命令の重要性
りん子的独り言(生意気)
前回に惹く続き『下からのコントロール』のお話^^
友達と旅行に行った。
シーズンをすこし外れていたので、どこも空いていてとても快適な旅だった。
もともとの計画には入っていなかったけど、泊まった宿から山へ向かったらダムがあるという、たまたま放水の時期だそうで、これは行ってみようとなった。
友達が運転するレンタカーで山の入口まで行き、そこからダム専用の送迎バスに乗り換える。
行きは、なんとわたしたちだけ、ラッキーだった。
バスといっても観光用のものなので小振りで遊園地の園内を走る壁も窓もないようなバスだった。
両脇に向かい合うようにベンチシートがあるので向かい側の景色を楽しむことができた。
ダムのような大きなものに妙な恐怖と高揚を感じてしまうわたしは友達も驚くほど『ぎゃーぎゃー』ぶり^^;
ひと通り見学して帰りの送迎バスの時間に合わせてバス停に行くと、いつのまに来ていたのだろう、今度は親子連れが一緒になった。
お父さんとお母さんと小学2、3年生のお嬢さん。
わたしたちが先に乗っていたら、後からすこし駆け込むように乗車してきた。
わたしたちは運転手側の前のほうに腰かけていたので、後から来た父親と母親はわたしたちのはす向かい、運転手と反対側の後方に腰かけた。
そのすぐ後を女の子が駆け上がって、ささーっとわたしたちと並びの後方に座った。
こっち、来なさい
母親がいう
娘無視。
こっちに座りなさいって言ってんの
え〜
とか言いながら、そのまま動かず。
ほら、お母さんが言ってるだろ?
父親が言っても、無視。
揺れるから、つかまってなさい
座席の前にあるポールを指している。
ああ、自分たちのほうに来させるのは諦めたのね。
で、危ないからつかまれと。
つかまりなさい
父親も追随。
でも、やっぱりつかまらない。
まあ、行きはそんなに揺れなかったし、もう小学生だし、それくらい判断するよね。
きっと、自分のいうこと聞かないから無意識にムキになっているのだろう。
業を煮やして
もう、パパ、隣り行ってやって
親の隣りに来ないしつかまらないし、危ないからという大義(?)のもと、ママはパパを娘の隣りに移動するように言った。
その言葉通りにわたしたち側にパパが移動し娘の隣りに腰かけて少ししたら、娘はさっと席を立ち、ママの隣りに座ったところでバスが走り出した。
もう、ツッコミどころ満載のこの会話。
友達とわたしはレンタカーに戻ってから、大騒ぎ。
細かく口うるさいことも、無視したことに対する対処も、父親の立ち位置も、とにかく気になるところいっぱい。
あの構図では、結局一番エラいのは娘で、ほぼ同列で母親、父親は一番エラくない立場になってしまうことが理解できないのかなぁ。(母親の役割のお話もあるんだけど、このお話はまた今度^^)
と、まあ、いろいろ思うところはあるけれど、今日のお話は『命令』についてなので、とりあえず置いておく^^
言語には意味があって、それは当然日本語にもある。
日本語の中で、人が人を動かしたいときには、その重要性においてレベルがある。
『〜してくだい』から『〜しなさい』と様々。
中でも一番重要度が高いのは、やっぱり『〜しなさい』の命令する形だよね。
これより確実(?)だと、もう恫喝とか、口ではなく暴力に訴えかけることになっちゃう。
とにかく、言葉において『命令』は重要度が高いのだ。
この親子の場合、おそらくほぼ無意識に母親は娘に常に命令口調でいるのだろう。
そして、娘はそれに対して言う通りにしない。
命令され、無視し、また命令され、をくり返し、自分のタイミングで命令の通りに動く。
これは一見命令を聞いているように見えなくもないけど、実際は母親に従っていない。
だから、娘にとって『命令口調』はもはや命令ではない。
命令は重要なものではなくなっているのだ。
人は無意識に相手の行動を読む。
相手の『提案』を却下できるより、『命令』を却下できてしまうほうが、ずっと相手を軽んじていく。
だからね、『命令』を下すことは重大だし危険なのだ。
わたしたちの上下と主従さんたちの『命令』に違いがあるかわからないけど。
那智さんが滅多に命令をしないのは、その重要性と危険性を理解しているからでもある。
下した命令は覆せない、覆せてしまえるようなことを命令するということは、命令を下した那智さんが軽んじられてしまう。
もちろん『求めさせること』に価値があると思っているから命令はしないのだけど、おそらく、その重要性も理解しているのだろう。
だから、那智さんはとても慎重に命令を下す、だから、滅多に命令しないのだ。
<関連エントリー>
命令しない
許可1 2 3
「等式」感想です。(笑)何時もながら、鋭い視点。命令と言う名の「お願い」と言うフレーズが昔エントリーにあった、そうなっては上下の関係性は終了してしまいます。りん子から「それは、命令ですか?」と言われる、命令と言うのは3割位、「違うよ」と言うと、少し残念そうなりん子がいる。
前回に惹く続き『下からのコントロール』のお話^^
友達と旅行に行った。
シーズンをすこし外れていたので、どこも空いていてとても快適な旅だった。
もともとの計画には入っていなかったけど、泊まった宿から山へ向かったらダムがあるという、たまたま放水の時期だそうで、これは行ってみようとなった。
友達が運転するレンタカーで山の入口まで行き、そこからダム専用の送迎バスに乗り換える。
行きは、なんとわたしたちだけ、ラッキーだった。
バスといっても観光用のものなので小振りで遊園地の園内を走る壁も窓もないようなバスだった。
両脇に向かい合うようにベンチシートがあるので向かい側の景色を楽しむことができた。
ダムのような大きなものに妙な恐怖と高揚を感じてしまうわたしは友達も驚くほど『ぎゃーぎゃー』ぶり^^;
ひと通り見学して帰りの送迎バスの時間に合わせてバス停に行くと、いつのまに来ていたのだろう、今度は親子連れが一緒になった。
お父さんとお母さんと小学2、3年生のお嬢さん。
わたしたちが先に乗っていたら、後からすこし駆け込むように乗車してきた。
わたしたちは運転手側の前のほうに腰かけていたので、後から来た父親と母親はわたしたちのはす向かい、運転手と反対側の後方に腰かけた。
そのすぐ後を女の子が駆け上がって、ささーっとわたしたちと並びの後方に座った。
こっち、来なさい
母親がいう
娘無視。
こっちに座りなさいって言ってんの
え〜
とか言いながら、そのまま動かず。
ほら、お母さんが言ってるだろ?
父親が言っても、無視。
揺れるから、つかまってなさい
座席の前にあるポールを指している。
ああ、自分たちのほうに来させるのは諦めたのね。
で、危ないからつかまれと。
つかまりなさい
父親も追随。
でも、やっぱりつかまらない。
まあ、行きはそんなに揺れなかったし、もう小学生だし、それくらい判断するよね。
きっと、自分のいうこと聞かないから無意識にムキになっているのだろう。
業を煮やして
もう、パパ、隣り行ってやって
親の隣りに来ないしつかまらないし、危ないからという大義(?)のもと、ママはパパを娘の隣りに移動するように言った。
その言葉通りにわたしたち側にパパが移動し娘の隣りに腰かけて少ししたら、娘はさっと席を立ち、ママの隣りに座ったところでバスが走り出した。
もう、ツッコミどころ満載のこの会話。
友達とわたしはレンタカーに戻ってから、大騒ぎ。
細かく口うるさいことも、無視したことに対する対処も、父親の立ち位置も、とにかく気になるところいっぱい。
あの構図では、結局一番エラいのは娘で、ほぼ同列で母親、父親は一番エラくない立場になってしまうことが理解できないのかなぁ。(母親の役割のお話もあるんだけど、このお話はまた今度^^)
と、まあ、いろいろ思うところはあるけれど、今日のお話は『命令』についてなので、とりあえず置いておく^^
言語には意味があって、それは当然日本語にもある。
日本語の中で、人が人を動かしたいときには、その重要性においてレベルがある。
『〜してくだい』から『〜しなさい』と様々。
中でも一番重要度が高いのは、やっぱり『〜しなさい』の命令する形だよね。
これより確実(?)だと、もう恫喝とか、口ではなく暴力に訴えかけることになっちゃう。
とにかく、言葉において『命令』は重要度が高いのだ。
この親子の場合、おそらくほぼ無意識に母親は娘に常に命令口調でいるのだろう。
そして、娘はそれに対して言う通りにしない。
命令され、無視し、また命令され、をくり返し、自分のタイミングで命令の通りに動く。
これは一見命令を聞いているように見えなくもないけど、実際は母親に従っていない。
だから、娘にとって『命令口調』はもはや命令ではない。
命令は重要なものではなくなっているのだ。
人は無意識に相手の行動を読む。
相手の『提案』を却下できるより、『命令』を却下できてしまうほうが、ずっと相手を軽んじていく。
だからね、『命令』を下すことは重大だし危険なのだ。
わたしたちの上下と主従さんたちの『命令』に違いがあるかわからないけど。
那智さんが滅多に命令をしないのは、その重要性と危険性を理解しているからでもある。
下した命令は覆せない、覆せてしまえるようなことを命令するということは、命令を下した那智さんが軽んじられてしまう。
もちろん『求めさせること』に価値があると思っているから命令はしないのだけど、おそらく、その重要性も理解しているのだろう。
だから、那智さんはとても慎重に命令を下す、だから、滅多に命令しないのだ。
<関連エントリー>
命令しない
許可1 2 3
「等式」感想です。(笑)何時もながら、鋭い視点。命令と言う名の「お願い」と言うフレーズが昔エントリーにあった、そうなっては上下の関係性は終了してしまいます。りん子から「それは、命令ですか?」と言われる、命令と言うのは3割位、「違うよ」と言うと、少し残念そうなりん子がいる。
COMMENT
むぅ…やっぱり惚気だ。
朝からごちそうさまなのだ。
自分自身を大切に出来る人は
自分の大切な人も、大切にできるのだなぁ。
朝からごちそうさまなのだ。
自分自身を大切に出来る人は
自分の大切な人も、大切にできるのだなぁ。
あこさん
むむ、ノロケか…、そうか、ノロケだね^^;
毎度お粗末さまです^^;
このエントリーから『自分自身を大切にする』ことの大事さを導き出したあこさんに感謝です^^
あまり、その意図はなかったのだけど、これはわたしの根本のテーマでもあるからね。
これからもノロケますですが、よろしくお願いいたします(笑)
むむ、ノロケか…、そうか、ノロケだね^^;
毎度お粗末さまです^^;
このエントリーから『自分自身を大切にする』ことの大事さを導き出したあこさんに感謝です^^
あまり、その意図はなかったのだけど、これはわたしの根本のテーマでもあるからね。
これからもノロケますですが、よろしくお願いいたします(笑)
これって、惚気??
私にはりんこさんの描写がとても上手くてその親子の状況が手に取るように判り、とても楽しく読ませて頂きました(*^。^*)
そして そこから話の展開がりんこさん独特で、私はただ驚くばかりです(^_^;)
親子の優位順列、娘が一番で、父親が最下位だと言う話はスンナリと納得してしまいました(^ム^)
私にはりんこさんの描写がとても上手くてその親子の状況が手に取るように判り、とても楽しく読ませて頂きました(*^。^*)
そして そこから話の展開がりんこさん独特で、私はただ驚くばかりです(^_^;)
親子の優位順列、娘が一番で、父親が最下位だと言う話はスンナリと納得してしまいました(^ム^)
パイパン大好きさん
読む人によって受け取り方はいろいろです^^
その中で納得したところ、驚いたところ、いろいろな感想を持ってくれるのはいいことですよね。
それにしても、なかなか印象に残る親子でした(笑)
人間観察好きのわたしとしてはいいネタを提供してもらって、ある意味感謝です^^
でも、本当はこの順列だと誰も幸せになれないのですけどね、それに気づけないのは残念だな〜って思います^^
読む人によって受け取り方はいろいろです^^
その中で納得したところ、驚いたところ、いろいろな感想を持ってくれるのはいいことですよね。
それにしても、なかなか印象に残る親子でした(笑)
人間観察好きのわたしとしてはいいネタを提供してもらって、ある意味感謝です^^
でも、本当はこの順列だと誰も幸せになれないのですけどね、それに気づけないのは残念だな〜って思います^^