精神の露出2『シーン1』
非日常的な日常
わたしはいろいろなところで四つん這いになっている。
コンビニやファストフード店や和食屋さん(いつもすみません)
そんなわんこスポットのひとつが百貨店。
正面玄関やショウウィンドウ、その場で四つん這いになったり歩道を数m四つん這いで歩いたり。
その百貨店の正面玄関と反対側の出入り口を出るとちょっとした広場になっていて、そこにいくつかベンチがある。
一度そこで一瞬『どこでもわんこ』になったことがあるけれど、そこでわんこをするのがしばらく那智さんのたのしい計画になっていた。
光景は決まっている。
那智さんにリードを引かれ百貨店の出口から広場まで四つん這いで歩き、ベンチに腰かける那智さんの足下に寄り添う。
十数m。
広場のすぐ前は一般道。
午前とはいえ、百貨店も開店しているし人通りもそれなりにある。
その十数mを四つん這いで歩きそのまましばらく足下にいるというのが筋書き。
まさしく犬の散歩。
性的な場面でわたしに拒否権はないのだから、那智さんがやるといえば、わたしはするのだ。
だから、それを遂行す決め手は那智さんの気持ちの充実が最大の条件。
いちおう良識をもった一般社会に生きる那智さん、テンションの高さ、条件(ベンチに人がどれくらいいるかなど)、その他様々な状況で左右することをたのしみながら機が熟すのを待っているようだった。
それをやろうと具体的にわたしに話してから最初のデートのこの日は、おそらく那智さんのやる気も半々くらいだっただろう。
諸条件が見事に整い、また、わたしがちょっと反抗的な態度や逆にやる気(?)のようなものを見せたりして那智さんの『おう、やったろうじゃん』みたいなものを刺激するなんてことにならない限り、下見みたいな感じだったのだと思う。
まず百貨店を通りすぎて広場までいき、何度も通って見たことあるくせに『ここだよ〜』みたいにじりじりとわたしを焦らせて遊ぶ。
いくつかあるベンチのうち空いているのはひとつだけだった。
人多すぎだな〜
広場を横切って百貨店の出入り口近くまで戻ってみる。
ここからね、こうやってリード引いていくの(笑)
わんこは幸せなんていいながら、やっぱり目の前に突きつけられると、そりゃあ『無理!!』となる。
あわあわ、ぶんぶん、首を振る。
あ、ひとりいなくなった。
ベンチの空きが増えた。
那智さんとしてはハードルが少し減ったようだ。
じゃ、首輪つけよう
え?え?やるんですか!?
ぜんぜん覚悟決まってませんよ!!
わたしが慌てると那智さんの目がたのしそうに光る。
差し出された首輪をつける。
次はリード。
ああ、もうダメ。
首輪→リードはカウントダウン、このあとはバッグを那智さんに取られたら、もう決まり。
あうあうと小さく『無理です』を表明するけど、そんなの無視でカチャリとリードを首輪に取り付けた。
ああ、でも、那智さんにリードをつけてもらうことはこんな慌てた状態でも、うっとりするような幸福だ。
一瞬、わんこになる幸せのほうがぐわーんと勝ってしまいそうになる(けど、すぐ羞恥心や恐怖心が勝つ)
着々と準備を進めているようだけど、那智さんの目がやらせる目になっていないことは伝わってきているので、きっと何かない限りはやらないだろう。
だけど、逆に何かが起こらないとおしまいにならないことも想像できる(笑)
ちょうど広場と百貨店の出入り口の中間地点。
3つのベンチではそれぞれ本を読む人お弁当を食べている人、あとひとり(何をしていたか忘れた^^;)。
全員自分の世界に入っているような感じ。
ほら、いまチャンスかもよ(笑)
遊ぶ那智さん。
ふと動く人影。
百貨店の出入り口にスーツの男性社員と制服の女性社員がなにやら看板を下げにきた様子。
那智さん、店員さんがきました!!
しかもそこですこし立ち話をしている。
しばらく様子を伺ってみたけど、変化なし。
ああ、残念だったね〜
この日はここで終了。
那智さんは、いっぱいいっぱいなわたしと自分のテンションの上下と、周囲の状況を移り変わりを十分たのしんだはず。
何が何でも一気にやってしまわないのは、いつまでも慣れることなくたのしみたいと思う那智さんのやり方。
ホッとして広場を抜ける。
通り過ぎるベンチ。
ああ、あのベンチ。
もしかしたら、いまごろあそこで。
そこで四つん這いになって那智さんの太ももに顔をうずめ首筋をなでられながら従属感をギシギシと満たしていく恍惚を想像する。
甘いお菓子を取り上げられてしまったような気持ちで、わたしは『わんこにしてもらっているのかもしれない』と見ちゃいけない自分の心をチラッと見てしまったような気がして、急いで心から目をそらした。
土曜日、「等式」感想です。
「那智さんは、いっぱいいっぱいなわたしと自分のテンションの上下と、周囲の状況を移り変わりを十分たのしんだはず。」以上が私がわんこを楽しむ6~7割の動機かな、のこりは所有感を誇示する気持ちかな~
わたしはいろいろなところで四つん這いになっている。
コンビニやファストフード店や和食屋さん(いつもすみません)
そんなわんこスポットのひとつが百貨店。
正面玄関やショウウィンドウ、その場で四つん這いになったり歩道を数m四つん這いで歩いたり。
その百貨店の正面玄関と反対側の出入り口を出るとちょっとした広場になっていて、そこにいくつかベンチがある。
一度そこで一瞬『どこでもわんこ』になったことがあるけれど、そこでわんこをするのがしばらく那智さんのたのしい計画になっていた。
光景は決まっている。
那智さんにリードを引かれ百貨店の出口から広場まで四つん這いで歩き、ベンチに腰かける那智さんの足下に寄り添う。
十数m。
広場のすぐ前は一般道。
午前とはいえ、百貨店も開店しているし人通りもそれなりにある。
その十数mを四つん這いで歩きそのまましばらく足下にいるというのが筋書き。
まさしく犬の散歩。
性的な場面でわたしに拒否権はないのだから、那智さんがやるといえば、わたしはするのだ。
だから、それを遂行す決め手は那智さんの気持ちの充実が最大の条件。
いちおう良識をもった一般社会に生きる那智さん、テンションの高さ、条件(ベンチに人がどれくらいいるかなど)、その他様々な状況で左右することをたのしみながら機が熟すのを待っているようだった。
それをやろうと具体的にわたしに話してから最初のデートのこの日は、おそらく那智さんのやる気も半々くらいだっただろう。
諸条件が見事に整い、また、わたしがちょっと反抗的な態度や逆にやる気(?)のようなものを見せたりして那智さんの『おう、やったろうじゃん』みたいなものを刺激するなんてことにならない限り、下見みたいな感じだったのだと思う。
まず百貨店を通りすぎて広場までいき、何度も通って見たことあるくせに『ここだよ〜』みたいにじりじりとわたしを焦らせて遊ぶ。
いくつかあるベンチのうち空いているのはひとつだけだった。
人多すぎだな〜
広場を横切って百貨店の出入り口近くまで戻ってみる。
ここからね、こうやってリード引いていくの(笑)
わんこは幸せなんていいながら、やっぱり目の前に突きつけられると、そりゃあ『無理!!』となる。
あわあわ、ぶんぶん、首を振る。
あ、ひとりいなくなった。
ベンチの空きが増えた。
那智さんとしてはハードルが少し減ったようだ。
じゃ、首輪つけよう
え?え?やるんですか!?
ぜんぜん覚悟決まってませんよ!!
わたしが慌てると那智さんの目がたのしそうに光る。
差し出された首輪をつける。
次はリード。
ああ、もうダメ。
首輪→リードはカウントダウン、このあとはバッグを那智さんに取られたら、もう決まり。
あうあうと小さく『無理です』を表明するけど、そんなの無視でカチャリとリードを首輪に取り付けた。
ああ、でも、那智さんにリードをつけてもらうことはこんな慌てた状態でも、うっとりするような幸福だ。
一瞬、わんこになる幸せのほうがぐわーんと勝ってしまいそうになる(けど、すぐ羞恥心や恐怖心が勝つ)
着々と準備を進めているようだけど、那智さんの目がやらせる目になっていないことは伝わってきているので、きっと何かない限りはやらないだろう。
だけど、逆に何かが起こらないとおしまいにならないことも想像できる(笑)
ちょうど広場と百貨店の出入り口の中間地点。
3つのベンチではそれぞれ本を読む人お弁当を食べている人、あとひとり(何をしていたか忘れた^^;)。
全員自分の世界に入っているような感じ。
ほら、いまチャンスかもよ(笑)
遊ぶ那智さん。
ふと動く人影。
百貨店の出入り口にスーツの男性社員と制服の女性社員がなにやら看板を下げにきた様子。
那智さん、店員さんがきました!!
しかもそこですこし立ち話をしている。
しばらく様子を伺ってみたけど、変化なし。
ああ、残念だったね〜
この日はここで終了。
那智さんは、いっぱいいっぱいなわたしと自分のテンションの上下と、周囲の状況を移り変わりを十分たのしんだはず。
何が何でも一気にやってしまわないのは、いつまでも慣れることなくたのしみたいと思う那智さんのやり方。
ホッとして広場を抜ける。
通り過ぎるベンチ。
ああ、あのベンチ。
もしかしたら、いまごろあそこで。
そこで四つん這いになって那智さんの太ももに顔をうずめ首筋をなでられながら従属感をギシギシと満たしていく恍惚を想像する。
甘いお菓子を取り上げられてしまったような気持ちで、わたしは『わんこにしてもらっているのかもしれない』と見ちゃいけない自分の心をチラッと見てしまったような気がして、急いで心から目をそらした。
土曜日、「等式」感想です。
「那智さんは、いっぱいいっぱいなわたしと自分のテンションの上下と、周囲の状況を移り変わりを十分たのしんだはず。」以上が私がわんこを楽しむ6~7割の動機かな、のこりは所有感を誇示する気持ちかな~
COMMENT
甘いお菓子を取り上げられてしまったような気持ち・・・嗚呼、分かるなぁ。
強行突破されると、それはそれでアタフタしちゃうけど、ないならないで…後ろ髪ひかれ…w
どちらも甘いお菓子♪
強行突破されると、それはそれでアタフタしちゃうけど、ないならないで…後ろ髪ひかれ…w
どちらも甘いお菓子♪
M&M。さん
実際、やるとなったら、それはそれで本当に困るんですけどね。
引っこめられると、なんかちょっと残念^^;
たしかに、どちらも甘いお菓子です^^
行為は厳しいものだとしても、やはりこちらにとって甘いお菓子じゃないと続けられませんよね♪
でもって、チラつかせて引っこめたことっていつか必ず遂行されることもわかっているから、その諦めている感じも甘いお菓子かも^^
実際、やるとなったら、それはそれで本当に困るんですけどね。
引っこめられると、なんかちょっと残念^^;
たしかに、どちらも甘いお菓子です^^
行為は厳しいものだとしても、やはりこちらにとって甘いお菓子じゃないと続けられませんよね♪
でもって、チラつかせて引っこめたことっていつか必ず遂行されることもわかっているから、その諦めている感じも甘いお菓子かも^^