再生
モカ
これは再生に向かうために悲しいの後遺症を断ち切る過程のお話。
モカちゃんに会う前に書いたものだ。
これと同じ内容をモカちゃんにも聞いてもらっている、それをアップすることを了解してくれた彼女に感謝して。
上手にまとめて伝わるように書けていないと思う!!
でもアップしちゃう!!!
確実に、思ったよりもずっと早く『那智さん大好き』と安心できるようになっている。
それは『悲しいの後遺症』を断ち切ろうと思えたからだと思っている。(mineさん、拝借です!!ありがとう)
わたしなりに解釈している『後遺症の惰性』は後日改めて書くつもりなので、ここではあまりその言葉について考えないでいてください^^;
『すべての責任は俺にある〜』では『苦しい』のピースをはめて整理し、負の感情をおしまいにしようとした。
今度は惰性に区切りをつけたお話を書いて正の感情を生み出すようにする。
安心して尻尾を振ってここで思いっきりノロケられるように^^
モカちゃんと会えるように^^
『すべての責任は俺にある〜』の冒頭に書かれているように、すべての責任は那智さんにあり、わたしには道義的責任がある。
負の感情を書く部分もあるとしてもそれは全体を負としているのではなくて、那智さんとわたしの間でのことだと、モカちゃんや彼女との時間とは切り離しているのだとご理解ください。(モカちゃん、もう少し付き合ってね)
後遺症を断ち切り再生できたのには3つのポイントがあった。
わたしが望んだことだというのは大前提で、しかも大きなポイント。
それと
認識の違い。
那智さんは変わっていない。
このふたつの確認作業も重要だった。
那智さんと話す中で『実はこうだったんだよ』などと後から種明かしされたり、認識の違いを確認したりできてたけど、ひとつ大きな認識の違いがあった。
それは『焦がれる』について。
この認識の違いは様々な影響を与えた。
そもそもわたしの『焦がれる』という言葉はどこから来ているのでしょう。
その言葉を使いはじめるはっきりした時期は記憶にないのだけど、漠然とした妄想が現実的な妄想に変わったきっかけは覚えている。
あれは那智さんと付き合いはじめてまだ2年は経っていなかったと思う。
もしかしたら1年未満かもしれない。
要するに、極初期ね。
だから当然『薬指』をはじめるずっと前。
那智さんがある経緯があって水商売の女性とホテルに行くことになったのだ。
翌日になってその話を聞いた。
普通なら嫉妬してイヤな気持ちになるはずなのに、不思議と聞きたくもない話題じゃない。
チクッと胸に痛みを感じたけれど、それがむずむずとしたなんとも言えない快感になった。
そして、それが決定的な快感に変わったのは、その後の那智さんの発言を聞いたからだ。
結局その女性を抱く気が起こらず未遂で終わってしまったそうなのだ。
チクッとした痛みの快感、その後の、人として決して褒められない種類の感情『優越感』の快感。
優劣をつけたくないと日頃思っているわたしの深層に埋もれるている悪い感情。
このふたつの快感が『焦がれたい』という言葉に象徴される妄想に輪郭を持たせたのだ。
それがどんどんデフォルメされて、本気で泣きたい、嫉妬をむき出して泣き狂いたいという妄想になっていった。
この辺りは那智さんにも話している。
だけど実際これをするには、イヤな人にならないといけないし、何より本気でこんな状態になったら優越感だけでは那智復できない可能性だってあるわけで、その後の那智さんとの間も破壊しかねない。
これはあくまでも妄想、叶わない欲望だなと、せいぜい『おかず』程度に思っていたのだ。
だから、一晩でよかった。
ちょっと泣いて、ちょっと傷ついて、後は優越感や『よしよし』。
こんな甘い痛みを味わえるだけで精一杯だと思っていた。
一夜限りの遊びでよかったのに、それには食指が動いてくれなかったのだ。(おほほ)
それを叶えてくれないならもう話題に出さないでと泣いて訴えたのだった。
那智さんは『泣いて訴える』を、ちょっと勘違いしていた。
『泣いて訴える』くらいなんだから、たくさんたくさん深く深く焦がれたいのだろうと思ったらしい。
(もしくは、泣いて怒りを表すわたしに『それならやってやろうじゃん』という負けず嫌いさんも発動したかもしれない)
だからモカを選んだ。
一晩かぎりの金銭を介する女性では味わえない気が変になりそうなほどの焦がれ。
そしてふたりしてモカを可愛がることで『優越感』から来る悪い感情が生まれないようにという気持ちもあったのだ。(これもけっこう重要^^)
それが『基本3人』や『教育』というようなキーワードを作った。
那智さんは、いつもわたしに悪感情が存在しないようにしてくれる。
それは功を奏して、モカに対して優越感などの悪感情をほとんど持たずにいられた。
あんまり苦しいときには一生懸命『優越感』を持ってみようと努力してみたほど、持てなかったし、持たせてくれなかった。
結果的に、当然このほうが真剣に焦がれられたし、悪感情も存在せずにすんだし、何よりモカとの『時間』も作ることができたので、それ自体を批難しているのではないのですけど(ないのですよ、那智さん^^)
この認識の違いは大きなポイントのひとつ。
那智さんから気持ちが離れそうだ、もう以前のように真っ白な気持ちで『那智さん好き!!』って言えない。
そんなふうに訴えると何度も同じことを話してくれた。
「2回のデートで大丈夫になる」
うそ!!こんなに辛いのに、それが2回のデートで回復するわけない。
もちろんチクチクした痛みは残るだろう。
それは『焦がれたい』と望んだのだから仕方がない。
だけど心が離れるかもと思うような傷は2回で白く塗れる。
その後、傷痕の凸凹がなくなるほど上塗りしつづけるのか、それともそれもふたりの歴史として残すのか、それは考えればいいけど、りん子が心配する『シミ』は白く塗れるよ。
なぜなら俺はなにも変わっていないから。
これはりん子を焦がれさせるために始めたことで、渦中モカのほうを向いていたのもりん子と一緒に向いていたと自覚していたから。
それがりん子と向き合い直したときに、『変わっていない』とずっと手を繋いでいたことが示せる自信があったかから、2回くらい以前と同じデートをすれば大丈夫だろう。
ということだった。
信じられないと思った。
でもこれは『焦がれる』の認識の違いから来ているのだと、いまなら感じられる。
怖いお話を聞かせてとせがんだらとんでもなく怖い話を聞かされて本気で恐がって本気で泣いたという表現を使ったけど、まさにそんな感じ。
『怖い』レベルの認識に違いがあったのだよね。
わたしは真剣に気持ちが離れる恐怖を感じ、那智さんは『望んだ通り』にしたという自負があるから大丈夫だと思っていたのだよね。
那智さん自身は変わっていないのだから、2回で大丈夫だと言えたのだ。
いや、その初期段階のコンセンサスをちゃんと取っておけって話なのですが^^;
怖い話で大泣きして、「何泣いてるの?聞きたかったんでしょ」と部屋の明かりをつけてもらった状態になったわけだ。
『モカ』という秀逸なお話の魅力だけが残ったわけ。
悲しいも苦しいも事実としてあるのだけど、その傷自体は『幻想』だったんだよ、幻想だからまた以前のようになれば安心できるよね、と那智さんはいう。(しつこいけど傷自体が幻想なのであって、モカちゃんの存在は幻想なんかじゃないのだよ)
だけど、それでスッキリとはならないものだ。
これは後遺症だと思う。
ふたつある。
ひとつは、しばらくなくならないか、もしくはずっとなくならないかもしれない。
那智さんはずっと手を繋いでいて変わらないと言っているけれど、当然見る方向は変わっていたわけだし、加えて、可愛い女の子に慕われる快感や、それを可愛いと思う気持ちが溢れる瞬間もあるわけで、『わたしが望んだこと』で『焦がれる』なんだから必要悪だとわかっていても、チクチクとした古傷として残るだろう。
この後遺症を惰性にしないようにするには認識が違っていたというすり合せと那智さんは変わっていないという安心感が必要だった。
そうすればあとは焦がれたかったわたしの甘い痛みになれるはずだ。
もうひとつ。
例えるなら、振り上げた腕を降ろしかねている状態。
わたしこんなに悲しかったんだよ!!こんなに辛かったんだよ!!と泣きわめいて振り上げた腕。
それを『ほら、明かりをつけたらなんでもないでしょ?』と仕掛けを教えてもらったのだ。
たくさんお話しして認識の違いを知れば『悲しいも苦しいも本当だったけど、傷は幻』ということもある程度理解できてくる、だけど感情としてあの苦しいを『覆す何か』を求めてしまう。
認識の違いだってどちらが悪いわけでもないけど傷ついたのは事実で、傷ついたわたしは那智さんをちょっと責めたい気持ちにもなってしまうのだ。
振り上げた腕には例え『幻想』だったとしてもたくさんの負荷が掛かっていて簡単に降ろせないもの。
ただこれをずっと続けるのは危険なこともわかっていた。
この惰性は危険。
傷の那智復ではなく『覆す何か』を求めるだけの行為になってしまう。
誰のためにもならない。
少し困った。
どうすれば断ち切れる?
悲しかった事実に蓋をするとういう方法で断ち切ることは、最終的には破綻するのもわかっている。
じゃあ、那智さんに助けてもらう?
でも那智さんは『変わらない』ことで示そうとしているから、『かわいそうだったね、お〜よしよし』とか『俺が悪かった』というわかりやすい負荷を軽くする手伝いはしてくれないのだ。
(してくれれば簡単な感じもするけど、せいぜい『思い通りにできなかったのは俺の責任だから、それは謝る』くらい^^;まあ、変わらないでいてくれるほうがわたしも『悲劇のヒロイン』にならずにすんでいるけどね。それとランチに焼き肉おごってくれたくらい 笑)
ただただ変わらない、変わらず話し合ってくれて愛してくれるだけ。
2回デートした。
ふたりにとって大事な場所に行き、ちょっと無理して時間を作ってくれただけ。
あとは、いつも通りに可愛がってくれただけ。
必要悪のチクチクした痛みはまだある。
だけど『那智さん発信じゃないこと』と『認識の違いの確認』と『変わらないこと』で根幹を揺るがす恐怖を感じるような傷は不思議なほど感じられなくなっていた。
負荷を軽くすることができたから、もう惰性はおしまいにしようと思った。
これは那智さんとわたしと、そしてモカのために。
よいしょと振り上げた腕を降ろす。
那智さん好きが戻りはじめた。
(2回のうち1回は半日だったから、まだ足りませんけどね〜、那智さん^^)
わたしは早く回復したかった。
それはもちろん那智さんとわたしのためではあるけれど、もうひとつモカに対してなんだ。
きっとモカとわたしは共通の『楽しいと悲しい』を抱えていると自負している。
これを共有できるのはわたししかいないと思う。
わたしは那智さんとたくさんすり合せができた、それならばできるだけ早くモカとそれを共有してあげたいと思う気持ちもあったのだ。
モカに連絡を取った。
『回復はやっ!!』と笑ってくれた。
モカはいま、彼女なりに前に進もうとしているみたい、ホッとした。
来週、わたしはモカと会う。
メールでは『元気だよ』と安心させてくれたけど、顔を見て『楽しいと悲しい』を共有したいと思う。
その先モカとどういう付き合いになるか、それはまだわからない。
だけどわたしたちは『会うことの力』をきっと知っている。
だから会いたいと思い、会うと答えてくれたのだと思う。
会って『いっぱいノロケるよ宣言』してくるんだ。
さて、これでもう『苦しい』気持ちをおしまいにします。
書くことでピースをはめ後遺症の惰性も断ち切ったから、もうおしまい。
那智さんとふたり、モカとも、ひっそりと反芻することはあるかもしれないし、『薬指』でも思い出として書くかもしれないけど、それはもともとわたしが望んだ『甘い痛み』。
だから、喜びだ。
安心してノロケて、安心してモカと楽しかったを共有したい。
わたしの再生にお付き合いくださってありがとうございました。
力不足で上手に説明できていないことはお許しいただいて。
要は、たくさんノロケますからよろしくお願いします!!ということでした。
モカちゃん同様、回復はやっ!!というツッコミは甘んじてお受けします^^;
これは再生に向かうために悲しいの後遺症を断ち切る過程のお話。
モカちゃんに会う前に書いたものだ。
これと同じ内容をモカちゃんにも聞いてもらっている、それをアップすることを了解してくれた彼女に感謝して。
上手にまとめて伝わるように書けていないと思う!!
でもアップしちゃう!!!
確実に、思ったよりもずっと早く『那智さん大好き』と安心できるようになっている。
それは『悲しいの後遺症』を断ち切ろうと思えたからだと思っている。(mineさん、拝借です!!ありがとう)
わたしなりに解釈している『後遺症の惰性』は後日改めて書くつもりなので、ここではあまりその言葉について考えないでいてください^^;
『すべての責任は俺にある〜』では『苦しい』のピースをはめて整理し、負の感情をおしまいにしようとした。
今度は惰性に区切りをつけたお話を書いて正の感情を生み出すようにする。
安心して尻尾を振ってここで思いっきりノロケられるように^^
モカちゃんと会えるように^^
『すべての責任は俺にある〜』の冒頭に書かれているように、すべての責任は那智さんにあり、わたしには道義的責任がある。
負の感情を書く部分もあるとしてもそれは全体を負としているのではなくて、那智さんとわたしの間でのことだと、モカちゃんや彼女との時間とは切り離しているのだとご理解ください。(モカちゃん、もう少し付き合ってね)
後遺症を断ち切り再生できたのには3つのポイントがあった。
わたしが望んだことだというのは大前提で、しかも大きなポイント。
それと
認識の違い。
那智さんは変わっていない。
このふたつの確認作業も重要だった。
那智さんと話す中で『実はこうだったんだよ』などと後から種明かしされたり、認識の違いを確認したりできてたけど、ひとつ大きな認識の違いがあった。
それは『焦がれる』について。
この認識の違いは様々な影響を与えた。
そもそもわたしの『焦がれる』という言葉はどこから来ているのでしょう。
その言葉を使いはじめるはっきりした時期は記憶にないのだけど、漠然とした妄想が現実的な妄想に変わったきっかけは覚えている。
あれは那智さんと付き合いはじめてまだ2年は経っていなかったと思う。
もしかしたら1年未満かもしれない。
要するに、極初期ね。
だから当然『薬指』をはじめるずっと前。
那智さんがある経緯があって水商売の女性とホテルに行くことになったのだ。
翌日になってその話を聞いた。
普通なら嫉妬してイヤな気持ちになるはずなのに、不思議と聞きたくもない話題じゃない。
チクッと胸に痛みを感じたけれど、それがむずむずとしたなんとも言えない快感になった。
そして、それが決定的な快感に変わったのは、その後の那智さんの発言を聞いたからだ。
結局その女性を抱く気が起こらず未遂で終わってしまったそうなのだ。
チクッとした痛みの快感、その後の、人として決して褒められない種類の感情『優越感』の快感。
優劣をつけたくないと日頃思っているわたしの深層に埋もれるている悪い感情。
このふたつの快感が『焦がれたい』という言葉に象徴される妄想に輪郭を持たせたのだ。
それがどんどんデフォルメされて、本気で泣きたい、嫉妬をむき出して泣き狂いたいという妄想になっていった。
この辺りは那智さんにも話している。
だけど実際これをするには、イヤな人にならないといけないし、何より本気でこんな状態になったら優越感だけでは那智復できない可能性だってあるわけで、その後の那智さんとの間も破壊しかねない。
これはあくまでも妄想、叶わない欲望だなと、せいぜい『おかず』程度に思っていたのだ。
だから、一晩でよかった。
ちょっと泣いて、ちょっと傷ついて、後は優越感や『よしよし』。
こんな甘い痛みを味わえるだけで精一杯だと思っていた。
一夜限りの遊びでよかったのに、それには食指が動いてくれなかったのだ。(おほほ)
それを叶えてくれないならもう話題に出さないでと泣いて訴えたのだった。
那智さんは『泣いて訴える』を、ちょっと勘違いしていた。
『泣いて訴える』くらいなんだから、たくさんたくさん深く深く焦がれたいのだろうと思ったらしい。
(もしくは、泣いて怒りを表すわたしに『それならやってやろうじゃん』という負けず嫌いさんも発動したかもしれない)
だからモカを選んだ。
一晩かぎりの金銭を介する女性では味わえない気が変になりそうなほどの焦がれ。
そしてふたりしてモカを可愛がることで『優越感』から来る悪い感情が生まれないようにという気持ちもあったのだ。(これもけっこう重要^^)
それが『基本3人』や『教育』というようなキーワードを作った。
那智さんは、いつもわたしに悪感情が存在しないようにしてくれる。
それは功を奏して、モカに対して優越感などの悪感情をほとんど持たずにいられた。
あんまり苦しいときには一生懸命『優越感』を持ってみようと努力してみたほど、持てなかったし、持たせてくれなかった。
結果的に、当然このほうが真剣に焦がれられたし、悪感情も存在せずにすんだし、何よりモカとの『時間』も作ることができたので、それ自体を批難しているのではないのですけど(ないのですよ、那智さん^^)
この認識の違いは大きなポイントのひとつ。
那智さんから気持ちが離れそうだ、もう以前のように真っ白な気持ちで『那智さん好き!!』って言えない。
そんなふうに訴えると何度も同じことを話してくれた。
「2回のデートで大丈夫になる」
うそ!!こんなに辛いのに、それが2回のデートで回復するわけない。
もちろんチクチクした痛みは残るだろう。
それは『焦がれたい』と望んだのだから仕方がない。
だけど心が離れるかもと思うような傷は2回で白く塗れる。
その後、傷痕の凸凹がなくなるほど上塗りしつづけるのか、それともそれもふたりの歴史として残すのか、それは考えればいいけど、りん子が心配する『シミ』は白く塗れるよ。
なぜなら俺はなにも変わっていないから。
これはりん子を焦がれさせるために始めたことで、渦中モカのほうを向いていたのもりん子と一緒に向いていたと自覚していたから。
それがりん子と向き合い直したときに、『変わっていない』とずっと手を繋いでいたことが示せる自信があったかから、2回くらい以前と同じデートをすれば大丈夫だろう。
ということだった。
信じられないと思った。
でもこれは『焦がれる』の認識の違いから来ているのだと、いまなら感じられる。
怖いお話を聞かせてとせがんだらとんでもなく怖い話を聞かされて本気で恐がって本気で泣いたという表現を使ったけど、まさにそんな感じ。
『怖い』レベルの認識に違いがあったのだよね。
わたしは真剣に気持ちが離れる恐怖を感じ、那智さんは『望んだ通り』にしたという自負があるから大丈夫だと思っていたのだよね。
那智さん自身は変わっていないのだから、2回で大丈夫だと言えたのだ。
いや、その初期段階のコンセンサスをちゃんと取っておけって話なのですが^^;
怖い話で大泣きして、「何泣いてるの?聞きたかったんでしょ」と部屋の明かりをつけてもらった状態になったわけだ。
『モカ』という秀逸なお話の魅力だけが残ったわけ。
悲しいも苦しいも事実としてあるのだけど、その傷自体は『幻想』だったんだよ、幻想だからまた以前のようになれば安心できるよね、と那智さんはいう。(しつこいけど傷自体が幻想なのであって、モカちゃんの存在は幻想なんかじゃないのだよ)
だけど、それでスッキリとはならないものだ。
これは後遺症だと思う。
ふたつある。
ひとつは、しばらくなくならないか、もしくはずっとなくならないかもしれない。
那智さんはずっと手を繋いでいて変わらないと言っているけれど、当然見る方向は変わっていたわけだし、加えて、可愛い女の子に慕われる快感や、それを可愛いと思う気持ちが溢れる瞬間もあるわけで、『わたしが望んだこと』で『焦がれる』なんだから必要悪だとわかっていても、チクチクとした古傷として残るだろう。
この後遺症を惰性にしないようにするには認識が違っていたというすり合せと那智さんは変わっていないという安心感が必要だった。
そうすればあとは焦がれたかったわたしの甘い痛みになれるはずだ。
もうひとつ。
例えるなら、振り上げた腕を降ろしかねている状態。
わたしこんなに悲しかったんだよ!!こんなに辛かったんだよ!!と泣きわめいて振り上げた腕。
それを『ほら、明かりをつけたらなんでもないでしょ?』と仕掛けを教えてもらったのだ。
たくさんお話しして認識の違いを知れば『悲しいも苦しいも本当だったけど、傷は幻』ということもある程度理解できてくる、だけど感情としてあの苦しいを『覆す何か』を求めてしまう。
認識の違いだってどちらが悪いわけでもないけど傷ついたのは事実で、傷ついたわたしは那智さんをちょっと責めたい気持ちにもなってしまうのだ。
振り上げた腕には例え『幻想』だったとしてもたくさんの負荷が掛かっていて簡単に降ろせないもの。
ただこれをずっと続けるのは危険なこともわかっていた。
この惰性は危険。
傷の那智復ではなく『覆す何か』を求めるだけの行為になってしまう。
誰のためにもならない。
少し困った。
どうすれば断ち切れる?
悲しかった事実に蓋をするとういう方法で断ち切ることは、最終的には破綻するのもわかっている。
じゃあ、那智さんに助けてもらう?
でも那智さんは『変わらない』ことで示そうとしているから、『かわいそうだったね、お〜よしよし』とか『俺が悪かった』というわかりやすい負荷を軽くする手伝いはしてくれないのだ。
(してくれれば簡単な感じもするけど、せいぜい『思い通りにできなかったのは俺の責任だから、それは謝る』くらい^^;まあ、変わらないでいてくれるほうがわたしも『悲劇のヒロイン』にならずにすんでいるけどね。それとランチに焼き肉おごってくれたくらい 笑)
ただただ変わらない、変わらず話し合ってくれて愛してくれるだけ。
2回デートした。
ふたりにとって大事な場所に行き、ちょっと無理して時間を作ってくれただけ。
あとは、いつも通りに可愛がってくれただけ。
必要悪のチクチクした痛みはまだある。
だけど『那智さん発信じゃないこと』と『認識の違いの確認』と『変わらないこと』で根幹を揺るがす恐怖を感じるような傷は不思議なほど感じられなくなっていた。
負荷を軽くすることができたから、もう惰性はおしまいにしようと思った。
これは那智さんとわたしと、そしてモカのために。
よいしょと振り上げた腕を降ろす。
那智さん好きが戻りはじめた。
(2回のうち1回は半日だったから、まだ足りませんけどね〜、那智さん^^)
わたしは早く回復したかった。
それはもちろん那智さんとわたしのためではあるけれど、もうひとつモカに対してなんだ。
きっとモカとわたしは共通の『楽しいと悲しい』を抱えていると自負している。
これを共有できるのはわたししかいないと思う。
わたしは那智さんとたくさんすり合せができた、それならばできるだけ早くモカとそれを共有してあげたいと思う気持ちもあったのだ。
モカに連絡を取った。
『回復はやっ!!』と笑ってくれた。
モカはいま、彼女なりに前に進もうとしているみたい、ホッとした。
来週、わたしはモカと会う。
メールでは『元気だよ』と安心させてくれたけど、顔を見て『楽しいと悲しい』を共有したいと思う。
その先モカとどういう付き合いになるか、それはまだわからない。
だけどわたしたちは『会うことの力』をきっと知っている。
だから会いたいと思い、会うと答えてくれたのだと思う。
会って『いっぱいノロケるよ宣言』してくるんだ。
さて、これでもう『苦しい』気持ちをおしまいにします。
書くことでピースをはめ後遺症の惰性も断ち切ったから、もうおしまい。
那智さんとふたり、モカとも、ひっそりと反芻することはあるかもしれないし、『薬指』でも思い出として書くかもしれないけど、それはもともとわたしが望んだ『甘い痛み』。
だから、喜びだ。
安心してノロケて、安心してモカと楽しかったを共有したい。
わたしの再生にお付き合いくださってありがとうございました。
力不足で上手に説明できていないことはお許しいただいて。
要は、たくさんノロケますからよろしくお願いします!!ということでした。
モカちゃん同様、回復はやっ!!というツッコミは甘んじてお受けします^^;
- 関連記事
-
- I'll be back. 2010/03/14
- dive 2010/03/30
- 「すべての責任は俺にある。ただし、りん子には道義的責任がある」4 2010/06/15