モンスター退治6
非日常的な日常
ホテルに入って、10分もたっていない。
今日はもう鞭は決まっている。
持参した画鋲の山の中からひとつ取りゴムのバラ鞭の先のほうに刺してみている。
ゴム一本分では突き刺した画鋲の針が半分よりすこし反対側に飛び出る。
試しにゴム2本、針の先端がちょんと顔を出す程度。
でも、これだって、いつもの力で振り下ろし直撃すれば、皮膚を刺し、えぐる威力は充分ある。
那智さんが自分の足に試し打ちをしている。
まあ、かなりピンポイントの角度でない限り、皮膚をえぐるようなことにはならないだろう。
もしかしたら、一本くらいは当たるかもしれないし、反対側の丸い部分がヒットすうる可能性もある。
とにかく、酷い状態になる可能性はそれほど高くないと思う。
ただ、打っているうちに外れるだろうし、それが散らばることも懸念しているよう。
それでもかまわずという人が鬼畜さんなのかもしれないけど、那智さん自身も被害に遭うかもしれないし、何よりそれで最終的に快感にしたいのだから長時間打つことも考えたら、あまりいい方法とはいえない?というような空気で画鋲と鞭を眺めている。
ひたすら怖い。
妄想過多の頭が針を皮膚をえぐり針の幅の数本の陥没ができる様子を生々しく描き、ひたすら怖い。
わたしのいう追いつめられるというのは、こんなふうに酷いことに特化していないような気がします;;ととてもとても弱気になってしまう。
モンスターは血まみれの姿にわずかに反応しているけど、今日のわたしの理性はそれを必死に押しとどめた。
それともうひとつ。
このバラ鞭にたくさんの画鋲の穴があいてしまうことが、寂しかった。
とてもとても愛着のあることバラ鞭に点々と小さな穴があいてしまうことが。
恐怖に怯えている中で、この感情をはっきり認識して伝えるのはなかなかむずかしく叶わなかったけど、そういう気持ちもあったのは事実。
結局、まだ詰めが甘いと判断したようで『今日はなし』になった。
そこからはもう鞭の嵐。
怖い気持ちもあるけれど、はじめの大きな数発でもう一段階上がってしまったようだ。
お尻に数発。
起き上がり体をよけようとするのも追い、また数発。
もう無理と甘えて抱きつくとキスと愛撫。
また一段、上がる。
腰に巻き込み、ぎゃっとなって起き上がると、今度は正面から胸。
胸はさすがにはたく程度だけど、それでも痛いし、何より未知の場所だから恐怖に怯える。
恐怖に顔を歪めて、よろこぶ。
ああ、うれしい、那智さんに追いつめられている。
ずぶずぶに濡れたおまんこ。
入れてくださいとお願いする。
いいよ、足開いて
言われるままに足を開くと、その間に鞭。
加減しながらだけど、ときおり柔らかいところにヒットすると飛び上がるほど痛い。
お尻、太もも、容赦なく鞭を振りおろす。
痛くて体をよじり、シーツに触れる痺れた皮膚に快感が増す。
うつぶせになって、連続して叩かれながら、ああ、もう100発はとうに超えているなぁとぼんやり思う。
そう思いながら、気持ちよくて、痛くて、どれが自分の感覚なのかわからなくなってくる。
それがうれしくて、うれしくて、ニヤニヤして、しまいには『きゃはは』と高笑いしていた。
こうなれたうれしさと安堵感と、なんでこんなことまでしないとダメなんだろうなという戸惑いで笑いながら涙が流れる。
きっと200発も超えているだろう。
見えているはずだけど詳細な情報が脳に伝わらない。
強烈な痛さと那智さんの愛撫だけがはっきりした感覚で、それ以外はふわふわと雲の上を歩いているようだった。
背中に1発。
鋭く刺さるような、打撃というよりナタのようだ。
はじめての衝撃に狼狽する。
体を硬くして、もう2発。
今度は巻き込む。
背中の側面から胸に回り込む鞭。
肉の薄い部分を打ち、肋骨に響く。
あまりの痛さに、呼吸のしかたを忘れてしまったみたいに息ができない。
痛くて体と呼吸が硬直するという状態ははじめてだった。
これはほとんど力を入れていないはずだ。
それなのに恐ろしいほど痛い。
呼吸が再開して、わたしは笑っていた、「うふふ、那智さん、痛くて呼吸できないことあるんですね」って。
モンスター退治という名のモンスターとわたしをかわいがる時間。
モンスター、とってもよろこんでいた。
那智さんのしたいようにして、わたしのリクエストなんて聞かないで、それで、わたしを幸福にして。
それをやり続ける那智さんはすごいのだ。
そして、自分の気持ちを見極めてできるだけ(できるだけ!!)客観視して伝え続けるわたしも、ちょっとだけがんばっているのだ(笑)
やっぱりね、言葉で気持ちを伝え合うことは大切です^^
シーンごとに区切っちゃったから長くなって後半わたし自身が飽きてきてしまったけど、モンスター退治の続き物終了です〜^^
お付き合いいただきありがとうございました〜^^
クリックしていただけるとよろこびます^^
「等式」感想です。モンスター退治はするのも、読むのも大変でした。(笑)りん子自身の思いが私に対してそれ以上を望んでいると言う事。つまり、りん子のモンスター退治をするくらいのテンションの時は私もそれなりの覚悟が必要です。でも、きっと私がりん子に対して日頃から過激な行為をしていれば、モンスターが出る余裕が無いのかもしれません、あれ?つまり、モンスターとは過激な行為を要求する欲求不満の現われか?(笑)りん個からすれば私の「情熱の無さ」「手抜き」ということになるのであろうか。(笑)
ホテルに入って、10分もたっていない。
今日はもう鞭は決まっている。
持参した画鋲の山の中からひとつ取りゴムのバラ鞭の先のほうに刺してみている。
ゴム一本分では突き刺した画鋲の針が半分よりすこし反対側に飛び出る。
試しにゴム2本、針の先端がちょんと顔を出す程度。
でも、これだって、いつもの力で振り下ろし直撃すれば、皮膚を刺し、えぐる威力は充分ある。
那智さんが自分の足に試し打ちをしている。
まあ、かなりピンポイントの角度でない限り、皮膚をえぐるようなことにはならないだろう。
もしかしたら、一本くらいは当たるかもしれないし、反対側の丸い部分がヒットすうる可能性もある。
とにかく、酷い状態になる可能性はそれほど高くないと思う。
ただ、打っているうちに外れるだろうし、それが散らばることも懸念しているよう。
それでもかまわずという人が鬼畜さんなのかもしれないけど、那智さん自身も被害に遭うかもしれないし、何よりそれで最終的に快感にしたいのだから長時間打つことも考えたら、あまりいい方法とはいえない?というような空気で画鋲と鞭を眺めている。
ひたすら怖い。
妄想過多の頭が針を皮膚をえぐり針の幅の数本の陥没ができる様子を生々しく描き、ひたすら怖い。
わたしのいう追いつめられるというのは、こんなふうに酷いことに特化していないような気がします;;ととてもとても弱気になってしまう。
モンスターは血まみれの姿にわずかに反応しているけど、今日のわたしの理性はそれを必死に押しとどめた。
それともうひとつ。
このバラ鞭にたくさんの画鋲の穴があいてしまうことが、寂しかった。
とてもとても愛着のあることバラ鞭に点々と小さな穴があいてしまうことが。
恐怖に怯えている中で、この感情をはっきり認識して伝えるのはなかなかむずかしく叶わなかったけど、そういう気持ちもあったのは事実。
結局、まだ詰めが甘いと判断したようで『今日はなし』になった。
そこからはもう鞭の嵐。
怖い気持ちもあるけれど、はじめの大きな数発でもう一段階上がってしまったようだ。
お尻に数発。
起き上がり体をよけようとするのも追い、また数発。
もう無理と甘えて抱きつくとキスと愛撫。
また一段、上がる。
腰に巻き込み、ぎゃっとなって起き上がると、今度は正面から胸。
胸はさすがにはたく程度だけど、それでも痛いし、何より未知の場所だから恐怖に怯える。
恐怖に顔を歪めて、よろこぶ。
ああ、うれしい、那智さんに追いつめられている。
ずぶずぶに濡れたおまんこ。
入れてくださいとお願いする。
いいよ、足開いて
言われるままに足を開くと、その間に鞭。
加減しながらだけど、ときおり柔らかいところにヒットすると飛び上がるほど痛い。
お尻、太もも、容赦なく鞭を振りおろす。
痛くて体をよじり、シーツに触れる痺れた皮膚に快感が増す。
うつぶせになって、連続して叩かれながら、ああ、もう100発はとうに超えているなぁとぼんやり思う。
そう思いながら、気持ちよくて、痛くて、どれが自分の感覚なのかわからなくなってくる。
それがうれしくて、うれしくて、ニヤニヤして、しまいには『きゃはは』と高笑いしていた。
こうなれたうれしさと安堵感と、なんでこんなことまでしないとダメなんだろうなという戸惑いで笑いながら涙が流れる。
きっと200発も超えているだろう。
見えているはずだけど詳細な情報が脳に伝わらない。
強烈な痛さと那智さんの愛撫だけがはっきりした感覚で、それ以外はふわふわと雲の上を歩いているようだった。
背中に1発。
鋭く刺さるような、打撃というよりナタのようだ。
はじめての衝撃に狼狽する。
体を硬くして、もう2発。
今度は巻き込む。
背中の側面から胸に回り込む鞭。
肉の薄い部分を打ち、肋骨に響く。
あまりの痛さに、呼吸のしかたを忘れてしまったみたいに息ができない。
痛くて体と呼吸が硬直するという状態ははじめてだった。
これはほとんど力を入れていないはずだ。
それなのに恐ろしいほど痛い。
呼吸が再開して、わたしは笑っていた、「うふふ、那智さん、痛くて呼吸できないことあるんですね」って。
モンスター退治という名のモンスターとわたしをかわいがる時間。
モンスター、とってもよろこんでいた。
那智さんのしたいようにして、わたしのリクエストなんて聞かないで、それで、わたしを幸福にして。
それをやり続ける那智さんはすごいのだ。
そして、自分の気持ちを見極めてできるだけ(できるだけ!!)客観視して伝え続けるわたしも、ちょっとだけがんばっているのだ(笑)
やっぱりね、言葉で気持ちを伝え合うことは大切です^^
シーンごとに区切っちゃったから長くなって後半わたし自身が飽きてきてしまったけど、モンスター退治の続き物終了です〜^^
お付き合いいただきありがとうございました〜^^
クリックしていただけるとよろこびます^^
「等式」感想です。モンスター退治はするのも、読むのも大変でした。(笑)りん子自身の思いが私に対してそれ以上を望んでいると言う事。つまり、りん子のモンスター退治をするくらいのテンションの時は私もそれなりの覚悟が必要です。でも、きっと私がりん子に対して日頃から過激な行為をしていれば、モンスターが出る余裕が無いのかもしれません、あれ?つまり、モンスターとは過激な行為を要求する欲求不満の現われか?(笑)りん個からすれば私の「情熱の無さ」「手抜き」ということになるのであろうか。(笑)
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