小旅行覚え書き2
独特な幸福感
那智さんとのお出かけは、それだけで楽しい。
ハイキングする山まで電車に揺られてわくわく。
乗り換えの駅が今夜の宿泊場所なので、そこに荷物を預けてリュックにサンドイッチと昨夜の残りの白ワインを詰め込んで山の駅に向かう。
真夏とはいえ、まだ朝のうちの山の空気はさわやかだ。
わたしははじめてだけど那智さんは何度か登ったことがある山のようで、コースはお任せ。
行きは途中までケーブルカーに乗り山頂をめざす。
観光地でもある山なので行きに選んだ道は広くて歩きやすい、舗装されている箇所もある。
山歩きなんてほとんどしないわたしでも快適にすいすいいける。
那智さん、ハイキング、ぜんぜん大丈夫です〜
ハイキング初心者なのですこし自信なかったけど、あまりの快適さに肩すかしを食らったような気持ちになっていた。
このコースはハイキングとは言わないよ、お散歩(笑)
なーんだ、割りとハイキングで名の知れた山なのに、お散歩だったのね。
と、呑気にご機嫌で山頂に到着〜。
朝一番できたから、ここでもまだお昼まではずいぶんある。
これから人がどんどん増えてくのでしょうけど、いまの段階で山頂は人影チラホラ。
朝とお昼の間のまだ暑くならないうちにブランチしましょう。
サンドイッチに白ワイン。
保冷剤で多少は冷えていて、我ながらなかなかおいしい。
のども乾いていたし、2/3あった白ワインもあっという間に終わってしまった。
ベンチに寝転がり那智さんがウトウト。
酔うというまでいかない、いい気分でしばらく心地よさそうな那智さんの気配を感じながら食休みしたいた。
さて、そろそろ陽も高くなってきたし、チェックインの時間もあるから下りましょう。
行きのコースとは違うコース。
ケーブルカーを使わずに全行程歩くそうだ。
行きのお散歩の気分で出発したら、これがとんでもない道のりだった!!
細いデコボコの山道を山肌に沿って延々下っていく。
途中こまめに看板があってコースと現在地が記されているのだけど、いけどもいけども全行程のまだ1割、2割。
うわあ、あと、今来た道の何倍も歩かないといけないの!!
行きのお散歩とはぜんぜん違うじゃないですか!!
ハイキングおそるべし。
だんだん気温も上がり次から次へ汗が吹き出す。
首にタオルを巻いて、もうなり振りかまわず^^;
こんなに大変だったとはーー!!
と文句という感嘆を吐きながら(笑)
それでも、登ってくる人たちとすれ違い様に『こんにちは〜』と挨拶を交わすのは心地よいし、小学生くらいの子も元気に登っていくので、下りの自分がぶーぶーいうのは情けないので、たのしく文句をいうことに切り替えて残り7割を過ごそうと決める。
そうそう、若いちょっとまじめそうないまどきの山ガールのときだけ那智さんの『こんにちは〜』が微妙に違うのだ!!
本人、意識していないらしいけど^^
半分すこし手前くらいかな。
小さな橋があり一段下ると小川がある。
那智さん、ささっと岩を下りその小川に移動して。
休憩しよう
わざわざ誰も行かないようなところに躊躇なく行く。
裸足になって川に足を浸す那智さん。
わー、気持ち良さそう!!
でも、そんなところに行っていいのですか!?
自分の肩の高さくらいにある橋には行き交う人がいる、誰も小川で遊んだりしていないのに裸足になって休憩するのはすこし恥ずかしい気もするけど、那智さんの企画には乗っかったほうが幸せになれることはわかっている。
ちょっぴりためらうけど、わたしも、裸足になって爪先をそっと川につける。
水は冷たく木陰の風は心地よく肌を撫で、さっきまでの暑さと疲労がすーっとひいていくようだ。
なんだか気分よくなって足をちゃぷちゃぷ。
ちょっぴり水遊びをしているようだった。
通りかかった家族連れが同じように小川に降りてきた。
男の子の兄弟が自分たちも入りたいと両親いっている。
少年ふたりと父親も一緒になって足を浸して楽しみだした。
きっとわたしひとりだったら、こういうことしないだろうな。
ちょっと人目を気にするわたしは誰もやっていないことを分け入ってするタイプじゃないからね。
でも、ただ休憩するだけじゃなくて小川に入ったほうが断然気持ちいいし、楽しい。
那智さんはいつもいろいろな所に連れて行ってくれて、いろいろなものを見せてくれる^^
行きよりずっと大変で、でもハイキングを満喫してふもとのお土産屋さんでアイスクリームを食べた。
いつもどこかお出かけすると那智さんに記念のお土産を買ってもらうんだ。
今回は桜の柄がついたお箸。
それを土産に荷物のおいてある駅まで引き返し、今夜の宿、中規模ターミナル駅のホテルにチェックインするのでした。
夕飯は鉄板焼き。
シェフが目の前で焼いてくれる。
高層階のレストラン、シェフの後ろには大きな窓。
視界には空が広がっている。
夏の夕暮れ、まだずいぶん明るい、遠くに山々の影(さすが中規模都市 笑)、いま歩いてきた山かな〜なんて不確かな想像をして、慣れた手さばきで野菜に魚介お肉、次々お皿に盛られていく様子を楽しむ。
一番乗りでわたしたちだけだったので、シェフとの会話も醍醐味だ。
夕立の多い夏だった。
しばらくすると、夕暮れの薄明るい空が徐々にどんよりしてきた。
きっと今日も夕立があるんだろう。
パノラマの窓から、このあとはじまるだろう夕立ショーをちょっと期待する気持ちで眺めていた。
ピカッ!!
わ!!カミナリだ!!
最初の光を皮切りに、山の向こう、手前の空、あちこちで稲光。
目をこらすと、雨も降り出しているようだ。
背景が空だと雨粒がわかりにくいんだね。
すこし腰をあげて地上の見下ろすと激しい雨が人や車を追い立てている。
目の高さの稲光は想像以上に迫力。
すこし、恐いとさえ感じる。
ガラスの内側から守られているような気持ちで眺める迫力の天体ショー。
すこし恐いと感じることさえ、甘いスパイスのようだった。
鉄板焼きのコースは、とてもおいしかったのだけど、とてもお上品な分量だった(笑)
いや、けして足りないわけじゃないんだよ。
ちゃんとお腹いっぱいになったのだよ。
それなのに、那智さんったら部屋で飲むお酒とおつまみの買い出しに出ながら『か○や』のカツ丼をテイクアウトするなんていう。
え〜、それは食べ過ぎですよ。
わたしはおつまみ程度で十分です。
ふたつ頼む?と聞く那智さんに『いいえ、わたしはけっこうです』とお上品にまとめたいわたしは遠慮する。
部屋に戻り、ワインとおつまみで宴会。
一人掛けのソファに那智さん、わたしはその足下。
那智さん、カツ丼を頬張る。
じーーーーっ
見上げる。
わたし、か○やのカツ丼って食べたことないんですよね…という目をしていたかもしれない。
食べる?
え?ええ、じゃあ、一口だけ。
カツ一切れと、出汁のからんだご飯をいっきにパク。
やばい、う、うまい。
これはもしかしたらさっきいただいたお上品な鉄板焼きよりもおいしいと思ってしまうかもしれない!!
もう一口、いいや、いっそもう一個追加で買いにいってしまおうか!!
ダメ、ダメ、それじゃあ、さっきの鉄板焼きを否定してしまう結果になる、ついでにお上品にまとめた自分も。
あまりのおいしさに、いろいろなものを投げ捨ててしまいそうになるのをグッとくらえた。
どうやら、この上ない幸せな表情をしてしまっていたらしく、那智さん最後にもう一口食べさせてくれた。
はうう、思ってことが顔に出やすいらしい(特に、食べ物関係?^^;)
か○やのカツ丼はとってもおいしいということを知り、2日目の夜は更けていくのでした。
今朝の「等式」感想です。
カツ丼を食したりん子ですが、少なくとも1/4多ければ1/3はいきました。表現上2口になっていますが。(笑)「誰もやっていないことを分け入ってするタイプじゃないからね。」誰もやっていなければ「分け入る」ことは出来ないと思うし・・休憩の特等席は気持ちよかった。
那智さんとのお出かけは、それだけで楽しい。
ハイキングする山まで電車に揺られてわくわく。
乗り換えの駅が今夜の宿泊場所なので、そこに荷物を預けてリュックにサンドイッチと昨夜の残りの白ワインを詰め込んで山の駅に向かう。
真夏とはいえ、まだ朝のうちの山の空気はさわやかだ。
わたしははじめてだけど那智さんは何度か登ったことがある山のようで、コースはお任せ。
行きは途中までケーブルカーに乗り山頂をめざす。
観光地でもある山なので行きに選んだ道は広くて歩きやすい、舗装されている箇所もある。
山歩きなんてほとんどしないわたしでも快適にすいすいいける。
那智さん、ハイキング、ぜんぜん大丈夫です〜
ハイキング初心者なのですこし自信なかったけど、あまりの快適さに肩すかしを食らったような気持ちになっていた。
このコースはハイキングとは言わないよ、お散歩(笑)
なーんだ、割りとハイキングで名の知れた山なのに、お散歩だったのね。
と、呑気にご機嫌で山頂に到着〜。
朝一番できたから、ここでもまだお昼まではずいぶんある。
これから人がどんどん増えてくのでしょうけど、いまの段階で山頂は人影チラホラ。
朝とお昼の間のまだ暑くならないうちにブランチしましょう。
サンドイッチに白ワイン。
保冷剤で多少は冷えていて、我ながらなかなかおいしい。
のども乾いていたし、2/3あった白ワインもあっという間に終わってしまった。
ベンチに寝転がり那智さんがウトウト。
酔うというまでいかない、いい気分でしばらく心地よさそうな那智さんの気配を感じながら食休みしたいた。
さて、そろそろ陽も高くなってきたし、チェックインの時間もあるから下りましょう。
行きのコースとは違うコース。
ケーブルカーを使わずに全行程歩くそうだ。
行きのお散歩の気分で出発したら、これがとんでもない道のりだった!!
細いデコボコの山道を山肌に沿って延々下っていく。
途中こまめに看板があってコースと現在地が記されているのだけど、いけどもいけども全行程のまだ1割、2割。
うわあ、あと、今来た道の何倍も歩かないといけないの!!
行きのお散歩とはぜんぜん違うじゃないですか!!
ハイキングおそるべし。
だんだん気温も上がり次から次へ汗が吹き出す。
首にタオルを巻いて、もうなり振りかまわず^^;
こんなに大変だったとはーー!!
と文句という感嘆を吐きながら(笑)
それでも、登ってくる人たちとすれ違い様に『こんにちは〜』と挨拶を交わすのは心地よいし、小学生くらいの子も元気に登っていくので、下りの自分がぶーぶーいうのは情けないので、たのしく文句をいうことに切り替えて残り7割を過ごそうと決める。
そうそう、若いちょっとまじめそうないまどきの山ガールのときだけ那智さんの『こんにちは〜』が微妙に違うのだ!!
本人、意識していないらしいけど^^
半分すこし手前くらいかな。
小さな橋があり一段下ると小川がある。
那智さん、ささっと岩を下りその小川に移動して。
休憩しよう
わざわざ誰も行かないようなところに躊躇なく行く。
裸足になって川に足を浸す那智さん。
わー、気持ち良さそう!!
でも、そんなところに行っていいのですか!?
自分の肩の高さくらいにある橋には行き交う人がいる、誰も小川で遊んだりしていないのに裸足になって休憩するのはすこし恥ずかしい気もするけど、那智さんの企画には乗っかったほうが幸せになれることはわかっている。
ちょっぴりためらうけど、わたしも、裸足になって爪先をそっと川につける。
水は冷たく木陰の風は心地よく肌を撫で、さっきまでの暑さと疲労がすーっとひいていくようだ。
なんだか気分よくなって足をちゃぷちゃぷ。
ちょっぴり水遊びをしているようだった。
通りかかった家族連れが同じように小川に降りてきた。
男の子の兄弟が自分たちも入りたいと両親いっている。
少年ふたりと父親も一緒になって足を浸して楽しみだした。
きっとわたしひとりだったら、こういうことしないだろうな。
ちょっと人目を気にするわたしは誰もやっていないことを分け入ってするタイプじゃないからね。
でも、ただ休憩するだけじゃなくて小川に入ったほうが断然気持ちいいし、楽しい。
那智さんはいつもいろいろな所に連れて行ってくれて、いろいろなものを見せてくれる^^
行きよりずっと大変で、でもハイキングを満喫してふもとのお土産屋さんでアイスクリームを食べた。
いつもどこかお出かけすると那智さんに記念のお土産を買ってもらうんだ。
今回は桜の柄がついたお箸。
それを土産に荷物のおいてある駅まで引き返し、今夜の宿、中規模ターミナル駅のホテルにチェックインするのでした。
夕飯は鉄板焼き。
シェフが目の前で焼いてくれる。
高層階のレストラン、シェフの後ろには大きな窓。
視界には空が広がっている。
夏の夕暮れ、まだずいぶん明るい、遠くに山々の影(さすが中規模都市 笑)、いま歩いてきた山かな〜なんて不確かな想像をして、慣れた手さばきで野菜に魚介お肉、次々お皿に盛られていく様子を楽しむ。
一番乗りでわたしたちだけだったので、シェフとの会話も醍醐味だ。
夕立の多い夏だった。
しばらくすると、夕暮れの薄明るい空が徐々にどんよりしてきた。
きっと今日も夕立があるんだろう。
パノラマの窓から、このあとはじまるだろう夕立ショーをちょっと期待する気持ちで眺めていた。
ピカッ!!
わ!!カミナリだ!!
最初の光を皮切りに、山の向こう、手前の空、あちこちで稲光。
目をこらすと、雨も降り出しているようだ。
背景が空だと雨粒がわかりにくいんだね。
すこし腰をあげて地上の見下ろすと激しい雨が人や車を追い立てている。
目の高さの稲光は想像以上に迫力。
すこし、恐いとさえ感じる。
ガラスの内側から守られているような気持ちで眺める迫力の天体ショー。
すこし恐いと感じることさえ、甘いスパイスのようだった。
鉄板焼きのコースは、とてもおいしかったのだけど、とてもお上品な分量だった(笑)
いや、けして足りないわけじゃないんだよ。
ちゃんとお腹いっぱいになったのだよ。
それなのに、那智さんったら部屋で飲むお酒とおつまみの買い出しに出ながら『か○や』のカツ丼をテイクアウトするなんていう。
え〜、それは食べ過ぎですよ。
わたしはおつまみ程度で十分です。
ふたつ頼む?と聞く那智さんに『いいえ、わたしはけっこうです』とお上品にまとめたいわたしは遠慮する。
部屋に戻り、ワインとおつまみで宴会。
一人掛けのソファに那智さん、わたしはその足下。
那智さん、カツ丼を頬張る。
じーーーーっ
見上げる。
わたし、か○やのカツ丼って食べたことないんですよね…という目をしていたかもしれない。
食べる?
え?ええ、じゃあ、一口だけ。
カツ一切れと、出汁のからんだご飯をいっきにパク。
やばい、う、うまい。
これはもしかしたらさっきいただいたお上品な鉄板焼きよりもおいしいと思ってしまうかもしれない!!
もう一口、いいや、いっそもう一個追加で買いにいってしまおうか!!
ダメ、ダメ、それじゃあ、さっきの鉄板焼きを否定してしまう結果になる、ついでにお上品にまとめた自分も。
あまりのおいしさに、いろいろなものを投げ捨ててしまいそうになるのをグッとくらえた。
どうやら、この上ない幸せな表情をしてしまっていたらしく、那智さん最後にもう一口食べさせてくれた。
はうう、思ってことが顔に出やすいらしい(特に、食べ物関係?^^;)
か○やのカツ丼はとってもおいしいということを知り、2日目の夜は更けていくのでした。
今朝の「等式」感想です。
カツ丼を食したりん子ですが、少なくとも1/4多ければ1/3はいきました。表現上2口になっていますが。(笑)「誰もやっていないことを分け入ってするタイプじゃないからね。」誰もやっていなければ「分け入る」ことは出来ないと思うし・・休憩の特等席は気持ちよかった。
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