変な願望かな…
独特な幸福感
すみれさんの話を書きながら、嫉妬するしないを別にして、私はある私の願望を自覚した。
話の中でも書いていたけど、それは「那智さんが他者(すみれさん)を抱いているところを見たら、興奮するだろう」ということ、そして、それを見たいと思う願望だ。
それと、それ以前の「口説く」段階さえも見たいと思ってしまってるのだ。
好きな人が他の人を抱いているところや、どんなふうに口説くのかを見てみたいという気持ちは、多かれ少なかれ皆さん持っていると思うのだけど(持ってるよね!?)、私はもしかしたらそれが少し大きいかもしれないと気付いたの。
すみれさんに嫉妬していない理由に、那智さんへの信頼とすみれさんへの好意、「感情を爆発させたい」という思惑、そして、見てみたいというのがあると思うのだ。
嫉妬さえも克服してしまうほどの理由のひとつが「見て感じたい」なのだ。(え〜っと、いつか書きますが、実は嫉妬してます。身を焦がしてます。でも、それはいまの私にはまだ「甘美」なものなので、本当の意味では嫉妬してないと思ってます)
すみれさんのように思惑が一致しているから、見て感じたいなんて呑気なこと言ってられるの?
じゃあ、すみれさん以外だったら?
「見て感じたい」
やはり同じように、その願望は強くある。
すみれさん以外だったら、もしかしたら傷つくかもしれないけど、それさえ那智さんに寄っかかってでも見たい。
じゃあ、那智さんに全幅の信頼を寄せているから、見たいなんて言えるの?
ここで私は、過去の気持ちを思い返してみた。
そして、思い出した、20代前半のころ付き合っていた男性が友達とナンパした話を聞いて、悲しくて苦しくてしかたないのに、その様子を知りたくて見たくてしかたない私がいたこと。
そんなような思い出がいくつか思い出された。
私は那智さんじゃない人でも、そんな願望を持っていたみたいなのだ。(その当時はこんなはっきり自覚してないけど)
だから、他の人よりも少し、その見たい願望が強いのではないかと思ったのです。
これに気付いたときはちょっと慌ててしまった。
なんか私、変!?って。
聞いてください、那智さん。
堰を切ったように、その自覚を話す。
一緒に覗いてほしかったからだ。
「単純なことじゃない?りん子は俺が口説くところを見て、自分に置き換えて自分が口説かれてるって感じたいだけだよ。過去もそうなんじゃないの。」
そうなの?
あんまり簡単に解明されてしまって、拍子抜けしてしまった。
確かに、被虐欲ではないとは思ってた、だって、それをされている自分を惨めだと思ってないのだもの。
だけど、もっと、なんか凄い過去のトラウマとかあって、だから、ちょっと変な願望を抱いてしまう、みたいな理由を付けたかったのに(笑)
「もっと深層心理を探れば何かあるかもしれないけど、いま表に出てるのは、そんな理由だろ!?」
一蹴されて、なんだか納得いかないけど、大したことないと言われるとそれはそれで安心してしまう。
そうしたら、もう欲望披露が止まらなくなってしまった!
那智さんがすみれさんに宛てたメールを読んで高揚する。
すみれさんを口説いているわけじゃないのよ、レクチャーしてるの、それでも高揚する。
那智さんが、すみれさんと電話で話す声を言葉を聞きたくてしょうがない。
ここから、私の欲望はどんどん加速する。
那智さんが誰かを口説くところを見たい。
テレクラのようなところに電話しているのを、そばで聞きたい。
ああ、もうきっと焦れて興奮するわ。
その間フェラチオでもさせてくれないかしら。(やばい、大胆告白!!これは那智さんに披露してない!!)
那智さん、テレクラに電話してくれませんか?
それを私に聞かせて。
叶えて、那智さんしか叶えられる人いないのだもの。
欲望披露が加速するのは、なんとも良い気分だ。
変なことかもしれない、それを「大したことない」と言ってくれて嬉しい、それを吐き出せて嬉しい。
「何が目的なの?それで成功してほしいの?」
「それは、どちらでもかまいません、聞きたいの。」
「聞きたいってだけで、金払うのやだな。」
「じゃあ、そのお金私が払いますから、聞かせてください。」
信じられない、私何言ってるんだろう。
もう、箍が外れてしまった。
そんなお願いする女、滅多にいないんじゃない!?
その日はこの辺で話は終わった。
暴走している私を見て那智さんも面白くなってきたみたいで、それから少し那智さんの中でその話が具体的なものになってきてしまっている。
あんなに吐き出したのに、那智さんの意志でほんの一歩だけ現実に近付いたというだけで、やっぱり厳しいと後悔してるの。
なぜって、私が望んだということはとてもとても居たたまれない。
だって、お金出すからしてなんて、あんまり変で情けないもの。
それに、実際その場面に直面したら、興奮と同じくらい嫉妬しそうだもの。
「那智さんがしたいと思ったらしてください、そして私にお金を請求して」
そんなわけのわからないシステムを提案してしまう。
お金うんぬんじゃなくて「りん子がそれを望んでいる」ことが面白いから、それじゃつまらないのですって。
ということで、この新しい私の欲望は、幼少期のトラウマなんて立派な理由を付けてはもらえず、お遊びのひとつとして面白がられて、でも、今は頓挫したままです。
お願いしなきゃ、ダメかしら。
かなり頑張らないと、あんなお願いできないのよね。
すみれさんの話を書きながら、嫉妬するしないを別にして、私はある私の願望を自覚した。
話の中でも書いていたけど、それは「那智さんが他者(すみれさん)を抱いているところを見たら、興奮するだろう」ということ、そして、それを見たいと思う願望だ。
それと、それ以前の「口説く」段階さえも見たいと思ってしまってるのだ。
好きな人が他の人を抱いているところや、どんなふうに口説くのかを見てみたいという気持ちは、多かれ少なかれ皆さん持っていると思うのだけど(持ってるよね!?)、私はもしかしたらそれが少し大きいかもしれないと気付いたの。
すみれさんに嫉妬していない理由に、那智さんへの信頼とすみれさんへの好意、「感情を爆発させたい」という思惑、そして、見てみたいというのがあると思うのだ。
嫉妬さえも克服してしまうほどの理由のひとつが「見て感じたい」なのだ。(え〜っと、いつか書きますが、実は嫉妬してます。身を焦がしてます。でも、それはいまの私にはまだ「甘美」なものなので、本当の意味では嫉妬してないと思ってます)
すみれさんのように思惑が一致しているから、見て感じたいなんて呑気なこと言ってられるの?
じゃあ、すみれさん以外だったら?
「見て感じたい」
やはり同じように、その願望は強くある。
すみれさん以外だったら、もしかしたら傷つくかもしれないけど、それさえ那智さんに寄っかかってでも見たい。
じゃあ、那智さんに全幅の信頼を寄せているから、見たいなんて言えるの?
ここで私は、過去の気持ちを思い返してみた。
そして、思い出した、20代前半のころ付き合っていた男性が友達とナンパした話を聞いて、悲しくて苦しくてしかたないのに、その様子を知りたくて見たくてしかたない私がいたこと。
そんなような思い出がいくつか思い出された。
私は那智さんじゃない人でも、そんな願望を持っていたみたいなのだ。(その当時はこんなはっきり自覚してないけど)
だから、他の人よりも少し、その見たい願望が強いのではないかと思ったのです。
これに気付いたときはちょっと慌ててしまった。
なんか私、変!?って。
聞いてください、那智さん。
堰を切ったように、その自覚を話す。
一緒に覗いてほしかったからだ。
「単純なことじゃない?りん子は俺が口説くところを見て、自分に置き換えて自分が口説かれてるって感じたいだけだよ。過去もそうなんじゃないの。」
そうなの?
あんまり簡単に解明されてしまって、拍子抜けしてしまった。
確かに、被虐欲ではないとは思ってた、だって、それをされている自分を惨めだと思ってないのだもの。
だけど、もっと、なんか凄い過去のトラウマとかあって、だから、ちょっと変な願望を抱いてしまう、みたいな理由を付けたかったのに(笑)
「もっと深層心理を探れば何かあるかもしれないけど、いま表に出てるのは、そんな理由だろ!?」
一蹴されて、なんだか納得いかないけど、大したことないと言われるとそれはそれで安心してしまう。
そうしたら、もう欲望披露が止まらなくなってしまった!
那智さんがすみれさんに宛てたメールを読んで高揚する。
すみれさんを口説いているわけじゃないのよ、レクチャーしてるの、それでも高揚する。
那智さんが、すみれさんと電話で話す声を言葉を聞きたくてしょうがない。
ここから、私の欲望はどんどん加速する。
那智さんが誰かを口説くところを見たい。
テレクラのようなところに電話しているのを、そばで聞きたい。
ああ、もうきっと焦れて興奮するわ。
その間フェラチオでもさせてくれないかしら。(やばい、大胆告白!!これは那智さんに披露してない!!)
那智さん、テレクラに電話してくれませんか?
それを私に聞かせて。
叶えて、那智さんしか叶えられる人いないのだもの。
欲望披露が加速するのは、なんとも良い気分だ。
変なことかもしれない、それを「大したことない」と言ってくれて嬉しい、それを吐き出せて嬉しい。
「何が目的なの?それで成功してほしいの?」
「それは、どちらでもかまいません、聞きたいの。」
「聞きたいってだけで、金払うのやだな。」
「じゃあ、そのお金私が払いますから、聞かせてください。」
信じられない、私何言ってるんだろう。
もう、箍が外れてしまった。
そんなお願いする女、滅多にいないんじゃない!?
その日はこの辺で話は終わった。
暴走している私を見て那智さんも面白くなってきたみたいで、それから少し那智さんの中でその話が具体的なものになってきてしまっている。
あんなに吐き出したのに、那智さんの意志でほんの一歩だけ現実に近付いたというだけで、やっぱり厳しいと後悔してるの。
なぜって、私が望んだということはとてもとても居たたまれない。
だって、お金出すからしてなんて、あんまり変で情けないもの。
それに、実際その場面に直面したら、興奮と同じくらい嫉妬しそうだもの。
「那智さんがしたいと思ったらしてください、そして私にお金を請求して」
そんなわけのわからないシステムを提案してしまう。
お金うんぬんじゃなくて「りん子がそれを望んでいる」ことが面白いから、それじゃつまらないのですって。
ということで、この新しい私の欲望は、幼少期のトラウマなんて立派な理由を付けてはもらえず、お遊びのひとつとして面白がられて、でも、今は頓挫したままです。
お願いしなきゃ、ダメかしら。
かなり頑張らないと、あんなお願いできないのよね。