職業選択1
惹かれ合う理由
「那智さん、見つかりましたよ、私のやってみたいお仕事。できるかどうかは別にして。」
那智さんは常々私に聞いていた「やってみたい仕事はないの?」。
決して割烹料理屋のランチタイムの配膳をダメだと言っているわけではないけど、長い目で見て何か「手に職」を付けたほうが良いのでは?ということだ。
その時いつも答えに困っていた。
私は接客が好きだ、机にずっと座っていたり正確さを要求されるような事務仕事は向いていない。
愛嬌と親切心フル回転の接客ばかりしてきた。
かといって、何かを積極的に売り込むような販売もしたいと思わない。
受付業務のような、来た人に心地よく応対するのが大好きなのだ。
ほんわかいい気分で受け付けカウンターを後にしてもらえる自信はある。
でも、デパートや会社の受付はもう年齢制限に引っかかる(笑)
病院などの受付事務は、事務作業のほうが重視されるような気がして、敬遠してしまう。
だから、ランチタイムの配膳がちょうど条件としては、整っていたのだ。
どうしてもやりたい仕事ではないけれど、得意なことで心地よく働くには適していた。
さらに、一緒に仕事をしている人たちにも恵まれていて、それはそれで満足だった。
だから、「やりたい仕事」はと聞かれても、はっきり答えられなかったのだ。
それが謝恩会の司会進行をして気がついたのだ。
人前でマイクを持ち、その場をまとめることは大好きなことだ。
気持ちがいい。
ずっと質問されていたことの答えが見つかって、やっとお返事ができることが嬉しくて、嬉々として報告した。
「那智さん、できるかどうかは別にして、もし時間が戻せるならば、私のしたい仕事は「司会」です。やっと見つかりましたよ♪」
この時、私は質問に答えられることの喜びだけで言ったのだ。
ほんの少しだけ(百貨店を退職してから2年くらい)、イベントコンパニオンやナレーターのようなことをアルバイトとしてしていた経験から言えば、「しゃべる仕事」はキャリアが絶対必要だ。
ちょっとしたMCくらいなら、コンパニオン程度でもできるけど、それは若い女の子に限られる。
私のような年齢のいった(悪かったですね~)女性でMCとして生き残っていくにはキャリアに伴う技術と人脈が絶対必要だ。
だから、まさしく絵空事として、お話ししたにすぎない。
それなのに那智さんの心に火が着いてしまったのだ。
「りん子がいまからでもできる司会業って何があるだろう・・・。」
「結婚式の司会なら、年齢が上でも大丈夫だと思いますよ。」
まだ、他人事のように真面目に答える私。
「そうだよ!それがいい!!それにしよう!!!」
えっ?何がいいの??
「まこの経験や年齢、雰囲気、ある程度長くできる職種・・・結婚式の司会を仕事にすればいい。」
はあ~?何をいきなり言い出すのですか?
世の中には、キャリアもあってお仕事をしたいと思っている人は山のようにいるんですよ!
経験って言ったって、10年も昔のこと、たかだか会社の研那智程度の教育しか受けていないアナウンサー養成なんて経歴もない私が、その山のような供給群に相対せるはずがない。
確かに、私は自分で言うのも何ですが、「良い」雰囲気はあるだろう、どんなに真剣な表情をしても「何が楽しいの?」と聞かれるくらい「笑い顔」なのは自認している。
身長もあるから華やかな雰囲気もないわけでない、お祝いの席に不似合いではないだろう。
そうは言っても十人並。
そんな人こそ五万といる。
「いい雰囲気です、はい司会やって。」なんてことあるわけないでしょ!!
はじめこの話題が出たときは、なんて無謀なことを言い出すのだろうとしか思わなかった。
私は認識不足だったのだ。
那智さんは努力なしに「無理」と言うことを許さない人ということや、私の真の幸せのために動くと決めていたこと、そして、何よりも那智さんに「無理難題」を突きつけられ一生懸命になることが私の幸福だというこを。
そして、私自身が本当に「司会業」を仕事にしたいと思っていることを。
何回かに分けさせてくださいね♪
「那智さん、見つかりましたよ、私のやってみたいお仕事。できるかどうかは別にして。」
那智さんは常々私に聞いていた「やってみたい仕事はないの?」。
決して割烹料理屋のランチタイムの配膳をダメだと言っているわけではないけど、長い目で見て何か「手に職」を付けたほうが良いのでは?ということだ。
その時いつも答えに困っていた。
私は接客が好きだ、机にずっと座っていたり正確さを要求されるような事務仕事は向いていない。
愛嬌と親切心フル回転の接客ばかりしてきた。
かといって、何かを積極的に売り込むような販売もしたいと思わない。
受付業務のような、来た人に心地よく応対するのが大好きなのだ。
ほんわかいい気分で受け付けカウンターを後にしてもらえる自信はある。
でも、デパートや会社の受付はもう年齢制限に引っかかる(笑)
病院などの受付事務は、事務作業のほうが重視されるような気がして、敬遠してしまう。
だから、ランチタイムの配膳がちょうど条件としては、整っていたのだ。
どうしてもやりたい仕事ではないけれど、得意なことで心地よく働くには適していた。
さらに、一緒に仕事をしている人たちにも恵まれていて、それはそれで満足だった。
だから、「やりたい仕事」はと聞かれても、はっきり答えられなかったのだ。
それが謝恩会の司会進行をして気がついたのだ。
人前でマイクを持ち、その場をまとめることは大好きなことだ。
気持ちがいい。
ずっと質問されていたことの答えが見つかって、やっとお返事ができることが嬉しくて、嬉々として報告した。
「那智さん、できるかどうかは別にして、もし時間が戻せるならば、私のしたい仕事は「司会」です。やっと見つかりましたよ♪」
この時、私は質問に答えられることの喜びだけで言ったのだ。
ほんの少しだけ(百貨店を退職してから2年くらい)、イベントコンパニオンやナレーターのようなことをアルバイトとしてしていた経験から言えば、「しゃべる仕事」はキャリアが絶対必要だ。
ちょっとしたMCくらいなら、コンパニオン程度でもできるけど、それは若い女の子に限られる。
私のような年齢のいった(悪かったですね~)女性でMCとして生き残っていくにはキャリアに伴う技術と人脈が絶対必要だ。
だから、まさしく絵空事として、お話ししたにすぎない。
それなのに那智さんの心に火が着いてしまったのだ。
「りん子がいまからでもできる司会業って何があるだろう・・・。」
「結婚式の司会なら、年齢が上でも大丈夫だと思いますよ。」
まだ、他人事のように真面目に答える私。
「そうだよ!それがいい!!それにしよう!!!」
えっ?何がいいの??
「まこの経験や年齢、雰囲気、ある程度長くできる職種・・・結婚式の司会を仕事にすればいい。」
はあ~?何をいきなり言い出すのですか?
世の中には、キャリアもあってお仕事をしたいと思っている人は山のようにいるんですよ!
経験って言ったって、10年も昔のこと、たかだか会社の研那智程度の教育しか受けていないアナウンサー養成なんて経歴もない私が、その山のような供給群に相対せるはずがない。
確かに、私は自分で言うのも何ですが、「良い」雰囲気はあるだろう、どんなに真剣な表情をしても「何が楽しいの?」と聞かれるくらい「笑い顔」なのは自認している。
身長もあるから華やかな雰囲気もないわけでない、お祝いの席に不似合いではないだろう。
そうは言っても十人並。
そんな人こそ五万といる。
「いい雰囲気です、はい司会やって。」なんてことあるわけないでしょ!!
はじめこの話題が出たときは、なんて無謀なことを言い出すのだろうとしか思わなかった。
私は認識不足だったのだ。
那智さんは努力なしに「無理」と言うことを許さない人ということや、私の真の幸せのために動くと決めていたこと、そして、何よりも那智さんに「無理難題」を突きつけられ一生懸命になることが私の幸福だというこを。
そして、私自身が本当に「司会業」を仕事にしたいと思っていることを。
何回かに分けさせてくださいね♪
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