ひっくり返ったカエル
非日常的な日常
ただでさえ記憶が曖昧なんだもの、忘れないうちに書いてしまおう。
和室だった。
分厚いマットレスがベッドの代わり。
このところ、たいがいはじまりは那智さんがわたしの胸をはじくこと。
もう、『ふっ』と触れただけですぐ感じてしまう。
洋服を脱がしてもらって下着姿のまま、ただただ乳首だけの愛撫。
抱きかかえて、ひっくり返されて、タバコを吸いながら、たった二本の指で。
どわどわと溢れる快感に腰をくねらせる。
すぐに入れてほしいとお願いする。
『まだだよ』と笑われ、拒否に欲情。
『後でね』と諭されて、また欲情。
ああ、憶えていない。
さきにおまんこを舐めてもらったっけ、それとも鞭だっただろか。
たぶん、鞭だったはず。
この日は早い段階で鞭だったはずなんだ。
胸の愛撫だけでたまらなく感じてしまっていたところに鞭。
このとてもとても痛いことは、実はこういう欲情のはじめの辺りでしていただくほうが受け入れやすい。
一度ピークを過ぎてインターバルをおいてからだと痛いことを受け入れることにすこし抵抗感を持ってしまう。
だからこの段階での鞭だと思うと、それだけで拒否の気持ちがやわらぐ。
最初の一発。
中くらいの力だったと思う。
だけど、もうすでに欲情に溺れているわたしには、その一発で、ぐわんと腰が揺れるほどの快感。
ああ、今日はきっと『あの世界』に行かれる。
ふと安堵の気持ち。
と同時に、不安が的中してることにも気づく。
ベッドじゃないんだ。
マットレスは低い。
ということは高い位置から鞭が振り下ろされるわけで、遠心力でより打力が増すのだよね。
力は中くらいだったけど肉に受けるダメージは大きい。
今日の鞭はきっと痛い。
当然振るう那智さんだってそれくらいわかっているはずなんだけど、恐くなって痛みに揺れながらも『低いから痛く打てる』という状況確認をしてしまった。
もう、そこからは、那智さんに全権を委ねて、わたしは感じるままに痛がり喜び、苦痛と快感の渦に身を任せる。
ゴムのバラ鞭でMAXに近い力で打つとかなり痛い。
だから自然と数は少なくゆっくり打つことになる。
一発が強烈なときは、それでおしまい。
那智さんの手応えわたしの反応で、まだいけると思ったら2発、3発と続く。
振りかぶる前、かまえる空気と同時にわたしも姿勢を整える。
ボールを持っただけで駆け出す姿勢になる犬のようだ。
ほとんど考えずに、その呼吸が合う。
この一体感もいい。
痛い、とてもとても痛い。
だけど、今日は、もうあっという間に『ずっとずっと打っていてほしい』と思う世界に行ってしまった。
右から左から、お尻だけじゃなくて腰や股。
ぎゃーーと叫び。
入れてくださいと懇願し。
キスをねだり。
びちょびちょに濡れたおまんこを那智さんに押当てる。
もうどれくらい時間が経っただろう。
瞼が重くなってきた。
あんなに痛い思いをしているのに、睡魔のようなものが襲ってくるのだ。
体に負担をかけているから脳が眠りを必要とさせているのか。
脳内なんとかがでまくって、眠気のような快楽を感じているのか。
たんに寝不足か(笑)
とにかく鞭でお尻をデコボコにされているのに、いますぐ眠りに落ちそうだった。
どんなタイミングでおしまいになったのか憶えていないのだけど、いつの間にか那智さんのてのひらでスパンキングをされていた。
たしかうつ伏せになっていたと思う。
鞭で痛んだお尻に、さらにスパンキング。
痛さの上塗り。
最近、那智さんはスパンキングに慣れてきたようでいままでより長く打つ。
また記憶が曖昧なんだけど、気がつけば横向きになるわたしに添い寝するとうに(違うかな、那智さんは横たわってなかったかな、とにかくわたしは那智さんのほうに向いて横になっていた)して、右手で執拗に左のお尻を打たれ続けた。
スパンキングは鞭ほどの破壊力はないけれど、長く一定個所を打つと実はかなり痛くなる。
そこに先に鞭で打ったダメージが重なる、そして真横に那智さんがいる包まれる感覚まである。
かなり快感への近道だ。
とうとう、ここでも笑いだしていた。
目眩がする。
頭がクラクラしてきた。
叩く音が耳に届かない。
わたし、どうなっちゃうんだろう。
もしかしたら、また胸を愛撫してくれたのかもしれない。
入れて入れてと、懇願し。
足を開いて天に向ける。
まるで見えないおちんぽ様を受け入れるように。
ひっくりかえったカエル。
ああ、こんなはしたない女になっている。
ぱくっと開いた足の間が何ともいえない開放感と、そんな自分に欲情する。
淫乱なはしたない自分がいとおしい。
スパンキングの合間に股を開き、また打たれる。
笑ったりあえいだり、もう『痛い』という感覚はどこか遠くに追いやってしまった。
なんていう濃厚で特殊な空間。
ときどき『頭が真っ白になる』なんて表現を見るけど、わたしはなかなか真っ白にはならない。
こうやって書ける程度には記憶はある。
ただこうやって思い返しても断片的な記憶しかない。
酩酊しているときのように記憶が途切れ途切れになったり、音だけとか映像だけのように五感の一部だけが記憶に残っているような感じなんだ。
でも、気持ちよかったという記憶だけはしっかりある。
それも具体的な気持ちよさの種類ではなくて『気持ちよかったんだよ』という認識だけなんだよね。
その日は仰向けに眠れず、翌日になってもお尻はデコボコのまま。
ぐったりしているのだけどふと『気持ちよかったんだよ』という認識がよみがえり、胸が苦しくなるほどまた味わいたいと欲情するのだ。
鞭で感じることはある程度できるけど、あんなふうになるのはいつもじゃない、だからこそあの濃厚で特殊な空間に焦がれる。
今朝の「等式」感想です。
「了解しました。」なるべく鞭は興奮しているテンションの高いときに、「お預けモード」にて開始します。(笑)鞭の打ち身、+擦過傷とスパンキングの止め打ち圧力による腫れは皮膚がでこぼこし見た目、良い感じに仕上がります。
ただでさえ記憶が曖昧なんだもの、忘れないうちに書いてしまおう。
和室だった。
分厚いマットレスがベッドの代わり。
このところ、たいがいはじまりは那智さんがわたしの胸をはじくこと。
もう、『ふっ』と触れただけですぐ感じてしまう。
洋服を脱がしてもらって下着姿のまま、ただただ乳首だけの愛撫。
抱きかかえて、ひっくり返されて、タバコを吸いながら、たった二本の指で。
どわどわと溢れる快感に腰をくねらせる。
すぐに入れてほしいとお願いする。
『まだだよ』と笑われ、拒否に欲情。
『後でね』と諭されて、また欲情。
ああ、憶えていない。
さきにおまんこを舐めてもらったっけ、それとも鞭だっただろか。
たぶん、鞭だったはず。
この日は早い段階で鞭だったはずなんだ。
胸の愛撫だけでたまらなく感じてしまっていたところに鞭。
このとてもとても痛いことは、実はこういう欲情のはじめの辺りでしていただくほうが受け入れやすい。
一度ピークを過ぎてインターバルをおいてからだと痛いことを受け入れることにすこし抵抗感を持ってしまう。
だからこの段階での鞭だと思うと、それだけで拒否の気持ちがやわらぐ。
最初の一発。
中くらいの力だったと思う。
だけど、もうすでに欲情に溺れているわたしには、その一発で、ぐわんと腰が揺れるほどの快感。
ああ、今日はきっと『あの世界』に行かれる。
ふと安堵の気持ち。
と同時に、不安が的中してることにも気づく。
ベッドじゃないんだ。
マットレスは低い。
ということは高い位置から鞭が振り下ろされるわけで、遠心力でより打力が増すのだよね。
力は中くらいだったけど肉に受けるダメージは大きい。
今日の鞭はきっと痛い。
当然振るう那智さんだってそれくらいわかっているはずなんだけど、恐くなって痛みに揺れながらも『低いから痛く打てる』という状況確認をしてしまった。
もう、そこからは、那智さんに全権を委ねて、わたしは感じるままに痛がり喜び、苦痛と快感の渦に身を任せる。
ゴムのバラ鞭でMAXに近い力で打つとかなり痛い。
だから自然と数は少なくゆっくり打つことになる。
一発が強烈なときは、それでおしまい。
那智さんの手応えわたしの反応で、まだいけると思ったら2発、3発と続く。
振りかぶる前、かまえる空気と同時にわたしも姿勢を整える。
ボールを持っただけで駆け出す姿勢になる犬のようだ。
ほとんど考えずに、その呼吸が合う。
この一体感もいい。
痛い、とてもとても痛い。
だけど、今日は、もうあっという間に『ずっとずっと打っていてほしい』と思う世界に行ってしまった。
右から左から、お尻だけじゃなくて腰や股。
ぎゃーーと叫び。
入れてくださいと懇願し。
キスをねだり。
びちょびちょに濡れたおまんこを那智さんに押当てる。
もうどれくらい時間が経っただろう。
瞼が重くなってきた。
あんなに痛い思いをしているのに、睡魔のようなものが襲ってくるのだ。
体に負担をかけているから脳が眠りを必要とさせているのか。
脳内なんとかがでまくって、眠気のような快楽を感じているのか。
たんに寝不足か(笑)
とにかく鞭でお尻をデコボコにされているのに、いますぐ眠りに落ちそうだった。
どんなタイミングでおしまいになったのか憶えていないのだけど、いつの間にか那智さんのてのひらでスパンキングをされていた。
たしかうつ伏せになっていたと思う。
鞭で痛んだお尻に、さらにスパンキング。
痛さの上塗り。
最近、那智さんはスパンキングに慣れてきたようでいままでより長く打つ。
また記憶が曖昧なんだけど、気がつけば横向きになるわたしに添い寝するとうに(違うかな、那智さんは横たわってなかったかな、とにかくわたしは那智さんのほうに向いて横になっていた)して、右手で執拗に左のお尻を打たれ続けた。
スパンキングは鞭ほどの破壊力はないけれど、長く一定個所を打つと実はかなり痛くなる。
そこに先に鞭で打ったダメージが重なる、そして真横に那智さんがいる包まれる感覚まである。
かなり快感への近道だ。
とうとう、ここでも笑いだしていた。
目眩がする。
頭がクラクラしてきた。
叩く音が耳に届かない。
わたし、どうなっちゃうんだろう。
もしかしたら、また胸を愛撫してくれたのかもしれない。
入れて入れてと、懇願し。
足を開いて天に向ける。
まるで見えないおちんぽ様を受け入れるように。
ひっくりかえったカエル。
ああ、こんなはしたない女になっている。
ぱくっと開いた足の間が何ともいえない開放感と、そんな自分に欲情する。
淫乱なはしたない自分がいとおしい。
スパンキングの合間に股を開き、また打たれる。
笑ったりあえいだり、もう『痛い』という感覚はどこか遠くに追いやってしまった。
なんていう濃厚で特殊な空間。
ときどき『頭が真っ白になる』なんて表現を見るけど、わたしはなかなか真っ白にはならない。
こうやって書ける程度には記憶はある。
ただこうやって思い返しても断片的な記憶しかない。
酩酊しているときのように記憶が途切れ途切れになったり、音だけとか映像だけのように五感の一部だけが記憶に残っているような感じなんだ。
でも、気持ちよかったという記憶だけはしっかりある。
それも具体的な気持ちよさの種類ではなくて『気持ちよかったんだよ』という認識だけなんだよね。
その日は仰向けに眠れず、翌日になってもお尻はデコボコのまま。
ぐったりしているのだけどふと『気持ちよかったんだよ』という認識がよみがえり、胸が苦しくなるほどまた味わいたいと欲情するのだ。
鞭で感じることはある程度できるけど、あんなふうになるのはいつもじゃない、だからこそあの濃厚で特殊な空間に焦がれる。
今朝の「等式」感想です。
「了解しました。」なるべく鞭は興奮しているテンションの高いときに、「お預けモード」にて開始します。(笑)鞭の打ち身、+擦過傷とスパンキングの止め打ち圧力による腫れは皮膚がでこぼこし見た目、良い感じに仕上がります。