああああ、やっぱり、痛いよね、当然だよね、あの辺に針刺すんだもんね。
これは親切?
親切だよね?
さっき恐がりだってことで共感し合ったものとしての親切心だよね。
怖がらせてるんじゃないよね?
いきなり痛いより、覚悟していたほうが衝撃は少ないもんね?
でも、ああ、いま、それ聞きたくなかった〜〜〜。
いや、知らないのもいやだけど、やっぱり聞きたくなかった。
もー、無理。
いますぐ逃げ出したい!!
ビビリも頂点に達したところで
カチャ
足下のドアから、医師、登場!!
きっと、わたしの視線より、おまんこが先にご挨拶した。
その状態があまりに恥ずかしくて、もう、恐怖と羞恥でわけわからん。
いちおう、おまんこの後に続いて、開脚越しにまたペコリと会釈した。
ああ、◯◯ね
聞き取れなかったけど『性器ピアス』のことを指していたみたい。
そう言って、足の間に腰かけた。
御開帳状態^^;
あれ、××やってないよ
やったら呼んで
ぶっきらぼうにそういって立ち上がり別の扉から控え室のような部屋に入っていってしまった。
なに、なに?
どこいっちゃうの??
ここにきて、まさかの恐怖、先延ばし!!!!
エントリーも引っぱる(笑)
「等式」感想です。手術室での詳細は聞いていなかったので楽しい、これから盛り上がるのが「等式」の凄い所?「りん子」の凄い所?(笑)言えないですがね~(笑)真面目な感想は、多分最終話にします。
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COMMENT
えええ、なんか・・・その看護師さん気が利かないしそんな職場で働いている割には、凡庸ですね。
仕事の段取りもちゃんと出来て無いじゃないですか。
そこの病院、看護師さんの先輩が育ってないんですかね?
患者側は不安な事で一杯なのに、「大丈夫ですよ。」とか
「先生がちゃんとして下さいますからね。」とか、安心させてくれるべきだと思うのに・・・
でも先生の態度もね・・・患者に対して横柄じゃないかな?
デリカシーを持って患者さんに接するように、なんて教育もしてないんでしょうね。
トップの態度を下は見習いますからね
先生の雰囲気がその病院の雰囲気になっちゃうもの。
不安だったでしょうね。(ノд・。)
仕事の段取りもちゃんと出来て無いじゃないですか。
そこの病院、看護師さんの先輩が育ってないんですかね?
患者側は不安な事で一杯なのに、「大丈夫ですよ。」とか
「先生がちゃんとして下さいますからね。」とか、安心させてくれるべきだと思うのに・・・
でも先生の態度もね・・・患者に対して横柄じゃないかな?
デリカシーを持って患者さんに接するように、なんて教育もしてないんでしょうね。
トップの態度を下は見習いますからね
先生の雰囲気がその病院の雰囲気になっちゃうもの。
不安だったでしょうね。(ノд・。)
梨梨子さん
いえいえ、お気遣いありがとうございます^^
とはいえ、これはわたしの過剰反応が招いている部分が多分にあるので、どうか、楽しんでくださいませ^^
楽しんでいただいてナンボのエントリーですから(笑)
まあ、たとえば、本人の意思とは関係ない病気やケガで不安な思いをするなら、それなりにケアを求めますけど、今回はね、自分の意思でピアスだからね〜^^;
そこまで高度なケアはもとめていないから大丈夫^^
たしかに最高な対応ではなかったかもしれないけど、不安もいろいろも、面白い経験になりました^^
いえいえ、お気遣いありがとうございます^^
とはいえ、これはわたしの過剰反応が招いている部分が多分にあるので、どうか、楽しんでくださいませ^^
楽しんでいただいてナンボのエントリーですから(笑)
まあ、たとえば、本人の意思とは関係ない病気やケガで不安な思いをするなら、それなりにケアを求めますけど、今回はね、自分の意思でピアスだからね〜^^;
そこまで高度なケアはもとめていないから大丈夫^^
たしかに最高な対応ではなかったかもしれないけど、不安もいろいろも、面白い経験になりました^^
りん子さん
引っ張るね~~イイところで(^^;
それにしても看護婦さん
「でも、なんであけるんですか」なんて
聞く??聞く??ねぇ?それ聞いちゃダメ
でしょう~~もう顔から火が噴きだすほど
恥かしいよね~~だって普通の方?(言い方ヘンだけど)
だったらこの幸福感は理解しがたいですよね~~(^^
続き楽しみです!!
引っ張るね~~イイところで(^^;
それにしても看護婦さん
「でも、なんであけるんですか」なんて
聞く??聞く??ねぇ?それ聞いちゃダメ
でしょう~~もう顔から火が噴きだすほど
恥かしいよね~~だって普通の方?(言い方ヘンだけど)
だったらこの幸福感は理解しがたいですよね~~(^^
続き楽しみです!!
ここさん
あはは、引っぱってます〜^^
この焦らしを楽しんでいただけるここさんはやっぱりマゾか?(笑)
たしかにね、なぜかと聞かれたら、困るよね!
でも、いまコメントいただいて、自分が普通じゃない!?ことにちょっと驚いてしまった!というか、漠然と普通だと思っていたことに驚いてしまったです(笑)
そ、そうだよね、普通はそう思わないんだよね^^;
ある意味、新鮮^^
次回も楽しんでね〜^^
あはは、引っぱってます〜^^
この焦らしを楽しんでいただけるここさんはやっぱりマゾか?(笑)
たしかにね、なぜかと聞かれたら、困るよね!
でも、いまコメントいただいて、自分が普通じゃない!?ことにちょっと驚いてしまった!というか、漠然と普通だと思っていたことに驚いてしまったです(笑)
そ、そうだよね、普通はそう思わないんだよね^^;
ある意味、新鮮^^
次回も楽しんでね〜^^
>下半身丸出しで腰を位置を微調整
ここ!これこれ!
めっちゃはずかしい~
カーテンなしで?うひゃ~ですわ。
でも、手術台、だもんね。仕方ないよね。
分娩台にもカーテンなかったもんね。
今度、婦人科で定期検査受ける時、ぜ~ったいに思い出すよ。
ここ!これこれ!
めっちゃはずかしい~
カーテンなしで?うひゃ~ですわ。
でも、手術台、だもんね。仕方ないよね。
分娩台にもカーテンなかったもんね。
今度、婦人科で定期検査受ける時、ぜ~ったいに思い出すよ。
あこさん
そー、むき出しだったんだよ!
まあ、そうだよね、婦人科じゃないんだから。
この恥ずかしさがわかってくれるのは、やっぱり女だからね〜^^
いや、いま思い出せば、出すほど恥ずかしいよ!!
もちろん、次婦人科に言ったら思い出してください。
そして、『このカーテンがなければ…』と想像して、わたしと同じ羞恥をわざわざ味わってください(笑)
そー、むき出しだったんだよ!
まあ、そうだよね、婦人科じゃないんだから。
この恥ずかしさがわかってくれるのは、やっぱり女だからね〜^^
いや、いま思い出せば、出すほど恥ずかしいよ!!
もちろん、次婦人科に言ったら思い出してください。
そして、『このカーテンがなければ…』と想像して、わたしと同じ羞恥をわざわざ味わってください(笑)