等式

独り言




充電期間を終えて再開してから、那智さんをふくむ数人から『変わった』というお話をいただいている。

『行間の雰囲気のゆとり』や『パワーアップ』など肯定的なものから、力強さが加わってそこから起こる危険性を心配してくれたものまで。
いただいたものはどれもとてもありがたく、でも襟を正すような気持ちで読ませていただきました。


ブログをお休みしようと決めたのは書くことを楽しめなくなったから。
ネタはあるけど、できるだけ感情に忠実に書こうとすること、わたし自身は新鮮な感情だったとしても、それを限られた語彙の中で伝える実力不足感に疲れちゃったのと、もうひとつは読んでくれている人がどう思うかなって意識することに疲れちゃったということ。


書きたいことを書けばいい、意識しない、頭ではわかっているけど、人はそう簡単に割り切れるものではないよね。
長いこと書いていて、それでも読み続けてくれる人がいるのだからこのままでいいんだよとカウンターの数字を眺めて自分を鼓舞しても、いつからか『どう書いたら喜ばれるか』という期待に応える気持ちが拭い去れないようになっていたのです。


誰になにかを言われたわけではないのに、むしろ好意的に思ってくれる人が残っていると思えるのに、書きたいこと残したいこと、それらを誰かに伝えることで生まれる那智さんが示した社会性と、好まれるもの期待されているものを書くことを一致させることを自分に課しているようで、アップアップしている感じでした。


それでお休みを決めたわけです。


お休みしている間にメールをいただきました。
男性の方なので男性目線からのお話なのですが、その人が話してくれたことがあります。
それは『羨ましいストレス』。
まあ、男性からしてもわたしたちは飽きれるほどラブラブで（笑）、SM行為もそれなりに充実しているわけで、読んでいるほうは少なからず『いいな』と思う場面があるだろう。（もちろん、そういう感情ではなく読んでくれている人もいるでしょう）
一日置きの更新頻度だからどんなに好意的に思ってくれていても『まったくもう（苦笑）』なんていうのも含めて、その『いいな』の数も必然的にあがるよね。


それが『羨ましいストレス』になって、目に見えないそれをわたし自身も意識してしまっているのでしょうということだ。


でも、その方がおっしゃっていたのは、じつは読んでいる人の多くはそのストレスを感じるエントリーが読みたいわけで、それがない『等式』はあまり読もうとは思わないだろうということなのです。


どうか、これを『どうだ、羨ましいだろ〜』という気持ちを書いているのではないとご理解ください。


りん子さんが書きたいことを書いて、読者が読みたいものを読むこととストレスは切り離せないとおっしゃっているのです。


それを聞いて、とても溜飲が下がる思いでした。
わたしが、那智さんとの日々を残したい、主張したい、書きたいこと伝えたいこと、それらを公開することで生まれる社会性を形にするということは、ある一定の人がストレスが生じて、わたしも受け止めることは避けられないことだとしたら。


ならば、腹を決めよう思ったのです。


それを必要悪として認め、できる限り配慮はするけれど誰かの期待に応える気持ちを極力なくそう、読みたいと思われるものを意識せず、書きたいこと伝えたいことを書こうって。
配慮することと期待に応えようと思うことは違うよね。


充電期間の『１４０字もどき』はそれの練習でした。


再開してみて、いまわたし自身はとてもラクに伸びやかに書くことができています。


文体を自在に変えるなんて器用なことはできないので意識を変えただけなのですが、おそらく感想をくださった数名の方は、その辺りを感じ取り教えてくれたのだとと思います。


その変化に他の人も感じているとしたら、疑問や否定を感じている人がいるかもしれない。
だとしたら肯定的な意見よりわたしに伝えつらいよね。

いまのわたしを受け入れてくれるかどうかは個人の選択ですが、いまのわたしに至った経緯と真意はちゃんと伝えないといけないなと思って今日はエントリーしました。


わたしの立っている場所や向いている方向は変わっていないつもりです。
いつも『優しいほうを選ぶ』と思っているし、『弱さを貫く強さ』を持ちたいと願っています。


もし変わったと感じられるなら、『期待に応えるのをやめよう』と腹を決めたゆえの清々しさと、腹を決めようとするすこしの鼻息の荒さだと思ってください。

腹を決めるということは、きっと『力強さ』を持つことになるでしょう。
わたし優しくなくなってしまうのかなと、ちょっと恐い気もしているんだ。

でも、力強いことと柔らかいこととは共存できると信じて。


以前に比べたら強い主張をしているかもしれないけど、決意しておきながら『ちゃんと説明しなきゃ！！』とじゃっかんあわあわするような基本的人格は変わっていないので（笑）


これからも、わたしはわたしで書きたいことを伝えたいことを真摯な気持ちで書いていきます。


読みたくなければ読まなきゃいいって言いたくないんだ。
だから、これからも読んでね、そして、あなたなりに楽しんでね＾＾







昨日「等式」感想です。
「力強いことと柔らかいこととは共存できる」良い言葉です。私もそう思いますが、普通の人の普通レベルに「物を書く」だけで、特に強い論調であったり、極論を発する訳でもない。（笑）りん子らしい言葉使いは「強い」でなく、「力強い」の言葉選びで、私は好きです。

確かに、最近は「びーびー」泣き言を言う機会が少なくなり、私は楽をさせてもらっているのも事実です。それは、陰になり、日向になり、りん子と「等式」を応援してくださる方の御蔭だと思っております、ありがとうございます。感謝とともにお礼申し上げます。

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