ハイキングの日1
独特な幸福感
那智さんとおでかけ。
今日は古都でハイキング。
このハイキングコースは以前も行ったことがあるのだけど、そのときはその場でハイキングをしてみることに決まって歩くのに適した服装ではなかったので、簡易コースを選んだ。
それはそれで楽しかったけど、もう少し長い行程のコースに行ってみたいとずっと思っていたから、今日は願いが叶ったのだ。
いつからかなぁ。
わたしは那智さんとおでかけすることが大好きになっている。
出会った当初は、わたしはどちらかというとホテルにこもってくっついていたいと思っていたのだけど、那智さんがおでかけを好んだ。
『ホテルの記憶は残りにくい、ホテル以外の記憶は思い出として残りやすい』という理由で。
いろいろ出かけているうちに、那智さんのような機嫌の安定した人と『その場をいかに楽しむか』という共通認識で出かけることが、こんなに楽しいのだなと知っていくうちに。
そういう気持ちの中で見る景色や感じる空気が心地よくて、気がつけばおでかけが大好きになっていた。
だから、前回簡易コースにしたのがちょっと残念だったの。
那智さんと一緒にもっと長く景色を見たい、空気を感じたい、そう思ってめずらしくわたしのほうが積極的にこのハイキングコースを推して実現したのでした。
前日の夜に用事があって少しだけ一緒に夕飯を食べたのだけど、そこで待ち合わせ時間について、わたしの希望を伝えた。
無理したらできなくもないのだけど、この『無理』は苦手な種類のものだったから、できればズラしてほしいという希望。
『無理』の種類や、なぜそうなのか事情と心情を話す。
それに対して那智さんの起こりうる危惧することを伝え、わたしはそれを念頭に置いて行動することを約束してすり合わせ完了。
こういうことひとつ取っても、わたしは幸福を感じるんだよね。
心配なことを話し、それに対する意見を聞きお互いの納得いく形にする。
それを過不足なしにできる関係って幸せ。
そんな前振りがありながら、秋晴れの古都ハイキングおでかけがスタートした。
今回はちゃんと動きやすい服装でおにぎりと豚汁をポットに入れて集合。
まずはお寺を抜けてハイキングコースの入り口まで長い階段を上る。
あれ???
この階段、こんなにしんどかったっけ??
ここまでは過去に何度か来ている(展望台があるからお寺に行ったついでに上っているんだ)のだけど、思った以上にきつく感じられてしまった。
息が上がり、太ももはダルくなり、汗が吹き出る。
一旦平らなところに出て、ホッとするも、さらに急な階段が現れて、うわ、どうしようとたじろぐ。
なんていうか、早くも『後悔』しそうな予感がしてきて、でも、わたしの希望で始まったのだから、ここでしんどそうにしたら、あまりに情けない(笑)
『後悔』しそうな予感なんて口が裂けても言えない(笑)
しんどいとか疲れたとかの回路をブチっと切り、ロボットのように無になってとにかく黙々と階段を上った。
登りきったところは遠くが見渡せて気持ちがいいところのはずなんだけど、はぁはぁで余裕なし(笑)
先に景色を眺めていたご年配の団体を横目に那智さんはサクサク進んでいく。
ご年配の皆さん、この階段登ったのか〜、ああ、体力なくてダメだなと反省(するけど、特段体力作りをするわけでもない 笑)。
少し進むと前回、簡易コースを選んだ岐路にたどり着いた。
ああ、記憶より早く岐路に立っていたんだなという印象、簡易は所詮『簡易』なんだよね。
階段で弱気になりかけたけど、気を取り直し、いざ長いハイキングコースへ!!
簡易コースから分かれて進むと、それまでとは様子が少し変わってきた。
木の根っことか大きな石とかでデコボコしていたり、急な登りや下りがあったり、すぐ横は崖の細い道や、なかなか険しい道のり。
それまでのある程度開けていて多少の起伏はあれど概ね平坦な山道とは違う。
わあ、これって、登山っていうんじゃないの!?
さっきのご年配の皆さんもこんなところ通るの!?
って、よく考えたら、わたし、ハイキングってほぼしたことなかった(笑)
那智さんと歩いた山道は、那智さん曰く『お散歩』なんだそうだ。
わたしは『お散歩』をハイキングと思っていたのか。
そして、これがホントのハイキングだったのか。
那智さんと見る景色は〜なんて美しいこと夢見ていたわたしのハートは、階段に続き本日二度目の打ち砕かれ(笑)
途中、ずるっとなりそうになること2回、ここ落ちたら死ぬ(もしくは大ケガする)とヒヤヒヤしながらなんとか山道を進んでいった。
それでも両側から木々が覆いかぶさり天然の花道に木漏れ日が差し込み景色は大きく息を吸い込みたくなるし、一番高いところに出て見た空と海の広さは目に焼き付いている。
そして、なにより。
膝に遊びをもたせて
後傾にならないように体重を前にかけて
落ち葉が積もっていることろは滑るし、凹んでるかもしれないから気をつけて
と、那智さんにレクチャーしてもらうのが大好き!!
それを忠実に守り慎重に歩くのを、時々振り返り気にしてくれたり、立ち止まり見守ってもらうのが、すごーーーーーく幸せ!!!!
そうか、私がおでかけが好きなのの何割かは、こういうオプションがついているからだ(笑)
那智さんに教えてもらったり見守ってもらったり、総じて『かまってもらっている』になるんだけど、そういう機会が増えるからだ。
慎重に足を踏みしめ『慎重にハイキングをしています』風を装いうつつ、振り返ってくれている時をホクホク喜んでいたのは、多分バレていたと思う(笑)
一緒に食べるおにぎりと豚汁もおいしかった〜。
と、心地よすぎる疲労の中ハイキングは終わりを迎えるのだけど、その疲労のわずかな一旦は那智さんのペースにあったと思っている。
那智さん、けっこうハイペースだった。
景色を楽しむっていう感じではなく、ひたすらゴールに向かう感じ。
のんびりするとかえって気が緩んで危険とか、そういう配慮もあったと思うけど、主な理由はふたつ。
後半戦でホテルを楽しむと、『どこかでビールを引っかけたくなってきた』、のはずなんだ(笑)
ということで、ハイキング終了からのあれこれは、まだ次回!!
(下書きしていないから、『次回』はいつになるかわからないよ〜)
<関連エントリー>
お出かけは記憶に残るという話題
アルファベットのM
これもハイキングだと思っていた!
小旅行覚え書き2
「等式」「バイキングの日1」感想です。お出かけシリーズ楽しかったねー。新しいお出かけメニューも考えたいけれど、違う季節や同じ景色を見て安心するのも悪くはない。保守的かな。年齢かな?(笑)
那智さんとおでかけ。
今日は古都でハイキング。
このハイキングコースは以前も行ったことがあるのだけど、そのときはその場でハイキングをしてみることに決まって歩くのに適した服装ではなかったので、簡易コースを選んだ。
それはそれで楽しかったけど、もう少し長い行程のコースに行ってみたいとずっと思っていたから、今日は願いが叶ったのだ。
いつからかなぁ。
わたしは那智さんとおでかけすることが大好きになっている。
出会った当初は、わたしはどちらかというとホテルにこもってくっついていたいと思っていたのだけど、那智さんがおでかけを好んだ。
『ホテルの記憶は残りにくい、ホテル以外の記憶は思い出として残りやすい』という理由で。
いろいろ出かけているうちに、那智さんのような機嫌の安定した人と『その場をいかに楽しむか』という共通認識で出かけることが、こんなに楽しいのだなと知っていくうちに。
そういう気持ちの中で見る景色や感じる空気が心地よくて、気がつけばおでかけが大好きになっていた。
だから、前回簡易コースにしたのがちょっと残念だったの。
那智さんと一緒にもっと長く景色を見たい、空気を感じたい、そう思ってめずらしくわたしのほうが積極的にこのハイキングコースを推して実現したのでした。
前日の夜に用事があって少しだけ一緒に夕飯を食べたのだけど、そこで待ち合わせ時間について、わたしの希望を伝えた。
無理したらできなくもないのだけど、この『無理』は苦手な種類のものだったから、できればズラしてほしいという希望。
『無理』の種類や、なぜそうなのか事情と心情を話す。
それに対して那智さんの起こりうる危惧することを伝え、わたしはそれを念頭に置いて行動することを約束してすり合わせ完了。
こういうことひとつ取っても、わたしは幸福を感じるんだよね。
心配なことを話し、それに対する意見を聞きお互いの納得いく形にする。
それを過不足なしにできる関係って幸せ。
そんな前振りがありながら、秋晴れの古都ハイキングおでかけがスタートした。
今回はちゃんと動きやすい服装でおにぎりと豚汁をポットに入れて集合。
まずはお寺を抜けてハイキングコースの入り口まで長い階段を上る。
あれ???
この階段、こんなにしんどかったっけ??
ここまでは過去に何度か来ている(展望台があるからお寺に行ったついでに上っているんだ)のだけど、思った以上にきつく感じられてしまった。
息が上がり、太ももはダルくなり、汗が吹き出る。
一旦平らなところに出て、ホッとするも、さらに急な階段が現れて、うわ、どうしようとたじろぐ。
なんていうか、早くも『後悔』しそうな予感がしてきて、でも、わたしの希望で始まったのだから、ここでしんどそうにしたら、あまりに情けない(笑)
『後悔』しそうな予感なんて口が裂けても言えない(笑)
しんどいとか疲れたとかの回路をブチっと切り、ロボットのように無になってとにかく黙々と階段を上った。
登りきったところは遠くが見渡せて気持ちがいいところのはずなんだけど、はぁはぁで余裕なし(笑)
先に景色を眺めていたご年配の団体を横目に那智さんはサクサク進んでいく。
ご年配の皆さん、この階段登ったのか〜、ああ、体力なくてダメだなと反省(するけど、特段体力作りをするわけでもない 笑)。
少し進むと前回、簡易コースを選んだ岐路にたどり着いた。
ああ、記憶より早く岐路に立っていたんだなという印象、簡易は所詮『簡易』なんだよね。
階段で弱気になりかけたけど、気を取り直し、いざ長いハイキングコースへ!!
簡易コースから分かれて進むと、それまでとは様子が少し変わってきた。
木の根っことか大きな石とかでデコボコしていたり、急な登りや下りがあったり、すぐ横は崖の細い道や、なかなか険しい道のり。
それまでのある程度開けていて多少の起伏はあれど概ね平坦な山道とは違う。
わあ、これって、登山っていうんじゃないの!?
さっきのご年配の皆さんもこんなところ通るの!?
って、よく考えたら、わたし、ハイキングってほぼしたことなかった(笑)
那智さんと歩いた山道は、那智さん曰く『お散歩』なんだそうだ。
わたしは『お散歩』をハイキングと思っていたのか。
そして、これがホントのハイキングだったのか。
那智さんと見る景色は〜なんて美しいこと夢見ていたわたしのハートは、階段に続き本日二度目の打ち砕かれ(笑)
途中、ずるっとなりそうになること2回、ここ落ちたら死ぬ(もしくは大ケガする)とヒヤヒヤしながらなんとか山道を進んでいった。
それでも両側から木々が覆いかぶさり天然の花道に木漏れ日が差し込み景色は大きく息を吸い込みたくなるし、一番高いところに出て見た空と海の広さは目に焼き付いている。
そして、なにより。
膝に遊びをもたせて
後傾にならないように体重を前にかけて
落ち葉が積もっていることろは滑るし、凹んでるかもしれないから気をつけて
と、那智さんにレクチャーしてもらうのが大好き!!
それを忠実に守り慎重に歩くのを、時々振り返り気にしてくれたり、立ち止まり見守ってもらうのが、すごーーーーーく幸せ!!!!
そうか、私がおでかけが好きなのの何割かは、こういうオプションがついているからだ(笑)
那智さんに教えてもらったり見守ってもらったり、総じて『かまってもらっている』になるんだけど、そういう機会が増えるからだ。
慎重に足を踏みしめ『慎重にハイキングをしています』風を装いうつつ、振り返ってくれている時をホクホク喜んでいたのは、多分バレていたと思う(笑)
一緒に食べるおにぎりと豚汁もおいしかった〜。
と、心地よすぎる疲労の中ハイキングは終わりを迎えるのだけど、その疲労のわずかな一旦は那智さんのペースにあったと思っている。
那智さん、けっこうハイペースだった。
景色を楽しむっていう感じではなく、ひたすらゴールに向かう感じ。
のんびりするとかえって気が緩んで危険とか、そういう配慮もあったと思うけど、主な理由はふたつ。
後半戦でホテルを楽しむと、『どこかでビールを引っかけたくなってきた』、のはずなんだ(笑)
ということで、ハイキング終了からのあれこれは、まだ次回!!
(下書きしていないから、『次回』はいつになるかわからないよ〜)
<関連エントリー>
お出かけは記憶に残るという話題
アルファベットのM
これもハイキングだと思っていた!
小旅行覚え書き2
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