アルファベットのM
独特な幸福感
那智さんは私とデートをしたがる。
SMのパートナーとして出会った私たちだけど、何時間も会話を重ね、私は「白旗を挙げ」那智さんは「退路を断ち」(惹かれ合う理由にそれぞれ書いてありますが、もしよければご覧ください)、SMのパートナーとは少し違う道を歩き始めたころから、那智さんは私をデートに誘うようになった。
会うこと自体がデートなんだけど、ここではホテル以外のことを言っています。
ホテルの記憶は残りにくい、ホテル以外の記憶は思い出として残るということだ。
だから、特別どこかに出かけなかったとしても、ホテルを出て「はい、さようなら」というのをあまりしないの。
少し早く出て、お茶したり、食事をしたりする。
そうすると、いつものホテルデートが、あそこで食事した日と、特別な記憶として残るのだ。
出会って間もないころ、「明日はどうする?」とデートの計画の話が出ても「ホテルがいい」と言っていた。
「人目を憚らずイチャイチャしたい」と思っていたの。
父性をもらい快感を知ってきた私には、那智さんにくっついている時間が欲しくてたまらないものだった。
那智さんの目には「発情した猿」と映っていたみたいで、「りん子はいやらしい」とからかわれたりして「そんなことありません、くっついていたいの!」と否定していた。
もちろん、那智さんの言う通りで、実はランチだったり、お出かけだったりの記憶はとても私を幸せにしてくれるのも、最近は理解できてきている。
一緒に見た桜はとても彩り豊かに心に残っているし、一緒に歩いた雪道の風の音は今でもすぐ思い出せる、事務所で那智さんが作ってくれた失敗パスタのなんとも言えない味は忘れられない(笑)(これはデートじゃない!?)
それでも、いまだに「どこ行きたい?」って聞かれると、「どこでもいいですよ。」と答えながら、ホテルでくっつきたいな〜という空気は匂わせてしまう。
だって、お外デートだと、那智さんが遊ぶから気が気じゃないし、それなら早く2人だけになりたいと思うから。
お外でわんこになった日。
ホテルに入る前だけで三話になるほど、濃厚な時間を過ごし、ホテルに入ってからもいっぱいで(これはまたいつか^^)、時間にしては長くないけれど、とにかく密度の濃い状態だった。
そして、まだ帰るまで時間があるから、出かけようということになった。
早めに開いている飲み屋さんでビールが飲みたい(これは大体私の希望)、じゃあ、その前に○○に行こう、と近くの大きな公園に行くことなった。
私は、すぐビールでもよかったのだけど、どうしてもってことじゃないこういう時は那智さんの希望通りにしたほうが、幸せだから従う。
お天気の良い午後の日差しが気持ち良くて、お散歩している本物の犬を見て「りん子もまたする?」なんて言われて「きゃっきゃ」とはしゃぐ。
ああ、幸せ。
街中とは思えないほど、木々が生い茂り空気が澄んでいるみたい。
「なんだか、いい気持ちですね〜。きっとマイナスイオン出まくりですね〜。」
と、大きく息を吸って、のびをする。
「なんだよ、いつも外のデートに乗り気じゃないのに、すっきりした顔して、そっか、満足すればいいんだね。」
「え?^^;」
「いつも、くっついていたいなんて言ってるけど、要するにいっぱいして満足したら、外に出る気になるんだね 笑」
…、反論したい、でも、あまりにも当てはまってしまって、反論のしようがない…。
だって、本当に清々しい自分の有様を客観視できてしまったのだもの。
後々、記事にしますが「アルファベットのM」が満たされることを実感した一場面でした。
これが満たされると、なんとも清々しい気持ちで充実感たっぷりの伸びやかなりん子になるみたい。
それなのに、充分満たされたはずなのに、この「M」の充足は乾くのが早い。
満たされれば満たされるほど、その時の満足と後から来る乾きの差が大きい。
満たされない時間が長いと、実はそれの方が平穏に過ごせるのに、満たされた直後の方が欲する気持ちが大きくなるのです。
満足したからしばらく大丈夫、じゃないのが「アルファベットのM」。
翌日すぐ欲情してしまうので、困るのです。
これともうひとつあるのは「アルファベットのI」これはまた一緒に後々話題にしますね。
ちょっと憶えておいていただけると嬉しいです。
那智さんは私とデートをしたがる。
SMのパートナーとして出会った私たちだけど、何時間も会話を重ね、私は「白旗を挙げ」那智さんは「退路を断ち」(惹かれ合う理由にそれぞれ書いてありますが、もしよければご覧ください)、SMのパートナーとは少し違う道を歩き始めたころから、那智さんは私をデートに誘うようになった。
会うこと自体がデートなんだけど、ここではホテル以外のことを言っています。
ホテルの記憶は残りにくい、ホテル以外の記憶は思い出として残るということだ。
だから、特別どこかに出かけなかったとしても、ホテルを出て「はい、さようなら」というのをあまりしないの。
少し早く出て、お茶したり、食事をしたりする。
そうすると、いつものホテルデートが、あそこで食事した日と、特別な記憶として残るのだ。
出会って間もないころ、「明日はどうする?」とデートの計画の話が出ても「ホテルがいい」と言っていた。
「人目を憚らずイチャイチャしたい」と思っていたの。
父性をもらい快感を知ってきた私には、那智さんにくっついている時間が欲しくてたまらないものだった。
那智さんの目には「発情した猿」と映っていたみたいで、「りん子はいやらしい」とからかわれたりして「そんなことありません、くっついていたいの!」と否定していた。
もちろん、那智さんの言う通りで、実はランチだったり、お出かけだったりの記憶はとても私を幸せにしてくれるのも、最近は理解できてきている。
一緒に見た桜はとても彩り豊かに心に残っているし、一緒に歩いた雪道の風の音は今でもすぐ思い出せる、事務所で那智さんが作ってくれた失敗パスタのなんとも言えない味は忘れられない(笑)(これはデートじゃない!?)
それでも、いまだに「どこ行きたい?」って聞かれると、「どこでもいいですよ。」と答えながら、ホテルでくっつきたいな〜という空気は匂わせてしまう。
だって、お外デートだと、那智さんが遊ぶから気が気じゃないし、それなら早く2人だけになりたいと思うから。
お外でわんこになった日。
ホテルに入る前だけで三話になるほど、濃厚な時間を過ごし、ホテルに入ってからもいっぱいで(これはまたいつか^^)、時間にしては長くないけれど、とにかく密度の濃い状態だった。
そして、まだ帰るまで時間があるから、出かけようということになった。
早めに開いている飲み屋さんでビールが飲みたい(これは大体私の希望)、じゃあ、その前に○○に行こう、と近くの大きな公園に行くことなった。
私は、すぐビールでもよかったのだけど、どうしてもってことじゃないこういう時は那智さんの希望通りにしたほうが、幸せだから従う。
お天気の良い午後の日差しが気持ち良くて、お散歩している本物の犬を見て「りん子もまたする?」なんて言われて「きゃっきゃ」とはしゃぐ。
ああ、幸せ。
街中とは思えないほど、木々が生い茂り空気が澄んでいるみたい。
「なんだか、いい気持ちですね〜。きっとマイナスイオン出まくりですね〜。」
と、大きく息を吸って、のびをする。
「なんだよ、いつも外のデートに乗り気じゃないのに、すっきりした顔して、そっか、満足すればいいんだね。」
「え?^^;」
「いつも、くっついていたいなんて言ってるけど、要するにいっぱいして満足したら、外に出る気になるんだね 笑」
…、反論したい、でも、あまりにも当てはまってしまって、反論のしようがない…。
だって、本当に清々しい自分の有様を客観視できてしまったのだもの。
後々、記事にしますが「アルファベットのM」が満たされることを実感した一場面でした。
これが満たされると、なんとも清々しい気持ちで充実感たっぷりの伸びやかなりん子になるみたい。
それなのに、充分満たされたはずなのに、この「M」の充足は乾くのが早い。
満たされれば満たされるほど、その時の満足と後から来る乾きの差が大きい。
満たされない時間が長いと、実はそれの方が平穏に過ごせるのに、満たされた直後の方が欲する気持ちが大きくなるのです。
満足したからしばらく大丈夫、じゃないのが「アルファベットのM」。
翌日すぐ欲情してしまうので、困るのです。
これともうひとつあるのは「アルファベットのI」これはまた一緒に後々話題にしますね。
ちょっと憶えておいていただけると嬉しいです。