ノスタルジー2
独特な幸福感
ノスタルジーと一緒に季節を感じ食べさせてもらう父娘的上下を味わい、上機嫌。
もと来た仲見世に戻り、少年の頃の印象に残っていた葛餅もいただこうということになった。
通りに面した全面のガラスを通して甘味処では年配の方々がくつろいでいるのが見える。
行きに通った商店街にも甘味処はあったけど、ここのほうが賑わっていて上機嫌のテンションもそのままでいい感じ^^
ここの甘味処は観光地だからか、入り口に店員のおばちゃんがいて食券を発行してくれる。
さっきお好み焼きを半分ずついただいたし、本当は葛餅もひとつをふたりで分けるくらいでちょうど良さそうだったのだけど、なんとなく葛餅ひとつと頼みにくいなぁと思っていたら、同じ気持ちだったのか、那智さんも「葛餅ふたつ、でいいだろ?」と確認してきた。
はい
と答えつつ。
葛餅ふたつに対して、若干の抵抗感を覚えてしまった。
割りと量多めだったので、同じ味がふたつ並ぶことへの拒否感か。
それとも、ひとつだと頼みづらいから『ふたつ』という答えが安直に感じられたのか。
急に思い立って
あ〜、那智さん、ひとつ変えてもいいですか?
そう遮ってわたしの分を『おしるこ』に変更してもらってしまったのだ。
観光地の甘味処、きっとすべてが流れ作業。
上着を脱ぎ席についたらほとんど間髪入れずに、まず葛餅、ひと呼吸おいておしるこが運ばれてきた。
あ、葛餅おいしそう!!
黒蜜ときなこの相性抜群なんだよね〜。
きゃあ、で、おしるこ〜♪
お口直しに小梅まで添えてある。
なんだか、『甘味処』でまたもやテンション上がる。
那智さん、店内にも関わらず食べさせてくれる。
うんうん、葛餅、おいしい^^
そして、目の前のおしるこ。
黒いお椀の中、濃い小豆色のおしるこにぽっかり浮かぶ白玉。
大事そうに包み込むようにお椀を持ち、ふうふうと熱々をいただく。
うん、甘くておいしい。
もうひと口。
甘くて
甘くて
…ああ、甘い…
そうだ、『おしるこ』は甘い食べ物だったんだ、しかも、かなり。
三口いただいたところで、目を覚ました。
そうだよ、わたしは甘いものが苦手だったじゃないか!!!!
いや、決してまずいわけではない、むしろ、最初のふた口くらいはおいしかった。
ああ、でも、ダメだ。
甘くて甘くて、この甘さ、わたしにとってこれだけの量は苦行だ。
なぜ、それに気づかなかったの、りん子?
後悔とともに、もうひとりのわたしが責める。
ああ、その前からの『女の子』気分が甘いものに繋がってしまったんだ。
断じて『可愛いわたし演出』をしようという作為からではないだけど、そんな姑息な気持ちではないのだけど!!。
ただ…、『女の子』気分が、わたしは甘いものが好きだと錯覚させてしまったのです!!
無意識に可愛い(=甘いものが好き)わたしに酔いしれたかっただけなんです!!
(作為よりむしろ重症か…^^;)
ああ、わたしの、バカ。
ねえ、りん子、あなた、人生でおしるこをお椀一杯完食したことある?
誰かのをひと口もらって「甘ーい、無理〜(笑)」とすぐ返していたよね?
ひと口が限界だったよね!!!
はい…限界です…。
また煩悩先走りです…。
その間も那智さんが葛餅をお裾分けしてくれる。
ああ、きなこの香ばしさと黒蜜のコク、それが淡白な味のお餅に絡んで、至極まっとうな甘みのおいしさ。
両手に包み、ちょっぴり可愛い仕草で持ってみている目の前のお椀には『可愛い』おしるこがズシッとのしかかる。
そして、お口直しの小梅×2がわたしを呼んでいる。
ああ、早く、小梅を放り込みきゅっとした酸っぱさとその横の緑茶の苦みで口の中を引き締めたい!!
心なしか(いや、もしかしたらあからさまか…)箸の進みが遅く、若干どんよりした空気を醸し出すわたしに那智さんが気づかないはずない。
りん子、甘すぎるんだろ(笑)
あ〜、那智さん、その通りです〜;;
わたし、甘いの苦手でした;;
『おしるこで可愛いわたし』とか思ったんだろ?(笑)
はううう、わざとそうしようと思ったわけじゃないんです
なんだか、さっきまでの気持ちで、甘いもの好きな錯覚しちゃったの;;
バカじゃない!?(笑)
ごめんなさい;;
おいしいのはおいしいから食べますよ;;
そうなのだ、おいしいのはおいしいのだ、ただ、大量はつらい;;
ほら、貸しな
最後のふた口くらいになったところで那智さんがバトンタッチしてくれた。
はああ、ホント、わたしったらバカ。
ちょっぴり娘気分を味わったからって、味覚まで娘(甘い=可愛い)になれるような錯覚してしまって、陶酔の結果がこれ^^;
すこしだけ反省。
人生初のおしるこほぼ完食の味は自分を『可愛いもの』と錯覚できてしまった陶酔のほろ苦く甘い味だった。
それにしても〆の小梅とお茶、おいしかったなぁ…(しみじみ)
ところで。
そのとき那智さん、葛餅のきなこと黒蜜をキレイな状態のままごちそうさましていた。
あれはぐるぐるに混ぜて、ドロドロにして舐めるのが〆の美味なのに!!
そのまま残すか聞いてみたら
ああ、混ぜるんだろ?
小さい頃はやってたけどな〜
どうやら、大人だからしないでいたようだけど、この会話をきっかけに一部『ぐるぐる』しはじめた。
これくらいの配分(笑)
と比較的きなこ多めの粘度高めのドロドロ完成。
ひと口舐めて
ああ、懐かしい味!!
わたしだけじゃなくて、那智さんにもノスタルジー味わっていただきました^^
<関連エントリー>
『ジャンボプリンアラモード』
『甘いのはお好き?』
等式感想です。我々にはとても楽しい思い出でした。少し、信じて頂けるか心配な気もしますが断じて本当の話です。まるで、アニメかラブコメのドラマのようですが。(笑)深く考察することも出来ますが、今日は単純に笑いたいです。
ノスタルジーと一緒に季節を感じ食べさせてもらう父娘的上下を味わい、上機嫌。
もと来た仲見世に戻り、少年の頃の印象に残っていた葛餅もいただこうということになった。
通りに面した全面のガラスを通して甘味処では年配の方々がくつろいでいるのが見える。
行きに通った商店街にも甘味処はあったけど、ここのほうが賑わっていて上機嫌のテンションもそのままでいい感じ^^
ここの甘味処は観光地だからか、入り口に店員のおばちゃんがいて食券を発行してくれる。
さっきお好み焼きを半分ずついただいたし、本当は葛餅もひとつをふたりで分けるくらいでちょうど良さそうだったのだけど、なんとなく葛餅ひとつと頼みにくいなぁと思っていたら、同じ気持ちだったのか、那智さんも「葛餅ふたつ、でいいだろ?」と確認してきた。
はい
と答えつつ。
葛餅ふたつに対して、若干の抵抗感を覚えてしまった。
割りと量多めだったので、同じ味がふたつ並ぶことへの拒否感か。
それとも、ひとつだと頼みづらいから『ふたつ』という答えが安直に感じられたのか。
急に思い立って
あ〜、那智さん、ひとつ変えてもいいですか?
そう遮ってわたしの分を『おしるこ』に変更してもらってしまったのだ。
観光地の甘味処、きっとすべてが流れ作業。
上着を脱ぎ席についたらほとんど間髪入れずに、まず葛餅、ひと呼吸おいておしるこが運ばれてきた。
あ、葛餅おいしそう!!
黒蜜ときなこの相性抜群なんだよね〜。
きゃあ、で、おしるこ〜♪
お口直しに小梅まで添えてある。
なんだか、『甘味処』でまたもやテンション上がる。
那智さん、店内にも関わらず食べさせてくれる。
うんうん、葛餅、おいしい^^
そして、目の前のおしるこ。
黒いお椀の中、濃い小豆色のおしるこにぽっかり浮かぶ白玉。
大事そうに包み込むようにお椀を持ち、ふうふうと熱々をいただく。
うん、甘くておいしい。
もうひと口。
甘くて
甘くて
…ああ、甘い…
そうだ、『おしるこ』は甘い食べ物だったんだ、しかも、かなり。
三口いただいたところで、目を覚ました。
そうだよ、わたしは甘いものが苦手だったじゃないか!!!!
いや、決してまずいわけではない、むしろ、最初のふた口くらいはおいしかった。
ああ、でも、ダメだ。
甘くて甘くて、この甘さ、わたしにとってこれだけの量は苦行だ。
なぜ、それに気づかなかったの、りん子?
後悔とともに、もうひとりのわたしが責める。
ああ、その前からの『女の子』気分が甘いものに繋がってしまったんだ。
断じて『可愛いわたし演出』をしようという作為からではないだけど、そんな姑息な気持ちではないのだけど!!。
ただ…、『女の子』気分が、わたしは甘いものが好きだと錯覚させてしまったのです!!
無意識に可愛い(=甘いものが好き)わたしに酔いしれたかっただけなんです!!
(作為よりむしろ重症か…^^;)
ああ、わたしの、バカ。
ねえ、りん子、あなた、人生でおしるこをお椀一杯完食したことある?
誰かのをひと口もらって「甘ーい、無理〜(笑)」とすぐ返していたよね?
ひと口が限界だったよね!!!
はい…限界です…。
また煩悩先走りです…。
その間も那智さんが葛餅をお裾分けしてくれる。
ああ、きなこの香ばしさと黒蜜のコク、それが淡白な味のお餅に絡んで、至極まっとうな甘みのおいしさ。
両手に包み、ちょっぴり可愛い仕草で持ってみている目の前のお椀には『可愛い』おしるこがズシッとのしかかる。
そして、お口直しの小梅×2がわたしを呼んでいる。
ああ、早く、小梅を放り込みきゅっとした酸っぱさとその横の緑茶の苦みで口の中を引き締めたい!!
心なしか(いや、もしかしたらあからさまか…)箸の進みが遅く、若干どんよりした空気を醸し出すわたしに那智さんが気づかないはずない。
りん子、甘すぎるんだろ(笑)
あ〜、那智さん、その通りです〜;;
わたし、甘いの苦手でした;;
『おしるこで可愛いわたし』とか思ったんだろ?(笑)
はううう、わざとそうしようと思ったわけじゃないんです
なんだか、さっきまでの気持ちで、甘いもの好きな錯覚しちゃったの;;
バカじゃない!?(笑)
ごめんなさい;;
おいしいのはおいしいから食べますよ;;
そうなのだ、おいしいのはおいしいのだ、ただ、大量はつらい;;
ほら、貸しな
最後のふた口くらいになったところで那智さんがバトンタッチしてくれた。
はああ、ホント、わたしったらバカ。
ちょっぴり娘気分を味わったからって、味覚まで娘(甘い=可愛い)になれるような錯覚してしまって、陶酔の結果がこれ^^;
すこしだけ反省。
人生初のおしるこほぼ完食の味は自分を『可愛いもの』と錯覚できてしまった陶酔のほろ苦く甘い味だった。
それにしても〆の小梅とお茶、おいしかったなぁ…(しみじみ)
ところで。
そのとき那智さん、葛餅のきなこと黒蜜をキレイな状態のままごちそうさましていた。
あれはぐるぐるに混ぜて、ドロドロにして舐めるのが〆の美味なのに!!
そのまま残すか聞いてみたら
ああ、混ぜるんだろ?
小さい頃はやってたけどな〜
どうやら、大人だからしないでいたようだけど、この会話をきっかけに一部『ぐるぐる』しはじめた。
これくらいの配分(笑)
と比較的きなこ多めの粘度高めのドロドロ完成。
ひと口舐めて
ああ、懐かしい味!!
わたしだけじゃなくて、那智さんにもノスタルジー味わっていただきました^^
<関連エントリー>
『ジャンボプリンアラモード』
『甘いのはお好き?』
等式感想です。我々にはとても楽しい思い出でした。少し、信じて頂けるか心配な気もしますが断じて本当の話です。まるで、アニメかラブコメのドラマのようですが。(笑)深く考察することも出来ますが、今日は単純に笑いたいです。
COMMENT
お…おばかだ…
と思った人はきっといるはずだ。
だいじょうぶ!おしるこ、飲めなくてもじゅうぶんカワイイわ。
と思った人はきっといるはずだ。
だいじょうぶ!おしるこ、飲めなくてもじゅうぶんカワイイわ。
あうう、やっぱり…。
ところで、おしるこは飲むものなのか…?
甘いものの世界は理解不能(笑)
ところで、おしるこは飲むものなのか…?
甘いものの世界は理解不能(笑)
お汁粉は飲み物!です。だって缶入りがあるじゃないですか。甘いものが好きでないなら目に入らないでしょうけど(^-^;)
わー、飲み物なんですか!!
たしかに缶入り聞いたことあるような…、でもって、おっしゃる通り日頃は完全スルーなので存在認識していませんでした^^;
飲み物派がふたりいたことに、ある意味感動しています^^
たしかに缶入り聞いたことあるような…、でもって、おっしゃる通り日頃は完全スルーなので存在認識していませんでした^^;
飲み物派がふたりいたことに、ある意味感動しています^^
同じようにお餅が入ったお雑煮も飲み物なのか…(* ̄0 ̄*)?と悩み中の熟桃です。
麻婆豆腐やカレーが飲み物だと言う説もありますからねぇ( ̄▽ ̄;)
お汁粉、生まれてこの方一舐めくらいしかしたことしかございません。
私の場合、無意識に頼むだけ頼んで「私は食べないけど( ̄▽ ̄*)タベテタベテー」攻撃してしまいそうです。
麻婆豆腐やカレーが飲み物だと言う説もありますからねぇ( ̄▽ ̄;)
お汁粉、生まれてこの方一舐めくらいしかしたことしかございません。
私の場合、無意識に頼むだけ頼んで「私は食べないけど( ̄▽ ̄*)タベテタベテー」攻撃してしまいそうです。
やった!!仲間だぁ。
お汁粉経験値めちゃ低いです。
いろんな物が飲み物変換、じゃあ、茶碗蒸しは確実に飲み物!!けっこうドリアくらいも?とくだらない妄想はじまっちゃう^^;
で、その攻撃をされたら、那智さんだったら羽交い締めして口移し必至です(笑)
それにしても、ホントにやんちゃな人だ、熟桃さんは♪
お汁粉経験値めちゃ低いです。
いろんな物が飲み物変換、じゃあ、茶碗蒸しは確実に飲み物!!けっこうドリアくらいも?とくだらない妄想はじまっちゃう^^;
で、その攻撃をされたら、那智さんだったら羽交い締めして口移し必至です(笑)
それにしても、ホントにやんちゃな人だ、熟桃さんは♪