ゆるい女の利点
独特な幸福感
那智さんとわたしは同じスマホゲームをやっている。
那智さんが始めて、しばらくしてわたしもやり始めた。
とても有効な暇つぶしと思いつつ、けっこう面白がっているしふたりの共通の話題としてはもってこい。
で、その中で大事なアイテムを入手するためにコツコツ貯める宝物がある。
イベントクリアしないともらえないものでなかなか貯まりづらく、ここが課金どころってことなのだ(笑)
那智さんはどうしてもなときにちょこっと課金したことがあるらしいけど、わたしはケチなのでしたことない。
なんとなく、コツコツと貯まっていくことを楽しんでいるところがあるので、割と『宝物』の存在意義を意識から外して貯まった数字を見て、時々よろこぶという、まったく違う用途で満足している状態。
そうかと思ったら、新しいステージに上がって次々やることが増えて宝物を使ったほうが楽に進められると状態になったら、せっかく貯まった宝物をサクサク使い出す。
使う前に「使っちゃいましょうか〜!?」と話題にしてぐるぐるを一時楽しんだら、もう使うことに何のためらいもない(笑)
そういう様子を自分で「ケチなのか、ケチじゃないのか、わからない」と言って、那智さんをうなずかせている。
そうなの、自分でもわからないの(笑)
飲み代にはまったく惜しまないのに、新しい服を買うのはすごーくためらう。
好きな人へは惜しみなく愛情表現はするけど、苦手な人からは素早く逃げる(これを『ケチ』と表していいかは、置いといて^^;)
ただひとつ言えるとしたら、あんまりこだわりがない、のかな^^;
先日、そのゲームで那智さんが宝物を使おうかどうか迷っていたので「使っちゃえ〜」と背中を押しまくっていたら
やっぱり、りん子はケチなのか、ケチじゃないのか、わからない、だな(笑)
といわれた。
「やっぱりそうですよねぇ」と苦笑していたら、しばらく考えた那智さんが
りん子はゆるいんだな
と。
ああ、はい、そうです。
ゆるいんです。
そんなにこだわりないし、だいたいなんでもOK。
いいのか悪いのかわからないけど自分にも他人にも甘い(笑)
(あ、那智さんからの愛情不足だけには厳しい。あと『フェミ』的なことにも厳しい 笑)
おっしゃる通りでございます。
那智さんのように自分に厳しい人からしたら、わたしは『ゆるい』のだろうなぁ。
でも、那智さんは悪い意味(だけ)で使っているのではないと思うけど、やっぱり『ゆるい』というのはあまり褒め言葉ではないように思い、ちょっとツッコんでみた。
でも、那智さんはわたしを信頼してくれていますよね?
『ゆるい』人、信頼できるものですか?
それとこれは別のことじゃない?
まあ、そうとも言えるかな。
じゃあ、那智さんはわたしの何を信頼しているのですか?
と問いかけながら、わたしは答えを持っていた。
わたしは那智さんの何を信頼しているか。
それは、那智さんはわたしを傷つけない、です。
結果的に傷つく言動とかあるかもしれないけど、それは事故であって、那智さんの本意ではない。
那智さんはわたしを傷つけようとか意地悪してやろうとか思わない。
わたしが悲しくなるようなことをしたくないと思っている。
那智さんはわたしに悪いようにしない、という信頼。
那智さんがずっと言ってきた『俺に悪意はない』、これ。
「『何を』とひとつだけ指すのは難しいかもしれないけど、信頼っていう大きなくくりの中で敢えて『何を』と言葉にするなら」と前置きをして、上のようなことを、まずわたしから伝えた。
うーん、そうだな、ちょっと待ってね
そういって考え始めた。
天井が高く広いカフェだった。
一面ガラス張り、曇りがちな空は遅い午後を少し薄暗くしている。
さっきからお仕事のちょっとトラブルの電話で何度か離席していいた。
これから、もうひとつ大事な用事を控え少し落ち着かない合間のお茶タイム。
そんなせわしないときにでも時間をかけて、より那智さんの気持ちに近い言葉を見つけようとしてくれている。
薄暗い天井の高さが落ち着かない気持ちを少し割りまししているみたい、だけど、那智さんが言葉を探す、この沈黙の温かさを浮き上がらせているようにも感じる。
那智さんとこういうお話をするの、だいすきだ。
数秒間。
ああ、これだ(笑)
そういって見つけた言葉を話してくれた。
俺のことをわかってくれるところ、だな
かつてモカちゃんに『お父さん翻訳機』と評されたけど。
どうやら、わたしは那智さんのことがわかっているらしい。
那智さんの発している言葉の意味や意図や背景。
考えていること、体調、精神状態。
ハズれることもあるけど、割と理解できている。
これだけ話してればわかって当然かもしれないけど、おそらくわたしのもともと持っている資質や二人の相性なども関係しているのかなと思う。
『信頼』とひとくちに言うけれど、いろいろだよね。
こういうことを言語化するのも楽しいと思うのでした。
ということで、『ゆるい』と『俺のことをわかっている』は両立できるので、ゆるくても信頼には影響ないのだと安心した。
もしかしたら、『ゆるい』からわかるのかもね!
ぷよぷよゆるいから相手の心にフィットできるのかもしれない。
と都合よく解釈しておきます^^
<関連エントリー>
元祖
ゆるい女
「等式」「ゆるい女の利点」感想です。「俺のことをわかってくれるところ、だな」これ、中2病みたいな感じでうなされている子供でも言わないような恥ずかしい言葉。でも、感じているのだから仕方ないよね。(笑)
那智さんとわたしは同じスマホゲームをやっている。
那智さんが始めて、しばらくしてわたしもやり始めた。
とても有効な暇つぶしと思いつつ、けっこう面白がっているしふたりの共通の話題としてはもってこい。
で、その中で大事なアイテムを入手するためにコツコツ貯める宝物がある。
イベントクリアしないともらえないものでなかなか貯まりづらく、ここが課金どころってことなのだ(笑)
那智さんはどうしてもなときにちょこっと課金したことがあるらしいけど、わたしはケチなのでしたことない。
なんとなく、コツコツと貯まっていくことを楽しんでいるところがあるので、割と『宝物』の存在意義を意識から外して貯まった数字を見て、時々よろこぶという、まったく違う用途で満足している状態。
そうかと思ったら、新しいステージに上がって次々やることが増えて宝物を使ったほうが楽に進められると状態になったら、せっかく貯まった宝物をサクサク使い出す。
使う前に「使っちゃいましょうか〜!?」と話題にしてぐるぐるを一時楽しんだら、もう使うことに何のためらいもない(笑)
そういう様子を自分で「ケチなのか、ケチじゃないのか、わからない」と言って、那智さんをうなずかせている。
そうなの、自分でもわからないの(笑)
飲み代にはまったく惜しまないのに、新しい服を買うのはすごーくためらう。
好きな人へは惜しみなく愛情表現はするけど、苦手な人からは素早く逃げる(これを『ケチ』と表していいかは、置いといて^^;)
ただひとつ言えるとしたら、あんまりこだわりがない、のかな^^;
先日、そのゲームで那智さんが宝物を使おうかどうか迷っていたので「使っちゃえ〜」と背中を押しまくっていたら
やっぱり、りん子はケチなのか、ケチじゃないのか、わからない、だな(笑)
といわれた。
「やっぱりそうですよねぇ」と苦笑していたら、しばらく考えた那智さんが
りん子はゆるいんだな
と。
ああ、はい、そうです。
ゆるいんです。
そんなにこだわりないし、だいたいなんでもOK。
いいのか悪いのかわからないけど自分にも他人にも甘い(笑)
(あ、那智さんからの愛情不足だけには厳しい。あと『フェミ』的なことにも厳しい 笑)
おっしゃる通りでございます。
那智さんのように自分に厳しい人からしたら、わたしは『ゆるい』のだろうなぁ。
でも、那智さんは悪い意味(だけ)で使っているのではないと思うけど、やっぱり『ゆるい』というのはあまり褒め言葉ではないように思い、ちょっとツッコんでみた。
でも、那智さんはわたしを信頼してくれていますよね?
『ゆるい』人、信頼できるものですか?
それとこれは別のことじゃない?
まあ、そうとも言えるかな。
じゃあ、那智さんはわたしの何を信頼しているのですか?
と問いかけながら、わたしは答えを持っていた。
わたしは那智さんの何を信頼しているか。
それは、那智さんはわたしを傷つけない、です。
結果的に傷つく言動とかあるかもしれないけど、それは事故であって、那智さんの本意ではない。
那智さんはわたしを傷つけようとか意地悪してやろうとか思わない。
わたしが悲しくなるようなことをしたくないと思っている。
那智さんはわたしに悪いようにしない、という信頼。
那智さんがずっと言ってきた『俺に悪意はない』、これ。
「『何を』とひとつだけ指すのは難しいかもしれないけど、信頼っていう大きなくくりの中で敢えて『何を』と言葉にするなら」と前置きをして、上のようなことを、まずわたしから伝えた。
うーん、そうだな、ちょっと待ってね
そういって考え始めた。
天井が高く広いカフェだった。
一面ガラス張り、曇りがちな空は遅い午後を少し薄暗くしている。
さっきからお仕事のちょっとトラブルの電話で何度か離席していいた。
これから、もうひとつ大事な用事を控え少し落ち着かない合間のお茶タイム。
そんなせわしないときにでも時間をかけて、より那智さんの気持ちに近い言葉を見つけようとしてくれている。
薄暗い天井の高さが落ち着かない気持ちを少し割りまししているみたい、だけど、那智さんが言葉を探す、この沈黙の温かさを浮き上がらせているようにも感じる。
那智さんとこういうお話をするの、だいすきだ。
数秒間。
ああ、これだ(笑)
そういって見つけた言葉を話してくれた。
俺のことをわかってくれるところ、だな
かつてモカちゃんに『お父さん翻訳機』と評されたけど。
どうやら、わたしは那智さんのことがわかっているらしい。
那智さんの発している言葉の意味や意図や背景。
考えていること、体調、精神状態。
ハズれることもあるけど、割と理解できている。
これだけ話してればわかって当然かもしれないけど、おそらくわたしのもともと持っている資質や二人の相性なども関係しているのかなと思う。
『信頼』とひとくちに言うけれど、いろいろだよね。
こういうことを言語化するのも楽しいと思うのでした。
ということで、『ゆるい』と『俺のことをわかっている』は両立できるので、ゆるくても信頼には影響ないのだと安心した。
もしかしたら、『ゆるい』からわかるのかもね!
ぷよぷよゆるいから相手の心にフィットできるのかもしれない。
と都合よく解釈しておきます^^
<関連エントリー>
元祖
ゆるい女
「等式」「ゆるい女の利点」感想です。「俺のことをわかってくれるところ、だな」これ、中2病みたいな感じでうなされている子供でも言わないような恥ずかしい言葉。でも、感じているのだから仕方ないよね。(笑)