どの面下げて2
独特な幸福感
今日は文末の関連エントリー『どの面下げて』と『あ・うん^^』を読んでいただいてからのほうが面白いかもしれません。
また、不倫の関係のお話を不快に思う方はちょっとお気をつけくださいませ。
年末恒例のホテルディナー。
今回は画像を連投でツイートしてフォロワーさんには食傷気分を味わわせてしまいました^^;
ここは那智さんがお仕事で使っているホテルなので毎年手を変え品を変え料理を楽しませていただいている。
担当の女性(仮に鈴木さん)はわたしより10才ほど年下の人で小柄で愛嬌のある笑顔が印象的だけど、那智さんもそれなりにお気に入りなので、それなりにお仕事もできる人なのだろう。
この年末ディナー、5回は開催しているはずだからはじめてお会いしたときはまだアラサーだった彼女も徐々に貫禄ついてきた印象もある。
いまでもはじめてのときの雰囲気は覚えている。
那智さんは、「ふたりで食事するからよろしく」とセッティングを頼んだのだけど、そのとき誰ととは言っていないはずなのだ。
まあ、当然といえば当然だよね。
『かみさん』だったらウソになるし、万が一ご家族を連れて来ることがあったらいけない。
『愛人』と公言するわけにもいかないし、『彼女』と冗談半分でぼやかすのもわざとらしい。
だから、鈴木さんは誰だか見当ついていなかったはずなんだ。
当日。
灯りを落としたバーのソファで最初のビールをいただいていると、鈴木さんが挨拶に来てくれた。
これが初対面。
那智さんを見つけて近寄る彼女の視界にはまず『女性』が映った→奥様ね?という親しみの表情から、瞬時に『?!』な色が増すのがわかる。
そこはホテルマン、『?!』の色は一瞬で消えまた元の笑顔に戻っていたけど、接客業が長いからか、それとも引け目と自意識過剰からか、わたしは見逃さなかった(笑)
それもそのはず。
那智さんが連れているのが黒のシャツと黒のタイトスカート、チョーカーつけてバッチリメイクの派手な女。
たぶん、きっと、日頃お仕事中の那智さんはある程度妥協しない強さはあれど、基本気さくで、ビジネスパートナーとしてよりよい関係を作ろうとするはずなので、おそらく『良い人』の印象なのだと思うのです。
その『良い人』が連れている女性=奥さんも同じような『良い人』など想像するのが人というもの。
それなのに、その想像とは違う派手な女だったから、奥さんじゃない?→じゃあ、誰?という疑問が『?』になる。
その『?』が、さらに、部下?同僚?いや、それにしちゃあ着飾り過ぎだし、もしや愛人?同伴?というようなちょっと身構える状態の『!』を加え。
『?!』な表情を浮かべてしまうのは致し方ないこと。
『?!』を愛想のいい笑顔で覆い、テーブルの脇に来て那智さんとわたしに挨拶をしてくれる。
那智さん、わたしをなんて紹介するのかな〜と見てみる、彼女もきっと挨拶しながら、そこを求めているはずだ、そんな表情している。
妻と紹介されれば、あらためて挨拶できるし、逆にそれ以外の女性と紹介されたら、そこはそれなりに冗談めかしてうまく流せるはず(ホテルマンの力量ね)
その方向性を彼女も欲しいはずなんだ。
でも、結局、那智さんは具体的な名称で紹介することなく、わたしは『なにさん』?のままにっこり笑顔で挨拶をするのだった。
あれから繰り返すこと4回。
毎年毎年、赤いワンピースや大柄のワンピースでバッチリメイクでにっこり微笑み、たくさん食べ飲みした。
2回目のときは『ああ、去年もこんな人だった』という軽い驚きの表情で、3回目は『あ、また同じ人、違う愛人作らないのね』という安堵に似た表情(これは若干フィクション 笑)、昨年に至ってはもう『誰だかわからないけど那智さんの連れ』と認知されたのか、もうひとりの担当者まで連れて挨拶してくれたりした。
なかなかお手数をおかけしますが、ここにも歴史ありで感慨深い(笑)
さて、今年も鈴木さんプロデュースの美味しいディナーをいただいた。
すこし前に那智さんに買っていただいたショッキングピンクのニットのワンピースを着て!!
これはもうお遊び服^^;
色は派手なんだけどシルエットがざっくりしているので、派手というよりちょっと奇抜。
超ミニ丈なのでタイツと合わせてモードっぽくしてみた。
挨拶に来てくれて、もうさすがに慣れた感じでお話。
満腹でいい気分で酔っぱらいで帰りにはわざわざコートを着させてくれてお見送りまでしてくれた。
コートを着させてもらっていたら、横にいた那智さんが
派手なの着てるでしょ〜(笑)
と『いい年』して感を出して冗談をいう。
やーですねー、那智さん。
◯さん(那智さんの名字)が買ってくれたんですよね〜^^
と返して差し上げた。
鈴木さんも一緒にこのやり取りに笑ってくれて、ずいぶんわたしの『なにさん』状態も馴染んでくれたな〜と不思議な安堵を味わった。
でも、那智さんはこの一本取られた感じを楽しんでくれたけど、じつは、わたし、このときなんて呼ぶか瞬時に迷っていたのです。
那智さんだと彼女が那智さんの名前を知らないと瞬時に理解できないだろうし。
でも、彼やあなただとなんだかかえって生々しいような気がするし。
で、消去法で選んだのが名字で『◯さん』と呼ぶことだったのだ。
これで彼女にとっては長年の疑問だった(かどうかは不明だけど)『誰?』の選択肢から『奥さん』は消えたわけだ。
善し悪しは置いといて^^;
それでもわざわざエレベーターまで見送りに来てくれて
ピンクが黒いコートに合っていますよ^^
と更につけ加えてくれたホテルマンとしての懐の深さに感謝だ。
ということで、今年の暮れにも『なにさん(ーカミさん)』状態で那智さんに連れて行っていただこうと思うのです^^
<関連エントリー>
『どの面下げて』
『あ・うん^^』
ホテルディナー
『いただきます^^』(これは画像メインのエントリーですが、引越で画像は引っぱって来られなかったから、ちょっと歯抜けなものになってます^^;)
『話題提供の前菜と一時休戦のオニオングラタンスープとありがとう^^』
『カッコいいのは?』
「等式」感想です。是非、りん子も紹介している『どの面下げて』『あ・うん^^』を読んでください。おもしろさが引き立ちます。第3者から見て年月の経過が関係の安定や信用に結びつくのだとしたら嬉しく思います。駅近ホテルなので「等式」関係のお友達との交流にお世話になっている隠れ家です。
今日は文末の関連エントリー『どの面下げて』と『あ・うん^^』を読んでいただいてからのほうが面白いかもしれません。
また、不倫の関係のお話を不快に思う方はちょっとお気をつけくださいませ。
年末恒例のホテルディナー。
今回は画像を連投でツイートしてフォロワーさんには食傷気分を味わわせてしまいました^^;
ここは那智さんがお仕事で使っているホテルなので毎年手を変え品を変え料理を楽しませていただいている。
担当の女性(仮に鈴木さん)はわたしより10才ほど年下の人で小柄で愛嬌のある笑顔が印象的だけど、那智さんもそれなりにお気に入りなので、それなりにお仕事もできる人なのだろう。
この年末ディナー、5回は開催しているはずだからはじめてお会いしたときはまだアラサーだった彼女も徐々に貫禄ついてきた印象もある。
いまでもはじめてのときの雰囲気は覚えている。
那智さんは、「ふたりで食事するからよろしく」とセッティングを頼んだのだけど、そのとき誰ととは言っていないはずなのだ。
まあ、当然といえば当然だよね。
『かみさん』だったらウソになるし、万が一ご家族を連れて来ることがあったらいけない。
『愛人』と公言するわけにもいかないし、『彼女』と冗談半分でぼやかすのもわざとらしい。
だから、鈴木さんは誰だか見当ついていなかったはずなんだ。
当日。
灯りを落としたバーのソファで最初のビールをいただいていると、鈴木さんが挨拶に来てくれた。
これが初対面。
那智さんを見つけて近寄る彼女の視界にはまず『女性』が映った→奥様ね?という親しみの表情から、瞬時に『?!』な色が増すのがわかる。
そこはホテルマン、『?!』の色は一瞬で消えまた元の笑顔に戻っていたけど、接客業が長いからか、それとも引け目と自意識過剰からか、わたしは見逃さなかった(笑)
それもそのはず。
那智さんが連れているのが黒のシャツと黒のタイトスカート、チョーカーつけてバッチリメイクの派手な女。
たぶん、きっと、日頃お仕事中の那智さんはある程度妥協しない強さはあれど、基本気さくで、ビジネスパートナーとしてよりよい関係を作ろうとするはずなので、おそらく『良い人』の印象なのだと思うのです。
その『良い人』が連れている女性=奥さんも同じような『良い人』など想像するのが人というもの。
それなのに、その想像とは違う派手な女だったから、奥さんじゃない?→じゃあ、誰?という疑問が『?』になる。
その『?』が、さらに、部下?同僚?いや、それにしちゃあ着飾り過ぎだし、もしや愛人?同伴?というようなちょっと身構える状態の『!』を加え。
『?!』な表情を浮かべてしまうのは致し方ないこと。
『?!』を愛想のいい笑顔で覆い、テーブルの脇に来て那智さんとわたしに挨拶をしてくれる。
那智さん、わたしをなんて紹介するのかな〜と見てみる、彼女もきっと挨拶しながら、そこを求めているはずだ、そんな表情している。
妻と紹介されれば、あらためて挨拶できるし、逆にそれ以外の女性と紹介されたら、そこはそれなりに冗談めかしてうまく流せるはず(ホテルマンの力量ね)
その方向性を彼女も欲しいはずなんだ。
でも、結局、那智さんは具体的な名称で紹介することなく、わたしは『なにさん』?のままにっこり笑顔で挨拶をするのだった。
あれから繰り返すこと4回。
毎年毎年、赤いワンピースや大柄のワンピースでバッチリメイクでにっこり微笑み、たくさん食べ飲みした。
2回目のときは『ああ、去年もこんな人だった』という軽い驚きの表情で、3回目は『あ、また同じ人、違う愛人作らないのね』という安堵に似た表情(これは若干フィクション 笑)、昨年に至ってはもう『誰だかわからないけど那智さんの連れ』と認知されたのか、もうひとりの担当者まで連れて挨拶してくれたりした。
なかなかお手数をおかけしますが、ここにも歴史ありで感慨深い(笑)
さて、今年も鈴木さんプロデュースの美味しいディナーをいただいた。
すこし前に那智さんに買っていただいたショッキングピンクのニットのワンピースを着て!!
これはもうお遊び服^^;
色は派手なんだけどシルエットがざっくりしているので、派手というよりちょっと奇抜。
超ミニ丈なのでタイツと合わせてモードっぽくしてみた。
挨拶に来てくれて、もうさすがに慣れた感じでお話。
満腹でいい気分で酔っぱらいで帰りにはわざわざコートを着させてくれてお見送りまでしてくれた。
コートを着させてもらっていたら、横にいた那智さんが
派手なの着てるでしょ〜(笑)
と『いい年』して感を出して冗談をいう。
やーですねー、那智さん。
◯さん(那智さんの名字)が買ってくれたんですよね〜^^
と返して差し上げた。
鈴木さんも一緒にこのやり取りに笑ってくれて、ずいぶんわたしの『なにさん』状態も馴染んでくれたな〜と不思議な安堵を味わった。
でも、那智さんはこの一本取られた感じを楽しんでくれたけど、じつは、わたし、このときなんて呼ぶか瞬時に迷っていたのです。
那智さんだと彼女が那智さんの名前を知らないと瞬時に理解できないだろうし。
でも、彼やあなただとなんだかかえって生々しいような気がするし。
で、消去法で選んだのが名字で『◯さん』と呼ぶことだったのだ。
これで彼女にとっては長年の疑問だった(かどうかは不明だけど)『誰?』の選択肢から『奥さん』は消えたわけだ。
善し悪しは置いといて^^;
それでもわざわざエレベーターまで見送りに来てくれて
ピンクが黒いコートに合っていますよ^^
と更につけ加えてくれたホテルマンとしての懐の深さに感謝だ。
ということで、今年の暮れにも『なにさん(ーカミさん)』状態で那智さんに連れて行っていただこうと思うのです^^
<関連エントリー>
『どの面下げて』
『あ・うん^^』
ホテルディナー
『いただきます^^』(これは画像メインのエントリーですが、引越で画像は引っぱって来られなかったから、ちょっと歯抜けなものになってます^^;)
『話題提供の前菜と一時休戦のオニオングラタンスープとありがとう^^』
『カッコいいのは?』
「等式」感想です。是非、りん子も紹介している『どの面下げて』『あ・うん^^』を読んでください。おもしろさが引き立ちます。第3者から見て年月の経過が関係の安定や信用に結びつくのだとしたら嬉しく思います。駅近ホテルなので「等式」関係のお友達との交流にお世話になっている隠れ家です。
COMMENT
レストランの女性オーナーなどへの接待なども多いので普通にありなカップルかも。大使館からみの試飲会帰りだと日本人でも華やかな服装(背中全開とか)だったりしますし。
接待されるマダムとエスコートするやり手営業マンゴッコとか、いかがでしょう( ̄▽ ̄*)
接待されるマダムとエスコートするやり手営業マンゴッコとか、いかがでしょう( ̄▽ ̄*)
ああ、またちょっと視野が広くなった!!
それだと派手な服装でも納得。
那智さんにマダムとして接待してもらう…よし今年はその気分で楽しんでみよう♪
那智さん、お付き合いよろしくお願いします^^
それだと派手な服装でも納得。
那智さんにマダムとして接待してもらう…よし今年はその気分で楽しんでみよう♪
那智さん、お付き合いよろしくお願いします^^