日頃の恨み?
非日常的な日常
ソファに並んで腰掛けている。
髪を鷲掴みされて、那智さんの方を向かせられる。
首の後を追うように体も那智さんに向ける。
目の前に那智さんの顔。
ぐっと引き寄せられて、至近距離。
くちびるが触れるか触れないかのところで、止められる。
キスしてくれる。
期待して待ち受ける。
でも、そこから動いてくれない。
ああ、キスしてほしい。
待ち受ける表情を作ってしまったことが恥ずかしくてうつむく。
今度は髪を後ろに引かれ、顔を上げさせられる。
恥ずかしい。
キスを期待して待ってしまったことが恥ずかしい。
髪を引かれただけで、感じはじめている。
また、くちびるが近付く。
キスしてほしい。
でも、それと同じくらい、髪を引っ張られていることが嬉しい。
右手がくちびるに伸びた。
髪を掴まれたまま、ビンタ。
バシンという音と共に、顔が右に振れる。
痛い、そして、顔をぶたれるということは、それだけで恐怖。
手を持ち替えて、右の頬。
一回目は打つ位置がずれたみたい。
それほど痛くなかった。
もう一度、右頬。
今度はクリーンヒット。
脳みそがぐわーんと揺さぶられる。
痛くて恐いくせに、私はもううっとりとしている。
「んっ、んっ」となにか言いたげに、呻いている。
また、乱暴に髪を引かれた。
崩れるようにソファから転げ落ちて、床にペタリと座る。
乱暴にされるのが嬉しい。
立ち上がった那智さんを見上げる。
正座を崩して(女座りっていうの?)座っている私のすぐそばに立ち、見下ろす。
那智さんの足が確認するように私の太腿に乗せられる。
革靴の冷たい固さ。
それでぐいぐいと踏みつけられた。
ああ、嬉しい。
酷い扱いが嬉しい。
テーブルとソファの背もたれに手を置き力を加減しながら、徐々に太腿に乗せた右足に体重を掛けていく。
重い。
筋が潰されるような、皮膚が引きつるような痛さだ。
鈍い、でも確実な痛さが私を襲う。
これがこの先どれほど続いて、どれほど強くなっていくのか、わからなくて恐い。
顔を上げる。
真上に那智さんの覗き込む顔。
見つめ合う。
この時、那智さんの瞳に吸い込まれそうになりながら、私はどんなに望んだことか、唾を垂らしてほしい、と。
体重を掛けながら、ぐりぐりと踏みつけられる。
酷くされて幸せだ。
「立って」
ジーンズと下着を下げ那智さんに背を向けて、立つ。
おまんこやクリトリスを触られて、もう立っていられないほど気持ちいい。
ドアの外が見える。
ガラスでできたドア。
模様が入っていて、その模様の部分だけ磨りガラスになっている。
向かい側の同じドアから、外の光が差し込んでる。
その横にはエレベーター、下の階で停止しているのを表示している。
どうか、エレベーターが動きませんように。
誰も上がってきませんように。
そう、ここはお昼のカラオケBOX。
差し込む光の明るさとエレベーターの表示のランプが、頬を張られるには相応しくない状況を表している。
剥き出しになったお尻に平手。
ビシッという音も、私の呻き声も、きっと外に聞こえているはずだ。
幸い、このフロアには人がいなかった。
だから、声を出すこともためらいは少ない。
このまま誰も上がってきませんように。
那智さんの指がお尻の穴にも入ってきた。
もう気持ち良くて、どこをどう触っているのかわからない。
どこが気持ちいいのか、どこで感じているのか、わからない。
「誰か上がって来ないかな。」
「ダメ…。」
「りん子見られるの好きだろう?」
必死に首を振る。
でも、ちゃんと否定の首振りができているか、自信がない。
「男と女、どっちに見られたい?」
「…どっちも、ダメ…です。」
「なあ、男と女、どっちがいい。」
「ああ、那智さん、いってもいいですか?」
「ダメだよ、どっちがいい?」
「……男の人です…。いってもいいですか?」
「いいよ。」
汗と体液でビショビショになって、テーブルに手を付き腰を振っていく。
動かないエレベーターの数字がどんどん遠ざかって行くようだった。
汗を拭いて、ふと思い付いたことを聞いてみる。
「那智さん、今日のことどんな気持ちでしてました?」
「どんなって、可愛がってたよ。」
「1から10まで、全部可愛がる気持ち?」
「そうだよ。なにを今更?(笑)」
だって、よく考えたら、髪引っ張ってビンタして、引きずり倒して踏みつけて乗って、よ?
これを100%「可愛がる」から派生しているという精神構造が、不思議だったのだ。
もしかして、わずかに憎しみ込めてない!?(笑)
「いつも手ぇ掛けさせやがって〜」って。
ソファに並んで腰掛けている。
髪を鷲掴みされて、那智さんの方を向かせられる。
首の後を追うように体も那智さんに向ける。
目の前に那智さんの顔。
ぐっと引き寄せられて、至近距離。
くちびるが触れるか触れないかのところで、止められる。
キスしてくれる。
期待して待ち受ける。
でも、そこから動いてくれない。
ああ、キスしてほしい。
待ち受ける表情を作ってしまったことが恥ずかしくてうつむく。
今度は髪を後ろに引かれ、顔を上げさせられる。
恥ずかしい。
キスを期待して待ってしまったことが恥ずかしい。
髪を引かれただけで、感じはじめている。
また、くちびるが近付く。
キスしてほしい。
でも、それと同じくらい、髪を引っ張られていることが嬉しい。
右手がくちびるに伸びた。
髪を掴まれたまま、ビンタ。
バシンという音と共に、顔が右に振れる。
痛い、そして、顔をぶたれるということは、それだけで恐怖。
手を持ち替えて、右の頬。
一回目は打つ位置がずれたみたい。
それほど痛くなかった。
もう一度、右頬。
今度はクリーンヒット。
脳みそがぐわーんと揺さぶられる。
痛くて恐いくせに、私はもううっとりとしている。
「んっ、んっ」となにか言いたげに、呻いている。
また、乱暴に髪を引かれた。
崩れるようにソファから転げ落ちて、床にペタリと座る。
乱暴にされるのが嬉しい。
立ち上がった那智さんを見上げる。
正座を崩して(女座りっていうの?)座っている私のすぐそばに立ち、見下ろす。
那智さんの足が確認するように私の太腿に乗せられる。
革靴の冷たい固さ。
それでぐいぐいと踏みつけられた。
ああ、嬉しい。
酷い扱いが嬉しい。
テーブルとソファの背もたれに手を置き力を加減しながら、徐々に太腿に乗せた右足に体重を掛けていく。
重い。
筋が潰されるような、皮膚が引きつるような痛さだ。
鈍い、でも確実な痛さが私を襲う。
これがこの先どれほど続いて、どれほど強くなっていくのか、わからなくて恐い。
顔を上げる。
真上に那智さんの覗き込む顔。
見つめ合う。
この時、那智さんの瞳に吸い込まれそうになりながら、私はどんなに望んだことか、唾を垂らしてほしい、と。
体重を掛けながら、ぐりぐりと踏みつけられる。
酷くされて幸せだ。
「立って」
ジーンズと下着を下げ那智さんに背を向けて、立つ。
おまんこやクリトリスを触られて、もう立っていられないほど気持ちいい。
ドアの外が見える。
ガラスでできたドア。
模様が入っていて、その模様の部分だけ磨りガラスになっている。
向かい側の同じドアから、外の光が差し込んでる。
その横にはエレベーター、下の階で停止しているのを表示している。
どうか、エレベーターが動きませんように。
誰も上がってきませんように。
そう、ここはお昼のカラオケBOX。
差し込む光の明るさとエレベーターの表示のランプが、頬を張られるには相応しくない状況を表している。
剥き出しになったお尻に平手。
ビシッという音も、私の呻き声も、きっと外に聞こえているはずだ。
幸い、このフロアには人がいなかった。
だから、声を出すこともためらいは少ない。
このまま誰も上がってきませんように。
那智さんの指がお尻の穴にも入ってきた。
もう気持ち良くて、どこをどう触っているのかわからない。
どこが気持ちいいのか、どこで感じているのか、わからない。
「誰か上がって来ないかな。」
「ダメ…。」
「りん子見られるの好きだろう?」
必死に首を振る。
でも、ちゃんと否定の首振りができているか、自信がない。
「男と女、どっちに見られたい?」
「…どっちも、ダメ…です。」
「なあ、男と女、どっちがいい。」
「ああ、那智さん、いってもいいですか?」
「ダメだよ、どっちがいい?」
「……男の人です…。いってもいいですか?」
「いいよ。」
汗と体液でビショビショになって、テーブルに手を付き腰を振っていく。
動かないエレベーターの数字がどんどん遠ざかって行くようだった。
汗を拭いて、ふと思い付いたことを聞いてみる。
「那智さん、今日のことどんな気持ちでしてました?」
「どんなって、可愛がってたよ。」
「1から10まで、全部可愛がる気持ち?」
「そうだよ。なにを今更?(笑)」
だって、よく考えたら、髪引っ張ってビンタして、引きずり倒して踏みつけて乗って、よ?
これを100%「可愛がる」から派生しているという精神構造が、不思議だったのだ。
もしかして、わずかに憎しみ込めてない!?(笑)
「いつも手ぇ掛けさせやがって〜」って。