片手間の快感
非日常的な日常
幸福な腕枕の中うつらうつらしながら時間を気にする。
そういえばアラームセットしていなかったな。
離れ難いけど体を起こし枕元の携帯をチェックする。
ああ、それほど経ってなかった、きっと一瞬深く眠ったのだろう。
「…何時?」
目を閉じたまま、動きに反応して聞いてくる。
那智さんもまだうつらうつらを楽しんでいるのかな。
「○時です、あんまり経っていなかったですね」
いそいそと幸福な巣に戻る。
わたしを包んでいた右腕が胸のほうに。
乳首をいじられる。
ふうう、最近のわたしのここは性感帯一位の座を狙えるほどの成長ぶりだ。
あっという間に声が漏れる。
乳首は、そこだけが気持ちよくなるのではなく、おまんこにも波及する。
触ってほしくて入れてほしくて腰が揺れる。
でも、それをしないでいるもどかしいのもいい。
ああ、激しく感じてしまいそうだ。
穏やかなお昼寝タイム、そうなっていいものか、ほんの少しためらい那智さんの表情をうかがう。
目を閉じたままだ。
リラックスして浅い眠りを漂っている感じさえする。
それなのに指は的確な場所と力でわたしを快感に浸らせている。
片手間だ。
うとうとを再開している那智さんの指先だけがかまってくれている。
わたしはその指先だけで感じてしまってしょうがない。
あーん、うとうとしている那智さんとその横で悶えるわたしに羞恥と被虐。
半分無視されているような愛撫に一層感じる。
両方とも触ってください、そのまま半分無視したままで。
体を反転させて体でお願いする。
猫が撫でてほしいところを教えるみたい。
那智さんも片手間を楽しんでいるのだろう。
お願いを聞いてくれた。
両方の刺激は、もうどうしようもなくわたしは感じさせる。
我慢したくなくて、今度は声に出してお願いする。
「那智さん、触っていいですか?」
「うん、オナニーしていいですか、でしょ」
声もまどろんだままだ。
「はい、オナニーしていいですか?」
「…どうぞ」
ずっと目を閉じたまま、片手間にかまわれる。
ずっと目を閉じたままの那智さんの横でオナニーをする快感。
那智さんにとって取るに足らない存在でいることが気持ちいい。
指先だけで事足りてしまう自分が情けなくていとおしい。
幸福な腕枕の中うつらうつらしながら時間を気にする。
そういえばアラームセットしていなかったな。
離れ難いけど体を起こし枕元の携帯をチェックする。
ああ、それほど経ってなかった、きっと一瞬深く眠ったのだろう。
「…何時?」
目を閉じたまま、動きに反応して聞いてくる。
那智さんもまだうつらうつらを楽しんでいるのかな。
「○時です、あんまり経っていなかったですね」
いそいそと幸福な巣に戻る。
わたしを包んでいた右腕が胸のほうに。
乳首をいじられる。
ふうう、最近のわたしのここは性感帯一位の座を狙えるほどの成長ぶりだ。
あっという間に声が漏れる。
乳首は、そこだけが気持ちよくなるのではなく、おまんこにも波及する。
触ってほしくて入れてほしくて腰が揺れる。
でも、それをしないでいるもどかしいのもいい。
ああ、激しく感じてしまいそうだ。
穏やかなお昼寝タイム、そうなっていいものか、ほんの少しためらい那智さんの表情をうかがう。
目を閉じたままだ。
リラックスして浅い眠りを漂っている感じさえする。
それなのに指は的確な場所と力でわたしを快感に浸らせている。
片手間だ。
うとうとを再開している那智さんの指先だけがかまってくれている。
わたしはその指先だけで感じてしまってしょうがない。
あーん、うとうとしている那智さんとその横で悶えるわたしに羞恥と被虐。
半分無視されているような愛撫に一層感じる。
両方とも触ってください、そのまま半分無視したままで。
体を反転させて体でお願いする。
猫が撫でてほしいところを教えるみたい。
那智さんも片手間を楽しんでいるのだろう。
お願いを聞いてくれた。
両方の刺激は、もうどうしようもなくわたしは感じさせる。
我慢したくなくて、今度は声に出してお願いする。
「那智さん、触っていいですか?」
「うん、オナニーしていいですか、でしょ」
声もまどろんだままだ。
「はい、オナニーしていいですか?」
「…どうぞ」
ずっと目を閉じたまま、片手間にかまわれる。
ずっと目を閉じたままの那智さんの横でオナニーをする快感。
那智さんにとって取るに足らない存在でいることが気持ちいい。
指先だけで事足りてしまう自分が情けなくていとおしい。