共感
独り言
新郎はちょっとぬぼっとおっとりしたタイプで、最初の顔合わせのときは新婦が主導しているように見えた。
次の打ち合わせでイメージが変わった。
どうやら同い年のこのカップルははしゃぐ新婦を新郎が手のひらに乗せている関係のようだった。
あれこれ希望を口にする新婦に、適切に軌道修正。
事前に渡しておいたプロフィール紹介の資料にいろいろなエピソードな思いをびっしり書いている新婦に
こんなに書いたらりん子さん困るだろって言ったんですよ
使えるとこだけ使ってください
なんていう。
若いのになかなかやるなぁ。
最後の項目の『相手にひと言』の項目にいたっては、これまた細々思いを書き連ねている新婦の文章に、
ひと言って書いてあるだろ?
長いから、りん子さん、ここだけ使ってください(笑)
新郎があとから「 」で括っていて、そこを示す。
ああ、この新郎は自分たちの披露宴の目的をちゃんと理解している人だなって思う。
披露宴はもちろん主役は自分たちだと言えるけど、同時にもてなす立場のトップであるのだ。
そりゃあ、会場のサービス、料理、いろいろプロがおもてなしを提供するものだけど、新郎新婦がもてなす側に立つか、ゲストの気持ちでいるかでは、列席者の満足度は大きく違ってくると思っている。
拘りが強過ぎるとつい独りよがりな演出になってしまって、かえってゲストは退屈してしまったりするもの。
ゲストが快適であるようにと考えると、自ずと自分たちはもてなす側に立つようになる。
それをゲストに対してだけではなく、プロのスタッフ(この場合はわたし)に対してもできる彼をなかなかいい男じゃんと思うのだ。
それを「え〜〜^^;」と照れながらも受け入れる新婦。
うん、うん、わたし、当日いっぱいおめでとうって表現するね^^って思った。
当日。
新郎新婦同じ会社だから上司同僚も和気あいあい、若いふたりだから友人たちもみんな若くて元気(笑)
和やかな雰囲気で進んだ。
色直しをして再入場。
入場曲はスピッツの『空も飛べるはず』。
まあ、披露宴でもときどき選ばれる曲かな〜くらいに思ってたくさん拍手。
と、拍手がいつの間にか手拍子になっている。
ああ、きっと、この曲を聴いて育った世代なんだね。
ノリのよい友人たちと新郎新婦の交流を思い微笑ましい気持ちになる。
キャンドルサービスで回りはじめた。
新郎の高校時代の友人のテーブルに近づくと
君と出会った奇跡が〜 この胸にあふれてる
きっといまは〜自由に〜 空も飛べるはず〜♪
大合唱!!
やばい、涙、出そーーー。
いちおう名の通ったホテルの披露宴。
行き過ぎた余興があったりするととスタッフの中には「二次会じゃないんだから」と苦笑する人もいる。
それもホテルマンとしてのプライドだよね。
でも、いいよ〜〜〜。
わたしは、これがすきだ!!
友人の門出を大きな声で祝福する気持ちは格式なんかより、きっと尊い。
大合唱は次の新郎会社同僚の席にも派生して会場は祝福の大きなうねりになっている。
泣いてはいけないと鼻の穴を膨らませてやり過ごし、心をこめて手拍子をした。
感動の披露宴だったけど、この日はダブルといって披露宴2本。
しかも同じホテルの隣りの会場で、時間がぎりぎりのスケジュール。
お開きになり、感動に浸る間もなくすぐ隣りの移動してこちらのキャプテンと打ち合わせ。
こちらの会場は先ほどのものより小規模。
親族と会社関係と友人とそれぞれひとテーブルずつくらいで収まる規模だ。
わたしは大きな会場の先ほどのような大きなうねりもすきだけど、こういう小規模会場の密な祝福の空気もすきだし、たぶん、合ってる^^
大上段にかまえて司会者然としないでいられるからだ。
(よく噛むから、これくらいのほうがいいの)
このカップルは高校時代からの長年友達だったけど、ほんの一年前にちょっとしたきっかけで付き合うようになり結婚にいたったという、とてもお互いが自然体でいるカップルで好感が持てていた。
で、めちゃくちゃ主観なんだけど、我が子の通う学校がふたりの母校だったのだ。
もう、それだけで充分(笑)
申し訳ないけどあっさりと我が子を重ね、生い立ち映像では、まるで我が子の写真を見ているように錯覚して、勝手にうるうる。
なんだか、うるうるしっぱなしの一日だった。
いや、ちゃんとお仕事してますけどね^^;
『人は見かけによらぬむの?』で登場したわたしを気に入ってくれている担当がわたしのことをこういう。
りん子さんは共感できる人だ。
新郎新婦が司会者に求めるものはいろいろ。
チキンとこなす人、華やかなオーラを出せる人、裏方に徹することができる人、そんな中で、一緒によろこんだり感動したりしてくれる人を求めている人もいる。
一緒になって「わー、きれい〜(パチパチ)」っていうのがいいって人。
そんな人にはりん子さんの勧めるんだ。
この司会者はよく噛むけど、共感してくれますよって(笑)
いや、むしろ、噛むことはほめられたことじゃないかもしれないけど、司会者っぽくなくて合う人もいるんだよね。
(でも、彼からの発注が多いかといえば、じつは、そうでもなかったりする^^;)
ブライダル業界をぜんぜん知らない那智さんが、わたしに司会の仕事を勧めたときにも同じことを言っていた。
ちょっと失敗するくらいのほうがお客を味方につけることができるし、りん子は「協力してあげよう」と思わせる雰囲気がある。
それが結果的にいい雰囲気になると思う。
って。
おそらく、わたしの周りで「噛むのもアリ」と公言してくれるのは、那智さんのこの担当くらいだろう。(担当さん、感謝です)
共感の力。
もし、これがわたしのセールスポイントだったとしたら、それは可能だ。
だって、大合唱と母校ってだけでうるうるしちゃえるんだものね^^
でもね、毎度たくさん共感はけっこう疲れるんだよねぇ(笑)
だから、週末はヘトヘトなのだ。
「等式」感想です。今日のエントリー良いな~「感性の良い」新郎と「感性の良い」りん子の共演。新郎新婦がスタッフ意識を持つことなんて当然だと思うし、自分の結婚式における最高責任者だ。そして、りん子の感性に共感する私は読んだだけで涙ぐむ。
仕事が終了すると、いつも短く「今日も、盛り上がりました」と報告してくれるりん子が誇らしく、いとおしく感じたな~(笑)
新郎はちょっとぬぼっとおっとりしたタイプで、最初の顔合わせのときは新婦が主導しているように見えた。
次の打ち合わせでイメージが変わった。
どうやら同い年のこのカップルははしゃぐ新婦を新郎が手のひらに乗せている関係のようだった。
あれこれ希望を口にする新婦に、適切に軌道修正。
事前に渡しておいたプロフィール紹介の資料にいろいろなエピソードな思いをびっしり書いている新婦に
こんなに書いたらりん子さん困るだろって言ったんですよ
使えるとこだけ使ってください
なんていう。
若いのになかなかやるなぁ。
最後の項目の『相手にひと言』の項目にいたっては、これまた細々思いを書き連ねている新婦の文章に、
ひと言って書いてあるだろ?
長いから、りん子さん、ここだけ使ってください(笑)
新郎があとから「 」で括っていて、そこを示す。
ああ、この新郎は自分たちの披露宴の目的をちゃんと理解している人だなって思う。
披露宴はもちろん主役は自分たちだと言えるけど、同時にもてなす立場のトップであるのだ。
そりゃあ、会場のサービス、料理、いろいろプロがおもてなしを提供するものだけど、新郎新婦がもてなす側に立つか、ゲストの気持ちでいるかでは、列席者の満足度は大きく違ってくると思っている。
拘りが強過ぎるとつい独りよがりな演出になってしまって、かえってゲストは退屈してしまったりするもの。
ゲストが快適であるようにと考えると、自ずと自分たちはもてなす側に立つようになる。
それをゲストに対してだけではなく、プロのスタッフ(この場合はわたし)に対してもできる彼をなかなかいい男じゃんと思うのだ。
それを「え〜〜^^;」と照れながらも受け入れる新婦。
うん、うん、わたし、当日いっぱいおめでとうって表現するね^^って思った。
当日。
新郎新婦同じ会社だから上司同僚も和気あいあい、若いふたりだから友人たちもみんな若くて元気(笑)
和やかな雰囲気で進んだ。
色直しをして再入場。
入場曲はスピッツの『空も飛べるはず』。
まあ、披露宴でもときどき選ばれる曲かな〜くらいに思ってたくさん拍手。
と、拍手がいつの間にか手拍子になっている。
ああ、きっと、この曲を聴いて育った世代なんだね。
ノリのよい友人たちと新郎新婦の交流を思い微笑ましい気持ちになる。
キャンドルサービスで回りはじめた。
新郎の高校時代の友人のテーブルに近づくと
君と出会った奇跡が〜 この胸にあふれてる
きっといまは〜自由に〜 空も飛べるはず〜♪
大合唱!!
やばい、涙、出そーーー。
いちおう名の通ったホテルの披露宴。
行き過ぎた余興があったりするととスタッフの中には「二次会じゃないんだから」と苦笑する人もいる。
それもホテルマンとしてのプライドだよね。
でも、いいよ〜〜〜。
わたしは、これがすきだ!!
友人の門出を大きな声で祝福する気持ちは格式なんかより、きっと尊い。
大合唱は次の新郎会社同僚の席にも派生して会場は祝福の大きなうねりになっている。
泣いてはいけないと鼻の穴を膨らませてやり過ごし、心をこめて手拍子をした。
感動の披露宴だったけど、この日はダブルといって披露宴2本。
しかも同じホテルの隣りの会場で、時間がぎりぎりのスケジュール。
お開きになり、感動に浸る間もなくすぐ隣りの移動してこちらのキャプテンと打ち合わせ。
こちらの会場は先ほどのものより小規模。
親族と会社関係と友人とそれぞれひとテーブルずつくらいで収まる規模だ。
わたしは大きな会場の先ほどのような大きなうねりもすきだけど、こういう小規模会場の密な祝福の空気もすきだし、たぶん、合ってる^^
大上段にかまえて司会者然としないでいられるからだ。
(よく噛むから、これくらいのほうがいいの)
このカップルは高校時代からの長年友達だったけど、ほんの一年前にちょっとしたきっかけで付き合うようになり結婚にいたったという、とてもお互いが自然体でいるカップルで好感が持てていた。
で、めちゃくちゃ主観なんだけど、我が子の通う学校がふたりの母校だったのだ。
もう、それだけで充分(笑)
申し訳ないけどあっさりと我が子を重ね、生い立ち映像では、まるで我が子の写真を見ているように錯覚して、勝手にうるうる。
なんだか、うるうるしっぱなしの一日だった。
いや、ちゃんとお仕事してますけどね^^;
『人は見かけによらぬむの?』で登場したわたしを気に入ってくれている担当がわたしのことをこういう。
りん子さんは共感できる人だ。
新郎新婦が司会者に求めるものはいろいろ。
チキンとこなす人、華やかなオーラを出せる人、裏方に徹することができる人、そんな中で、一緒によろこんだり感動したりしてくれる人を求めている人もいる。
一緒になって「わー、きれい〜(パチパチ)」っていうのがいいって人。
そんな人にはりん子さんの勧めるんだ。
この司会者はよく噛むけど、共感してくれますよって(笑)
いや、むしろ、噛むことはほめられたことじゃないかもしれないけど、司会者っぽくなくて合う人もいるんだよね。
(でも、彼からの発注が多いかといえば、じつは、そうでもなかったりする^^;)
ブライダル業界をぜんぜん知らない那智さんが、わたしに司会の仕事を勧めたときにも同じことを言っていた。
ちょっと失敗するくらいのほうがお客を味方につけることができるし、りん子は「協力してあげよう」と思わせる雰囲気がある。
それが結果的にいい雰囲気になると思う。
って。
おそらく、わたしの周りで「噛むのもアリ」と公言してくれるのは、那智さんのこの担当くらいだろう。(担当さん、感謝です)
共感の力。
もし、これがわたしのセールスポイントだったとしたら、それは可能だ。
だって、大合唱と母校ってだけでうるうるしちゃえるんだものね^^
でもね、毎度たくさん共感はけっこう疲れるんだよねぇ(笑)
だから、週末はヘトヘトなのだ。
「等式」感想です。今日のエントリー良いな~「感性の良い」新郎と「感性の良い」りん子の共演。新郎新婦がスタッフ意識を持つことなんて当然だと思うし、自分の結婚式における最高責任者だ。そして、りん子の感性に共感する私は読んだだけで涙ぐむ。
仕事が終了すると、いつも短く「今日も、盛り上がりました」と報告してくれるりん子が誇らしく、いとおしく感じたな~(笑)