I'll be back.
モカ
お父さんとモカは、ちょっと似ているところがある。
なんといっても同じ血液型だもの。
似ているところのひとつに『他人の目』に対する感覚がある。
那智さんは基本『人目を気にしない』。
彼の常識にのっとってというのが判断基準。
モカは、多分『人目が気にならない』。
これは推測なんだけど、人の目を意識するのって経験もあると思うんだ。
人目を気にした経験。
恐らくモカはその経験が多くないのだろう。
可愛らしい子なので人目につかないことはないと思うのだけど、本人にはそれを意識する回路が繋がっていないのだと読んでいる。
だから羞恥心がないのではなく、芽生えていないのだと思う。
お父さんはそのモカに人目を意識するという経験をさせることからはじめて、これからの羞恥系を楽しもうとしている。
この経験を積ませる話も面白そうだけど、今日は違うお話しで。
この『他人の目』の感覚。
ふたりが似ているというより、どちらかというとふたりとわたしがとっても違う!!というほうが正しい^^
わたしはふたりよりずーーーっと敏感。
皆さんご存知の通り、わたしには過剰すぎるほどの自意識が存在している。
この過剰な自意識は、快感の足を引っ張っているのか助長しているのか、どちらもありな感じはしているけど、まあなかなか厄介な代物なのだ。
3人ではじめて入るホテル^^
この街自体はじめてだった。
那智さんが地図をプリントアウトしてくれていたけど、だいたいの方向は頭に入っているようで『この辺り』というところまでは地図なしで向かえた。
ここ一帯のホテルは飲食店やコンビニやネットカフェなどが立ち並ぶちょっと外れた繁華街の中に点在していた。
駅からしばらく離れた四つ角。
背後が駅。
正面の道か左右の道。
たぶん、この辺りなんだろう。
コンビニや開店前の飲食店に囲まれた四つ角で、しばし立ち往生してしまう。
学校が近くにあるのかな、意外と人通りも多い。
「この辺だと思うんだけどな〜」
「そうですよね〜」
事前に地図を見ていたモカも頷く。(わたしが一番地元から離れていたから地図は見ていなかった)
「え〜っと、いりん子こだよな」
那智さんがプリントアウトした地図を取り出す。
「うん、この辺ですよ〜」
モカがその地図を覗き込む。
ふたりして、地図をひっくり返したりキョロキョロしたりしている。
ぎゃーーーーー、やめてーーーーーー!!
ホテルに入るってことだけでも恥ずかしいのに。
今日は3人で入らないといけないってだけで、どうしようもなく恥ずかしいのに!!
紙を広げたりしたら、みんなに気づかれちゃいますよ!!
あの人たち3人でホテル入るんだ〜って。
…いや、待て?
そもそも普通の人は3人で入るなんて発想ない?
だから、ここで地図を広げていても、それが『ホテルを探している』ことには繋がらない?
ううん、もし通り過ぎる人がチラッとでも紙を見て『ホテル○○』なんて文字を見ようものなら、誤摩化しようがない。
あ〜、3人でホテル入るんだ〜ってなる。
いやいや、人は3人でホテル入る人間が堂々と地図を広げるなんて思いもしないかもしれない。
うん、そうだ、きっとそう。
地図を広げられた時点で、すでにわたしはあわあわ状態。
まったくホテル探しの役に立てておらずふたりの周囲を『あわあわ』^^;
人の目を意識しては否定し、また意識してを繰り返している。
ふたりは平然と地図を眺めている。
そのうち
「なんて名前?」
「え〜っと」
ちょ、ちょっと待ってーーーー!!
あなたたちここで、ホテルの名前言うのーー!?
人様に『3人で入ります』を公言するつもりーー!?
『あわあわ』最高潮!!
「#イ%$○ン●×ア、だって」
ああああ、もう恥ずかしさMAX。
しかし、わたしはホテル街で恥ずかしさMAX状態になるとターミネーターと化すのだ!!
『#イ%$○ン●×ア』
聞き取れなかった。
ただ音としてだけ耳に届いた。
キュイ〜ン
解析能力フル回転。
瞬時に耳に入った『音』を、視覚に入る文字を照合させる。
前後左右、視界を広げる。
眼球を素早く動かし、縦横、重なり合う看板たちのひとつひとつに照準を合わせる!!
キュイ〜ン、ロー○ン パス
キュッ、キュイ〜ン ○○館 パス
一刻も早くこの『3人でホテルに入る』アピールをおしましにしたい一心で感情放棄のターミネーターだ!!
○イ○○○ン○○ア 適合!!
「ありました!!あれ!!」
誰よりも早く見つける。
その間、きっと数秒(だったよね?)
「早い!!おねえちゃん」
「ホントだ」
「はい、もう、ターミネーターになりましたよ!!」
「ホントだ、ターミネーターだった〜、すごい!!」
過去エントリー『ターミネーター』を読んでくれているモカは生ターミネーターを見ることができて、喜んでくれた。
わたしも見せることができて、なんだかわけのわからない自慢気な気分(笑)
自慢気になったはいいけれど、いま思えば、もしかして見つけたときの「ありました!!あれ!!」が一番大きな声で大きなアクションだったかもしれない…。
うう、わたしの人の目に対する感覚も問題ありかも^^;
『ターミネーター』
お父さんとモカは、ちょっと似ているところがある。
なんといっても同じ血液型だもの。
似ているところのひとつに『他人の目』に対する感覚がある。
那智さんは基本『人目を気にしない』。
彼の常識にのっとってというのが判断基準。
モカは、多分『人目が気にならない』。
これは推測なんだけど、人の目を意識するのって経験もあると思うんだ。
人目を気にした経験。
恐らくモカはその経験が多くないのだろう。
可愛らしい子なので人目につかないことはないと思うのだけど、本人にはそれを意識する回路が繋がっていないのだと読んでいる。
だから羞恥心がないのではなく、芽生えていないのだと思う。
お父さんはそのモカに人目を意識するという経験をさせることからはじめて、これからの羞恥系を楽しもうとしている。
この経験を積ませる話も面白そうだけど、今日は違うお話しで。
この『他人の目』の感覚。
ふたりが似ているというより、どちらかというとふたりとわたしがとっても違う!!というほうが正しい^^
わたしはふたりよりずーーーっと敏感。
皆さんご存知の通り、わたしには過剰すぎるほどの自意識が存在している。
この過剰な自意識は、快感の足を引っ張っているのか助長しているのか、どちらもありな感じはしているけど、まあなかなか厄介な代物なのだ。
3人ではじめて入るホテル^^
この街自体はじめてだった。
那智さんが地図をプリントアウトしてくれていたけど、だいたいの方向は頭に入っているようで『この辺り』というところまでは地図なしで向かえた。
ここ一帯のホテルは飲食店やコンビニやネットカフェなどが立ち並ぶちょっと外れた繁華街の中に点在していた。
駅からしばらく離れた四つ角。
背後が駅。
正面の道か左右の道。
たぶん、この辺りなんだろう。
コンビニや開店前の飲食店に囲まれた四つ角で、しばし立ち往生してしまう。
学校が近くにあるのかな、意外と人通りも多い。
「この辺だと思うんだけどな〜」
「そうですよね〜」
事前に地図を見ていたモカも頷く。(わたしが一番地元から離れていたから地図は見ていなかった)
「え〜っと、いりん子こだよな」
那智さんがプリントアウトした地図を取り出す。
「うん、この辺ですよ〜」
モカがその地図を覗き込む。
ふたりして、地図をひっくり返したりキョロキョロしたりしている。
ぎゃーーーーー、やめてーーーーーー!!
ホテルに入るってことだけでも恥ずかしいのに。
今日は3人で入らないといけないってだけで、どうしようもなく恥ずかしいのに!!
紙を広げたりしたら、みんなに気づかれちゃいますよ!!
あの人たち3人でホテル入るんだ〜って。
…いや、待て?
そもそも普通の人は3人で入るなんて発想ない?
だから、ここで地図を広げていても、それが『ホテルを探している』ことには繋がらない?
ううん、もし通り過ぎる人がチラッとでも紙を見て『ホテル○○』なんて文字を見ようものなら、誤摩化しようがない。
あ〜、3人でホテル入るんだ〜ってなる。
いやいや、人は3人でホテル入る人間が堂々と地図を広げるなんて思いもしないかもしれない。
うん、そうだ、きっとそう。
地図を広げられた時点で、すでにわたしはあわあわ状態。
まったくホテル探しの役に立てておらずふたりの周囲を『あわあわ』^^;
人の目を意識しては否定し、また意識してを繰り返している。
ふたりは平然と地図を眺めている。
そのうち
「なんて名前?」
「え〜っと」
ちょ、ちょっと待ってーーーー!!
あなたたちここで、ホテルの名前言うのーー!?
人様に『3人で入ります』を公言するつもりーー!?
『あわあわ』最高潮!!
「#イ%$○ン●×ア、だって」
ああああ、もう恥ずかしさMAX。
しかし、わたしはホテル街で恥ずかしさMAX状態になるとターミネーターと化すのだ!!
『#イ%$○ン●×ア』
聞き取れなかった。
ただ音としてだけ耳に届いた。
キュイ〜ン
解析能力フル回転。
瞬時に耳に入った『音』を、視覚に入る文字を照合させる。
前後左右、視界を広げる。
眼球を素早く動かし、縦横、重なり合う看板たちのひとつひとつに照準を合わせる!!
キュイ〜ン、ロー○ン パス
キュッ、キュイ〜ン ○○館 パス
一刻も早くこの『3人でホテルに入る』アピールをおしましにしたい一心で感情放棄のターミネーターだ!!
○イ○○○ン○○ア 適合!!
「ありました!!あれ!!」
誰よりも早く見つける。
その間、きっと数秒(だったよね?)
「早い!!おねえちゃん」
「ホントだ」
「はい、もう、ターミネーターになりましたよ!!」
「ホントだ、ターミネーターだった〜、すごい!!」
過去エントリー『ターミネーター』を読んでくれているモカは生ターミネーターを見ることができて、喜んでくれた。
わたしも見せることができて、なんだかわけのわからない自慢気な気分(笑)
自慢気になったはいいけれど、いま思えば、もしかして見つけたときの「ありました!!あれ!!」が一番大きな声で大きなアクションだったかもしれない…。
うう、わたしの人の目に対する感覚も問題ありかも^^;
『ターミネーター』
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