冷や汗その2
独特な幸福感
こんなめずらしいことがあった。
ホテルに私だけ残して、那智さんがどうしても出かけなければならないということ。
一時間半ほど私をホテルに残して、どうしても処理しないといけないことが起こったのだ。
電話でなんとかしようと画策している横で、携帯の液晶に「私のことは気にせずに」とだけ打ち、それを見せてシャワーを浴びに行き、戻ってきたらスーツに着替えてた。
早業!!
「ごめん、ちょっと行ってくる。寝不足なんだろ?寝てな。」
そう言い残して、ささっと出かけて行ってしまった。
玄関までお見送りして、鍵をしめ、さあ、どうしよう♪
那智さんのいない、このちょっとの時間。
ラブホテルで一人で過ごすなんて、はじめての経験。
滅多にないこんな機会をどう過ごそうか、なんだか楽しいぞ。
置いて行かれた事実はどうでもよくなっいて、ワクワクしてしまう。
とりあえず、この日はある理由で洋服が濡れてしまったから、ドライヤーで乾かそう。
けっこう強力に濡れちゃってるから、それだけで20分くらいかかってしまった。
つまらないことに使ってしまったわ。
部屋に戻ってみたら、那智さんから携帯に着信履歴。
かけ直してみても出ないから、もう電車に乗っているのかな。
「洋服乾かしてました。お帰りのとき、どこかでメールくださいね。お風呂入れておきますから。」とメールでお返事して、さあ、次はどうしよう。
両親が出かけて、なんでもいいから悪さしてみようと、タバコを買ってきてソワソワしてる中学生みたいだ。
なんか落ち着かない^^;
広いベッドにでーんと転がって、テレビを付ける。
さっき那智さんが見ていた(普段ほとんど見ないのに、この日は見てたの)エッチチャンネルがいきなり現れる。
わわわ、慌ててチャンネルを変える。
私ったら、ひとりしかいないのに、なぜ慌てる!?
ひとり苦笑い。
一通りザッピングして面白いのないから、消す。
なーにしよっかなー。
無駄に時間だけが過ぎて行く。
めずらしく1人でラブホテルにいるというのに、ただソワソワしてるだけ。
そうだ、那智さんが寝てなって言っていたから、寝てよう。
照明を落として、お布団をかぶって、おやすみなさーい。
……………………
だめだ、眠れない!!
もう45分くらい経ってるから、そのうち那智さんから「いま○○駅」とかメールが来るはずだ。
「メールください」ってお願いしたもの。
そう思うと、それが気になってしまって、眠れない。
そんなことなら、はじめから寝ておけば良かった。
ソワソワだけが先走り、まったく無計画に時間が過ぎる。
そ、そうだ…。
さっきのエッチチャンネル見ちゃおう♪
ああいうのほとんど見たことないし、那智さんが見てるときって恥ずかしくってまじまじと見られないから。
このチャンスに、じっくり見てしまおう!!
テレビのスイッチを入れて、チャンネルを合わせる。
声大きいなぁ、ちょっと音量を下げる。
……。
でも、これさっき那智さんが見てたときから思ってたけど、ほんとに「セックスシーン」しかないのよね。
それって、あんまり面白くない。
もっと、物語があったり、SMチックだったりしたほうがいいのになぁ。
女の子もあんまり可愛くないし。
しばらく見てたけど、まったくのワンパターンにつまらなくなってしまって、結局消す。
でも、ここで音量は元に戻すのを忘れちゃいけないの。
だって、そのチャンネルのままで音量が違ってたら「りん子、見てただろ〜」って意地悪言われかねない。
そこまで警戒してる、私(笑)
もう一時間は過ぎてる。
でも、メールないなぁ。
そろそろ○○駅くらいだと思うのだけど、いいや、お風呂のお湯溜めはじめておこう。
あーあ、つまんない。
結局、私はこのめずらしい状態で、なんにもできずにいる。
つまんないし、もったいないな〜。
ああ、そうだ♪
さっき那智さんが撮った私の画像を見てみよう♪
これも普段私の手元にないし、那智さんと一緒に見るのは恥ずかしくて見られないからね。
デジカメを手に取って、慣れない操作でパワーオン。
アナログ人間の私は、画像を見る画面にするのに、まず四苦八苦。
いろんなボタンを押してやっとその画面にすることができた^^;
一番最初に出て来たのは、那智さんにフェラチオをしてる姿。
ああ、これ、ビデオで撮ってたやつだ!!
うう、動画は生々しいから避けたい…でも、こんな時じゃないと見られないし、那智さんと一緒だと、それも見られない。
しかも、次の画面にする操作も、ちょっと不安。
えーい、見てしまえ!!
再生ボタンらしきものを「カチッ」。
きゃあああああ。
なんて恥ずかしい姿!!!
このときは、ビデオ撮ってるってしばらく気付かなかったから、もうなんか余計に恥ずかしい!!!
うわっ、私フェラチオして喜んで呻き声上げてる!!!!
意外と鮮明な音声と生々しい動きに、自分のような、他人のそれを見ているような、見たいけど見たくないという不思議な感じ。
那智さんが何か話しかけてる。
顔を上げて答える私。
なんだか濃厚な空気。
「コンコンコンッ」
…コンコンコンッ?
何?ノック!?
えええええ!?那智さん?帰って来たの!?
「コンコンコンッ」
急かすようにもう一回。
ああ、ドア開けなきゃ!
でも、これどうしよう!!
エッチテレビ見てるより、自分のエッチ姿を見てたほうが、数倍恥ずかしいぞ!!
消したい、でも、アナログな私はどうしたらよいかわからず、デジカメをコロコロと掌でこねて、慌てふためく。
ドア開けなきゃ!!
すぐ開けないと「エッチテレビ見てただろ〜」って意地悪言われちゃう!!
見てないのに!!(自分の見てたけど^^;)
デジカメをこねくり回しながら、ドアに近づく。
その間も、意外と鮮明な音声が、私の呻き声を響かせてる。
あわあわしながら鍵を開け、ささっと部屋に戻って、なんとか停止ボタンを押す。
鮮明な音声は、那智さんがドアを開けた瞬間にも聞こえていたようで「いまエッチテレビ観てただろ〜」と早速突っ込まれてしまう。
「それは違います。」と否定しても、「じゃあ、なんの声?」かは答えられない(泣)
結局「りん子のすけべ」とからかわれることにはかわりなく、ああ、いったい私の貴重なラブホテルひとり体験はなにか実入りはあったのか…、それなら素直にお昼寝をしているべきだったと、ため息とあくびで幕を閉じたのだった。
「寝てろ」と言ったから寝てるもんだとばっかり思ってて、ギリギリまで寝かせてあげようとメールチェックもしないでそのままドアまで来た、と那智さんは言ってるけど、そのうち何%はいきなり帰って驚かしてやろうという気持ちがあったんじゃないかしら、那智さん^^
しばらく夏休みをいただきました。
それでも、来てくださる方がいることに感謝して、これからもよろしくお願いします^^
こんなめずらしいことがあった。
ホテルに私だけ残して、那智さんがどうしても出かけなければならないということ。
一時間半ほど私をホテルに残して、どうしても処理しないといけないことが起こったのだ。
電話でなんとかしようと画策している横で、携帯の液晶に「私のことは気にせずに」とだけ打ち、それを見せてシャワーを浴びに行き、戻ってきたらスーツに着替えてた。
早業!!
「ごめん、ちょっと行ってくる。寝不足なんだろ?寝てな。」
そう言い残して、ささっと出かけて行ってしまった。
玄関までお見送りして、鍵をしめ、さあ、どうしよう♪
那智さんのいない、このちょっとの時間。
ラブホテルで一人で過ごすなんて、はじめての経験。
滅多にないこんな機会をどう過ごそうか、なんだか楽しいぞ。
置いて行かれた事実はどうでもよくなっいて、ワクワクしてしまう。
とりあえず、この日はある理由で洋服が濡れてしまったから、ドライヤーで乾かそう。
けっこう強力に濡れちゃってるから、それだけで20分くらいかかってしまった。
つまらないことに使ってしまったわ。
部屋に戻ってみたら、那智さんから携帯に着信履歴。
かけ直してみても出ないから、もう電車に乗っているのかな。
「洋服乾かしてました。お帰りのとき、どこかでメールくださいね。お風呂入れておきますから。」とメールでお返事して、さあ、次はどうしよう。
両親が出かけて、なんでもいいから悪さしてみようと、タバコを買ってきてソワソワしてる中学生みたいだ。
なんか落ち着かない^^;
広いベッドにでーんと転がって、テレビを付ける。
さっき那智さんが見ていた(普段ほとんど見ないのに、この日は見てたの)エッチチャンネルがいきなり現れる。
わわわ、慌ててチャンネルを変える。
私ったら、ひとりしかいないのに、なぜ慌てる!?
ひとり苦笑い。
一通りザッピングして面白いのないから、消す。
なーにしよっかなー。
無駄に時間だけが過ぎて行く。
めずらしく1人でラブホテルにいるというのに、ただソワソワしてるだけ。
そうだ、那智さんが寝てなって言っていたから、寝てよう。
照明を落として、お布団をかぶって、おやすみなさーい。
……………………
だめだ、眠れない!!
もう45分くらい経ってるから、そのうち那智さんから「いま○○駅」とかメールが来るはずだ。
「メールください」ってお願いしたもの。
そう思うと、それが気になってしまって、眠れない。
そんなことなら、はじめから寝ておけば良かった。
ソワソワだけが先走り、まったく無計画に時間が過ぎる。
そ、そうだ…。
さっきのエッチチャンネル見ちゃおう♪
ああいうのほとんど見たことないし、那智さんが見てるときって恥ずかしくってまじまじと見られないから。
このチャンスに、じっくり見てしまおう!!
テレビのスイッチを入れて、チャンネルを合わせる。
声大きいなぁ、ちょっと音量を下げる。
……。
でも、これさっき那智さんが見てたときから思ってたけど、ほんとに「セックスシーン」しかないのよね。
それって、あんまり面白くない。
もっと、物語があったり、SMチックだったりしたほうがいいのになぁ。
女の子もあんまり可愛くないし。
しばらく見てたけど、まったくのワンパターンにつまらなくなってしまって、結局消す。
でも、ここで音量は元に戻すのを忘れちゃいけないの。
だって、そのチャンネルのままで音量が違ってたら「りん子、見てただろ〜」って意地悪言われかねない。
そこまで警戒してる、私(笑)
もう一時間は過ぎてる。
でも、メールないなぁ。
そろそろ○○駅くらいだと思うのだけど、いいや、お風呂のお湯溜めはじめておこう。
あーあ、つまんない。
結局、私はこのめずらしい状態で、なんにもできずにいる。
つまんないし、もったいないな〜。
ああ、そうだ♪
さっき那智さんが撮った私の画像を見てみよう♪
これも普段私の手元にないし、那智さんと一緒に見るのは恥ずかしくて見られないからね。
デジカメを手に取って、慣れない操作でパワーオン。
アナログ人間の私は、画像を見る画面にするのに、まず四苦八苦。
いろんなボタンを押してやっとその画面にすることができた^^;
一番最初に出て来たのは、那智さんにフェラチオをしてる姿。
ああ、これ、ビデオで撮ってたやつだ!!
うう、動画は生々しいから避けたい…でも、こんな時じゃないと見られないし、那智さんと一緒だと、それも見られない。
しかも、次の画面にする操作も、ちょっと不安。
えーい、見てしまえ!!
再生ボタンらしきものを「カチッ」。
きゃあああああ。
なんて恥ずかしい姿!!!
このときは、ビデオ撮ってるってしばらく気付かなかったから、もうなんか余計に恥ずかしい!!!
うわっ、私フェラチオして喜んで呻き声上げてる!!!!
意外と鮮明な音声と生々しい動きに、自分のような、他人のそれを見ているような、見たいけど見たくないという不思議な感じ。
那智さんが何か話しかけてる。
顔を上げて答える私。
なんだか濃厚な空気。
「コンコンコンッ」
…コンコンコンッ?
何?ノック!?
えええええ!?那智さん?帰って来たの!?
「コンコンコンッ」
急かすようにもう一回。
ああ、ドア開けなきゃ!
でも、これどうしよう!!
エッチテレビ見てるより、自分のエッチ姿を見てたほうが、数倍恥ずかしいぞ!!
消したい、でも、アナログな私はどうしたらよいかわからず、デジカメをコロコロと掌でこねて、慌てふためく。
ドア開けなきゃ!!
すぐ開けないと「エッチテレビ見てただろ〜」って意地悪言われちゃう!!
見てないのに!!(自分の見てたけど^^;)
デジカメをこねくり回しながら、ドアに近づく。
その間も、意外と鮮明な音声が、私の呻き声を響かせてる。
あわあわしながら鍵を開け、ささっと部屋に戻って、なんとか停止ボタンを押す。
鮮明な音声は、那智さんがドアを開けた瞬間にも聞こえていたようで「いまエッチテレビ観てただろ〜」と早速突っ込まれてしまう。
「それは違います。」と否定しても、「じゃあ、なんの声?」かは答えられない(泣)
結局「りん子のすけべ」とからかわれることにはかわりなく、ああ、いったい私の貴重なラブホテルひとり体験はなにか実入りはあったのか…、それなら素直にお昼寝をしているべきだったと、ため息とあくびで幕を閉じたのだった。
「寝てろ」と言ったから寝てるもんだとばっかり思ってて、ギリギリまで寝かせてあげようとメールチェックもしないでそのままドアまで来た、と那智さんは言ってるけど、そのうち何%はいきなり帰って驚かしてやろうという気持ちがあったんじゃないかしら、那智さん^^
しばらく夏休みをいただきました。
それでも、来てくださる方がいることに感謝して、これからもよろしくお願いします^^