男が廃る?
独特な幸福感
大事な物が見当たらない。
小さなポーチ。
中には、ティッシュや絆創膏、バファリンなどに紛れて、那智さんがお土産にくれたお守りと、プレゼントしてくれた指輪が入っている。
バッグをあさっても、上着のポケットを覗いても見当たらない。
本当は見当がついている。
ホテルだ。
ティッシュや絆創膏なら、無視してしまってもかまわないけど、指輪は取り戻さなければいけない。
那智さんに相談したいけど、今日は日中は連絡ができないから、仕方なく番号案内に電話して「○○の○○ホテル(もちろんエッチなホテルです・・・)」を聞く。
ああ、恥ずかしい。
「先日、そちらの301(覚えてる私って?)を利用したものですが、忘れ物をしたみたいで、探していすのですが・・」
とても、生々しくて、穴があったら入りたい。
恥ずかしい思いをした甲斐あって、その大事なポーチは無事保護されていることを確認できた。
しかし、とにかく早く取りに来いという、ホテル側にせっつかれて一番近いオフの日を告げる。
那智さんが一緒に来てくれるかも、確認取れていないのに、私は日にちを決めなくてはならなかったのだ。
もちろん1人でホテル街を歩き、1人でホテルに入り、名乗り出て受け取り、また、1人でホテルから出て行く、なんて恐ろしいことしたくない。
でも、那智さんと一緒に行って、「じゃ、ついでに寄っていきますか。」みたいなノリも身も蓋もない。
でも、やっぱり1人は恐い。
連絡が取れるようになって、このことを報告したら「1人で取りに行っておいで(笑)」だそうです。
どこから、どこまで1人なのでしょう・・・?恐くてそれ以上聞けませんでした。
1人で、ラブホテルに出入りする。
状況は違うけど、似たような経験をずっと昔にしたことがある。
「惹かれ合う理由」の「見下しと不安」に書いてあるように、私は相手を甘やかし見下し、そのくせ不安になって、最後は大嫌いになる恋愛を繰り返していた、子供のころ(いまでも、ある意味子供ですけど♪)のお話。
その当時付き合っていた男の子は、甘えん坊の典型みたいな子だった。
増長しまくり、その子の話だけで何話も書けそうですが、それはまた別なお話なのでやめておきますが、ひとつだけ、同じような状況ということでお話しします。
その子(子っていうのがふさわしい)と旅行に行った。
行き当たりばったりで、その日の宿を探すようなドライブの旅。
一日目は難なく見つかったけど、翌日温泉場からずいぶんと離れてしまって案内所もない夕暮れの林道を走って、なんとかラブホテルを見つけそこを今夜の宿にする。
私は、その子が不安にならずにすんでホッとした。
宿なんてなんでもいい。
翌朝、チェックアウトをして、ラブホテルの駐車場で荷物を積み込んでいるとき、誤ってその子がキーを車に差したままドアを閉めてしまったのだ。
ロックされて、開けることができない。
困って慌てる彼をなんとか安心させようと、「ガソリンスタンドかなんか、探してくる」と申し出る。
いまから、思えばホテルに相談したり、他にも道はありそうだけど、幼い私には自ら犠牲になる方法しか思い付かなかったのだ。
そして、「いいよ、俺が行く」と言ってくれるかもという僅かな期待も込めていた。
期待はあっさりと裏切られ「うん。」
ありがとうもごめんもない。
しかたなく、当てもなく朝の日差しが爽やかな林道をトボトボ歩く。
きっとマイナスイオン出まくりのはずだろうけど、全然癒されない。
ほどなくして見つけた車の代理店に入り、ドアロックしてしまって困ったいるから助けてほしいとお願いする。
親切な車屋さんは、快く引き受けてくれた。
どこと聞かれて、こっちですと連れて行き、ここですとラブホテルを指さすときの情けなさやみじめさや恥ずかしさは、いまでも鮮明に思い出せる。
そのときの、車屋さんの僅かに驚く表情と、彼を見て「彼女にやらせるか!?」というよなトホホな雰囲気を醸し出していたことも、忘れられない。
ほんと情けない思い出だ。
これとそれは、同じではないとは思います。
でも、まったく遠いお話でも、ない?
那智さん、あなたは、あの子と違いますよね。
大切なりん子に、にそんな情けない思いをさせない人だと信じています。
たとえ、忘れてきたのは私だったとしても(笑)
大事な物が見当たらない。
小さなポーチ。
中には、ティッシュや絆創膏、バファリンなどに紛れて、那智さんがお土産にくれたお守りと、プレゼントしてくれた指輪が入っている。
バッグをあさっても、上着のポケットを覗いても見当たらない。
本当は見当がついている。
ホテルだ。
ティッシュや絆創膏なら、無視してしまってもかまわないけど、指輪は取り戻さなければいけない。
那智さんに相談したいけど、今日は日中は連絡ができないから、仕方なく番号案内に電話して「○○の○○ホテル(もちろんエッチなホテルです・・・)」を聞く。
ああ、恥ずかしい。
「先日、そちらの301(覚えてる私って?)を利用したものですが、忘れ物をしたみたいで、探していすのですが・・」
とても、生々しくて、穴があったら入りたい。
恥ずかしい思いをした甲斐あって、その大事なポーチは無事保護されていることを確認できた。
しかし、とにかく早く取りに来いという、ホテル側にせっつかれて一番近いオフの日を告げる。
那智さんが一緒に来てくれるかも、確認取れていないのに、私は日にちを決めなくてはならなかったのだ。
もちろん1人でホテル街を歩き、1人でホテルに入り、名乗り出て受け取り、また、1人でホテルから出て行く、なんて恐ろしいことしたくない。
でも、那智さんと一緒に行って、「じゃ、ついでに寄っていきますか。」みたいなノリも身も蓋もない。
でも、やっぱり1人は恐い。
連絡が取れるようになって、このことを報告したら「1人で取りに行っておいで(笑)」だそうです。
どこから、どこまで1人なのでしょう・・・?恐くてそれ以上聞けませんでした。
1人で、ラブホテルに出入りする。
状況は違うけど、似たような経験をずっと昔にしたことがある。
「惹かれ合う理由」の「見下しと不安」に書いてあるように、私は相手を甘やかし見下し、そのくせ不安になって、最後は大嫌いになる恋愛を繰り返していた、子供のころ(いまでも、ある意味子供ですけど♪)のお話。
その当時付き合っていた男の子は、甘えん坊の典型みたいな子だった。
増長しまくり、その子の話だけで何話も書けそうですが、それはまた別なお話なのでやめておきますが、ひとつだけ、同じような状況ということでお話しします。
その子(子っていうのがふさわしい)と旅行に行った。
行き当たりばったりで、その日の宿を探すようなドライブの旅。
一日目は難なく見つかったけど、翌日温泉場からずいぶんと離れてしまって案内所もない夕暮れの林道を走って、なんとかラブホテルを見つけそこを今夜の宿にする。
私は、その子が不安にならずにすんでホッとした。
宿なんてなんでもいい。
翌朝、チェックアウトをして、ラブホテルの駐車場で荷物を積み込んでいるとき、誤ってその子がキーを車に差したままドアを閉めてしまったのだ。
ロックされて、開けることができない。
困って慌てる彼をなんとか安心させようと、「ガソリンスタンドかなんか、探してくる」と申し出る。
いまから、思えばホテルに相談したり、他にも道はありそうだけど、幼い私には自ら犠牲になる方法しか思い付かなかったのだ。
そして、「いいよ、俺が行く」と言ってくれるかもという僅かな期待も込めていた。
期待はあっさりと裏切られ「うん。」
ありがとうもごめんもない。
しかたなく、当てもなく朝の日差しが爽やかな林道をトボトボ歩く。
きっとマイナスイオン出まくりのはずだろうけど、全然癒されない。
ほどなくして見つけた車の代理店に入り、ドアロックしてしまって困ったいるから助けてほしいとお願いする。
親切な車屋さんは、快く引き受けてくれた。
どこと聞かれて、こっちですと連れて行き、ここですとラブホテルを指さすときの情けなさやみじめさや恥ずかしさは、いまでも鮮明に思い出せる。
そのときの、車屋さんの僅かに驚く表情と、彼を見て「彼女にやらせるか!?」というよなトホホな雰囲気を醸し出していたことも、忘れられない。
ほんと情けない思い出だ。
これとそれは、同じではないとは思います。
でも、まったく遠いお話でも、ない?
那智さん、あなたは、あの子と違いますよね。
大切なりん子に、にそんな情けない思いをさせない人だと信じています。
たとえ、忘れてきたのは私だったとしても(笑)
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