純度
非日常的な日常
最初から手加減しないことはわかっていた。
だって『そんなに簡単に泣き叫ばない』なんて書いたものをデートの日にアップしたんだもの。
実は、今年に入ってから大泣きして大笑いするような鞭打ちはしていなかった。
孫の手を使ったり痛さ比べをしたりはしていたけど。
痛いことは遠ざかれば遠ざかるほど、もうあんな痛いことはなくてもいいかもという気持ちになる。
反面、あれでしか味わえない境地を懐かしくも思うのだ。
とても複雑な思い。
だからデートの日にアップしたのは催促とは違うんだ。
もともと『泣き叫ぶ』ことはエントリーにしたかったから、いつでもアップできる下書き状態にしてあった。
予定としては次かその次くらいのつもりだったのだけど、このデートの後しばらくお休みが取れないことがわかっていたからアップしたの。
わたしは那智さんがしたいことをしたいときにしてもらうことがうれしい。
だから、こちらは材料を全部明け渡しておくわけ。
『泣き叫ぶ』を読んでもし那智さんが『打ちたい』と思ってくれたら、打てる状態でいたい。
打ちたいと思っているのにしばらく休みがなくて残念なんてことにしたくない。
欲望をぶつけられる状態でいたい。
だから『わたしはこんなことを考えてます』ということをちゃんと明け渡しておこうと思ったのだ。
那智さんはしたければするし、したくなければしないから。
鞭は怖い、遠ざかれば遠ざかるほど怖い。
だけど焦がれる。
どちらにも振れる針を那智さんに委ねたのだ。
鞭を取り出したのを見て、ああ手加減しないなと思う。
あれだけのことを書いたのだ。
那智さんはわたしを痛めつけたいとは思っていない。
あのエントリーを挑発だとも生意気とも思わないだろう。
ただ那智さんの『喜ばせたい』に火がついたことはたしかだ^^;
そうか〜、じゃあ、泣かせてあげるね〜^^って。
だから鞭を手にする那智さんを見つめながら、ああ絶対手加減しないと思うのだ。
ひさしぶりの本格的な鞭。
「那智さん、怖い、怖い」
そういって枕を抱きしめベッドにうつ伏せになるわたしは、たぶん全然怖がっていない。
ううん、もちろん怖い、だけど、わくわくしているほうが大きくて目の色は明るいはずだ。
なぜ怖いけど嬉々としていられるのか。
それは那智さんが、わたしを可愛がろうとしてことがわかるから、そして、その後の快感を知っているから。
『怖い』という気持ちはあるけれど、『恐怖』とも違う気がする。
『怖い』くらいじゃ泣かないよ。
もちろん痛いだけでも泣き叫ばない。
余計な感情を削ぎ落としてください、那智さんの力で。
そしたらきっと、泣く。
一発目から強烈だった。
でも、一発。
椅子を引き、灰皿を用意する。
ああ、ゆっくりやるんだ。
もう一発。
うぎゃ!!
強烈な打撃に体を縮める。
今日は、これが最低レベル?とても強い。
タバコに火をつける。
強度は強くゆっくりと打って徐々に高めていくのだろう。
ゆっくり打つのは好きだ。
一撃に全身で力み、痛みが引きはじめるとわずかにフワッと体が軽くなる。
体温がちょっと上がる。
この体が軽くなるのが好き。
これを繰り返すと、ひそかに痛みが恋しくなるのだ。
次を待ってしまう。
そのペースで数発。
小さな上昇を繰り返す。
いきなりMAXの力で連打。
突然覚醒するように、一気に上昇から引き下ろされた。
一発ずつ『痛い』と認識できない。
思いっきり枕を抱きしめ体を固定して那智さんが狙う場所からブレないようにする。
嵐が去るのを待つように。
逃げればよけいに痛いところに当たるからだ。
また、4発。
ぐわっと、また引きずり下ろされる。
無理、無理無理!!!!!
那智さん、そこまでしますか!!!!
ふふふ。
くすくす。
おまんこがドキンとして、腰がガクッと震える。
また、4発。
きゃははは。
那智さん〜、容赦なさすぎ!!!
痛くて、バタンと身を起こす。
だけどシーツが当たって痛い。
身を捩り髪の毛を掻きむしりながら、吹き出してしまう。
「ぶははは、那智さん、無理ですってば〜」
あああ、これになれた。
痛くて痛くてしかたがないのに、きゃっきゃとはしゃいでしまう状態。
きっと何かの回路が寸断されちゃうんだ。
もう鞭がうれしくてしょうがない。
気持ちよくて腰が揺れる。
擦れる太ももがおもらしをしたように濡れている。
バラ鞭を捻っているのが見える。
ゴムのバラ鞭をねじってゴツゴツした一本の鞭にするんだ。
おそらくこのバラ鞭が作る最強の重い痛さだ。
先端が巻き込む刺すような痛さとは種類が違うから『重み』では最強ね^^
「ふふふ、那智さ〜ん、それ痛いですよぉ」
そう言いながら、いそいそとうつ伏せになる。
ボールを投げるのを尻尾を振って待つ犬のようだ。
那智さんの体が伸びる。
より高い位置から振り下ろすのだ。
ゴツン!!
うぎゃ!!
痛い!!
でも、それでおしまいじゃなかった。
一発目でバラけたまま、また数発。
わあああああ、続けるの!!!
ゴツゴツしたゴムの即席一本鞭がバラけ片方のお尻を打ち、さらに広がって腰や背中に飛ぶ。
ぶは〜〜〜〜〜。
無理ですって那智さん。
痛いってば〜〜〜〜!!!!
吹き出したのと同じタイミングで涙がボロボロッと溢れた。
あああ、うれしい。
わたし、うれしくて泣いてる。
痛いことがうれしくて、痛くしてもらえることがうれしくて、痛いことがうれしいわたしでいられることがうれしい。
ただただうれしくて泣いている。
ひとつずつ感情を置いていく。
無垢な無邪気な感情だけになっていく。
「那智さ〜ん」
泣きながら両手を広げて那智さんに抱きつく。
タバコに火をつけ、空いているほうの腕を背中に回して優しくトントンとしてくてる。
「那智さん、痛いのうれしいです〜。うれしいよぉ」
「よかったね〜」
肯定してもらって、もう手放してわんわん泣く。
連打、一本にして、腰のあたりにも。
那智さんがかまえると嬉々としてお尻を差し出す。
泣き、高笑いして、甘えて。
那智さん、抱きしめて、キスをして、髪を撫でて。
余計な感情をどんどん捨てて純度が増すようだ。
もう、こうなると、ずっとこうしていたくなる。
きゃっきゃと泣きながらはしゃいで、終わらないで、ずっとこの純度のままでいさせてと思う。
最初から手加減しないことはわかっていた。
だって『そんなに簡単に泣き叫ばない』なんて書いたものをデートの日にアップしたんだもの。
実は、今年に入ってから大泣きして大笑いするような鞭打ちはしていなかった。
孫の手を使ったり痛さ比べをしたりはしていたけど。
痛いことは遠ざかれば遠ざかるほど、もうあんな痛いことはなくてもいいかもという気持ちになる。
反面、あれでしか味わえない境地を懐かしくも思うのだ。
とても複雑な思い。
だからデートの日にアップしたのは催促とは違うんだ。
もともと『泣き叫ぶ』ことはエントリーにしたかったから、いつでもアップできる下書き状態にしてあった。
予定としては次かその次くらいのつもりだったのだけど、このデートの後しばらくお休みが取れないことがわかっていたからアップしたの。
わたしは那智さんがしたいことをしたいときにしてもらうことがうれしい。
だから、こちらは材料を全部明け渡しておくわけ。
『泣き叫ぶ』を読んでもし那智さんが『打ちたい』と思ってくれたら、打てる状態でいたい。
打ちたいと思っているのにしばらく休みがなくて残念なんてことにしたくない。
欲望をぶつけられる状態でいたい。
だから『わたしはこんなことを考えてます』ということをちゃんと明け渡しておこうと思ったのだ。
那智さんはしたければするし、したくなければしないから。
鞭は怖い、遠ざかれば遠ざかるほど怖い。
だけど焦がれる。
どちらにも振れる針を那智さんに委ねたのだ。
鞭を取り出したのを見て、ああ手加減しないなと思う。
あれだけのことを書いたのだ。
那智さんはわたしを痛めつけたいとは思っていない。
あのエントリーを挑発だとも生意気とも思わないだろう。
ただ那智さんの『喜ばせたい』に火がついたことはたしかだ^^;
そうか〜、じゃあ、泣かせてあげるね〜^^って。
だから鞭を手にする那智さんを見つめながら、ああ絶対手加減しないと思うのだ。
ひさしぶりの本格的な鞭。
「那智さん、怖い、怖い」
そういって枕を抱きしめベッドにうつ伏せになるわたしは、たぶん全然怖がっていない。
ううん、もちろん怖い、だけど、わくわくしているほうが大きくて目の色は明るいはずだ。
なぜ怖いけど嬉々としていられるのか。
それは那智さんが、わたしを可愛がろうとしてことがわかるから、そして、その後の快感を知っているから。
『怖い』という気持ちはあるけれど、『恐怖』とも違う気がする。
『怖い』くらいじゃ泣かないよ。
もちろん痛いだけでも泣き叫ばない。
余計な感情を削ぎ落としてください、那智さんの力で。
そしたらきっと、泣く。
一発目から強烈だった。
でも、一発。
椅子を引き、灰皿を用意する。
ああ、ゆっくりやるんだ。
もう一発。
うぎゃ!!
強烈な打撃に体を縮める。
今日は、これが最低レベル?とても強い。
タバコに火をつける。
強度は強くゆっくりと打って徐々に高めていくのだろう。
ゆっくり打つのは好きだ。
一撃に全身で力み、痛みが引きはじめるとわずかにフワッと体が軽くなる。
体温がちょっと上がる。
この体が軽くなるのが好き。
これを繰り返すと、ひそかに痛みが恋しくなるのだ。
次を待ってしまう。
そのペースで数発。
小さな上昇を繰り返す。
いきなりMAXの力で連打。
突然覚醒するように、一気に上昇から引き下ろされた。
一発ずつ『痛い』と認識できない。
思いっきり枕を抱きしめ体を固定して那智さんが狙う場所からブレないようにする。
嵐が去るのを待つように。
逃げればよけいに痛いところに当たるからだ。
また、4発。
ぐわっと、また引きずり下ろされる。
無理、無理無理!!!!!
那智さん、そこまでしますか!!!!
ふふふ。
くすくす。
おまんこがドキンとして、腰がガクッと震える。
また、4発。
きゃははは。
那智さん〜、容赦なさすぎ!!!
痛くて、バタンと身を起こす。
だけどシーツが当たって痛い。
身を捩り髪の毛を掻きむしりながら、吹き出してしまう。
「ぶははは、那智さん、無理ですってば〜」
あああ、これになれた。
痛くて痛くてしかたがないのに、きゃっきゃとはしゃいでしまう状態。
きっと何かの回路が寸断されちゃうんだ。
もう鞭がうれしくてしょうがない。
気持ちよくて腰が揺れる。
擦れる太ももがおもらしをしたように濡れている。
バラ鞭を捻っているのが見える。
ゴムのバラ鞭をねじってゴツゴツした一本の鞭にするんだ。
おそらくこのバラ鞭が作る最強の重い痛さだ。
先端が巻き込む刺すような痛さとは種類が違うから『重み』では最強ね^^
「ふふふ、那智さ〜ん、それ痛いですよぉ」
そう言いながら、いそいそとうつ伏せになる。
ボールを投げるのを尻尾を振って待つ犬のようだ。
那智さんの体が伸びる。
より高い位置から振り下ろすのだ。
ゴツン!!
うぎゃ!!
痛い!!
でも、それでおしまいじゃなかった。
一発目でバラけたまま、また数発。
わあああああ、続けるの!!!
ゴツゴツしたゴムの即席一本鞭がバラけ片方のお尻を打ち、さらに広がって腰や背中に飛ぶ。
ぶは〜〜〜〜〜。
無理ですって那智さん。
痛いってば〜〜〜〜!!!!
吹き出したのと同じタイミングで涙がボロボロッと溢れた。
あああ、うれしい。
わたし、うれしくて泣いてる。
痛いことがうれしくて、痛くしてもらえることがうれしくて、痛いことがうれしいわたしでいられることがうれしい。
ただただうれしくて泣いている。
ひとつずつ感情を置いていく。
無垢な無邪気な感情だけになっていく。
「那智さ〜ん」
泣きながら両手を広げて那智さんに抱きつく。
タバコに火をつけ、空いているほうの腕を背中に回して優しくトントンとしてくてる。
「那智さん、痛いのうれしいです〜。うれしいよぉ」
「よかったね〜」
肯定してもらって、もう手放してわんわん泣く。
連打、一本にして、腰のあたりにも。
那智さんがかまえると嬉々としてお尻を差し出す。
泣き、高笑いして、甘えて。
那智さん、抱きしめて、キスをして、髪を撫でて。
余計な感情をどんどん捨てて純度が増すようだ。
もう、こうなると、ずっとこうしていたくなる。
きゃっきゃと泣きながらはしゃいで、終わらないで、ずっとこの純度のままでいさせてと思う。
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