片隅の『当事者』
独り言
3月11日金曜日から週明けした水曜日、地震後はじめて那智さんに会いに行った。
交通機関の混乱もいちおう落ち着き、普段より時間はかかるだろうけれどお仕事場までランチをするくらいなら問題ないだろうと判断したから。
直接の大きな被害に遭っていないけれどこの数日間、大きなうねりに飲み込まれそうで不安な精神状態だったことは確かで、わずかな時だとしても顔を見て安心したいと思った。
会おうと思えば会える距離と環境にあることに感謝しながら、万が一に備えてお仕事場から自宅までの道のりを把握しスニーカーをバッグに詰め込んで那智さんに会いに行った。
それから2回、ランチと夕飯。
ゆっくりとした時間ではないけれど隙間を埋めるように会いに行っている。
精神的に余裕が持ちにくい状況の中、実は小さないろいろなことがホントにたくさん重なって世間の空気とは別に、わたしたちの間の空気もすこし余裕のないものになっていた。
本来ならもっとゆっくり向き合えるようなことでも那智さんも仕事の懸案事項が山積みでなかなか余裕もなく、さらにカバンが盗難にあって携帯がないから普段よりすこしコミュニケーションが不足する。
悪循環な感じで、気がつけばわたし自身がわたしに蓋をしてしまっていた。
なんだか素直になれないな、『女の子』が頭から毛布を被ってうずくまっているようだった。
これは良くないから、またランチに行こう、そして一緒に『女の子』を抱きしめてくださいとお願いしようと夕飯を一緒に食べた翌日早々にランチに行くことを考えていた。
その矢先。
那智さんの東北行きが急遽決まった。
震災した仕事先を回ってお見舞いというかお手伝いというかに行くことになったのだ。
仕事が回っているようなところなので深刻な被害に見舞われていることはないだろうけれど、やはり人手が必要なことと、やはり渦中の人以外が行くことは被災された方の気持ちが明るくなるらしい。
少人数で数日間、何回かにわけて行くことになった。(ほら、入院してても大勢で一度より何回も来てくれたほうがうれしいもんね^^)
那智さんはその第一便。
昼に電話があって、いまから必要な買い物をしてその足で行くと聞かされた。
行くかもしれないとは聞いていたけど、とてもとても急な決定だったので驚いた。
そして、いきなり『当事者』というカテゴリに自分の身を置いてしまう気持ちにも驚いた。
厳密に言えば『当事者』とはほど遠い(ほど遠過ぎる^^;)から申し訳ないし、冷静に考えれば危険はほとんどないだろう。
まして数日のことだ。
だけど冷たい風が足元をすり抜けるような得体の知れない不安感が湧く。
大切な人が被災地にいる友人に『大丈夫だよ』とかけた言葉、もっと他に言いようがなかったのか恥じ入るほどだった。
危険はほとんどないだろうしたった数日間だけど、それでも何か明るい気持ちになってほしいなと思って、連日更新してみたのです^^
特に那智さんの好きそうなお話、とほほなのとお仕事話が好きなんだ。
もちろん感想もないし^^
昨日は『おはよう』と『おやすみ』のメールはくれたけど、今日はまだ何もなし。
今日の、恐らく夜遅くに帰ってくる予定だから、もしかしたら明日の朝まで音沙汰なしかもしれない。
それでもしかたないし、かまわない。
『女の子』は眠ったまま。
これが功を奏して大人のわたしはこうやって更新して比較的平穏に過ごしている。
非常事態には『女の子』は善し悪しだね(笑)
ということで連日更新をしていました^^
(こんな状況ですので那智さんの感想は期待しないでね^^わたしも期待しないでいますから、那智さん)
たぶん、これがアップされている早朝には那智さんは帰ってきているはず。
おかえりなさい、那智さん。
大人のわたしはいいこにしていましたよ(笑)
今度、一緒に『女の子』を起こしてあげてくださいな。
とここまで書いて見直し中に、那智さんから電話がありました。
いまどこ?の問いかけに『宮城県の○○町』というところにいてあと一ヶ所回ったら帰るとのことだった。
○○が聞き取れなかった。
かろうじて聞こえた音を頼りに検索してみたけど該当なし、ひと文字違えば何度もニュースで流れていた町名だ。
もしかしたらそこかもしれない。
相変わらず淡々とした口調。
15秒くらい。
涙が溢れてしかたがなかった。
那智さん、『女の子』目覚めちゃいましたよ。
大変です^^;
どうかご無事で、たくさん寝て元気になってこの子なんとかよろしくお願いします(笑)
ということで。
はからずも、ほんのわずかではあるけれど『当事者』の気持ちを味わったわたし。
ちょっぴり想像力に幅を持たせることができたような気がしています。
次回から通常通りになりますよ〜^^
これからもどうぞよろしくお願いいたします!!
3月11日金曜日から週明けした水曜日、地震後はじめて那智さんに会いに行った。
交通機関の混乱もいちおう落ち着き、普段より時間はかかるだろうけれどお仕事場までランチをするくらいなら問題ないだろうと判断したから。
直接の大きな被害に遭っていないけれどこの数日間、大きなうねりに飲み込まれそうで不安な精神状態だったことは確かで、わずかな時だとしても顔を見て安心したいと思った。
会おうと思えば会える距離と環境にあることに感謝しながら、万が一に備えてお仕事場から自宅までの道のりを把握しスニーカーをバッグに詰め込んで那智さんに会いに行った。
それから2回、ランチと夕飯。
ゆっくりとした時間ではないけれど隙間を埋めるように会いに行っている。
精神的に余裕が持ちにくい状況の中、実は小さないろいろなことがホントにたくさん重なって世間の空気とは別に、わたしたちの間の空気もすこし余裕のないものになっていた。
本来ならもっとゆっくり向き合えるようなことでも那智さんも仕事の懸案事項が山積みでなかなか余裕もなく、さらにカバンが盗難にあって携帯がないから普段よりすこしコミュニケーションが不足する。
悪循環な感じで、気がつけばわたし自身がわたしに蓋をしてしまっていた。
なんだか素直になれないな、『女の子』が頭から毛布を被ってうずくまっているようだった。
これは良くないから、またランチに行こう、そして一緒に『女の子』を抱きしめてくださいとお願いしようと夕飯を一緒に食べた翌日早々にランチに行くことを考えていた。
その矢先。
那智さんの東北行きが急遽決まった。
震災した仕事先を回ってお見舞いというかお手伝いというかに行くことになったのだ。
仕事が回っているようなところなので深刻な被害に見舞われていることはないだろうけれど、やはり人手が必要なことと、やはり渦中の人以外が行くことは被災された方の気持ちが明るくなるらしい。
少人数で数日間、何回かにわけて行くことになった。(ほら、入院してても大勢で一度より何回も来てくれたほうがうれしいもんね^^)
那智さんはその第一便。
昼に電話があって、いまから必要な買い物をしてその足で行くと聞かされた。
行くかもしれないとは聞いていたけど、とてもとても急な決定だったので驚いた。
そして、いきなり『当事者』というカテゴリに自分の身を置いてしまう気持ちにも驚いた。
厳密に言えば『当事者』とはほど遠い(ほど遠過ぎる^^;)から申し訳ないし、冷静に考えれば危険はほとんどないだろう。
まして数日のことだ。
だけど冷たい風が足元をすり抜けるような得体の知れない不安感が湧く。
大切な人が被災地にいる友人に『大丈夫だよ』とかけた言葉、もっと他に言いようがなかったのか恥じ入るほどだった。
危険はほとんどないだろうしたった数日間だけど、それでも何か明るい気持ちになってほしいなと思って、連日更新してみたのです^^
特に那智さんの好きそうなお話、とほほなのとお仕事話が好きなんだ。
もちろん感想もないし^^
昨日は『おはよう』と『おやすみ』のメールはくれたけど、今日はまだ何もなし。
今日の、恐らく夜遅くに帰ってくる予定だから、もしかしたら明日の朝まで音沙汰なしかもしれない。
それでもしかたないし、かまわない。
『女の子』は眠ったまま。
これが功を奏して大人のわたしはこうやって更新して比較的平穏に過ごしている。
非常事態には『女の子』は善し悪しだね(笑)
ということで連日更新をしていました^^
(こんな状況ですので那智さんの感想は期待しないでね^^わたしも期待しないでいますから、那智さん)
たぶん、これがアップされている早朝には那智さんは帰ってきているはず。
おかえりなさい、那智さん。
大人のわたしはいいこにしていましたよ(笑)
今度、一緒に『女の子』を起こしてあげてくださいな。
とここまで書いて見直し中に、那智さんから電話がありました。
いまどこ?の問いかけに『宮城県の○○町』というところにいてあと一ヶ所回ったら帰るとのことだった。
○○が聞き取れなかった。
かろうじて聞こえた音を頼りに検索してみたけど該当なし、ひと文字違えば何度もニュースで流れていた町名だ。
もしかしたらそこかもしれない。
相変わらず淡々とした口調。
15秒くらい。
涙が溢れてしかたがなかった。
那智さん、『女の子』目覚めちゃいましたよ。
大変です^^;
どうかご無事で、たくさん寝て元気になってこの子なんとかよろしくお願いします(笑)
ということで。
はからずも、ほんのわずかではあるけれど『当事者』の気持ちを味わったわたし。
ちょっぴり想像力に幅を持たせることができたような気がしています。
次回から通常通りになりますよ〜^^
これからもどうぞよろしくお願いいたします!!
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