対処方法
独特な幸福感
駅のターミナルの前を横切る大きな幹線道路を渡る大きな歩道橋。
那智さんと腕を組んで階段を上る。
腕を組んでいるから、必然的に私が一歩下がるようになっている。
階段だから、段差がある。
スカートの中に手を入れるには、好都合。
コートの前を分け、スカートをめくり下着に触る。
下着の脇から、指を入れて濡れている私の気持ちのよいところを触る。
那智さんの手やスカートの裾の垂れている部分で、下着そのものは見えないはずだけど、それでも、明らかに差し込んだ手を頂点にしてスカートが逆V字にめくれ上がっていることは、非常識な光景だ。
幸い、私たちと同じように駅に向かう数人しかいないから、おとなしくくっついていれば、大丈夫でしょう。
駅からこちらに人が来ないことを祈るばかり。
ターミナルが工事中のようで、ちょうど歩道橋の上と同じ高さの所で、作業している人が見える。
足場を左右に行き来しているその作業服の男性からは、見ようと思えば見えてしまう。
作業に集中してくださいと、こちらも祈る。
階段を下りはじめたら、駅の通路を、人が出入りしているのが見え始めた。
私たちの視界より、私の下半身のほうが、早くその人たちの目に入るだろう。
那智さんは、ぎりぎりを楽しんでいる。
「もう、無理です。下の人から見える。」
ヒヤヒヤして、もう限界と思ったところで、手はスカートからすり抜けた。
階段を下りきって、通路から思い思いの方向に散っていく人々は、他人が目に入っていない様子。
まだ、いけると思った那智さんは、私の太腿の辺りに手を置いたまま歩き、チャンスを伺っている。
確かに、みなさんの目線は目の高さ、人って以外と視界が狭いね〜なんて呑気に思う。
那智さんさんも同じように思ったみたいで、太腿に置いた手で少しづつスカートをたくしはじめた。
それでも、けっこうな人がいるいるのですよ、那智さんさん。
でも、拒否はできない、任せるしかない。
角を左に曲がって、駅の通路に入ったと同時にスカートに手を掛けた。
しかし、そこには工事中のターミナルとは思えないような、明るい照明と人の波が広がっていたのでした!!
予想外の人の多さに、さすがにためらう那智さん。
「ここで止めたら、根性ないよね?」と聞いてくる。
一気に私の頭はフル回転。
否定しちゃダメ、否定しちゃダメ…。
やるのとやらないのを、どちちらが根性あるかと言えば、世間一般ではやるほうということになるでしょう。
でも、ここは世間一般の感覚でものを言ってはいけない。
負けず嫌いの那智さんの、心を逆なでしないように、慎重に答える。
「…あります…。」
納得して、手は引かれた。
乗り換えの駅でも、まだスカート遊びは終わらない。
同じように階段を上がる時に、スカートに手を入れようとするけど、ここは私の生活圏内、男の人と歩いてるだけなら「仕事」と言えなくはないけれど、そこでスカートめくられていたら、言い訳のしようがない。
だから、もじもじと説明する。
「ここは、私の生活圏内ですよ…、あそこの○○では買い物もするし、○○の時はここを利用するし…。」
「だから?」
「だから、こ、困るな〜って…。(拒否しちゃいけない、拒否しちゃいけない 汗)」
「上手くなったね〜、だから、ダメなんて言ったら、やってたよね♪」
よかった〜、そうなのダメなんて言った日には!!だから、言葉選びは慎重にしないといけない、那智さんとのお付き合い。
負けず嫌いで天の邪鬼な那智さんの、ある日の対処方法。
「それにしても、りん子は嬉しいの?嬉しくないの?」
「困るのです…。」
「でも、嬉しそうだよ(笑)」
はい、ごめんなさい、すごーく困るけど、嬉しいんです。
この私の矛盾には、私自身も対処できていない。
駅のターミナルの前を横切る大きな幹線道路を渡る大きな歩道橋。
那智さんと腕を組んで階段を上る。
腕を組んでいるから、必然的に私が一歩下がるようになっている。
階段だから、段差がある。
スカートの中に手を入れるには、好都合。
コートの前を分け、スカートをめくり下着に触る。
下着の脇から、指を入れて濡れている私の気持ちのよいところを触る。
那智さんの手やスカートの裾の垂れている部分で、下着そのものは見えないはずだけど、それでも、明らかに差し込んだ手を頂点にしてスカートが逆V字にめくれ上がっていることは、非常識な光景だ。
幸い、私たちと同じように駅に向かう数人しかいないから、おとなしくくっついていれば、大丈夫でしょう。
駅からこちらに人が来ないことを祈るばかり。
ターミナルが工事中のようで、ちょうど歩道橋の上と同じ高さの所で、作業している人が見える。
足場を左右に行き来しているその作業服の男性からは、見ようと思えば見えてしまう。
作業に集中してくださいと、こちらも祈る。
階段を下りはじめたら、駅の通路を、人が出入りしているのが見え始めた。
私たちの視界より、私の下半身のほうが、早くその人たちの目に入るだろう。
那智さんは、ぎりぎりを楽しんでいる。
「もう、無理です。下の人から見える。」
ヒヤヒヤして、もう限界と思ったところで、手はスカートからすり抜けた。
階段を下りきって、通路から思い思いの方向に散っていく人々は、他人が目に入っていない様子。
まだ、いけると思った那智さんは、私の太腿の辺りに手を置いたまま歩き、チャンスを伺っている。
確かに、みなさんの目線は目の高さ、人って以外と視界が狭いね〜なんて呑気に思う。
那智さんさんも同じように思ったみたいで、太腿に置いた手で少しづつスカートをたくしはじめた。
それでも、けっこうな人がいるいるのですよ、那智さんさん。
でも、拒否はできない、任せるしかない。
角を左に曲がって、駅の通路に入ったと同時にスカートに手を掛けた。
しかし、そこには工事中のターミナルとは思えないような、明るい照明と人の波が広がっていたのでした!!
予想外の人の多さに、さすがにためらう那智さん。
「ここで止めたら、根性ないよね?」と聞いてくる。
一気に私の頭はフル回転。
否定しちゃダメ、否定しちゃダメ…。
やるのとやらないのを、どちちらが根性あるかと言えば、世間一般ではやるほうということになるでしょう。
でも、ここは世間一般の感覚でものを言ってはいけない。
負けず嫌いの那智さんの、心を逆なでしないように、慎重に答える。
「…あります…。」
納得して、手は引かれた。
乗り換えの駅でも、まだスカート遊びは終わらない。
同じように階段を上がる時に、スカートに手を入れようとするけど、ここは私の生活圏内、男の人と歩いてるだけなら「仕事」と言えなくはないけれど、そこでスカートめくられていたら、言い訳のしようがない。
だから、もじもじと説明する。
「ここは、私の生活圏内ですよ…、あそこの○○では買い物もするし、○○の時はここを利用するし…。」
「だから?」
「だから、こ、困るな〜って…。(拒否しちゃいけない、拒否しちゃいけない 汗)」
「上手くなったね〜、だから、ダメなんて言ったら、やってたよね♪」
よかった〜、そうなのダメなんて言った日には!!だから、言葉選びは慎重にしないといけない、那智さんとのお付き合い。
負けず嫌いで天の邪鬼な那智さんの、ある日の対処方法。
「それにしても、りん子は嬉しいの?嬉しくないの?」
「困るのです…。」
「でも、嬉しそうだよ(笑)」
はい、ごめんなさい、すごーく困るけど、嬉しいんです。
この私の矛盾には、私自身も対処できていない。