思い出のまだ見ぬ景色3
独特な幸福感
『やることして』、ご飯作ってもらったあとは、少し離れたところにある大きな公園にお散歩。
往復歩くのは時間的に難しいからタクシーで公園付近まで行って歩いて帰る贅沢なお散歩だ。
この公園付近は何度か那智さんとつながっている時に通ったことがある。
フィットネスに行くバイクに乗っている那智さん、そうそうあの一番大変だった時に無理やりお散歩に出てもらったこともあった。
わたしの知らない場所なんだけど、知っている場所。
緑豊かな公園や遊歩道には休日を楽しむ親子連れやカップル。
広々とした原っぱや水の流れ、ああ、こんなところだったんだと感慨深くキョロキョロしちゃう。
ここが○通りで、その向こうに並行して通っているのが○通り
その先で合流するんだよ
ああ、○通。
はいはい、名前だけはよく聞いてました。
バイクの音にかき消されそうな那智さんの説明を追いついていたいとマップを指でなぞっていた、あの○通り。
思っていたより狭い道路。
バイクのとき、○線の高架下を通るってよく言ってただろ?
それがここ
そうそう、電車と交差するここは地図の上でもわかりやすくて、追いつくためのランドマークだった。
ここを通っていたんだ。
寒い夜もフィットネスの帰りも。
知らないのに知っている街並みが知っている景色に変わっていった。
那智さんは、このお散歩をわたしが楽しめたか少し気にしていた。
たぶん思ったほどわたしのテンションが高くなかったからだろう。
楽しかったと言うより幸せだった。
那智さんに説明してもらうこと。
説明を聞きながら、思い出のまだ見ぬ景色を見ていくこと。
楽しいより、幸せだったのだ。
だから、那智さんからしたらテンションが違ったかもしれないけど、わたしはずいぶんキョロキョロしていたと思う。
那智さんが何度となく見てきた景色を同じように焼きつけたくてせわしなく見回していた。
那智さんに同化していたい、那智さんのことを何でも知っていたいわたしにとって、またひとつ同じ景色を共有することができた。
それはとても幸せな時間だった。
おしまい^^
<関連エントリー>
人として正しいかは別で^^
逆バージョン
マリオネットツアー
「等式」「思い出のまだ見ぬ景色」感想です。
タイトル格好よいね~。タイトルから想像出来るのが嬉しくもあるのだけれど。私が自分の事を話すのが得意では無いのは勿論なのですが、いつものデート以外の姿や自分の行動範囲を見て貰うことは好きなのかもしれません。
同じ景色をりん子と見て今までの色々な思いを共有したかったのだと思います。
『やることして』、ご飯作ってもらったあとは、少し離れたところにある大きな公園にお散歩。
往復歩くのは時間的に難しいからタクシーで公園付近まで行って歩いて帰る贅沢なお散歩だ。
この公園付近は何度か那智さんとつながっている時に通ったことがある。
フィットネスに行くバイクに乗っている那智さん、そうそうあの一番大変だった時に無理やりお散歩に出てもらったこともあった。
わたしの知らない場所なんだけど、知っている場所。
緑豊かな公園や遊歩道には休日を楽しむ親子連れやカップル。
広々とした原っぱや水の流れ、ああ、こんなところだったんだと感慨深くキョロキョロしちゃう。
ここが○通りで、その向こうに並行して通っているのが○通り
その先で合流するんだよ
ああ、○通。
はいはい、名前だけはよく聞いてました。
バイクの音にかき消されそうな那智さんの説明を追いついていたいとマップを指でなぞっていた、あの○通り。
思っていたより狭い道路。
バイクのとき、○線の高架下を通るってよく言ってただろ?
それがここ
そうそう、電車と交差するここは地図の上でもわかりやすくて、追いつくためのランドマークだった。
ここを通っていたんだ。
寒い夜もフィットネスの帰りも。
知らないのに知っている街並みが知っている景色に変わっていった。
那智さんは、このお散歩をわたしが楽しめたか少し気にしていた。
たぶん思ったほどわたしのテンションが高くなかったからだろう。
楽しかったと言うより幸せだった。
那智さんに説明してもらうこと。
説明を聞きながら、思い出のまだ見ぬ景色を見ていくこと。
楽しいより、幸せだったのだ。
だから、那智さんからしたらテンションが違ったかもしれないけど、わたしはずいぶんキョロキョロしていたと思う。
那智さんが何度となく見てきた景色を同じように焼きつけたくてせわしなく見回していた。
那智さんに同化していたい、那智さんのことを何でも知っていたいわたしにとって、またひとつ同じ景色を共有することができた。
それはとても幸せな時間だった。
おしまい^^
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人として正しいかは別で^^
逆バージョン
マリオネットツアー
「等式」「思い出のまだ見ぬ景色」感想です。
タイトル格好よいね~。タイトルから想像出来るのが嬉しくもあるのだけれど。私が自分の事を話すのが得意では無いのは勿論なのですが、いつものデート以外の姿や自分の行動範囲を見て貰うことは好きなのかもしれません。
同じ景色をりん子と見て今までの色々な思いを共有したかったのだと思います。
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