ひとりラブホ
独り言
(カテゴリ、悩む)
この日は午後から会う予定だった。
すこし、いろいろあって(そのいろいろは忘れてしまった^^;)お互い今日は会いたい気持ちが強かった。
ううん、お互いのために会うべきだ、ほどの積極的な状態だったかもしれない。
ところが。
午後半休できるはずが、那智さんの連絡ミス(?)でダメになってしまった。
とても残念だけど、しかたがない。
ただ、今日は会っておきたかった気持ちはふたりとも持っていて、なおかつ、那智さんは『りん子にかわいそうな思いをさせた』という気持ちも強かったのだろう。
お仕事を定時で切り上げて、わたしの住む街のほうまで会いに来てくれることになった。
夕方からすこし、限られた時間だけど、会いに来てくれる。
それなら、その時間を有効に過ごしたい。
わたしの街に来たときに使うホテルは人気があって、ときどき満室で入れないことがあるから、那智さんの仕事終わりに合わせて夕方行ったら満室の可能性があるのだ。
せっかくご足労いただいて満室は時間のロス。
(いや、ホテルじゃない過ごし方もあるだろうというご指摘は甘んじてお受けします^^;わたしたちにはこれも重要なので^^;)
ラブホだから、予約なんてできない。
それなら…、うう、しかたない。
よし、わかりました、わたしが先に行ってチェックインしておきましょう!!
ということで、ひとりラブホチェックイン作戦を決行することになったのだ!!
ラブホにひとりで入るなんて、とんでもなく恥ずかしい。
しかも、このホテルはついこの前【忘れ物を取りにいった】ばかりで、もしかしたら、面が割れているかもいしれないのだ。
たまらなくためらうけど、那智さんがわざわざこちらまで来てくれるのだ、わたしもできることはしよう。
どうせ、ひとりで入る恥ずかしさを味わうなら、そりゃあ、楽しまない手はない。
2部制の2部の時間きっかり12時にホテルに入ろう、そしたら約6時間、ひとりでラブホ満喫を楽しもうということで、那智さんとのお電話の後、さくさくと支度をしてラブホに向かうのだった。
6時間、どうやって過ごそう(わくわく)
ノートパソコンと読みかけの本とポテチとコーラ、ひとりラブホを楽しむグッズを揃えて駅に降り立つ。
たしかに恥ずかしいけど、経験は人を強くする(笑)鞭と電マの忘れ物を取りに行くよりは、ましだ。
先日より、すこし軽い気持ちでホテルの自動ドアを通った。
しかし、神様はなかなか簡単にはミッションコンプリートさせてはくれない。
ドアが開き、薄暗いフロントのパネルはほぼ満室。
唯一、明るく空室を示しているのは『◯01号室』、ここは2〜4人用の広くてゴージャスな部屋(なぜ、知ってる!?)だけ。
もちろん、割高。
さすがにここに入る気にはなれない。
あう、どうしよう…、すでに若干の後悔…。
たじろぐ気持ちに追い打ちをかけるように「いらっしゃいませ〜」とフロントの女性。
忘れ物を取りに行ったときの挑戦的な女性とは違って、穏やかな雰囲気の女性だった(いや、こちらが勝手に挑戦的にしちゃったんだけど)
後からもうひとり来るのですが、先にいいですよね
はい、でも、いま◯01号室しか空いていませんけど…(高い部屋…)
ああ、はい(高いんですよね、知ってます)、待ってもいいですか?
なんとなく、暗黙の了解。
はい、じゃあ、あちらで…
あ、はい、知ってます
このホテルには待合室がある。
といっても、入り口から真正面の奥まったところにカウンターとスツールが2脚置いてあるだけの簡素なもの。
カウンターは壁についているので、スツールに腰かけるとドアやフロントからは側面を見せていることになる。
フロント同薄暗く、雑貨屋で売っているようなおしゃれな玉のれんがかかっていて、かろうじてフロントと待合室を仕切っている。
ちょっと勝手知ったるな雰囲気を醸し出したことが正解か不正解か、判断に苦しむところだが、とにかく飲み屋の馴染み客っぽく、玉のれんをくぐり、スツールに腰かけた。
ちょうどお昼時だったから、那智さんと電話でつながることができて、状況を説明する。
そういうときは、堂々としゃべるんだよ
ついコソコソ話をしているわたしに那智さん流恥ずかしさの対処方法。
わかっています。
わかっていますけど、待合室の横を清掃員の男性が通るときに『あれ?(ひとり?)』みたいな空気を発せられるものだから、つい、コソコソしてしまうのだ。
と、そこに。
リンロンロンロン、リンロンロン♪
だ、だれか入店!!
薄暗い待合室からチラリと横目で見れば、男女2人組(当たり前)。
わー、どうする!!
ここに女ひとりがいるんだよ!!
意味もなく、息をひそめてしまう。
お願い、静かに待たせて;;
しかし、先ほどから状況は変わっておらず、◯01号室しか空いていない。
ハッキリ聞き取れなくてもフロントと「どうしますか?」的な会話が交わされているのはわかる。
それで、もし他の部屋が空くのを待つとしたら、どこで待つの?!
というか、わたしの立場、どう説明する?(いや、しないけど)
ものすごく居たたまれないではないか。
さっきより更にコソコソ声で「那智さん、人、来ました!!」と報告して、慌てる気持ちをなんとかやり過ごす。
結局、「どうする?」的なやり取りの後、どうやら、◯01号室に入ることにしたらしい。
よっ!!太っ腹!!
割高、広々4人部屋!!
是非、たのしい時間を過ごしてくださいませ。
ところが、なぜかわからないけど、すぐに部屋に向かうわけではなさそうなのだ。
もしかしたら、滅多に使う人がいないから?ちょっとだけ準備しますみたいなことになっているのだろうか。
すこしお待ちくださいという雰囲気がフロントから発せられていた。
あうう、早く、部屋に行ってくれ〜。
神様はなかなかわたしに安住をくれない。
待つことになったのだろう、カップル、その間を待合室で過ごそうとしたらしい。
1歩、こちらに体を向けて踏み出す気配!!
お願い、来ないで!!
ここに女ひとりがいます!!
スツールは2脚しかありません。
何より、ひとつの待合室に2組はいやでしょ!!
0、数秒の間にあれこれ考える。
と、2、3歩こちらに向かって、『あれ?(人がいる)』みたいな感じで、瞬時に踵を返してこちらから死角のパネルのほうに去っていってくれた。
女ひとりとわかったかどうかは定かではないが、一瞬のうちにヒジョーに気まずい空気が流れたのはたしかだ。
はあ、慌てさせて申し訳ないです^^;
ほどなくして、鍵を渡されたふたりはエレベーターへ。。
ほっとひと息。
ちょうど、宿泊客のチェックアウトタイムになったようで、次々、お帰りのカップルがエレベーターから出てくる。
その都度、清掃員がわたしの横を通る、そして、その都度『あれ?(まだ、ひとり?)』みたいな空気を発していく(よいな気がしている)。
きっと、この宿泊客が出て、清掃が済んだら呼ばれるんだ。
どれくらいだろう、20分?30分?
とにかく、もう、これ以上誰も来ませんように。
もう、これ以上、誰からも『あれ?』と思われたくありません。
居たたまれず、ヒヤヒヤ、そわそわの数十分が過ぎ。
やっと、用意ができて、無事チェックインできました。
おしゃれなラブホ。
空調も快適だし、ベッドもバスルームも広い。
まずはお風呂のお湯をためて、バスタイム。
フロントにサービスで置いてあった入浴剤の中からピンク色を選んで、ゆっくりバスタイム。
バスルームの窓が天井に近いところにあって、そこを空けても空しか見えないから、ちょっと空けて、外の空気を入れる。
柔らかな日差しがピンクの湯船を明るく照らす。
ああ、贅沢な時間^^
その後は、ポテチとコーラ、広いベッドで本を読み、ごろごろしては眠くなったらうたた寝、起きて、またピンクのお風呂、ときどきネット、またうとうと。
極楽、極楽。
午後から那智さんと会うことは叶わなかったけど、夜会いに来てくれるし、ちょっとアクティブになれば、こういう楽しみ方もできる。
気持ちを切り替えて、ひとりラブホという貴重な体験を頑張ったご褒美を堪能したのでした^^
ピンクのお風呂〜♪
追伸
これは昨日夜、間違えて下書きを公開してしまったエントリーです。
本当は10/30分だったの^^;
そのまま日付を変えて予約にして非公開にしてもよかったのだけど、短い時間にもかかわらず拍手をいただいたので、じゃあ、せっかくだから今日の更新分にしちゃおうということで急遽アップしました^^
拍手をくださった方、エントリーを気に入ってくれたのか、もしかしたら間違えて公開されていることを教えてくださったのかな。
とにかく、拍手があったから、間違いに気づくことができました、ありがとうございます^^
<関連エントリー>
忘れ物を取りに行ったとき
『雪景色5』
こんなこともあったな〜
『冷や汗その2』
「等式」感想です。①今ある環境でいかに楽しむ。②私がからんだミッションを完成させる楽しさ。この2つをりん子自身が感じていたらうれしいかな。エントリーを読む限り楽しそうですがね。(笑)
(カテゴリ、悩む)
この日は午後から会う予定だった。
すこし、いろいろあって(そのいろいろは忘れてしまった^^;)お互い今日は会いたい気持ちが強かった。
ううん、お互いのために会うべきだ、ほどの積極的な状態だったかもしれない。
ところが。
午後半休できるはずが、那智さんの連絡ミス(?)でダメになってしまった。
とても残念だけど、しかたがない。
ただ、今日は会っておきたかった気持ちはふたりとも持っていて、なおかつ、那智さんは『りん子にかわいそうな思いをさせた』という気持ちも強かったのだろう。
お仕事を定時で切り上げて、わたしの住む街のほうまで会いに来てくれることになった。
夕方からすこし、限られた時間だけど、会いに来てくれる。
それなら、その時間を有効に過ごしたい。
わたしの街に来たときに使うホテルは人気があって、ときどき満室で入れないことがあるから、那智さんの仕事終わりに合わせて夕方行ったら満室の可能性があるのだ。
せっかくご足労いただいて満室は時間のロス。
(いや、ホテルじゃない過ごし方もあるだろうというご指摘は甘んじてお受けします^^;わたしたちにはこれも重要なので^^;)
ラブホだから、予約なんてできない。
それなら…、うう、しかたない。
よし、わかりました、わたしが先に行ってチェックインしておきましょう!!
ということで、ひとりラブホチェックイン作戦を決行することになったのだ!!
ラブホにひとりで入るなんて、とんでもなく恥ずかしい。
しかも、このホテルはついこの前【忘れ物を取りにいった】ばかりで、もしかしたら、面が割れているかもいしれないのだ。
たまらなくためらうけど、那智さんがわざわざこちらまで来てくれるのだ、わたしもできることはしよう。
どうせ、ひとりで入る恥ずかしさを味わうなら、そりゃあ、楽しまない手はない。
2部制の2部の時間きっかり12時にホテルに入ろう、そしたら約6時間、ひとりでラブホ満喫を楽しもうということで、那智さんとのお電話の後、さくさくと支度をしてラブホに向かうのだった。
6時間、どうやって過ごそう(わくわく)
ノートパソコンと読みかけの本とポテチとコーラ、ひとりラブホを楽しむグッズを揃えて駅に降り立つ。
たしかに恥ずかしいけど、経験は人を強くする(笑)鞭と電マの忘れ物を取りに行くよりは、ましだ。
先日より、すこし軽い気持ちでホテルの自動ドアを通った。
しかし、神様はなかなか簡単にはミッションコンプリートさせてはくれない。
ドアが開き、薄暗いフロントのパネルはほぼ満室。
唯一、明るく空室を示しているのは『◯01号室』、ここは2〜4人用の広くてゴージャスな部屋(なぜ、知ってる!?)だけ。
もちろん、割高。
さすがにここに入る気にはなれない。
あう、どうしよう…、すでに若干の後悔…。
たじろぐ気持ちに追い打ちをかけるように「いらっしゃいませ〜」とフロントの女性。
忘れ物を取りに行ったときの挑戦的な女性とは違って、穏やかな雰囲気の女性だった(いや、こちらが勝手に挑戦的にしちゃったんだけど)
後からもうひとり来るのですが、先にいいですよね
はい、でも、いま◯01号室しか空いていませんけど…(高い部屋…)
ああ、はい(高いんですよね、知ってます)、待ってもいいですか?
なんとなく、暗黙の了解。
はい、じゃあ、あちらで…
あ、はい、知ってます
このホテルには待合室がある。
といっても、入り口から真正面の奥まったところにカウンターとスツールが2脚置いてあるだけの簡素なもの。
カウンターは壁についているので、スツールに腰かけるとドアやフロントからは側面を見せていることになる。
フロント同薄暗く、雑貨屋で売っているようなおしゃれな玉のれんがかかっていて、かろうじてフロントと待合室を仕切っている。
ちょっと勝手知ったるな雰囲気を醸し出したことが正解か不正解か、判断に苦しむところだが、とにかく飲み屋の馴染み客っぽく、玉のれんをくぐり、スツールに腰かけた。
ちょうどお昼時だったから、那智さんと電話でつながることができて、状況を説明する。
そういうときは、堂々としゃべるんだよ
ついコソコソ話をしているわたしに那智さん流恥ずかしさの対処方法。
わかっています。
わかっていますけど、待合室の横を清掃員の男性が通るときに『あれ?(ひとり?)』みたいな空気を発せられるものだから、つい、コソコソしてしまうのだ。
と、そこに。
リンロンロンロン、リンロンロン♪
だ、だれか入店!!
薄暗い待合室からチラリと横目で見れば、男女2人組(当たり前)。
わー、どうする!!
ここに女ひとりがいるんだよ!!
意味もなく、息をひそめてしまう。
お願い、静かに待たせて;;
しかし、先ほどから状況は変わっておらず、◯01号室しか空いていない。
ハッキリ聞き取れなくてもフロントと「どうしますか?」的な会話が交わされているのはわかる。
それで、もし他の部屋が空くのを待つとしたら、どこで待つの?!
というか、わたしの立場、どう説明する?(いや、しないけど)
ものすごく居たたまれないではないか。
さっきより更にコソコソ声で「那智さん、人、来ました!!」と報告して、慌てる気持ちをなんとかやり過ごす。
結局、「どうする?」的なやり取りの後、どうやら、◯01号室に入ることにしたらしい。
よっ!!太っ腹!!
割高、広々4人部屋!!
是非、たのしい時間を過ごしてくださいませ。
ところが、なぜかわからないけど、すぐに部屋に向かうわけではなさそうなのだ。
もしかしたら、滅多に使う人がいないから?ちょっとだけ準備しますみたいなことになっているのだろうか。
すこしお待ちくださいという雰囲気がフロントから発せられていた。
あうう、早く、部屋に行ってくれ〜。
神様はなかなかわたしに安住をくれない。
待つことになったのだろう、カップル、その間を待合室で過ごそうとしたらしい。
1歩、こちらに体を向けて踏み出す気配!!
お願い、来ないで!!
ここに女ひとりがいます!!
スツールは2脚しかありません。
何より、ひとつの待合室に2組はいやでしょ!!
0、数秒の間にあれこれ考える。
と、2、3歩こちらに向かって、『あれ?(人がいる)』みたいな感じで、瞬時に踵を返してこちらから死角のパネルのほうに去っていってくれた。
女ひとりとわかったかどうかは定かではないが、一瞬のうちにヒジョーに気まずい空気が流れたのはたしかだ。
はあ、慌てさせて申し訳ないです^^;
ほどなくして、鍵を渡されたふたりはエレベーターへ。。
ほっとひと息。
ちょうど、宿泊客のチェックアウトタイムになったようで、次々、お帰りのカップルがエレベーターから出てくる。
その都度、清掃員がわたしの横を通る、そして、その都度『あれ?(まだ、ひとり?)』みたいな空気を発していく(よいな気がしている)。
きっと、この宿泊客が出て、清掃が済んだら呼ばれるんだ。
どれくらいだろう、20分?30分?
とにかく、もう、これ以上誰も来ませんように。
もう、これ以上、誰からも『あれ?』と思われたくありません。
居たたまれず、ヒヤヒヤ、そわそわの数十分が過ぎ。
やっと、用意ができて、無事チェックインできました。
おしゃれなラブホ。
空調も快適だし、ベッドもバスルームも広い。
まずはお風呂のお湯をためて、バスタイム。
フロントにサービスで置いてあった入浴剤の中からピンク色を選んで、ゆっくりバスタイム。
バスルームの窓が天井に近いところにあって、そこを空けても空しか見えないから、ちょっと空けて、外の空気を入れる。
柔らかな日差しがピンクの湯船を明るく照らす。
ああ、贅沢な時間^^
その後は、ポテチとコーラ、広いベッドで本を読み、ごろごろしては眠くなったらうたた寝、起きて、またピンクのお風呂、ときどきネット、またうとうと。
極楽、極楽。
午後から那智さんと会うことは叶わなかったけど、夜会いに来てくれるし、ちょっとアクティブになれば、こういう楽しみ方もできる。
気持ちを切り替えて、ひとりラブホという貴重な体験を頑張ったご褒美を堪能したのでした^^
ピンクのお風呂〜♪
追伸
これは昨日夜、間違えて下書きを公開してしまったエントリーです。
本当は10/30分だったの^^;
そのまま日付を変えて予約にして非公開にしてもよかったのだけど、短い時間にもかかわらず拍手をいただいたので、じゃあ、せっかくだから今日の更新分にしちゃおうということで急遽アップしました^^
拍手をくださった方、エントリーを気に入ってくれたのか、もしかしたら間違えて公開されていることを教えてくださったのかな。
とにかく、拍手があったから、間違いに気づくことができました、ありがとうございます^^
<関連エントリー>
忘れ物を取りに行ったとき
『雪景色5』
こんなこともあったな〜
『冷や汗その2』
「等式」感想です。①今ある環境でいかに楽しむ。②私がからんだミッションを完成させる楽しさ。この2つをりん子自身が感じていたらうれしいかな。エントリーを読む限り楽しそうですがね。(笑)