ビンタ3発2
非日常的な日常
前々エントリー『針山』と『ビンタ3発1』からお読みいただければうれしいです。
『足りない』と伝えてから、たしか一回はこのところと変わらないセックスだった。
まあ、お仕事上がってからの午後だったし、夜お気に入りのお店でご飯を食べる予定だったので、そちらに重点が置かれていたからということ、でも、伝えたあとはやっぱり心は軽くなるかな、とくに問題なかった(那智さんはもしかして意識的に普通にしてくれたのかもしれない)
その次の会う日。
この日も午後からだったから、やはり前回と同じテンションだろうと想像していた。
しかも、生理になってしまっていたし。
このところと同じ流れのセックス。
やはり、問題なく幸福を感じる。
途中、覆いかぶさっていた体をわたしごと起こし、包み込むように抱きかかえた。
指で唇をそっと叩く。
口を閉じる合図、ビンタだ。
とんとん、と二度ほど頬に手を当ててから
ばちん、ばちん、ばちん
左頬に3発。
どわっと涙が溢れる。
いやだ、わたし、これだけで泣くなんて。
これはよろこびと安堵の涙だ。
ここまで欲していたのかと、自分のマゾにため息がもれる。
続けて右頬、2発。
痛いし怖いのに、ただただよろこんでいる。
うれしくて、泣いている。
しゃくり上げていたら、頬を叩いた手が乳首に伸びる。
強い力で潰されてしごかれる。
生理で敏感になっている乳首は、それだけで充分に痛い。
ばんばんとベッドを叩きやり過ごそうとしても、いっこうに力は弱くならない
生理で痛いんです!!!!
痛みに途方にくれながら無駄な抵抗の訴え。
なんて幸福な無駄な抵抗だろう。
ツラいのに、わたしはこんなふうに途方に暮れながらツラさを受けたかったのだなと、小さい頃から何度も見てきた自分の深い欲望の塊が徐々にクリアになっていくのを感じていた。
たった数発のビンタだった。
とんでもない痛みでもなく、痴人状態になるほどでもなく、快感にさえなっていない。
ただわずかな時間の痛いことだけだった。
それで涙が出るほどうれしくて、求めていたものをもらえて安堵しているのだ。
当然、那智さんがしてくれないとこうはならない。
だけど、日頃、『那智さんがしたいと思う情熱が一番大事』や『痛みであの世界に行くのがいい』など、じつは、わたし自身『誰か』や『理由』を被虐行為につけ加えることで、美しくラッピングをして正体から目を逸らしてきたのではないだろうか。
那智さんであることは絶対条件だけど、もしかしたら、那智さんであれば、そこに理由なんて必要ないのかもしれない。
サディスティックな欲望や情熱なんてなくても『痛くしたらよろこぶからね〜』くらいの簡単な理由で、ビンタ3発の簡単な行為でも、欲しいのだ。
理由はわからない、でも、どうやら、わたしはただ被虐で感じたい女のようなのだ。
わたしの森にはたくさんの木があって、その中のひとつに被虐があった。
節が凸凹だったり、もしかしたら漆みたいに触るとかぶれる厄介なものだったかもしれないけど、那智さんがキレイにカンナをかけ木材にして、他の従属や『女の子』や日頃のりん子や、たくさんの木を集めて家を建てたのだ。
もとはわたしの森にあったわたしの木だったけど、那智さんがいてはじめて完成した『わたし』、そんなイメージ。
那智さんがいないと完成しないのだけど、被虐の木はたしかに存在していた。
あれほど困惑していたモンスターがビンタ数発で大喜びしているのを実感して『針山』を書かせた。
そんなものを抱えている女と自覚している身として精神だけをすばらしいもの謳う世論(?)に疑問を投げかけたくて『からだ。』を書いた。
(だからね、案外、信憑性あると思うのよ^^)
被虐を求める『理由』や『人物』のラッピングを剥がすことはあまり心地よいものではなかった。
『快感の予感』がルーツだなんて、ブログで見聞きするSMや主従関係の方たちからしたら不出来な女だもの(笑)
那智さんにSMを意識するなと言われていても、やっぱりちょっとは共感し合いたいものだしね(笑)
ただわたしはそういう女だと、もうイヤというほど感じてきたから手放しで容認することにしようと思う。
そして、ただ那智さんがしてくれることを素直に受け取る。
優しい抱擁や激しいセックスや甘い変態行為を。
素直に待っていれば、じゅんぐり、また巡ってくるから(笑)
で、次回は待っていればじゅんぐり巡ってきた日のお話を^^
おわり^^
「等式」感想です。りん子偉いね~(笑)感想キーワードは2つ「被虐で感じたい女」「じゅんぐり」だよね、「○○したい」は「好き嫌い」に近い感情だと思うので叶えてあげたい気もする。愛したいるが大前提にあるが、飽きないもとても大事。
能動的立場の私は毎回違うバリエーションで接待(笑)しているつもりだし、飽きた感覚が微塵もないのでそれが証拠だとも思う。だから、どうしても何が一番大事か考えてしまう。1愛し合うこと2飽きない事3気持ち良い事。深く考えないで書いているが。好きなら単純に叶えてあげたいとも思う。(笑)
りん子(^-^)感想を読む限り、那智さんの中のサディスティックな欲望が少しも感じられない。SMを意識せずにできることの幸福は理解するけど、小さい頃から持っていた性的嗜好までなくなってしまうものなのかと不思議に思うくらいに、ない(笑)これについてはただいまインタビュー中(笑)
前々エントリー『針山』と『ビンタ3発1』からお読みいただければうれしいです。
『足りない』と伝えてから、たしか一回はこのところと変わらないセックスだった。
まあ、お仕事上がってからの午後だったし、夜お気に入りのお店でご飯を食べる予定だったので、そちらに重点が置かれていたからということ、でも、伝えたあとはやっぱり心は軽くなるかな、とくに問題なかった(那智さんはもしかして意識的に普通にしてくれたのかもしれない)
その次の会う日。
この日も午後からだったから、やはり前回と同じテンションだろうと想像していた。
しかも、生理になってしまっていたし。
このところと同じ流れのセックス。
やはり、問題なく幸福を感じる。
途中、覆いかぶさっていた体をわたしごと起こし、包み込むように抱きかかえた。
指で唇をそっと叩く。
口を閉じる合図、ビンタだ。
とんとん、と二度ほど頬に手を当ててから
ばちん、ばちん、ばちん
左頬に3発。
どわっと涙が溢れる。
いやだ、わたし、これだけで泣くなんて。
これはよろこびと安堵の涙だ。
ここまで欲していたのかと、自分のマゾにため息がもれる。
続けて右頬、2発。
痛いし怖いのに、ただただよろこんでいる。
うれしくて、泣いている。
しゃくり上げていたら、頬を叩いた手が乳首に伸びる。
強い力で潰されてしごかれる。
生理で敏感になっている乳首は、それだけで充分に痛い。
ばんばんとベッドを叩きやり過ごそうとしても、いっこうに力は弱くならない
生理で痛いんです!!!!
痛みに途方にくれながら無駄な抵抗の訴え。
なんて幸福な無駄な抵抗だろう。
ツラいのに、わたしはこんなふうに途方に暮れながらツラさを受けたかったのだなと、小さい頃から何度も見てきた自分の深い欲望の塊が徐々にクリアになっていくのを感じていた。
たった数発のビンタだった。
とんでもない痛みでもなく、痴人状態になるほどでもなく、快感にさえなっていない。
ただわずかな時間の痛いことだけだった。
それで涙が出るほどうれしくて、求めていたものをもらえて安堵しているのだ。
当然、那智さんがしてくれないとこうはならない。
だけど、日頃、『那智さんがしたいと思う情熱が一番大事』や『痛みであの世界に行くのがいい』など、じつは、わたし自身『誰か』や『理由』を被虐行為につけ加えることで、美しくラッピングをして正体から目を逸らしてきたのではないだろうか。
那智さんであることは絶対条件だけど、もしかしたら、那智さんであれば、そこに理由なんて必要ないのかもしれない。
サディスティックな欲望や情熱なんてなくても『痛くしたらよろこぶからね〜』くらいの簡単な理由で、ビンタ3発の簡単な行為でも、欲しいのだ。
理由はわからない、でも、どうやら、わたしはただ被虐で感じたい女のようなのだ。
わたしの森にはたくさんの木があって、その中のひとつに被虐があった。
節が凸凹だったり、もしかしたら漆みたいに触るとかぶれる厄介なものだったかもしれないけど、那智さんがキレイにカンナをかけ木材にして、他の従属や『女の子』や日頃のりん子や、たくさんの木を集めて家を建てたのだ。
もとはわたしの森にあったわたしの木だったけど、那智さんがいてはじめて完成した『わたし』、そんなイメージ。
那智さんがいないと完成しないのだけど、被虐の木はたしかに存在していた。
あれほど困惑していたモンスターがビンタ数発で大喜びしているのを実感して『針山』を書かせた。
そんなものを抱えている女と自覚している身として精神だけをすばらしいもの謳う世論(?)に疑問を投げかけたくて『からだ。』を書いた。
(だからね、案外、信憑性あると思うのよ^^)
被虐を求める『理由』や『人物』のラッピングを剥がすことはあまり心地よいものではなかった。
『快感の予感』がルーツだなんて、ブログで見聞きするSMや主従関係の方たちからしたら不出来な女だもの(笑)
那智さんにSMを意識するなと言われていても、やっぱりちょっとは共感し合いたいものだしね(笑)
ただわたしはそういう女だと、もうイヤというほど感じてきたから手放しで容認することにしようと思う。
そして、ただ那智さんがしてくれることを素直に受け取る。
優しい抱擁や激しいセックスや甘い変態行為を。
素直に待っていれば、じゅんぐり、また巡ってくるから(笑)
で、次回は待っていればじゅんぐり巡ってきた日のお話を^^
おわり^^
「等式」感想です。りん子偉いね~(笑)感想キーワードは2つ「被虐で感じたい女」「じゅんぐり」だよね、「○○したい」は「好き嫌い」に近い感情だと思うので叶えてあげたい気もする。愛したいるが大前提にあるが、飽きないもとても大事。
能動的立場の私は毎回違うバリエーションで接待(笑)しているつもりだし、飽きた感覚が微塵もないのでそれが証拠だとも思う。だから、どうしても何が一番大事か考えてしまう。1愛し合うこと2飽きない事3気持ち良い事。深く考えないで書いているが。好きなら単純に叶えてあげたいとも思う。(笑)
りん子(^-^)感想を読む限り、那智さんの中のサディスティックな欲望が少しも感じられない。SMを意識せずにできることの幸福は理解するけど、小さい頃から持っていた性的嗜好までなくなってしまうものなのかと不思議に思うくらいに、ない(笑)これについてはただいまインタビュー中(笑)
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