いろいろな日2
独特な幸福感
まとわりつく勢いでスタートした一日。
いつもの通りに軽く朝ご飯を和食屋さんでいただきホテルへ向かうテンションで信号を渡ろうとすると
どうする?
◯◯で桜見てみる?
まだぜんぜんダメだろうけど(笑)
行きは面倒だからタクシーで行って帰りはプラプラ歩いて戻ってこようかと思ってさ
ここから一駅分ほどの場所に大きな公園があるのだ。
1メーターで行かれるから行きはタクシー帰りはお散歩計画。
ああ、いいですね!!
まだお花見には早いけど、お散歩たのしい^^
結局、タクシー乗り場に向かうより電車のほうが手軽だし、公園直行ではなく駅から公園までも楽しめるということで電車で移動することに。
いつも会うところから一駅のこの駅はそれほど頻繁に訪れることはないけれど、印象に残っている出来事がいくつかある思い出の場所だ。
『ぬいぐるみ』を買ってもらったのもここだし、『夢見るころをすぎても』で再訪した場所でもある。
たしか、出会ってまだ間もないころ、お仕事で来た那智さんにお付き合いして朝イチの数十分だけご一緒したこともあった。
お茶するには時間が半端だったから、まだショップが開店する前の目抜き通りをただ一緒に歩いていた。
出会った頃を思い出すと、いつも「どうしてこんなに安心できるのだろう」という幸福な疑問とその人と離れなければならないことに慣れずにいる切なさがセットになってついてくる。
いまでも安心するし、離れるのは寂しいけれど、ずいぶんいろいろ理解し安定してきたいまに比べると、胸がきゅっとなる。
ぐるぐると朝の街を一緒に歩いた思い出は、そんな切なさを伴うものだった。
別れ際に駅前にキスをしたな〜なんてことまで思い出しながら^^;
公園に向かう途中にある神社にもよることにする。
自然豊かな広々とした空間は都会のど真ん中にあることを忘れてしまうほど。
この神社も出会ってまだそれほど経たない頃に一度訪れている。
あのときは帰りだった。
いまより早く帰らないといけない時期でいつもはホテルを出たらそのまま別れるのだけど、当時から『ホテル以外の時間は記憶に残る』と少しずつ思い出を増やしてくれた那智さんの意思で少し早めにホテルを出て、お散歩をしたのだ。
はじめて行くその神社は(わたし行ったことないところ多いのだ^^;)想像以上に美しかった。
特に本殿までの広々とした道のりが豊かで堂々としていた。
まだ夕方になる前の遅めの午後の傾きかけた光の中、砂利道のざりざりという音、木々の間から差し込むオレンジ色の日差しがすこし煙っているように見えて幻想的にさえ感じた。
むしろこちらのほうが思い出に残っている。
那智さんと一緒にいる安心と離れなければならないという切なさ、そして、『記憶に残そう』としてくれる優しい気持ちが厳かな空気に包まれていた記憶。
それをまた味わえる。
ひさしぶりに訪れたそこは朝イチだったこともあり、10年前よりさわやかな印象だった。
それと以前よりずっと外国人観光客が多くて、ちょっと不思議だった^^
それでも進めば進むほど、広さと高さを感じさせる木々に覆われた参道は以前と同じ荘厳さがある。
真っ青な空を背景にした緑豊かな木々は『うつくしい』のひと言に尽きる。
色、形、高さ、異なるものが乱立しているはずなのに自然の力によって見事な調和を保つ先に、今度は人間が作り出したシンメトリーの建造物が目の前に広がる。
どちらも『うつくしい』。
あり体に言ってしまえば、心が洗われるようだ。
うつくしいものを見るのって人の心を豊かにしてくれるね。
そんな気分でお参りをはじめるのでした^^
まだまだ続くよ〜。
<関連エントリー>
ぬいぐるみ
夢見る頃をすぎても5
「等式」「いろいろな日2」感想です。昔話が出てきますが、多分全てエントリーになっています。その一つ一つの出来事と今回も又、一つを重ねられていることを誇りに思うりん子の景色の描写は色まで思い出させてくれる。うれしいです。
まとわりつく勢いでスタートした一日。
いつもの通りに軽く朝ご飯を和食屋さんでいただきホテルへ向かうテンションで信号を渡ろうとすると
どうする?
◯◯で桜見てみる?
まだぜんぜんダメだろうけど(笑)
行きは面倒だからタクシーで行って帰りはプラプラ歩いて戻ってこようかと思ってさ
ここから一駅分ほどの場所に大きな公園があるのだ。
1メーターで行かれるから行きはタクシー帰りはお散歩計画。
ああ、いいですね!!
まだお花見には早いけど、お散歩たのしい^^
結局、タクシー乗り場に向かうより電車のほうが手軽だし、公園直行ではなく駅から公園までも楽しめるということで電車で移動することに。
いつも会うところから一駅のこの駅はそれほど頻繁に訪れることはないけれど、印象に残っている出来事がいくつかある思い出の場所だ。
『ぬいぐるみ』を買ってもらったのもここだし、『夢見るころをすぎても』で再訪した場所でもある。
たしか、出会ってまだ間もないころ、お仕事で来た那智さんにお付き合いして朝イチの数十分だけご一緒したこともあった。
お茶するには時間が半端だったから、まだショップが開店する前の目抜き通りをただ一緒に歩いていた。
出会った頃を思い出すと、いつも「どうしてこんなに安心できるのだろう」という幸福な疑問とその人と離れなければならないことに慣れずにいる切なさがセットになってついてくる。
いまでも安心するし、離れるのは寂しいけれど、ずいぶんいろいろ理解し安定してきたいまに比べると、胸がきゅっとなる。
ぐるぐると朝の街を一緒に歩いた思い出は、そんな切なさを伴うものだった。
別れ際に駅前にキスをしたな〜なんてことまで思い出しながら^^;
公園に向かう途中にある神社にもよることにする。
自然豊かな広々とした空間は都会のど真ん中にあることを忘れてしまうほど。
この神社も出会ってまだそれほど経たない頃に一度訪れている。
あのときは帰りだった。
いまより早く帰らないといけない時期でいつもはホテルを出たらそのまま別れるのだけど、当時から『ホテル以外の時間は記憶に残る』と少しずつ思い出を増やしてくれた那智さんの意思で少し早めにホテルを出て、お散歩をしたのだ。
はじめて行くその神社は(わたし行ったことないところ多いのだ^^;)想像以上に美しかった。
特に本殿までの広々とした道のりが豊かで堂々としていた。
まだ夕方になる前の遅めの午後の傾きかけた光の中、砂利道のざりざりという音、木々の間から差し込むオレンジ色の日差しがすこし煙っているように見えて幻想的にさえ感じた。
むしろこちらのほうが思い出に残っている。
那智さんと一緒にいる安心と離れなければならないという切なさ、そして、『記憶に残そう』としてくれる優しい気持ちが厳かな空気に包まれていた記憶。
それをまた味わえる。
ひさしぶりに訪れたそこは朝イチだったこともあり、10年前よりさわやかな印象だった。
それと以前よりずっと外国人観光客が多くて、ちょっと不思議だった^^
それでも進めば進むほど、広さと高さを感じさせる木々に覆われた参道は以前と同じ荘厳さがある。
真っ青な空を背景にした緑豊かな木々は『うつくしい』のひと言に尽きる。
色、形、高さ、異なるものが乱立しているはずなのに自然の力によって見事な調和を保つ先に、今度は人間が作り出したシンメトリーの建造物が目の前に広がる。
どちらも『うつくしい』。
あり体に言ってしまえば、心が洗われるようだ。
うつくしいものを見るのって人の心を豊かにしてくれるね。
そんな気分でお参りをはじめるのでした^^
まだまだ続くよ〜。
<関連エントリー>
ぬいぐるみ
夢見る頃をすぎても5
「等式」「いろいろな日2」感想です。昔話が出てきますが、多分全てエントリーになっています。その一つ一つの出来事と今回も又、一つを重ねられていることを誇りに思うりん子の景色の描写は色まで思い出させてくれる。うれしいです。
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