恋するモンスター
非日常的な日常
鞭を手にするのを見て。
いつまでたっても、毎回怖いと思ってしまいます。
痛くされると体が気持ちよくなるという脳の回路ができたように思うけど、でも、毎回怖いと思う。
この言葉と相反するようにうつ伏せになりお守りの枕を抱き自然と打たれる体勢になる。
そりゃあ、怖いだろ〜
自分がする酷いことを、なんて客観的にいうんだろう。
とてもこれから痣だらけの体を作る人が発するテンションとは思えない、日常の声。
ベッドの高さがすこし高かった。
ベッドサイドに降りたり、ベッドの上からだったり、ちょっと定まらない感じで打ちはじめた鞭に、案の定あっという間に体が快感の反応を示す。
お尻、太もも、背中、いろいろな角度から振り下ろされる痛みで、腰を振りおまんこをびしょぬれにしてよろこぶ。
痺れたお尻に那智さんの手が当てられる。
ぎゅっと握ることもあるけど、こんなふうにただ当てるだけのときもある。
不思議なんだ、那智さんの手から何か特別な波動が出ているんじゃないかと思うほど、その手のひらの軽い圧が、ものすごい快感。
お尻を打ち、手を当て、握りつぶし、乳首を弄ぶ。
ほとんど自分を客観視できないほどの快感。
くり返される痛みと快感に、記憶が曖昧だ。
どれくらい時間が経っただろう。
那智さんがわたしに入ってきた。
いつも鞭の後、セックスに進むときは、なんとなくひと区切りがあるのだけど、それが感じられない流れの中のセックスに、ほとんど記憶がないけれど、わたしは歓喜した(はず)
気持ちいい!!
気持ちいい!!
たまらなく気持ちがいい。
ほどなくして抜かれてしまった。
一瞬残念に思うけど、そんな感傷はすぐ消える。
また鞭を手にしたからだ。
きっと、またわたしは歓喜の声を上げたはず。
心が落ちていく、よろこびながら。
打つ、セックス、打つ、セックス。
何往復かしていた。
頭は真っ白にならない。
そんなに簡単に記憶喪失になんてならない。
だけど、わたしはこのときの記憶がほとんどない。
たぶん、大声を上げていたはずだ。
たぶん、那智さんを見ていたはずだ。
真っ白にはなっていない。
でも、まるで滲んだ水彩画のように、何もかも記憶の輪郭がぼやけている。
ただ、ものすごく気持ちよかったという体の記憶だけはハッキリ残ったまま。
次、焦点があって輪郭のある世界に戻ったのは、那智さんが仰向けになって
はい〜、りん子乗って〜
と、わたしに騎乗位を指示したところだ。
とくに最近、自分が上になったときの快感が増している。
昔は恥ずかしくて苦手だったのに、いまはたぶん嬉々としているはずだ。
上になり、おちんぽさまを入れる。
ああ、気持ちがいい。
中の当たるところも、おまんこの周り全体が那智さんの皮膚に当たる感触も。
おまんこ全体がクリトリスになったみたいだ。
よろこびに体を震わす。
動かないで
ああ、禁止。
たまらない。
胸が苦しい。
その言葉だけで頂点に達してしまいそうなほどの快感だ。
…動か…ない?
めずらしい禁止に戸惑い、そして、もっと禁止してほしくて聞く。
そう
ああ、おまんこがきゅうと絞まる、ぐねぐねとうごめく生き物のよう。
わたしの皮膚の内側も、それに合わせてゆっくり大きく波を打つ。
大きな吐息。
乳首を触ってもらう。
ダメだ、あまりに気持ちよくて、胸が苦しい。
那智さん、動いちゃダメ?
うん、ダメ
禁止の言葉がほしくて、動きたくて、両方とも本当の欲望。
声をあげ続けている。
皮膚の内側の振動がどんどん波及して、じわじわと体を震わす。
キス
キスして
促されかがみ込み、那智さんの口に舌を差し込む。
官能的なキスに腰が動く。
動いちゃダメ
…はい
苦しい。
でも、ものすごい快感だ。
唇をはなし、那智さんの目を見る。
慈愛と欲情と支配する満足感の目。
ステキ。
胸が締め付けられる。
恋だ。
そうだ、わたしは、こうやって何度も何度も那智さんに恋をしている。
もう何年も繰り返し。
キス
また促された。
恋に落ちてしまったわたしは少女のように胸を高鳴らせ、淫乱に舌を絡めた。
何度目かの禁止とキスの指示の後、「いいよ」の合図。
狂ったように腰を振り、大声をあげた。
その前、酔った状態で抱かれたとき、あまりの乱れっぷりに『性獣』と表現されてしまった。
でも、酔っていたから、なんとなく自分でも『そういうこともある』とやり過ごしてしまえたけど、いまの素面のわたしも、きっと正常な人とは言えないような気がする。
素面の性獣。
わたしを手こずらせていたモンスターとわたしの境い目が、このごろとても曖昧に感じている。
もしかしたら、モンスターも那智さんに恋をしているのかもしれないね。
「等式」感想です。どうでもよいけれど、これを書いているりん子はきっと濡らしながら感じているのだろうなと想像しました。(笑) この時の「流れ」は楽しかった、バリエーションがたくさんあるのは飽きなくて良いが、同じ感覚や体験を再現出来るかは定かでない。
鞭を手にするのを見て。
いつまでたっても、毎回怖いと思ってしまいます。
痛くされると体が気持ちよくなるという脳の回路ができたように思うけど、でも、毎回怖いと思う。
この言葉と相反するようにうつ伏せになりお守りの枕を抱き自然と打たれる体勢になる。
そりゃあ、怖いだろ〜
自分がする酷いことを、なんて客観的にいうんだろう。
とてもこれから痣だらけの体を作る人が発するテンションとは思えない、日常の声。
ベッドの高さがすこし高かった。
ベッドサイドに降りたり、ベッドの上からだったり、ちょっと定まらない感じで打ちはじめた鞭に、案の定あっという間に体が快感の反応を示す。
お尻、太もも、背中、いろいろな角度から振り下ろされる痛みで、腰を振りおまんこをびしょぬれにしてよろこぶ。
痺れたお尻に那智さんの手が当てられる。
ぎゅっと握ることもあるけど、こんなふうにただ当てるだけのときもある。
不思議なんだ、那智さんの手から何か特別な波動が出ているんじゃないかと思うほど、その手のひらの軽い圧が、ものすごい快感。
お尻を打ち、手を当て、握りつぶし、乳首を弄ぶ。
ほとんど自分を客観視できないほどの快感。
くり返される痛みと快感に、記憶が曖昧だ。
どれくらい時間が経っただろう。
那智さんがわたしに入ってきた。
いつも鞭の後、セックスに進むときは、なんとなくひと区切りがあるのだけど、それが感じられない流れの中のセックスに、ほとんど記憶がないけれど、わたしは歓喜した(はず)
気持ちいい!!
気持ちいい!!
たまらなく気持ちがいい。
ほどなくして抜かれてしまった。
一瞬残念に思うけど、そんな感傷はすぐ消える。
また鞭を手にしたからだ。
きっと、またわたしは歓喜の声を上げたはず。
心が落ちていく、よろこびながら。
打つ、セックス、打つ、セックス。
何往復かしていた。
頭は真っ白にならない。
そんなに簡単に記憶喪失になんてならない。
だけど、わたしはこのときの記憶がほとんどない。
たぶん、大声を上げていたはずだ。
たぶん、那智さんを見ていたはずだ。
真っ白にはなっていない。
でも、まるで滲んだ水彩画のように、何もかも記憶の輪郭がぼやけている。
ただ、ものすごく気持ちよかったという体の記憶だけはハッキリ残ったまま。
次、焦点があって輪郭のある世界に戻ったのは、那智さんが仰向けになって
はい〜、りん子乗って〜
と、わたしに騎乗位を指示したところだ。
とくに最近、自分が上になったときの快感が増している。
昔は恥ずかしくて苦手だったのに、いまはたぶん嬉々としているはずだ。
上になり、おちんぽさまを入れる。
ああ、気持ちがいい。
中の当たるところも、おまんこの周り全体が那智さんの皮膚に当たる感触も。
おまんこ全体がクリトリスになったみたいだ。
よろこびに体を震わす。
動かないで
ああ、禁止。
たまらない。
胸が苦しい。
その言葉だけで頂点に達してしまいそうなほどの快感だ。
…動か…ない?
めずらしい禁止に戸惑い、そして、もっと禁止してほしくて聞く。
そう
ああ、おまんこがきゅうと絞まる、ぐねぐねとうごめく生き物のよう。
わたしの皮膚の内側も、それに合わせてゆっくり大きく波を打つ。
大きな吐息。
乳首を触ってもらう。
ダメだ、あまりに気持ちよくて、胸が苦しい。
那智さん、動いちゃダメ?
うん、ダメ
禁止の言葉がほしくて、動きたくて、両方とも本当の欲望。
声をあげ続けている。
皮膚の内側の振動がどんどん波及して、じわじわと体を震わす。
キス
キスして
促されかがみ込み、那智さんの口に舌を差し込む。
官能的なキスに腰が動く。
動いちゃダメ
…はい
苦しい。
でも、ものすごい快感だ。
唇をはなし、那智さんの目を見る。
慈愛と欲情と支配する満足感の目。
ステキ。
胸が締め付けられる。
恋だ。
そうだ、わたしは、こうやって何度も何度も那智さんに恋をしている。
もう何年も繰り返し。
キス
また促された。
恋に落ちてしまったわたしは少女のように胸を高鳴らせ、淫乱に舌を絡めた。
何度目かの禁止とキスの指示の後、「いいよ」の合図。
狂ったように腰を振り、大声をあげた。
その前、酔った状態で抱かれたとき、あまりの乱れっぷりに『性獣』と表現されてしまった。
でも、酔っていたから、なんとなく自分でも『そういうこともある』とやり過ごしてしまえたけど、いまの素面のわたしも、きっと正常な人とは言えないような気がする。
素面の性獣。
わたしを手こずらせていたモンスターとわたしの境い目が、このごろとても曖昧に感じている。
もしかしたら、モンスターも那智さんに恋をしているのかもしれないね。
「等式」感想です。どうでもよいけれど、これを書いているりん子はきっと濡らしながら感じているのだろうなと想像しました。(笑) この時の「流れ」は楽しかった、バリエーションがたくさんあるのは飽きなくて良いが、同じ感覚や体験を再現出来るかは定かでない。
COMMENT
あ~~りん子さん
たまらないわぁ~~禁止の言葉が欲しくて
でも動きたくて、両方の欲望。
すごくわかる。させて欲しいと想いながらも、
タメ。まだだ。と、ゆう禁止の声に
悶える。この感じ好きです。
そして打たれた後の姿がとても美しい。
りん子さん。花丸!!(古っ)(^^;
たまらないわぁ~~禁止の言葉が欲しくて
でも動きたくて、両方の欲望。
すごくわかる。させて欲しいと想いながらも、
タメ。まだだ。と、ゆう禁止の声に
悶える。この感じ好きです。
そして打たれた後の姿がとても美しい。
りん子さん。花丸!!(古っ)(^^;
きゃー
禁止!動きたいの!動きたいの!でも動いちゃダメって言われたい!
わかりますー!
でも最近駄々をこねるという荒技を覚えた私に多分暁さんは手を焼いてるはずσ^_^;
最近、痛みの閾値がまた上がったらしいのですが
流石にまだまだアザだらけの世界にはゆけません!
痛いの、怖いけど楽しいこの感覚が更に増したら楽しいかなーとはおもいます!
禁止!動きたいの!動きたいの!でも動いちゃダメって言われたい!
わかりますー!
でも最近駄々をこねるという荒技を覚えた私に多分暁さんは手を焼いてるはずσ^_^;
最近、痛みの閾値がまた上がったらしいのですが
流石にまだまだアザだらけの世界にはゆけません!
痛いの、怖いけど楽しいこの感覚が更に増したら楽しいかなーとはおもいます!
心で恋するんじゃないと思うんです。
魂が恋するの。
私も最近わかりました。
魂が恋するの。
私も最近わかりました。
ここさん
そーですよね〜〜〜!!
禁止、いいよね〜〜!!
ほしいことも本当だし、禁止が感じるのも本当。
両方の欲望、相乗効果です^^
それにしても、なんで禁止の言葉っていいんだろうねぇ(笑)
花丸、ありがとう*^^*
うれしいです^^
鞭の痕を美しいと思うここさんはわたしと同じカテゴリだね^^;
そーですよね〜〜〜!!
禁止、いいよね〜〜!!
ほしいことも本当だし、禁止が感じるのも本当。
両方の欲望、相乗効果です^^
それにしても、なんで禁止の言葉っていいんだろうねぇ(笑)
花丸、ありがとう*^^*
うれしいです^^
鞭の痕を美しいと思うここさんはわたしと同じカテゴリだね^^;
灯里さん
わーー、灯里さんもわかってくれました!?
その駄々こねるほどにほしがってイヤがって、それでも禁止なんて最高だわぁ。
痛みはね、これはきっと人によっていろいろなんだと思います。
わたしもあんなふうになるのにずいぶん時間かかりましたから。
でもね、痛いこと=快感になることだけが正解じゃないですよね、いまの灯里さんのように痛さや怖さの中に『楽しい』を見つけること、これも充分いい時間のようにも思います^^
そうそう、灯里さんの駄々こねるのとは違うと思うけど、『駄々こねる』プラス面とマイナス面をいつかエントリーしたいと思っていたので、書いてみよう〜^^(ネタをありがとう!)
わーー、灯里さんもわかってくれました!?
その駄々こねるほどにほしがってイヤがって、それでも禁止なんて最高だわぁ。
痛みはね、これはきっと人によっていろいろなんだと思います。
わたしもあんなふうになるのにずいぶん時間かかりましたから。
でもね、痛いこと=快感になることだけが正解じゃないですよね、いまの灯里さんのように痛さや怖さの中に『楽しい』を見つけること、これも充分いい時間のようにも思います^^
そうそう、灯里さんの駄々こねるのとは違うと思うけど、『駄々こねる』プラス面とマイナス面をいつかエントリーしたいと思っていたので、書いてみよう〜^^(ネタをありがとう!)
Hさん
魂かぁ。
たしかに、わたしが『モンスター』とか言っている部分は心よりもっと扱いにくいもののように思うので、その表現はしっくりくるな。
魂の恋、Hさんもいいお付き合いされているのですね^^
魂かぁ。
たしかに、わたしが『モンスター』とか言っている部分は心よりもっと扱いにくいもののように思うので、その表現はしっくりくるな。
魂の恋、Hさんもいいお付き合いされているのですね^^
りん子さん
はじめまして。
ブログ「ただ貴女(あなた)を愛したくて」を書いております和巳と申します。
プレイの臨場感がよく伝わる文章ですね。
また、りん子さんの可愛いお人柄も伝わります。
これからも楽しみに見させて頂きますね。
はじめまして。
ブログ「ただ貴女(あなた)を愛したくて」を書いております和巳と申します。
プレイの臨場感がよく伝わる文章ですね。
また、りん子さんの可愛いお人柄も伝わります。
これからも楽しみに見させて頂きますね。
和巳さん
ようこそ、おいでくださいました♪
男性からこういうふうに文章について取り上げてくださることはあまりないので、とってもうれしいです!
いつも生意気なことばかり書いているわたしを可愛いと言える男性は器の大きな方^^これからもいろいろなエントリーを書いていきますが、よろしければ楽しんでくださいね^^
和巳さんのブログも楽しく拝見させていただきます〜。
ようこそ、おいでくださいました♪
男性からこういうふうに文章について取り上げてくださることはあまりないので、とってもうれしいです!
いつも生意気なことばかり書いているわたしを可愛いと言える男性は器の大きな方^^これからもいろいろなエントリーを書いていきますが、よろしければ楽しんでくださいね^^
和巳さんのブログも楽しく拝見させていただきます〜。
ご無沙汰してます^^
変わりなくお二人の濃い時間を拝見して喜んでいます。
モンスターが恋をしている…素敵な言葉ですね♪
〉もしかしたら、モンスターも那智さんに恋をしているのかもしれないね。
こんな言葉で締めくくる恋文素敵です^^
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
変わりなくお二人の濃い時間を拝見して喜んでいます。
モンスターが恋をしている…素敵な言葉ですね♪
〉もしかしたら、モンスターも那智さんに恋をしているのかもしれないね。
こんな言葉で締めくくる恋文素敵です^^
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
M&M。さん
こんにちは〜、こちらこそ、今年もよろしくお願いします〜^^
つい先日も、モンスターはじつは純な存在なのではないかという答えを出したところなのです。
意外とウブなヤツかもしれません(笑)
今年も濃いラブラブを書きますからね〜、またお付き合いくださいね!
こんにちは〜、こちらこそ、今年もよろしくお願いします〜^^
つい先日も、モンスターはじつは純な存在なのではないかという答えを出したところなのです。
意外とウブなヤツかもしれません(笑)
今年も濃いラブラブを書きますからね〜、またお付き合いくださいね!